JPH09134545A - 光学的記憶メディアおよびその製造方法 - Google Patents
光学的記憶メディアおよびその製造方法Info
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- JPH09134545A JPH09134545A JP8213365A JP21336596A JPH09134545A JP H09134545 A JPH09134545 A JP H09134545A JP 8213365 A JP8213365 A JP 8213365A JP 21336596 A JP21336596 A JP 21336596A JP H09134545 A JPH09134545 A JP H09134545A
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Abstract
記録するようになった高密度光ディスク、およびそのよ
うな光ディスクを大量生産する方法を得る。 【解決手段】 光ディスクの複数層の各々の厚さは単色
光の強め合う干渉と前記単色光の弱め合う干渉との間で
変動する。強め合うおよび弱め合う干渉に曝された反射
光ビームの強度差を用いて、光学的反射性層から検出器
へのデジタルデータ通信が行われる。光ディスクはデジ
タル情報の多重層を提供し、その多重層はそれらに対応
する異なる単色光波長における干渉性応答に対して同調
させられる。別の実施例ではドーパントに依存して発光
または吸収を行う層を含む。
Description
に関するものであり、更に詳細には高密度の光ディスク
と、そのようなコンピュータ、オーディオ、およびビデ
オ用としてのデータ記録およびコンパクトディスクを大
量に生産するための方法と装置とに関する。
(CD−ROM)ディスクおよびその駆動装置は、コン
ピュータデータの蓄積、音楽分野でのアーティストの録
音、およびビデオの分野において今や至る所で用いられ
ている。CD−ROMタイトルに対して世界中から注文
があることから、マスターからのCD−ROM複製の製
造は大量生産になると考えなければならない。
実度と製造コストである。CD−ROM生産に用いられ
る製造プロセスは、半導体の製造、特にマスク作製に用
いられる方法に酷似している。
るように、すべてのコピーを複製する元となるディスク
を作製するプロセスのことである。製造プロセスは複製
のために使用できるマスターを作製する工程から始ま
る。データを表現するピットおよびランドをフォトレジ
スト表面に中心トラックから始めて螺旋状に外周へ向か
って焼き付けるためにレーザーが使用できる。
従来の複製機械でスタンパーが作製される。複製プロセ
スが異なればスタンパーも若干違ってくるが、機能的な
ものは同じであり、大量生産ディスク上へデータパター
ンを打ち出す。射出成形の間に、ポジのディスクイメー
ジを形成するネガのスタンパーを生成する一連の中間的
な型押しが行われる。生産サイクルのこの部分のファミ
リーツリー構造から、各種のディスク世代に対してマザ
ー(母)、ファーザー(父)、ソン(息子)、およびド
ーター(娘)というような呼び名が付けられている。
カーボネート樹脂から作られる。この材料はラミネート
化されたビデオディスクに汎用的に使用されているポリ
メチルメタクリレート(PMMA)と比べて、水分の吸
着および熱に対する耐性において劣っていない。ビデオ
ディスクは互いに張り合わされた2枚の基板を含んでお
り、従ってCDよりも強度が高い。製造業者は熱や水分
吸着による湾曲が起きないように予防措置を講じてい
る。すなわち、ディスクの形をした鋳型の中へポリカー
ボネート樹脂を加熱して注ぎ込むという特別な射出成形
の方法を取っている。冷却中の樹脂の中へスタンパーが
データパターンを型押しし、そのディスクは次に真空チ
ェンバー中へ送られ、そこでアルミニウムの反射層が付
加され、保護用のラッカーが塗布される。ラッカー面に
ラベルがシルクスクリーン印刷、または単に印刷され
る。
の工場がこの技術を使用しており、その特徴は良く知ら
れている。製造工場が開業した当初は一般に歩留まりは
低く、経験を積むことによって本質的な向上が達成でき
るものである。射出成形の批判者はプロセスがやっかい
で装置やクリーンルームに多大な投資が必要だとクレー
ムを付ける。成形中に、樹脂中にポリカーボネートのゆ
がみが生じ、読み出しレーザー光を妨害または屈折させ
ることが起こり得る。このような欠点にも拘わらず、現
在稼働している多数の製造工場でこのプロセスが使用さ
れている。
ファクチャリングカンパニー(3M:Minnesot
a Mining and Manufacturin
gCompany)は従来技術の光ポリマー化(2P:
photo−polymerization)プロセス
を使用しており、その中では、マスターとベースプレー
トとの間に予め切断されたポリカーボネートの先駆物質
の樹脂を挿入して、その後で型押しが行われる。このポ
リカーボネート先駆物質を挟み込んだ構造は次に紫外線
で硬化される。この複製方法は迅速であるという特長を
有している。これは部分的に、生産工程の中で樹脂を加
熱、冷却することを避けることで得られる特長である。
このプロセスを批判する人は、不適切な硬化や反りのた
めに多くのディスクが排除されて歩留まりが低いままで
あると指摘する。
クデータ(DOCData)および米国、ロサンジェル
スのコムディスク(COMDisc)は2つの全く異な
る方法を使用しており、それらは連続的な印刷または型
押し技術を使用することによって、高速で低コストのコ
ンパクトディスク複製を行おうとしている。両システム
とも実験室レベルでは作動しているが、商用としては現
在まだ利用されていない。これらの技術は有望視されて
おり、多くの注目を集めてはいるが、大企業の中でいず
れかのプロセスに対して経済的なコミットメントを与え
るものはまだ現れていない。
ーであり、それはアーティストやプログラマーから提供
されるテープやソフトウエアから作製される。ガラスお
よびフォトプレート上に被着されたフォトレジストを露
光する手段としてはレーザーと電子ビーム(Eビーム)
が使用される。半導体光マスクも同様にして作製され
る。
サブマスターである。電気メッキおよび光ポリマー化が
2つの一般的な方法であり、それらによってレジストイ
メージ中のギャップは充填されてマスターを反転したサ
ブマスター複製が作られる。これにより、最終的に製造
されるコピーはマスターのポジとなる。
はモノマーからスタートし、それが光照射されてポリマ
ーを形成する。データ記録のディスク複製において、そ
のようなプロセスは紫外線照射とモノマー溶液の与圧の
ために高価な機械設備を必要とする。
出願は、0.4ミクロンほどの小さい寸法で0.1ミク
ロン程度の薄さの微細構造を再製するために有効な技術
としてスピン塗布を取り上げている。スピンオンおよび
剥離(spin−on and peel)プロセスで
は、ポリマー溶液が溶媒と一緒に用意され、フィルター
を用いて純化される。このポリマーは最初に、複製すべ
きマスター上へスピン塗布される。次に、ポリマーの換
気および乾燥を行って、作製すべきマスターの正確では
あるがネガのレプリカをマスター上の薄膜として提供す
る。この薄膜のレプリカはキュアされ、次にそれは単に
マスターから剥がすことによって分離される。このよう
な方法は標準的なCD、すなわち、600MBの記憶容
量の樹脂スタンパーを樹脂で作る場合に有効である。ス
ピンオンおよび剥離の技術はまた高密度のCD製造にも
有効である。
高圧下で収容キャビティ中へ注入される。キャビティ内
部では、イメージをレリーフの形で有するテンプレー
ト、すなわちスタンパーをマスターとしてその物理的な
イメージの物理的特徴(feature)が、注入され
た樹脂へ転写される。時間が経過した後、熱い溶融樹脂
は冷却され硬化して、固体の樹脂製円盤(platte
r)が形成される。このようにコピーされる物理的特徴
としては、ビデオ、オーディオ、および/またはコンピ
ュータのデータが含まれる。
中へコピーを作製するために使用される。熱い溶融樹脂
を使用する代わりに、液状の感光性モノマーが樹脂スタ
ンパーを収容しているキャビティ中へ注入される。スタ
ンパーと密着したままでこのモノマーをキュアするため
に紫外線が用いられる。紫外線照射は液状のモノマーを
固化させて、固体の樹脂円盤が形成される。
量化へのユーザーの要求に応えるために必要とされる。
高解像度ビデオでは、データ記憶は巨大な容量を必要と
する。映画の全長を記録するためにはギガバイトあるい
はそれ以上のメモリ容量が必要とされる。そのような用
途に適した高密度CDを設計、製造することは、ニッケ
ルでできたスタンパーと、標準で60トンの圧力を要す
る射出成形とを使用する従来技術の欠点のために現状で
は制限されている。樹脂を液化するために高温が使用さ
れるので、第1のイメージの上へ付加的なイメージを積
層化することは、熱い樹脂を使用しては下層が再溶融す
るため不可能である。しかし、ピットおよびランドのイ
メージ層を多層に用いた高密度CDを作製する重要な技
術が、超高密度の需要に対する解答を提供することは約
束されている。少なくとも、射出成形だけが高密度のC
Dを製造する実際的な方法というわけではない。
ために各種の工業組合が形成された。タイム(Tim
e)、ワーナー(Warner)、および東芝は別のタ
イプの2層型CD構造を提案している。それは”A”面
と”B”面とを(0.6mm厚)別々に射出成形で作製
できるもので、次にこれら2枚を裏面同士を接合する形
でアルミニウム反射層を挟んで張り合わせ、全体で1.
