JP3409789B2 - プラズマディスプレイ表示装置の製造方法 - Google Patents

プラズマディスプレイ表示装置の製造方法

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JP3409789B2
JP3409789B2 JP2001014132A JP2001014132A JP3409789B2 JP 3409789 B2 JP3409789 B2 JP 3409789B2 JP 2001014132 A JP2001014132 A JP 2001014132A JP 2001014132 A JP2001014132 A JP 2001014132A JP 3409789 B2 JP3409789 B2 JP 3409789B2
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浩幸 米原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示デバイスなど
に用いるプラズマディスプレイ表示装置の製造方法にお
いて、特に隔壁の形成工程に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、薄型に適したディスプレイ装置と
して注目されているプラズマディスプレイ表示装置は、
例えば図1に示す構成を有する。このプラズマディスプ
レイ表示装置は、互いに対向して配置された前面基板1
00と背面基板101とを備えている。前面基板100
の上には、表示電極102および103、誘電体層10
4および誘電体保護層105が順に形成されている。ま
た背面基板101の上には、アドレス電極106および
誘電体層107が形成されており、その上には更に隔壁
108が形成されている。そして隔壁108の側面には
蛍光体層109が塗布されている。
【0003】前面基板100と背面基板101との間に
は、放電ガス110が封入されている。この放電ガス1
10を表示電極102および103の間で放電させて紫
外線を発生させ、その紫外線を蛍光体層109に照射す
ることによって、カラー表示を含む画像表示が可能にな
る。
【0004】隔壁の形状としては、蛍光体塗布面積を広
げることで蛍光面を発光させた場合の輝度を高めること
を目的として、アドレス電極と平行方向に背面板に形成
される主隔壁と、バス電極と平行方向に背面板に形成さ
れる補助隔壁を設けること、さらに蛍光面の形成が容易
となることを目的として補助隔壁の高さを主隔壁の高さ
より低くすることが提案されている(特開平10−32
1148公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】高さの異なる主隔壁と
補助隔壁を形成する方法として、転写シートを使用して
形成する方法が提案されている。この方法は、隔壁形状
に対応する凹型の転写シートに隔壁材料を充填し、前記
隔壁材料をガラス基板に転写する方法である。しかし、
本方法は、1度の隔壁形成工程で1枚の転写シートが必
要となるため、製造コストが高くなるという問題があ
る。転写シートの再利用に関しても、転写工程での転写
シートへの隔壁材料の残存付着という問題があり、これ
らの洗浄による除去が必要となるため、工程が煩雑とな
ってしまう。さらに転写シートへの隔壁材料の残存付着
の問題は、転写した隔壁形状不良の原因にもなる。特に
高さが異なる2種類の隔壁という複雑な形状の加工の場
合には、ライン形状の隔壁形成よりいっそう深刻な課題
となる。これらの理由から、転写シート法は、現時点で
は、プラズマディスプレイ表示装置用の隔壁工法とし
て、量産された実績はなく、より簡単に高さの異なる隔
壁を形成する工法が望まれていた。
【0006】本発明は、上記課題に対してなされたもの
であって、高さの異なる隔壁を簡単に形成する工法を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、互いに概平行な主隔壁部と前記主隔壁部
より高さの低い補助隔壁部を有するプラズマディスプレ
イ表示装置の製造方法であって、溶剤、少なくとも光重
合性化合物および光重合開始剤を含む感光性材料、低融
点ガラス粉末を含むペーストを塗工する第1工程と、前
記塗膜内に少なくとも前記溶剤が含有された状態で、第
1フォトマスクを通して前記主隔壁部領域に第1露光部
を形成する第2工程と、前記第1露光部とそれ以外の領
域に例えば乾燥によって溶媒を除去することで高低差を
設ける第3工程と、第2フォトマスクを通して前記補助
隔壁領域に第二露光部を形成する第4工程と、未露光部
分を現像、焼成する第5工程を含むことを特徴とする。
【0008】この時の原理を図2および図3を参照して
説明する。前記光重合開始剤の光吸収波長の吸光度分布
201と、前記第2工程における露光光の光強度分布2
02の重複領域203が図2(a)に示すように50%
以下であれば、架橋反応による重合、高分子化が前記塗
膜の第1露光部207の表面のみに集中せず膜厚方向に
も進行するため、第1露光部207は塗工時の膜厚をあ
る程度維持したまま硬化する(図2(b))。そして、
前記第3工程で溶媒を除去する際、未露光部208は溶
媒が除去され膜厚が低下するが、第1露光部207は既
に硬化しているため膜厚は大きく変化しない(図2
(c))。したがって、前記第3工程において露光部と
未露光部に高低差が生じるため、主隔壁部と前記主隔壁
部より高さの低い補助隔壁部を有するプラズマディスプ
レイ表示装置の製造方法が提供される。なお、図2の2
04は基板、205は露光光、206は第1フォトマス
クをそれぞれ示す。
【0009】また、前記光重合開始剤の光吸収波長の吸
光度分布301と、前記第2工程における露光光の光強
