JP2000268417A - 光ディスクの製造方法 - Google Patents

光ディスクの製造方法

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JP2000268417A
JP2000268417A JP11073973A JP7397399A JP2000268417A JP 2000268417 A JP2000268417 A JP 2000268417A JP 11073973 A JP11073973 A JP 11073973A JP 7397399 A JP7397399 A JP 7397399A JP 2000268417 A JP2000268417 A JP 2000268417A
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light
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film
optical disk
curable resin
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JP11073973A
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Inventor
Jiro Fujimori
二郎 藤森
Masaaki Motokawa
昌明 本川
Haruhisa Maruyama
治久 丸山
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Pioneer Video Corp
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Video Corp
Pioneer Electronic Corp
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/26Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of record carriers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D17/00Producing carriers of records containing fine grooves or impressions, e.g. disc records for needle playback, cylinder records; Producing record discs from master stencils
    • B29D17/005Producing optically read record carriers, e.g. optical discs

Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性の向上した多層構成の光ディスクを効
率良く生産することができる光ディスクの製造方法を提
供すること。 【解決手段】 第1の情報記録面上に光透過性シートを
積層し、その上に第2の情報記録面を有する紫外線硬化
型樹脂を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多層の記録面を有する
光ディスクの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の多層記録タイプの光ディスク50
は、図4に示すように第1及び第2の情報記録面を有す
る第1ディスク1と、第3及び第4の情報記録面を有す
る第2ディスク2とを接着剤8等を用いて貼り合わせた
ものであり、第1ディスク1は、第1の光透過性基板3
の第1の情報記録面上に、半透過性の第1の反射膜4、
第2の情報記録面を有する中間層5、第2の反射膜6、
そして保護膜7が順に積層された構造を有している。第
1の光透過性基板3の第1の情報記録面上及び中間層5
の第2の情報記録面上には、それぞれ第1の情報信号を
担持する第1のピット9及び第2の情報信号を担持する
第2のピット10が形成されており、これらのピット
9、ピット10は、いずれも第1の光透過性基板3側
(図中矢印方向)から照射した再生用ビームによって読
み取ることができる形状を有している。尚、第2ディス
ク2は、第1ディスク1と構造が同じであり説明を省略
する。
【0003】上記光ディスク50は、図5に示す工程で
製造される。先ず、図5(a)に示すように、第1の情
報信号を担持する第1のピット9が形成された第1の情
報記録面上に半透過性の第1の反射膜4が形成された第
1の光透過性基板3を準備する。次に、図5(b)に示