2mmの厚さのラミネート構造とする。裏面同士を張り
合わせてラミネート化し、それらの間に反射性のアルミ
ニウム層を挟むことでデータイメージが表面から離れて
保持され、情報が汚染されることが防止できる。両面型
CDは従来の片面型のCDプレーヤーで読むことができ
るが、ダイオードレーザーは通常の1.2mm長の代わ
りに従来とは異なる0.6mmという焦点距離に調節さ
れなければならない。更に、これは一時に片面のみ読み
出すことができる。第2の面は、ポピュラーなビニール
製のLPレコードやカセットテープと同じように、CD
をひっくり返すことによってアクセスできる。もちろ
ん、2台のリーダーを組み合わせて、1台を上部に、も
う1台を下部に配置することはできるが、装置コストが
高騰する。部品を互いに張り合わせてラミネート化する
方法は3層型CDの作製には使用できない。それは、も
し全体の厚さが大きくなり過ぎると、ダイオードレーザ
ーヘッドがより深い場所の層を読み出すことができなく
なるからである。従って、全体の厚さを妥当な範囲に保
っておくために、薄膜多重層を使用して最も深い場所の
層へのアクセスを可能にするようにしなければならな
い。薄い層は特に射出成形技術では作製不可能である。
それはキャビティ中の均一な間隔を保つことが難し過ぎ
ることと、反りや縮小を制御することが困難なためであ
る。
ilips)との間の別のCD設計組合は本規約と同じ
ように片面に1つだけのリーダーヘッドを持つ仕様であ
り、標準的なCDの厚さ1.2mmを使用する。30−
40ミクロンの間隔で積み重ねられた多重層が使用され
る。すべてのデータを片面からアクセスするのであるか
ら、重なる層は透明もしくは少なくとも半透明でなけれ
ばならない。3M社はソニー・フィリップスの仕様に適
合するCDを製造するための方法を開発した。光ポリマ
ー化プロセスを使用するものである。例えば、CDの”
A”層を標準的な射出成形技術を用いて作製する。この
第1層に対して”B”層を付加し、第2のスタンパーが
底部に、前記第1層が上部にきて、それらの間に光ポリ
マー化モノマー層が挟まれるようにする。前記第1層と
スタンパーとの間の空間へ比較的冷たい液状モノマーを
押し込むために高圧が使用される。この圧力はスタンパ
ー上のイメージを複製するために必要な、密着した材料
の等角性を実現するために必要とされる。注入されたモ
ノマーは、例えば上側から”A”層の樹脂を通して紫外
線を照射することによってキュアされる。従来通りに新
しいCDからスタンパーが切り離されて、最終的なラベ
ル付けおよび印刷のために送り出される。光ポリマー化
プロセスでは、標準的な射出成形で行われているような
加熱および冷却の工程の代わりに、モノマーの利用と、
それを硬化させるための紫外線の利用とが導入される。
そのような方法の優れている点は、同じプロセスを単に
繰り返すことによって、より多くの層を積み上げること
ができるということである。各光ポリマー化層が最小で
40ミクロンという厚さに形成できるので、全体の厚さ
を制御することは容易である。
存の樹脂層の上に、下層に埋め込まれたデータを乱すこ
となしに付加的な樹脂層を堆積させる場合の有用さであ
る。しかし、そのような光ポリマー化プロセスはやはり
射出法であることに変わりはなく、高圧が必要とされ、
正確な厚さに膜の均一性を実現することは困難である。
光ポリマー化プロセスはあまりに多くのパラメータに依
存しているので、各層の厚さを精密に制御することは難
しい。複雑な厚さ測定装置を用いて光ポリマー化材料に
対して所望される30ミクロンの間隔を保証することは
できるが、それによってプロセスが複雑化し、製品のコ
ストが嵩むことになる。
の目的は、高密度の光ディスクを供給することである。
から多重層高密度光ディスクのコピーを作製するための
大量生産の方法を提供することである。
いし数十ミクロンの間の厚さを有する薄い樹脂製の膜を
含む光反射性の層の中にデジタル情報を記録する光ディ
スクである。それらの薄い膜はランドおよびピットの微
細な物理的特徴を含んでいる。一般的、全反射性の、あ
るいは部分反射性(partially reflec
tive)の金属被覆が使用されて、レーザー光を検出
器の方向へ跳ね返すようになっている。
め合う(constructive)干渉と、前記単色
光の弱め合う(destructive)干渉との間
で、各々厚さが変化する複数の光反射性層中にデジタル
情報を記録する光ディスクである。強め合う干渉と弱め
合う干渉とに曝された反射光ビームの強度における差を
用いて、光反射性の層から検出器へのデジタルデータの
通信が行われる。この光ディスクはデジタル情報の多重
層を提供し、それらは対応する異なる光の単色光波長に
おける干渉的応答に同調させられている。
干渉性光ディスクを作製するための大量生産のプロセス
であって、基板と第1のイメージ層を光ポリマー化プロ
セスによって成形することを含み、そこにおいて、非加
熱、液状の第1モノマー樹脂が圧力下で注ぎ込まれるよ
うになった方法である。前記圧力によって、デジタル情
報を表す物理的レリーフパターンを面内に有する第1の
スタンパーに対してモノマーが密着して接触する。次
に、紫外線によってモノマーをキュアすることによっ
て、それをポリマーに硬化させる。そして、硬化したポ
リマー基板と第1のイメージ層とを第1のスタンパーか
ら分離させる。部分反射性の層が前記基板および第1の
イメージ層上に堆積される。第1の粘度を有する液状の
第2のモノマー樹脂が第1のスタンパーとは独立なデジ
タル情報を表す物理的レリーフパターンを面内に有する
第2のスタンパー上へ注ぎ込まれ、そして第2のスタン
パーをスピン回転させる。次の工程は、液状モノマーを
キュアしてそれを第2のイメージ層を表すポリマー膜へ
硬化させることを含む。このポリマー膜は、次に、部分
反射性の層と基板および第1のイメージ層へ付着され
る。第2のスタンパーがポリマー膜から分離されて、分
離されたポリマー膜上へ反射性膜が堆積される。
CDの中へ、簡単、そして正確に作製することを可能と
するプロセスが提供されることである。
チャンネル、および多重検出器を備えた薄膜メディアが
低コストで正確に作成できることである。
湾曲させるかも知れない、あるいは不均一な層厚を生じ
させるかも知れない高圧を必要としないプロセスを提供
することである。
クが供給されることである。
クを作製するための方法が提供されることである。
特長は、以下の図面を参照しながらの好適実施例の詳細
な説明を読むことによって当業者には疑いもなく明らか
になるであろう。
り、ここでは一般に参照符号10で示してある。光ディ
スク10は大衆に良く知られているコンパクトディスク
(CD)と類似している。光ディスク10の1つまたは
複数のイメージ層中にデジタルデータが記録される。例
えば、図示のような2層型の光ディスク10では、第1
のイメージ層12が、中間に透明な接着層16を挟んで
第2のイメージ層14に対してラミネート化される。第
1のイメージ層12は、より薄い”d1”と、より厚
い”d2”の2つの厚さを有する透明な材料18を含ん
でいる。”d1”と”d2”の間の物理的な差によっ
て、データのデジタルビットが第1イメージ層12中の
物理的レリーフによって表現される機会が提供される。
部分反射性の材料20によって、光は光ディスク10お
よび層16、14中へ深く侵入することができる。第2
のイメージ層14は、より薄い”d3”とより厚い”d
4”の2つの厚さを有する透明な材料22を含んでい
る。”d3”と”d4”の間の物理的な差によって、デ
ータのデジタルビットが第2イメージ層14中の物理的
レリーフによって表現されるもう1つの機会が提供され
ている。反射層24によって第2のイメージ層14が完
成する。
準的なコンパクトディスクの仕様は約1.2mmであっ
て、層14および検出器28は含まれていない。層20
は全反射性のアルミニウムであり、層16は保護および
ラベル用の層である。この場合、”d1”と”d2”が
比較的厚いので射出成形に適している。
コンパクトディスクでは、”d1”および”d2−d
1”の仕様は約1.2mmであり、層20は部分反射性
の層である。層16は、層12を層14から30ミクロ
ンだけ引き離すためのスペーサ層と考えることができ
る。レーザーダイオードおよび検出器28は含まれてい
ないが、レーザーダイオードおよび検出器26は調節の
可能な焦点距離を持たせることができ、それを単に変更
することで層12または層14のいずれかの層を任意に
読み出すことができる。層12は射出成形によって作製
することができるが、層14はスピンオンおよび剥離
(SOAP)および/または光ポリマー化(2P)によ
って作製するのが適当である。この場合、層22は薄膜
層と考えることができ、層24は最終的な全反射性のア
ルミニウム層と考えることができる。層24の次に付加
的な保護およびラベル用の層が追加される。
ンパクトディスク仕様では、”d1”も”d2−d1”
もおよそ0.6mmとなっている。層24もおよそ0.
