JP2007226939A - 多層光記録媒体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】スタンパを使い捨てる必要がなく、各層間隔を精度よく作製可能な多層光記録媒体の製造方法を提供する。
【解決手段】ベース基板上に、記録層をn層(nは2以上の整数)有する多層光記録媒体の製造方法において、(a)支持基板に対して樹脂層を形成する工程と、(b)前記樹脂層上にスタンパを配置して、前記支持基板又は前記スタンパを介して光線を照射し、前記樹脂層に前記スタンパの凹凸パターンを形成する工程と、(c)前記樹脂層上に前記記録層を形成する工程と、(d)前記工程(a)乃至工程(c)をさらに(n−1)回繰り返し行うことにより、前記支持基板上にトータルでn層の前記記録層を積層する工程と、(e)n層目の前記記録層上に、接着層を介して前記ベース基板を貼り合わせる工程と、(f)前記支持基板を剥離する工程とを有する。
【選択図】なし
【解決手段】ベース基板上に、記録層をn層(nは2以上の整数)有する多層光記録媒体の製造方法において、(a)支持基板に対して樹脂層を形成する工程と、(b)前記樹脂層上にスタンパを配置して、前記支持基板又は前記スタンパを介して光線を照射し、前記樹脂層に前記スタンパの凹凸パターンを形成する工程と、(c)前記樹脂層上に前記記録層を形成する工程と、(d)前記工程(a)乃至工程(c)をさらに(n−1)回繰り返し行うことにより、前記支持基板上にトータルでn層の前記記録層を積層する工程と、(e)n層目の前記記録層上に、接着層を介して前記ベース基板を貼り合わせる工程と、(f)前記支持基板を剥離する工程とを有する。
【選択図】なし
Description
本発明は、多層の光記録媒体の製造方法に関し、特に、スピンコート等を用いて光反応性硬化樹脂を基板に塗布し記録層を積層する多層光記録媒体の製造方法に関するものである。
近年光記録媒体は、コンピュータをはじめ、オーディオビジュアルなどの分野で各種情報を記録もしくは再生する記録媒体として応用されつつある。さらに、モバイルコンピュータの普及や、情報の多様化が進み、小型大容量の光記録媒体が要求されている。
上記情報の記録もしくは再生を光によって行う光記録媒体は、基板上にトラッキングサーボ信号等を得るためのピットや案内溝等の微細凹凸パターンが形成されている。この上に記録層或いは反射層を形成し、さらに有機保護層を形成した単板構成の光記録媒体、或いは、2枚の基板を記録層或いは反射層面を対向させて貼り合せた構成の光記録媒体がある。
さらなる高密度化の要求に伴い、一方の基板面に複数の記録層を形成する記録媒体が提案されている。具体的には、上記単板構成及び貼り合わせ構成の記録媒体が一方の基板面に記録層を1つしか有しないことに対して、一方の基板面に複数の記録層を形成するものである。すなわち、信号パターンが形成された支持基材上に記録層を形成し、さらにその記録層上に微細凹凸パターン形成層を介して記録層を形成している。必要に応じて、信号パターン形成層と記録層形成を繰り返し形成して、最後に記録層上に有機保護層(カバーシート)を形成することで、一方の基板面に複数の記録層を有する光記録媒体を製造するものである。なお、情報の記録・再生及び消去を行うための光の入射面は、上記基板面側からでも記録層上の有機保護層面側からでも可能であり、一方の面又は両方の面を用いることができる。ただし、有機保護層面側から行う方が光透過基板の厚さを薄くすることが容易なため、ピックアップの対物レンズのNA(開口数)を高めることができ、高密度化を図るうえで有利であることが知られている。
上記一方の基板面に複数の記録層を形成する方法は、特許文献1及び2、非特許文献1になどに提案されている。
しかしながら、上記従来の提案では、以下の問題があることがわかった。特許文献2及び非特許文献1では、多層構成の光記録媒体の製造方法として、基板面にピットや案内溝を成形し、反射層や記録層を成膜して、第1の情報記録層を形成した後、次の工程を繰り返すことが提案されている。
(1)第1の情報記録層上に紫外線硬化樹脂またはドライフォトポリマーを形成する。
(2)その紫外線硬化樹脂またはドライフォトポリマーに樹脂スタンパを重ね合わせることによりピットや案内溝を形成してスタンパを剥離する。
(3)ピットや案内溝上に半透明膜を形成する。
(1)第1の情報記録層上に紫外線硬化樹脂またはドライフォトポリマーを形成する。
(2)その紫外線硬化樹脂またはドライフォトポリマーに樹脂スタンパを重ね合わせることによりピットや案内溝を形成してスタンパを剥離する。
(3)ピットや案内溝上に半透明膜を形成する。
上記提案では、従来のPhotopolymer(2P)法を応用したものであり、各層の位置精度を比較的容易に制御することが可能であり、高品位な記録媒体が得られる方法と考えられる。しかしながら、透明なスタンパを用いて、スタンパ側から紫外線を照射する必要があった。透明スタンパとしては、樹脂製スタンパが用いられることが考えられているが、生産性や品質上樹脂製スタンパを再利用することが困難なため、各層形成毎に樹脂製スタンパを使い捨てており、コストが高くなる問題があった。また、樹脂製スタンパを用いると、そのスタンパ自体の板厚や平坦度の個体内、個体間でのバラツキがあり、各層間隔距離の精度を制御することが困難であった。
