JPH09126524A - 空調装置 - Google Patents

空調装置

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JPH09126524A
JPH09126524A JP7307211A JP30721195A JPH09126524A JP H09126524 A JPH09126524 A JP H09126524A JP 7307211 A JP7307211 A JP 7307211A JP 30721195 A JP30721195 A JP 30721195A JP H09126524 A JPH09126524 A JP H09126524A
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JP
Japan
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priority
indoor
indoor unit
outdoor
controller
Prior art date
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Pending
Application number
JP7307211A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Maruhashi
勤 丸橋
Shigeru Yoshimura
茂 吉村
Kaoru Kawamoto
薫 河本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Rinnai Corp
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Rinnai Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調能力がオーバーとなる場合には、優先ス
イッチで優先権を設定した室内機が優先運転される空調
装置の提供。 【解決手段】 1号〜3号室内機N1 、N2 、N3 に、
優先スイッチ15、45、55を設け、温度センサによ
り検出される冷温水の温度が所定温度(例えば7℃)を
維持する様に室外制御器がガスバーナのインプットを制
御する室外機Gとを有する吸収式冷暖房装置Aにおい
て、室外制御器は、冷房能力がオーバーすると判別した
場合、優先権を設定した室内機が優先運転される様に各
室内制御器に指示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】室外熱交換器、吸収器伝熱管、及び凝縮
器伝熱管を順に環状接続し、冷却水ポンプにより冷却水
を循環させる冷却水回路と、燃焼器により低濃度吸収液
中の冷媒を気化させて中濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離
する高温再生器、該高温再生器を内包し前記中濃度吸収
液を高濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する低温再生器、
前記凝縮器伝熱管を配設するとともに各再生器から高温
の蒸気冷媒が送り込まれる凝縮器、蒸発器伝熱管を配設
するとともに前記凝縮器で液化した液冷媒を減圧下で蒸
発させる蒸発器、該蒸発器に併設され前記吸収器伝熱管
を配設し前記蒸発器で蒸発した蒸気冷媒を前記低温再生
器から送られる高濃度の吸収液に吸収させる吸収器、及
び該吸収器内の吸収液を前記高温再生器に戻す溶液ポン
プを有する吸収液回路と、前記蒸発器伝熱管に冷水を流
す為の冷水ポンプと、室外制御器と双方向通信を行うと
ともに、冷水温センサにより検出した冷水温度が所定温
度(例えば7℃)を維持する様に前記燃焼器のインプッ
トを調節する等の制御を行う室外制御器とを有する室外
機と、送風ファンを付設するとともに、前記蒸発器伝熱
管から冷水が供給される室内熱交換器と、該冷水の通過
流量を調節する流量調節弁と、設定室温等の空調状態を
設定する空調設定手段と、該空調設定手段が設定した空
調状態となる様に前記送風ファン及び前記流量調節弁を
制御する室内制御器とを有する複数の室内機とにより構
成される吸収式の空調装置が従来より知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】様々の試験を行った結
果、本願発明者らは、上記従来の吸収式の空調装置は、
以下に示す課題を有する事を見いだした。気温が高い
(例えば38℃)場合に、各部屋に設置された室内機の
空調設定手段により、使用者が各部屋の設定室温を低く
設定した場合、室外機の冷房能力を越え、最大インプッ
ト(4800kcal)にしても、冷水温度を所定温度
に維持できなくなる(室温が設定温度に維持できなくな
る)事がある。
【0004】具体的には、弱者(老人、子供、病人等)
の部屋(1) の室温が適温(例えば20℃)に設定され、
誰も居ない部屋(2) の室温が適温(例えば20℃)に設
定され、最大インプット近くで冷房運転が為されている
状態において、帰宅した使用者が部屋(3) の室内機を作
動させて部屋(3) の室温を低く設定する(例えば18
℃)と能力オーバーとなり、各部屋の室温を設定温度に