6mmである。層20および22はどちらも全反射性で
あり、従ってそれらの上のデータは一時に片側からだけ
読み出しできる。層16はラミネート化の接着剤であ
る。レーザーダイオードおよび検出器28は含まれてい
ないが、レーザーダイオードおよび検出器26は約0.
6mmの焦点距離を有するように再構成されなければな
らない。データエリアにはラベルを付けることが許され
ない。すべてのラベルはLPレコードと同じように、中
央のリングエリアに付ける。
て、レリーフイメージを備えた零ないし数十ミクロンの
薄膜を正確に作製できる能力を基盤としている。これに
よって、屈折率の変化を用いて反射を引き起こすように
なった総樹脂製の薄膜光学的記憶メディアの可能性が生
まれる。層20が透明な樹脂材料を含んでいるという状
況にこのことが関連する。唯一必要なことは、屈折率が
層18のそれと本質的に異なっているべきであるという
ことである。同様に、層24の屈折率も層22のそれと
は異なっていなければならない。”d1”と”d2”と
で、同様に”d3”と”d4”とでレーザー強度の差を
もたらすものは屈折率の差である。このことは重要であ
る。それは、多重層構造では、反射性の金属被覆なしで
もこのようにして部分的な反射が実現できるからであ
る。このことはより多くの層を構築することを許容す
る。
み出せるように調節できる焦点距離を有する単一の検出
器を備えた総樹脂製の薄膜光学的記憶メディアを、多重
層構造の中へ形成することができる。このことは、検出
器28が不要で層16が30ミクロンあるいはそれより
も大きいという状況に関連している。ほとんどのレーザ
ー光学系において、焦点距離が比較的短いことのため
に、検出器26の焦点が層12に合っていれば、層14
には焦点が合わない、またはそれと逆の状況が生まれ
る。ここにおいても、薄膜であるということで、その他
の方法では達成できない層間の適切な分離が可能とな
る。
確な厚さを持つメディア中に干渉効果を利用してレーザ
ー波面の強め合うおよび弱め合う効果を引き起こすよう
になった総樹脂製の薄膜光学的記憶メディアが可能とな
る。この方式では、多重波長を有する多重検出器が使用
される。すべての層に対して同時にアクセスすることが
可能である。これはより精巧な設計を表している。厚
さ”d1”、”d2”、”d3”、および”d4”は検
出器26と28の中のレーザーダイオードの特定の波長
に対して最適化される。層16は基本的に削除され、検
出器26と28とは焦点距離は違わないが波長が異なっ
ている。層18と22とは同じ材料でよく、層20と2
4とは同じ材料でよい。しかしながら、層18と20と
は異なる屈折率を有するであろう。
光を散乱または反射させることをピットおよびランドの
システムに依存している。反射光の強度は従って、レー
ザー光が反射されて戻る程度によって影響される。従っ
て、反射光の振幅が振幅変調されたデジタルデータを運
ぶことになる。
d4”がはるかに小さく、光の波長程度であるという点
である。光の干渉効果を利用して、第1のレーザーダイ
オードおよび検出器26の波長と、”d1”および”d
2”の寸法が決定される。同様に、そのようなエタロン
(etalon)効果を利用して、第2のレーザーダイ
オードおよび検出器28の動作波長と、”d3”およ
び”d4”の寸法が選択される。層14に対するレーザ
ーダイオードおよび検出器28の焦点距離が層12に対
するレーザーダイオードおよび検出器のそれと大幅に異
なっているという事実も大いに活用される。例えば、前
者の焦点距離を1.2mmとすると、第2の方の焦点距
離は30ミクロンまたはそれ以上であるという具合であ
る。そのような焦点距離の違いを利用するために、レー
ザーダイオードおよび検出器26と28は、従来の技術
および材料を使用して、適当な光学系、例えばレンズと
調和させられる。
とで反射されてくる光の相対的な位相が互いに加算され
たり減算されたりするため、合成された反射波の強度は
大幅に変動する。第1のレーザーダイオードおよび検出
器26が400ナノメートルの波長で動作するように選
ばれている場合には、第1のイメージ層12から反射さ
れてくる光の強度は、例えば透明な層18が0.37ミ
クロンの厚さの時に最小となる。第1のイメージ層12
から反射されてくる光の強度は、例えば透明層18の厚
さが0.61ミクロンの時に最大となる。このように、
反射光の強度コントラストは、もし”d1”が最小に等
しくなるように、そして”d2”が最大に等しくなるよ
うに、あるいはこの逆に設定されれば最良となる。(こ
の様子は図7に示されている。)
検出器28が700ナノメートルの波長で動作するよう
に選ばれている場合には、第2のイメージ層14から反
射されてくる光の強度は、例えば透明な層22が0.4
7ミクロンの厚さの時に最小となる。第2のイメージ層
14から反射されてくる光の強度は、例えば透明層22
の厚さが0.34ミクロンの時に最大となる。このよう
に、反射光の強度コントラストは、もし”d3”が最小
に等しくなるように、そして”d4”が最大に等しくな
るように、あるいはこの逆に設定されれば最良となる。
(この様子は図8に示されている。)
8とのこの2つの異なる動作波長のために、チャンネル
間の相互干渉なしで、多重データチャンネルへの同時デ
ータアクセスが可能となる。本発明の別の実施例では、
2層よりも多いイメージ層と2よりも多い異なる波長の
レーザーダイオードおよび検出器が用いられ、3チャン
ネル以上の重なり合ったチャンネルが実現される。
サブミクロンの物理的特徴を形成することに挑戦するま
でには至っておらず、また、ビデオCDやコンピュータ
用のCD−ROMのような光ディスク中に2つ以上のイ
メージ層を作製することに挑戦するまでには至っていな
い。
が双方ともに薄膜である記憶装置に言及しているが、少
なくとも一方のイメージ層はディスクの物理的な強度を
提供するように従来の厚膜型(1.2mm)のものでよ
い。以下の説明では層12は厚い型のもので、層14が
薄い型のものであることを仮定している。
おり、一般に参照符号40で示されている。この方法4
0は、金属製の樹脂スタンパーを備えた収容キャビティ
中へ熱い溶融樹脂を注入する従来のプロセスによって、
第1のイメージ層および基板を、従って層18を作製す
る工程42を含んでいる。このスタンパーは第1のイメ
ージ層12のためのデータを表すように平面的にパター
ン化された物理的特徴をレリーフとして有している。そ
のようなレリーフの物理的特徴はd2−d1に等しい高
さにまで立ち上がっている。工程44では、部分反射性
の材料層、例えばアルミニウムを含む層20が従来技術
を使用して層18上へスパッタされる。工程46では、
第2のイメージ層14のためのデータを表すように平面
的にパターン化された物理的特徴をレリーフとして有す
る別の第2のスタンパーの上へポリマー膜が別途スピン
オンされる。例えば、ここに引用されている同時係属出
願に述べられた材料および技術が使用される。第2スタ
ンパー中のこの物理的特徴の幾何学的な高さが差分d4
−d3を決定し、粘度、スピン速度、およびスピン時間
の組み合わせによって厚さd3が決まる。工程48で
は、スピンオンされた層22が接着層16を用いて層2
0へ張り合わされ、最終的な積層構造を含むディスク1
0へ向かっての構築が始まる。使用された接着剤に依存
して、紫外線への露出によるキュア、あるいは溶媒の蒸
発のいずれかの方法によってラミネート化層16が硬化
される。そのようにして接着層16が硬化され、泡が無
くなるまでは第2のスタンパー層は層22から取り外さ
れない。工程50で、第2のスタンパー層が層22から
剥がされる。工程52では、全反射性の層、例えば層2
4が従来の技術によって層22の上へ堆積される。工程
54では、保護用の被覆によって光ディスクが完成し、
埋め込まれたデジタル情報および制作者ソースを記した
ラベルが取り付けられる。
スクを作製するための付加的な工程44、46、48、
および50について述べている。工程46と48では、
