JPH11329236A - プラズマディスプレイ用基板の製造方法 - Google Patents

プラズマディスプレイ用基板の製造方法

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JPH11329236A
JPH11329236A JP10123345A JP12334598A JPH11329236A JP H11329236 A JPH11329236 A JP H11329236A JP 10123345 A JP10123345 A JP 10123345A JP 12334598 A JP12334598 A JP 12334598A JP H11329236 A JPH11329236 A JP H11329236A
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paste
substrate
electrode
plasma display
pattern
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Yuichiro Iguchi
雄一朗 井口
Yukichi Deguchi
雄吉 出口
Tetsuo Uchida
哲夫 内田
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Toray Industries Inc
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高精度のプラズマディスプレイ用基板を低コス
トで製造する。 【解決手段】ガラス基板上に、金属粉末と有機バインダ
ーを必須成分とする電極用ペーストにより電極パターン
を形成し、その上に、ガラス粉末と有機バインダーを必
須成分とする誘電体ペーストを塗布した後、450〜6
20℃で電極パターンおよび誘電体ペースト塗布層の焼
成を同時に行うことによりプラズマディスプレイ用基板
を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマディスプレ
イ用基板の製造方法に関するものであり、特に、壁掛け
テレビやコンピューターモニターに好ましく用いること
ができるプラズマディスプレイ用基板の製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、大型ディスプレイとしてプラズマ
ディスプレイが注目されている。
【0003】図1は、プラズマディスプレイの代表的な
方式であるAC型プラズマディスプレイの構造例を示す
斜視図であり、以下、これを用いてプラズマディスプレ
イの構造について説明する。
【0004】図1に示されるプラズマディスプレイは、
前面ガラス基板1と背面ガラス基板9をはり合わせて構
成されている。前面ガラス基板1には基板の裏面にイン
ジウム−チン−オキサイド(ITO)や酸化錫からなる
透明電極3が帯状に複数本形成されている。この隣り合
う透明電極間に通常10kHz〜数10kHzのパルス
状交流電圧を印加し表示用の放電を得るが、透明電極3
のシート抵抗は数10Ω/cm2と高いため、電極抵抗
が数10kΩ程度になり、印加電圧パルスが十分に立ち
上がらずに駆動が困難になる。そこで、抵抗値を下げる
ために、通常、金属製電極4が透明電極3上に形成され
ている。
【0005】これらの電極は、鉛ガラスやビスマスを含
有する低融点ガラスからなる透明誘電体層によって被覆
され、さらに、MgOを電子ビーム蒸着法により蒸着し
た保護膜2が形成されている。
【0006】一方、背面ガラス基板9は、基板上に表示
データを書き込むための書き込み電極8を有し、該電極
8は白色の誘電体層7で被覆されている。その上に、白
色あるいは黒色の隔壁5が形成され、さらにスクリーン
印刷等によって、赤、緑、青の各色に発光する蛍光体を
塗布後、乾燥、焼成を行って蛍光体層6が形成されてい
る。蛍光体層6は、赤色蛍光体粉末として(Y,Gd)
BO3:Eu(平均粒子径3.6μm)、緑色蛍光体粉
