JPH09147751A - プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法

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JPH09147751A
JPH09147751A JP32247295A JP32247295A JPH09147751A JP H09147751 A JPH09147751 A JP H09147751A JP 32247295 A JP32247295 A JP 32247295A JP 32247295 A JP32247295 A JP 32247295A JP H09147751 A JPH09147751 A JP H09147751A
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Yasumasa Akimoto
靖匡 秋本
Masayoshi Kobayashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精細なプラズマディスプレイパネルを提供
する。 【解決手段】 電極部、隔壁、蛍光体等の構成要素を、
感光性剥離現像型乾燥ペーストフィルムの一部を残存し
て形成する。感光性剥離現像型乾燥ペーストフィルムと
は、ペーストを乾燥してフィルム状にしたものに感光性
剥離現像機能を付与したものを言い、さらにペーストと
は、必要な機能を具現させるための成分の微粉末と、
塗布可能とするための粘性を保有させるための有機物
と、その有機物の溶剤を主成分として、混合してなる
ものを言う。また、このペーストは、基板上に所望のぺ
ーストパターンを形成した後、焼成して所望の特性を発
現させるものである。感光性剥離現像機能とは、基板と
貼り合わせて露光した後の現像を機械的な剥離によって
行うことが可能な機能を言う。すなわち、感光層と基板
の間の接着力が、未感光部と感光部とで異なる機能を付
与し、剥離時に必要パターンのみが基板上に残る機能を
言う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マトリックス状に
配列された多数のストイプ状電極の各立体交差部にドッ
ト状の放電領域を設定し、各放電領域に設けた蛍光体を
当該放電領域で生じた紫外光によって励起発光させるプ
ラズマディスプレイパネル(以下、PDPと言う)とそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーPDPの原理的構成は、周知のよ
うに一対の電気絶縁基板、すなわち表示側の絶縁基板と
背面側の絶縁基板とを、ヘリウムに微量のキセノンを含
む混合ガス等がその間に存在し得る放電空間が形成され
るように対向配置し、各絶縁基板の放電ガス空間側の面
上、すなわち各基板の対向面にはそれぞれ縞状の電極群
を、両方の電極群によって格子が形成されるように配列
し、電極群の各交差部が各画素に対応し、その対応する
放電ガス空間を隔壁によって区画し、その内部に蛍光体
膜を備えた構成となっている。
【0003】実際的なAC型PDPの構造の一例を図
1、図2に示す。図1は構造断面図であり、図2は構成
の概要を示す斜視図である。第1の絶縁基板であるガラ
ス板製の前面基板11の内面上には、一方向に配列した
複数の導電性ストライプ状電極である第1電極12と、
その上の誘電体層13と、さらにその上の電子を放出し
易くするための酸化マグネシウム層14とが配設されて
いる。また、第2の絶縁基板であるガラス板製の背面基
板15の内面上には、導電性ストライプ状の複数の第2
電極16が、第1電極12と交差する方向に並列して配
設されている。第1電極12と第2電極16とは誘電体
製の隔壁17をスペーサとして隔離されていて、互いに
複数の第1電極12と第2電極16との各立体交差部
に、ドット状の放電領域18が設定されている。この放
電領域18内にはキセノンを含む放電ガスが封入されて
いる。第2電極16の上にはカラー表示のための蛍光体
層19がストライプ状に配設されている。隔壁17は誘
電体から形成されているので、電気に対する絶縁体であ
り、幅80〜120μm、厚さ100〜200μmに仕
上げられている。放電ガスはキセノンおよびヘリウムを
含む2元系または3元系混合ガス、またはキセノン単独
ガスであり、封入ガス圧はガス組成に応じて10〜50
0Torrの範囲で調節されている。
【0004】図1、2に示した構造のPDPは、従来以
下のようにして作成されていた。すなわち、前面基板1
1上の第1電極12は、従来は厚膜回路に使用される銀
インキをスクリーン印刷法で所望のパターンに形成し、
これを焼成して形成していた。しかし、最近の高精細P
DPにおいては、スクリーン印刷では印刷位置精度が不
足するため、フォトリソグラフィの技術(以下、フォト
リソ法と略す)を用いている。すなわち、スパッタリン
グ等の真空成膜法でクロム−銅−クロムの3層構成の膜
を全面に形成し、その上にフォトレジストを塗布し、所
望のパターンを有するフォトマスクを通して露光し、現
像し、その後エッチングすると言うフォトリソ法を用い
て、3層構成の膜をパターニングして、所望のパターン
を形成している。このフォトリソ法は、位置精度やパタ
ーン形状の点では優れているが、工程が長く生産コスト
が高いと言う欠点がある。誘電体層13は、厚膜回路に
使用されるインキをスクリーン印刷で全面に印刷し、こ
れを焼成して得ている。さらに、その上の酸化マグネシ
ウム層14は、電子ビーム蒸着法で形成している。スパ
ッタリングや電子ビーム蒸着と言った真空成膜法は、生
産コストが高いこと、大型化にはさらに高価な装置が必
要である上に、面内の均一性が低下すると言った問題点
があった。背面基板15上の第2電極16は、第1電極
12と同様な構成であり、同様にして形成されている。
蛍光体層19は、スクリーン印刷法で形成している。隔
壁17は、真空成膜法では実現できない厚さが必要であ
るので、スクリーン印刷を繰り返し行い、誘電体ペース
トを積み上げて厚さ100〜200μmに仕上げ、その
後焼成して得ている。この場合の問題点は、スクリーン
印刷を繰り返し行う際に、印刷毎に乾燥工程が必要であ
って生産性が非常に低いことと、フォトリソ法で作成し
た電極部との位置の整合が難しいことであった。現在の
PDPでも±30μm程度以下の位置精度が必要であ
り、スクリーン印刷の限界であった。さらに高精細にす
ることは非常に困難である。前面基板11と背面基板1
5それぞれに必要な加工が終了すると、両者を重ね合わ
せて周囲を封止し、放電用の混合ガスの封入等を行な
い、PDPを組立てていた。
【0005】次に、実際的なDC型PDPの構造の一例
を図3、図4に示す。図3は構造断面図であり、図4は
構成の概要を示す斜視図である。第1絶縁基板であるガ
ラス板製の前面基板31の内面上に一方向に配列した複
数のストライプ状の電極である陰極32が配設されてい
る。また、第2絶縁基板であるガラス板製の背面基板3
3の内面上には複数のストライプ状の陽極母線34と補
助陽極母線35とが、それぞれ陰極32と交差する方向
に並列して配設されている。陽極母線34と補助陽極母
線35は抵抗体36を通してそれぞれ陽極37、補助陽
極38と電気的に接続している。陽極母線34、補助陽
極母線35、抵抗体36はその上にほぼ全面にわたって
存在する誘電体層39で被覆されている。陰極32と陽
極37とは誘電体製の隔壁40をスペーサとして隔離さ
れている。表示部は、隔壁40によって周囲から隔離さ
れた小部屋構造であり、各小部屋の内表面に蛍光体層4
1が形成されている。ただし、陽極37は放電空間42
に露出する必要があるので、誘電体層39および蛍光体
層41には、それを設けるための抵抗体36に達するス
ルーホールが形成されている。同様に、補助陽極38も
放電空間42に露出する必要があるので、誘電体層39
にはそれを設けるための抵抗体36に達するスルーホー
ルが形成されている。
【0006】図3、4に示した構造のPDPは、従来以
下のようにして作成されていた。前面基板31上の陰極
32は、透明導電体であるITOや、アルミニウム(A
l)、ニッケル(Ni)から形成され、そのペーストを
スクリーン印刷し、これを焼成して形成する。次に、背
面基板33上の陽極母線34と補助陽極母線35は、銀
ペーストを同様にスクリーン印刷し、焼成して形成す
る。その後、抵抗体36は、酸化ルテニウム(RuO
2 )のペーストを同様にスクリーン印刷して焼成し形成
する。抵抗体36は、抵抗値の要求精度が厳しいため、
スクリーン印刷で形成することはかなり難しく、歩留り
低下の一因であったが、他に適当な方法がない。次に、
ほぼ全面を覆う誘電体層39も同様にスクリーン印刷に