度分布302の重複領域303が図3(a)に示すよう
に50%以上であれば、架橋反応による重合、高分子化
が前記塗膜の露光部分の表面のみに集中して、表面に前
記光重合性化合物が光重合した樹脂層307ができる
(図3(b))。この樹脂層307が、前記第3工程で
溶媒を除去する際、樹脂層の形成された第1露光部30
8が選択的に溶剤除去が抑制されるため、第1露光部3
08と未露光部309の溶剤濃度に差が生じ、第1露光
部308の溶剤が未露光部309に浸透圧の原理により
移動する。この時、低融点ガラスなどの固形分も一緒に
移動するため、未露光部309の膜厚が厚くなる(図3
(c))。したがって、前記第3工程において露光部と
未露光部に高低差が生じるため、主隔壁部と前記主隔壁
部より高さの低い補助隔壁部を有するプラズマディスプ
レイ表示装置の製造方法が提供される。なお、図3の3
04は基板、305は露光光、306は第1フォトマス
ク、310は乾燥時の溶剤および固形分の移動をそれぞ
れ示す。
【0010】また本発明は、互いに概平行な主隔壁部と
前記主隔壁部より高さの低い補助隔壁部を有するプラズ
マディスプレイ表示装置の製造方法であって、少なくと
も感光性材料、低融点ガラス粉末を含む材料を塗工して
第1層を形成する第1工程と、第1層を被覆して、溶
剤、少なくとも光重合性化合物および光重合開始剤を含
む感光性材料、低融点ガラス粉末を含むペーストを塗工
して第2層を形成する第2工程と、前記第2層内に少な
くとも前記溶剤が含有された状態で、第1フォトマスク
を通して前記主隔壁部領域に第1露光部を形成する第3
工程と、前記第1露光部とそれ以外の領域に高低差を設
ける第4工程と、第2フォトマスクを通して前記補助隔
壁領域に第2露光部を形成する第5工程と、未露光部分
を現像、焼成する第6工程を含むことを特徴とする。こ
の時、前記第1工程において前記第1層を形成すること
により前記補助隔壁部の高さを制御することが可能とな
り、簡単で高精度な方法で、高さの異なる隔壁を有する
プラズマディスプレイ表示装置の製造方法が提供され
る。
【0011】また本発明は、互いに概平行な主隔壁部と
前記主隔壁部より高さの低い補助隔壁部を有するプラズ
マディスプレイ表示装置の製造方法であって、少なくと
も感光性材料、低融点ガラス粉末を含む材料を塗工して
第1層を形成する第1工程と、第1フォトマスクを通し
て前記主隔壁部領域に第1露光部を形成する第2工程
と、第1層を被覆して、溶剤、少なくとも光重合性化合
物および光重合開始剤を含む感光性材料、低融点ガラス
粉末を含むペーストを塗工して第2層を形成する第3工
程と、前記溶剤の乾燥により、前記第1露光部領域に凸
部形成する第4工程と、未露光部分を現像、焼成する第
5工程を含むことを特徴とする。これは、図4に示すよ
うな原理に基づくと考えられる。少なくとも感光性材
料、低融点ガラス粉末を含む材料を露光すると、材料中
の感光性材料が光照射により架橋反応し重合、高分子化
する(図4(a))。架橋により重合した部分(第1露
光部404)は未露光部405よりも密度が疎に変化す
るため、第1露光部404は未露光部405と比較する
と溶剤の吸収性が高まる。前記のような第1露光部40
4と未露光部405が同時に存在する膜状にさらに第2
層として感光性ペーストを形成すると、第2層の感光性
ペースト中の溶剤が前記露光部に吸収されるため、露光
部上ペースト407の膜厚は薄くなるとともに、露光部
上ペースト407の溶剤含有量が未露光部上ペースト4
06に比べて少なくなる(図4(b))。この後乾燥す
ると、溶剤含有量が少ない露光部上ペースト406の溶
剤蒸発がより促されるため、未露光部上ペースト406
の溶剤は露光部上を経由して蒸発することとなる。この
溶剤移動409に伴い、固形分も同時に移動するため、
前記露光部上のペーストと未露光部上のペーストの膜厚
減少率に大きく差が生じる。その結果、乾燥後の露光部
上ペースト410の膜厚が厚くなる(図4(c))た
め、主隔壁部と前記主隔壁部より高さの低い補助隔壁部
の形成が可能となる。なお、図4における401は基
板、402は第1フォトマスク、403は露光光、40
8は塗布後の溶剤の吸収をそれぞれ示す。
【0012】また本発明は、上記のいずれかの製造方法
で形成したプラズマディスプレイ表示装置であることを
特徴とする。
【0013】以上のような特徴を有する本発明による
と、高さの異なる隔壁を工程数の少ない簡単な製造方法
で形成することが可能となり、プラズマディスプレイ表
示装置の低コスト化が実現される。
【0014】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図5は、本実施
の形態にかかるAC面放電型プラズマディスプレイパネ
ル(以下、PDPと記す)の主要構成を示す部分的な断
面斜視図である。図中、z方向がPDPの厚み方向、x
y平面がPDP面に平行な平面に相当する。当図に示す
ように、本PDPは互いに主面を対向させて配設された
前面板501および背面板511から構成される。
【0015】前面板501の基板となる前面板ガラス5
02には、その片面に一対の透明電極503がx方向を
長手方向として複数並設される。さらに透明電極503
には、透明電極503よりも十分に幅が狭く、導電性に
優れるバス電極504が積層される。この透明電極50
3とバス電極504とが面放電にかかる表示電極507
として動作する。表示電極507を配設した前面板ガラ
ス502には、ガラス面全体にわたって誘電体層505
がコートされ、誘電体層505には保護膜506がコー
トされている。
【0016】背面板511の基板となる背面板ガラス5
12には、その片面に複数のアドレス電極513がy方
向を長手方向としてストライプ状に並設され、誘電体層
514がアドレス電極513を配した背面板ガラス51