本発明は、ポリマー溶液あるいはその代替えとしてモノ
マー溶液のスピン塗布を要求しており、モノマー溶液は
塗布の後、UV放射によってキュアされる(光ポリマー
化、または2Pプロセス)。これら2つの代替え手法は
一般に相互に交換できる。すなわち、ポリマーをまず形
成しておき、乾燥後に膜から溶液中に溶解させるか、あ
るいはモノマーをまずスピン塗布し、放射によってキュ
アさせることができる。最終的な薄膜は通常、同一であ
る。この選択はプロセスによって厳密に指定されるが、
一般的な物理−化学的原理は同じである。基本的には、
本発明は複製手法としてマスター上へのスピンオンを要
求し、他方、別の動作モードでは(例えば3M)モノマ
ー液の注入が用いられる。
な材料(例えば、異なるタイプの樹脂)である場合にも
使用できる。これらの材料は層18および層22とで異
なる屈折率を持っていなければならない。層20および
24を堆積させるためにスピン塗布を用いることができ
る。金属堆積は不要である。最後に、工程44、46、
および48を単に繰り返すことによって多重層のコンパ
クトディスクが得られる。
おり、ここでは一般に参照符号60で示されている。光
ディスク60は光ディスク10に類似しているが、異な
る光の現象に基づいている。デジタルデータは光ディス
ク60の1つまたは複数のイメージ層中へ、色、例え
ば、赤および緑を用いて記録される。例えば、図示のよ
うな2層型の光ディスク60の場合、赤の第1のイメー
ジ層62は中間に透明な接着層66を挟んで緑の第2イ
メージ層64に対してラミネート化される。第1のイメ
ージ層62は赤の蛍光色素をドープされた透明な材料6
8を含み、その厚さは変化している。厚さの物理的な差
によって、データのデジタルビットが第1イメージ層6
2中に物理的レリーフによって表現される機会が提供さ
れる。部分反射性の材料70のために緑色の光は光ディ
スク60の中へより深く、すなわち、層66および64
中へ侵入できる。第2のイメージ層64は緑色の蛍光色
素をドープされた透明材料の層72を含んでいる。デー
タのデジタルビットは層72中に物理的レリーフによっ
て表現される。反射性層74によって第2のイメージ層
64が完成する。
検出器76と78がそれぞれ設けられていて、それらは
蛍光色素を励起するのに十分なエネルギー出力と、色応
答を検出するのに十分な感度とを有している。レーザー
ダイオードおよび検出器76および78へ光が反射され
て戻る程度は、光が層62中のランドパターン80から
反射されるのか、ピットパターン82から反射されるの
か、層64中のランドパターン84から反射されるの
か、ピットパターン86から反射されるのかに依存す
る。ピット82はランド82よりももっと多くの光を検
出器78へ戻す。同様に、ピット86はランド84より
ももっと多くの光を検出器76へ戻す。レーザーダイオ
ード76および78は、層62と64との間で検出デー
タの分別を向上させる手助けになるように、同調可能な
光フィルターまたは色フィルターを含むことができる。
8の2つの異なる動作波長は、このようにチャンネル間
の干渉効果なしに多重データチャンネルに対して同時に
データアクセスすることを可能にする。本発明の別の1
つの実施例では、3つ以上の重なり合ったチャンネルを
実現するために、2つよりも多いイメージ層と、波長の
異なるレーザーダイオードおよび検出器が使用されてお
り、それらには対応する色の蛍光色素がドーパントとし
て用いられている。
おり、一般的に参照符号90で示されている。方法90
は、金属製の樹脂スタンパーを備えた収容キャビティ中
へ熱い溶融樹脂を注入する従来のプロセスによって、第
1のイメージ層および基板、すなわち層68を作製する
ための工程92を含んでいる。そのようなスタンパーは
第1のイメージ層62のためのデータを表すように平面
的にパターン化された物理的特徴をレリーフとして有し
ている。そのようなレリーフの物理的特徴は”d2”か
ら”d1”を差し引いた値に等しい高さにまで立ち上が
っている。工程94では、部分反射性の材料層、例えば
アルミニウムを含む層70が従来技術を使用して層68
上へスパッタされる。工程96では、本発明のスピンオ
ンおよび剥離のプロセスを用いて、第2のイメージ層6
4のためのデータを表すように平面的にパターン化され
た物理的特徴をレリーフとして有する別の第2のスタン
パー上へポリマー膜が別途スピンオンされる。例えば、
ここに引用されている同時係属出願に述べられた材料お
よび技術が使用される。第2スタンパー中のこの物理的
特徴の幾何学的な高さがランド80とピット82との差
を決定し、そして、粘度、スピン速度、およびスピン時
間の組み合わせによって厚さが決まる。工程98では、
例えば、スピンオン層72が接着層66を用いて光ディ
スク60へ張り合わされる。使用された接着剤に依存し
て、紫外線への露出によるキュアか、あるいは溶媒の蒸
発のいずれかの方法によって接着層66が硬化される。
そのようにして接着層66が硬化され、泡が無くなるま
では第2のスタンパーは層72から取り外されない。工
程100で、第2のスタンパーが層72から剥がされ
る。工程102では、全反射層、例えば層74が従来の
技術によって層72上へ堆積される。工程104では、
保護用の被覆によって光ディスク60が覆われ、ラベル
が取り付けられる。
層68および72中にドープされていることが想定され
ている。別の実施例では、層68および72中へアブゾ
ーバーをドープすることもできる。もしアブゾーバーが
使用されれば、強度の振る舞いは逆になる。すなわち、
より厚いエリアでは吸収が大きくなって反射が少なくな
る。どちらを取るかは信号検出を最適化するための設計
上の選択の問題である。利用できる材料と検出器の組み
合わせが光学的配置を決定し、動作光の波長を決定す
る。但し、駆動装置やメディアのタイプはどんな設計の
ものであっても互換性を有するものでなければならな
い。
の異なる透明な材料を使用することができる。更に、金
属堆積に代わって樹脂材料のスピン塗布が用いられる。
をディスク10の共鳴キャビティの概念と組み合わせる
ことができる。ランド80とピット82の厚さを赤色光
の強め合う、弱め合う干渉に対して最適化し、ランド8
4とピット86の厚さを緑色レーザーの干渉効果に対し
て最適化することができる。本発明で正しいように、各
種の促進手法は相互に排他的でなく、単一の設計の中へ
採用して最良の結果を得ることができる。
共鳴膜厚を示している。ここに含まれる余弦関数的な振
動的振る舞いが共鳴および反共鳴効果につながる。厚さ
と屈折率の積が光の波長の偶数倍および奇数倍に対応す
る時、透過する光の強度はその極値を取る。図5は強め
合うおよび弱め合う干渉の次数に従う山と谷の構造を表
している。例えば、”5次”というのは最大透過の強め
合う干渉の第5番目に対応することを表し、”4.5
次”というのは最小透過、あるいは最大反射に伴う弱め
合う干渉を表している。
00ナノメートルのレーザーに関する膜厚とレーザー光
透過率との関係を示している。膜厚0.34ミクロン付
近において、400および700ナノメートルの光はい
ずれも透過率が最小の84%になる。しかし、400ナ
ノメートル光は0.41ミクロンの厚さで最大値100
%に達する。700ナノメートル光は膜厚が0.47ミ
クロンに増加するまでは最大に到達しない。膜厚を正し
く選択することによって、一方の波長に対して透過の差
を最大にし、他方の波長において透過の差を最小にす
る、あるいはこの逆にすることができる。
スピンオンおよび剥離(SOAP)という複製のプロセ
スが表1に比較されている。
ている共鳴キャビティを各層に対して使用するようにな
った2層型のコンパクトディスクは、レーザー光周波数
を正しく選ぶことによって層間のクロストークを最小化
することができる。例えば、2つのレーザーチャンネル
周波数として400ナノメートルと700ナノメートル
を使用し、層1のキャビティを0.34ミクロンと0.