よって形成するが、スルーホールの形状を一定にするた
めと、位置精度を仕様値内に維持するためには、高度の
スクリーン印刷技術が要求される。なお、この誘電体層
39も焼成する。次に、陽極37と補助陽極38はニッ
ケルペースト等を、蛍光体層41はガラスフリットを含
まない蛍光体ペーストを、それぞれスクリーン印刷によ
って形成する。続いて、隔壁40をスクリーン印刷によ
り形成する。隔壁形成に使用するペーストの種類や印刷
方法は、AC型PDPの場合と殆ど同じである。しか
し、図4に見られるように、隔壁40の一部に切り欠き
部40Aがあるため、隔壁40の重ね刷り印刷を行う際
には、工程の途中で、スクリーンの版を別の物に交換し
なければならない。この時、印刷位置がずれて、その下
の層とうまく重ならないと言う問題が度々生じていた。
隔壁40の印刷形成後に焼成して、背面基板33上の加
工が終了する。このように、DC型PDPの作成には、
殆どの工程でスクリーン印刷法が使用され、最近になっ
て高精細の場合にやむを得ずフォトリソ法が使用されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のPDPの製造に
おいては、上述のように絶縁基板上にスクリーン印刷を
繰り返して前述のドット状の放電領域を画定するための
幅が100μm程度、厚さ100〜200μmの格子状
あるいはストライプ状インキパターンを形成し、それを
焼成して隔壁を形成したり、あるいは同じくスクリーン
印刷によって銀やニッケルや酸化ルテニウムや蛍光体を
主成分とするペーストをパターン印刷し、それを焼成し
て、所望の要素を形成していた。また、精度等の必要性
から一部フォトリソ法が使用されていた。
【0008】このように従来技術では主にスクリーン印
刷を用いて電極、隔壁等を形成するので、PDPが例え
ばハイビジョンテレビ仕様のように高細度になり、ドッ
トピッチや線巾が小さくなると、製造に限界があった。
例えば、以前は隔壁の巾は100μm程度であったが、
現在は50μm以下が要求されている。スクリーン印刷
の限界は巾80μm程度である。また、その場合に膜厚
均一の要求精度も非常に高くなり、スクリーン印刷では
対応が困難であった。従って従来技術では、高細度のP
DPを作製することが難しかった。また、DC放電型で
は、抵抗値のばらつきが±5%程度以内の抵抗体を各画
素内に少なくとも一つ形成すること、およびその抵抗
体、またはその上に形成した電極が、蛍光体層のスルー
ホール部を通じて、放電空間に露出している必要がある
が、抵抗体の抵抗値を±5%程度に納めて形成すること
がスクリーン印刷では非常に困難であった。また、隔壁
の形成は同一の版を使用して印刷−乾燥工程を繰り返さ
ざるを得ず、生産効率が低い上に、高精細PDPでは線
巾と印刷位置精度が共に限界を越える状態になってい
る。一方、フォトリソ法は装置が高価である上、生産性
が低く、プラズマディスプレイ装置が高価になってしま
っていた。
【0009】本発明は、上記の製造上の技術的な難点を
解消し、高細度のPDPを歩留り良く、安価に製造する
ことができる方法を提供すると共に、製造精度を良くす
ることによって、動作が安定性したPDPを容易に製造
し、安価なPDPを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、電
極部、誘電体部、絶縁体部、隔壁部、蛍光体部、電子放
出特性改善部、抵抗体部、の全部または一部を、感光性
剥離現像型乾燥ペーストフィルムの一部を残存させて形
成したことを特徴とするPDPを提供する。
【0011】また、第1絶縁基板と、この第1絶縁基板
上に一方向に並列する複数の第1電極と、この第1電極
を覆う誘電体層と、この誘電体層を覆う電子放出特性改
善部と、この電子放出特性改善部の側に併設する第2絶
縁基板と、この第2絶縁基板の前記第1絶縁基板側に前
記一方向と交差する方向に並列する複数の第2電極と、
この第2電極と前記第1電極とが対向している複数の画
素領域に区画する隔壁と、前記画素領域に配設した蛍光
体とを備えたプラズマディスプレイパネルにおいて、前
記した第1電極、第2電極、誘電体層、電子放出特性改
善部、隔壁、蛍光体の少なくとも一要素を、感光性剥離
現像型乾燥ペーストフィルムの一部を残存させて形成し
たことを特徴とするPDPを提供する。
【0012】さらに、第1絶縁基板と、この第1絶縁基
板上に一方向に並列する複数の陰極と、この陰極の側に
併設する第2絶縁基板と、この第2絶縁基板の前記第1
絶縁基板側に前記一方向と交差する方向に並列する複数
の陽極母線と複数の補助陽極母線、それぞれに抵抗体を
介して前記陽極母線に接続する陽極と前記補助陽極母線
に接続する補助陽極、および前記陽極と前記補助陽極と
をそれぞれの開口部に収納する誘電体層と、前記陰極と
前記陽極とが対向している複数の画素領域に区画する隔
壁と、前記陽極を収納する開口部を有して前記画素領域
に配設した蛍光体とを備えたプラズマディスプレイパネ
ルにおいて、前記した陰極、陽極母線、補助陽極母線、
陽極、補助陽極、抵抗体、誘電体層、隔壁、蛍光体の少
なくとも一要素を、感光性剥離現像型乾燥ペーストフィ
ルムの一部を残存させて形成したことを特徴とするPD
Pを提供する。
【0013】さらに、感光性剥離現像型乾燥ペーストフ
ィルムの構造が、支持フィルムの上に接着剤層、乾燥
ペーストフィルム層、感光性接着剤層、保護フィルム層
の順に積層してなる構造、支持フィルムの上に接着剤
層、感光性接着機能を有する乾燥ペーストフィルム層、
保護フィルム層の順に積層してなる構造、支持フィル
ムの上に感光性接着剤層、乾燥ペーストフィルム層、接
着剤層、保護フィルム層の順に積層してなる構造、支
持フィルムの上に感光性接着機能を有する乾燥ペースト
フィルム層、接着剤層、保護フィルム層の順に積層して
なる構造、支持フィルムの上に感光性接着剤層、乾燥
ペーストフィルム層、保護フィルム層の順に積層してな
る構造、支持フィルムの上に接着性と感光性接着機能
とを有する乾燥ペーストフィルム層、保護フィルム層の
順に積層してなる構造、支持フィルムの上に第1の感
光性接着剤層、乾燥ペーストフィルム層、第2の感光性
接着剤層、保護フィルム層の順に積層してなり、且つ、
第1の感光性接着剤層、第2の感光性接着剤層とは露光
時の接着力の変化が反対方向であるもの、を使用して製
造したPDPを提供する。
【0014】また、感光性剥離現像型乾燥ペーストフィ
ルムの構成層の一部または全部を、第1絶縁基板上およ
び/または第2絶縁基板上に塗布および/または積層し
て得るようにしたPDPと、感光性剥離現像型乾燥ペー
ストフィルムの一部を複数回繰り返し残存して所望の厚
さを得るようにしたPDPを提供する。
【0015】さらに、第1絶縁基板の表面に一方向に並
列する複数の第1電極を形成する工程と、前記第1電極
を覆う誘電体層を形成する工程と、前記誘電体層を覆う
電子放出特性改善層を形成する工程と、前記電子放出特
性改善層の側に併設する第2絶縁基板の前記第1絶縁基
板側表面に前記一方向と交差する方向に並列する複数の
第2電極を形成する工程と、前記第1電極と前記第2電
極とが対向している複数の画素領域に区画する隔壁を形
成する工程と、前記画素領域に蛍光体を配設する工程と
を有し、それらの工程の少なくとも1工程を、感光性剥
離現像型乾燥ペーストフィルムの露光とそれに続く剥離
現像によって行うことを特徴とするPDPの製造方法を
提供する。
【0016】さらに、第1絶縁基板の表面に一方向に並
列する複数の陰極を形成する工程と、前記陰極の側に併
設する第2絶縁基板の前記第1絶縁基板側表面に前記一
方向と交差する方向に並列する複数の陽極母線および補
助陽極母線を形成する工程と、前記陽極母線に接続する
抵抗体と前記補助陽極母線に接続する抵抗体とを形成す
る工程と、それぞれの抵抗体を介して前記陽極母線に接
続する陽極と前記補助陽極母線に接続する補助陽極とを
形成する工程と、前記陽極および前記補助陽極をそれぞ
れの開口部に収納する誘電体層を形成する工程と、前記
陰極と前記陽極とが対向している複数の画素領域に区画
する隔壁を設ける工程と、前記陽極を収納する開口部を
備えた蛍光体を前記画素領域に配設する工程とを有し、
それらの工程のうち少なくとも1工程を、感光性剥離現
像型乾燥ペーストフィルムの露光とそれに続く剥離現像
によって行うことを特徴とするPDPの製造方法を提供
する。
【0017】さらに、感光性剥離現像型乾燥ペーストフ
ィルムの構造が、支持フィルムの上に接着剤層、乾燥
ペーストフィルム層、感光性接着剤層、保護フィルム層
の順に積層してなる構造、支持フィルムの上に接着剤
層、感光性接着機能を有する乾燥ペーストフィルム層、
保護フィルム層の順に積層してなる構造、支持フィル