2の全面にわたってコートされる。この誘電体層514
上には、隣接するアドレス電極513の間隔に合わせて
主隔壁515が配設され、主隔壁515と垂直なx方向
に、主隔壁515より高さが低い補助隔壁516が配設
される。そして隣接する主隔壁515および補助隔壁5
16とその間の誘電体層514の面上には、RGBの何
れかに対応する蛍光体層517が主隔壁515の側面、
補助隔壁516の側面および必要に応じて上部、誘電体
層514の表面に塗布されている。
【0017】このような構成を有する前面板501と背
面板511は、アドレス電極513と表示電極507の
互いの長手方向が主隔壁515および補助隔壁516の
中間で直交するように対向させた状態で配され、図示し
ていないが、両面板501、511の外周縁部は封着ガ
ラスで接着し封止されている。そして前記両面板50
1、511の間には、He、Xe、Neなどの希ガス成
分からなる放電ガス(封入ガス)が66500Pa(約
500Torr)程度の圧力で封入されている。これに
より、隣接する主隔壁515および補助隔壁516間に
形成される空間が放電空間518となり、隣り合う一対
の表示電極507と1本のアドレス電極513が放電空
間518を挟んで交差する領域が、画像表示にかかるセ
ルとなる。PDP駆動時には各セルにおいて、アドレス
電極513と表示電極507、また一対の表示電極50
7同士での放電によって短波長の紫外線(波長約147
nm)が発生し、蛍光体層517が発光して画像表示が
なされる。
【0018】ここで、本発明のPDPの製造方法におけ
る主な特徴部分は、少なくとも主隔壁515および補助
隔壁516の形成に関するところにある。
【0019】次に、本PDPの作製方法を具体的に説明
する。
【0020】(前面板501の作製)厚さ約2.8mm
のソーダーガラスからなる前面板ガラス502の表面上
に、ITO(Indium Tin Oxide)またはSnO2など
の導電体材料により、厚さ約3000オングストローム
の透明電極503を平行に作製する。さらに、この透明
電極503の上に銀またはクロム−銅−クロムの3層か
らなるバス電極504を積層し、表示電極507とす
る。これらの電極の作製方法に関しては、スクリーン印
刷法、フォトリソグラフィー法などの公知の製造方法が
適用できる。
【0021】次に表示電極507を作製した前面板ガラ
ス502の面上に、鉛系ガラスのペーストを全面にわた
ってコートし、焼成して約20〜30μmの誘電体層5
05を形成する。そして、誘電体層505の表面に、厚
さ約1μmの酸化マグネシウム(MgO)からなる保護
膜506を蒸着法あるいはCVD法などにより形成す
る。
【0022】これで前面板501が完成する。
【0023】(背面板511の作製)厚さ約2.8mm
のソーダーガラスからなる背面板ガラス512の面上
に、スクリーン印刷法やフォトリソグラフィー法などに
より、銀を主成分とする導電体材料を一定間隔でストラ
イプ状に塗布し、厚さ約2〜10μmのアドレス電極5
13を形成する。ここで作製するPDPを40インチク
ラスのハイビジョンテレビとするためには、隣り合う2
つのアドレス電極513の間隔を0.2mm程度以下に
設定する。続いてアドレス電極513を形成した背面板
ガラス512の面全体にわたって、鉛系ガラスのペース
トをコートして焼成し、厚さ約5〜20μmの誘電体層
514を形成する。
【0024】ここからの工程に本実施の形態の製造方法
における特徴が含まれる。図6(a)〜図6(f)を参
照して、本実施の形態における隔壁形成プロセスを説明
する。図6(a)〜図6(f)は、隔壁形成プロセスの
各工程を説明する断面斜視図である。なお、図中の基板
601は上記のアドレス電極および誘電体層を形成した
基板を用いるが、アドレス電極および誘電体層は図中で
は省略している。
【0025】本実施の形態で用いるペーストは、溶剤、
少なくとも光重合性化合物および光重合開始剤を含む感
光性材料、低融点ガラス粉末からなる。溶剤としては、
例えば、アセトン、トルエン、酢酸エチル、メタノー
ル、イソブチルアルコール、イソプロピルアルコール、
メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソル
ブ、エチルセロソルブアセテート、メチルエチルケト
ン、ジオキサン、シクロヘキサノン、シクロペンタノ
ン、テトラヒドロフラン、ジメチルスルフォキシド、γ
−ブチロラクトンなどや、これらのうちの1種以上を含
有する有機溶媒混合物を用いることができる。感光性材
料としては分子内に少なくとも1つの重合可能なエチレ
ン性不飽和基(ビニル基、アクリル基、アリル基、メタ
クリル基など)を少なくとも有する光重合性化合物、光
重合開始剤を含めば特に限定されず、公知の材料をいず
れも使用することができる。感光性材料には、架橋剤、
紫外線吸収剤、増感剤、増感助剤、重合禁止剤、増粘
剤、可塑剤、酸化防止剤、分散剤、有機あるいは無機の
沈殿防止剤などの添加剤成分が加えられていてもよい。
光重合性化合物は、感光性モノマーおよび感光性ポリマ
ーの内、少なくとも1種類から選ばれる光反応性成分を
含むものであればよい。感光性モノマーとしては、炭素
−炭素不飽和結合を含有する化合物で、その具体的な例
として、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n
−プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、
n−ブチルアクリレート、sec−ブチルアクリレー
ト、イソ−ブチルアクリレート、tert−ブチルアク
リレート、n−ペンチルアクリレート、アリルアクリレ
ート、ベンジルアクリレート、ブトキシエチルアクリレ
ート、ブトキシトリエチレングリコールアクリレート、
