JPH1055758A - 厚膜パターン形成方法 - Google Patents

厚膜パターン形成方法

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JPH1055758A
JPH1055758A JP4509997A JP4509997A JPH1055758A JP H1055758 A JPH1055758 A JP H1055758A JP 4509997 A JP4509997 A JP 4509997A JP 4509997 A JP4509997 A JP 4509997A JP H1055758 A JPH1055758 A JP H1055758A
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JP
Japan
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film
pattern
pattern forming
forming layer
glass substrate
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JP4509997A
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English (en)
Inventor
Yozo Kosaka
陽三 小坂
Satoru Kuramochi
悟 倉持
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な工程で精度の高いパターンを得られる
厚膜パターン形成方法を提供する。 【解決手段】 フィルム11上に感光性ペーストを塗布
してパターン形成層12を形成し、このパターン形成層
12が対向するようにしてガラス基板13にフィルム1
1をラミネートする。そして、フィルム11の上からマ
スクMを介して露光し、フィルム11を剥離した後、現
像して未露光部12aを除去し、焼成工程を経てパター
ン14を得る。パターン形成層12に粘着性がない場
合、フィルム11を剥離してから露光するようにしても
よい。パターン形成層12を基板13上に位置させて露
光するため、工程の簡略化が図れるとともに、膜厚の均
一性が良好なパターンが形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上に微細なパ
ターンを形成する技術に係り、特にプラズマディスプレ
イパネル(以下、PDPと記す)における電極、障壁、
蛍光面、カラーフィルターなどの厚膜パターンを形成す
るのに好適に利用される厚膜パターン形成方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般にPDPは、2枚の対向するガラス
基板にそれぞれ規則的に配列した一対の電極を設け、そ
の間にNe,Xe等の希ガスを主体とするガスを封入し
た構造になっている。そして、電極間に電圧を印加し、
電極周辺の微小なセル内で放電を発生させることによ
り、各セルを発光させて表示を行うようにしている。情
報表示をするためには、規則的に並んだセルを選択的に
放電発光させる。このPDPには、電極が放電空間に露
出している直流型(DC型)と絶縁層で覆われている交
流型(AC型)の2タイプがあり、双方とも表示機能や
駆動方法の違いによって、さらにリフレッシュ駆動方式
とメモリー駆動方式とに分類される。
【0003】図1にAC型PDPの一構成例を示してあ
る。この図は前面板と背面板を離した状態で示したもの
で、図示のように2枚のガラス基板1,2が互いに平行
に且つ対向して配設されており、両者は背面板となるガ
ラス基板2上に互いに平行に設けられたセル障壁3によ
り一定の間隔に保持されるようになっている。前面板と
なるガラス基板1の背面側には放電維持電極である透明
電極4とバス電極である金属電極5とで構成される複合
電極が互いに平行に形成され、これを覆って誘電体層6
が形成されており、さらにその上に保護層7(MgO
層)が形成されている。また、背面板となるガラス基板
2の前面側には前記複合電極と直交するようにセル障壁
3の間に位置してアドレス電極8が互いに平行に形成さ
れており、さらにセル障壁3の壁面とセル底面を覆うよ
うにして蛍光面9が設けられている。このAC型PDP
は面放電型であって、前面板上の複合電極間に交流電圧
を印加し、空間に漏れた電界で放電させる構造である。
この場合、交流をかけているために電界の向きは周波数
に対応して変化する。そしてこの放電により生じる紫外
線により蛍光体9を発光させ、前面板を透過する光を観
察者が視認するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の如きPDPにお
ける電極の形成方法としては、真空蒸着法、スパッタリ
ング法、メッキ法、厚膜法等によって基板上に電極材料
の膜を形成し、これをフォトリソグラフィー法によって
パターニングする方法や、厚膜ペーストを用いたスクリ