末として(Zn,Mn)2SiO(平均粒子径3.5μ
m)、青色蛍光体粉末として(Ba,Eu)MgAl10
7(平均粒子径3.7μm)等を用いてストライプ状
に形成されている。
【0007】上記前面ガラス基板1と背面ガラス基板9
をマトリクス駆動が可能になるように合わせて、封着し
た後、排気、He、Ne、Xeなどの混合ガスを封入
し、駆動回路を実装することにより、プラズマディスプ
レイは作製されるものである。
【0008】プラズマディスプレイにおいては、隣り合
う透明電極の間にパルス状の交流電圧を印加するとガス
放電が生じ、プラズマが形成され、ここで生じた紫外線
が蛍光体を励起して可視光を発光し前面ガラス基板を通
して表示発光することができる。実際のパネル駆動にお
いて、放電電極である透明電極には維持放電パルスが印
加されており、放電を生じさせるときには、背面ガラス
基板上の書き込み電極との間に電圧を印加して対向放電
を生じさせ、この放電が維持パルスによって放電電極間
で維持される。
【0009】上記したような電極、誘電体、隔壁を有す
る背面ガラス基板を製造する方法としては、従来から、
次の方法が知られている。すなわち、金属粉末と有機バ
インダーからなる電極用ペーストを用いて、パターン印
刷やフォトリソグラフィーで電極パターンを形成後、焼
成して基板上に電極を形成する。次に、ガラス粉末と有
機バインダーからなる誘電体ペーストを放電に用いる領
域にスクリーン印刷後、焼成して誘電体層を形成する。
さらに、ガラス粉末と有機バインダーからなる隔壁用ペ
ーストを用いて、パターン印刷やサンドブラスト、リフ
トオフ、感光性ペースト法等で隔壁パターンを形成後、
焼成して隔壁を形成する方法である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法においては、各ペーストを450℃〜620℃でそれ
ぞれ焼成する必要があり、加熱による熱歪みによって、
それぞれの層を精度良く形成することが困難である。
【0011】また、ガラス基板を急加熱・急冷すると破
損や歪みを生じるため、大型の焼成炉が用いられてい
る。すなわち、電極、誘電体、隔壁の各層を形成する場
合、各層それぞれを独立した焼成炉で焼成すると、急加
熱・急冷が繰り返されるため、ガラス基板の破損や歪み
が生じる。そこでガラス基板を急冷することなく電極、
誘電体、隔壁を形成するために、大型の連続焼成炉を複
数台使用する方法が取られているが、製造装置が大型
化、コスト高となると共に、消費するエネルギーコスト
も膨大になる欠点があった。
【0012】そこでこの問題を解決する方法として、本
発明者らは、電極、誘電体、隔壁の各層を形成する際の
焼成工程を削減する検討を行い、その結果、複数の層の
焼成を同時に行うことにより、焼成工程を削減できるこ
とを見出した。
【0013】すなわち、本発明は、焼成工程を削減し、
低コストで、電極、誘電体、隔壁を精度良く形成したプ
ラズマディスプレイ用基板を製造することをその目的と
するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記した本発明の目的
は、ガラス基板上に、金属粉末と有機バインダーを必須
成分とする電極用ペーストにより電極パターンを形成
し、その上に、ガラス粉末と有機バインダーを必須成分
とする誘電体ペーストを塗布した後、450〜620℃
で電極パターンおよび誘電体ペースト塗布層の焼成を同
時に行うことを特徴とするプラズマディスプレイ用基板
の製造方法によって達成することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明において、ガラス基板とし
ては、一般的なソーダガラスや、通常プラズマディスプ
レイ用基板として使用されるガラス基板を用いることが
できる。
【0016】また電極用ペーストは、金属粉末と有機バ
インダーを必須成分とするものであり、金属粉末として
は、銀、金、銅、アルミニウム、ニッケル、パラジウ
ム、鉄、クロム等の金属もしくはこれらを含有する合金