47ミクロン、層2のキャビティを0.37ミクロンと
0.63ミクロンとすることによって、表2に示すよう
な応答が得られる。
は図6から取ったものである。層1は700ナノメート
ルのレーザー光に対して光透過率の差15%を与える
(85%対100%)が、700ナノメートルのレーザ
ー光に対しては光透過率に差がない(85%対85
%)。従って、このような選択の場合、層間には零また
は最小のクロストークしかないことになる。同様に、層
2は400ナノメートルのレーザー光に対して光透過率
の差9%を与える(94%対85%)が、700ナノメ
ートルのレーザー光に対しては光透過率に差がない(8
5%対85%)。ここでもこの選択によって、層間には
零または最小のクロストークしかない。その他このよう
な有利な組み合わせが可能であり、レーザー周波数の選
択が多い場合には特にそうである。
燥によって膜を形成する場合にはいつでも、モノマーと
UVキュアを使用して膜を形成することが可能である。
反射のために金属堆積を行う時はいつでも、屈折率の異
なる別の樹脂膜を使用して同じことを行うことができ、
パターン、レリーフまたはデータ面に対して適用され
る。透明な膜は2層よりも多く、5層までは使用でき
る。金属反射の場合、2層までに限られる。エミッター
(蛍光色素)を使用する場合はいつでも、アブゾーバー
(吸収色素)を使用することができる。
よいが、共鳴キャビティは一般に薄膜でなければならな
い。薄膜は波長を指定してもしなくてもよいが、共鳴キ
ャビティは指定しなければならない。このことは、薄膜
は曲線(図6)上のどこにあってもよいが、共鳴キャビ
ティは定義によって山あるいは谷のいずれかのところで
作製されるからである。
(1.2mm)作られるが、それ以降の層はポリマー溶
液の塗布またはモノマーの塗布とキュアのいずれかの方
法によって薄く作られる。技術は排他的ではない。すな
わち、1つの完全な、そして複雑な設計の中へ、SOA
P 2P、共鳴キャビティ、エミッター、アブゾーバ
ー、および異なる焦点距離のすべてを含めることができ
る。
マスター用のみであり、スタンパーは一般にレリーフ付
きの樹脂または金属である。本発明の薄膜技術は両者の
ために利用できるが、強度を得るために何らかのラミネ
ート化手法が一般に要求される。
多数のレーザーか、あるいは1つの固定焦点距離を持ち
層から層へ移動可能なレーザーのいずれかが存在する。
メディア中の異なる層は同じ材料で作ることができる。
それは検出器が互いに区別可能であるからである(空間
分解能)。多重層に対しては、固定された位置に同一焦
点距離を有する多数のレーザーが存在する。波長を指定
された(周波数分解能)複数層を含むメディアを有する
ことが必要である。表3は本発明の各種の実施例を示
す。
て説明してきたが、この開示は限定的なものでないこと
を理解されたい。本明細書を読むことによって、各種の
修正や変更が可能であることが当業者には明らかになろ
うことは疑いない。従って、本発明の特許請求の範囲
が、それらの変更や修正すべてを本発明の真の精神およ
び展望の内に含まれるとして包含するように解釈される
ことを意図する。
国特許出願第08/207,878号をここに参考のた
めに引用する。
第1の方法実施例のフローチャート。
の、本発明の第2の方法実施例のフローチャート。
膜厚を示す図。
ーザーに関する、膜厚とレーザー光透過率との関係を示
す図。
ビティコンパクトディスクの断面図。
ビティコンパクトディスクの断面図。
Claims (44)
- 【請求項1】 光学的記憶メディアであって、 第1の樹脂膜層であって、互いに本質的に異なる第1の
厚さ”d1”と”d2”とを有し、それによってレーザ
ー光がそれらに対応する異なる強度で以て戻るようにな
っており、前記厚さ”d1”がデジタルの1値の記憶を
表し、前記厚さ”d2”がデジタルの零値を表すように
なった第1の樹脂膜層、を含む光学的記憶メディア。 - 【請求項2】 請求項1記載のメディアであって、 前記厚さ”d1”および”d2”が、それらに対応する
異なる強度で以て、前記レーザー光の反射の強め合うお
よび弱め合う干渉効果を引き起こすようになっているメ
ディア。 - 【請求項3】 請求項1記載のメディアであって、 前記厚さ”d1”および”d2”が、零ないし数十ミク
ロンの範囲の中から選ばれた値であるメディア。 - 【請求項4】 請求項1記載のメディアであって、更
に、 前記第1の樹脂膜層を覆って、それと比べて相補的な屈
折率を有する第2の樹脂膜層であって、互いに本質的に
異なり、それらに対応して異なる強度で以てレーザー光
を反射させる第3の厚さ”d3”と第4の厚さ”d4”
とを含み、ここにおいて前記厚さ”d3”がデジタルの
1値の記憶を表し、前記厚さ”d4”がデジタルの零値
を表しており、また、厚さ”d3”と”d4”のパター
ンが厚さ”d1”と”d2”のパターンによって陰にな
るように複写されて、それによって、それらに対応する
異なる強度での前記レーザー光の反射を強調するように
なった第2の樹脂膜層、を含むメディア。 - 【請求項5】 請求項4記載のメディアであって、 前記厚さ”d3”および”d4”が、単一のレーザー光
周波数において、それらに対応する異なる強度で以て、
前記レーザー光の反射の強め合うおよび弱め合う干渉効
果を引き起こすようになっているメディア。 - 【請求項6】 請求項4記載のメディアであって、 前記厚さ”d3”および”d4”が零ないし数十ミクロ
ンの範囲の中から選ばれたものであるメディア。 - 【請求項7】 請求項1記載のメディアであって、 前記第1の樹脂膜層が更に、前記異なる厚さ”d1”お
よび”d2”の間の差に依存する強度で以て蛍光を励起
したり吸収したりできるように、蛍光色素ドーパントま
たはアブゾーバーを含んでいるメディア。 - 【請求項8】 請求項7記載のメディアであって、 前記厚さ”d1”および”d2”が、単一のレーザー光
周波数において、それらに対応する異なる強度で以て、
前記レーザー光の反射の強め合うおよび弱め合う干渉効
果を引き起こすようになっているメディア。 - 【請求項9】 請求項7記載のメディアであって、 前記厚さ”d1”および”d2”が零ないし数十ミクロ
ンの範囲の中から選ばれたものであるメディア。 - 【請求項10】 請求項1記載のメディアであって、更
に、 前記第1の樹脂膜層に隣接する反射性の金属被覆であっ
て、前記厚さ”d1”および”d2”によって変調され
た光を、前記レーザー光源および付随の検出器の方向へ
方向付ける金属被覆、を含むメディア。 - 【請求項11】 請求項1記載のメディアであって、更
に、 前記第1の樹脂膜層を覆って、前記レーザーの第1の光
源の焦点深さの外にあって前記第1の樹脂膜層から分離
されている少なくとも1つの付加的な樹脂膜層であっ
て、各々の付加的層が、互いに本質的に異なる第1の厚
さ”d3”と”d4”とを含み、それによってレーザー
光がそれらに対応する異なる強度で以て異なる焦点深さ
を有する付加的なレーザー光源から反射して戻るように
なっており、ここにおいて前記厚さ”d3”がデジタル
の1値の記憶を表し、前記厚さ”d4”がデジタルの零
値を表すようになった少なくとも1つの付加的樹脂膜
層、を含むメディア。 - 【請求項12】 請求項1記載のメディアであって、更
に、 前記厚さ”d1”および”d2”の強め合うおよび弱め
合う干渉効果に対応する第1の周波数を有する前記レー
ザー光の第1の光源の焦点深さに関係なく、前記第1の