すように、第1の反射層4を上にして上記第1の光透過
性基板3をスピンテーブル20上に載置する。スピンテ
ーブル20は、光透過性に優れた円盤で形成され、中央
に基板取り付け用の軸部21が設けられている。第1の
光透過性基板3の中央には、中心穴3aが設けられてい
るので、スピンテーブル20の軸部21に第1の光透過
性基板3の中心穴3aを挿入することで、第1の光透過
性基板3は、スピンテーブル20上に吸着固定される。
【0004】次に、第1の反射層4上に後述する工程で
中間層5となる紫外線硬化型樹脂Pを図示しないディス
ペンサにより第1の光透過性基板3の中心穴3a付近に
ドーナツ状に滴下した後、第2の情報信号を担持する第
2のピット10が形成されたスタンパ22を、ピット1
0が形成された面を下にして載置する。スタンパ22の
中央には、上記第1の光透過性基板3の中心穴3aと同
様に中心穴22aが形成されているので、スタンパ22
の中心穴22aをスピンテーブル20の軸部21に挿入
することで、第1の光透過性基板3と同軸上に載置され
る。
【0005】次に、図5(c)に示す如くスピンテーブ
ル20を高速で回転すると、紫外線硬化型樹脂Pがスタ
ンパ22と第1の反射膜4との隙間に広がり、余分な紫
外線硬化型樹脂Pを振り切り、厚さが均等な紫外線硬化
型樹脂Pによる膜が形成される。次に、図5(d)に示
す工程において、スピンテーブル20の底面側(図中矢
印方向)から紫外線を照射し、紫外線硬化型樹脂Pを硬
化させることで中間層5が形成される。
【0006】次に、図5(e)に示すようにスタンパ2
2を取り去りると、第2の情報信号を担持する第2のピ
ット10が中間層5側に転写されているので、中間層5
の第2のピットが転写された第2の情報記録面上に第1
の反射膜4よりも高反射率を有する第2の反射層6を形
成した後、第2の反射層6上に保護膜7を形成すること
で、第1ディスク1が完成する。そして、上記の工程と
同様に形成された第3及び第4の情報記録面を有する第
2ディスク2と、上記工程で製造された第1ディスク1
とを互いに保護膜7側を対向させて接着剤8により接着
することで、光ディスク50が完成する。
【0007】以上のように製造された光ディスク50
は、例えば第1の光透過性基板3を介して入射するレー
ザビームに対して、一部の光は透過し、一部の光が反射
する半透過性の反射膜で生成された第1の反射膜4によ
り反射された光で第1のピット9による情報信号を読み
取ると共に、第1の反射膜4及び中間層5を透過した光
が第2の反射膜6で反射された光で第2のピット10に
よる情報信号を読み取るようにしているので、中間層5
の厚みを均一にすることが情報信号を読み取る際の信頼
性を高める上で非常に重要となる。
【0008】上記光ディスク50は、中間層5に液状の
紫外線硬化型樹脂Pを用いているため、気泡が混入しや
すく、厚さを均一にすることが難しい。そこで、スピン
テーブル20による回転処理を行う場合は、減圧状態に
ある図示せぬチャンバー内で行い、中間層5内部にある
気泡を取り除くと共に、紫外線硬化型樹脂Pの滴下量と
スピンテーブル20の速度及び時間を変化させることで
中間層5の厚さの均一化を行っている。しかし、紫外線
硬化型樹脂Pの滴下量を制御することや、スピンテーブ
ル20の速度や時間を制御することで、中間層5の厚さ
を均一にすることは非常に難しく、チャンバー内を減圧
状態にしても気泡を完全に取り除くことができなかっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
に基づいてなされたものであり、中間層の厚みを均一に
することが可能であり、信頼性の高い光ディスクの製造
方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
光ディスクの製造方法であって、片面に第1の情報記録
面を有する光透過性基板の第1の情報記録面上に、入射
光の一部を反射し一部を透過する半透過性の第1の反射
膜を形成する工程と、第1の反射膜上に光透過性シート
を積層する工程と、第2の情報記録面を有するスタンパ
を準備する工程と、光透過性シート及びスタンパの内の
一方に液状の紫外線硬化型樹脂を塗布し、光透過性シー
ト及び液状の紫外線硬化型樹脂を内側にして光透過性基
板とスタンパとを減圧空間内で重ね合せて所定の加圧力
にて押圧する工程と、重ね合せられた光透過性基板とス
タンパを大気圧内に戻した後、光透過性基板及び第1の
反射膜を介して紫外線を照射し、光透過性シート上に第
2の情報記録面が転写された紫外線硬化型樹脂層を形成
する工程と、紫外線硬化型樹脂層の第2の情報記録面上
に第1の反射膜より高い反射率を有する第2の反射膜を