など導電性を有するものであれば特に限定されないが、
銀を90〜100%含有するものが好ましい。銀の含有
率を90%以上にすることにより、焼結性を向上させ、
抵抗値を低くすることができる。
【0017】有機バインダーとしては、エチルセルロー
スやメチルセルロースなどのセルロース化合物、メチル
メタクリレートやプロピルメタクリレートやブチルメタ
クリレートを原料モノマーとするアクリル系(共)重合
体などを用いることができる。
【0018】特に、有機バインダーが感光性有機成分を
含むものであると、電極用ペーストが感光性を有し、電
極パターンの形成を感光性ペースト法で行うことがで
き、高精細なパターンを形成できる点で好ましい。
【0019】感光性有機成分としては、トリメチロール
プロパントリアクリレートやトリエチレングリコールジ
メタクリレート等のアクリル系モノマーや、ベンゾフェ
ノン等の光重合開始剤を用いることができる。また、メ
チルメタクリレートやプロピルメタクリレート、ブチル
メタクリレートなどのアクリル系モノマーを単独もしく
は複数選択して重合させたポリマーを用いても良い。さ
らに、カルボキシル基やスルホン酸基などの側鎖を有す
るポリマーやオリゴマーをペースト中に混合することに
より、アルカリ水での現像が可能な感光性ペーストとす
ることができ、好ましい。特に、感光性有機成分とし
て、ラジカル重合性化合物を含むものを好ましく用いる
ことができる。
【0020】また、上記電極用ペーストの特性を調製す
るために、有機溶媒や可塑剤、界面活性剤などを添加し
てもよい。
【0021】さらに電極用ペースト中にガラス粉末を混
合することが、ガラス基板への接着性を向上させること
ができる点で好ましい。ガラス粉末の例としては、酸化
ビスマスと酸化鉛の合計含有量が30〜90重量%のガ
ラス粉末が好ましく挙げられる。ガラス粉末中のこれら
の含有量が低くなると溶融温度が上昇してガラス基板へ
の接着力が低下し、含有量が多すぎると水分による劣化
を受けやすくなる。
【0022】上記した電極用ペーストを用いてスクリー
ン印刷法や感光性ペースト法により、電極パターンを形
成できる。
【0023】具体的には、スクリーン印刷法は、ステン
レスやポリエステルメッシュに必要なパターン部分に対
応する開口部分を残し、残りの部分を乳剤で遮蔽するこ
とにより作製したスクリーン版を用いて電極パターンを
印刷する方法である。
【0024】一方、感光性ペースト法は、ペーストを塗
布後、露光、現像することによりパターンを形成するも
ので、より具体的には、感光性を有する電極用ペースト
をスクリーン印刷やダイコーター、ロールコーターなど
のコーターを用いて全面塗布した後、レーザー描画装置
を用いたパターン露光やフォトマスクを介したパターン
露光による露光を行った後、アルカリ水等による現像を
行うことにより電極パターンを形成する。
【0025】次に誘電体ペーストについて説明する。本
発明において、誘電体ペースはガラス粉末と有機バイン
ダーを必須成分とするものである。
【0026】誘電体ペーストに含まれるガラス粉末とし
ては、熱軟化温度(Ts点)が470〜600℃、好ま
しくは500〜560℃のガラス粉末が挙げられる。ガ
ラス粉末の熱軟化温度を調整する方法として、ガラス粉
末中に酸化ビスマスや酸化鉛を合計含有量で30〜90
重量%含有させる方法が有効である。また、ガラス粉末
以外に酸化チタンやアルミナ等のフィラーを添加するこ
とにより白色化が可能になる。白色化によってプラズマ
ディスプレイが点灯した場合に輝度が高くなる効果があ
る。
【0027】誘電体ペーストに用いる有機バインダーと
しては、エチルセルロースやメチルセルロースなどのセ
ルロース化合物、また、メチルメタクリレートやプロピ
ルメタクリレート、ブチルメタクリレートなどのアクリ
ル系モノマーを単独もしくは複数選択して重合させた、
重合体、共重合体を用いてもよい。また、重合性官能基
を持つモノマーやポリマーを用いてもよい。重合性官能
基を持つモノマーとしては、トリメチロールプロパント