する事ができなくなる虞がある。この場合、弱者の部屋
(1) の室温が上昇し、弱者が不快感を感じる。又、部屋
(3) の室温が設定温度に低下しないので帰宅した部屋
(3) の使用者も不満足である。
【0005】本発明の目的は、空調能力オーバーとなる
場合には、優先スイッチで優先権を設定した室内機が優
先運転される空調装置の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、以下の構成を採用した。 (1)冷暖房用の熱媒体を生成する為の加熱源と、前記
熱媒体の温度が所定温度を維持する様に加熱源の加熱力
を調節する等の制御を行う室外制御器を有する室外機
と、送風ファンを付設するとともに、前記室外機から供
給される前記熱媒体が通過する室内熱交換器と、前記熱
媒体の通過流量を調節する流量調節弁と、空調状態を設
定する空調設定手段と、前記室外制御器と双方向通信を
行うとともに、前記空調設定手段が設定した空調状態と
なる様に前記送風ファン及び前記流量調節弁を制御する
室内制御器と、優先権を設定する為の優先スイッチとを
有する複数の室内機とにより構成される空調装置におい
て、前記室外制御器は、空調能力がオーバーすると判別
した場合には、優先権を設定した室内機が優先運転され
る様に各室内制御器に指示する。
【0007】(2)室外熱交換器、吸収器伝熱管、及び
凝縮器伝熱管を順に環状接続し、冷却水ポンプにより冷
却水を循環させる冷却水回路と、加熱源により低濃度吸
収液中の冷媒を気化させて中濃度吸収液と蒸気冷媒とに
分離する高温再生器、該高温再生器を内包し前記中濃度
吸収液を高濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する低温再生
器、前記凝縮器伝熱管を配設するとともに各再生器から
高温の蒸気冷媒が送り込まれる凝縮器、蒸発器伝熱管を
配設するとともに前記凝縮器で液化した液冷媒を減圧下
で蒸発させる蒸発器、該蒸発器に併設され前記吸収器伝
熱管を配設し前記蒸発器で蒸発した蒸気冷媒を前記低温
再生器から送られる高濃度の吸収液に吸収させる吸収
器、及び該吸収器内の吸収液を前記高温再生器に戻す溶
液ポンプを有する吸収液回路と、前記蒸発器伝熱管に冷
水を流す為の冷水ポンプと、冷水温センサにより検出し
た冷水温度が所定温度を維持する様に前記加熱源の加熱
力を調節する等の制御を行う室外制御器とを有する室外
機と、送風ファンを付設するとともに、前記蒸発器伝熱
管から冷水が供給される室内熱交換器と、該冷水の通過
流量を調節する流量調節弁と、空調状態を設定する空調
設定手段と、前記室外制御器と双方向通信を行うととも
に、前記空調設定手段が設定した空調状態となる様に前
記送風ファン及び前記流量調節弁を制御する室内制御器
と、優先権を設定する為の優先スイッチとを有する複数
の室内機とにより構成される吸収式空調装置において、
前記室外制御器は、空調能力がオーバーすると判別した
場合、優先権を設定した室内機が優先運転される様に各
室内制御器に指示する。
【0008】(3)上記(1) 又は(2) の構成を有し、特
定の室内機のみ、前記優先スイッチを設ける。 (4)上記(1) 乃至(3) の構成を有し、優先権を設定で
きるのは、最初に優先スイッチをオンにした室内機であ
る。 (5)上記(1) 乃至(4) の構成を有し、前記優先スイッ
チを設けた室内機に優先順位を設け、或る室内機に優先
権が設定されている場合において、或る室内機より優先
順位が高い別の室内機の優先スイッチをオン操作すれ
ば、前記別の室内機に優先権が移動する。
【0009】
【作用】
〔請求項1について〕室外機の加熱源は加熱による熱エ
ネルギーを用いて冷暖房用の熱媒体を生成し、熱媒体は
各室内機に供給される。空調能力がオーバーする虞があ
る場合に優先運転を行なわせる室内機の優先スイッチを
使用者がオンすると、その室内機に優先権が設定され
る。室外制御器は、熱媒体の温度が所定温度を維持する
様に加熱源の加熱力を調節する等の制御を行う。又、室
外制御器は、室内制御器と双方向通信を行ない、空調能
力がオーバーすると判別した場合、優先権を設定した室
内機が優先運転される様に各室内制御器に指示する。優
先運転の指示が来た場合、優先権を設定した室内機の室
内制御器は、空調設定手段が設定した運転状態となる様
に送風ファン及び流量調節弁を制御する。又、優先権を
設定していない室内機は、室外機の空調能力をオーバー
させない様に、送風ファン及び流量調節弁を制御する。
【0010】〔請求項2について〕高温再生器は加熱源
により加熱され、低濃度吸収液は、冷媒が気化して中濃
度吸収液と蒸気冷媒とに分離する。低温再生器は、中濃
度吸収液を高濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する。各再
生器から蒸気冷媒が凝縮器に送り込まれる。凝縮器伝熱
管を流れる冷却水により蒸気冷媒が凝縮し、凝縮器内に
溜まる。凝縮器から蒸発器に送りこまれた液冷媒は、冷
水が流れる蒸発器伝熱管に当たって蒸発し冷水を冷却す
る。冷却された冷水が室内熱交換器を通過する事により
室内冷房が行なわれる。蒸発器で蒸発した蒸気冷媒は、
低温再生器から送られる高濃度の吸収液に吸収され吸収
器内に溜まる。吸収器内に溜まった液冷媒は、溶液ポン