ムの上に感光性接着剤層、乾燥ペーストフィルム層、接
着剤層、保護フィルム層の順に積層してなる構造、支
持フィルムの上に感光性接着機能を有する乾燥ペースト
フィルム層、接着剤層、保護フィルム層の順に積層して
なる構造、支持フィルムの上に感光性接着剤層、乾燥
ペーストフィルム層、保護フィルム層の順に積層してな
る構造、支持フィルムの上に接着性と感光性接着機能
とを有する乾燥ペーストフィルム層、保護フィルム層の
順に積層してなる構造、支持フィルムの上に第1の感
光性接着剤層、乾燥ペーストフィルム層、第2の感光性
接着剤層、保護フィルム層の順に積層してなり、且つ、
第1の感光性接着剤層、第2の感光性接着剤層とは露光
時の接着力の変化が反対方向であるもの、を使用して製
造するPDPの製造方法を提供する。
【0018】さらに、感光性剥離現像型乾燥ペーストフ
ィルムの構成層の一部または全部を、第1絶縁基板上お
よび/または第2絶縁基板上に塗布および/または積層
して得るようにしたPDPの製造方法と、剥離現像工程
を複数回行って、所望の厚さを得るようにしたPDPの
製造方法を提供する。
【0019】先ず、本発明において感光性剥離現像型乾
燥ペーストフィルムと呼ぶものを以下に説明する。その
基本構造を図5に示す。支持フィルム51は、例えばポ
リエチレンテレフタレートフィルムのように露光時の光
を透過し、且つ、感光性剥離現像型乾燥ペーストフィル
ム50を製造する際や剥離現像時の引っ張りに強く、伸
びが少なく、また加熱されても引っ張り強度の減少や伸
びが少ない素材を使用する。この支持フィルム51の上
に、接着剤層52を介して乾燥ペーストフィルム層53
を設け、さらにこの上に感光性接着剤層54を積層し、
この感光性接着剤層54を保護フィルム55で被覆して
ある。
【0020】乾燥ペーストフィルム層53は、基本的に
はペーストフィルムから溶剤成分を乾燥除去した乾燥フ
ィルム層である。本発明に使用するペーストは、例えば
導電パターンを形成する際に使用するものの場合には、
厚膜回路形成等に使用される焼成型導電性ペーストに類
似の組成のものを使用する。また、誘電体層や隔壁を形
成する際に使用するものでは、同様に厚膜回路の形成等
に使用される誘電体層形成用焼成型ペーストに類似の成
分のものを使用する。抵抗体層についても同様である。
【0021】感光性接着剤層54は、紫外線等の光線を
照射すると、接着性が変化するものである。例えば、初
期に接着性があるものであって、紫外線照射によって、
この層内の感光性成分が重合すると、硬化して表面接着
性が低下し、場合によっては接着性が全くなくなるもの
である。また、逆に感光によって接着力が向上するもの
も使用する。
【0022】保護フィルム55は、例えばポリエチレン
フィルムのように平滑で柔軟性があり、保護機能を有す
ると共に、この下に設ける感光性接着剤層54との接着
性が少なくてこれを傷めることなく剥離できるものであ
る。
【0023】接着剤層52は、支持フィルム51と乾燥
ペーストフィルム層53との接着力Xを調整するための
ものである。その接着力Xは、保護フィルム55を剥が
してガラス基板61に貼り合わせる感光性接着剤層54
の感光した部分と前記基板との間の接着力Yと、この未
感光部分と前記基板との間の接着力Zとの中間の値に設
定される。すなわち、 感光によって接着力が向上するY>Z の場合には
Y>X>Z 感光によって接着力が低下するZ>Y の場合には
Z>X>Y となるように設定される。接着力の調整方法は、当業者
において周知の方法、例えば重合度の調整、化学組成の
調整等によって行うことができる。
【0024】次に、実際の露光・現像工程の例を、例え
ば感光によって接着力が低下するタイプの感光性接着剤
層54を用いた図5の構造の感光性剥離現像型乾燥ペー
ストフィルム50について、図6に基づいて述べる。先
ず、保護フィルム55を剥がして、感光性接着剤層54
を目的のガラス基板61に圧着する(図6(a))。圧
着するには通常はロールラミネータを用いる。感光性接
着剤層54が接着性を有する場合には、単に密着するだ
けで良い場合があるが、通常は加熱して接着性を発現さ
せながら密着して貼りつける。次に、所望のパターンを
有するフォトマスク62を支持フィルム51に密着し
て、所定の露光量に達するまで露光する(図6
(b))。露光後、支持フィルム51の端から持ち上
げ、支持フィルム51をガラス基板61から引き離す。
この操作には、ロールを使用することが多い。するとガ
ラス基板61と感光性接着剤層54の間の接着力は、感
光性接着剤層54の露光部分54Bでは低下し、未露光
部分54Aは高いままであるので、感光性剥離現像型乾
燥ペーストフィルム50は図6(c)のように支持フィ
ルム51とガラス基板61の両側に分裂して現像され
る。場合によっては、所定の温度(例えば、60℃程
度)まで加熱して、この剥離現像を行う。加熱する理由
は接着力の差を大きくして、剥離現像が確実に行われる
ようにするためである。加熱する場合は、この現像方法
を感熱剥離現像と呼ぶ。ただし、実際には加熱しないで
剥離現像する場合でも、構成が感熱剥離現像が可能なも
のであれば、感熱剥離現像フィルムと呼ぶ。剥離現像後
のガラス基板61を焼成して、焼結ペースト63を基板
上に残存形成する(図6(d))。
【0025】次に、図5の構造の感光性剥離現像型乾燥
ペーストフィルム50の製法の概略について以下に記
す。詳しくは、実施の形態の項で示す。先ず、支持フィ
ルム51の上に接着剤を塗布する。塗布には、ロールコ
ート、カーテンコート、グラビアコート等の塗布方法を
接着剤塗料の粘度に合わせて適宜使用する。接着剤の溶
剤を乾燥した後、ペーストを塗布する。塗布方法は前記
の方法以外にスクリーン印刷法も使用可能である場合が
ある。ペーストの溶剤を乾燥した後、その上に、感光性
接着剤を塗布する。塗布方法は前記に同じである。乾燥
後、その上に保護フィルム55を貼着する。
【0026】次に、感光性剥離現像型乾燥ペーストフィ
ルム50の各構成要素に必要な特性・物性・組成・調整
方法を述べる。先ず、支持フィルム51としては、平滑
で熱、溶剤等の化学薬品、光等に対して安定であり、同
時に露光時の光線を透過する性質を備えている必要があ
る。また、接着剤層52の形成や剥離現像時の張力によ
って伸びないだけの抗張力があるものが必要である。さ
らに、加熱しながら前記処理を行う場合には耐熱性があ
るものを使用する。実際には、ポリエチエレンテレフタ
レート、ポリプロピレン、トリアセテート、ポリスチレ
ン、ポリ塩化ビニール、ポリカーボネート等を使用す
る。表面にプライマー処理、コロナ放電処理、剥離剤処
理等を施して、接着力の調整を行っても良い。厚さは特
に限定しないが、取扱の容易さから10〜100μmが
好適である。
【0027】接着剤層52に用いる接着剤としては、焼
成時に完全燃焼して炭化物の残渣を残さないものである
ことが必要であり、アクリル系のものが一般的である。
また、アクリル系接着剤は種類や重合度を変えることに
よって、必要な接着力を広範囲の中から選択することが
できる。
【0028】乾燥ペーストフィルム層53は、基本的に
はペーストフィルムから溶剤成分を乾燥除去した乾燥フ
ィルム層である。本発明に使用するペーストの一般的成
分は、焼成・結着用のガラスフリット、所望の特性を得
るための成分の粉末、例えば導電性を得るための銀、金
等の粉末、電気抵抗性を得るための酸化ルテニウムの粉
末、高誘電性を持たせるためのチタン酸バリウム等の誘
電率の高い物質の粉末、電子放出係数を高めるための酸
化マグネシウムの粉末、蛍光性を持たせるための蛍光体
の粉末等である。さらに、焼成時の収縮を減少するため
にアルミナ等の高融点物質を添加したり、着色するため
に酸化第二クロム(Cr23 )等の粉末を添加するこ
とができる。また、酸化マグネシウムペーストや蛍光体
ペーストにはガラスフリットを添加しない場合が多い。
【0029】これをスクリーン印刷による印刷やコータ
ーによる塗布を可能とするためにペースト化(インキ
化)する。そのため、バインダーと呼ばれる樹脂分と溶
剤を加え、混練する。焼成用のペーストに使用される樹
脂分としては、従来周知の焼成ペースト用バインダーを
使用することができる。例えば、エチルセルロースのよ
うなセルロース系樹脂、ポリスチレン、ポリビニルアセ
テート、ポリビニルブチラール、アクリル系樹脂、メタ
クリル系樹脂等である。また、これらの混合物も使用さ
れる。
【0030】なお、剥離現像が円滑に行われるために
は、乾燥ペーストフィルム層53の凝集力Uは接着力Y
とZの内の小さな方より大きく、且つ、Xより小さいこ
とが必要である。万一、凝集力が低すぎると剥離現像時
に層内で凝集破壊が発生し、現像パターンに欠陥が発生