シクロヘキシルアクリレート、ジシクロペンタニルアク
リレート、ジシクロペンテニルアクリレート、2−エチ
ルヘキシルアクリレート、グリセロールアクリレート、
グリシジルアクリレート、ヘプタデカフロロデシルアク
リレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、イソボ
ニルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、イソデキシルアクリレート、イソオキチルアクリレ
ート、ラウリルアクリレート、2−メトキシエチルアク
リレート、メトキシエチレングリコールアクリレート、
メトキシジエチレングリコールアクリレート、オクタフ
ロロペンチルアクリレート、フェノキシエチルアクリレ
ート、ステアリルアクリレート、トリフロロエチルアク
リレート、アリル化シクロヘキシルジアクリレート、
1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,3−ブチ
レングリコールジアクリレート、エチレングリコールジ
アクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、
トリエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレン
グリコールジアクリレート、ジペンタエリスリトールヘ
キサアクリレート、ジペンタエリスリトールモノヒドロ
キシペンタアクリレート、ジトリメチロールプロパンテ
トラアクリレート、グリセロールジアクリレート、メト
キシ化シクロヘキシルジアクリレート、ネオペンチルグ
ルコールジアクリレート、プロピレングリコールジアク
リレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、
トリグリセロールジアクリレート、トリメチロールプロ
パントリアクリレート、アミノエチルアクリレート、ア
クリルアミドおよび上記化合物の分子内のアクリレート
を一部もしくはすべてをメタクリレートに変えたもの、
1−ビニル−2−ピロリドン、γ−メチクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン、フェニル(メタ)アクリレー
ト、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ベンジル
(メタ)アクリレート、1−ナフチル(メタ)アクリレ
ート、2−ナフチル(メタ)アクリレート、ビスフェノ
ールAジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA−エ
チレンオキサイド付加物のジ(メタ)アクリレート、ビ
スフェノールA−プロピレンオキサイド付加物のジ(メ
タ)アクリレート、1−ナフチル(メタ)アクリレー
ト、2−ナフチル(メタ)アクリレート、チオフェノー
ル(メタ)アクリレート、ベンジルメルカプタン(メ
タ)アクリレートまたこれらの芳香環中の1〜5個の水
素原子を塩素または臭素原子に置換した化合物を用いる
ことができる。感光性ポリマーとしては、感光性オリゴ
マーを含み、炭素−炭素不飽和結合を含有する化合物
や、スチレンやビニルナフタレン、α−メチルナフタレ
ン等を重合して用いることができる。光重合開始剤とし
ては、例えば、o−ベンゾイル安息香酸メチル、ベンゾ
フェノン、4,4−ビス(ジメチルアミン)ベンゾフェ
ノン、4,4−ビス(ジエチルアミン)ベンゾフェノ
ン、4,4−ジクロロベンゾフェノン、4−ベンゾイル
−4−メチルジフェニルケトン、ジベンジルケトン、フ
ルオレノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、2,
2−ジメトキシ−2−フェニル−2−フェニルアセトフ
ェノン、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノ
ン、p−t−ブチルジクロロアセトフェノン、チオキサ
ントン、2−メチルチオキサントン、2−クロロチオキ
サントン、2−イソプロピルチオキサントン、ジエチル
チオキサントン、ベンジル、ベンジルジメチルケタノー
ル、ベンジル−メトキシエチルアセタール、ベンゾイ
ン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインブチルエー
テル、アントラキノン、2−t−ブチルアントラキノ
ン、2−アミルアントラキノン、β−クロルアントラキ
ノン、アントロン、ベンズアントロン、ジベンゾスベロ
ン、メチレンアントロン、4−アジドベンザルアセトフ
ェノン、2,6−ビス(p−アジドベンジリデン)シク
ロヘキサン、2,6−ビス(p−アジドベンジリデン)
−4−メチルシクロヘキサノン、2−フェニル−1,2
−ブタジオン−2−(o−メトキシカルボニル)オキシ
ム、1−フェニル−プロパンジオン−2−(o−エトキ
シカルボニル)オキシム、1,3−ジフェニル−プロパ
ントリオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシ
ム、1−フェニル−3−エトキシ−プロパントリオン−
2−(o−ベンゾイル)オキシム、ミヒラ−ケトン、2
−メチル−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モル
フォリノ−1−プロパノン、ナフタレンスルホニルクロ
ライド、キノリンスルホニルクロライド、N−フェニル
チオアクリドン、4,4−アゾビスイソブチロニトリ
ル、ジフェニルジスルフィド、ベンズチアゾールジスル
フィド、トリフェニルホルフィン、カンファーキノン、
トリブロモフェニルスルホン、四臭素化炭素、過酸化ベ
ンゾインおよびエオシン、メチレンブルーなどの光還元
性の色素とアスコルビン酸、トリエタノールアミンなど
