JPH09154401A - アガリクス・ブラゼイ茸の栽培方法 - Google Patents

アガリクス・ブラゼイ茸の栽培方法

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JPH09154401A JP7324617A JP32461795A JPH09154401A JP H09154401 A JPH09154401 A JP H09154401A JP 7324617 A JP7324617 A JP 7324617A JP 32461795 A JP32461795 A JP 32461795A JP H09154401 A JPH09154401 A JP H09154401A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アガリクス・ブラゼイ茸の収穫量を上げるた
めに、安定的で且つ病原菌等に対して抵抗性が強く管理
が容易な培地を作成する。 【解決手段】 菌床を構成する培地に菌を繁殖させ、該
菌床に覆土を施して子実体を発生させるアガリクス・ブ
ラゼイ茸の栽培方法において、予め、温度55〜65
℃、水分60〜75重量%で7〜20日間発酵させた培
地を用いて該菌床を形成することを特徴とするアガリク
ス・ブラゼイ茸の栽培方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハラタケ属のきのこ
の一種であるアガリクス・ブラゼイ(Agaricusblazei
)茸の栽培方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の方法で栽培されるアガリクス・
ブラゼイ茸は、ブラジル、サンパウロ市の郊外ピエダー
テを原産地とする担子菌類の茸であり、子実体の形状は
釣鐘状で、傘の直径は5〜20cm、茶褐色、柄は直径
1〜3cm、長さ5〜15cm、白色である。香気が強
く、美味で甘い茸である。
【0003】アガリクス・ブラゼイ茸由来の多糖体はマ
ウス等の細胞組織内でマクロファージやインターフェロ
ンを活性化する力、すなわちインデュース(導入)効果
を有し、ウイルスの細胞への侵入を防ぐ力も多いことが
各種学会において発表され、ガンの免疫療法への応用が
期待されており、また蛋白多糖体、または核酸成分を抗
腫瘍剤として利用することも提案されている(例えば特
開平2−78630号公報、特開昭64−66127号
公報)。
【0004】アガリクス・ブラゼイ茸の栽培方法につい
てはいくつか提案されており(特開昭53−13885
3号公報、特公昭58−38126号公報、特公平7−
36733号公報)、特公昭58−38126号公報に
おいて稲藁(麦藁)に米糠、鶏糞、消石灰等を混合して
発酵させて堆肥を作り、菌床枠に詰め込み前に消石灰又
は過燐酸石灰を用いてpH6.5〜6.8に調整すると
共に、Cu2+、Mn2+、Zn2+のいずれかから選ばれる
2価金属イオンを極微量加えることが記載されている。
しかし、この公報には培地(堆肥)を作る際の発酵方法
については説明されていないが、キノコの栽培では、培
地の善し悪しが総収穫量に非常に大きく関与する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これまでに発表されて
いるアガリクス・ブラゼイ茸の培地作成方法では、発酵
温度、堆積方法が厳密ではなかったため、培地配合組成
が毎回同じであっても収穫量を高く安定化させることは
困難であった。その原因は、発酵温度の僅かな違いによ
って、発酵に関与する微生物が大きく異なるため、発酵
終了時の微生物相と、それに伴う培地成分組成が大きく
違ったものになるからである。他の栽培茸、例えばエノ
キ茸やシメジ茸では、滅菌した培地で栽培するため、培
地は常に安定したものを得ることができる。反面、多量
のエネルギーを消費するため、滅菌培地は経済的ではな
い。アガリクス・ブラゼイ茸にとっても同じことで、発
酵培地を選ぶ方が経済的であるが、発酵の如何によって
収穫量が大きく左右される。また、その発酵も、通常、
天然微生物を用いるため、発酵に関与する微生物を制御
するのは不可能であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究の結果、発酵に関与する幾つかの
微生物を検出し、その微生物とアガリクス・ブラゼイ茸
の関連を調べ、有用微生物と、有害微生物を見いだし
た。アガリクス・ブラゼイ茸に直接危害を及ぼす有害菌
は見いだせなかったが、カビ類のほとんどはアガリクス
・ブラゼイ茸にとって有害であり、また、好熱放線菌の
多くは有用であった。また、拮抗作用の中で有用微生物
が寡占した状態では有害微生物が抑制されることも明ら
かになった。さらに、有用微生物による発酵を行うため
の条件を検討し、培地温度、培地水分等を限定し、さら
に積極的に有用微生物を添加する方法で本発明に到達し
た。
【0007】本発明は菌床を構成する培地に菌を繁殖さ
せ、該菌床に覆土を施して子実体を形成させるアガリク
ス・ブラゼイ茸の栽培方法において、予備発酵、本発酵