プにより高温再生器に戻される。
【0011】空調能力がオーバーする虞がある場合に優
先運転を行なわせる室内機の優先スイッチを使用者がオ
ンすると、その室内機に優先権が設定される。室外制御
器は、冷水温センサにより検出した冷水温度が所定温度
を維持する様に加熱源の加熱力を調節する等の制御を行
う。又、室外制御器は、室内制御器と双方向通信を行な
い、空調能力がオーバーすると判別した場合、優先権を
設定した室内機が優先運転される様に各室内制御器に指
示する。優先運転の指示が来た場合、優先権を設定した
室内機の室内制御器は、空調設定手段が設定した運転状
態となる様に送風ファン及び流量調節弁を制御する。
又、優先権を設定していない室内機は、室外機の空調能
力をオーバーさせない様に、送風ファン及び流量調節弁
を制御する。
【0012】〔請求項3について〕優先運転の指示が来
た場合、優先権を設定した室内機の室内制御器は、空調
設定手段が設定した運転状態となる様に送風ファン及び
流量調節弁を制御する。又、優先スイッチを設けていな
い室内機又は優先権を設定していない室内機の室内制御
器は、室外機の空調能力をオーバーさせない様に送風フ
ァン及び流量調節弁を制御する。
【0013】〔請求項4について〕優先運転の指示が来
た場合、優先権を最初に設定した室内機の室内制御器
は、空調設定手段が設定した空調状態となる様に送風フ
ァン及び流量調節弁を制御する。又、優先権を設定して
いない室内機又は優先権を設定できなかった室内機の室
内制御器は、空調能力をオーバーさせない様に送風ファ
ン及び流量調節弁を制御する。
【0014】〔請求項5について〕優先運転の指示が来
た場合、優先権を設定した或る室内機の室内制御器は、
空調設定手段が設定した運転状態となる様に、送風ファ
ン及び流量調節弁を制御する。又、優先権を設定してい
ない他の室内機の室内制御器は、空調能力をオーバーさ
せない様に、送風ファン及び流量調節弁を制御する。こ
の状態で、或る室内機より優先順位が高い別の室内機の
優先スイッチをオン操作すれば、優先権が別の室内機に
移動する。尚、室内機の優先順位は、例えば、一般の部
屋→子供が居る部屋→老人や病人が居る部屋の順に高く
なる様にしておく。
【0015】
【発明の効果】
〔請求項1、2について〕予め、優先スイッチをオンに
して優先権を設定しておけば、空調能力がオーバーした
場合、他の室内機の運転は抑制され、優先権を設定した
室内機は優先運転される。そして、空調設定手段が設定
した運転状態となる様に、優先権を設定した室内機の室
内制御器が送風ファン及び流量調節弁を制御する。この
為、空調能力がオーバーする場合であっても、優先権を
設定した室内機を設置した部屋は、その室内機の空調設
定手段が設定した空調状態となるので使い勝手が良い。
【0016】〔請求項3について〕空調能力がオーバー
する場合であっても、弱者(老人、子供、病人等)が居
る部屋に設置した特定の室内機(1台以上全台未満)の
優先権スイッチをオンにすれば、その室内機を設置した
部屋が、その室内機の空調設定手段が設定した空調状態
となるので、弱者から見て使い勝手が良い。
【0017】〔請求項4について〕優先スイッチをオン
にして優先権を設定できる室内機は、最初に優先スイッ
チをオンにした室内機(1台)であるので、空調能力が
オーバーする場合において、優先権を設定した室内機の
部屋の空調状態を、その室内機の空調設定手段が設定し
た空調状態に確実にする事ができ、使い勝手が良い。
又、優先権が一旦、設定されると、他の室内機の優先ス
イッチにより優先権が奪取される事も無い。
【0018】〔請求項5について〕或る室内機に既に優
先権が設定されている場合において、或る室内機より優
先順位が高い別の室内機の優先スイッチをオン操作すれ
ば、別の室内機に優先権を移す事ができ、これにより、
別の室内機を設置した部屋を、その室内機の空調設定手
段が設定した空調状態にする事ができ、使い勝手が良
い。尚、別の室内機に移った優先権は、別の室内機より
優先順位が低い室内機の優先スイッチをオン操作しても
優先権が移らず、優先権が奪取される事も無い。
【0019】例えば、一般の部屋→子供が居る部屋→老
人や病人が居る部屋の順に高くなる様に室内機の優先順
位が付けられており、一般の部屋や子供が居る部屋に設
置された室内機の優先スイッチがオンされ、或る室内機
に優先権が設定されている場合において、老人や病人が
居る部屋の優先スイッチをオン操作すれば、その室内機
に優先権を移す事ができる。これにより、老人や病人が
居る部屋の空調状態を、空調設定手段が設定した空調状
態にする事ができる。尚、一般の部屋や子供が居る部屋
の優先スイッチをオン操作しても優先権を奪取する事が
できない。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施例(請求項1、
2、4に対応)を、図1〜図6に基づいて説明する。図
に示す様に、家庭用の吸収式冷暖房装置Aは、老人や病
人が居る部屋に設置される1号室内機N1 と、子供が居
る部屋に設置される2号室内機N2 と、健康な大人が居
る部屋に設置される3号室内機N3 と、屋外に設置され
る室外機Gとにより構成される。
【0021】1号室内機N1 は、送風ファン1aを付設