する。凝集力Uの調整は主にバインダーの種類と量で行
うが、粉末の粒度・分散度・バインダーとの結合度によ
っても変化するので、分散剤の添加や粒度・分散度の調
整も行う。
【0031】感光性接着剤層54としては、焼成時に完
全燃焼して炭化物等が残存しないことが挙げられる。こ
の条件に適した樹脂の基本成分は、焼成用ペーストでは
良く知られている。本発明においては、この樹脂系で感
光性と接着性を併有せしめることが可能なものの内か
ら、必要な特性を得ることができるものを選定して使用
する。
【0032】感光性接着剤の内、感光硬化型のものの1
例としては、露光時に光重合開始剤と反応する部分を有
するアクリル系オリゴマーに光重合開始剤を添加したも
のを主要成分するものが使用される。例えば、ブチルア
クリレートオリゴマー、ヒドロキシメチルアクリレート
オリゴマー、メチルアクリレートオリゴマー等がある。
目的に応じて、これらを単独に、または混合して使用す
る。
【0033】感光性接着剤の内、感光硬化型のものの別
例としては、ポリマーの主鎖または側鎖に、1個の炭素
−炭素二重結合またはエポキシ基を有する光重合基を有
するものを使用することができる。主鎖となるポリマー
としてはアクリル酸エステルを主たる構成単量体単位と
する単独重合体および共重合体から選定されたアクリル
系重合体、その他の官能基を有する単量体との共重合体
の混合物が使用される。例えば、炭素数1〜10のアル
キルアルコールのアクリル酸エステル、メタクリル酸エ
ステル、酢酸ビニルエステル、アクリロニトリル、ビニ
ルエチルエーテルが好適である。上記アクリル系ポリマ
ーは1種単独で、または2種以上を組み合わせて用い
る。
【0034】また、硬度を調整する目的でアクリル系モ
ノマー、アクリル系ポリマー、メタクリル系モノマー、
メタクリル系ポリマー、およびそれらの共重合系、また
酢酸ビニールポリマー、ビニルピロリドンポリマー、セ
ルロース系樹脂(ニトロセルロース、エチルセルロー
ス、メチルセルロース等)、スチロール系樹脂、エポキ
シ系樹脂等を添加する。
【0035】さらに、硬化後の硬度を調整するために、
可塑剤を添加することができる。その例としては、フタ
ル酸ジフェニル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジシク
ロヘキシル、イソフタル酸ジメチル、安息香酸スクロー
ス、三安息香酸トリメチルエタン、クエン酸トリシクロ
ヘキシル等がある。なお、これらをペースト層に添加す
ることによって、その層の凝集力を調整することができ
る。
【0036】光重合性モノマーとしては、2官能、3官
能、多官能モノマーがある。2官能モノマーとしては、
1,6−ヘキサジオールアクリレート、エチレングリコ
ールジアクリレート、ネオペンチルグルコールジアクリ
レート、トリエチレングリコールジアクリレート等があ
り、3官能モノマーとしては、トリメチロールプロパン
トリアクリレート、ペンタエリスリトールアクリレー
ト、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアネート等
がある。多官能モノマーとしては、ジトリメチロールプ
ロパンテトラアクリレート、ジペンタエリスリトール、
ヘキサアクリレート等がある。光重合性モノマーの添加
量は、露光硬化前後の接着力、層内の凝集力が前記の条
件を満たすことを第一条件として決定する。通常は、2
0〜80重量部である。
【0037】感光性を発現させるための光重合開始剤に
は、トリアジン系化合物として、2,4,6−トリス
(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−メ
トキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)
−s−トリアジン、2−(p−メトキシフェニル)−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、
2−(p−クロロフェニル)−4,6−ビス(トリクロ
ロメチル)−s−トリアジン等があり、また、イミダゾ
ール系化合物として、2−(2,3−ジクロロフェニ
ル)−4,5−ジフェニル−イミダゾール2量体、2−
(2,3−ジクロロフェニル)−4,5−ビス(3−メ
トキシフェニル)−イミダゾール2量体、2−(2,3
−ジクロロフェニル)−4,5−ビス(4−クロロフェ
ニル)−イミダゾール2量体、HB−22(保土ヶ谷化
学製)等がある。また、さらにイルガキュア907,6
51(ベンジルジメチルケタール)、184(チバガイ
ギー社製)やジエチルチオキサンソン(日本化薬製)、
ベンゾフェノン等を使用することができる。また、これ
らを混合して使用することもできる。さらに、光反応を
促進するために、例えばアミン系の、光重合開始助剤を
使用することもできる。
【0038】一方、感光性接着剤の内、初期は接着性が
なく、紫外線によって感光性成分が分解して、柔軟にな
って接着性が発現するものの一例としてはフォトタッキ
ングレジスト PTR(登録商標;富士薬品工業製)が
ある。
【0039】この、初期に接着性がなく、紫外線照射に
よって感光性成分が分解して柔軟になり、接着性を発現
するタイプのものを使用した場合には、露光・現像後に
PDPのガラス基板61側に残るパターンは、露光によ
って接着性が低下または消滅してしまうものの場合とは
逆になる。すなわち、この感光性接着剤層54を、PD
Pのガラス基板61に接する側に設けた場合は、露光し
て感熱剥離現像を行うと、露光部54BがPDPのガラ
ス基板61の方に残る。逆に、この感光性接着剤層54
を支持フィルム51側に設けた場合に、露光・現像して
PDPの基板の側に残るのは、未露光部54Aである。
本発明においては、これらのどちらの特性の感光性接着
剤も使用する。また、構造としても前記のどちらも必要
に応じて適宜使用する。
【0040】本発明において、感光性剥離現像型乾燥ペ
ーストフィルムとは、前記の、支持フィルム51、接着
剤層52、乾燥ペーストフィルム層53、感光性接着剤
層54、保護フィルム55を合わせたものを言う。支持
フィルム51は剥離現像に必要である。さらに、本発明
においてはある層が、前記の接着剤層52、乾燥ペース
トフィルム層53、感光性接着剤層54の何れかの2な
いし3機能を併有する層である場合にも感光性剥離現像
型乾燥ペーストフィルムと呼ぶ。
【0041】この感光性剥離現像型乾燥ペーストフィル
ムの他の構造として、図7、図8、図9、図10、図1
1、図12に示したものがある。図7においては、支持
フィルム51と乾燥ペーストフィルム層53との間に接
着剤層がないが、これは両者の間の接着力が接着剤層が
なくても好適な範囲にある場合である。図8において
は、感光性接着剤層がない。この場合は乾燥ペーストフ
ィルム層53自体が感光性接着性を併有している場合で
ある。その場合、バインダー成分には前記の感光性接着
剤が使用される。図9においては、支持フィルム51の
上に感光性接着剤層54、乾燥ペーストフィルム層5
3、接着剤層52、保護フィルム55の順に積層されて
いる。この構造では、支持フィルム51側に感光性接着
剤層54あり、支持フィルム51側から露光するので、
解像力が良いことが特徴である。また、乾燥ペーストフ
ィルム層53が厚くなっても露光時間を長くする必要は
なく、また厚くなっても解像力が低下しないことが特徴
である。図10は、図9における乾燥ペーストフィルム
層53に接着性を持たせて接着剤層を省略した構造であ
る。図11は、支持フィルム51の上に支持フィルム5
1との接着性とガラス基板61への感光性接着機能とを
併有する乾燥ペーストフィルム層53がある構造であ
る。図12は、支持フィルム51の上に第1の感光性接
着剤層54a、乾燥ペーストフィルム層53、第2の感
光性接着剤層54b、保護フィルム55の順に積層され
ていて、且つ、第1の感光性接着剤層54aと第2の感
光性接着剤層54bにおける露光時の接着力の変化を反
対向きにしたものである。すなわち、保護フィルム55
側の感光性接着剤層54bが露光によって接着性を失う
ものの場合には、支持フィルム51側の感光性接着剤層
54aは露光によって接着性が発現するのものを使用す
る。逆に、保護フィルム55側の感光性接着剤層54b
が露光によって接着性を発現するものである場合には、
支持フィルム51側の感光性接着剤層54aは露光によ
って、接着性を失うものを使用する。このような構造で
は構造が複雑になるが、乾燥ペーストフィルム層53の
厚さを、そうでない構造のものより厚くしても、剥離現
像をすることができるメリットがある。
【0042】なお、前記の接着性は室温で発現するもの
だけでなく、室温より高い温度、例えば60℃で発現す