ここで、4層の情報記録面L0層〜L3層を有する多層構成の光記録媒体の従来製造方法について、図4(図4A〜図4D)を用いて説明する。図4は中心孔を有する回転対称なディスク状の断面図の片側半分を示すものであり、基板やスタンパの中心孔は省略されている。
図4−(1)において、PC基板15は、射出成形用スタンパ22を用いて射出成形されたポリカーボネート製の基板であり、PC基板15上にはL0層の情報パターン16として、深さ数十nm程度のピットや案内溝が形成されている。典型的には、PC基板15は、厚さ1.1mm、直径120mm、中心孔径15mmである。
図4−(2)において、L0層の情報パターン16上にL0層記録膜17が成膜される。L0層記録膜17は、典型的には、光を透過しない反射膜を含んで構成される。
図4−(3)において、L0層の上に設けられるL1層との間の中間層3を構成するための中間層3用2p樹脂18がL0層記録膜17上に塗布される。中間層3用2p樹脂18の樹脂厚は、例えば10μmである。簡単のため、中間層3用2p樹脂18は単層としたが、転写性、剥離性や厚み精度を満足するために、複数の樹脂が組み合わされて使用される場合もある。
図4−(4)において、中間層3用2p樹脂18上に、L1層の情報パターンが予め形成された樹脂製の透明スタンパa19−1が中心孔(図示せず)を用いて位置合わせされ、重ね合わされる。その後、UV光源5から紫外線が透明スタンパa19−1越しに照射され、中間層3用2p樹脂18が硬化される。中間層3用2p樹脂18は、透明スタンパa19−1に塗布されてから、PC基板15上のL0層記録膜17と重ね合わされても良い。
図4−(5)において、中間層3用2p樹脂18が硬化後、透明スタンパa19−1が剥離され、PC基板15上にはL1層の情報パターン13として、深さ数十nm程度のピットや案内溝が形成される。剥離された透明スタンパa19−1は、紫外線を照射されたために劣化し、スタンパとして再使用できないばかりか、再利用するにも用途が制限されてしまう。
図4−(6)において、L1層の情報パターン13上にL1層記録膜14が成膜される。L1層記録膜14は、半透明膜で構成される。
図4−(7)において、L1層の上に設けられるL2層との間の中間層2を構成するための中間層2用2p樹脂11がL1層記録膜14上に前記と同様に塗布される。中間層2用2p樹脂11の樹脂厚は、例えば15μmである。
図4−(8)において、中間層2用2p樹脂11上に、L2層の情報パターンが予め形成された樹脂製の透明スタンパb19−2が中心孔(図示せず)を用いて位置合わせされ、重ね合わされる。その後、前記と同様にUV光源5から透明スタンパb19−2越しに紫外線が照射され、中間層2用2p樹脂11が硬化される。
図4−(9)において、中間層2用2p樹脂11が硬化後、透明スタンパb19−2が剥離され、PC基板15上にはL2層の情報パターン9として、深さ数十nm程度のピットや案内溝が形成される。前記と同様に、剥離された透明スタンパb19−2は、紫外線を照射されたために劣化し、スタンパとして再使用できない。
図4−(10)において、L2層の情報パターン9上にL2層記録膜10が成膜される。前記と同様にL2層記録膜10は、半透明膜で構成される。
図4−(11)において、L2層の上に設けられるL3層との間の中間層1を構成するための中間層1用2p樹脂7がL2層記録膜10上に前記と同様に塗布される。中間層1用2p樹脂7の樹脂厚は、10μmである。
図4−(12)において、中間層1用2p樹脂7上に、L3層の情報パターンが予め形成された樹脂製の透明スタンパc19−3が中心孔(図示せず)を用いて位置合わせされ、重ね合わされる。その後、前記と同様にUV光源5から透明スタンパc19−3越しに紫外線が照射され、中間層1用2p樹脂7が硬化される。
図4−(13)において、中間層1用2p樹脂7が硬化後、透明スタンパc19−3が剥離され、PC基板15上にはL3層の情報パターン4として、深さ数十nm程度のピットや案内溝が形成される。前記と同様に、剥離された透明スタンパc19−3は、紫外線を照射されたために劣化し、スタンパとして再使用できない。
図4−(14)において、L3層の情報パターン4上にL3層記録膜6が成膜される。前記と同様にL3層記録膜6は、半透明膜で構成される。
図4−(15)において、L3層記録膜6上にカバーシートを構成するためのカバーシート用2p樹脂2が前記と同様に塗布される。カバーシート用2p樹脂2の樹脂厚は例えば70μmである。
図4−(16)において、UV光源5から紫外線が照射され、カバーシート用2p樹脂2が硬化される。カバーシート用2p樹脂2の塗布及び硬化の代わりに、厚さ70μmの樹脂シートを貼り付けても良い。
以上のように、この方法で使用するスタンパは、紫外線を照射されたために劣化し、スタンパとして再使用できない。また、樹脂基板や樹脂スタンパを用いるために各層間隔を精度よく作製することは困難である。
特開2002−260307号公報
特開2003−203402号公報
松下テクニカルジャーナルVol.50 No.5 Oct.2004 p.64〜68
