JPH09283018A - プラズマディスプレイパネルの製造方法およびプラズマディスプレイパネル - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの製造方法およびプラズマディスプレイパネル

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JPH09283018A
JPH09283018A JP9044969A JP4496997A JPH09283018A JP H09283018 A JPH09283018 A JP H09283018A JP 9044969 A JP9044969 A JP 9044969A JP 4496997 A JP4496997 A JP 4496997A JP H09283018 A JPH09283018 A JP H09283018A
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JP
Japan
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barrier
forming material
layer
barrier forming
material layer
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Application number
JP9044969A
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English (en)
Inventor
Masaaki Asano
雅朗 浅野
Satoru Kuramochi
悟 倉持
Yozo Kosaka
陽三 小坂
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精細なPDP用の障壁をサンドブラスト法
で製造する際に、障壁の形状を良好に保持して加工でき
る新規なプラズマディスプレイパネルの製造方法とその
製造方法によるプラズマディスプレイパネルを提供す
る。 【解決手段】 PDP用の障壁をサンドブラスト法で製
造する際に、障壁の大部分を構成する基層とサンドブラ
ストの際の切削マスク層となる感光性材料からなる表面
層を積層して形成し、表面層を露光、現像した後に、サ
ンドブラストを行うことにより、障壁の形状を良好に加
工することが可能となる。また、基層とマスク層との間
に両層の緩衝層となる第3の層を設けることにより、よ
り加工を容易、確実とすることができる。加えて、障壁
の各層の明度を調整することにより、輝度の向上とコン
トラストの向上が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネル(PDP)の製造方法と当該製造方法によっ
て得られるプラズマディスプレイパネルに係わるもので
ある。本発明の製造方法によれば、放電空間を形成する
ための障壁を、サンドブラスト法によって容易に均一な
形状に形成させることができ、本発明のプラズマディス
プレイパネルは、高精細で均一な障壁構造を有するた
め、面内の明るさの均一性に優れ、また、障壁層が着色
されていることにより、コントラストの向上と蛍光体の
発光輝度の向上を図ることができる。
【0002】
【従来の技術】一般にPDPは、2枚の対向するガラス
基板にそれぞれ規則的に配列した一対の電極を設け、そ
の間にネオン、キセノン等を主体とするガスを封入した
構造となっている。そして、これらの電極間に電圧を印
加し、電極周辺の微小なセル内で放電を発生させること
により、各セルを発光させて表示を行うようにしてい
る。特に情報表示をするためには、規則的に並んだセル
を選択的に放電発光させている。このPDPには、電極
が放電空間に露出している直流型(DC型)と絶縁層で
覆われている交流型(AC型)の2種があり、双方とも
表示機能や駆動方法の違いによって、さらにリフレッシ
ュ駆動方式とメモリー駆動方式に分類される。
【0003】図3及び図4は、AC型PDPの一般的な
構成を示したものである。AC型PDPは、3電極構造
の面放電型PDPである。図3は、その斜視図、図4は
障壁に平行な面での断面図である。これらの図は前面板
であるガラス基板12と背面板であるガラス基板11を
離した状態を示したもので、図示のようにガラス基板1
2と11とが互いに平行に且つ対向して配設されてお
り、ガラス基板11の前面側にはこれに立設する障壁8
が固着され、この障壁8によりガラス基板11とガラス
基板12とが一定空間で保持されている。そして、ガラ
ス基板12の背面側には透明導電膜からなる電極14と
それに重なるバス電極15からなる表示電極Xが互いに
平行に形成され、表示電極Xを被覆する誘電体層16、
MgO層17が形成されている。
【0004】また、ガラス基板11の前面側には前記表
示電極Xと直交するようにアドレス電極Yと、アドレス
電極を覆う誘電体層が設けられている。さらに、ストラ
イプ状の障壁8がアドレス電極Yに互いに平行に形成さ
れ、障壁8の壁面とセルの底面を覆うようにして所定発
光色の蛍光体層19が設けられている。障壁は、放電空
間をライン方向に単位発光領域ごとに区画するように、
各アドレス電極Yの間に配置されている。
【0005】このAC型PDPでは、前面板であるガラ
ス基板12上の複合電極間に交流電源から所定の電圧を
印加して電場を形成することにより、ガラス基板12と
背面板であるガラス基板11と障壁8とで区画される表
示要素としての各セル内で放電が行われる。そして、こ
の放電により生じる紫外線ににより蛍光体層19が発光
させられ、ガラス基板12を透過してくるこの光を観察
者が視認するようになっている。
【0006】従来、このPDPに使用する障壁の形成技
術に関しては、基板上に障壁形成材料を用いて形成する
障壁パターン形状に対応するように、スクリーン印刷に
て1回または複数回繰り返して印刷し、所要高さに積み
上げて塗布乾燥させる方法が知られている。また、基板
上に障壁形成材料を全面に塗布し、サンドブラスト耐性
