JPH09154492A - フラワーペースト - Google Patents

フラワーペースト

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JPH09154492A
JPH09154492A JP7344489A JP34448995A JPH09154492A JP H09154492 A JPH09154492 A JP H09154492A JP 7344489 A JP7344489 A JP 7344489A JP 34448995 A JP34448995 A JP 34448995A JP H09154492 A JPH09154492 A JP H09154492A
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穂積 坪本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐熱保形性を有し、ぼそつきやもちゃつきがな
く、舌離れや口溶けに優れた食感の持続するフラワーペ
ーストを開発すること。 【解決手段】澱粉質原料を5〜10重量%含有するフラ
ワーペーストにおいて、緑豆澱粉及び/又はエンドウ豆
澱粉を澱粉質原料中10〜40重量%含有し、それら以
外の澱粉質原料が未処理の澱粉質:加工澱粉=70〜
0:30〜100の重量比率であること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はフラワーペーストに
関し、更に詳しくは耐熱性を有し、口溶けなどの食感に
優れたフラワーペーストに関する。
【0002】
【従来の技術】フラワーペーストは、澱粉質を水、砂
糖、油脂などと共に加熱してペースト状にしたもので、
クリームパン、チョコレートパンなどの菓子パンやシュ
ークリームなどの菓子のフィリング剤として価値あるも
のである。このフラワーペーストは小麦粉や未処理の澱
粉、或いは加工澱粉などの澱粉質を使用しているため
に、澱粉質由来の糊状感が残り、フラワーペースト充填
後に焼成する菓子パンなどでは、焼成中にフラワーペー
ストの型くずれがおこるなどの問題があった。
【0003】フラワーペースト中の澱粉質の添加量を減
少し、油脂などの添加量を増やすと、ある程度糊状感を
おさえることができるが、焼成中にフラワーペーストの
型くずれがおこりやすくなるし、逆に澱粉質の添加量を
多くしたフラワーペーストや極端に高粘度にしたフラワ
ーペーストは、例えば特開昭53−47569号にみら
れるように、粒子25μ以上の粗い澱粉をフラワーペー
ストの総原料に対して5〜10%加えて加熱糊化後の粘
度が150万〜200万CPにしたロールイン用のフラワ
ーペーストでは、焼成による型くずれがなくても糊状感
が強くなる欠点があった。
【0004】さらに、昨今のように飽食の時代になる
と、食品に対する要求が厳しくなり、フラワーペースト
に対しても、糊状感があったり、口にまとわりつくよう
な食感は好まれず、もちゃつきやぼそつきがなく、舌ば
なれが良好で口溶けにも優れた食感のものが求められる
ようになっている。
【0005】上記のような問題点を解消するために、従
来からフラワーペーストに関して種々の提案がなされて
いる。
【0006】フラワーペーストの食感を改善するものと
して、特開昭60−256330号、特開昭48−40
975号や特開昭63−22148号などが開示されて
いる。
【0007】特開昭60−256330号に於いては、
動植物性たん白質を加水分解後,精製したたん白分解物
を、フラワーペーストに対したん白濃度として0.5〜
8%添加し、油脂以外の原材料と混合し、加熱して澱粉