このように、従来例においては、樹脂製の透明スタンパa、b及びcが用いられるが、これらは生産性や品質上再利用することが困難なため、各層形成毎に使い捨てており、コストが大幅に高くなる問題があった。特に、多層の層数が増えるほど、樹脂製スタンパの使い捨てによるコスト増問題は深刻となっていた。また、樹脂基板を用いると、その板厚誤差や面の平坦度が影響し、膜厚誤差が大きくなってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、スタンパを使い捨てる必要がなく、各層間隔を精度よく作製可能な多層光記録媒体の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する多層光記録媒体の製造方法として、
ベース基板上に、記録層をn層(nは2以上の整数)有する多層光記録媒体の製造方法であって、
(a)支持基板に対して樹脂層を形成する工程と、
(b)前記樹脂層上にスタンパを配置して、前記支持基板又は前記スタンパを介して光線を照射し、前記樹脂層に前記スタンパの凹凸パターンを形成する工程と、
(c)前記樹脂層上に前記記録層を形成する工程と、
(d)前記工程(a)乃至工程(c)をさらに(n−1)回繰り返し行うことにより、前記支持基板上にトータルでn層の前記記録層を積層する工程と、
(e)n層目の前記記録層上に、接着層を介して前記ベース基板を貼り合わせる工程と、
(f)前記支持基板を剥離する工程と
を有することを特徴とする多層光記録媒体の製造方法を提供する。
ベース基板上に、記録層をn層(nは2以上の整数)有する多層光記録媒体の製造方法であって、
(a)支持基板に対して樹脂層を形成する工程と、
(b)前記樹脂層上にスタンパを配置して、前記支持基板又は前記スタンパを介して光線を照射し、前記樹脂層に前記スタンパの凹凸パターンを形成する工程と、
(c)前記樹脂層上に前記記録層を形成する工程と、
(d)前記工程(a)乃至工程(c)をさらに(n−1)回繰り返し行うことにより、前記支持基板上にトータルでn層の前記記録層を積層する工程と、
(e)n層目の前記記録層上に、接着層を介して前記ベース基板を貼り合わせる工程と、
(f)前記支持基板を剥離する工程と
を有することを特徴とする多層光記録媒体の製造方法を提供する。
上記支持基板と上記スタンパの少なくとも一方は、上記光線を透過させる材料からなることが効果的である。
上記支持基板はガラス又は透明セラミックを主材料とし、上記スタンパは金属を主材料とすることが効果的である。
上記支持基板は金属を主材料とし、上記スタンパはガラス又は透明セラミックを主材料とすることが効果的である。
上記支持基板及び上記スタンパは、いずれもガラス又はセラミックを主材料とすることが効果的である。
なお、本発明の多層光記録媒体としては、多層光ディスク、多層光カード、多層光テープ等が挙げられる。
本発明の多層光記録媒体の製造方法により、繰り返し使用可能な金属スタンパを用いて、安価な多層構成の光記録媒体を供給することが可能となった。また、コスト高の要因であった再利用が困難な透明スタンパを基板として流用して、安価な多層構成の光記録媒体を供給することが可能となった。さらに、樹脂スタンパを用いず、金属、ガラスやセラミックを用いることで各層間隔が精度良く作製することが可能となった。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施例1)
本発明における4層光記録媒体の製造方法の第1実施例について、図1(図1A〜図1D)を用いて説明する。図1は4層の情報記録面L0、L1、L2およびL3層を有する。図1は中心孔を有する回転対称なディスク状の断面図の片側半分を示すものであり、基板やスタンパの中心孔は省略されている。また、同様の部材には同様の符号を用いている。
本発明における4層光記録媒体の製造方法の第1実施例について、図1(図1A〜図1D)を用いて説明する。図1は4層の情報記録面L0、L1、L2およびL3層を有する。図1は中心孔を有する回転対称なディスク状の断面図の片側半分を示すものであり、基板やスタンパの中心孔は省略されている。また、同様の部材には同様の符号を用いている。
図1−(1)において、ガラス基板(支持基板)上1に、L3層記録膜上に設けられるカバーシート(樹脂層)を構成するためのカバーシート用2p樹脂(光反応性硬化樹脂)2が塗布される。ガラス基板1としては、厚さ0.5〜10mm、直径80〜120mm、中心孔径10〜15mmのものが好適である。典型的には、ガラス基板1は、厚さ1mm、直径および中心孔径はPC基板(ベース基板)と略同じで例えばそれぞれ120mm、15mmである。カバーシート用2p樹脂2は、中心孔(図示しない)を有するガラス基板1の内周側に円環状に滴下され、ガラス基板を回転させて振り切り、均一の厚み(第1の一定な厚み)とした。支持基板としては、透明なガラス基板以外に、透明セラミック基板等も好ましく用いられる。カバーシート用2p樹脂2としては、後に行う紫外線(又は可視光)照射により硬化可能な樹脂から適宜選択すればよい。カバーシート用2p樹脂2の樹脂厚は、40〜100μmとすることが好ましく、例えば70μmである。
図1−(2)において、カバーシート用2p樹脂2上に、L3層の情報パターン(第1のパターン)が予め形成された金属を主材料とした金属製のスタンパA(第1のスタンパ)3が中心孔(図示せず)を用いてガラス基板1と位置合わせされ、重ね合わされる。その後、UV光源5から紫外線がガラス基板1越しに照射され、カバーシート用2p樹脂2が硬化される。カバーシート用2p樹脂2は、スタンパA3に塗布されてから、ガラス基板1上に重ね合わされても良い。簡単のため、カバーシート用2p樹脂2は単層としたが、転写性、剥離性や厚み精度を満足するために、複数の樹脂が組み合わされて使用される場合もある。スタンパA3は、例えばニッケル製のものが好適である。スタンパA3としては、厚さ0.2〜2mm、直径80〜120mm、中心孔径10〜15mmのものが好適である。典型的には、スタンパA3は、厚さ0.3mm、直径および中心孔径はPC基板と略同じで例えばそれぞれ120mm、15mmである。