ーン印刷法によりパターニングする方法が知られてい
る。このうち前者のフォトリソグラフィー法による方法
は、得られるパターンの精度が高いという利点はあるも
のの、真空蒸着法やスパッタリング法により膜を形成す
る場合は量産性に劣るためコストが高くなる。またメッ
キ法は工程数が多いという欠点がある。また厚膜法では
ドライフィルムレジストを用いてマスクを形成してから
エッチングするため工程が多くなり、さらに電極を焼成
してからエッチングするためエッチング時間が長くなる
上に残りが発生しやすい。一方、後者のスクリーン印刷
法による方法は、コストが安くつく上に量産性にも優れ
ているが、100μm程度の線幅ではその精度が落ちる
ため、微細なパターニングはできない。
【0005】また、障壁の形成方法としては、ガラス基
板上にガラスペーストをスクリーン印刷によりパターン
状に重ねて印刷を行い、このペーストを乾燥、焼成して
所望の高さの障壁を形成する方法や、ガラス基板上にガ
ラスペーストを所定の厚さで塗布して乾燥させ、その上
に耐サンドブラスト性のあるマスクをパターン状に形成
してから、このマスクを介してサンドブラスト加工によ
り所望パターンの障壁を形成する方法があるが、いずれ
の方法でも工程数が多い上に、パターン精度が良くない
という問題がある。
【0006】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、簡単な工程
で精度の高いパターンの得られる厚膜パターン形成方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る第1のタイプの厚膜パターン形成方
法は、少なくとも次の工程を含むことを特徴とする。 (1)感光性ペーストを予めフィルムに塗布して当該フ
ィルム上にパターン形成層を形成する第1工程。 (2)前記フィルムをそのパターン形成層側が対向する
ようにしてガラス基板にラミネートする第2工程。 (3)前記フィルムの上から所定のマスクを介して前記
パターン形成層を露光する第3工程。 (4)前記フィルムを剥離した後、前記パターン形成層
を現像して未露光部を除去する第4工程。 (5)基板全体を焼成してパターン形成層の露光部をガ
ラス基板に密着させる第5工程。
【0008】また、同様の目的を達成するため、本発明
に係る第2のタイプの厚膜パターン形成方法は、少なく
とも次の工程を含むことを特徴とする。 (1)感光性ペーストを予めフィルムに塗布して当該フ
ィルム上にパターン形成層を形成する第1工程。 (2)前記フィルムをそのパターン形成層側が対向する
ようにしてガラス基板にラミネートする第2工程。 (3)前記フィルムを剥離した後、所定のマスクを介し
て前記パターン形成層を露光する第3工程。 (4)前記パターン形成層を現像して未露光部を除去す
る第4工程。 (5)基板全体を焼成してパターン形成層の露光部をガ
ラス基板に密着させる第5工程。
【0009】
【発明の実施の形態】図2は本発明に係る厚膜パターン
形成方法の一例を示す工程図である。
【0010】まず、図2(a)に示すように、可撓性の
基材であるフィルム11の上に感光性ペーストを塗布し
て乾燥させることでパターン形成層12を形成する。フ
ィルム11としては、ポリエチレンテレフタレート(P
ET)、易接着PET、シリコーン処理PET、アクリ
ルメラミン処理PET、ワックス処理PET、延伸ポリ
エチレン、ポリエチレン、延伸ポリプロピレン、ポリプ
ロピレン、トリアセチルセルロース、ポリスチレン、ポ
リエチレンナフタレート、ポリイミド等が用いられる。
フィルム11の厚さは6〜200μmが適当で、これよ
り薄いと腰がなくなり作業性が悪くまたカールがひどく
なる。逆に厚いと重くなって巻き取りにくくなる。フィ
ルム11への感光性ペーストの塗布はロールコート、ダ
イコート、スリップコート、ドクターブレードコート、
グラビアコートなどの適宜な手段を採用すればよい。
【0011】目的とする厚膜パターンが電極の場合、感
光性ペーストとしては感光性樹脂成分と導電性粉体(A
u、Ag、Cu、Ni、Al等)とガラスフリットから
なる導電性ペーストが用いられ、目的とする厚膜パター
ンが障壁の場合、感光性ペーストとしては感光性樹脂成
分とガラスフリットとセラミック粉体と必要に応じて無
機顔料からなる無機ペーストが用いられる。また、目的
とする厚膜パターンが蛍光面の場合、感光性樹脂ペース
トとしては感光性樹脂成分と蛍光体からなる蛍光体ペー
ストが用いられ、目的とする厚膜パターンがカラーフィ
ルターの場合、感光性ペーストとしては感光性樹脂成分
と色ガラスフリット又は無機顔料と必要に応じてガラス
フリットからなる着色ペーストが用いられる。
【0012】感光性ペーストにおける無機成分(ガラス
フリット、セラミック粉体、無機顔料、蛍光体など)と
感光性樹脂成分(ネガ型)の比率は、無機成分100重
量部に対して感光性樹脂成分は10〜100重量部で、
好ましくは10〜50重量部である。これより少ないと
パターニングができず、逆に多いと焼成後に緻密になら