樹脂膜層を覆い、それから分離された少なくとも1つの
付加的樹脂膜層であって、各々の付加的層が、互いに本
質的に異なる第3の厚さ”d3”と第4の厚さ”d4”
とを含み、前記厚さ”d3”および”d4”が、それら
の強め合うおよび弱め合う干渉効果に対応する周波数を
有するレーザー光の付加的光源からそのレーザー光の反
射を引き起こすようになっており、ここにおいて前記厚
さ”d3”がデジタル1値の記憶を表し、前記厚さ”d
4”がデジタル零値を表しており、また、前記樹脂膜層
の各々に対応するデジタル値が、検出器に付随するレー
ザー光源に対して特定の周波数を選択することでアクセ
スできるようになった少なくとも1つの付加的樹脂膜
層、を含むメディア。 - 【請求項13】 光学的記憶メディアを作製するための
方法であって、前記光学的記憶メディアが、互いに本質
的に異なり、それらに対応する異なる強度で以てレーザ
ー光を反射させるようになった第1の厚さ”d1”と第
2の厚さ”d2”とを有する第1の樹脂膜層を備えてお
り、ここにおいて前記厚さ”d1”がデジタル1値の記
憶を表し、前記厚さ”d2”がデジタル零値を表してお
り、次の工程、 マスターディスクの表面をフォトレジストとレーザーで
レリーフ化してデータを表現すること、あるいは前記マ
スターの娘コピーである金属スタンパーを使用するこ
と、 前記マスターディスク上へポリマー溶液を堆積させるこ
と、 前記ポリマー溶液が付着した前記マスターディスクをス
ピン回転させて、特別な厚さを有する膜を形成するこ
と、および前記膜を前記マスターから剥がすこと、 を含み、ここにおいて、前記膜が前記レリーフ中のデー
タを忠実に複製するようになった方法。 - 【請求項14】 請求項13記載の方法であって、更に
次の工程、 前記剥がした膜を、コンパクトディスク型の光学メディ
ア中の他の膜のスタックと組み合わせること、を含む方
法。 - 【請求項15】 請求項13記載の方法であって、更に
次の工程、 前記剥がした膜をスタンパーとして使用して、コンパク
トディスク型の光学メディア中のアセンブリー用の他の
膜を作製すること、を含む方法。 - 【請求項16】 光学的記憶メディアを作製するための
方法であって、前記光学的記憶メディアが、互いに本質
的に異なり、それらに対応する異なる強度で以てレーザ
ー光を反射させるようになった第1の厚さ”d1”と第
2の厚さ”d2”とを有する第1の樹脂膜層を備えてお
り、ここにおいて前記厚さ”d1”がデジタル1値の記
憶を表し、前記厚さ”d2”がデジタル零値を表してお
り、次の工程、 レリーフイメージを備えたマスターディスクを用いてデ
ータを表すこと、 前記マスターディスク上へモノマー溶液を堆積させるこ
と、 前記モノマー溶液が付着した前記マスターディスクをス
ピン回転させて、特別な厚さを有する膜を形成するこ
と、 前記モノマー膜を紫外線に曝して光ポリマー化された膜
を形成すること、および前記膜を前記マスターから剥が
すこと、 を含み、ここにおいて、前記膜が前記レリーフ中のデー
タを忠実に複製するようになった方法。 - 【請求項17】 請求項16記載の方法であって、更に
次の工程、 前記剥がした膜を、コンパクトディスク型の光学メディ
ア中の他の膜のスタックと組み合わせること、を含む方
法。 - 【請求項18】 請求項16記載の方法であって、更に
次の工程、 前記剥がした膜をスタンパーとして使用して、コンパク
トディスク型の光学メディア中のアセンブリー用の他の
膜を作製すること、を含む方法。 - 【請求項19】 光学的記憶メディアを作製するための
方法であって、前記光学的記憶メディアが、互いに本質
的に異なりそれらに対応する異なる強度で以てレーザー
光を反射させるようになった第1の厚さ”d1”と第2
の厚さ”d2”とを有する第1の樹脂膜層を備え、更に
前記第1の樹脂膜層を覆って、それと比べて異なる屈折
率を有する第2の樹脂膜層であって、互いに本質的に異
なり、それらに対応する異なる強度で以てレーザー光を
反射させるようになった第3の厚さ”d3”と第4の厚
さ”d4”とを有する第2の樹脂膜を備えており、ここ
において前記厚さ”d1”がデジタル1値の記憶を表
し、前記厚さ”d2”がデジタル零値を表し、前記厚
さ”d3”がデジタル1値の記憶を表し、前記厚さ”d
4”がデジタル零値を表しており、また、厚さ”d3”
と”d4”のパターンが厚さ”d1”と”d2”のパタ
ーンによって陰になるように複写されて、それによっ
て、それらに対応する異なる強度での前記レーザー光の
反射を強調するようになっており、次の工程、 レリーフイメージを備えたマスターディスクを用いてデ
ータを表すこと、 前記マスターディスク上へ第1の屈折率を有する第1の
ポリマー溶液を堆積させること、 前記第1のポリマー溶液が付着した前記マスターディス
クをスピン回転させ、乾燥させて、特別な厚さを有する
第1の膜を形成すること、 前記第1の膜を前記マスターから剥がすこと、を含み、
ここにおいて、前記第1の膜が前記レリーフ中のデータ
を忠実に複製するようになっており、更に次の工程、 前記第1の膜のレリーフ面(データ表面)上へ第2の屈
折率を有する第2のポリマー溶液を堆積させること、お
よび前記第2のポリマー溶液が付着した前記第1の膜を
スピン回転させ、乾燥させて、特別な厚さを有し前記第
1の膜に対して相補的な第2の膜を形成すること、を含
む方法。 - 【請求項20】 請求項19記載の方法であって、更に
次の工程、 前記第1および第2の膜を、コンパクトディスク型の光
学メディア中の他の膜のスタックと組み合わせること、
を含む方法。 - 【請求項21】 光学的記憶メディアを作製するための
方法であって、前記光学的記憶メディアが、互いに本質
的に異なりそれらに対応する異なる強度で以てレーザー
光を反射させるようになった第1の厚さ”d1”と第2
の厚さ”d2”とを有する第1の樹脂膜層を備え、更に
前記第1の樹脂膜層を覆って、それと比べて異なる屈折
率を有する第2の樹脂膜層であって、互いに本質的に異
なり、それらに対応する異なる強度で以てレーザー光を
反射させるようになった第3の厚さ”d3”と第4の厚
さ”d4”とを有する第2の樹脂膜を備えており、ここ
において前記厚さ”d1”がデジタル1値の記憶を表
し、前記厚さ”d2”がデジタル零値を表し、前記厚
さ”d3”がデジタル1値の記憶を表し、前記厚さ”d
4”がデジタル零値を表しており、また、厚さ”d3”
と”d4”のパターンが厚さ”d1”と”d2”のパタ
ーンによって陰になるように複写されて、それによっ
て、それらに対応する異なる強度での前記レーザー光の
反射を強調するようになっており、次の工程、 レリーフイメージを備えたマスターディスクを用いてデ
ータを表すこと、 前記マスターディスク上へ第1の屈折率を有するポリマ
ー溶液を堆積させること、 前記ポリマー溶液が付着した前記マスターディスクをス
ピン回転させ、乾燥させて、特別な厚さを有する第1の
膜を形成すること、 前記第1の膜を前記マスターから剥がすこと、を含み、
ここにおいて、前記第1の膜が前記レリーフ中のデータ
を忠実に複製するようになっており、更に次の工程、 前記第1の膜のレリーフ面(データ表面)上へ第2の屈
折率を有するモノマー溶液を堆積させること、 前記モノマー溶液が付着した前記第1の膜をスピン回転
させること、および前記モノマーを紫外線に曝すことに
よってキュアし、特別な厚さを有し、前記第1の膜に対
して相補的な、光ポリマー化された第2の膜を形成する