るものも含まれる。この場合には、基板と貼着する際や
剥離現像する際に接着力が発現する温度まで加熱する。
さらに、室温で接着力を発現している場合にも、そうで
ない場合にも、良好な剥離現像が達成できる温度条件を
選定して、その温度で剥離現像を行うことが多い。一般
的には、その温度とは感光した部分の接着力と未感光部
分の接着力の差が最大になる温度である。その意味で、
この現像方法を単に剥離現像と呼ばずに、加熱剥離現像
と呼ぶことがある。
【0043】上記本発明のPDPの製造方法によれば、
プラズマディスプレイ用の基板の上に形成すべきパター
ン部が、露光によって基板との相対的接着力が他部分と
相違してくるため、剥離現像によって接着力の弱い部分
は剥離し、接着力の強い部分が基板上に残る。例えば、
感光性剥離現像型乾燥ペーストフィルムが請求項4、1
5に記した構造、すなわち、支持フィルムの上に接着剤
層、乾燥ペーストフィルム層、感光性接着剤層、保護フ
ィルムの順に積層してなる構造であり、さらに感光性接
着剤層が露光によって接着力が低下するものの場合に
は、基板と感光性接着剤層の感光部との間の接着力Y
と、基板と感光性接着剤層の未感光部との間の接着力Z
と、支持フィルム−接着剤層−乾燥ペーストフィルム層
の間の最小の接着力Xの3者の間の関係が、 Z>X>Y となるように調整する。そのため、剥離現像すると、未
露光部では支持フィルム−接着剤層−乾燥ペーストフィ
ルム層の間の最小の接着力Xの部分から剥がれ、乾燥ペ
ーストフィルム層が基板上に残る。一方、露光部では基
板−感光性接着剤層−乾燥ペーストフィルム層の間の最
小の接着力Yの部分から剥がれ、基板上には乾燥ペース
トフィルム層は残らない。このようにして乾燥ペースト
フィルム層の所要のパターンがPDP用の基板の上に形
成される。
【0044】感光性剥離現像型乾燥ペーストフィルムが
請求項8、19に記した構造の場合、すなわち図10に
示した構成の感光性剥離現像型乾燥ペーストフィルムの
場合、露光によって基板との接着力が低下する場所は、
支持フィルムと感光性接着剤層の間の接着力が増加す
る。逆に、露光によって基板との接着力が増加する場所
は、支持フィルムと感光性接着剤層の間の接着力が減少
する。したがって、剥離現像がより確実に進行する。こ
の場合、乾燥ペーストフィルム層自体も感光硬化するも
のであれば、乾燥ペーストフィルム層中の分裂も感光−
未感光の境界部分で硬度が異なるため、現像が確実に進
行することを補助する。
【0045】
【発明の実施の形態】 本発明を、以下に示す実施例1
〜実施例7に基づいてさらに詳細に説明する。
【0046】(実施例1)2種のペーストを処方した。
隔壁形成用ペーストと蛍光体ペーストである。隔壁形成
用ペーストは誘電体ペーストとして絶縁層の形成にも使
用した。 隔壁形成用ペースト; ガラスA 16.0g ガラスB 0.9g アルミナA 7.8g アルミナB 3.3g アルミン酸コバルト 0.1g ポリメチルメタクリレート 5.4g 湿潤剤 1.3g t−ブチルアントラキノン 0.5g シェルアイオノール(シェル石油社製) 0.1g ブチルカルビトールアセテート 15.0g ブチルベンジルフタレート 0.8g
【0047】ガラスAの成分; SiO2 56.0wt% PbO 17.0wt% Al23 9.0wt% CaO 7.5wt% B23 4.5wt% Na2 0 3.0wt% K2 O 2.0wt% MgO 0.8wt% ZrO2 0.2wt% ガラスAは、約4〜4.5μmのD50を有している。粉
砕し、分級して粗大部分および微細部分を除去したもの
を使用した。そのD10は1.6μmである。そのD90
10〜12μmである。表面積は1.5〜1.8m2
gである。ガラスAは焼結後の骨格をなす成分である。
【0048】ガラスBの成分; BaO 37.5wt% B23 38.0wt% SiO2 16.5wt% MgO 4.5wt% ZrO2 3.5wt% ガラスBは焼結温度を低下させるためのホウ珪酸バリウ
ムガラスである。粉砕して、篩で分級した。400メッ
シュの篩を通過したものである。
【0049】アルミナA粉末の平均粒径は1μmで、D
10、D50、D90はそれぞれ約0.5、1.1、2.7μ
mとかなり狭い粒径分布のものである。沈降法で分級し
たものである。表面積は約2.7〜2.8m2 /gであ
る。アルミナB粉末は平均粒径0.4μm、表面積5m
2 /gである。上記ペースト組成物を厚膜材料配合業者
にとって周知の方法で、分散・混合して、ペースト化し
た。
【0050】蛍光体ペースト 緑色蛍光体ペーストは、緑色蛍光体Zd2 SiO4:Mn 60wt%
とポリビニルアルコール 8wt%tとに水32wt% を加えて作
成した。なお、青色蛍光体にはBaMgAl14O23:BO3 、赤色
蛍光体には(Y、Gd)BO3:Eu3+ を用い、ポリビニルアルコ
ールとの組成比は同様にして、厚膜材料配合業者にとっ
て周知の方法で、分散・混合して、ペーストを作成し
た。
【0051】(実施例2)この実施例において、感光性
と接着性を併有するペーストの処方を示す。この処方の
ペーストは、特許請求の範囲の請求項5、7、8、9、
16、18、19、20に該当する。導電体ペーストの
組成; ガラスA 10.0g ガラスB 0.9g アルミナA 5.8g アルミナB 1.3g アルミン酸コバルト 0.1g 銀粉A 7.0g 銀粉B 2.0g BMR C−1000 5.4g ブチルメタアクリレート 1.5g 湿潤剤 1.3g t−ブチルアントラキノン 0.5g シェルアイオノール(シェル石油社製) 0.1g ブチルカルビトールアセテート 15.0g ブチルベンジルフタレート 0.8g
【0052】ここで、BMR C−1000は、東京応
化製のネガ型フォトレジストである。ガラスA、Bの組
成は、実施例1に使用したものと同一である。銀粉A
は、微結晶状のもので、表面積が約1.5m2/g 、タッ
プ密度が約1.8g/cm3のものである。銀粉Bはフレー
ク状のもので、表面積が約1.5m2/g 、タップ密度が
約2.8g/cm3のものである。上記ペースト組成物を、
厚膜材料配合業者にとって周知の方法で、分散・混合し
てペースト化した。この組成物は感光すると硬化して、
接着力が低下するものである。
【0053】(実施例3)この実施例において、隔壁形
成用の感光性剥離現像型乾燥ペーストフィルムを作成し
た工程を例示する。支持フィルムとしてコロナ放電処理
した厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートのフィ
ルムを用い、その上に乾燥時の膜厚が2μmとなるよう
に上記の感光性粘着剤を、バーコーターで乾燥膜厚が2
μmになるように塗布し、所定の条件で乾燥した。この
感光性粘着剤は感光すると硬化して接着性が低下するも
のである。次に、その上に上記隔壁形成用ペーストを乾
燥時の膜厚が50μmとなるようにワイヤーバーコータ
ーで塗布した後、温風乾燥器に入れ、100℃で25分
間乾燥し、隔壁形成用ペーストの乾燥フィルムを得た。
【0054】この乾燥したペースト面に前記のフォトタ
ッキングレジストPTR(商品名;富士薬品製)をワイ
ヤーバーコーターで塗布し、所定の条件で乾燥した。そ
の後、ゴミ、埃の付着を防止するため、その感熱性接着
剤の表面に厚さ15μmのポリエチレンフィルムを貼着
し、使用時まで保存した。この状態を本発明では省略し
て、隔壁形成用乾燥フィルムと呼ぶこともある。
【0055】(実施例4)この実施例において、蛍光体
形成用の感光性剥離現像型乾燥ペーストフィルムを作成
した工程を例示する。蛍光体ペーストに対しては、支持
フィルムとして厚さ50μmのポリプロピレンフィルム
に塩素化ポリプロピレン(山陽国策パルプ製)を5μm
プライーマーコートしたものを使用した。その上に、乾
燥膜厚30μmとなるように前記蛍光体ペーストをロー
ルコート法で塗布し、乾燥した。さらに、その上に、フ
ォトタッキングレジスト PTRRを乾燥膜厚が5μm
になるようにロールコート法で塗布し、乾燥した。その
上に厚さ10μmのポリエチレンフィルムを保護フィル
ムとして重ねて貼り、感光性剥離現像型乾燥ペーストフ
ィルムを得た。
【0056】(実施例5)この実施例において、市販の
ペーストを使用して抵抗体形成用の感光性剥離現像型乾
燥ペーストフィルムと導電体層形成用の感光性剥離現像
型乾燥ペーストフィルムを作成した工程を例示する。ま
ず、露光すると粘接着性を失う接着剤の溶液を、以下の
様にして調製した。ポリマーとしてポリエステル(バイ
ロン#300;東洋紡製)、モノマーとしてテトラエチ
レングリコールアクリレート(A−4EC;新中村化学
製)とトリメチロールプロパンアクリレート(ATMP
T;新中村化学製)、重合開始剤としてベンゾフェノン