した室内熱交換器1と、冷水の通過流量を調節する流量
調節弁11と、設定室温を設定する室温設定器12と、
室温を検出するサーミスタ13と、室外制御器6と双方
向通信を行うとともに、室温が室温設定器12が設定し
た設定室温になる様に送風ファン1a及び流量調節弁1
1を制御する室内制御器14と、優先権を設定する優先
スイッチ15(ランプ15a内蔵)と、設定室温等を表
示する表示器16と、燃焼ランプ(赤色)17、タイマ
ーランプ(黄色)18、運転ランプ(緑色)19等を有
する。
【0022】2号室内機N2 は、送風ファン40aを付
設した室内熱交換器40と、冷水の通過流量を調節する
流量調節弁41と、設定室温を設定する室温設定器42
と、室温を検出するサーミスタ43と、室外制御器6と
双方向通信を行うとともに、室温が室温設定器42が設
定した設定室温になる様に送風ファン40a及び流量調
節弁41を制御する室内制御器44と、優先権を設定す
る優先スイッチ45(ランプ45a内蔵)と、設定室温
等を表示する表示器46と、燃焼ランプ(赤色)47、
タイマーランプ(黄色)48、運転ランプ(緑色)49
等を有する。
【0023】3号室内機N3 は、送風ファン50aを付
設した室内熱交換器50と、冷水の通過流量を調節する
流量調節弁51と、設定室温を設定する室温設定器52
と、室温を検出するサーミスタ53と、室外制御器6と
双方向通信を行うとともに、室温が室温設定器52が設
定した設定室温になる様に送風ファン50a及び流量調
節弁51を制御する室内制御器54と、優先権を設定す
る優先スイッチ55(ランプ55a内蔵)と、設定室温
等を表示する表示器56と、燃焼ランプ(赤色)57、
タイマーランプ(黄色)58、運転ランプ(緑色)59
等を有する。
【0024】室外機Gは、冷却水回路2と、ガスバーナ
31、高温再生器32、低温再生器33、凝縮器34、
蒸発器35、吸収器36、溶液ポンプ37を有する吸収
液回路3と、冷温水ポンプ4と、冷温水サーミスタ60
1〜603と、冷温水60の温度が7℃を維持する様に
インプットを調節する等の制御を行う室外制御器6とを
備える。
【0025】冷却水回路2は、冷却塔ファン72を付設
した冷却塔21と、冷却水槽22と、冷却水ポンプ23
と、吸収器伝熱管24と、凝縮器伝熱管25とを順に環
状接続して構成され、冷房運転時(図4参照)には冷却
水ポンプ23(1230リットル/h)を作動させて冷
却水20を循環させる。
【0026】冷却塔ファン72は、交流コンデンサモー
タ73(100V- 消費電力80W、8μF、1200
rpm/60Hz)により駆動される。交流コンデンサ
モータ73は、トライアックを介してAC- 100Vに
電気接続され、温度センサ71が検出する冷却水20の
温度が31.5℃に維持される様に室外制御器6により
制御される。尚、温度センサ71は、冷却水ポンプ23
- 吸収器伝熱管24間を接続する冷却水管26中に配設
され、吸収器伝熱管24に供給される冷却水20の温度
を検出する。暖房運転時(図5参照)は、冷却水回路2
内の冷却水20は全て抜かれ、交流コンデンサモータ7
3には通電されない。
【0027】ガスバーナ31は、ブンゼン式であり、ガ
ス電磁弁311、312、ガス比例弁313を連設した
ガス管314によりガスが供給され、燃焼用ファン31
5により燃焼用空気が供給されて燃焼する。冷房運転時
(比例制御時)、ガスバーナ31は、室内熱交換器1、
40、50に供給される冷温水60の平均水温が7℃に
なる(冷温水サーミスタ601〜603により検出)様
にインプット量が室外制御器6により比例制御(150
0kcal〜4800kcal)される。
【0028】高温再生器32は、ガスバーナ31により
加熱されるドーム状の加熱室321、上方に立設する吹
出筒322、及び希液323(本実施例では58%臭化
リチウム水溶液)中の冷媒(水)を蒸発させて中液32
4(60%臭化リチウム水溶液)と蒸気冷媒325とに
分離する分離筒326等により構成される。尚、加熱室
321には、高温再生器32の温度(希液323の温
度)を測定する為の温度センサ327が配設されてい
る。
【0029】尚、冷房運転時は、冷暖切替弁351が閉
弁しているので、中液324(165℃)は、中液配管
328→高温熱交換流路329→オリフィス333付き
の中液配管334を経て低温再生器33の上部に送り込
まれる。
【0030】低温再生器33は、高温再生器32を内包
し、冷房運転時には、高温再生器32から送り込まれた
中液324を濃液331(62%臭化リチウム水溶液)
と蒸気冷媒332とに分離する。又、暖房運転時、中液
324は低温再生器33に送り込まれない。
【0031】凝縮器34には、暖房運転時、オリフィス
341付きの蒸気冷媒配管342を介して高温再生器3
2から高温の蒸気冷媒325が送り込まれるが、冷却水
20が凝縮器伝熱管25内を流れていないので凝縮しな
い。
【0032】冷房運転時には高温再生器32、低温再生
器33から蒸気冷媒325、332が凝縮器34に送り
込まれ、蒸気冷媒325、332は、コイル状の凝縮器
伝熱管25を流れる冷却水20によって冷却され液化
し、液冷媒(水)340は凝縮器34の底部に溜まる。
尚、昇温(37.5℃)した冷却水20は、冷却塔21
で冷却(31.5℃)される。