形成する工程とを有することを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の光
ディスクの製造方法であって、光透過性シートを積層す
る工程の前に、第1の反射膜上に液状の紫外線硬化型樹
脂を塗布し、紫外線を照射して硬化させた保護膜を形成
する工程を有することを特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の光ディスクの製造方法であって、紫外線硬化型樹脂
は、室温未硬化状態での粘度が15〜400cpsであ
ることを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1記載の光
ディスクの製造方法であって、光透過性シートとして、
室温未硬化状態での粘度が3,500〜400,000
Pでかつ未硬化状態での厚さが30〜60μmであるド
ライ光硬化性フィルムを用いることを特徴とする。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項4記載の光
ディスクの製造方法であって、第1の光透過性基板側か
ら紫外線を照射する工程において光透過性シートを構成
するドライ光硬化性フィルムをも硬化させることを特徴
とする。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項1記載の光
ディスクの製造方法であって、光透過性シートとして、
厚さが30〜60μmである粘着シートを用いることを
特徴とする。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項1記載の光
ディスクの製造方法であって、半透過性の第1の反射膜
は、金属薄膜又は誘電体薄膜からなることを特徴とす
る。
【0017】
【作用】本発明の光ディスクの製造方法においては、光
透過性シートと紫外線硬化型樹脂層とにより中間層を形
成するようにしたので、所定の均一な厚さの中間層を有
する多層構成の光ディスクを低コストで効率良く得るこ
とができる。
【0018】また、紫外線硬化型樹脂層に第2の情報記
録面を転写する工程を減圧空間内で行うようにしたので
紫外線硬化型樹脂への気泡の混入が抑圧され、また減圧
空間と大気圧の圧力差により紫外線硬化型樹脂内に残る
気泡をつぶすことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。図1は本発明の光ディスク6
0の要部断面図である。尚、従来例と同様の機能を有す
る部分には同一の符号を付している。本発明の光ディス
ク60は、図1に示すように第1及び第2の情報記録面
を有する第1ディスク11と、第3及び第4の情報記録
面を有する第2ディスク12とを接着剤8等を用いて貼
り合わせたものであり、第1ディスク11は、第1の光
透過性基板3の第1の情報記録面上に、半透過性の第1
の反射膜4、第1の保護膜13、光透過性シート14、
第2の情報記録面を有する転写層(紫外線硬化型樹脂
層)15、第2の反射膜6、そして第2の保護膜16が
順に積層された構造を有している。即ち、上述した従来
例と異なる点は、中間層17を上記第1の保護膜13、
光透過性シート14、及び転写層15とで構成したこと
にある。尚、第2ディスク12は、第1ディスク11と
同様な構造であり、説明を省略する。
【0020】第1の光透過性基板3の第1の情報記録面
及び転写層17の第2の情報記録面間には、それぞれ第
1の情報信号を担持する第1のピット9及び第2の情報
信号を担持する第2のピット10が形成され、これらの
ピット9、ピット10は、いずれも第1の光透過性基板
3側(図中矢印方向)から照射した再生用ビームによっ
て読み取ることができる形状を有している。
【0021】本発明の光ディスク60は、以下に説明す
る方法により効率良く製造される。図2及び図3は、本
発明の光ディスク60の製造方法における好ましい実施
形態を示す工程図である。先ず、図2(a)に示す第1
工程において、片面に第1の情報記録面を有する第1の
光透過性基板3の第1の情報記録面上に、入射光の一部
を反射し、一部を透過する半透過性の第1の反射層4
が、例えばスパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレ
ーティング法等により形成される。
【0022】ここで用いられる第1の光透過性基板3の
形成材料は、光透過性を有しているものであればよく、
例えばポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタクリ
レート(PMMA)等の樹脂、光学ガラス等の透明材料
が挙げられる。各種透明材料の中でも、ポリカーボネー
トは、耐環境性に優れ、また寸法安定性にも優れている