リアクリレートやトリエチレングリコールジメタクリレ
ート等のアクリル系モノマーを用いることができ、これ
らの化合物以外にベンゾフェノン等の光重合開始剤を用
いてもよい。その他、ペースト塗布に際し、有機溶媒な
どで粘度を適宜調整して用いても良い。
【0028】誘電体ペーストを電極パターン上に塗布す
る方法としては、スクリーン印刷やダイコーターやロー
ルコーターを用いたコーティング法を用いることができ
る。
【0029】本発明においては、上記した方法で形成さ
れた電極パターンおよび誘電体ペースト塗布層を450
〜620℃で同時に焼成することにより、電極パターン
および誘電体ペースト塗布層中の有機バインダーを同時
に除去するものであり、焼成工程を削減することができ
るため、低コストで製造することができる。さらに各層
が精度よく形成されると共に各層間の接着強度も高くな
り、工程中の欠陥が生じにくい。
【0030】焼成は、ローラーハース型連続焼成炉やバ
ッチ式焼成炉を用いて行う。焼成温度は450〜620
℃で、好ましくは、520〜590℃である。
【0031】なお、隔壁パターンの形成は、誘電体ペー
スト塗布後であればいつでも良いが、電極パターンおよ
び誘電体ペースト塗布層焼成前であることが、隔壁パタ
ーンの焼成も同時に行うことができるので、一層本発明
の効果が発揮できる。
【0032】隔壁パターンの形成は、ガラス粉末と有機
バインダーを必須成分とする隔壁用ペーストを用いて、
電極パターンの形成法と同様な方法で形成することがで
きる。
【0033】ガラス粉末としては、熱軟化温度(Ts
点)が450〜590℃、好ましくは500〜560℃
のガラス粉末を用いることができる。ガラス粉末の組成
は、酸化ビスマス、酸化鉛を合計で15〜80重量%含
有するガラス組成を好ましく挙げることができるが、酸
化ナトリウム、酸化カリウム、酸化リチウムを2〜15
重量%含有するガラス等も用いることができる。
【0034】特に誘電体ペースト中のガラス粉末の熱軟
化温度が、隔壁用ペースト中のガラス粉末の熱軟化温度
より低く、その差が5〜40℃であることが誘電体層と
隔壁の間の剥離を防止する点で好ましい。5℃未満で
は、隔壁が焼成収縮する時点で、誘電体が十分軟化して
いないため、誘電体に亀裂が生じる。また、40℃を越
えると、隔壁が傾くなどの欠点が生じる。熱軟化温度や
ガラス転移温度の測定法は、次の様にするのが好まし
い。示差熱分析(DTA)法を用いて、ガラス試料約1
00mgを20℃/分で空気中で加熱し、横軸に温度、
縦軸に熱量をプロットし、DTA曲線を描く。DTA曲
線における吸熱点から、ガラス転移温度と熱軟化温度を
読みとる。
【0035】隔壁用ペーストの有機バインダーとして
は、上記電極用ペーストで挙げたものを使用することが
できる。
【0036】上記の隔壁用ペーストをスクリーン印刷法
やサンドブラスト法、リフトオフ(アディティブ)法、
感光性ペースト法により、隔壁パターンを形成できる。
なお、スクリーン印刷法、感光性ペースト法について
は、電極パターンの形成方法で説明した方法と同様の方
法を意味するものとする。隔壁パターンの形成について
も、電極パターンの形成と同様、感光性ペースト法で行
うことが好ましい。
【0037】上記サンドブラスト法は隔壁ペーストを塗
布乾燥後、ドライフィルムレジストや液体レジストをラ
ミネートもしくは塗布した後、フォトリソグラフィーに
よるパターン加工を行い、サンドブラストによって不要
な部分を除去・レジストの剥離によって隔壁パターンを
形成する方法である。また、リフトオフ(アディティ
ブ)法は、ドライフィルムレジストをガラス基板にラミ
ネートした後、フォトリソグラフィーでパターン加工し
て、隔壁が必要な部分に対応するレジストを除去した
後、隔壁用ペーストをその部分に埋め込んだ後、隔壁以
外のレジストを焼成や溶解して除去する方法である。さ
らに上記の隔壁用ペーストを塗布する方法として、フィ
ルム上に塗布した後に乾燥して得られた感光性グリーン
シートを用いることもできる。
【0038】その他、隔壁パターンは、上記隔壁用ペー