【0033】蒸発器35は、コイル状(溝付き)の蒸発
器伝熱管352を配設している。そして、暖房運転時に
は冷暖切替弁351が開弁するので、中液配管328
(冷暖切替弁351)→暖房配管353を介して高温の
中液324が蒸発器35に送り込まれる。又、同時に、
凝縮器34からは高温の蒸気冷媒332が、冷媒配管3
43(冷媒弁344)を介して送り込まれる。
【0034】冷房運転時に冷媒弁344が開弁すると、
液冷媒340は、冷媒配管343(冷媒弁344)→散
布器345を介して蒸発器伝熱管352に散布され、蒸
発器35内は略真空(約6.5mmHg)であるので、
液冷媒340は蒸発器伝熱管352内を流れる冷温水6
0から気化熱を奪って蒸発する。そして、冷却された冷
温水60は室内に配置された室内熱交換器1、40、5
0を通過して室内に送風される空気と熱交換(最大能力
時、吸熱4340kcal/h)して昇温し、昇温した
冷温水60は再び蒸発器伝熱管352を通過して冷却さ
れる。
【0035】吸収器伝熱管24を配設した吸収器36
は、蒸発器35に併設され、上部等が蒸発器35と連絡
している。そして、冷房運転時には、蒸発器35で蒸発
した蒸気冷媒354は上部等から吸収器36内に進入
し、低温再生器33→濃液配管335→低温熱交換流路
336→濃液配管337→散布器338を介して吸収器
伝熱管24上に散布される濃液331に吸収され、低濃
度となった希液323は吸収器36の底部に溜まる。
又、暖房運転時には、蒸発器35から高温の冷媒が送り
込まれる。
【0036】溶液ポンプ37は、AC- 100Vで動作
する三相DCブラシレスモータ(定格出力200W、消
費電力250W)である。この溶液ポンプ37には、ホ
ール素子371が取り付けられ、室外制御器6によりフ
ィードバック制御される。尚、冷温水60の流量制御は
ブロードで良いので、冷温水ポンプ4と溶液ポンプ37
とを一台のタンデムポンプで構成しても良い。
【0037】吸収器36の底部に溜まった希液323
(暖房運転時は吸収液)は、希液配管361→溶液ポン
プ37(最大流量100リットル/h)→希液配管36
2→低温熱交換流路363→高温熱交換流路364→希
液配管365を介して高温再生器32の加熱室321に
送られる。
【0038】室外制御器6は、優先スイッチ15、4
5、55、冷温水サーミスタ601〜603、サーミス
タ13、43、53、温度センサ71、327からの信
号に基づき、以下の被制御部材を制御する。被制御部材
……ガス電磁弁311、312、ガス比例弁313、冷
温水ポンプ4、溶液ポンプ37、交流コンデンサモータ
73、冷媒弁344、冷暖切替弁351、冷却水ポンプ
23、送風ファン1a、40a、50a、流量調節弁1
1、41、51、燃焼ランプ17、47、57(赤
色)、タイマーランプ18、48、58(黄色)、運転
ランプ19、49、59(緑色) 尚、燃焼ランプ17はガスバーナ31が燃焼中に点灯す
るランプ、タイマーランプ18、48、58はタイマー
動作中の場合に点灯するランプ、運転ランプ19、4
9、59は運転中に点灯するランプである。
【0039】つぎに、冷房運転中の、室外制御器6のマ
イクロコンピュータ(図示せず)による吸収式冷暖房装
置Aの優先作動を図6に基づいて述べる。優先スイッチ
15、45、55の何れもオフの場合には、室外制御器
6は、ステップs1で、冷温水60の温度が7℃を維持
する様にインプットを調節する。
【0040】尚、サーミスタにより検出される検出室温
が、室温設定器により設定した設定室温以下に低下して
いない状態では、表示は点滅状態(表示器46の23℃
表示、表示器56の25℃表示参照)であるが、設定室
温以下に低下すると、表示器の温度表示が点灯状態(表
示器16の22℃表示参照)になる。
【0041】ステップs2で、1号室内機N1 の優先ス
イッチ15がオンであるか否か判別し、オンの場合(Y
ES)はステップs3に進み、オフの場合(NO)はス
テップs5に進む。
【0042】例えば、1号室内機N1 が設置されている
部屋の使用者が優先スイッチ15を押圧すると、オン信
号が室内制御器14の室内通信回路(図示せず)により
搬送波(図示せず)に重畳され、電源コード62を通っ
て室外制御器6の室外通信回路(図示せず)に入り、復
調される事により室外制御器6は優先スイッチ15がオ
ン状態になった事を認識する。
【0043】そして、室外制御器6は点灯信号を出力
し、点灯信号は室外通信回路により搬送波に重畳され、
電源コード62を通って室内制御器14の室内通信回路
に入り、復調された点灯信号はランプ駆動素子(図示せ
ず)をオンするので照明ランプ15aが点灯する。
【0044】ステップs3で、1号室内機N1 に優先権
が設定され、1号室内機N1 は、室温設定器12で設定
された設定温度に基づいて制御を行う。例えば、1号室
内機N1 の室温設定器12により設定温度を22℃に設
定した場合、室内制御器14は、1号室内機N1 のサー
ミスタ13で検知される室温が22℃になる様に、送風
ファン1a、流量調節弁11を制御する。
【0045】この場合、室外機Gの冷房能力に余裕があ
る場合(最大インプットに達していない場合)は、サー
ミスタ43、53で検知される室温が、室温設定器4
2、52で設定された設定温度(例えば23℃、25