図1−(3)において、カバーシート用2p樹脂2が硬化後、スタンパA3が剥離され、ガラス基板1上にはL3層の情報パターン4として、深さ数十nm程度のピットや案内溝が形成される。剥離された金属製のスタンパA3は、UV光束を照射しても劣化することはなく、繰り返し使用することが可能である。
図1−(4)において、L3層の情報パターン4上にL3層記録膜6が成膜される。L3層記録膜6は、半透明膜で構成される。
図1−(5)において、L3層記録膜6上に、L3層の下に設けられるL2層との間の中間層1を構成するための中間層1用2p樹脂7が塗布される。中間層1用2p樹脂7は、中心孔(図示しない)を有するガラス基板1の内周側に円環状に滴下され、ガラス基板を回転させて振り切り、均一の厚み(第2の一定な厚み)とした。中間層1用2p樹脂7としては、後に行う紫外線(又は可視光)照射により硬化可能な樹脂から適宜選択すればよい。中間層1用2p樹脂7の樹脂厚はここでは10μmである。
図1−(6)において、中間層1用2p樹脂7上に、L2層の情報パターン(第2のパターン)が予め形成された金属を主材料とした金属製のスタンパB(第2のスタンパ)8が中心孔(図示せず)を用いてガラス基板1と位置合わせされ、重ね合わされる。その後、UV光源5から紫外線がガラス基板1越しに照射され、中間層1用2p樹脂7が硬化される。この時、L3記録膜6はUV光束の波長において、半透明である必要があり、透過率が20%以上である。また、L3記録膜6の透過率が50%以上となるように、UV光源の代わりに可視光源を用い、可視光束の波長において、硬化する樹脂を選択すると硬化時間の短縮を図ることが出来る。中間層1用2p樹脂7は、スタンパB8に塗布されてから、ガラス基板1上に重ね合わされても良い。簡単のため、中間層1用2p樹脂7は単層としたが、転写性、剥離性や厚み精度を満足するために、複数の樹脂が組み合わされて使用される場合もある。スタンパB8は、例えばニッケル製のものが好適である。スタンパB8としては、厚さ0.2〜2mm、直径80〜120mm、中心孔径10〜15mmのものが好適である。典型的には、スタンパB8は、厚さ0.3mm、直径および中心孔径はPC基板と略同じで例えばそれぞれ120mm、15mmである。
図1−(7)において、中間層1用2p樹脂7が硬化後、スタンパB8が剥離され、L3層記録膜6上にはL2層の情報パターン9として、深さ数十nm程度のピットや案内溝が形成される。剥離された金属製のスタンパB8は、同様にUV光束を照射しても劣化することはなく、繰り返し使用することが可能である。
図1−(8)において、L2層の情報パターン9上にL2層記録膜10が成膜される。L2層記録膜10は、半透明膜で構成される。
図1−(9)において、L2層記録膜10上に、L2層の下に設けられるL1層との間の中間層2を構成するための中間層2用2p樹脂11が塗布される。中間層2用2p樹脂11は、中心孔を有するガラス基板1の内周側に円環状に滴下され、ガラス基板を回転させて振り切り、均一の厚み(第3の一定な厚み)とした。中間層2用2p樹脂11としては、後に行う紫外線(又は可視光)照射により硬化可能な樹脂から適宜選択すればよい。中間層2用2p樹脂11の樹脂厚は、ここでは15μmである。
図1−(10)において、中間層2用2p樹脂11上に、L1層の情報パターン(第3のパターン)が予め形成された金属を主材料とした金属製のスタンパC(第3のスタンパ)12が中心孔を用いてガラス基板1と位置合わせされ、重ね合わされる。その後、UV光源5から紫外線がガラス基板1越しに照射され、中間層2用2p樹脂11が硬化される。この時、L3記録膜6及びL2記録膜10はUV光束の波長において、半透明である必要があり、望ましくは積算された透過率が20%以上である。また、L3記録膜6及びL2記録膜10の積算された透過率が50%以上となるように、UV光源の代わりに可視光源を用い、可視光束の波長において、硬化する樹脂を選択すると硬化時間の短縮を図ることが出来る。中間層2用2p樹脂11は、スタンパC12に塗布されてから、ガラス基板1上に重ね合わされても良い。簡単のため、中間層2用2p樹脂11は単層としたが、転写性、剥離性や厚み精度を満足するために、複数の樹脂が組み合わされて使用される場合もある。スタンパC12は、例えばニッケル製のものが好適である。スタンパC12としては、厚さ0.2〜2mm、直径80〜120mm、中心孔径10〜15mmのものが好適である。典型的には、スタンパC12は、厚さ0.3mm、直径および中心孔径はPC基板と略同じで例えばそれぞれ120mm、15mmである。
図1−(11)において、中間層2用2p樹脂11が硬化後、スタンパC12が剥離され、L2層記録膜10上にはL1層の情報パターン13として、深さ数十nm程度のピットや案内溝が形成される。剥離された金属製のスタンパC12は、同様にUV光束を照射しても劣化することはなく、繰り返し使用することが可能である。
図1−(12)において、L1層の情報パターン13上にL1層記録膜14が成膜される。L1層記録膜14は、半透明膜で構成される。