の還元剤の組み合わせなどが挙げられ、これらを1種ま
たは2種以上使用することができる。低融点ガラス粉末
としては、例えば、酸化鉛、酸化ビスマス、酸化ナトリ
ウム、酸化カリウム、酸化リチウムを含有したガラス粉
末を用いることができる。このガラス粉末は、Si
2、B23、BaO、ZnO、ZrO2、Al23、P
bO、MgO、CaO、TiO2を含んでいてもよい。
また、上記のようなガラス成分以外に、荷重熱軟化温度
が600℃以上のガラスやセラミックスなどを含有する
ことができる。これらの材料はフィラーとして機能し、
隔壁の強度を向上することができる。荷重熱軟化温度が
600℃以上のガラスやセラミックスとしては、SiO
2を30重量%以上含有するガラスやAl23を20重
量%以上含有するガラス、もしくは、アルミナやジルコ
ニアやコーディエライトのようなセラミックス粉末を用
いることができる。ペーストの粘度は、無機微粒子、増
粘剤、有機溶媒、可塑剤および沈殿防止剤などの添加割
合によって適宜調整することができる。また、露光光が
照射されたときに、露光光の光強度分布と光重合開始剤
の吸光度分布の重複領域が50%以下となるように、光
重合開始剤の種類および含有比率を適宜調整する。
【0026】上記のペーストを、図6(a)に示すよう
に、基板601上にダイコート法などの手法により塗布
することで、ペースト状態の塗布膜602を形成する
(第1工程)。なお、ペーストの塗布方法は、実質的に
溶剤を含む状態で焼成工程後の隔壁高さが所望の高さを
実現するために十分な塗布後の膜厚を実現できれば、特
にダイコート法に限定されない。
【0027】次に、図6(b)に示すように、ペースト
状態の塗布膜602の所定位置を、第1フォトマスク6
03を介して露光光604を照射することで、架橋反応
による重合、高分子化が膜厚方向全体に進行した第1露
光部605と、未露光部606を形成する。この時、第
1露光部605は塗工時の膜厚をある程度維持したまま
硬化する(第2工程)。第1フォトマスク603として
は、ガラス等の透過率の優れた板にCr等で露光パター
ンを形成したものが使用できるが、ガラスおよびCrに
限定されるものではない。また、保護膜等が形成されて
いても良い。本実施の形態の場合は、第1フォトマスク
の開口部は、基板に形成されたアドレス電極513と平
行かつアドレス電極513間の中央に位置するように配
置されたストライプ状で、開口幅は60μmのフォトマ
スクを使用し、主隔壁部のパターンを形成した。なお、
開口幅は、所望の主隔壁部の形状を実現する開口幅であ
れば特に限定しない。露光光604としては、例えば近
紫外線、紫外線、電子線、X線などが挙げられるが、こ
れらの中でも紫外線が好ましい。その光源としては、例
えば低圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、ハロゲン
ランプ、殺菌灯などが使用できるが、これらの中でも超
高圧水銀灯が好ましい。露光条件としては、塗布厚みに
よって異なるが、5〜1000mJ/cm2の出力の超
高圧水銀灯を用いて、0.1〜30分間露光を行う。ま
た、第1フォトマスク603とペースト状態の塗布膜6
02との距離は1mmであることが望ましいが、これに
限定されるものではない。なお、本実施の形態の場合、
この第2工程はフォトリソグラフィー法で行ったが、レ
ーザー光などで選択的に露光を行うものであっても良
い。
【0028】次に、図6(c)に示すように、乾燥を行
い溶媒を除去する(第3工程)。この時、前記未露光部
606は溶媒が除去され膜厚が低下するが、前記第1露
光部605は既に硬化しているため膜厚は大きく変化し
ない。乾燥条件としては、タクト式のIR乾燥炉などを
用い、80〜120℃の温度のうち望ましくは100℃
で、10〜30分のうち望ましくは20分間乾燥させ
る。なお、乾燥炉はタクト式IR炉に限定されず、他の
乾燥炉を用いても良い。補助隔壁の高さは、この第3工
程が支配的となるため、乾燥後の第1露光部605と未
露光部606の高低差は目標とする値になるよう適宜調
節する。
【0029】次に、図6(d)に示すように、第2フォ
トマスク607を介して露光光608を照射すること
で、架橋反応による重合、高分子化が膜厚方向全体に進
行した第2露光部609と、未露光部610を形成する
(第4工程)。ここで、第2フォトマスク607は第2
工程と同様なものを用いればよいが、露光パターンは主
隔壁部と垂直で開口幅40μmのストライプ状のパター
ンを使用した。なお、露光パターンは、所望の補助隔壁
パターンが得られれば特に限定せず、また、主隔壁部を
一部もしくは全部含んでいてもよい。露光光608およ
び露光条件は第2工程と同様である。
【0030】次に、図6(e)に示すように、第4工程
の未露光部610を現像により取り除き、主隔壁および
補助隔壁のパターンのみを露出させた後、図6(f)に
示すように、焼成を行うことで、樹脂成分を焼失させ、
またガラス成分を溶融させて強固な隔壁を形成する(第
5工程)。なお、現像としては、現像液をスプレーする
方法、現像液中に基板を浸せきする方法などがあるが、
現像方法に限定されるものではない。焼成としては、ベ
ルト式の焼成炉で400℃以上の温度で加熱、焼成を行
うのが好ましいが、これに限定されるものではない。
【0031】以上の様にして隔壁を形成した後、隣接す
る主隔壁515および補助隔壁516とその間の誘電体
層514の面上に、RGBの何れかに対応する蛍光体層
517を、主隔壁515の側面、補助隔壁516の側面
および必要に応じて上部、誘電体層514の表面に塗布
する。塗布方法は公知の印刷法やラインジェット法等を
用いることができるが、特に限定されない。
【0032】これで背面板511が完成する。