ず特性がでない。使用するガラスフリットは軟化点が4
00〜600℃で平均粒径が0.1〜10μmのものが
好ましい(2種以上混合してもよい)。無機成分として
はアルミナ、シリカ、酸化チタン、ジルコニア、ジルコ
ン、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウ
ムなどがあり、これらの平均粒径は0.01〜5μmの
ものが好ましい(2種以上混合してもよい)。
【0013】無機顔料としては、例えばPDPの外光反
射を低減し、実用上のコントラストを上げるために、障
壁を暗色にする場合には、耐火性の黒色顔料として、C
o−Cr−Fe、Co−Mn−Fe、Co−Fe−Mn
−Al、Co−Ni−Cr−Fe、Co−Ni−Mn−
Cr−Fe、Co−Ni−Al−Cr−Fe、Co−M
n−Al−Cr−Fe−Si等の顔料が用いられる。一
方、蛍光体の発光を有効にパネル前面に導く目的で、逆
に障壁を白くした方が良い場合には、耐火性の白色顔料
としてチタニア(TiO2 )等が用いられる。
【0014】感光性樹脂成分は、アルカリ現像型バイン
ダーポリマーと反応性モノマーからなり、必要に応じて
開始剤、増感剤、重合停止剤、連鎖移動剤、消泡剤、レ
ベリング剤、分散剤、可塑剤、安定剤などを加える。
【0015】アルカリ現像型バインダーポリマーとして
は、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸の二量体
(東亜合成M−5600)、イタコン酸、クロトン酸、
マレイン酸、フマル酸、ビニル酢酸、これらの酸無水物
の1種以上と、メチルアクリレート、メチルメタクリレ
ート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、n
−プロピルアクリレート、n−プロピルメタクリレー
ト、イソプロピルアクリレート、sec−ブチルアクリ
レート、sec−ブチルメタクリレート、イソブチルア
クリレート、イソブチルメタクリレート、tert−ブ
チルアクリレート、tert−ブチルメタクリレート、
n−ペンチルアクリレート、n−ペンチルメタクリレー
ト、n−ヘキシルアクリレート、n−ヘキシルメタクリ
レート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチル
ヘキシルメタクリレート、n−オクチルアクリレート、
n−オクチルメタクリレート、n−デシルアクリレー
ト、n−デシルメタクリレート、スチレン、α−メチル
スチレン、N−ビニル−2−ピロリドンの1種以上から
なるコポリマーで、酸価が50〜200mgKOH/g
のポリマーなどが挙げられるが、これらに限定されるも
のではない(2種以上混合してもよい)。また、上記コ
ポリマーにグリシジル基又は水酸基を有するエチレン性
不飽和化合物を付加させたポリマーで酸価が50〜20
0mgKOH/gのポリマーなどが挙げられる(2種以
上混合してもよい)。また、これらのポリマーに非アル
カリ現像型のポリマーを1種又は2種以上ブレンドして
もよい。非アルカリ現像型のポリマーとしては、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルブチラール、アクリル酸エ
ステル重合体、メタクリル酸エステル重合体、ポリスチ
レン、α−メチルスチレン重合体、1−ビニル−2−ピ
ロリドン重合体、これらの共重合体などが挙げられる。
【0016】反応性モノマーとしては少なくとも一つの
重合可能な炭素−炭素不飽和結合を含有する化合物を用
いることができ、その具体例としては、アリルアクリレ
ート、ベンジルアクリレート、ブトキシエチルアクリレ
ート、ブトキシエチレングリコールアクリレート、シク
ロヘキシルアクリレート、ジシクロペンタニルアクリレ
ート、ジシクロペンテニルアクリレート、2−エチルヘ
キシルアクリレート、グリセロールアクリレート、グリ
シジルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、イソボニル
アクリレート、イソデキシルアクリレート、イソオクチ
ルアクリレート、ラウリルアクリレート、2−メトキシ
エチルアクリレート、メトキシエチレングリコールアク
リレート、フェノキシエチルアクリレート、ステアリル
アクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジ
エチレングリコールジアクリレート、1,4ブタンジオ
ールジアクリレート、1,5−ペンタンジオールジアク
リレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、
1,3−プロパンジオールジアクリレート、1,4−シ
クロヘキサンジオールジアクリレート、2,2ジメチロ
ールプロパンジアクリレート、グリセロールジアクリレ
ート、トリプロピレングリコールジアクリレート、グリ
セロールトリアクリレート、トリメチロールプロパント
リアクリレート、ポリオキシエチル化トリメチロールプ