を有するレジストを所定の形状に塗布面にパターニング
した後、該レジストで保護されていない部分をサンドブ
ラスト法で除去し、その後、該レジストを剥離する方法
も知られている(特公平4−58438号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、スクリーン
印刷によるパターン形成には、次のような種々の問題が
あげられている。第1に、印刷に使用するスクリーンの
伸縮が不可避であるため、電極との位置ずれが発生しや
すいこと。第2に、版にスクリーンを使用しているた
め、パターンのゆがみが発生しやすく、微細パターン化
が困難であること。第3に、障壁形成材料が、スクリー
ン版への裏回りを起こすため、毎回ふき取ることが必要
になる等の原因により、自動化することが難しいこと。
第4に、スクリーン印刷法により形成可能であるパター
ン寸法は、幅100μm程度が限界であり、また形状も
半値幅と底部幅の比(半値幅/底部幅)が0.5程度で
あること。従って、盛り上げを高くするためには、底面
積も大きくしなければならず精細なパターンができない
という問題が生じる、ということ等である。なお、ここ
に半値幅とは、ストライプパターン(障壁)等の高さの
1/2の位置におけるストライプパターン等の幅をい
う。
【0008】そこで、スクリーン印刷によらない方法と
して、ガラス基板を一様に覆うように障壁形成材料とし
て用いられる低融点ガラスペーストを層状にべた塗り形
成し、それを切削マスクを用いて、サンドブラストによ
り部分的に切削して障壁を形成することが考えられる。
この方法をサンドブラスト法といっている。その場合、
ガラスペーストを一様に塗布してガラスフリットが完全
に融着するような温度で焼成すると切削が著しく困難と
なり、一方、樹脂成分が焼失し、ガラスの融着が起こら
ないような温度で焼成すると、切削速度が早くなり制御
が困難になるため、焼成以前のペースト状態で切削する
のが有利となる。しかし、未焼成のガラスペーストの状
態での切削では、切削レートが大きくなるようにバイン
ダーの含有量および種類を選定すると、感光性レジスト
材料からなる切削マスクとガラスペースト層との密着性
が低下し、切削マスクの剥離が生じて所定形状の障壁が
得られない。逆に密着性が高くなるようにバインダーの
含有量または種類を選定すると、切削後、当該切削マス
クを剥離する時に、ガラスペースト層との密着がよいた
め、切削マスクと共にガラスペースト材も一緒に剥離さ
れてしまい、頂部の形状が崩れてしまうという問題があ
った。
【0009】また、上記の切削マスクを使用する方法で
は、切削マスクとしてドライフィルムをレジストとして
使用するわけであるが、ドライフィルムの貼りつけ、露
光、現像、ブラスト、ドライフィルムの剥離という工程
が必要となるので、工程が長く煩雑という問題があっ
た。
【0010】本発明は上述の問題に鑑みてなされたもの
で、形状の均一な障壁を有した高精細で大型のプラズマ
ディスプレイパネルおよびそれを簡易な工程で製造する
方法を提供することを目的としている。さらに、障壁の
各層を色分けすることにより、表示の高輝度化およびコ
ントラストの向上を図ることをも目的とするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明に係わ
る製造方法の要旨とするところは、放電空間を規定する
ための障壁を有するプラズマディスプレイパネルの障壁
をサンドブラスト法により形成するプラズマディスプレ
イパネルの製造方法において、平行して相対する2枚の
絶縁基板の一方の内面に、少なくとも低融点ガラスフリ
ットとバインダー樹脂からなる第1の障壁形成材料によ
り第1の障壁形成材料層を所要高さに形成する工程、前
記第1の障壁形成材料層上に、少なくとも低融点ガラス
フリットと紫外線硬化樹脂からなり、前記紫外線硬化樹
脂の割合が第1の障壁形成用材料中のバインダー樹脂の
割合よりも多くなるように配合した第2の障壁形成材料
により第2の障壁形成材料層を形成する工程、フォトマ
スクを介して前記第2の障壁形成材料層の障壁パターン
形成予定部分に紫外線を照射し、現像して、障壁パター
ンを形成する工程、前記障壁パターンが形成された第2
の障壁形成材料層を切削マスクとして、前記第1の障壁
形成材料層をサンドブラスト法により切削する工程、前
記第1の障壁形成材料層と前記第2の障壁形成材料層を
焼成して第1の障壁層と第2の障壁層からなる障壁を形
成する工程、とを有することを特徴とするプラズマディ
スプレイパネルの製造方法、にある。このプラズマディ
スプレイパネルの製造方法では、従来用いられた感光性
切削レジストからなる切削マスクの代わりに感光性を有
する障壁形成材料でマスクを形成したため、サンドブラ
スト後の切削マスクの剥離工程が不要となり、従来法で
は困難であった、障壁の形状を均一とすることができ、
かつ、高精細、大型のプラズマディスプレイパネルを容
易に製造可能とするものである。
【0012】請求項6の発明に係わる本発明のプラズマ
ディスプレイパネルの製造方法の要旨は、放電空間を規
定するための障壁を有するプラズマディスプレイパネル
の障壁をサンドブラスト法により形成するプラズマディ
スプレイパネルの製造方法において、平行して相対する
2枚の絶縁基板の一方の内面に、少なくとも低融点ガラ
スフリットとバインダー樹脂からなる第1の障壁形成材
料により第1の障壁形成材料層を所要高さに形成する工
程、前記第1の障壁形成材料層上に、少なくとも低融点
ガラスフリットとバインダー樹脂からなる第3の障壁形
成材料により第3の障壁形成材料層を形成する工程、前
記第3の障壁形成材料層上に少なくとも低融点ガラスフ
リットと紫外線硬化樹脂からなり、前記紫外線硬化樹脂
の割合が第1の障壁形成用材料中のバインダー樹脂の割
合よりも多くなるように配合した第2の障壁形成材料に
より第2の障壁形成材料層を形成する工程、フォトマス
クを介して前記第2の障壁形成材料層の障壁パターン形
成予定部分に紫外線を照射し、現像して、障壁パターン
を形成する工程、前記障壁パターンが形成された第2の