【0033】(実施の形態2)本実施の形態は、実施の
形態1とほぼ同様な製法であるため、実施の形態1と相
違する点について言及する。
【0034】本実施の形態で用いるペーストは、実施の
形態1に記したペーストのうち、露光光が照射されたと
きに、露光光の光強度分布と光重合開始剤の吸光度分布
の重複領域が50%以上となるように、光重合開始剤の
種類および含有比率を適宜調整したものである。
【0035】上記のようにペーストが調整されているた
め、露光光が照射された部分に樹脂層が生成し、前記樹
脂層が乾燥時に溶剤の蒸発を抑制して未露光部を通過し
て溶剤が蒸発するため、同時に固形分も移動して、最終
的に未露光部が主隔壁を形成することとなる。したがっ
て、本実施の形態で使用するフォトマスクは、実施の形
態1における第1フォトマスク603の開口部と遮光部
が逆転したパターンを有するフォトマスクを使用するこ
とができる。
【0036】また、第4工程におけるフォトマスクは、
実施の形態1と同様の開口部が補助隔壁を形成するフォ
トマスクを使用することができる。これは、第4工程に
おいては被露光体である塗膜が乾燥状態であるため、ペ
ースト状態での露光とは異なり、光重合した光重合性化
合物が膜表面に樹脂層を形成することなく、膜厚方向全
体に光重合が進行するため、最終的に露光部が隔壁を形
成することになるからである。
【0037】以上の点が、実施の形態1と相違する点で
あり、そのほかの工程は実施の形態1と同様に行うこと
で、高さの異なる隔壁を形成することができ、本発明に
かかわるプラズマディスプレイ表示装置を製造すること
ができる。
【0038】(実施の形態3)図7(a)〜図7(g)
を参照して、本実施の形態における隔壁形成プロセスを
説明する。図7(a)〜図7(g)は、隔壁形成プロセ
スの各工程を説明する断面斜視図である。なお、図中の
基板701は前記のアドレス電極および誘電体層を形成
した基板を用いるが、アドレス電極および誘電体層は図
中では省略している。また、隔壁以外の製造方法は実施
の形態1と同様である。また、隔壁ペーストは実施の形
態1および2に記載の両者の場合が考えられるが、本実
施の形態では実施の形態1で用いたペーストを例にして
説明する。なお、本実施の形態で用いる工法および条件
は実施の形態1と同様に限定されるものではない。
【0039】上記のペーストを、図7(a)に示すよう
に、基板701上にダイコート法などの手法により塗布
する。次に、タクト式のIR乾燥炉などを用い、80〜
120℃の温度のうち望ましくは100℃で、10〜3
0分のうち望ましくは20分間乾燥させることで、乾燥
状態の第1層塗布膜702を形成する(第1工程)。な
お、第1層塗布膜702の膜厚は、最終的に主隔壁部と
補助隔壁部の高さを満足する膜厚に適宜調節する。
【0040】次に、図7(b)に示すように、第1層塗
布膜702の上にダイコート法などの手法により第1層
と同様なペーストを塗布し、ペースト状態の第2層塗布
膜703を形成する(第2工程)。この時、第2層中に
含まれる溶剤は、第1層に一部吸収されるが、第2層は
実質的に溶剤を多く含む状態である。
【0041】次に、図7(c)に示すように、ペースト
状態の第2層塗布膜703の所定位置を、第1フォトマ
スク704を介して露光光705を照射することで、架
橋反応による重合、高分子化が第1層を含めて膜厚方向
全体に進行した第1露光部706と、未露光部707を
形成する(第3工程)。この時、第1露光部706は塗
工時の膜厚をある程度維持したまま硬化する。
【0042】次に、図7(d)に示すように、乾燥を行
い溶媒を除去する(第4工程)。この時、前記未露光部
707は溶媒が除去され膜厚が低下するが、前記第1露
光部706は既に硬化しているため膜厚は大きく変化し
ない。乾燥条件としては、タクト式のIR乾燥炉などを
用い、80〜120℃の温度のうち望ましくは100℃
で、10〜30分のうち望ましくは20分間乾燥させ
る。
【0043】次に、図7(e)に示すように、第2フォ
トマスク708を介して露光光709を照射すること
で、架橋反応による重合、高分子化が膜厚方向全体に進
行した第2露光部710と、未露光部711を形成する
(第5工程)。
【0044】次に、図7(f)に示すように、第5工程
の未露光部711を現像により取り除き、主隔壁および
補助隔壁のパターンのみを露出させた後、図7(g)に
示すように、焼成を行うことで、樹脂成分を焼失させ、
またガラス成分を溶融させて強固な隔壁を形成する(第
6工程)。
【0045】以上の様にして隔壁を製造することで、簡
単な工程で高さの異なる隔壁を製造することが可能とな
る。また、実施の形態1の効果に加えて本実施の形態の
製造方法では、より広範囲に主隔壁および補助隔壁の高
さを制御することが可能となり、より高品位な隔壁の製
造が可能となる。
【0046】(実施の形態4)図8(a)〜図8(g)
を参照して、本実施の形態における隔壁形成プロセスを
説明する。図8(a)〜図8(g)は、隔壁形成プロセ
スの各工程を説明する断面斜視図である。なお、図中の
基板801は前記のアドレス電極および誘電体層を形成
した基板を用いるが、アドレス電極および誘電体層は図
中では省略している。また、隔壁以外の製造方法は実施
の形態1と同様である。また、隔壁ペーストは実施の形
態1および2に記載の両者の場合が考えられるが、本実
施の形態では実施の形態1で用いたペーストを例にして
説明する。なお、本実施の形態で用いる工法および条件
は実施の形態1と同様に限定されるものではない。
【0047】上記のペーストを、図8(a)に示すよう
に、基板801上にダイコート法などの手法により塗布
する。次に、タクト式のIR乾燥炉などを用い、80〜
120℃の温度のうち望ましくは100℃で、10〜3
0分のうち望ましくは20分間乾燥させることで、乾燥