℃)になる様に、送風ファン40a、50aの送風力、
及び流量調節弁41、51を制御する。
【0046】又、室外機Gの冷房能力に余裕がない場合
(最大インプットに達している場合)は、室外制御器6
は、優先運転信号を出力し、優先運転信号は室外通信回
路により搬送波に重畳され、電源コード62を通って室
内制御器44、54の室内通信回路(図示せず)に入っ
て復調され、室内制御器44、54は、室外機Gの冷房
能力に余裕が生じる様に、送風ファン40a、50aの
送風力を弱め、流量調節弁41、51の開度を狭める。
【0047】ステップs4で、1号室内機N1 の優先ス
イッチ15がオフされたか否か判別し、オフの場合(Y
ES)はステップs1に戻り、オンの場合(NO)はス
テップs3に戻る。具体的には、1号室内機N1 が設置
されている部屋の使用者が優先スイッチ15を再押圧す
ると、オフ信号が室内制御器14の室内通信回路により
搬送波に重畳され、電源コード62を通って室外制御器
6の室外通信回路に入り、復調される事により、室外制
御器6は優先スイッチ15がオフに切り替わった事を認
識する。
【0048】そして、室外制御器6は消灯信号を出力
し、消灯信号は室外通信回路により搬送波に重畳され、
電源コード62を通って室内制御器14の室内通信回路
に入り復調された後、ランプ駆動素子をオフするので照
明ランプ15aが消灯する。
【0049】ステップs5で、2号室内機N2 の優先ス
イッチ45がオンであるか否か判別し、オンの場合(Y
ES)はステップs6に進み、オフの場合(NO)はス
テップs8に進む。
【0050】ステップs6で、2号室内機N2 に優先権
が設定され、2号室内機N2 は、室温設定器42で設定
された設定温度に基づいて制御を行う。例えば、2号室
内機N2 の室温設定器42により設定温度を23℃に設
定した場合、室内制御器44は、2号室内機N2 のサー
ミスタ43で検知される室温が23℃になる様に、送風
ファン40a、流量調節弁41を制御する。
【0051】この場合、室外機Gの冷房能力に余裕があ
る場合(最大インプットに達していない場合)は、サー
ミスタ13、53で検知される室温が、室温設定器1
2、52で設定された設定温度(例えば22℃、25
℃)になる様に、送風ファン1a、50aの送風力、及
び流量調節弁11、51を制御する。
【0052】又、室外機Gの冷房能力に余裕がない場合
(最大インプットに達している場合)は、室外制御器6
は、優先運転信号を出力し、優先運転信号は室外通信回
路により搬送波に重畳され、電源コード62を通って室
内制御器14、54の室内通信回路に入って復調され、
室内制御器14、54は、室外機Gの冷房能力に余裕が
生じる様に、送風ファン1a、50aの送風力を弱め、
流量調節弁11、51の開度を狭める。
【0053】ステップs7で、2号室内機N2 の優先ス
イッチ45がオフされたか否か判別し、オフの場合(Y
ES)はステップs1に戻り、オンの場合(NO)はス
テップs6に戻る。
【0054】ステップs8で、3号室内機N3 の優先ス
イッチ55(照明ランプ55a付)がオンであるか否か
判別し、オンの場合(YES)はステップs9に進み、
オフの場合(NO)はステップs1に戻る。
【0055】ステップs9で、3号室内機N3 に優先権
が設定され、3号室内機N3 は、室温設定器52で設定
された設定温度に基づいて制御を行う。例えば、3号室
内機N3 の室温設定器52により設定温度を25℃に設
定した場合、室内制御器54は、3号室内機N3 のサー
ミスタ53で検知される室温が25℃になる様に、送風
ファン50a、流量調節弁51を制御する。
【0056】この場合、室外機Gの冷房能力に余裕があ
る場合(最大インプットに達していない場合)は、サー
ミスタ13、43で検知される室温が、室温設定器1
2、42で設定された設定温度(例えば22℃、23
℃)になる様に、送風ファン1a、40aの送風力、及
び流量調節弁11、41を制御する。
【0057】又、室外機Gの冷房能力に余裕がない場合
(最大インプットに達している場合)は、室外制御器6
は、優先運転信号を出力し、優先運転信号は室外機通信
回路により搬送波に重畳され、電源コード62を通って
室内制御器14、44の室内機通信回路に入って復調さ
れ、室内制御器14、44は、室外機Gの冷房能力に余
裕が生じる様に、送風ファン1a、40aの送風力を弱
め、流量調節弁11、41の開度を狭める。
【0058】ステップs10で、3号室内機N3 の優先
スイッチ55がオフされたか否か判別し、オフの場合
(YES)はステップs1に戻り、オンの場合(NO)
はステップs9に戻る。
【0059】つぎに、本実施例の吸収式冷暖房装置Aの
利点を述べる。 〔ア〕吸収式冷暖房装置Aは、或る部屋にいる使用者
が、その部屋の室内機の室温設定器で設定室温を設定す
るとともに、優先スイッチを他の部屋にいる使用者に先
駆けてオンすれば、その室内機に優先権を設定でき、室
外機Gの冷房能力がオーバーする場合には、その室内機
は優先運転され、或る部屋の室温は設定室温に維持され
る。又、他の部屋に居る別の使用者によって、優先権の
奪取や解除は行えない。この為、吸収式冷暖房装置A
は、使い勝手が良い。
【0060】具体的には、例えば、1号室内機N1 の室