ことから好適に用いられる。これら第1の光透過性基板
3は、その形成材料が樹脂である場合には、例えばキャ
ビティ内にスタンパーが配置された金型を用いる射出成
形により一体的に形成され、同時に表面のピット9も形
成される。
【0023】第1の光透過性基板3の形状及び大きさ
は、この光ディスクの用途に応じて適宜に決定すればよ
い。例えば近年話題となっているデジタルビデオディス
ク(DVD)の場合、第1の光透過性基板3は、直径1
20mm程度で中心部に直径15mm程度の中心穴3a
を有する円盤状であり、その厚さは、0.6mm程度で
ある。また、第1の光透過性基板3に形成されているピ
ット9の深さは、通常、0.02〜1μm、好ましくは
0.05〜0.3μmである。
【0024】本発明の光ディスク60は、再生時に第1
の光透過性基板3側から照射した再生用ビームが第2の
情報記録面にまで到達する必要があるので第1の光透過
性基板3上に積層されている第1の反射膜4は、入射し
た光ビームの一部を透過し一部を反射する半透過膜とな
っている。従って、第1の反射膜4は、例えば、一般的
な反射膜よりも薄い金属膜を例示することができる。よ
り具体的には、金(Au)、銀(Ag)、ニッケル(N
i)、アルミニウム(Al)等からなる厚さ100〜2
00オングストローム程度の金属薄膜又はシリコンカー
バイド、シリコンナイトライド等の誘電体薄膜を例示す
ることができる。
【0025】次に、図2(b)に示す第2工程におい
て、上記第1の反射膜4上に第1の保護膜13を形成す
る。第1の保護膜13は、後述する光透過性シート14
を積層する前に、第1の反射膜4の露出面を保護するた
めのものであり、反射膜を露出したままの半製品を移送
したり保管したりするような場合に有用である。第1の
反射膜4は、ピット9に担持された第1の情報信号を再
生するために再生用ビームの一部を反射する半透過性を
有していなければならないのに対して、第1の保護膜1
3は、むしろ再生用ビームや硬化用紫外線の透過に全く
影響を与えないものである方が好ましいので、実質的に
100%の光透過性を有することが好ましい。
【0026】第1の保護膜13の形成材料としては、例
えば、紫外線硬化型樹脂等が挙げられる。第1の保護膜
13は、室温未硬化状態での厚さが5〜10μmであ
り、粘度が15〜400cps(センチポイズ)、好ま
しくは15〜50cpsの液状の紫外線硬化型樹脂を第
1の反射膜4上にスピンコートし、紫外線を照射して硬
化されることにより形成される。
【0027】次に、図2(c)に示す第3工程におい
て、上記第1の保護膜13上に光透過性シート14を積
層する。光透過性シート14は、例えば、光透過性のア
クリル系粘着剤からなる粘着シート又は光透過性のドラ
イ光硬化性フィルム等である。ドライ光硬化性フィルム
14は、室温未硬化状態での粘度が3,500〜40
0,000Pで、且つ未硬化状態での厚さが30〜60
μmであると共に、紫外線の照射により硬化する性質を
有し、実質的に溶剤を含まないものである。また、ドラ
イ光硬化性フィルムに代えて粘着シートを用いる場合
は、ドライ光硬化性フィルムと同様に、未硬化状態での
厚さが30〜60μmのものを採用する。
【0028】ドライ光硬化性フィルムは、室温未硬化状
態での粘度が3,500ポイズ未満であると、ほぼ液状
となりフィルム形状が維持されなくなったり、反射膜上
あるいは保護膜上に接着積層された後の硬化収縮が過大
になる等の問題を生じることがある。一方、室温未硬化
状態での粘度が400,000ポイズを超えると、光デ
ィスクの生産工程において混入した気泡が残存し易くな
り、反射膜あるいは保護膜への密着力が低下して実用に
供せなくなることがある。また、ドライ光硬化性フィル
ムは、架橋及び/又は重合により高分子量ポリマーに変
化する光硬化性樹脂組成物により形成され、そのような
光硬化性樹脂組成物としては、例えば光重合型感光性樹
脂組成物が挙げられる。
【0029】次に、図2(d)に示す第4工程におい
て、第2の情報信号を担持する第2のピット10が形成
されたスタンパ22を準備し、スタンパ20の第2のピ
ット10が形成された情報記録面に液状の紫外線硬化型
樹脂Pが塗布される。この液状の紫外線硬化型樹脂P
は、後述する第7工程において紫外線が照射されると、
硬化して転写層15となる。また、この液状の紫外線硬
化型樹脂Pは、室温未硬化状態での粘度が15〜400
cps(センチポイズ)、好ましくは15〜50cps
であり、スタンパ22の情報記録面上にスピンコートす
ることによって未硬化状態での厚さが5〜10μmとな
るように塗布される。
【0030】次に、図3(e)に示す第5工程におい
て、液状の紫外線硬化型樹脂Pが塗布されたスタンパ2
2は、スタンパ22の中央の図示しない中央穴をチャン