ロパントリアクリレート、ペンタエリトリトールトリア
クリレート、ペンタエリトリトールテトラアクリレー
ト、トリエチレングリコールジアクリレート、ポリオキ
シプロピルトリメチロールプロパントリアクリレート、
ブチレングリコールジアクリレート、1,2,4−ブタ
ントリオールトリアクリレート、2,2,4−トリメチ
ル−1,3−ペンタンジオールジアクリレート、ジアリ
ルフマレート、1,10−デカンジオールジメチルアク
リレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレー
ト、および上記のアクリレートをメタクリレートに変え
たもの、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、1−ビニル−2−ピロリドンなどが挙げられる。本
発明ではこれらのモノマーを1種または2種以上の混合
物としてまたはその他の化合物として使用することがで
きる。
【0017】溶剤としては、メタノール、エタノール、
イソプロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、ト
ルエン、キシレン、シクロヘキサノンのようなアノン
類、塩化メチレン、3−メトキシブチルアセテート、エ
チレングリコールモノアルキルエーテル類、エチレング
リコールジアルキルエーテル類、ジエチレングリコール
モノアルキルエーテル類、ジエチレングリコールモノア
ルキルエーテルアセテート類、α−もしくはβ−テルピ
ネオールのようなテルペン類などが挙げられる(2種以
上混合してもよい)。
【0018】次に、図2(b)に示すように、パターン
形成層12が対向するようにしてフィルム11をガラス
基板13にラミネートした後、図2(c)に示すよう
に、フィルム11の上から所定のマスクMを介してパタ
ーン形成層12を露光する。光源としては、電子線、紫
外線、X線などの電離放射線が用いられる。これによ
り、パターン形成層12は未露光部12aと露光部12
bに分かれる。感光性ペーストの材料に粘着性(タッキ
ー)がある場合、図示のようにフィルム11を剥離せず
にそのままマスクを密着して露光するのが有効である。
フィルム11を剥離せずにそのままマスクMを密着して
露光すると、酸素の遮断効果により感度の向上(露光時
間の短縮)などの効果もある。
【0019】続いて、フィルムを剥離した後、図2
(d)に示すように、パターン形成層12を現像して未
露光部12aを除去する。なお、膜厚を稼ぐ場合には、
パターン形成層を設けたフィルムのラミネート、パター
ン形成層の露光、フィルムの剥離を繰り返した後で一括
して現像することも可能である。そして、最後に基板全
体を焼成して、図2(e)に示すようにパターン形成層
の露光部12bをガラス基板に密着させ、所望の厚膜パ
ターン14を得る。
【0020】なお、感光性ペーストの材料によってはパ
ターン形成層12に粘着性がない場合、フィルム11を
剥離してから露光するようにしてもよい。この場合、パ
ターン形成層を設けたフィルムのラミネート、フィルム
の剥離、パターン形成層の露光を繰り返した後で一括し
て現像することも可能である。
【0021】上記した第1のタイプ及び第2のタイプの
厚膜パターン形成方法によれば、プラズマディスプレイ
パネルの構成要素である電極や障壁などの微細パターン
のみならず、下地層や誘電体層を形成することもでき
る。例えば、下地層はガラス基板に直接設けられるもの
であるが、ガラス基板全面ではなく、周縁に若干の隙間
とアライメントマーク部を除いたパターンで形成され
る。また、誘電体層は下地層の上に形成された電極を覆
うように設けられるが、周縁に電極の端子接続部を残し
たパターンで形成される。したがって、このパターニン
グに本発明の厚膜パターン形成方法を利用することがで
きる。なお、下地層を形成する場合、アライメントマー
クを同時に形成してもよい。
【0022】
【実施例】
(実施例1)PbO、SiO2 及びB2 3 を主成分と
する無アルカリのガラスフリット65重量部、Al2
3 11重量部、CuO4重量部、東邦化学製「フォスフ
ェノールRS710」1重量部、酸価100mgKOH
/gのメチルメタクリレートとメタクリル酸の共重合体
12重量部、ポリオキシエチル化トリメチロールプロパ
ントリアクリレート6重量部、光開始剤(チバガイギー
社製「イルガキュア369」)1重量部からなる感光性
ペーストをポリエチレンテレフタレートフィルム上にコ
ートして乾燥させた。このフィルムをガラス基板に90
℃にてラミネートした後、所定のパターンを介して紫外
線で露光してからフィルムを剥離した。そして、0.2
%炭酸ナトリウム水溶液で現像し、600℃にて焼成し
て、厚さ10μmの下地を所定のパターンで形成した。
【0023】(実施例2)酸価100mgKOH/gの
エチルメタクリレートとメタクリル酸からなるバインダ
ーポリマー100重量部、ポリオキシエチル化トリメチ
ロールプロパントリアクリレート60重量部、光開始剤
(チバガイギー社製「イルガキュア907」)10重量