(KAYACUREBP;日本化薬製)を使用した。3
重量部のポリマーを7重量部のメチルエチルケトンに溶
解した。この溶液に、1重量部のA−4EGと3重量部
のATMPTと20重量部のポリマーを添加し、溶解し
た。その後、ベンゾフェノンを0.81重量部添加し溶
解し、所望の接着剤の溶液を得た。支持フィルムとして
厚さ38μmポリエチレンテレフタレートフィルムを使
用し、その上に接着層としてバイロン#300(登録商
標;東レ製)を乾燥膜厚が5μmになるようにロールコ
ートした。乾燥した後、抵抗体形成用には酸化ルテニウ
ム抵抗ペーストR−6610(登録商標;昭栄化学工業
製)を、また、Ni導電体形成用にはNiペースト#2
554(ESL社製)を、スクリーンの全面印刷で乾燥
膜厚が10μmになるように塗布し乾燥した。その上
に、感光層として、上記の感光性接着剤を使用し、厚さ
が10μmになるようにロールコ−トし乾燥した。さら
に、その上に保護フィルムとして厚さ10μmのポリエ
チレンフィルムを貼り付けた。このように、感光性剥離
現像型乾燥ペーストフィルムの各種構造の内、ペースト
に感光性がない構造の場合には、市販のペーストを使用
することが可能である場合があることが利点であり、特
徴である。
【0057】(実施例6)この実施例において、銀導体
形成用の感光性剥離現像型乾燥ペーストフィルムを作成
した工程を例示する。乾燥ペーストフィルム層自体に接
着力があり、その接着力は感光すると硬化して低下する
タイプのものである。銀導体ペーストには実施例2に示
したものを使用した。支持フィルムとして厚さ38μm
ポリエチレンテレフタレートフィルムを使用し、その上
に接着層としてバイロン#300Rを乾燥膜厚が5μm
になるようにロールコートした。乾燥した後、実施例2
に示したペーストをスクリーン印刷の全面印刷で乾燥膜
厚が20μmになるように塗布し、乾燥した。その上
に、厚さ10μmのポリエチレンテレフタレ−トを貼り
付けた。
【0058】(実施例7)この実施例において、本発明
の感光性剥離現像型乾燥ペーストフィルムを使用して、
図1・図2に示した構造のPDPを作成した工程を例示
する。本発明のPDPは、前記したように第1の絶縁基
板である対角25インチサイズ、厚さ3mmのガラス製
の前面基板11、第2の絶縁基板である同じく対角25
インチサイズ、厚さ3mmのガラス製の背面基板15、
前面基板11の内面に横方向に延びた複数の第1電極1
2、背面基板15の内面に縦方向に延びた複数の第2電
極16、放電の紫外線を可視光に変換する蛍光体層1
9、画素領域を区画し、さらに前面基板11と背面基板
15の間隔を保つためのストライプの突起からなる隔壁
17で構成されている。また、蛍光体層19は隔壁17
で区画された背面基板15のストライプ状の各部分にそ
れぞれ所定の発光色ものが、ほぼ全面を覆う状態で層状
に形成されている。すなわち、蛍光体層19としては、
例えば緑(G)にはZn2 SiO4 :Mn,赤(R)に
は(Y,Gd)BO3 :Eu、青(B)にはBaMgA
1423:Eu2+等を用いる。
【0059】初めに、前面基板11側の加工例について
説明する。第1電極の銀のストライプ状パターンの形成
には、実施例6で作成した感光性剥離現像型乾燥ペース
トフィルムを使用した。先ず、その感光性剥離現像型乾
燥ペーストフィルムの保護フィルムを剥がしながら、6
0℃に加熱したロールラミネータで感光性銀乾燥ペース
ト面を洗浄した前面基板用のガラス基板に貼着した。次
に、その感光性剥離現像型乾燥ペーストフィルムのポリ
エチレンテレフタレートフィルム面に、第1電極のパタ
ーン部が黒色であるフォトマスクを所定の位置に置き、
密着し、露光した。ガラス基板の端部からその感光性剥
離現像型乾燥ペーストフィルムを剥離した。すると、第
1電極のパターンを有するその感光性剥離現像型乾燥ペ
ーストフィルムが、そのガラス基板上に残った。この状
態のガラス基板を焼成し(ピーク温度550℃に10分
間保持)、銀の第1電極パターンを得た。次に、その銀
パターンの上に、実施例3に示した隔壁形成用の感光性
剥離現像型乾燥ペーストフィルムを使用して誘電体層を
形成した。ただし、その誘電体層の厚さは20μmなの
で、感光性剥離現像型乾燥ペーストフィルムを作成する
際、その誘電体ペースト層の塗布厚を30μmとした。
この感光性剥離現像型乾燥ペーストフィルムのポリエチ
レン製保護フィルムを剥離しながら、ロールラミネータ
で貼着した。続いて、支持フィルムであるポリエチレン
テレフタレートフィルムを引き剥がした。すると、その
ガラス基板の全面にその誘電体乾燥ペーストフィルムが
残った。この状態のガラス基板を焼成し(ピーク温度5
40℃に10分間保持)、誘電体層を形成した。同様に
して、厚さ1μmの酸化マグネシウムの層を形成し(焼
成ピーク温度530℃に10分間保持)、前面基板を加
工した。
【0060】次に、背面基板側の加工例について説明す
る。第2電極の材質は第1電極と同様に銀であり、同様
にして背面基板上に形成した。その上に、実施例4に示
した方法で形成した赤色蛍光体用の感光性剥離現像型乾
燥ペーストフィルムをロールラミネータで加熱貼着し
た。その感光性剥離現像型乾燥ペーストフィルムのポリ
ポロピレンフィルムの上に、赤色蛍光体パターンを透明
部とした赤色蛍光体用フォトマスクを所定の位置に置
き、密着して、露光した。支持フィルムであるポリプロ
ピレンフィルムを端部から引き剥がすと、ガラス基板側
にその赤色蛍光体用の感光性剥離現像型乾燥ペーストフ
ィルムのパターンが残った。同様にして、青色用、緑色
用の感光性剥離現像型乾燥ペーストフィルムのパターン
を所定部分に形成した。この場合、露光部分以外は接着
性がないため、貼着しても軽く接着しているだけであっ
たので、すでに形成してある蛍光体のパターンが破壊さ
れることはなかった。
【0061】ひき続いて、隔壁を形成した。その方法を
図13に基づいて説明する。先ず、実施例3に示した方
法で形成した隔壁形成用感光性剥離現像型乾燥ペースト
フィルムを、そのポリエチレンフィルム製保護フィルム
を剥がしてロールラミネータにより背面基板15上に貼
着した(図13a)。フォトマスク62として透明部が
隔壁パターンであるものを使用し、所定の位置に密着露
光した(図13b)。支持フィルム51側の感光性接着
材層54aは、露光すると接着力が低下するものであ
り、背面基板15側はフォトタッキングレジスト PT
Rからなり、露光部に粘着性が発現する。支持フィルム
を持ち上げると露光した部分が、基板側に残った(図1
3c)。この場合、フォトタッキングレジスト PTR
の未露光部は接着力が殆どないため、蛍光体部が損傷す
ることはなかった。再度この隔壁形成用感光性剥離現像
型乾燥ペーストフィルムを貼着し、同様に露光・剥離現
像した(図13d,e,f)。所定の高さ(例えば、2
50μm)になるまで、この工程を繰り返した(この場
合は3回、図13g)。そして、焼成(最高焼成温度5
00℃に15分間保持)することによって、巾50μ
m、高さ200μmの隔壁17を得た。この場合、蛍光
体部分も焼成された。このようにして、背面基板15の
加工を終えた。なお、DC型PDPの隔壁40には、上
部に切り欠き部40Aがあるので、この場合にはフォト
マスク62をそのパターンのものに交換して積層するこ
とにより、この切り欠き部40Aを形成することができ
る。
【0062】以後の工程、すなわち加工済みの前面基板
11と背面基板15を合わせ、封止し、内部を所定のガ
ス組成(キセノンーヘリウム等)にする工程は、従来の
方法で行った。このようにして、PDPを作成した。
【0063】(実施例8)この実施例において、本発明
の感光性剥離現像型乾燥ペーストフィルムを使用して、
図3・図4に示した構造のPDPを作成した工程を例示
する。本発明のPDPは、前記したように第1絶縁基板
である対角40インチサイズ、厚さ3mmのガラス板製
の前面基板31の内面上に一方向に配列した複数のスト
ライプ状の電極である陰極32が配設されている。ま
た、第2絶縁基板である対角40インチサイズ、厚さ3
mmのガラス板製の背面基板33の内面上には複数のス
トライプ状の陽極母線34と補助陽極母線35とが、そ
れぞれ陰極32と交差する方向に並列して配設されてい
る。陽極母線34と補助陽極母線35は抵抗体36を通
して、それぞれ陽極37、補助陽極38と電気的に接続
している。陽極母線34、補助陽極母線35、抵抗体3
6はその上にほぼ全面にわたって存在する誘電体層39
で被覆されている。陰極32と陽極37とは誘電体製の
隔壁40をスペーサとして隔離されている。表示部は隔
壁40によって周囲から隔離された小部屋構造であり、
各小部屋の内表面にはそれぞれ所定の発色光をもつ蛍光