バー30内に配設されているスピンテーブル20の軸部
21に挿入し、スピンテーブル20上に載置される。続
いて、上記第3工程で得られた半製品、即ち、第1の光
透過基板3上に第1の反射膜4、第1の保護膜13、光
透過性シート14が順に積層された状態の半製品を、光
透過性シート14を下にして、第1の光透過性基板3の
中央穴3aをスピンテーブル20の軸部21に沿って挿
入し、光透過性シート14がスタンパ22上の液状の紫
外線硬化型樹脂Pと対向し、少し離間するように図示せ
ぬストッパによりセットする。その後、チャンバー30
内を所定の真空度(例えば50pa以下)に減圧する。
【0031】次に、図3(f)に示す第6工程におい
て、チャンバ30内を所定真空度に減圧した状態でスト
ッパを解除して光透過性シート14と液状の紫外線硬化
型樹脂Pを接触させ、図示せぬプレスヘッドによりプレ
スする。このプレスヘッドによるプレスにより第1の光
透過性基板3の変形、反りが矯正される。その後、プレ
スヘッドによりプレスを続行しつつ、チャンバー30内
をリークして大気圧に戻す。このように、減圧空間内で
光透過性シート14と液状の紫外線硬化型獣樹脂Pを重
ね合せることにより、気泡の巻き込みを抑制でき、更
に、リークによる圧力差により液状の紫外線硬化型樹脂
P内に残留する気泡を光学的影響が無視できる程度につ
ぶすことができる。
【0032】次に、図3(g)に示す第7工程におい
て、プレスヘッドによるプレスを解除して上記液状の紫
外線硬化型樹脂Pが塗布されているスタンパ22と半製
品が載置されたスピンテーブル20をチャンバー30外
に取り出し、第1の光透過性基板3側(図中点線矢印方
向)から紫外線を照射して液状の紫外線硬化型樹脂Pを
硬化させ、スタンパ22を剥離することにより、第2の
情報記録面が転写された転写層15が形成される。尚、
光透過性シート14として光透過性のドライ光硬化性フ
ィルムを用いた場合には、紫外線硬化時、液状の紫外線
硬化型樹脂P及びドライ光硬化性フィルムが同時に硬化
することになる。
【0033】次に、図3(h)に示す第8工程におい
て、転写層15上に上記第1の反射膜4よりも高い反射
率を有する第2の反射膜6を積層し、その後第2の保護
膜16を形成する。第2の反射膜6は、第1の反射膜4
と異なり、半透過性である必要はない。従って、第2の
反射膜6の形成オ材料としては、例えばアルミニウム
(Al)、アルミニウム(Al)合金、金(Au)、銀
(Ag)、銅(Cu)等が挙げられる。これらの中で
も、好ましいのはアルミニウム(Al)、アルミニウム
(Al)合金である。
【0034】第2の反射膜6の形成方法としては、例え
ばスパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレーティン
グ法等が挙げられる。このような第2の反射膜6の厚さ
は、通常、0.05〜0.2μm、好ましくは0.08
〜0.12μmである。また、第2の保護膜16は、第
1の保護膜13と同様に、液状の紫外線硬化型樹脂を第
2の反射膜6上に塗布した後、紫外線を照射して硬化さ
せる。上述した第1から第8工程を経て製造された第1
基ディスク11は、同様の工程で製造された第2ディス
ク12と共に、図示しない貼り合わせ装置により貼り合
わされる。
【0035】貼り合わせ装置は、ロールコート法、スク
リーン印刷法或いはスピンコート法等の接着剤塗布装置
を用いて、ラジカル重合紫外線硬化樹脂又はカチオン重
合紫外線硬化樹脂等からなる接着剤8を、例えば第1デ
ィスク11の第2の保護膜16上に塗布し、第1ディス
ク11及び第2ディスク12の第2の保護膜16同士を
重ね合わせ、紫外線照射装置で紫外線を照射して接着剤
8を硬化させることにより、貼り合わせ型の光ディスク
60が完成する。
【0036】上述の実施形態では、2層構造の第1及び
第2ディスク11、12を貼り合せた例で説明したが、
貼り合せずに単板構造の多層タイプの光ディスクとして
も良い。また、上述の実施形態では、2層構造の光ディ
スクを示したが、これに限らず3層、4層等の多層構造
としても良い。この場合、上述の図2(a)〜(d)と
図3(e)〜(g)からなる中間層形成工程と反射膜形
成工程を繰り返し行うことにより3層、4層構成の光デ
ィスクが実現できる。また、上述の実施形態において
は、液状の紫外線硬化型樹脂Pをスタンパ22上に塗布
する例を示したが、これに代えて光透過性シート14上
に塗布するようにしても良い。
【0037】
【発明の効果】本発明の光ディスクの製造方法によれ
ば、第1の情報記録面と第2の情報記録面との間に設け
られる中間層を光透過性シートと赤外線硬化型樹脂とで
構成することにより中間層の厚みが均一化され、第2の
情報記録面から情報信号を読み取る際の信頼性を高める