の温度と水分を制御することによって、発酵微生物を積
極的に制御し、安定した高収量培地を作成することを特
徴とするアガリクス・ブラゼイ茸の栽培方法である。具
体的には、予め、温度55〜65℃、水分60〜75重
量%で7〜20日間発酵させた培地を用いて該菌床を形
成することを特徴とする。
【0008】本発明において、予備発酵はいままで発表
されている培地作成法とあまり変わりはない。すなわち
稲藁、麦藁等の発酵基材に窒素、燐成分(硫安・過燐酸
石灰等無機成分のほか、鶏糞等有機質肥料も可)を添加
したうえ、水を添加して培地水分を60〜75%程度に
調整し、よく混合する。混合した培地原料をよく通気で
きる状態に堆積し、2〜7日間隔、好ましくは4日間隔
で切り返しを行いながら7〜20日間発酵させる。通
常、予備発酵時の中心温度は60℃以上になる。予備発
酵により培地は膨軟化し、高温により有害菌の多くは死
滅する。
【0009】予備発酵の段階でも培地になり得るが、堆
積時の表面部分は温度が低く有害菌が完全に死滅せず、
また中心部分は温度が高すぎるために有用微生物まで死
滅してしまうため、前述のように培地としては不安定で
ある。とりわけ堆積の下部分は水分過多になり易く、ま
た酸素も不足するため嫌気発酵層が形成され、アンモニ
ア、メタン等、アガリクス・ブラゼイ茸の生育を阻害す
る物質が集積して、培地としては著しく不適である。
【0010】予備発酵が終了した培地を本発酵室に搬入
する。搬入時の培地水分は70%程度である。本発酵室
は、ファン等により強制的に新鮮空気を供給、循環で
き、ボイラー等の温度調整機、蒸気発生機等の加湿装置
が自動制御される。この施設により、培地を搬入後1日
は60℃、その後50℃±2℃で2〜7日間発酵する。
発酵後、培地の水分は60〜70%、好ましくは65%
である。発酵終了した培地は直ちに栽培室に搬入し、温
度下降後種菌を接種する。
【0011】本発酵行程によって、カビなどの有害微生
物、ハエやダニ等の害虫は完全に死滅し、有用微生物が
寡占し、アガリクス・ブラゼイ茸のみの生育に有効な栄
養を蓄積することができる。
【0012】有害微生物や害虫を殺滅させるためには発
酵中の温度をさらに高温にすることも考えられるが、6
5℃を超えると適切な培地形成のために有用な微生物ま
で死滅してしまい、好ましくない。培地の水分は60重
量%以下だと放線菌等の有用微生物の生育に最適とは言
えず、一方75重量%を超えると酸素の供給に障害を来
すなど、好ましくない。
【0013】上記条件下における発酵では、主として好
熱性の放線菌、細菌が増殖する。培地の発酵中に発現す
る好熱性の放線菌としては、例えばテルモアクチノミセ
ス属(Thermoactinomyces )のブルガリス(T.vulgari
s)、カンジダス(T.candidus)、アルバス(T.albus
)、タルポフィリス(T.thalpophilus)等、テルモモ
ノスポラ属(Thermomonospora )のクロモゲラ(T.chro
mogera)、クルバタ(T.curvata )、フスカ(T.fusca
)、メソフィラ(T.mesophila )等、ミクロポリスポ
ラ属(Micropolyspora)のファエニ(M.faeni )、ビリ
ジニグラ(M.viridinigra )等を挙げることができる。
好熱性の細菌としてはバチルス属(Bacillus)のサブチ
ルス(B.subtilis)、ステアロテルモフィラス(B.stea
rothermophilus)、コアグランス(B.coagulans )等を
挙げることができる。
【0014】上記条件を限定すれば有用微生物がほぼ自
然発生、寡占するが、不確定要素が残る。有用微生物群
は、培地原料に付着したり空気中に浮遊していることが
多いが、必ず自然条件下に存在しているとは限らない。
そこで本発明者らは、有用微生物群を積極的に添加する
ことにより、培地全体に有用微生物群を蔓延させ、培地
の品質を向上、安定化させる方法を発明した。
【0015】有用微生物群は、絶えず更新、改良され
る。連続的に生産する場合は、過去数回の培地の中で最
も良い培地を選択し、それを種菌とする。予備発酵時の
第一回目切り返しから発酵室に培地を搬入するまでの間
に、培地の0.1〜1重量%になるように良質培地を添
加する。また、それとは別に、良質培地から有用微生物
を人口培地で分離し、菌株として斜面培地等に保管して
おく。これは良質培地がなくなってしまった場合、例え
ば栽培を休んだ場合等に、保管してあった微生物群を添
加して良質培地を作るためである。
【0016】培地発酵中の培地の水分のpHは6.5〜
7.0であることが好ましい。pHが著しく変化した場
合には、石灰等で調整すると良い。
【0017】本発明において、培地原料としては、基本
的にセルロース系の植物材料が使用可能であるが、好ま
しくは稲藁を少なくともその一部として含むものであ
る。稲藁のほか、セルロース系原料としてバガス、コー
ンコブミール、麦藁、馬きゅう肥、馬糞等を挙げること
ができる。一般にこれらのセルロース系の植物材料を全