障壁形成材料層を切削マスクとして、前記第1の障壁形
成材料層および前記第3の障壁形成材料層をサンドブラ
スト法により切削する工程、前記第1の障壁形成材料
層、前記第3の障壁形成材料層および前記第2の障壁形
成材料層を焼成して第1の障壁層、第3の障壁層および
第2の障壁層からなる障壁を形成する工程、とを有する
ことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方
法、にある。このプラズマディスプレイパネルの製造方
法では、第1と第2の障壁形成材料層と、当該第1と第
2の障壁形成材料層の接合強度を高める第3の障壁形成
材料層との3層構造の障壁形成材料層を設けたので、感
光化された切削マスク層の障壁形成材料層との密着性に
優れ、障壁の形状の一層の均一化を図ることを可能とす
るものである。
【0013】本発明請求項13の発明の要旨は、平行し
て相対する2枚の絶縁基板の一方の内面に形成された放
電空間を規定する障壁を有するプラズマディスプレイパ
ネルであって、当該障壁が低融点ガラスを主成分とする
焼成体からなる第1の層、第3の層と第2の層の積層体
であって、絶縁基板側の第1の層が明色の顔料で、中間
の第3の層が暗色の顔料で着色されており、出光側の表
面層である第2の層が光透過性であることを特徴とする
プラズマディスプレイパネル、にある。このプラズマデ
ィスプレイパネルでは、障壁が3層の層構成となってお
り、第2の層は、本来感光性であるため透明とされ、第
3の層を暗色、第1の層を明色とすることにより、第2
の層の感光性を損なわず、コントラストの向上と蛍光体
の発色輝度の向上と双方の効果を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して説
明する。図1は、本発明の請求項1のプラズマディスプ
レイパネルの製造方法を工程順に示している。まず、ガ
ラス基板11上に必要により低融点ガラスからなる薄膜
の下地層1を形成する(図1(a))。下地層はガラス
基板よりのアルカリ成分等の拡散を防止するため、ある
いは電極、誘電体および障壁を形成する時の基板との密
着力を向上させるために形成しておくことが好ましい。
【0015】その上に、Ag,Ni,Cu等の金属及び
これらの合金を低融点ガラスフリット、低温で焼成可能
なバインダー樹脂に分散させた電極ペースト材料を用い
てスクリーン印刷法、フォトリソグラフィー法、充填
法、サンドブラスト法等によりアドレス電極2を形成
し、必要により低融点ガラスからなる誘電体層3を形成
する(図1(b))。誘電体層は、駆動させる時の安定
性のためや電極がむき出しにならないようにして、障壁
をサンドブラスト法で形成する際に電極が損傷を受けな
いために形成しておくことが好ましい。誘電体層の材料
としては、酸化鉛ガラスや酸化ビスマスを主成分とする
低融点ガラスが好適に用いられる。
【0016】次いで、第1の障壁形成材料を用いてスク
リーン印刷により複数回塗布して積層し乾燥するか、ブ
レードコーティング、ダイコーティング等により1回で
塗布し、乾燥するか若しくは予めフィルム等に形成した
ものを前記基板に転写することにより、第1の障壁形成
材料層4を形成し、その上に紫外線硬化性を有する第2
の障壁形成材料を用いて同様にして第2の障壁形成材料
層5を形成する(図1(c))。そして、所定のフォト
マスク9を介して第2の障壁形成材料層5を露光し、障
壁形成予定部分を硬化する(図1(d))。さらに現像
して、未硬化の障壁形成材料を溶出除去し、障壁形成予
定部分のみに第2の障壁形成材料層7を形成する(図1
(e))。こうして形成された第2の障壁形成材料層7
を切削マスクとして、第1の障壁形成材料層4をサンド
ブラスト法により切削し、焼成して第1の障壁層と第2
の障壁層からなる障壁8を形成する(図1(f))。
【0017】続いて、図2に基づき、本発明の請求項5
のプラズマディスプレイパネルの製造方法について説明
する。図2は、本発明によるプラズマディスプレイパネ
ルの他の製造方法の工程を示す図である。ガラス基板1
1上に必要により下地層1を形成する(図2(a))。
続いて、アドレス電極2を形成し、その上に、必要によ
り低融点ガラスからなる誘電体層3を形成する(図2
(b))。下地層及び誘電体層を形成する材料、方法、
目的は請求項1の場合と同一である。
【0018】次いで、第1の障壁形成材料を用いてスク
リーン印刷により複数回塗布して積層し乾燥するか、ブ
レードコーティング、ダイコーティング等により1回で
塗布し、乾燥するか若しくは予めフィルム等に形成した
ものを前記基板に転写することにより、第1の障壁形成
材料層4を形成し、その上に第3の障壁形成材料を用い
て同様にして第3の障壁形成材料層6を形成する(図2
(c))。
【0019】第3の障壁形成材料層6の役割は、障壁
を焼成する際の第1の障壁形成材料層と第2の障壁形成
材料層の熱膨張率の差による第2の障壁形成材料の剥離
及び障壁の形状破壊を防ぐことであり、このために、第
1と第2の障壁形成材料との中間の熱膨張率を有する第
3の障壁形成材料を選定して使用することにより、両者
の緩衝的役割をさせることと、理想的な障壁構造の色
は、障壁の頂部では、映像のコントラストの向上や外光
反射を防止するため本来暗色が望ましい。一方、障壁頂
部以外の部分は、蛍光体より発光した光を有効に前面に
放射するために明色が望ましい。ここで、第1の障壁形
成材料層の色を明色とすることは特に問題はないが、第
2の障壁形成材料層の色を暗色とすると、暗色であるた
めに露光光の紫外線を吸収してしまい完全に露光するの
が困難となり、材料が限定されてしまうということであ
る。そこで、第2の障壁形成材料層の色を透明として、
それに代わる第3の障壁形成材料層を設けてこれを暗色
とすることで上記課題を解決することができる。
【0020】第3の障壁形成材料を塗布した後、その上
に紫外線硬化性を有する第2の障壁形成材料を用いて同
様にして第2の障壁形成材料層を形成する(図2
(d))。そして、所定のフォトマスクを介して第2の
障壁形成材料層5を露光し、障壁形成予定部分を硬化す