糊化後に品温80℃以下でホイップしてから油脂を添加
混合するホイツプドフラワーペーストの製造法が開発さ
れているが、微細泡まつを形成させることで食感がソフ
トでボリユーム感もあるものの工程が煩雑である。
【0008】特開昭48−40975号の如き原料配合
時に油脂1部に水0.4部以上の混合比率を維持し、ボ
テータと乳化工程を組み合わせて、クリーム状食品を連
続的に製造する方法や、特開昭63−22148号に記
載されているアミロペクチンを主体とする澱粉又はこれ
を化学的、物理的に処理したもの2〜8重量%、油脂5
〜25重量%、糖類30〜60重量%、乳化剤0.5〜
1.0重量%、安定剤としてキサンタンガム0.05〜
0.3重量%、及び呈味物質と水からなる均一混合物を
UHT処理する高粘性フィリングの製造法では、口溶け
などの食感にある程度の改善は見られるものの、耐熱性
が充分にあるものとはいえないものであった。
【0009】フラワーペーストの耐熱性に関して、例え
ば0.5〜5重量%の分離大豆蛋白を含有させたフラワ
ーペースト(特開昭58−94336号)は、耐熱性に
優れ、ソフト感もあり、澱粉臭を減少させる効果もある
が、熱凝固性蛋白に起因するもそついた口あたりになる
などの欠陥がみられる。
【0010】フラワーペーストの耐熱性と食感を改善し
ようとする試みとして、油脂5〜40重量%,乳化剤
0.05〜5重量%、糖類5〜40重量%、化工澱粉4
〜10重量%、レンネツトカゼイン0.1〜5重量%、
リン酸塩0.05〜0.5重量%及び呈味物質を含有す
る予備乳化物を調製し,超高温処理した高粘性水中油型
エマルジヨンの製造法(特開昭58−212752
号)、フラワーペーストの原料のうち、15〜50重量
%の全卵に小麦粉とα化処理していない澱粉を分散後、
呈味成分、油脂類、ゲル化剤など他の原材料を混合し、
かき取り式熱交換機で105〜120℃にて加熱した後
55℃に冷却して釜で炊いたクリームと同様なフラワー
ペーストの製造法(特開平02−31647号)、砂糖
・水飴等の糖類、大豆サラダ油・マーガリン・パーム油
等の食用油脂、コーン澱粉・小麦澱粉等の澱粉、卵液・
粉乳等の蛋白性原料の他に必須原料としてカラギーナン
0.05〜0.4重量%、タマリンドガム0.04〜
0.4重量%、好ましくはこれらにジュランガム0.0
5〜0.4重量%を配合してかき取り式熱交換機にて9
5〜100℃で4〜10分間加熱後、冷却して得られる
フラワーペースト(特開平04ー36150号)などが
開示されていて、耐熱性や口溶けなどにある程度の改善
はみられるものの、必ずしも満足のいくものでなかっ
た。
【0011】
【本発明が解決しようとする課題】本発明が解決しよう
とする課題は、耐熱保形性を有し、ぼそつきやもちゃつ
きがなく、舌離れや口溶けに優れた食感の持続するフラ
ワーペーストを開発することである。
【0012】
【課題を解決する為の手段】上記の課題に関して、本発
明者等は鋭意研究の結果、澱粉質原料を5〜10重量%
含有するフラワーペーストにおいて、緑豆澱粉及び/又
はエンドウ豆澱粉を澱粉質原料中10〜40重量%含有
し、それら以外の澱粉質原料が未処理の澱粉質:加工澱
粉=70〜0:30〜100の重量比率である組成物を
フラワーペーストとして使用することにより本発明を完
成させた。
【0013】本明細書でいうフラワーペーストとは、小
麦粉、コーンスターチなどの生澱粉や加工澱粉などの澱
粉質、砂糖、水飴等の糖類、マーガリンやショートニン
グなどの油脂や水に、脱脂粉乳等の乳製品、チョコレー
ト、ココア、ピーナツバターなどの呈味成分や香料、色
素などを添加混合し、加熱、糊化してペースト状にした