図1−(13)において、L1層記録膜14上に、L1層の下に設けられるL0層との間の中間層3を構成するための中間層3用2p樹脂18が塗布される。中間層3用2p樹脂18は、中心孔を有するガラス基板1の内周側に円環状に滴下され、ガラス基板を回転させて振り切り、均一の厚み(第4の一定な厚み)とした。中間層3用2p樹脂18としては、後に行う紫外線(又は可視光)照射により硬化可能な樹脂から適宜選択すればよい。中間層3用2p樹脂18の樹脂厚は、ここでは10μmである。
図1−(14)において、中間層3用2p樹脂18上に、L0層の情報パターン(第4のパターン)が予め形成された金属を主材料とした金属製のスタンパD(第4のスタンパ)21が中心孔を用いてガラス基板1と位置合わせされ、重ね合わされる。その後、UV光源5から紫外線がガラス基板1越しに照射され、中間層3用2p樹脂18が硬化される。この時、L3記録膜6、L2記録膜10及びL1層記録膜14はUV光束の波長において、半透明である必要があり、望ましくは積算された透過率が20%以上である。また、L3記録膜6、L2記録膜10及びL1層記録膜14の積算された透過率が50%以上となるように、UV光源の代わりに可視光源を用い、可視光束の波長において、硬化する樹脂を選択すると硬化時間の短縮を図ることが出来る。中間層3用2p樹脂18は、スタンパD21に塗布されてから、ガラス基板1上に重ね合わされても良い。簡単のため、中間層3用2p樹脂18は単層としたが、転写性、剥離性や厚み精度を満足するために、複数の樹脂が組み合わされて使用される場合もある。スタンパD21は、例えばニッケル製のものが好適である。スタンパD21としては、厚さ0.2〜2mm、直径80〜120mm、中心孔径10〜15mmのものが好適である。典型的には、スタンパD21は、厚さ0.3mm、直径および中心孔径はPC基板と略同じで例えばそれぞれ120mm、15mmである。
図1−(15)において、中間層3用2p樹脂18が硬化後、スタンパD21が剥離され、L1層記録膜14上にはL0層の情報パターン16として、深さ数十nm程度のピットや案内溝が形成される。剥離された金属製のスタンパD21は、同様にUV光束を照射しても劣化することはなく、繰り返し使用することが可能である。
これら支持基板およびスタンパの材料は、あくまで基材に関する実施形態であって、表面のパターン等は違う材質で構成されていてもよい。
図1−(16)において、L0層の情報パターン16上にL0層記録膜17が成膜される。L0層記録膜17は典型的には、光を透過しない反射膜を含んで構成される。
図1−(17)において、PC基板(ベース基板)15は、射出成形されたポリカーボネート(PC)製の基板であり、基板上には情報パターン(ピットや案内溝)は形成されていない。すなわち両面が平坦な基板となっている。PC基板15としては、厚さ0.6〜1.1mm、直径80〜120mm、中心孔径10〜15mmのものが好適である。典型的には、PC基板15は厚さ1.1mm、直径120mm、中心孔径15mmである。PC基板15の代わりに、APO等の樹脂材料を用いることもできる。そして、PC基板15上にL0層との間の接着層用2p樹脂20が塗布される。接着層用2p樹脂20は、中心孔(図示しない)を有するPC基板15の内周側に円環状に滴下され、PC基板を回転させて振り切り、均一の厚み(第5の一定な厚み)とした。接着層用2p樹脂20としては、PC基板15とL0層記録膜17とを接着でき、後に行う紫外線照射により硬化可能な樹脂から適宜選択すればよい。接着層用2p樹脂20の樹脂厚は例えば10μmである。簡単のため、PC基板接着用2p樹脂20は単層としたが、転写性、剥離性や厚み精度を満足するために、複数の樹脂が組み合わされて使用される場合もある。
図1−(18)において、PC基板接着用2p樹脂20上に、図1−(16)の工程が終了したガラス基板1が中心孔(図示せず)を用いて位置合わせされ、重ね合わされる。その後、UV光源5から紫外線がPC基板15越しに照射され、PC基板接着用2p樹脂20が硬化される。PC基板接着用2p樹脂20は、L0層記録膜17上に塗布されてから、PC基板15と重ね合わされても良い。
図1−(19)において、PC基板接着用2p樹脂20が硬化後、ガラス基板1が剥離され、本発明における4層構成の光記録媒体が完成する。
図1−(19)は完成した本発明の4層光記録媒体の断面図でもある。PC基板15上に、PC基板側から4層の記録層(L0〜L3層)がそれぞれ接着層及び中間層を介して配置され、カバー層2がL3層上を覆っている。記録再生のための光束はカバー層2の方向から媒体に入射する。
図1−(4)、(8)、(12)及び(16)において説明したように、L3〜L0層の情報パターン4、9、13及び16上には、L3〜L0層記録膜6、10、14及び17が成膜される。それらは以下の手順で成膜される。まず、案内溝やピットの形成されたL3〜L0層の情報パターン4、9、13及び16上に、誘電体層が成膜され、必要に応じて界面層、記録層、必要に応じて界面層、反射層、必要に応じて高屈折率層が順次成膜される。すなわち、情報パターン上に、誘電体層−記録層−反射層の順番で成膜がなされる。また、必要に応じて、記録膜と反射層の間には誘電体層があっても良い。