る(図2(e))。さらに現像して、未硬化の障壁形成
材料を溶出除去し、障壁形成予定部分のみに第2の障壁
形成材料層7を形成する(図2(f))。こうして形成
された第2の障壁形成材料層7を切削マスクとして、第
1の障壁形成材料層4と第3の障壁形成材料層6をサン
ドブラスト法により切削し、焼成して第1の障壁層、第
3の障壁層及び第2の障壁層からなる障壁8を形成する
(図2(g))。
【0021】以下、本発明のプラズマディスプレイパネ
ルに用いられる各材料及び各部の条件について説明す
る。本発明に使用する絶縁基板としては、通常のフロー
トガラスを用いることが可能であるが、透光性および厚
みが均一であることが必要である。このようなガラスと
しては、SiO2 ,Al2 3 ,MgO,CaOを主成
分として、Na2 O,K2 O,PbO,B2 3等の副
成分からなるガラス等が挙げられる。
【0022】本発明で用いる第1の障壁形成材料は、P
bOを主成分としてなる低融点ガラスフリット、焼成時
の形状を安定させるためのフィラー及びバインダー樹脂
を混合したガラスペーストが使用され、必要により着色
目的の顔料、溶剤、添加剤等が添加される。低融点ガラ
スとしては、主成分としてPbOを50%以上含み、ガ
ラスの分相を防止する効果を持たせたり、軟化点を調整
したり、熱膨張係数をガラス基板に合わせたりするため
に、Al2 3 、B2 3 、SiO2 、MgO、Ca
O、SrO、BaO等を含有するものが一般に用いられ
る。その軟化点が、350°C〜650°Cで、熱膨張
係数α300 が、60×10-7/°C〜100×10-7
°Cのものが好ましい。ガラスフリットの軟化点が65
0°Cを越えると焼成温度を高くする必要があり、その
積層対象によっては熱変形したりするので好ましくな
く、また、350°Cより低いとバインダー樹脂が分
解、揮発する前にガラスフリットが融着し、層中に空隙
等の発生が生じるので好ましくない。また、熱膨張係数
が、60×10-7/°C〜100×10-7/°Cの範囲
外であると、PDPの場合、ガラス基板の熱膨張係数と
の差が大きく、歪み等を生じるので好ましくない。
【0023】耐火物フィラーとしては、500〜650
°C程度の焼成温度で軟化しないものが広く使用でき、
安価に入手できるものとして、アルミナ、マグネシア、
カルシア、コージュライト、シリカ、ムライト、ジルコ
ン、ジルコニア等のセラミック粉体が好適に用いられ
る。これらは低融点ガラスフリット100重量部に対
し、0〜30重量部含有するのが好ましい。PDPの外
光反射を低減し、実用上のコントラストを上げるため
に、障壁を暗色にする場合には、耐火性の黒色顔料とし
て、Co−Cr−Fe、Co−Mn−Fe、Co−Fe
−Mn−Al、Co−Ni−Cr−Fe、Co−Ni−
Mn−−Cr−Fe、Co−Ni−Al−Cr−Fe、
Co−Mn−Al−Cr−Fe─Si等の顔料が用いら
れる。一方、蛍光体の発光を有効にパネル前面に導く目
的で、逆に障壁を白くした方が良い場合には、耐火性の
白色顔料としてチタニア(TiO2 )等が用いられる。
【0024】無機成分中の低融点ガラスの含有率は50
〜80重量%、より好ましくは30〜70重量%が好ま
しい。多すぎると焼成による形状保持性に難が生じる。
また、脱バインダー性を損ない、緻密性が悪化するため
好ましくない。逆に少なすぎると、耐火物フィラーの間
隙を充分に埋めることができず、緻密性が悪化すると同
時に焼成後の機械的強度が低下し、パネル封着の際に欠
けを生じる。
【0025】バインダー樹脂は、低温で燃焼/分解/気
化し、炭化物が障壁中に残存しないことが必要であり、
エチルセルロース、メチルセルロース、ニトロセルロー
ス、セルロースアセテート、セルロースプロピオネー
ト、セルロースブチレート等のセルロース系樹脂、又は
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレ
ート、ノルマルブチル(メタ)アクリレート、イソブチ
ル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリ
レート、2−エチルメチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の重合体もし
くは共重合体からなるアクリル系樹脂、ポリ−α−メチ
ルスチレン、ポリビニルアルコール、ポリブテン等が好
ましく用いられる。これらのバインダー樹脂は、ガラス
フリットに対して0.5〜4.0重量%程度加えるのが
好ましい。
【0026】さらに添加剤として、可塑剤、界面活性
剤、消泡剤、酸化防止剤等が必要に応じて用いられる。
このうち可塑剤としては、フタル酸エステル類、セバチ
ン酸エステル類、リン酸エステル類、アジピン酸エステ
ル類、グリコール酸エステル類、クエン酸エステル類等
が一般的に用いられる。可塑剤の添加率が高すぎると樹
脂の柔軟性が増し、サンドブラストによる研削速度が遅
くなるので、可塑剤の添加量は樹脂量に対して重量比で
1/5以下が好ましい。第1の障壁形成材料層は、乾燥
状態で150〜200μm程度の厚さに塗布する必要が
ある。
【0027】障壁形成材料に使用される溶剤としては、
用いるバインダー樹脂に対して良溶媒であることが好ま
しく、テルピネオール、ブチルカルビトールアセテート
等が好適に使用される。溶剤の選定は、溶剤の揮発性
と、使用するバインダー樹脂の溶解性を主に考慮して選
定される。バインダー樹脂に対する溶剤の溶解性が低い
と、固形分比が同一でも塗工液の粘度が高くなってしま
い、塗布適性が悪化するという問題を生じる。溶剤の含
有率は、少なすぎると障壁形成材料の粘度が高くなりす
ぎ、障壁形成材料内の気泡を抜くことが困難となる、レ
ベリング不良により塗布面の平滑性が悪くなる、等の問
題が生じるため好ましくない。逆に多すぎる場合には、
分散粒子の沈降が早くなり障壁形成材料の組成を安定化
することが困難になる、乾燥に多大のエネルギーと時間
を要する、等の問題が生じるため好ましくなく、好適に
は25〜50重量%である。
【0028】次に、本発明に係る障壁形成材料の製造方