ストを用いてパターンを形成した後、さらに黒色ガラス
を含有するペーストをその上に塗布して、パターンを形
成する二段式の方法で形成しても良い。なお黒色ガラス
としては、ホウ珪酸鉛やホウ珪酸ビスマス系のガラスに
クロムや鉄、マンガン、コバルト、ニッケル、ルテニウ
ムなどの酸化物を混合したガラスを用いることができ
る。
【0039】本発明は、従来は電極、誘電体、隔壁を形
成するために、それぞれ必要であった焼成工程を削減す
るものであり、装置の小型化、省エネが可能であるとと
もに、焼成による収縮がほぼ同時に生じるため、各層を
精度良く形成することができ、生産歩留まりも向上す
る。
【0040】
【実施例】以下に、本発明の実施例を挙げて説明する。
但し、本発明はこれらに限定されない。
【0041】実施例1 以下の組成からなる電極用混合物を3本ローラー混練機
で混練後、400mm角のガラス基板PD200(旭硝
子社製)上に全面スクリーン印刷・乾燥した後に、ピッ
チ150μm、開口部40μmのストライプ状に設計さ
れたフォトマスクを載せて、露光量600mJ/cm2
で光照射した後に、0.3%炭酸ナトリウム水溶液で現
像して電極パターンを形成した。
【0042】 銀粉末(平均粒子径1.5μm) 60重量部 バインダー(メタクリル酸とメタクリル酸メチル共重合体) 10重量部 感光性モノマー(トリメチロールプロパントリアクリレート)10重量部 光重合開始剤(チバガイギー社製イルガキュア651) 3重量部 ガラスフリット(ホウ珪酸ビスマスガラス:ガラス転移温度460℃、 熱軟化温度500℃) 2重量部 γ−ブチロラクトン 15重量部 次に、以下の組成からなる混合物を3本ローラー混練機
で混練後、電極パターンを形成した基板上にスクリーン
印刷・乾燥して、誘電体ペースト塗布層を形成した。
【0043】 平均粒子径3.0μmのガラス粉末(ビスマス含有バリウムホウ珪酸ガラス 、 ガラス転移温度480℃、熱軟化温度520℃) 60重量部 酸化チタン 15重量部 バインダー(エチルセルロース) 10重量部 テルピネオール 15重量部 電極パターンの形成、誘電体ペースト塗布を終えた基板
を560℃で焼成し、電極と誘電体を形成した。電極と
誘電体を形成した基板上に、熱軟化温度470℃のガラ
ス粉末65重量部とエチルセルロース20重量部、テル
ピネオール15重量部からなる隔壁用ペーストをスクリ
ーン印刷法により隔壁パターンを印刷した後、540℃
で焼成を行って隔壁を形成しプラズマディスプレイ用基
板を製造した。
【0044】実施例2 以下の組成からなる混合物を3本ローラー混練機で混練
後、PD200ガラス基板(400mm角)上に全面ス
クリーン印刷・乾燥した後に、ピッチ150μm、開口
部40μmのストライプ状に設計されたフォトマスクを
載せて、露光量600mJ/cm2で光照射した後に、
0.3%炭酸ナトリウム水溶液で現像して電極パターン
を形成した。
【0045】 銀粉末(平均粒子径1.5μm) 60重量部 バインダー(メタクリル酸とメタクリル酸メチル共重合体) 10重量部 感光性モノマー(トリメチロールプロパントリアクリレート)10重量部 光重合開始剤(チバガイギー社製”イルガキュア”651) 3重量部 ガラスフリット(ホウ珪酸ビスマスガラス:ガラス転移温度 460℃、熱軟化温度500℃) 2重量部 γ−ブチロラクトン 15重量部 次に、以下の組成からなる混合物を3本ローラー混練機
で混練後、電極パターンを形成した基板上にスクリーン
印刷・乾燥して、誘電体ペースト層を形成した。
【0046】 平均粒子径3.0μmのガラス粉末(ビスマス含有バリウムホウ珪酸ガラス 、 ガラス転移温度480℃、熱軟化温度520℃) 60重量部 酸化チタン 15重量部 バインダー(エチルセルロース) 10重量部 テルピネオール 15重量部 さらに、以下の組成からなる混合物を3本ローラー混練
機で混練後、電極パターン・誘電体ペースト層を形成し
たガラス基板(400mm角)上に全面スクリーン印刷
・乾燥した後に、ピッチ150μm、開口部20μmの