次に、図2を用いて、L0〜L3層記録膜17、14、10及び6の構成について詳述する。図2は完成した本発明の4層光記録媒体の断面図である。PC基板15上に、PC基板15側から4層の記録層L0層17、L1層14、L2層10及びL3層6が接着層20、中間層18、11及び7を介して配置され、カバー層2がL3層上を覆っている。記録再生のための光束は矢印(光束入射方向)23の方向から媒体に入射する。
L0〜L3層それぞれの記録膜17、14、10及び6は、記録型のものを例に説明する。それぞれの記録膜は、追記型でも書き換え型でも、ROM用の反射膜でも良いし、それらの組み合わせでも良い。
図1−(4)において、L3層の情報パターン4上にL3層記録膜6が以下の手順で成膜される。まず、案内溝やピットの形成されたL3層の情報パターン4上に、L3誘電体層46が成膜され、必要に応じてL3界面層45、L3記録層44、必要に応じてL3界面層43、L3反射層42、必要に応じてL3高屈折率層41が順次成膜される。すなわち、情報パターン上に、誘電体層−記録層−反射層の順番で成膜がなされる。
同様に、図1−(8)において、L2層の情報パターン9上にL2層記録膜10が以下の手順で成膜される。まず、案内溝やピットの形成されたL2層の情報パターン9上に、L2誘電体層40が成膜され、必要に応じてL2界面層39、L2記録層38、必要に応じてL2界面層37、L2反射層36、必要に応じてL2高屈折率層35が順次成膜される。すなわち、情報パターン上に、誘電体層−記録層−反射層の順番で成膜がなされる。
同様に、図1−(12)において、L1層の情報パターン13上にL1層記録膜14が以下の手順で成膜される。まず、案内溝やピットの形成されたL1層の情報パターン13上に、L1誘電体層34が成膜され、必要に応じてL1界面層33、L1記録層32、必要に応じてL1界面層31、L1反射層30、必要に応じてL1高屈折率層29が順次成膜される。すなわち、情報パターン上に、誘電体層−記録層−反射層の順番で成膜がなされる。
同様に、図1−(16)において、L0層の情報パターン16上にL0層記録膜17が以下の手順で成膜される。まず、案内溝やピットの形成されたL0層の情報パターン16上に、L0誘電体層28が成膜され、必要に応じてL0界面層27、L0記録層26、必要に応じてL0界面層25、L0反射層24が順次成膜される。すなわち、情報パターン上に、誘電体層−記録層−反射層の順番で成膜がなされる。
従来例の2層光記録媒体においては、いずれの層も反射層−記録層−誘電体層の順番で成膜されていた。
本発明の多層光記録媒体製造方法を採用することにより、コスト高の要因であった再利用が困難な透明スタンパを使用することなく、安価な4層構成の光記録媒体を供給することが可能となった。
以上の工程で作製した4層光記録媒体の各層間隔は、
L0層−L1層:10μm±2μm以内、
L1層−L2層:15μm±2.5μm以内、
L2層−L3層:10μm±2μm以内、
であった。
L0層−L1層:10μm±2μm以内、
L1層−L2層:15μm±2.5μm以内、
L2層−L3層:10μm±2μm以内、
であった。
(実施例2)
本発明における4層光記録媒体の製造方法の第2実施例について、図3(図3A〜図3D)を用いて説明する。図3は4層の情報記録面L0、L1、L2およびL3層を有する。図3は中心孔を有する回転対称なディスク状の断面図の片側半分を示すものであり、基板やスタンパの中心孔は省略されている。また、図1と同様の部材には同様の符号を用いている。
本発明における4層光記録媒体の製造方法の第2実施例について、図3(図3A〜図3D)を用いて説明する。図3は4層の情報記録面L0、L1、L2およびL3層を有する。図3は中心孔を有する回転対称なディスク状の断面図の片側半分を示すものであり、基板やスタンパの中心孔は省略されている。また、図1と同様の部材には同様の符号を用いている。
本発明の第1実施例との違いとして、支持基板が金属を主材料とした金属板となっており、スタンパA〜D(3、8、12、21)が、透明スタンパA〜D(19−A〜D)となっており、透明スタンパA〜Dの材質はガラスである。またスタンパの材質としては、透明なセラミックスが好適である。金属板50は、例えばニッケル、ステンレス製のものが好適である。金属板50としては、厚さ0.2〜2mm、直径80〜120mm、中心孔径10〜15mmのものが好適である。典型的には、金属板50は、厚さ0.3mm、直径および中心孔径はPC基板と略同じで例えばそれぞれ120mm、15mmである。また、ガラス製の透明スタンパA〜D(19−A〜D)としては、厚さ0.5〜10mm、直径80〜120mm、中心孔径10〜15mmのものが好適である。典型的には、ガラス製の透明スタンパA〜D(19−A〜D)は、厚さ1.0mm、直径および中心孔径はPC基板と略同じで例えばそれぞれ120mm、15mmである。また、図3−(2)、(6)、(10)及び(14)において、UV光源5は透明スタンパ19側から照射した。
他は実施例1と同様として4層光記録媒体を製造した。
本発明の多層光記録媒体製造方法を採用することで、繰り返し使用可能なガラス製の透明スタンパを用いることにより、安価な4層構成の光記録媒体を供給することが可能となった。
以上の工程で作製した4層光記録媒体の各層間隔は、
L0層−L1層:10μm±2μm、
L1層−L2層:15μm±2.5μm、
L2層−L3層:10μm±2μm、
であった。
L0層−L1層:10μm±2μm、
L1層−L2層:15μm±2.5μm、