法は、少なくとも低融点ガラス粉末と耐火物フィラーと
バインダー樹脂と溶剤とを含む混合物を、ボールミルに
より分散調合することを特徴とする。すなわち、バイン
ダー樹脂を溶剤で溶解し必要に応じて添加剤を加えた溶
液(ビヒクル)中に無機成分(低融点ガラス粉末と耐火
物フィラー)を混合してなる混合物を作製した後、この
混合物をボールミルにかけて分散調合するが、不純物の
混入を避けるために、セラミックボールを用い、さらに
好ましくは内壁がセラミックやプラスチックで被覆され
たボールミルを使用する。その後、さらに、三本ロール
ミルで混練する。そして、必要により分散調合した後、
真空攪拌機を用いて減圧脱泡する。
【0029】本発明で用いる第2の障壁形成材料は、切
削マスクとしての役割を持った紫外線硬化樹脂をバイン
ダー樹脂として用い、そのバインダー樹脂の割合を第1
の障壁形成材料よりも多くすることにより切削レートを
低くした障壁形成材料で、PbOガラスを主成分とした
低融点ガラスフリット及びフィラーからなり必要によ
り、顔料、溶剤、添加剤等を添加して構成されている。
バインダーとしての紫外線硬化樹脂には、少なくとも1
個の不飽和結合を有するオリゴマーあるいはポリマーが
挙げられる。具体的には、ジエチレングリコール/アジ
ピン酸等からなるポリエステルをアクリル酸、メタクリ
ル酸で変性したポリエステルアクリレート、ポリエステ
ルメタクリレート、ビスフェノールAとエピクロルヒド
リンから得られたエポキシ化合物をメタクリル酸、アク
リル酸で変性したエポキシアクリレート、エポキシメタ
クリレート、ポリウレタンをメタクリル酸、アクリル酸
で変性したポリウレタンメタクリレート、ポリウレタン
アクリレートあるいは不飽和ポリエステル、セルロー
ス、ポリメタクリレート、ポリアクリレート、ポリスチ
レン、ポリ置換スチレン等に重合性不飽和基を導入した
誘導体およびこれらの共重合体等が挙げられる。また必
要に応じて、第1の障壁形成材料と同一なバインダー樹
脂を含むことが可能である。
【0030】本発明において、紫外線硬化樹脂の使用量
は、低融点ガラスフリット100重量部に対して、5〜
150重量部が適当である。5重量部未満では現像時に
露光硬化部の剥離や溶解がおこると共に、第1の障壁形
成材料層とのブラストレートの差が小さく、マスクの役
目をはたさなくなるからであり、150重量部より多い
と焼成の際、膨れを生じ障壁形成が困難となるからであ
る。前記紫外線硬化樹脂には、光重合開始剤として、ア
セトフェノン類、ベンゾフェノン類、ミヒラーベンゾイ
ルベンゾエート、α−アミロキシムエステル、テトラメ
チルメウラムモノサルファイド、チオキサントン類、及
び/又は光増感剤としてn−ブチルアミン、トリエチル
アミン、トリ−n−ブチルホスフィン等が混合して用い
られる。この他の障壁形成材料成分は、前記第1の障壁
形成材料で用いられるものと同様のものが用いられる。
【0031】本発明における第1の障壁形成材料層の厚
みを100とするならば、紫外線硬化樹脂を利用した切
削マスク用障壁材料による第2の障壁形成材料層の厚み
は、5〜30が適当である。5未満では、障壁を加工で
きる前に、切削マスク用障壁材料層がすべて切削されて
しまい、障壁形状を保つことが難しい。また、30以上
では、現像時の解像度に問題を生じ、高精細化が望めな
い。
【0032】第2の障壁形成材料の非露光部が現像によ
り溶出し、残った第2の障壁形成材料がサンドブラスト
用の切削マスクを形成する。その際に、第2の障壁形成
材料が溶出した後に、第1の障壁形成材料が溶出し、サ
イドエッチングされ障壁形状が悪化して第1の障壁形成
材料層と第2の障壁形成材料層との間より、剥離しやす
くなるため、密着力を向上させる意味で、第3の障壁形
成材料層を設けてもよい。例えば、第1、第2の障壁形
成材料と同一の低融点ガラスフリットと、第1、第2の
障壁形成材料に用いられるそれぞれのバインダー樹脂を
混合したバインダー樹脂(少なくとも1個の不飽和結合
を有するオリゴマーあるいはポリマーの紫外線硬化樹脂
と第1の障壁形成材料に用いられたものと同一なバイン
ダー樹脂との混合体)からなる材料を用いて全面に紫外
線を照射させた膜で、第2の障壁形成材料層の膜厚と比
較して、十分薄く形成されたもの、あるいは前記の樹脂
にかえて粘着性、接着性の高い樹脂を用いて形成された
もの等が用いられる。
【0033】このようにして2種あるいは3種の障壁形
成材料層を積層し、上記、露光、現像工程を経て、第2
の障壁形成材料層が所要の形状にパターン化されたもの
をサンドブラスト法にて、切削速度の遅い第2のパター
ン化された障壁形成材料層を切削マスクとして切削加工
を施す。
【0034】なお、各ペーストの塗布方法としては、ス
クリーン印刷法、ダイコーティング、ブレードコーティ
ング、コンマコーティング、リバースロールコーティン
グ、スプレーコティング、ガンコーティング、イクスト
ルージョンコーティング、リップコーティング等が好ま
しく用いられる。塗布はガラス基板等の上に直接行うこ
とが一般的であるが、場合によっては、フィルム上に塗
布し、これをガラス基板上に転写することも可能であ
る。また、フィルム側にマスク層と障壁形成層とを形成
しておき、ガラス基板に同時に転写することも可能であ
る。さらには、フィルム上にマスク層、障壁形成層、誘
電体層、電極、下地層等必要な層を形成しておき、ガラ
ス基板に一括転写してから、上記の加工を行うこともで
きる。ただし、その際には、誘電体層が障壁形成層のサ
ンドブラスト加工時に研削されないように、誘電体層の
バインダー樹脂成分を障壁形成層よりも多くしておくこ
とが好ましい。ガラスフリット100重量部に対し、樹
脂バインダーを5〜70重量部さらに好ましくは10〜
40重量部とすると好ましい。
【0035】障壁形成材料の乾燥条件としては、120
〜170℃、3〜30minの加熱が適当である。但
し、乾燥は、必要に応じて、第1の障壁形成材料を複数
回塗布して所要の高さに形成した際や、第1の障壁形成
材料層を塗布形成し終わった際に随時行う必要がある。
第2の障壁形成材料層の露光条件としては、例えば、3