体の層41が形成されている。使用する蛍光体の種類は
実施例7の場合と同様である。ここで、陽極37は誘電
体層および蛍光体層部をつらぬく形で形成したスルーホ
ールを通じて、抵抗体層から放電空間まで通じている。
一方、補助陽極38は誘電体層をつらぬく形で形成した
スルーホールを通じて、抵抗体層から放電空間まで通じ
ている。
【0064】初めに、前面基板31側の加工例について
説明する。陰極32のストライプ状のパターンの形成に
は実施例5で作成したNi導電体層形成用の感光性剥離
現像型乾燥ペーストフィルムの保護フィルムを剥がしな
がら、60℃に加熱したロールラミネータで感光性接着
剤層面を洗浄した前面基板用のガラス基板に貼着した。
次に、その感光性剥離現像型乾燥ペーストフィルムのポ
リエチレンテレフタレートフィルム面に陰極にパターン
部が黒色であるフォトマスクを所定の位置に置き、密着
し、露光した。ガラス基板の端部から、その感光性剥離
現像型乾燥ペーストフィルムを剥離した。すると、ガラ
ス基板上に陰極のパターンを有するその感光性剥離現像
型乾燥ペーストフィルムが残った。この状態のガラス基
板を焼成し(ピーク温度550℃に10分間保持)、N
iの陰極パターンを得た。このようにして前面板を作成
した。
【0065】次に、背面基板側の作成例について説明す
る。陽極母線34と補助陽極母線35の材質は銀であ
り、実施例7における第1電極の形成と同様にして、背
面基板の上に形成した。その後、実施例5で作成した抵
抗体36形成用の感光性剥離現像型乾燥ペーストフィル
ムを同様にしてロールラミネータで基板全面に貼着し
た。抵抗体部が黒色である抵抗体パターンを有するフォ
トマスクを所定の位置に密着し、露光した。ガラス基板
の端部から感光性剥離現像型乾燥ペーストフィルムを引
き剥がすと、ガラス基板の上に抵抗体のパターンの感光
性剥離現像型乾燥ペーストフィルムが残った。その上に
誘電体層形成用の感光性剥離現像型乾燥ペーストフィル
ムを同様に貼着し、密着し、フォトマスクを使用して露
光し、引き剥がして、所定の位置に所定の形状を有する
誘電体層形成用感光性剥離現像型乾燥ペーストフィルム
のパターンを形成した。引き続き、実施例4で形成した
蛍光体層形成用感光性剥離現像型乾燥ペーストフィルム
を使用して、同様にして、所定の位置に所定の蛍光色を
有する所定の形状の蛍光体層形成用感光性剥離現像型乾
燥ペーストフィルムを剥離現像によって得た。次に、ス
クリーン印刷法で、Niペースト(#2554;ESL
社製)を所定のスルーホール部に充填した。Niペース
トが若干スルーホール部よりはみ出たが、そのままにし
た。最後に、隔壁を実施例7と同様に背面基板上に形成
した。なお、5回重ねとしたが、5回目の露光に使用す
るフォトマスクは、それより以前のものと異なり、切き
欠き部が透明となったものを用いた。この状態で、基板
を焼成した(最高温度550℃に15分間放置)。抵抗
体部の抵抗値を測定した所、仕様値に対し±5%以内だ
った。一方、スクリーン印刷では仕様値に対し±10%
程度である。抵抗値のバラツキは、駆動電圧のマージン
を低下させるものであり、不点灯の場所が発生し易くな
る。対策として、駆動電圧を高く設定していた。そのた
め、駆動電圧の高いLSIを使用するので、パネルが高
価になっていた。従って、本発明の方法によって、低価
格化を進めることができた。後のパネル形成工程は、実
施例7と同様である。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、製造が容易で多数の電
極群を高精度で配列したPDPを歩留り良く製造するこ
とができる。また、製造精度が向上するので、動作の安
定性が向上すると共に、容易に、且つ、安価にPDPを
製造することができる。また、製造上の実際的な効果と
しては、乾燥工程が不要であるため、所要時間が短縮で
きる。また、液体を使用しないことと、粉塵が発生しな
いことによって、作業環境を良好に維持することが容易
である。本発明は特定の構造のカラープラズマディスプ
レイ装置の場合について製造の実施例を2例述べたが、
当業者にとって本発明の工程はモノクロプラズマディス
プレイ装置を含め、各種の構造のプラズマディスプレイ
装置の製造に対しても有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 AC型PDPの1構成例を示す断面図であ
る。
【図2】 AC型PDPの1構成例を示す斜視図であ
る。
【図3】 DC型PDPの1構成例を示す断面図であ
る。
【図4】 DC型PDPの1構成例を示す斜視図であ
る。
【図5】 感光性剥離現像型ペースト乾燥フィルムの基
本構造を示す断面図である。
【図6】 感光性剥離現像型ペースト乾燥フィルムの
「基板への貼着→露光→剥離現像→焼成工程」を示す説
明図である。
【図7】 感光性剥離現像型ペースト乾燥フィルムの別
の構造を示す断面図である。
【図8】 感光性剥離現像型ペースト乾燥フィルムの別
の構造(請求項5、16に対応)を示す断面図である。
【図9】 感光性剥離現像型ペースト乾燥フィルムの別
の構造(請求項6、17に対応)を示す断面図である。
【図10】 感光性剥離現像型ペースト乾燥フィルムの
別の構造(請求項7、18に対応)を示す断面図であ
る。
【図11】 感光性剥離現像型ペースト乾燥フィルムの
別の構造(請求項9、20に対応)を示す断面図であ
る。
【図12】 感光性剥離現像型ペースト乾燥フィルムの
別の構造(請求項10、21に対応)を示す断面図であ
る。
【図13】 実施例7における隔壁形成方法例として、
感光性剥離現像型ペースト乾燥フィルムの、「基板への
貼着→露光→現像」工程を3回繰り返した後「焼成」を
行う工程を説明する断面図である。
【符号の説明】
11 前面基板 12 第1電極 13 誘電体層 14 酸化マグネシウム層 15 背面基板 16 第2電極 17 隔壁 18 放電電極 19 蛍光体層 31 前面基板 32 陰極 33 背面基板 34 陽極母線 35 補助陽極母線 36 抵抗体 37 陽極 38 補助陽極 39 誘電体層 40 隔壁 40A 切り欠き部 41 蛍光体層 42 放電空間 50 感光性剥離現像型乾燥ペーストフィルム 51 支持フィルム 52 接着剤層 53 乾燥ペーストフィルム層 54 感光性接着剤層 54a 第1の感光性接着剤層 54b 第2の感光性接着剤層 54A 未露光部 54A 未露光部 55 保護フィルム 61 ガラス基板61 62 フォトマスク 63 焼結ペースト

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極部、誘電体部、絶縁体部、隔壁部、
    蛍光体部、電子放出特性改善部、抵抗体部、の全部また
    は一部が、感光性剥離現像型乾燥ペーストフィルムの一
    部を残存して形成されたことを特徴とするプラズマディ
    スプレイパネル。
  2. 【請求項2】 第1絶縁基板と、この第1絶縁基板上に
    一方向に並列する複数の第1電極と、この第1電極を覆
    う誘電体層と、この誘電体層を覆う電子放出特性改善部
    と、この電子放出特性改善部の側に併設する第2絶縁基
    板と、この第2絶縁基板の前記第1絶縁基板側に前記一
    方向と交差する方向に並列する複数の第2電極と、この
    第2電極と前記第1電極とが対向している複数の画素領
    域に区画する隔壁と、前記画素領域に配設した蛍光体と
    を備えたプラズマディスプレイパネルにおいて、前記し
    た第1電極、第2電極、誘電体層、電子放出特性改善
    部、隔壁、蛍光体の少なくとも一要素が、感光性剥離現
    像型乾燥ペーストフィルムの一部を残存して形成された
    ことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】 第1絶縁基板と、この第1絶縁基板上に
    一方向に並列する複数の陰極と、この陰極の側に併設す
    る第2絶縁基板と、この第2絶縁基板の前記第1絶縁基
    板側に前記一方向と交差する方向に並列する複数の陽極
    母線と複数の補助陽極母線、それぞれに抵抗体を介して
    前記陽極母線に接続する陽極と前記補助陽極母線に接続
    する補助陽極、および前記陽極と前記補助陽極とをそれ
    ぞれの開口部に収納する誘電体層と、前記陰極と前記陽
    極とが対向している複数の画素領域に区画する隔壁と、
    前記陽極を収納する開口部を有して前記画素領域に配設
    した蛍光体とを備えたプラズマディスプレイパネルにお
    いて、前記した陰極、陽極母線、補助陽極母線、陽極、
    補助陽極、抵抗体、誘電体層、隔壁、蛍光体の少なくと
    も一要素が、感光性剥離現像型乾燥ペーストフィルムの