もので、パン又は菓子に充填又は塗布して食用に供する
ものを総称する。
【0014】本発明に使用する緑豆澱粉やえんどう豆澱
粉とは、それらの起源が緑豆、あかえんどうやしわえん
どうから製造される澱粉であって、澱粉の本質的な特性
を変えない程度の加工、例えば望ましくない着色成分を
除去する程度に次亜塩素ソーダのような酸化剤を少量用
いた漂白澱粉なども同じような効果を発揮するのでこれ
らも包含する。
【0015】本発明で使用する加工澱粉とは、澱粉をエ
ピクロルヒドリン、トリメタリン酸塩、オキシ塩化リン
など常用の架橋剤及び酢酸ビニル、無水酢酸等のエステ
ル化剤やプロピレンオキサイドなどのようなエーテル化
剤を用いて製造する架橋エステル化澱粉と架橋エーテル
化澱粉で、架橋の度合は剪断に対する抵抗性を強くする
ためには強くするほどよいが、強すぎると粘性がでなく
なったりするので適度に調節する必要があるし、エーテ
ル化やエステル化等の度合は、通常置換度(グルコース
100個当りの置換基の割合)で表示されるが、0.0
5〜0.2程度のものを使用することが好ましい。
【0016】加工澱粉の製造に用いる原料澱粉としては
市販の澱粉、例えばタピオカ澱粉、小麦澱粉、コーンス
ターチ、ワキシーコーンスターチ、糯米澱粉、粳米澱
粉、馬鈴薯澱粉、甘藷澱粉などいずれも用いることがで
きるが、フラワーペースト中のフレーバなどの香りをよ
り強く感じさせることでタピオカ澱粉がより効果的であ
る。
【0017】
【発明の実施形態】本発明は、澱粉質原料を5〜10重
量%含有するフラワーペーストにおいて、緑豆澱粉及び
/又はエンドウ豆澱粉を澱粉質原料中10〜40重量%
含有し、それら以外の澱粉質原料が未処理の澱粉質:加
工澱粉=70〜0:30〜100の重量比率であること
を特徴とするフラワーペーストである。
【0018】本発明のフラワーペーストにおける澱粉質
原料の添加量に関して、使用する澱粉質の種類や組合せ
などによって一概にいえないが、フラワーペースト中1
0重量%を越えるとフラワーペーストの食感が重くなっ
たり、風味が悪くなる傾向があり、5重量%以下では粘
性が不足したりするので、5〜10重量%程度にするこ
とが好ましい。
【0019】本発明の澱粉質原料としては、緑豆澱粉及
び/又はエンドウ豆澱粉を必須成分とし、小麦粉、コー
ンスターチなどの未処理の澱粉質や加工澱粉を併用する
が、、併用される澱粉質原料中において加工澱粉を一定
量以上使用して食感の持続するフラワーペーストを製造
することが肝要である。
【0020】フラワーペースト製造からシュークリー
ム、ドラ焼き、クリームパン、チョコレートパンなどの
フラワーペーストを充填した食品に使用するまでの期
間、或いはメーカーから小売にいたる該食品の流通段階
で、実質的にフラワーペーストが1〜2週間放置される
ケースがしばしばあり、緑豆澱粉及び/又はエンドウ豆
澱粉以外の澱粉質中、未処理澱粉質の割合が多すぎると
ごく短期間に食感の低下がおこるけれども、加工澱粉の
割合が30重量%程度で少なくとも1〜2週間は食感を
維持できるし、加工澱粉の割合が増える程食感をより長
期に持続できるなどの事情を勘案して、未処理澱粉質と
加工澱粉の割合を70〜0:30〜100のの重量比率
で用いることが必要となる。
【0021】加工澱粉は、緑豆澱粉及び/又はエンドウ
豆澱粉と併用することで耐熱保形性や食感に優れ、しか
もその食感を長期間持続させるフラワーペーストの製造
を可能にし、これらの点に関して、元の原料澱粉の種類
が何れのものであっても同様な効果を発揮する。
【0022】一方、フラワーペーストでは、種々のフレ
ーバ成分を含んだ物質を使用したり、各種フレーバを添