65〜420nmの光を用い、その照射量は20〜20
00mJ/cm2 好ましくは100〜1000mJ/c
2 が適当である。現像には、未硬化の紫外線硬化樹脂
が溶解する溶液を用いればよく、アルカリ水溶液が挙げ
られる。障壁の高さとしては、焼成後に150〜200
μmとなるのが適当である。焼成条件としては、500
〜580℃の空気中雰囲気加熱が挙げられる。
【0036】本発明のプラズマディスプレイパネルの製
造方法及びプラズマディスプレイパネルにおいては、蛍
光体層に近い障壁部分を明色とすることが表示の高輝度
化に有効であり、パネルの表面部分の障壁を暗色とする
ことがコントラストの向上に寄与することになる。しか
し、前述のように、障壁を2層構成として、障壁の表面
部分となる第2の障壁形成材料層を暗色とする場合に
は、本来、感光層である第2の障壁材料層が暗色化され
るため、紫外線が材料層内に透過し難くなるという問題
がある。従って、この場合には高感度の紫外線硬化樹脂
を選択する必要が生じる。そこで、障壁を3層構成とし
て、第1の障壁形成材料層には、明色の顔料を使用し、
パネルの表面部分となる第2の障壁形成材料層を透明と
して感光性に問題を生じないようにし、中間の第3の障
壁形成材料層には、暗色の顔料を含有させることで、表
示の高輝度化およびコントラストの向上の双方の効果を
図ることが可能となる。ここで、明色の顔料とは、白
色、クリーム色、セピア等の明度が高く、光反射率の高
い色彩の顔料をいい、暗色の顔料とは、黒、黒灰色、茶
色等の明度が低く、光吸収性の色彩の顔料をいう。
【0037】
【実施例】次に、具体的実施例を示して、本発明を更に
詳細に説明する。 (実施例1)本発明のPDP用障壁は、AC型、DC型
のいずれにも使用可能であるが、ここでは、AC型PD
Pを例にとって、図2の工程図に従い、本発明のPDP
の製造方法を説明する。
【0038】ガラス基板上に、下記組成の下地層用の塗
布液をスクリーン印刷法で塗布して乾燥した。塗布液の
粘度は、40000cps程度で、乾燥後の膜厚は15
μmであった。その後、600℃の焼成温度で焼成を行
い、下地層の形成を行った(図2(a))。 (塗布液組成) PbO系低融点ガラス(MB−010、松浪硝子工業(株)製) 60重量部 フィラー(α−アルミナRA−40、岩谷化学工業製) 20重量部 エチルセルロース系樹脂(エトセルSTD100、ダウコーニング製) 2重量部 溶剤(テルピネオール) 18重量部
【0039】次に、銀ペーストを用いスクリーン印刷に
よりアドレス電極を設け、誘電体層を形成した(図2
(b))。なお、誘電体層は以下の液組成により形成し
た。 (誘電体層液組成) ガラスフリット〔主成分;Bi2 3 、ZnO2 、B2 3 (無アルカリ)、 平均粒径3μm〕 70重量部 TiO2 3重量部 Al2 3 7重量部 (上記の無機成分混合体の軟化点570°C、Tg485°C、 熱膨張係数α300 =80×10-7/°C) n−ブチルメタクリレート/ヒドロキシエチルヘキシルメタクリレート共重合 体(8/2) 10重量部 ベンジルブチルフタレート 7重量部 イソプロピルアルコール 15重量部 メチルエチルケトン 5重量部 上記組成をビーズミルを使用して混合分散処理した後、
電極形成層上にコンマコート塗布し、100°Cで乾燥
し、膜厚20±2μmの誘電体層形成層を形成した。
【0040】その後、アドレス電極、誘電体層を含めて
ガラス基板の表面を一様に覆うように、下記組成の第1
の障壁形成材料を、スクリーン印刷装置で複数回塗布及
び塗布時の乾燥を繰り返して、200μmの厚さに形成
した(図2(c))。第1の障壁形成材料の熱収縮率
は、0.75であった。 (第1の障壁形成材料塗布液組成) PbO系低融点ガラス(MB−008、松浪硝子工業(株)製) 60重量部 フィラー(α−アルミナRA−40、岩谷化学工業製) 10重量部 エチルセルロース系樹脂(エトセルSTD100、ダウコーニング製) 2重量部 顔料(TiO2 ) 10重量部 溶剤(テルピネオール) 18重量部 なお、熱収縮率は、焼成前後の膜厚比(熱収縮率=(焼
成後の膜厚)/(焼成前の膜厚))により測定した。
【0041】第1の障壁形成材料層と第2の障壁形成材
料層の密着力を向上させる意味で、第1の障壁形成材料
層形成後に、下記組成の第3の障壁形成材料をスクリー
ン印刷装置で塗布して第3の障壁形成材料層を設けた
(図2(c))。第3の障壁形成材料層の厚さは、15
μmであった。また、第3の障壁形成材料の熱収縮率
は、0.625であった。 (第3の障壁形成材料塗布液組成) PbO系低融点ガラス(MB−008、松浪硝子工業(株)製) 57重量部 フィラー(α−アルミナRA−40、岩谷化学工業製) 10重量部 エチルセルロース系樹脂(エトセルSTD100、ダウコーニング製) 5重量部 顔料(Co−Cr−Fe系黒色顔料) (ダイピロキサイドブラック♯9510、大日精化工業(株)製) 10重量部 溶剤(テルピネオール) 18重量部
【0042】続いて、紫外線硬化樹脂を使用した下記組
成の第2の障壁形成材料を、第1の障壁形成材料層4、
第3の障壁形成材料層6が形成された上にスクリーン印
刷装置で、15μmの厚さに塗布した(図2(d))。
第2の障壁形成材料には顔料を含ませず透明なものを使
用した。第2の障壁形成材料の熱収縮率は、0.5であ
った。 (第2の障壁形成材料塗布液組成) PbO系低融点ガラス(MB−008、松浪硝子工業(株)製) 60重量部 フィラー(α−アルミナRA−40、岩谷化学工業製) 10重量部 紫外線硬化樹脂 10重量部 溶剤(テルピネオール) 20重量部 なお、上記において紫外線硬化樹脂は、以下の組成のも
のを使用した。 (紫外線硬化樹脂組成) メチルメタクリレートとメタクリル酸のコポリマー 66.7重量部 モノマーA(TEOTA) 1000−ポリオキシエチル化トリメチロールプロパントリアクリレート モノマーB(TMPTA) 19.9重量部 トリメチロールプロパントリアクリレート 4.7重量部 重合開始剤 ベンゾフェノン 7.6重量部 同 ミヒラーケトン 1.1重量部
【0043】3層の障壁形成材料層を形成後、障壁形成