状態の第1層塗布膜802を形成する(第1工程)。な
お、第1層塗布膜802の膜厚は、最終的に主隔壁部と
補助隔壁部の高さを満足する膜厚に適宜調節する。
【0048】次に、図8(b)に示すように、乾燥状態
の第1層塗布膜802の所定位置を、第1フォトマスク
803を介して露光光804を照射することで、架橋反
応による重合、高分子化が膜厚方向全体に進行した第1
露光部805と、未露光部806を形成する(第2工
程)。この時、第1露光部805は未露光部806より
も密度が疎に変化するため、第1露光部805は未露光
部806と比較すると溶剤の吸収性が高まる。
【0049】次に、図8(c)に示すように、第1層と
同様のペーストをダイコート法などの手法により塗布す
る。この時、第1層の第1露光部805の上に塗布され
たペーストは、第1層の第1露光部805と未露光部8
06の溶剤吸収性の差により第1露光部805に溶剤を
多く吸収されるため、膜厚が薄く変化すると共に、溶剤
含有量も少なくなる。この様にして、第1露光部805
上の塗膜807と未露光部806上の塗膜808の膜厚
および溶剤含有量の異なる、ペースト状態の第2層が形
成される(第3工程)。
【0050】次に、図8(d)に示すように、タクト式
のIR乾燥炉などを用い、80〜120℃の温度のうち
望ましくは100℃で、10〜30分のうち望ましくは
20分間乾燥する。この時、溶剤含有量が少ない第1露
光部805上の塗膜807の溶剤蒸発がより促されるた
め、未露光部806上の塗膜808の溶剤は第1露光部
805上の塗膜807の内部を経由して蒸発することと
なる。この溶剤移動に伴い、固形分も同時に移動するた
め、前記第1露光部805上の塗膜807と未露光部8
06上の塗膜808の膜厚減少率に大きく差が生じる。
その結果、膜厚の大きい第1露光部805上の乾燥膜8
09と膜厚の小さい未露光部806上の乾燥膜810を
含んだ乾燥状態の第2層が形成される(第4工程)。
【0051】次に、図8(e)に示すように、第2フォ
トマスク811を介して露光光812を照射すること
で、架橋反応による重合、高分子化が膜厚方向全体に進
行した第2露光部813と、未露光部814を形成する
(第5工程)。この時の第2フォトマスク811の露光
パターンは、主隔壁部および補助隔壁部のパターンを同
時に含むパターンである。
【0052】次に、図8(f)に示すように、第5工程
の未露光部814を現像により取り除き、主隔壁および
補助隔壁のパターンのみを露出させた後、図8(g)に
示すように、焼成を行うことで、樹脂成分を焼失させ、
またガラス成分を溶融させて強固な隔壁を形成する(第
6工程)。
【0053】以上の様にして隔壁を製造することで、簡
単な工程で高さの異なる隔壁を製造することが可能とな
る。
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、プラズマ
ディスプレイ表示装置において高さの異なる隔壁を形成
する際、塗布、露光、乾燥の各工程をうまく組み合わせ
ることで、現像前の状態で高さが異なる隔壁前駆体を形
成し、一度の現像および一度の焼成を行うことで高さが
異なる隔壁前駆体を形成できるため、低コストで高品位
な表示を可能とするプラズマディスプレイ表示装置を実
現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プラズマディスプレイパネルの構成を模式的に
示す図
【図2】請求項1から3にかかる本発明の原理を説明す
る図
【図3】請求項1および2と請求項4にかかる本発明の
原理を説明する図
【図4】請求項6にかかる本発明の原理を説明する図
【図5】AC面放電型プラズマディスプレイパネルの主
要構成を示す一部断面斜視図
【図6】実施の形態1にかかる本発明の製造方法の一つ
を示す概略図
【図7】実施の形態3にかかる本発明の製造方法の一つ
を示す概略図
【図8】実施の形態4にかかる本発明の製造方法の一つ
を示す概略図
【符号の説明】
100 前面基板 101 背面基板 102,103 表示電極 104 誘電体層 105 誘電体保護層 106 アドレス電極 107 誘電体層 108 隔壁 109 蛍光体層 110 放電ガス 201 光重合開始剤の光吸収波長の吸光度分布 202 露光光の光強度分布 203 201と202の重複領域 204 基板 205 露光光 206 第1フォトマスク 207 第1露光部 208 未露光部 301 光重合開始剤の光吸収波長の吸光度分布 302 露光光の光強度分布 303 301と302の重複領域 304 基板 305 露光光 306 第1フォトマスク 307 樹脂層 308 第1露光部 309 未露光部 310 乾燥時の溶剤および固形分の移動 401 基板 402 第1フォトマスク 403 露光光 404 第1露光部 405 未露光部 406 未露光部上ペースト 407 露光部上ペースト 408 塗布後の溶剤の吸収 409 乾燥時の溶剤移動 410 乾燥後の露光部上ペースト 501 前面板 502 前面板ガラス 503 透明電極 504 バス電極 505 誘電体層 506 保護膜 507 表示電極 511 背面板 512 背面板ガラス 513 アドレス電極 514 誘電体層 515 主隔壁 516 補助隔壁 517 蛍光体層 518 放電空間 601 基板 602 ペースト状態の塗布膜 603 第1フォトマスク 604 露光光 605 第1露光部 606 未露光部 607 第2フォトマスク 608 露光光 609 第2露光部 610 未露光部 701 基板 702 乾燥状態の第1層塗布膜 703 ペースト状態の第2層塗布膜 704 第1フォトマスク 705 露光光 706 第1露光部 707 未露光部 708 第2フォトマスク 709 露光光 710 第2露光部 711 