原料中70〜99重量%用いて培地とする。
【0018】また、ミネラル及び窒素源として、燐酸カ
ルシウム、炭酸カルシウム、過燐酸石灰、石灰、硫安、
尿素、馬糞、牛糞、鶏糞、人糞、米糠、糖密等を培地原
料として用いることができる。これらのミネラル及び窒
素源はそれぞれ2〜4重量%添加される。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明のアガリクス・ブラ
ゼイ茸の栽培方法を簡単に説明する。まず、稲藁等のセ
ルロース系原料とミネラル及び窒素源を混合し、散水し
て上記範囲に水分pHを調整して堆積する。堆積の形は
十分通気できるようにするために幅2m、高さ2mの棒
状にするのが好ましい。堆積して1〜4日すると発酵熱
により堆積物の中心部分は60℃以上に達する。温度が
高温になってから2〜7日、好ましくは4日後、切り返
しを行う。切り返しはその後、4〜7日間隔で行う。切
り返しの都度、水分、pHの調整をする。有用微生物群
もしくは優良培地を切り返し時、好ましくは第一回目の
切り返し時に添加する。3〜4回の切り返しで予備発酵
が終了する。予備発酵期間は7〜20日だが、その日数
は原料によって異なり、通常14日程度である。
【0020】予備発酵が終了した半熟培地を発酵室に搬
入する。半熟培地のpHは6.5〜7.0、水分は65
〜75%、好ましくは70%である。発酵室は、例えば
床は2cm程度のパンチ穴が空いた網状の鉄板になって
おり、穴から湿度90%以上の熱風が出る構造となって
いる。また、壁や天井は断熱性が良く、耐水性や耐腐食
性の強いものである。発酵室に培地を1〜2m積み込
む。新鮮な空気を十分送りながら1日目は培地温度を6
0℃に保つ。2日目からは培地温度を50±3℃に保
つ。4〜7日目に完熟培地が完成する。
【0021】完成した培地を栽培室に搬入し、5〜40
cm、好ましくは20cm厚さで棚や箱等に堆積する。
直ちに、アガリクス・ブラゼイの種菌を培地の1%を目
安に接種する。接種後、培地温度を24〜28℃、好ま
しくは26℃、栽培室の湿度を70〜100%、好まし
くは95%に維持して10〜30日後、菌糸が蔓延した
ら覆土を行う。覆土用の土としては粒径0.1〜5mm
の保湿性の良いものが望ましく、例えば山土、ピートモ
ス等を用いることができる。覆土は2〜10cmの厚さ
で菌床を被覆する。覆土後、7〜20日で子実体が発生
する。栽培管理としては、栽培室は常に上記温湿度条件
を満たしていれば良く、覆土が乾燥したときには散水に
よって水分を補給する。接種してから子実体が発生する
までの期間は最短でも25日であり、通常35日であ
る。子実体の収穫期間は1〜4ケ月、通常2ケ月程度で
ある。総収穫量は培地の10〜20%、通常15%重量
である。
【0022】このようして栽培することにより、従来の
方法より安定的に高収率を得ることができる。従来の培
地作成方法でも、総収穫量が培地の20%重量近くにな
ることはあったが、10重量%以下になってしまうこと
も珍しくなかった。キノコの栽培では、培地の出来が総
収穫量に関与する割合が大きいのにも拘わらず、アガリ
クス・ブラゼイ茸を栽培するうえで安定的に良質の培地
を得ることが出来なかったからである。本発明では、培
地の徹底的な温度管理、有用微生物添加によって、良質
で安定した培地を得ることが可能になったので、栽培管
理が多少悪くても、総収穫量が培地の10重量%を割る
ことはほとんど無くなった。
【0023】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
なお、実施例中、部は特に断らない限り重量部である。
【0024】培地予備発酵 乾燥したバガス77.5部(全培地原料中)及び10〜
15cmに切断された稲藁15.0部を良く混合し、こ
の混合物と同重量程度散水して水分を馴染ませた。3日
後、これに、別途、米糠3.0部、硫安1.0部、石灰
1.0部、尿素0.5部及び過燐酸石灰2.0部を混合
したものを散布し、さらに水分を調整しながら散水し、
幅2m、高さ2mの棒状に積み込んだ。水分は約70重
量%で、培地を握り締めると指の間からわずかに水が滲
み出て、手が湿った。この水分のpHは6.8であっ
た。
【0025】堆積1日後で堆積物の内部温度は50℃、
2日後には60℃を越え、上部から湯気がでた。4日
後、1回目の切り返しを行った。水分は完全に馴染み、
表面が乾燥していたので水分を補給した。培地の水分の
pHに変化はなかった。同様に4日間隔で2回切り返し
を行った。水分は上記と同様な湿り具合まで補給した。
堆積14日後、ねじ切ったとき簡単に切れる位に膨軟化
した半熟培地が得られた。この時水分約70%、pH
6.8であった。
【0026】培地本発酵 上記の半熟培地を直ちに発酵室に搬入した。発酵室は2
cm程度のパンチ穴が空いた鉄板の床で、穴から湿度9
0%以上の熱風が出る構造になっている。熱源は蒸気発
生機であり、電磁弁によりコンピューター制御で温度調
整できる。壁や天井は断熱が良く耐水性、耐腐食性のよ
い発泡ウレタンボードである。そこに、半熟培地を1.