温設定器12により設定室温を設定するとともに、優先
スイッチ15をオンすれば、1号室内機N1 に優先権が
設定され、室外機Gの冷房能力がオーバーする場合、1
号室内機N1 が優先運転される。尚、優先スイッチ15
をオフする迄は、1号室内機N1 の優先権の設定が維持
され、2号室内機N2 、3号室内機N3 の優先スイッチ
45、55では優先権の移動や解除ができない。
【0061】これにより、1号室内機N1 を設置した部
屋に居る使用者が、設定室温(例えば22℃)を設定す
るとともに優先スイッチ15をオンすれば(一番にオン
する必要がある)、他の部屋に居る別の使用者によっ
て、優先権の奪取や解除が行われず、室外機Gの冷房能
力がオーバーする場合でも、室温が設定室温(22℃)
に維持されるので、1号室内機N1 を設置した部屋に居
る使用者が不愉快にならない。又、1号室内機N1 を設
置した部屋に居る使用者と、2号室内機N2 、3号室内
機N3 を設置した部屋に居る使用者らとの間で、優先権
の奪取合戦は起きない。
【0062】〔イ〕優先スイッチがオンの場合には、そ
の優先スイッチ内の照明ランプが点灯する構成であるの
で、その室内機を設置した部屋に居る使用者は、優先権
の設定の確認が容易に行える。例えば、優先スイッチ1
5がオンの場合には、優先スイッチ15内の照明ランプ
15aが点灯する構成であるので、1号室内機N1 を設
置した部屋に居る使用者は、優先権の設定の確認が容易
に行える。
【0063】つぎに、本発明の第2実施例(請求項1、
2、3に対応)を、図2〜図5、図7、図8に基づいて
説明する。吸収式冷暖房装置Bは、以下の構造及び室外
制御器6の制御が吸収式冷暖房装置Aと異なり、他は同
じである。1号室内機N1 は、病人、老人、子供等のV
IPが居る部屋(VIPルーム)に設置され、優先スイ
ッチ15が配設されている。又、2号室内機N2 、3号
室内機N3 は、健康な大人の居る部屋に設置され、優先
スイッチは配設されていない。
【0064】冷房運転中の、室外制御器6のマイクロコ
ンピュータによる吸収式冷暖房装置Bの作動は、図8の
フローチャートに示す様に為される。優先スイッチ15
がオフの場合には、室外制御器6は、ステップS1で、
冷温水60の温度が7℃を維持する様にインプットを調
節する等の制御を行う。
【0065】尚、吸い込みサーミスタにより検出される
検出室温が、室温設定器により設定した設定室温以下に
低下していない状態では、表示は点滅状態(表示器46
の23℃表示、表示器56の25℃表示参照)である
が、設定室温以下に低下すると、表示器の温度表示が点
灯状態(表示器16の22℃表示参照)になる。
【0066】ステップS2で、1号室内機N1 の優先ス
イッチ15がオンであるか否か判別し、オンの場合(Y
ES)はステップS3に進み、オフの場合(NO)はス
テップS1に戻る。具体的には、1号室内機N1 が設置
されている部屋の使用者が優先スイッチ15を押圧する
と、オン信号が室内制御器14の室内通信回路により搬
送波に重畳され、電源コード62を通って室外制御器6
の室外通信回路に入り、復調される事により室外制御器
6は優先スイッチ15がオン状態になった事を認識す
る。
【0067】そして、室外制御器6は点灯信号を出力
し、点灯信号は室外通信回路により搬送波に重畳され、
電源コード62を通って室内制御器14の室内通信回路
に入り、復調された点灯信号はランプ駆動素子をオンす
るので優先スイッチ15の照明ランプ15aが点灯す
る。
【0068】ステップS3で、1号室内機N1 に優先権
が設定され、1号室内機N1 は、室温設定器12で設定
された設定温度に基づいて制御を行う。例えば、1号室
内機N1 の室温設定器12により設定温度を22℃に設
定した場合、室内制御器14は、1号室内機N1 のサー
ミスタ13で検知される室温が22℃になる様に、送風
ファン1a、流量調節弁11を制御する。
【0069】この場合、室外機Gの冷房能力に余裕があ
る場合(最大インプットに達していない場合)は、サー
ミスタ43、53で検知される室温が、室温設定器4
2、52で設定された設定温度(例えば23℃、25
℃)になる様に、送風ファン40a、50aの送風力、
及び流量調節弁41、51を制御する。
【0070】又、室外機Gの冷房能力に余裕がない場合
(最大インプットに達している場合)は、室外制御器6
は、優先運転信号を出力し、優先運転信号は室外通信回
路により搬送波に重畳され、電源コード62を通って室
内制御器44、54の室内通信回路に入って復調され、
室内制御器44、54は、室外機Gの冷房能力に余裕が
生じる様に、送風ファン40a、50aの送風力を弱
め、流量調節弁41、51の開度を狭める。
【0071】ステップS4で、1号室内機N1 の優先ス
イッチ15がオフされされたか否か判別し、オフの場合
(YES)はステップS1に戻り、オンの場合(NO)
はステップS3に戻る。具体的には、1号室内機N1
設置されている部屋の使用者が優先スイッチ15を再押
圧すると、オフ信号が室内制御器14の室内通信回路に
より搬送波に重畳され、電源コード62を通って室外制
御器6の室外通信回路に入り、復調される事により、室
外制御器6は優先スイッチ15がオフに切り替わった事
を認識する。
【0072】そして、室外制御器6は消灯信号を出力