ことができる。また、第2の情報記録面を転写する工程
を減圧空間内で行うことにより、紫外線硬化型樹脂への
気泡の混入が抑制され、更に、減圧空間から大気圧に戻
すことにより、圧力差で紫外線硬化型樹脂内に残る気泡
を光学的に無視できる程度につぶせる。よって、信頼性
の向上した多層構成の光ディスクを効率良く製造するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の光ディスクの要部断面図。
【図2】本発明の実施形態の光ディスクの製造方法を示
す工程図。
【図3】本発明の実施形態の光ディスクの製造方法を示
す工程図。
【図4】従来例における光ディスクの要部断面図。
【図5】従来例における光ディスクの製造方法を示す工
程図。
【符号の説明】
3・・・第1の光透過性基板 4・・・第1の反射層 6・・・第2の反射層 8・・・接着剤 9・・・第1のピット 10・・第2のピット 11・・第1ディスク 12・・第2ディスク 13・・第1の保護膜 14・・光透過性シート 15・・転写層 16・・第2の保護膜 17・・中間層 60・・光ディスク
フロントページの続き (72)発明者 丸山 治久 山梨県中巨摩郡田富町西花輪2680番地 パ イオニアビデオ株式会社内 Fターム(参考) 5D121 AA01 AA03 AA04 AA05 DD04 EE22 EE23 EE27 EE28 EE29 GG10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面に第1の情報記録面を有する光透過
    性基板の前記第1の情報記録面上に、入射光の一部を反
    射し一部を透過する半透過性の第1の反射膜を形成する
    工程と、 前記第1の反射膜上に光透過性シートを積層する工程
    と、 第2の情報記録面を有するスタンパを準備する工程と、 前記光透過性シート及び前記スタンパの内の一方に液状
    の紫外線硬化型樹脂を塗布し、前記光透過性シート及び
    液状の紫外線硬化型樹脂を内側にして前記光透過性基板
    とスタンパとを減圧空間内で重ね合せて所定の加圧力に
    て押圧する工程と、 前記重ね合せられた前記光透過性基板とスタンパを大気
    圧内に戻した後、前記光透過性基板及び第1の反射膜を
    介して紫外線を照射し、前記光透過性シート上に前記第
    2の情報記録面が転写された紫外線硬化型樹脂層を形成
    する工程と、 前記紫外線硬化型樹脂層の第2の情報記録面上に前記第
    1の反射膜より高い反射率を有する第2の反射膜を形成
    する工程とを有することを特徴とする光ディスクの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記光透過性シートを積層する工程の前
    に、前記第1の反射膜上に液状の紫外線硬化型樹脂を塗
    布し、紫外線を照射して硬化させた保護膜を形成する工
    程を有することを特徴とする請求項1記載の光ディスク
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記紫外線硬化型樹脂は、室温未硬化状
    態での粘度が15〜400cpsであることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の光ディスクの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記光透過性シートとして、室温未硬化
    状態での粘度が3,500〜400,000Pでかつ未
    硬化状態での厚さが30〜60μmであるドライ光硬化
    性フィルムを用いることを特徴とする請求項1記載の光
    ディスクの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記光透過性基板側から紫外線を照射す
    る工程において前記光透過性シートを構成するドライ光
    硬化性フィルムをも硬化させることを特徴とする請求項
    4記載の光ディスクの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記光透過性シートとして、厚さが30
    〜60μmである粘着シートを用いることを特徴とする
    請求項1記載の光ディスクの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記半透過性の第1の反射膜は、金属薄
    膜又は誘電体薄膜からなることを特徴とする請求項1記
    載の光ディスクの製造方法。
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