L2層−L3層:10μm±2μm、
であった。
(実施例3)
本発明における4層光記録媒体の製造方法の第3実施例について説明する。第1実施例及び第2実施例と同様の部材には同様の符号を用いている。
本発明における4層光記録媒体の製造方法の第3実施例について説明する。第1実施例及び第2実施例と同様の部材には同様の符号を用いている。
本発明の第1実施例との違いとして、スタンパA〜D(3、8、12、21)が、透明スタンパA〜D(19−A〜D)となっており、透明スタンパA〜Dの材質はガラスである。またスタンパの材質としては、透明なセラミックスが好適である。支持基板は透明なガラス基板1となっている。ガラス基板1としては、厚さ0.2〜2mm、直径80〜120mm、中心孔径10〜30mmのものが好適である。典型的には、ガラス基板1は、厚さ1.2mm、直径および中心孔径はPC基板と略同じで例えばそれぞれ120mm、15mmである。また、ガラス製の透明スタンパA〜D(19−A〜D)としては、厚さ0.5〜10mm、直径80〜120mm、中心孔径10〜30mmのものが好適である。典型的には、ガラス製の透明スタンパA〜D(19−A〜D)は、厚さ1.0mm、直径および中心孔径はPC基板と略同じで、例えばそれぞれ120mm、15mmである。また、UV光源5は透明スタンパ19側から照射した。ただし、UV照射方向はどちらでも良く、UV光源5はガラス基板1側から照射しても良い。
他は実施例1及び2と同様として4層光記録媒体を製造した。
本発明の多層光記録媒体製造方法を採用することで、繰り返し使用可能なガラス製の透明スタンパを用いることにより、安価な4層構成の光記録媒体を供給することが可能となった。
以上の工程で作製した4層光記録媒体の各層間隔は、
L0層−L1層:10μm±2μm、
L1層−L2層:15μm±2.5μm、
L2層−L3層:10μm±2μm、
であった。
L0層−L1層:10μm±2μm、
L1層−L2層:15μm±2.5μm、
L2層−L3層:10μm±2μm、
であった。
(比較例1)
比較例として、図4(図4A〜図4D)に示す工程を用いて、4層の情報記録面L0層〜L3層を有する4層光記録媒体を作製した。図4は中心孔を有する回転対称なディスク状の断面図の片側半分を示すものであり、基板やスタンパの中心孔は省略されている。
比較例として、図4(図4A〜図4D)に示す工程を用いて、4層の情報記録面L0層〜L3層を有する4層光記録媒体を作製した。図4は中心孔を有する回転対称なディスク状の断面図の片側半分を示すものであり、基板やスタンパの中心孔は省略されている。
図4−(1)において、PC基板15は、射出成形用スタンパ22を用いて射出成形されたポリカーボネート製の基板であり、PC基板15上にはL0層の情報パターン16として、深さ数十nm程度のピットや案内溝が形成されている。典型的には、PC基板15は、厚さ1.1mm、直径120mm、中心孔径15mmである。
図4−(2)において、L0層の情報パターン16上にL0層記録膜17が成膜される。L0層記録膜17は、典型的には、光を透過しない反射膜を含んで構成される。
図4−(3)において、L0層の上に設けられるL1層との間の中間層3を構成するための中間層3用2p樹脂18がL0層記録膜17上に塗布される。中間層3用2p樹脂18の樹脂厚は、10μmである。
図4−(4)において、中間層3用2p樹脂18上に、L1層の情報パターンが予め形成された樹脂製の透明スタンパa19−1が中心孔(図示せず)を用いて位置合わせされ、重ね合わされる。その後、UV光源5から紫外線が透明スタンパa19−1越しに照射され、中間層3用2p樹脂18が硬化される。
図4−(5)において、中間層3用2p樹脂18が硬化後、透明スタンパa19−1が剥離され、PC基板15上にはL1層の情報パターン13として、深さ数十nm程度のピットや案内溝が形成される。剥離された透明スタンパa19−1は、紫外線を照射されたために劣化し、スタンパとして再使用できないばかりか、再利用するにも用途が制限されてしまう。
図4−(6)において、L1層の情報パターン13上にL1層記録膜14が成膜される。L1層記録膜14は、半透明膜で構成される。
図4−(7)において、L1層の上に設けられるL2層との間の中間層2を構成するための中間層2用2p樹脂11がL1層記録膜14上に前記と同様に塗布される。中間層2用2p樹脂11の樹脂厚は、15μmである。
図4−(8)において、中間層2用2p樹脂11上に、L2層の情報パターンが予め形成された樹脂製の透明スタンパb19−2が中心孔(図示せず)を用いて位置合わせされ、重ね合わされる。その後、前記と同様にUV光源5から透明スタンパb19−2越しに紫外線が照射され、中間層2用2p樹脂11が硬化される。
図4−(9)において、中間層2用2p樹脂11が硬化後、透明スタンパb19−2が剥離され、PC基板15上にはL2層の情報パターン9として、深さ数十nm程度のピットや案内溝が形成される。前記と同様に、剥離された透明スタンパb19−2は、紫外線を照射されたために劣化し、スタンパとして再使用できない。
図4−(10)において、L2層の情報パターン9上にL2層記録膜10が成膜される。前記と同様にL2層記録膜10は、半透明膜で構成される。
図4−(11)において、L2層の上に設けられるL3層との間の中間層1を構成するための中間層1用2p樹脂7がL2層記録膜10上に前記と同様に塗布される。中間層1用2p樹脂7の樹脂厚は、10μmである。