こと、を含む方法。 - 【請求項22】 請求項21記載の方法であって、更に
次の工程、 前記第1および第2の膜を、コンパクトディスク型の光
学メディア中の他の膜のスタックと組み合わせること、
を含む方法。 - 【請求項23】 光学的記憶メディアを作製するための
方法であって、前記光学的記憶メディアが、互いに本質
的に異なりそれらに対応する異なる強度で以てレーザー
光を反射させるようになった第1の厚さ”d1”と第2
の厚さ”d2”とを有する第1の樹脂膜層を備え、更に
前記第1の樹脂膜層を覆って、それと比べて異なる屈折
率を有する第2の樹脂膜層であって、互いに本質的に異
なり、それらに対応する異なる強度で以てレーザー光を
反射させるようになった第3の厚さ”d3”と第4の厚
さ”d4”とを有する第2の樹脂膜を備えており、ここ
において前記厚さ”d1”がデジタル1値の記憶を表
し、前記厚さ”d2”がデジタル零値を表し、前記厚
さ”d3”がデジタル1値の記憶を表し、前記厚さ”d
4”がデジタル零値を表しており、また、厚さ”d3”
と”d4”のパターンが厚さ”d1”と”d2”のパタ
ーンによって陰になるように複写されて、それによっ
て、それらに対応する異なる強度での前記レーザー光の
反射を強調するようになっており、次の工程、 レリーフイメージを備えたマスターディスクを用いてデ
ータを表すこと、 前記マスターディスク上へ第1の屈折率を有する感光性
のモノマー溶液を堆積させること、 前記感光性モノマー溶液が付着した前記マスターディス
クをスピン回転させて、特別な厚さを有する第1の膜を
形成すること、 前記第1の膜を紫外線に曝すことによってキュアし、前
記第1の膜をポリマー化すること、 前記第1の膜を前記マスターから剥がすこと、を含み、
ここにおいて、前記第1の膜が前記レリーフ中のデータ
を忠実に複製するようになっており、更に次の工程、 前記第1の膜上へ第2の屈折率を有するポリマー溶液を
堆積させること、および前記ポリマー溶液が付着した前
記第1の膜をスピン回転させ、乾燥させて、特別な厚さ
を有する第2の膜を形成すること、を含む方法。 - 【請求項24】 請求項23記載の方法であって、更に
次の工程、 前記第1および第2の膜を、コンパクトディスク型の光
学メディア中の他の膜のスタックと組み合わせること、
を含む方法。 - 【請求項25】 光学的記憶メディアを作製するための
方法であって、前記光学的記憶メディアが、互いに本質
的に異なりそれらに対応する異なる強度で以てレーザー
光を反射させるようになった第1の厚さ”d1”と第2
の厚さ”d2”とを有する第1の樹脂膜層を備え、更に
前記第1の樹脂膜層を覆って、それと比べて異なる屈折
率を有する第2の樹脂膜層であって、互いに本質的に異
なり、それらに対応する異なる強度で以てレーザー光を
反射させるようになった第3の厚さ”d3”と第4の厚
さ”d4”とを有する第2の樹脂膜を備えており、ここ
において前記厚さ”d1”がデジタル1値の記憶を表
し、前記厚さ”d2”がデジタル零値を表し、前記厚
さ”d3”がデジタル1値の記憶を表し、前記厚さ”d
4”がデジタル零値を表しており、また、厚さ”d3”
と”d4”のパターンが厚さ”d1”と”d2”のパタ
ーンによって陰になるように複写されて、それによっ
て、それらに対応する異なる強度での前記レーザー光の
反射を強調するようになっており、次の工程、 レリーフイメージを備えたマスターディスクを用いてデ
ータを表すこと、 前記マスターディスク上へ第1の屈折率を有する第1の
感光性のモノマー溶液を堆積させること、 前記感光性モノマー溶液が付着した前記マスターディス
クをスピン回転させて、特別な厚さを有する第1の膜を
形成すること、 前記第1の膜を紫外線に曝すことによってキュアし、前
記第1の膜をポリマー化すること、 前記第1の膜を前記マスターから剥がすこと、を含み、
ここにおいて、前記第1の膜が前記レリーフ中のデータ
を忠実に複製するようになっており、更に次の工程、 前記第1の膜上へ第2の屈折率を有する第2の感光性モ
ノマー溶液を堆積させること、 前記第2の感光性モノマー溶液が付着した前記第1の膜
をスピン回転させて、特別な厚さを有する第2の膜を形
成すること、および前記第2の膜を紫外線に曝すことに
よってキュアし、前記第2の膜をポリマー化すること、
を含む方法。 - 【請求項26】 請求項25記載の方法であって、更に
次の工程、 前記第1および第2の膜を、コンパクトディスク型の光
学メディア中の他の膜のスタックと組み合わせること、
を含む方法。 - 【請求項27】 光学的記憶メディアを作製するための
方法であって、前記光学的記憶メディアが、互いに本質
的に異なりそれらに対応する異なる強度で以てレーザー
光を反射させるようになった第1の厚さ”d1”と第2
の厚さ”d2”とを有する第1の樹脂膜層を備えてお
り、ここにおいて前記厚さ”d1”がデジタル1値の記
憶を表し、前記厚さ”d2”がデジタル零値を表してお
り、次の工程、 レリーフイメージを備えたマスターディスクを用いてデ
ータを表すこと、 前記マスターディスク上へ第1の蛍光色素ドーパントま
たはアブゾーバーを有する第1のポリマー溶液を堆積さ
せること、 前記第1のポリマー溶液が付着した前記マスターディス
クをスピン回転させ、乾燥させて、特別な厚さを有する
第1の膜を形成すること、および前記第1の膜を前記マ
スターから剥がすこと、を含み、ここにおいて、前記第
1の膜が前記レリーフ中のデータを忠実に複製するよう
になっている方法。 - 【請求項28】 請求項27記載の方法であって、更に
次の工程、 前記第1および第2の膜を、コンパクトディスク型の光
学メディア中の他の膜のスタックと組み合わせること、
を含む方法。 - 【請求項29】 光学的記憶メディアを作製するための
方法であって、前記光学的記憶メディアが、互いに本質
的に異なりそれらに対応する異なる強度で以てレーザー
光を反射させるようになった第1の厚さ”d1”と第2
の厚さ”d2”とを有する第1の樹脂膜層を備えてお
り、ここにおいて前記厚さ”d1”がデジタル1値の記
憶を表し、前記厚さ”d2”がデジタル零値を表してお
り、次の工程、 レリーフイメージを備えたマスターディスクを用いてデ
ータを表すこと、 前記マスターディスク上へ第1の蛍光色素ドーパントを
有する第1の感光性モノマー溶液を堆積させること、 前記感光性モノマー溶液が付着した前記マスターディス
クをスピン回転させて、特別な厚さを有する第1の膜を
形成すること、 損器第1の膜を紫外線に曝すことによってキュアし、前
記第1の膜をポリマー化すること、および前記第1の膜
を前記マスターから剥がすこと、を含み、ここにおい
て、前記第1の膜が前記レリーフ中のデータを忠実に複
製するようになっている方法。 - 【請求項30】 請求項29記載の方法であって、更に
次の工程、 前記第1および第2の膜を、コンパクトディスク型の光
学メディア中の他の膜のスタックと組み合わせること、
を含む方法。 - 【請求項31】 多層構造を有する、高密度コンパクト
ディスク型の光学的メディアを作製する方法であって、
次の工程、 第1のスタンパーを第1の組のデータを有するマスター
として使用して、第1の光学的層を射出成形で形成する
こと、 前記第1の光学的層のレリーフイメージ面を部分反射性
の層で被覆すること、 第2の組のデータを有するマスターとして第2のスタン
パーを使用して、その上へポリマー膜を被覆、スピン回
転、およびキュアすることによって第2の光学的層を形