未露光部 801 基板 802 乾燥状態の第1層塗布膜 803 第1フォトマスク 804 露光光 805 第1露光部 806 未露光部 807 第1露光部805上の塗膜 808 未露光部806上の塗膜 809 第1露光部805上の乾燥膜 810 未露光部806上の乾燥膜 811 第2フォトマスク 812 露光光 813 第2露光部 814 未露光部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 茂夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 山下 勝義 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開2000−77002(JP,A) 特開2000−67743(JP,A) 特開 平3−78936(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 9/02 H01J 11/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主隔壁と当該主隔壁より高さの低い補助
    隔壁を有するプラズマディスプレイ表示装置の製造方法
    であって、 溶剤及び感光性材料を含むペーストを基板上に塗布して
    塗布膜を形成する第1工程と、 前記主隔壁のパターンを含む第1フォトマスクを介し
    て、前記塗布膜に露光光を照射する第2工程と、 前記塗布膜を乾燥する第3工程と、 前記補助隔壁のパターンを含む第2フォトマスクを介し
    て、前記塗布膜に露光光を照射する第4工程と、 前記塗布膜を現像した後焼成する第5工程とを含むこと
    を特徴とするプラズマディスプレイ表示装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 主隔壁と当該主隔壁より高さの低い補助
    隔壁を有するプラズマディスプレイ表示装置の製造方法
    であって、 感光性材料を含む材料を基板上に塗布して第1層塗布膜
    を形成する第1工程と、 溶剤及び感光性材料を含むペーストを前記第1層塗布膜
    に塗布して第2層塗布膜を形成する第2工程と、 前記主隔壁のパターンを含む第1フォトマスクを介し
    て、前記第2層塗布膜に露光光を照射する第3工程と、 前記第1層塗布膜及び第2層塗布膜を乾燥する第4工程
    と、 前記補助隔壁のパターンを含む第2フォトマスクを介し
    て、前記第2層塗布膜に露光光を照射する第5工程と、 前記第1層塗布膜及び第2層塗布膜を現像した後焼成す
    る第6工程とを含むことを特徴とするプラズマディスプ
    レイ表示装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記感光性材料は、光重合性化合物及び
    光重合開始剤を含むことを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載のプラズマディスプレイ表示装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記光重合開始剤の光吸収波長の吸光度
    分布と、前記露光光の光強度分布の重複領域が50%以
    下であり、 前記第1フォトマスクは、当該第1フォトマスクの開口
    部に、前記主隔壁のパターンを含み、 前記第2フォトマスクは、当該第2フォトマスクの開口
    部に、前記補助隔壁のパターンを含むことを特徴とする
    請求項3に記載のプラズマディスプレイ表示装置の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 前記光重合開始剤の光吸収波長の吸光度
    分布と、前記露光光の光強度分布の重複領域が50%以
    上であり、 前記第1フォトマスクは、当該第1フォトマスクの遮光
    部に、前記主隔壁のパターンを含み、 前記第2フォトマスクは、当該第2フォトマスクの開口
    部に、前記主隔壁及び補助隔壁のパターンを含むことを
    特徴とする請求項3に記載のプラズマディスプレイ表示
    装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 主隔壁と当該主隔壁より高さの低い補助
    隔壁を有するプラズマディスプレイ表示装置の製造方法
    であって、 感光性材料を含む材料を基板上に塗布して第1層塗布膜
    を形成する第1工程と、 開口部が前記主隔壁のパターンを含む第1フォトマスク
    を介して、前記第1塗布膜に露光光を照射する第2工程
    と、 溶剤及び感光性材料を含むペーストを前記第1層塗布膜
    に塗布して、第2層塗布膜を形成する第3工程と、 前記第1層塗布膜及び第2層塗布膜を乾燥する第4工程
    と、 開口部が前記主隔壁及び前補助隔壁のパターンを同時
    に含む第2フォトマスクを介して、前記第2層塗布膜に
    露光光を照射する第5工程と、 前記第1層塗布膜及び第2層塗布膜を現像した後焼成す
    る第6工程とを含むことを特徴とするプラズマディスプ
    レイ表示装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記感光性材料は、光重合性化合物及び
    光重合開始剤を含むことを特徴とする請求項6に記載の
    プラズマディスプレイ表示装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれかの製造方法で
    形成したプラズマディスプレイ表示装置。
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