図4−(12)において、中間層1用2p樹脂7上に、L3層の情報パターンが予め形成された樹脂製の透明スタンパc19−3が中心孔(図示せず)を用いて位置合わせされ、重ね合わされる。その後、前記と同様にUV光源5から透明スタンパc19−3越しに紫外線が照射され、中間層1用2p樹脂7が硬化される。
図4−(13)において、中間層1用2p樹脂7が硬化後、透明スタンパc19−3が剥離され、PC基板15上にはL3層の情報パターン4として、深さ数十nm程度のピットや案内溝が形成される。前記と同様に、剥離された透明スタンパc19−3は、紫外線を照射されたために劣化し、スタンパとして再使用できない。
図4−(14)において、L3層の情報パターン4上にL3層記録膜6が成膜される。前記と同様にL3層記録膜6は、半透明膜で構成される。
図4−(15)において、L3層記録膜6上にカバーシートを構成するためのカバーシート用2p樹脂2が前記と同様に塗布される。カバーシート用2p樹脂2の樹脂厚は70μmである。
図4−(16)において、UV光源5から紫外線が照射され、カバーシート用2p樹脂2が硬化される。
以上の工程で作製した4層光記録媒体の各層間隔は、
L0層−L1層:10μm±2.5μm、
L1層−L2層:15μm±4μm、
L2層−L3層:10μm±5μm、
であり、信号の読み書きに悪影響を及ぼした。
L0層−L1層:10μm±2.5μm、
L1層−L2層:15μm±4μm、
L2層−L3層:10μm±5μm、
であり、信号の読み書きに悪影響を及ぼした。
1, ガラス基板
2, カバーシート用2p樹脂(カバー層)
3, スタンパA
4, L3層パターン(L3層の情報パターン)
5, UV光源
6, L3層記録膜(L3層)
7, 中間層1用2p樹脂(中間層1)
8, スタンパB
9, L2層パターン(L2層の情報パターン)
10, L2層記録膜(L2層)
11, 中間層2用2p樹脂(中間層2)
12, スタンパC
13, L1層パターン(L1層の情報パターン)
14, L1層記録膜(L1層)
15, PC基板
16, L0層パターン(L0層の情報パターン)
17, L0層記録膜(L0層)
18, 中間層3用2p樹脂(中間層3)
19−1, 透明スタンパa
19−2, 透明スタンパb
19−3, 透明スタンパc
19−A, 透明スタンパA
19−B, 透明スタンパB
19−C, 透明スタンパC
19−D, 透明スタンパD
20, 接着層用2p樹脂(接着層)
21, スタンパD
22, 射出成形用スタンパ
24, L0反射層
25, L0界面層
26, L0記録層
27, L0界面層
28, L0誘電体層
50, 金属板
2, カバーシート用2p樹脂(カバー層)
3, スタンパA
4, L3層パターン(L3層の情報パターン)
5, UV光源
6, L3層記録膜(L3層)
7, 中間層1用2p樹脂(中間層1)
8, スタンパB
9, L2層パターン(L2層の情報パターン)
10, L2層記録膜(L2層)
11, 中間層2用2p樹脂(中間層2)
12, スタンパC
13, L1層パターン(L1層の情報パターン)
14, L1層記録膜(L1層)
15, PC基板
16, L0層パターン(L0層の情報パターン)
17, L0層記録膜(L0層)
18, 中間層3用2p樹脂(中間層3)
19−1, 透明スタンパa
19−2, 透明スタンパb
19−3, 透明スタンパc
19−A, 透明スタンパA
19−B, 透明スタンパB
19−C, 透明スタンパC
19−D, 透明スタンパD
20, 接着層用2p樹脂(接着層)
21, スタンパD
22, 射出成形用スタンパ
24, L0反射層
25, L0界面層
26, L0記録層
27, L0界面層
28, L0誘電体層
50, 金属板
Claims (5)
- ベース基板上に、記録層をn層(nは2以上の整数)有する多層光記録媒体の製造方法であって、
(a)支持基板に対して樹脂層を形成する工程と、
(b)前記樹脂層上にスタンパを配置して、前記支持基板又は前記スタンパを介して光線を照射し、前記樹脂層に前記スタンパの凹凸パターンを形成する工程と、
(c)前記樹脂層上に前記記録層を形成する工程と、
(d)前記工程(a)乃至工程(c)をさらに(n−1)回繰り返し行うことにより、前記支持基板上にトータルでn層の前記記録層を積層する工程と、
(e)n層目の前記記録層上に、接着層を介して前記ベース基板を貼り合わせる工程と、
(f)前記支持基板を剥離する工程と
を有することを特徴とする多層光記録媒体の製造方法。 - 前記支持基板と前記スタンパの少なくとも一方は、前記光線を透過させる材料からなることを特徴とする請求項1に記載の多層光記録媒体の製造方法。
- 前記支持基板はガラス又は透明セラミックを主材料とし、前記スタンパは金属を主材料とすることを特徴とする請求項2に記載の多層光記録媒体の製造方法。
- 前記支持基板は金属を主材料とし、前記スタンパはガラス又は透明セラミックを主材料とすることを特徴とする請求項2に記載の多層光記録媒体の製造方法。
- 前記支持基板及び前記スタンパは、いずれもガラス又はセラミックを主材料とすることを特徴とする請求項2に記載の多層光記録媒体の製造方法。
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