部からなる感光性樹脂成分20重量部と、銀粉100重
量部と、軟化点550℃のガラスフリット5重量部と、
3−メトキシブチルアセテート20重量部からなる感光
性ペーストをポリエチレンテレフタレートフィルム上に
コートして乾燥させた後、ガラス基板上に90℃でラミ
ネートした。そして、所定のマスクを介して紫外線を照
射し、フィルムを剥離した後、0.5%炭酸ナトリウム
水溶液で現像してから、600℃にて焼成して、厚さ1
0μm、幅70μmの電極パターンを形成し、PDP用
のアドレス電極とした。
【0024】(実施例3)酸価90mgKOH/gのメ
チルメタクリレートとメタクリル酸からなるコポリマー
にグリシジルメタクリレートを7mol%付加したバイ
ンダーポリマー100重量部、ポリオキシエチル化トリ
メチロールプロパントリアクリレート60重量部、光開
始剤(チバガイギー社製「イルガキュア369」)10
重量部からなる感光性樹脂成分20重量部と、銀粉10
0重量部と、軟化点480℃のガラスフリット5重量部
と、プロピレングリコールモノメチルエーテル20重量
部からなる感光性ペーストをポリエチレンテレフタレー
トフィルム上にコートして乾燥させた後、下地層を形成
してあるガラス基板上に90℃でラミネートした。ポリ
エチレンテレフタレートフィルムを剥離した後、所定の
マスクを介して紫外線を照射し、フィルムを剥離してか
ら、0.5%炭酸ナトリウム水溶液で現像し、580℃
にて焼成して、厚さ7μm、幅70μmの電極パターン
を形成し、PDP用のアドレス電極とした。
【0025】(実施例4)酸価120mgKOH/gの
α−メチルスチレンとアクリル酸からなるバインダーポ
リマー100重量部、ポリオキシエチル化トリメチロー
ルプロパントリアクリレート80重量部、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート20重量部、光開始剤(チバガ
イギー社製「イルガキュア369」)10重量部からな
る感光性樹脂成分18重量部と、東邦化学製「フォスフ
ェノールRS410」1重量部と、軟化点550℃のガ
ラスフリット70重量部と、アルミナ粉体15重量部
と、黒色顔料15重量部と、イソプロパノール10重量
部と、メチルエチルケトン10重量部からなる感光性ペ
ーストをポリエチレンテレフタレートフィルム上にコー
トして乾燥させた。このフィルムを所定の下地と電極を
形成してあるガラス基板に90℃にてラミネートした
後、所定のパターンを介して紫外線で露光してからフィ
ルムを剥離した。この工程を3回繰り返した後、1%炭
酸ナトリウム水溶液にて現像してから、570℃にて焼
成して、厚さ120μm、幅70μmのAC型PDP用
の障壁を形成した。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の厚膜パタ
ーン形成方法は、フィルム上に感光性ペーストを塗布し
てパターン形成層を形成し、このパターン形成層を基板
上に位置させて露光するため、工程の簡略化が図れると
ともに、膜厚の均一性が良好なパターンを形成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】AC型プラズマディスプレイパネルの一構成例
を絶縁体と背面板を離した状態で示す斜視図である。
【図2】本発明に係る厚膜パターン形成方法の一例を示
す工程図である。
【符号の説明】
11 フィルム 12 パターン形成層 12a 未露光部 12b 露光部 13 ガラス基板 14 パターン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも次の工程を含むことを特徴と
    する厚膜パターン形成方法。 (1)感光性ペーストを予めフィルムに塗布して当該フ
    ィルム上にパターン形成層を形成する第1工程。 (2)前記フィルムをそのパターン形成層側が対向する
    ようにしてガラス基板にラミネートする第2工程。 (3)前記フィルムの上から所定のマスクを介して前記
    パターン形成層を露光する第3工程。 (4)前記フィルムを剥離した後、前記パターン形成層
    を現像して未露光部を除去する第4工程。 (5)基板全体を焼成してパターン形成層の露光部をガ
    ラス基板に密着させる第5工程。
  2. 【請求項2】 少なくとも次の工程を含むことを特徴と
    する厚膜パターン形成方法。 (1)感光性ペーストを予めフィルムに塗布して当該フ
    ィルム上にパターン形成層を形成する第1工程。 (2)前記フィルムをそのパターン形成層側が対向する
    ようにしてガラス基板にラミネートする第2工程。 (3)前記フィルムを剥離した後、所定のマスクを介し
    て前記パターン形成層を露光する第3工程。 (4)前記パターン形成層を現像して未露光部を除去す
    る第4工程。 (5)基板全体を焼成してパターン形成層の露光部をガ
    ラス基板に密着させる第5工程。
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