加してフレーバの香りによって食欲をそそっており、各
種の原料を起源とする加工澱粉を使用してもフレーバの
香りを強く感じられるが、中でもタピオカ澱粉を原料と
する加工澱粉を使用したフラワーペーストはフレーバの
香りが一層強くてより効果的である。
【0023】本発明における澱粉質原料中にしめる緑豆
澱粉及び/又はエンドウ豆澱粉の割合は、あまりに少な
いと糊状感が残り、余りに多くするとぼそつき感が強く
なる傾向があるので、10〜40重量%の割合で用いる
ことにより、耐熱性もありしかも、糊状感がなく、舌離
れや口溶けに優れた食感を有するフラワーペーストにな
る。
【0024】本発明のフラワーペーストの製造に於ける
製造工程は、バッチ釜、あるいはオンレータのような連
続生産方式など従来の製造工程を踏襲することができ、
フラワーペースト中の澱粉質原料の10〜40重量%を
緑豆澱粉及び/又はえんどう豆澱粉で置き換え、それら
以外の澱粉質として未処理澱粉質:加工澱粉=70〜
0:30〜100の重量比率にて使用することで、耐熱
性があり、もちゃつきやぼそつきがなく、舌離れや口溶
けに優れた食感を持続するフラワーペーストを得る事を
可能にした。
【0025】また、フラワーペーストは、上記の澱粉質
以外の原材料として、マーガリン、バター、ショートニ
ング、大豆サラダ油などの食用油脂、ショ糖、グルコー
ス、マルトース、水飴、果糖、異性化糖などの糖類、ソ
ルビット、マルビットなどの糖アルコール、脱脂粉乳、
ミルクなどの乳製品、クエン酸、リンゴ酸、乳酸などの
酸味量、ココア、チョコレートなどの呈味成分、バニラ
など各種フレーバ、全卵粉、卵黄、脂肪酸エステルなど
などの乳化剤など従来使用されているものも同じように
使用できる。尚、必須でないが、フラワーペーストの食
感に影響を及ぼさない程度であれば、タマリンド種子、
カラゲーナン、ジュランガムの多糖類も使用できる。
【0026】本発明によって得られるフラワーペースト
は、現在の本物嗜好、グルメ嗜好にマッチし、そのまま
食してもよいし、パン、菓子などのフィーリング剤は勿
論、フィリング後、焼成して用いる用途でも型くずれが
なくて好ましいものとなる。
【0027】
【実施例】以下に参考例、実施例を挙げ、更に詳しく本
発明を説明する。但し、参考例や実施例で部とは重量部
を示す。
【0028】
【参考例1】水140部に硫酸ソーダ18部を溶解し、
表1に示す澱粉100部を加えたスラリーを4点調製
し、これらに攪拌下3%カセイソーダ溶液33部を添加
後、表1に示すトリメタリンサン酸ソーダ(TMP)と
プロピレンオキサイド(PO)を加え、41℃で24時
間反応させた。反応後、塩酸で中和し、水洗、脱水、乾
燥して試料No.1〜No.3の架橋エーテル化澱粉を
得た。
【0029】
【表1】
【0030】
【参考例2】水130部に硫酸ソーダ15部を溶解し、
タピオカ澱粉100部を添加して分散し、攪拌下3%カ
セイソーダ溶液でPH11.1〜11.3に維持しなが
らトリメタリン酸ソーダ0.09部を添加し、40℃で
10時間反応させた後30℃に冷却した。次に3%カセ
イソーダ溶液でPH9.0〜9.5を維持しながら、無
水酢酸8部を加えて反応させた。反応終了後塩酸で中和
し、脱水、乾燥して置換度0.06の試料No.4の架
橋エステル化澱粉を得た。
【0031】
【実施例1】澱粉質原料、上白、水飴、脱脂乳、マーガ
リン、クエン酸、ソルビン酸、ダックロイド(商品名:
紀文フードケミファー製のアルギン酸プロピレングリコ
ールエステル)、カラゲーナン、全卵粉と水を表2の割
合で鍋に秤取し、攪拌しながら70℃まで加熱し、溶解
させたショートニングを表2の割合で添加し、T.K.