材料層全体に対して、クリーンオーブンを使用して17
0℃、20minの乾燥を行った。続いて、ガラス基板
からなるフォトマスク9を用いて、露光機で、障壁とな
る部分に、365nmの紫外線光を照射量500mJ/
cm2 で照射し、選択的に露光した(図2(e))。フ
ォトマスクに形成されたの障壁の幅は、70μmであ
り、障壁間のピッチは200μmとした。
【0044】上記、露光された3層の障壁形成材料層の
積層構造の障壁層の第2の障壁形成材料層の感光性障壁
形成材料による層を現像して、第2の障壁形成材料によ
る障壁形成材料層の非露光部を溶出し、サンドブラスト
用の切削マスクを形成した(図2(f))。現像液に
は、炭酸ナトリウムの水溶液(1重量%)を用いた。そ
の後、クリーンオーブンで、120℃、30分間乾燥し
た。
【0045】第2の障壁形成材料層が所要の形状にパタ
ーンが形成されたのち、サンドブラスト法にて、切削速
度の遅い感光化された第2の障壁形成材料層7を切削マ
スクとして切削加工を施した。サンドブラストには、ア
ルミナ粉体を用いた。切削後の障壁形成材料層を550
℃で、180分間焼成して、本発明のプラズマディスプ
レイパネル用の障壁が完成した(図2(g))。
【0046】得られたプラズマディスプレイパネル用障
壁は、障壁が、180μmの高さで形成された均一のも
ので、障壁底部の幅100μm、ピッチ200μm、半
値幅と底部幅の比は0.8であった。サンドブラストさ
れた表面も美麗で形状にも異常がなかった。
【0047】得られた障壁間に所望のR、G、B蛍光面
を形成し、一方、図3に記載の維持電極、誘電体層、M
gO層を形成した前面板を用意して両基板を封着し、X
e−Neガスを封入してプラズマディスプレイパネルを
形成した。
【0048】(実施例2)図1の工程図に従い、本発明
のPDPの他の製造方法を説明する。実施例1と同様に
して、誘電体層形成まで行った後、この誘電体層形成層
上に、 (第1の障壁形成材料塗布液組成) ガラスフリット(MB−008、松浪硝子工業(株)製) 65重量部 α−アルミナRA−40(岩谷化学工業製) 10重量部 白色顔料(TiO2 ) 10重量部 エチルセルロース 3重量部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 5重量部 イソプロピルアルコール 20重量部 をセラミックビーズを使用したビーズミルを使用して混
合分散処理した後、ダイコートにより塗布し、120°
Cにて乾燥させ、膜厚180μmの第1の障壁形成層を
形成した(図1(c))。
【0049】さらに、この上に、組成 (第2の障壁形成材料塗布液組成) ガラスフリット(MB−010、松浪硝子工業(株)製) 65重量部 α−アルミナRA−40(岩谷化学工業製) 10重量部 ダイピロキサイドブラック♯9510(大日精化工業(株)製) 10重量部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 20重量部 感光性樹脂 20重量部 なお、上記において感光性樹脂は、以下の組成のものを
使用した。 (組成) メチルメタクリレート/メタクリル酸共重合体、 (酸価 100mgKOH/g) 100重量部 ポリオキシエチル化トリメチロールプロパントリアクリレート 70重量部 光開始剤(チバガイギー社製「イルガキュア907」) 10重量部 を三本ロールを使用して混練分散した後、コンマコート
塗布し、100°Cで乾燥して、膜厚30μmの第2の
障壁形成層を形成した。続いて、実施例1と同様にして
露光し(図1(d))、第2の障壁形成層を現像し(図
1(e))、サンドブラスト加工を行い、白色障壁上に
黒色障壁を有する障壁が形成された(図1(f))。さ
らに、実施例1と同様にしてプラズマディスプレイパネ
ルを形成した。
【0050】
【発明の効果】上述したように、従来用いられた感光性
レジストからなる切削マスクの代わりに、感光性を有す
る障壁形成材料を用いてマスクを形成したため、サンド
ブラスト後の切削マスクの剥離工程が不要となり均一な
形状で障壁が形成できる。また、障壁形成材料と同様な
材料で切削マスクを形成しているため、その密着性が高
く、切削マスクのブラスト時の剥離が防止され、やはり
均一な形状の障壁が形成できる。また、障壁形成材料を
暗色にすることによりコントラストが向上し、明色にす
ることにより発光輝度の向上が図れるが、障壁層を多層
とすることによりこれら双方の効果が重畳して得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるプラズマディスプレイパネルの
製造方法の工程を示す図である。
【図2】 本発明によるプラズマディスプレイパネルの
他の製造方法の工程を示す図である。
【図3】 プラズマディスプレイパネルの一般的な構成
を示す斜視図である。
【図4】 プラズマディスプレイパネルの一般的な構成
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 下地層 2 アドレス電極 3,16 誘電体層 4 第1の障壁形成材料層 5 第2の障壁形成材料層 6 第3の障壁形成材料層 7 感光化された第2の障壁形成材料層 8 障壁 9 フォトマスク 11,12 ガラス基板 14 透明電極 15 バス電極 17 MgO層 19 蛍光体層

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電空間を規定するための障壁を有する
    プラズマディスプレイパネルの障壁をサンドブラスト法
    により形成するプラズマディスプレイパネルの製造方法
    において、 平行して相対する2枚の絶縁基板の一方の内面に、少な
    くとも低融点ガラスフリットとバインダー樹脂からなる
    第1の障壁形成材料により第1の障壁形成材料層を所要
    高さに形成する工程、 前記第1の障壁形成材料層上に、少なくとも低融点ガラ
    スフリットと紫外線硬化樹脂からなり、前記紫外線硬化
    樹脂の割合が第1の障壁形成用材料中のバインダー樹脂