    一部を残存して形成されたことを特徴とするプラズマデ
    ィスプレイパネル。
  4. 【請求項4】 感光性剥離現像型乾燥ペーストフィルム
    が、支持フィルムと、この支持フィルムの上に順次積層
    された接着剤層、乾燥ペーストフィルム層、感光性接着
    剤層、保護フィルム層からなることを特徴とする請求項
    1〜3何れかに記載のプラズマディスプレイパネル。
  5. 【請求項5】 感光性剥離現像型乾燥ペーストフィルム
    が、支持フィルムと、この支持フィルムの上に順次積層
    された接着剤層、感光性接着機能を有する乾燥ペースト
    フィルム層、保護フィルム層からなることを特徴とする
    請求項1〜3何れかに記載のプラズマディスプレイパネ
    ル。
  6. 【請求項6】 感光性剥離現像型乾燥ペーストフィルム
    が、支持フィルムと、この支持フィルムの上に順次積層
    された感光性接着剤層、乾燥ペーストフィルム層、接着
    剤層、保護フィルム層からなることを特徴とする請求項
    1〜3何れかに記載のプラズマディスプレイパネル。
  7. 【請求項7】 感光性剥離現像型乾燥ペーストフィルム
    が、支持フィルムと、この支持フィルムの上に順次積層
    された感光性接着機能を有する乾燥ペーストフィルム
    層、接着剤層、保護フィルム層からなることを特徴とす
    る請求項1〜3何れかに記載のプラズマディスプレイパ
    ネル。
  8. 【請求項8】 感光性剥離現像型乾燥ペーストフィルム
    が、支持フィルムと、この支持フィルムの上に順次積層
    された感光性接着剤層、乾燥ペーストフィルム層、保護
    フィルム層からなることを特徴とする請求項1〜3何れ
    かに記載のプラズマディスプレイパネル。
  9. 【請求項9】 感光性剥離現像型乾燥ペーストフィルム
    が、支持フィルムと、この支持フィルムの上に積層され
    た接着性と感光性接着機能とを有する乾燥ペーストフィ
    ルム層、保護フィルム層からなることを特徴とする請求
    項1〜3何れかに記載のプラズマディスプレイパネル。
  10. 【請求項10】 感光性剥離現像型乾燥ペーストフィル
    ムが、支持フィルムと、この支持フィルムの上に積層さ
    れた第1の感光性接着剤層、乾燥ペーストフィルム層、
    第2の感光性接着剤層、保護フィルム層からなり、且
    つ、前記第1の感光性接着剤層と前記第2の感光性接着
    剤層の露光時の接着力の変化が反対方向であることを特
    徴とする請求項1〜3何れかに記載のプラズマディスプ
    レイパネル。
  11. 【請求項11】 支持フィルムを除く感光性剥離現像型
    乾燥ペーストフィルムの全部または一部を、第1絶縁基
    板上および/または第2絶縁基板上に塗布および/また
    は積層して形成されたことを特徴とする請求項4〜9何
    れかに記載のプラズマディスプレイパネル。
  12. 【請求項12】 感光性剥離現像型乾燥ペーストフィル
    ムの一部が複数回繰り返し残存して形成されたことを特
    徴とする請求項1、2、3、10何れかに記載のプラズ
    マディスプレイパネル。
  13. 【請求項13】 第1絶縁基板の表面に一方向に並列す
    る複数の第1電極を形成する工程と、前記第1電極を覆
    う誘電体層を形成する工程と、前記誘電体層を覆う電子
    放出特性改善層を形成する工程と、前記電子放出特性改
    善層の側に併設する第2絶縁基板の前記第1絶縁基板側
    表面に前記一方向と交差する方向に並列する複数の第2
    電極を形成する工程と、前記第1電極と前記第2電極と
    が対向している複数の画素領域に区画する隔壁を形成す
    る工程と、前記画素領域に蛍光体を配設する工程とを有
    し、それらの工程の少なくとも1工程が、感光性剥離現
    像型乾燥ペーストフィルムの露光とそれに続く剥離現像
    によって行われることを特徴とするプラズマディスプレ
    イパネルの製造方法。
  14. 【請求項14】 第1絶縁基板の表面に一方向に並列す
    る複数の陰極を形成する工程と、前記陰極の側に併設す
    る第2絶縁基板の前記第1絶縁基板側表面に前記一方向
    と交差する方向に並列する複数の陽極母線および補助陽
    極母線を形成する工程と、前記陽極母線に接続する抵抗
    体と前記補助陽極母線に接続する抵抗体とを形成する工
    程と、それぞれの抵抗体を介して前記陽極母線に接続す
    る陽極と前記補助陽極母線に接続する補助陽極とを形成
    する工程と、前記陽極および前記補助陽極をそれぞれの
    開口部に収納する誘電体層を形成する工程と、前記陰極
    と前記陽極とが対向している複数の画素領域に区画する
    隔壁を設ける工程と、前記陽極を収納する開口部を備え
    た蛍光体を前記画素領域に配設する工程とを有し、それ
    らの工程のうち少なくとも1工程が、感光性剥離現像型
    乾燥ペーストフィルムの露光とそれに続く剥離現像によ
    って行われることを特徴とするプラズマディスプレイパ
    ネルの製造方法。
  15. 【請求項15】 感光性剥離現像型乾燥ペーストフィル
    ムが、支持フィルムと、この支持フィルムの上に順次積
    層された接着剤層、乾燥ペーストフィルム層、感光性接
    着剤層、保護フィルム層からなることを特徴とする請求
    項13、14何れかに記載のプラズマディスプレイパネ
    ルの製造方法。
  16. 【請求項16】 感光性剥離現像型乾燥ペーストフィル
    ムが、支持フィルムと、この支持フィルムの上に順次積
    層された接着剤層、感光性接着機能を有する乾燥ペース
    トフィルム層、保護フィルム層からなることを特徴とす
    る請求項13、14何れかに記載のプラズマディスプレ
    イパネルの製造方法。
  17. 【請求項17】 感光性剥離現像型乾燥ペーストフィル
    ムが、支持フィルムと、この支持フィルムの上に順次積
    層された感光性接着剤層、乾燥ペーストフィルム層、接
    着剤層、保護フィルム層からなることを特徴とする請求
    項13、14何れかに記載のプラズマディスプレイパネ
    ルの製造方法。
  18. 【請求項18】 感光性剥離現像型乾燥ペーストフィル
    ムが、支持フィルムと、この支持フィルムの上に順次積
    層された感光性接着機能を有する乾燥ペーストフィルム
    層、接着剤層、保護フィルム層からなることを特徴とす
    る請求項13、14何れかに記載のプラズマディスプレ
    イパネルの製造方法。
  19. 【請求項19】 感光性剥離現像型乾燥ペーストフィル
    ムが、支持フィルムと、この支持フィルムの上に順次積
    層された感光性接着剤層、乾燥ペーストフィルム層、保
    護フィルム層からなることを特徴とする請求項13、1
    4何れかに記載のプラズマディスプレイパネルの製造方
    法。
  20. 【請求項20】 感光性剥離現像型乾燥ペーストフィル
    ムが、支持フィルムと、この支持フィルムの上に積層さ
    れた接着性と感光性接着機能とを有する乾燥ペーストフ
    ィルム層、保護フィルム層からなることを特徴とする請
    求項13、14何れかに記載のプラズマディスプレイパ
    ネルの製造方法。
  21. 【請求項21】 感光性剥離現像型乾燥ペーストフィル
    ムが、支持フィルムと、この支持フィルムの上に積層さ
    れた第1の感光性接着剤層、乾燥ペーストフィルム層、
    第2の感光性接着剤層、保護フィルム層からなり、且
    つ、前記第1の感光性接着剤層と前記第2の感光性接着
    剤層の露光時の接着力の変化が反対方向であることを特
    徴とする請求項13、14何れかに記載のプラズマディ
    スプレイパネルの製造方法。
  22. 【請求項22】 支持フィルムを除く感光性剥離現像型
    乾燥ペーストフィルムの全部または一部を、第1絶縁基
    板上および/または第2絶縁基板上に塗布および/また
    は積層して形成することを特徴とする請求項15〜20
    何れかに記載のプラズマディスプレイパネルの製造方
    法。
  23. 【請求項23】 剥離現像工程を複数回行って、所望の
    厚さを得る工程を含むことを特徴とする請求項13、1
    4、21何れかに記載のプラズマディスプレイパネルの
    製造方法。
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