ストライプ状に設計されたフォトマスクを載せて、露光
量1000mJ/cm2で光照射した後に、0.3%炭
酸ナトリウム水溶液で現像して隔壁パターンを形成し
た。
【0047】 ガラス粉末(平均粒子径3.5μm、リチウムホウ珪酸ガラス: ガラス転移温度480℃、熱軟化温度530℃) 60重量部 バインダー(メタクリル酸とメタクリル酸メチル共重合体) 10重量部 感光性モノマー(トリメチロールプロパントリアクリレート)10重量部 光重合開始剤(チバガイギー社製イルガキュア651) 3重量部 γ−ブチロラクトン 17重量部 さらに、上記の工程により、電極パターンの形成、誘電
体ペースト塗布、隔壁パターンの形成を終えた基板を5
60℃で焼成したところ、電極、誘電体、隔壁を形成し
たプラズマディスプレイ用基板を得ることができた。
【0048】
【発明の効果】本発明のプラズマディスプレイ用基板の
製造方法は、ガラス基板上に、金属粉末と有機バインダ
ーを必須成分とする電極用ペーストにより電極パターン
を形成し、その上に、ガラス粉末と有機バインダーを必
須成分とする誘電体ペーストを塗布した後、450〜6
20℃で電極パターンおよび誘電体ペースト塗布層の焼
成を同時に行うものであるため、製造装置の小型化、省
エネが可能であり、低コストでプラズマディスプレイ用
基板を製造することができる。さらに、焼成による収縮
がほぼ同時に生じるため、電極、誘電体層、隔壁を精度
良く基板上に形成出来るとともに、電極と誘電体層、誘
電体層と隔壁間の接着強度も高くなり、工程中の欠陥が
生じにくく、生産歩留まりも向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】AC型プラズマディスプレイの一例を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1:前面ガラス基板 2:保護膜 3:透明電極 4:金属製電極 5:隔壁 6:蛍光体層 7:誘電体層 8:書き込み電極 9:背面ガラス基板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス基板上に、金属粉末と有機バインダ
    ーを必須成分とする電極用ペーストにより電極パターン
    を形成し、その上に、ガラス粉末と有機バインダーを必
    須成分とする誘電体ペーストを塗布した後、450〜6
    20℃で電極パターンおよび誘電体ペースト塗布層の焼
    成を同時に行うことを特徴とするプラズマディスプレイ
    用基板の製造方法。
  2. 【請求項2】誘電体ペーストを塗布した後、ガラス粉末
    と有機バインダーを必須成分とする隔壁用ペーストを用
    いて隔壁パターンを形成し、電極パターンおよび誘電体
    ペースト塗布層と同時に焼成することを特徴とする請求
    項1に記載のプラズマディプレイ用基板の製造方法。
  3. 【請求項3】電極用ペースト中の金属粉末が、銀粉末を
    含むことを特徴とする請求項1または2に記載のプラズ
    マディスプレイ用基板の製造方法。
  4. 【請求項4】電極用ペーストおよび隔壁用ペーストに含
    まれる有機バインダーがそれぞれ感光性有機成分を含
    み、電極パターンおよび隔壁パターンの形成を、ペース
    ト塗布、露光、現像により行うことを特徴とする請求項
    2または3に記載のプラズマディスプレイ用基板の製造
    方法。
  5. 【請求項5】電極用ペーストに含まれる感光性有機成分
    が、ラジカル重合性化合物を含むことを特徴とする請求
    項4に記載のプラズマディスプレイ用基板の製造方法。
  6. 【請求項6】誘電体ペースト中のガラス粉末の熱軟化温
    度が、隔壁用ペースト中のガラス粉末の熱軟化温度より
    低く、その差が5〜40℃であることを特徴とする請求
    項2〜5いずれか1項に記載のプラズマディスプレイ用
    基板の製造方法。
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