成すること、 前記第2のスタンパーを取り付けたまま、前記第1の光
学的層上へ前記第2の光学的層をラミネート化するこ
と、 前記第2の光学的層から前記第2のスタンパーを剥がす
こと、および最終的な仕上げとして、全反射性の層を堆
積させること、を含む方法。 - 【請求項32】 請求項31記載の方法であって、更
に、 対応する付加的な組のデータを有するマスターとして付
加的なスタンパーを使用して、その上へ付加的なポリマ
ー膜を被覆、スピン回転、およびキュアすることによっ
て、前記第1の光学的層の上にスタック状に付加的な光
学的層を形成すること、 現時点の付加的なスタンパーを取り付けたまま、その前
の光学的層の上へ前記付加的な光学的層をラミネート化
すること、 前記付加的な光学的層から前記現時点の付加的スタンパ
ーを剥がすこと、および最終的な仕上げとして、前記付
加的な光学的層と前記全反射層との間に部分反射性の複
数層を堆積させること、の工程を含む方法。 - 【請求項33】 請求項32記載の方法であって、更
に、 前記データ組へアクセスするために使用されるレーザー
光源およびそれに付随する検出器の焦点深さよりも遠
く、各々の光学的層をその隣接層から分離すること、の
工程を含む方法。 - 【請求項34】 請求項32記載の方法であって、更
に、 前記光学的層の各々の間で樹脂膜をラミネート化して、
見かけの放射の少なくとも1つの吸収を引き起こし、反
射されたレーザー光信号を強調すること、の工程を含む
方法。 - 【請求項35】 光ディスクであって、 入射レーザー光の第1の反射ビームにおいて本質的な干
渉効果の差を生み出すのに十分なだけ互いに異なる第1
の厚さ”d1”と、第2の厚さ”d2”との間で厚さの
変動パターンを有する第1の透明な層、および前記第1
の透明層のパターン化された面上に堆積された第1の反
射層であって、入射光を前記第1の反射ビームとしてレ
ーザー光源の方向へ戻すことによって、前記第1および
第2の厚さ”d1”、”d2”の平面的な分布の中にパ
ターン化された第1の情報を検出するようになった第1
の反射層、を含む光ディスク。 - 【請求項36】 請求項35記載のディスクであって、 前記第1の反射層が部分的にのみ反射性であって、光の
うちの幾分かが前記光ディスク中へ深く侵入することを
許容する光ディスク。 - 【請求項37】 請求項36記載のディスクであって、
更に、 入射レーザー光の第2の反射ビームにおいて本質的な干
渉効果の差を生み出すのに十分なだけ互いに異なる第3
の厚さ”d3”と、第4の厚さ”d4”との間で厚さの
変動パターンを有する第2の透明な層、および前記第2
の透明層のパターン化された面上に堆積された第2の反
射層であって、入射光を前記第2の反射ビームとしてレ
ーザー光源の方向へ戻すことによって、前記第3および
第4の厚さ”d3”、”d4”の平面的な分布の中にパ
ターン化された第2の情報を検出するようになった第2
の反射層、を含み、ここにおいて、 前記第2の透明層および前記第2の反射層が、前記第1
の透明層および第1の反射層と結合しており、それによ
って入射レーザー光の前記第2の反射ビームが前記第1
の透明層および前記第1の反射層を通過しなければなら
ないようになっている光ディスク。 - 【請求項38】 請求項37記載のディスクであって、 入射光の前記第1および第2の反射ビームが本質的に異
なる光の波長を有している光ディスク。 - 【請求項39】 データ記憶メディアであって、 樹脂膜と反射膜との組み合わせの中へ、単一の単色光波
長のそれぞれ本質的に相異なる割合に対応する厚さであ
る2つの厚さの間で前記樹脂膜の厚さを変動させるよう
にパターン化することによってデジタル情報を記憶する
干渉計手段、を含むデータ記憶メディア。 - 【請求項40】 請求項39記載のメディアであって、 前記干渉計手段が更に、前記第1の樹脂膜と反射膜との
組み合わせに対してラミネート化された付加的な樹脂膜
および反射膜の組み合わせ中へ、前記単一の単色光波長
に依存する付加的な複数の単色光波長のそれぞれ本質的
に相異なる割合に対応するより多くの付加的な厚さの対
の間で、前記付加的な樹脂膜厚さを変動させるようにパ
ターン化することによって、付加的なデジタル情報を記
憶するようになったデータ記憶メディア。 - 【請求項41】 データ記憶密度を高めるために、2個
以上の独立なマスターまたはスタンパーの光ディスクコ
ピーを大量に複製するための方法であって、次の工程、 熱い溶融した樹脂を圧力下で注入して、デジタル情報を
表す物理的レリーフパターンを平面的に有している第1
のスタンパーに密着させることによって基板および第1
のイメージ層を成形すること、 前記基板および第1のイメージ層を冷却して、前記第1
のスタンパーから分離すること、 前記基板および第1のイメージ層上へ部分反射性の層を
堆積させること、 前記第1のスタンパーとは独立なデジタル情報を表す物
理的なレリーフパターンを平面的に有する第2のスタン
パー上へ、第1の粘度を有する液状のモノマーを注ぎ、
前記第2スタンパーを第1の速度で第1の時間だけスピ
ン回転させること、 前記液状のモノマーをキュアして、第2のイメージ層を
表すポリマー膜へ硬化させること、 前記ポリマー膜を前記部分反射性の層と前記基板および
第1のイメージ層へ接着させること、 前記第2スタンパーを前記ポリマー膜から分離させるこ
と、および前記分離したポリマー膜上へ反射性の膜を堆
積させること、を含む方法。 - 【請求項42】 請求項41記載の方法であって、更に
次の工程、 前記熱い溶融樹脂を第1の色の蛍光色素またはアブゾー
バーでドーピングし、前記第1の色と本質的に異なる第
2の色の蛍光色素で前記液状モノマーをドーピングする
こと、を含む方法。 - 【請求項43】 データ記憶密度を高めるために、2個
以上の独立なマスターまたはスタンパーの光ディスクコ
ピーを大量に複製するための方法であって、次の工程、 未加熱、液状の第1モノマー樹脂を圧力下で注入して、
デジタル情報を表す物理的レリーフパターンを平面的に
有している第1のスタンパーに密着させる、光ポリマー
化プロセスによって、基板および第1のイメージ層を成
形すること、 前記モノマーを紫外線でキュアし、硬化させてポリマー
として、前記硬化された基板および第1のイメージ層を
前記第1のスタンパーから分離すること、 前記基板および第1のイメージ層上へ部分反射性の層を
堆積させること、 前記第1のスタンパーとは独立なデジタル情報を表す物
理的なレリーフパターンを平面的に有する第2のスタン
パー上へ、第1の粘度を有する液状の第2モノマー樹脂
を注ぎ、前記第2スタンパーを第1の速度で第1の時間
だけスピン回転させること、 前記液状モノマーをキュアして、第2のイメージ層を表
すポリマー膜へ硬化させること、 前記ポリマー膜を前記部分反射性の層と前記基板および
第1のイメージ層へ接着させること、 前記第2のスタンパーを前記ポリマー膜から分離させる
こと、および前記分離したポリマー膜上へ反射性の膜を
堆積させること、を含む方法。 - 【請求項44】 請求項43記載の方法であって、更に
次の工程、 前記第1のモノマー樹脂を第1の色の蛍光色素またはア
ブゾーバーでドーピングし、前記第1の色と本質的に異
なる第2の色の蛍光色素で前記第2のモノマー樹脂をド
ーピングすること、を含む方法。
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