ホモミキサー(特殊機化工業製)で1分間攪拌して均質
化し、内容物をヘラで攪拌しながらガス直火にて4分間
炊上げる。炊上げ後、鍋を冷却水中に浸漬し、内容物を
攪拌しながら30℃まで冷却してフラワーペーストの試
料とする。
【0032】澱粉質原料としては緑豆澱粉とその他の澱
粉質(参考例1の試料No.1のコーンスターチを原料
とする架橋エーテル化澱粉:小麦粉=70:30の重量
比率で予め粉体混合)を表3の割合で用いてフラワーペ
ーストを製造した。得られたフラワーペーストの評価を
表3に示したが、フラワーペースの評価については次の
ようにして行った。
【0033】<耐熱性>フラワーペーストを絞り袋に入
れ、ガラス板上に一定の量(約10g)を花模様状にな
るように絞り出し、ガラス板ごと予め180〜190℃
にセットしておいた乾燥機に入れ、15分間加熱して花
模様状のフラワーペーストの変化する状態を観察して評
価する。 ◎:変形がない。 ○:変形がほとんどない。 △:幾分変形がみられる。 ×:変形が大きい
【0034】<食感>口に入れて評価する。 ◎:もちゃつきやぼそつきがなく舌ばなれや口溶けが非
常に良い。 ○:もちゃつき、或いはぼそつきがなく舌ばなれや口溶
けが良好である。 △:幾分もちゃつき、或いはぼそつきがあって、舌ばな
れや口溶けがやや悪い。 ×:もちゃつき、或いはぼそつきが強く、舌ばなれや口
溶けが悪い。
【0035】<持続性>食感の持続。 ◎:調製時の食感が2週間以上持続できる。 ○:調製時の食感が1〜2週間程度は持続できる。 △:調製時の食感が2〜3日間程度で変化する。 ×:調製時の食感が1日以内で変化する。
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
【実施例2】澱粉質原料として緑豆澱粉、試料No.1
の加工澱粉及び未処理の澱粉質(小麦粉:コーンスター
チ=2:1の重量比率で粉体混合)を表4の割合、澱粉
質以外の成分は実施例1の表2の割合で用い、実施例1
に準じてフラワーペーストを調製した。
【0039】比較例と実施例のいずれのフラワーペース
トも耐熱性と食感に優れたフラワーペーストであった
が、比較例では良好な食感が2〜3日間しか維持できな
かったのに、実施例では1週間経過しても食感に変化は
みられなかった。
【0040】
【表4】
【0041】
【実施例3】上白、水飴、脱脂粉乳、サンマルト(商品
名:林原製のマルトース)、ショートニング、クエン
酸、アルギン酸エステル、カラゲーナン、全卵粉、緑豆
澱粉と参考例1の試料No.1〜No.3の加工澱粉を
表5の割合で使用し、実施例1に準じてフラワーペース
トA〜Cを製造した。試料No.1、No.2、No.
3は、それぞれコーンスターチ、タピオカ澱粉、ワキシ
ーコーンスターチを原料とする架橋エーテ化澱粉であ
る。
【0042】加工澱粉が何れの原料であっても、耐熱性
と食感に優れ、ミルク臭のあるフラワーペーストであ
り、添加したバニラフレーバの香りも強いものであった
が、中でも、試料No.2のタピオカ澱粉を原料とする
加工澱粉ではバニラの香りが極めて強く感じられた。
【0043】
【表5】
【0044】
【実施例4】実施例3の試料No.2の加工澱粉を試料
No.4の加工澱粉(タピオカ澱粉を原料とする架橋エ
ステル化澱粉)に代えても試料No.2の加工澱粉の場
合と同じようにバニラの香りが極めて強く食感や耐熱性
の良好なフラワーペーストが得られた。
【0045】
【実施例5】えんどう豆澱粉、試料No.2の加工澱
粉、小麦粉の澱粉質及びその他の成分を表6の割合で使
用し、実施例1に準じてフラワーペーストを製造した。
得られたフラワーペーストは耐熱性があり、チョコレー
ト臭が強く食感も良好であった。
【0046】 緑豆澱粉 2.2 部 試料No.2 6.0 部 小麦粉 1.3 部 上白 14 部 グルコース 14 部 水飴(Bx75°) 14 部 マーガリン 7 部 ポリリン酸ソーダ 0.1 部 食塩 0.2 部 ココア 2.5 部 チョコレートオイル 0.03部 モノグリ 0. 1 部 インスタントコーヒ 0.04部 メタリン酸ソーダ 0.4 部 水 38.13部
【0047】
【実施例6】緑豆澱粉、えんどう豆澱粉、試料No.2
の加工澱粉及び澱粉質以外の成分を表6の割合で使用
し、実施例1に準じてフラワーペースト製造した。得ら
れたフラワーペーストは、蜂蜜の香りが強く、耐熱性や
食感も良好であった。
【0048】
【表6】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】澱粉質原料を5〜10重量%含有するフラ
    ワーペーストにおいて、緑豆澱粉及び/又はエンドウ豆
    澱粉を澱粉質原料中10〜40重量%含有し、それら以
    外の澱粉質原料が未処理の澱粉質:加工澱粉=70〜
    0:30〜100の重量比率であることを特徴とするフ
    ラワーペースト。
  2. 【請求項2】加工澱粉がタピオカを原料としたものであ
    ることを特徴とする請求項1に記載のフラワーペース
    ト。
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