5m積み込み、培地の中に温度センサーを入れた。過熱
しなくても、搬入後すぐに45℃まで温度上昇した。温
度を60℃に設定して1日間発酵させた。この時点でサ
ンプリングしたところ、ほとんどの病原菌と害虫は死滅
し、検出はできなかったが、有用放線菌群の数はまだ多
くなかった。2日目から新鮮空気をやや多めに吸入して
温度50℃に設定した。温度50℃にしてから4日後、
培地は白く霜降り状になった。この白いところから、T.
chromogera、M.faeni 、M.viridinigra の3種の有用な
好熱性放線菌が検出できた。できあがった完熟培地は水
分65%、pH6.7だった。
【0027】接種及び栽培管理 上記の完熟培地を栽培室に搬入した。このとき培地温度
は約40℃であった。培地を40×60×25(高さ)
cm、下面に直径10mmの穴が6つ空いている発泡ス
チロール製の栽培箱に、厚さ20cmに詰め込んだ。培
地の温度が28℃程度まで下降したら、アガリクス・ブ
ラゼイの種菌を接種する。接種量は培地に対して1重量
%であった。栽培室に種菌を接種した栽培箱を並べて、
室温を25℃、湿度を95%に維持した。そのとき培地
温度は26〜28℃だった。接種14日後、菌糸が全体
に蔓延したので山土で培地を被覆した。厚さは3cm以
上であった。
【0028】収穫 接種30日後、覆土表面に一箱あたり200程度の子実
体原基が誘導され、接種33日後には子実体が収穫でき
た。フラッシュ(子実体が同時に大量に発生する時期)
はおよそ13日間隔で発生し、1回のフラッシュあたり
培地の平均約5重量%ずつ収穫した。4回目以降のフラ
ッシュでは子実体発生量は徐々に減った。収穫期間3ケ
月を越えると、子実体はほとんど発生しなくなった。総
収穫量は培地の約18%であった。また、栽培期間中、
特に注意することなく、病原性のカビ、ダニ、ハエ等は
ほとんど発生しなかった。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるアガ
リクス・ブラゼイ茸の栽培方法によれば、予め、温度5
5〜65℃、水分60〜75重量%で7〜20日間発酵
させた培地を用いて該菌床を形成したので、安定的な培
地の作成が可能になると共に培地発酵管理が容易とな
り、アガリクス・ブラゼイの子実体を培地の20重量%
程度収穫することが可能となった。また、本発明によれ
ば、培地が有用微生物群で寡占されているため、病原菌
等に対して抵抗性が強く、培地の管理が極めて容易とな
った。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 菌床を構成する培地に菌を繁殖させ、該
    菌床に覆土を施して子実体を発生させるアガリクス・ブ
    ラゼイ茸の栽培方法において、予め、温度55〜65
    ℃、水分60〜75重量%で7〜20日間発酵させた培
    地を用いて該菌床を形成することを特徴とするアガリク
    ス・ブラゼイ茸の栽培方法。
  2. 【請求項2】 発酵室で温度調節しながら培地温度58
    〜60℃、その後50±3℃で発酵させた培地を用いる
    請求項1記載のアガリクス・ブラゼイ茸の栽培方法。
  3. 【請求項3】 水分70〜75重量%で発酵させた培地
    を用いる請求項1記載のアガリクス・ブラゼイ茸の栽培
    方法。
  4. 【請求項4】 アガリクス・ブラゼイ茸に有用な放線
    菌、細菌群を発酵前に添加した培地を用いる請求項1記
    載のアガリクス・ブラゼイ茸の栽培方法。
  5. 【請求項5】 培地が稲わらを含む請求項1〜4のいず
    れか1項記載のアガリクス・ブラゼイ茸の栽培方法。
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