    の割合よりも多くなるように配合した第2の障壁形成材
    料により第2の障壁形成材料層を形成する工程、 フォトマスクを介して前記第2の障壁形成材料層の障壁
    パターン形成予定部分に紫外線を照射し、現像して、障
    壁パターンを形成する工程、 前記障壁パターンが形成された第2の障壁形成材料層を
    切削マスクとして、前記第1の障壁形成材料層をサンド
    ブラスト法により切削する工程、 前記第1の障壁形成材料層と前記第2の障壁形成材料層
    を焼成して第1の障壁層と第2の障壁層からなる障壁を
    形成する工程、とを有することを特徴とするプラズマデ
    ィスプレイパネルの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の障壁形成材料が明色の顔料を
    含有してなる請求項1記載のプラズマディスプレイパネ
    ルの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第2の障壁形成材料が暗色の顔料を
    含有してなる請求項1及び2記載のプラズマディスプレ
    イパネルの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第2の障壁形成材料が、光透過性で
    ある請求項1記載のプラズマディスプレイパネルの製造
    方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の障壁形成材料が低融点ガラス
    フリット100重量部に対し、バインダー樹脂が0.5
    〜4重量部であり、前記第2の障壁形成材料が低融点ガ
    ラスフリット100重量部に対し、紫外線硬化樹脂が5
    〜150重量部であることを特徴とする請求項1記載の
    プラズマディスプレイパネルの製造方法。
  6. 【請求項6】 放電空間を規定するための障壁を有する
    プラズマディスプレイパネルの障壁をサンドブラスト法
    により形成するプラズマディスプレイパネルの製造方法
    において、 平行して相対する2枚の絶縁基板の一方の内面に、少な
    くとも低融点ガラスフリットとバインダー樹脂からなる
    第1の障壁形成材料により第1の障壁形成材料層を所要
    高さに形成する工程、 前記第1の障壁形成材料層上に、少なくとも低融点ガラ
    スフリットとバインダー樹脂からなる第3の障壁形成材
    料により第3の障壁形成材料層を形成する工程、 前記第3の障壁形成材料層上に少なくとも低融点ガラス
    フリットと紫外線硬化樹脂からなり、前記紫外線硬化樹
    脂の割合が第1の障壁形成用材料中のバインダー樹脂の
    割合よりも多くなるように配合した第2の障壁形成材料
    により第2の障壁形成材料層を形成する工程、 フォトマスクを介して前記第2の障壁形成材料層の障壁
    パターン形成予定部分に紫外線を照射し、現像して、障
    壁パターンを形成する工程、 前記障壁パターンが形成された第2の障壁形成材料層を
    切削マスクとして、前記第1の障壁形成材料層および前
    記第3の障壁形成材料層をサンドブラスト法により切削
    する工程、 前記第1の障壁形成材料層、前記第3の障壁形成材料層
    および前記第2の障壁形成材料層を焼成して第1の障壁
    層、第3の障壁層および第2の障壁層からなる障壁を形
    成する工程、とを有することを特徴とするプラズマディ
    スプレイパネルの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第1の障壁形成材料が明色の顔料を
    含有してなる請求項6記載のプラズマディスプレイパネ
    ルの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第2の障壁形成材料が暗色の顔料を
    含有してなる請求項6及び7記載のプラズマディスプレ
    イパネルの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第2の障壁形成材料が、光透過性で
    ある請求項6及び7記載のプラズマディスプレイパネル
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第3の障壁形成材料が暗色の顔料
    を含有してなる請求項6、請求項7および請求項9記載
    のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第3の障壁形成材料の焼成時の熱
    収縮率が、前記第1の障壁形成材料と前記第2の障壁形
    成材料の焼成時の熱収縮率の中間の値であることを特徴
    とする請求項6記載のプラズマディスプレイパネルの製
    造方法。
  12. 【請求項12】 前記第1の障壁形成材料が低融点ガラ
    スフリット100重量部に対し、バインダー樹脂が0.
    5〜4重量部であり、前記第2の障壁形成材料が低融点
    ガラスフリット100重量部に対し、紫外線硬化樹脂が
    5〜150重量部であることを特徴とする請求項6記載
    のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  13. 【請求項13】 平行して相対する2枚の絶縁基板の一
    方の内面に形成された放電空間を規定する障壁を有する
    プラズマディスプレイパネルであって、当該障壁が低融
    点ガラスを主成分とする焼成体からなる第1の層、第3
    の層と第2の層の積層体であって、絶縁基板側の第1の
    層が明色の顔料で、中間の第3の層が暗色の顔料で着色
    されており、出光側の表面層である第2の層が光透過性
    であることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
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