し、消灯信号は室外通信回路により搬送波に重畳され、
電源コード62を通って室内制御器14の室内通信回路
に入り復調された後、ランプ駆動素子をオフするので優
先スイッチ15の照明ランプ15aが消灯する。
【0073】つぎに、本実施例の吸収式冷暖房装置Bの
利点を述べる。 〔ウ〕吸収式冷暖房装置Bは、VIPルームに居る、病
人、老人、子供等が、その部屋の1号室内機N1 の室温
設定器12で設定室温を設定するとともに、優先スイッ
チ15をオンすれば1号室内機N1 に優先権が設定さ
れ、室外機Gの冷房能力がオーバーする場合に1号室内
機N1 が優先運転され、VIPルームの室温は設定室温
に維持される。これにより、VIPルームに居る、病
人、老人、子供等の弱者に優しい制御が為される。又、
2号室内機N2 や3号室内機N3 を設置した部屋に居る
使用者により優先権が奪取されたり解除されたりしな
い。
【0074】〔エ〕優先スイッチ15がオンで優先権が
設定されている場合には、優先スイッチ15内の照明ラ
ンプ15aが点灯する構成であるので、1号室内機N1
を設置した部屋に居るVIPは、優先状態の確認が容易
にできる。
【0075】つぎに、本発明の第3実施例(請求項1、
2、5に対応)を、図1〜図5、図9に基づいて説明す
る。吸収式冷暖房装置Cは、以下の構造及び室外制御器
6の制御が吸収式冷暖房装置Aと異なり、他は同じであ
る。
【0076】1号室内機N1 (優先順位1位)は、老人
や病人の居る部屋に設置され、優先度が一番の優先スイ
ッチ15が配設されている。2号室内機N2 (優先順位
2位)は、子供が居る部屋に設置され、優先度が二番の
優先スイッチ45が配設されている。3号室内機N
3 (優先順位3位)は、健康な大人が居る部屋に設置さ
れ、優先度が三番の優先スイッチ55が配設されてい
る。
【0077】冷房運転中の、室外制御器6のマイクロコ
ンピュータによる吸収式冷暖房装置Cの作動は、図9の
フローチャートに示す様に為される。優先スイッチ1
5、45、55の何れもオフの場合には、室外制御器6
は、ステップst1で、冷温水60の温度が7℃を維持
する様にインプットを調節する等の制御を行う。
【0078】尚、サーミスタにより検出される検出室温
が、室温設定器により設定した設定室温以下に低下して
いない状態では、表示は点滅状態(表示器46の23℃
表示、表示器56の25℃表示参照)であるが、設定室
温以下に低下すると、表示器の温度表示が点灯状態(表
示器16の22℃表示参照)になる。
【0079】ステップst2で、1号室内機N1 の優先
スイッチ15がオンであるか否か判別し、オンの場合
(YES)はステップst3に進み、オフの場合(N
O)はステップst5に進む。
【0080】例えば、1号室内機N1 が設置されている
部屋の老人や病人が優先スイッチ15を押圧すると、オ
ン信号が室内制御器14の室内通信回路により搬送波に
重畳され、電源コード62を通って室外制御器6の室外
通信回路に入り復調され、室外制御器6は優先スイッチ
15がオン状態である事を認識する。
【0081】そして、室外制御器6は点灯信号を出力
し、点灯信号は室外通信回路により搬送波に重畳され、
電源コード62を通って室内通信回路に入り復調された
後、ランプ駆動素子をオンするので優先スイッチ15の
照明ランプ15aが点灯する。
【0082】ステップst3で、1号室内機N1 に優先
権が設定され、1号室内機N1 は、室温設定器12で設
定された設定温度に基づいて制御を行う。例えば、1号
室内機N1 の室温設定器12により設定温度を22℃に
設定した場合、室内制御器14は、1号室内機N1 のサ
ーミスタ13で検知される室温が22℃になる様に、送
風ファン1a、流量調節弁11を制御する。
【0083】この場合、室外機Gの冷房能力に余裕があ
る場合(最大インプットに達していない場合)は、サー
ミスタ43、53で検知される室温が、室温設定器4
2、52で設定された設定温度(例えば23℃、25
℃)になる様に、送風ファン40a、50aの送風力、
及び流量調節弁41、51を制御する。
【0084】又、室外機Gの冷房能力に余裕がない場合
(最大インプットに達している場合)は、室外制御器6
は、優先運転信号を出力し、優先運転信号は室外機通信
回路により搬送波に重畳され、電源コード62を通って
室内制御器44、54の室内通信回路に入って復調さ
れ、室内制御器44、54は、室外機Gの冷房能力に余
裕が生じる様に、送風ファン40a、50aの送風力を
弱め、流量調節弁41、51の開度を狭める。
【0085】ステップst4で、1号室内機N1 の優先
スイッチ15がオフされたか否か判別し、オフの場合
(YES)はステップst1に戻り、オンの場合(N
O)はステップst3に戻る。
【0086】例えば、1号室内機N1 が設置されている
部屋の老人や病人が優先スイッチ15を再押圧すると、
オフ信号が室内制御器14の室内通信回路により搬送波
に重畳され、電源コード62を通って室外制御器6の室
外通信回路に入り復調され、室外制御器6は優先スイッ
チ15がオフ状態に切り替わった事を認識する。
【0087】そして、室外制御器6は消灯信号を出力
し、消灯信号は室外通信回路により搬送波に重畳され、
電源コード62を通って室内制御器14の室内通信回路
に入り復調された後、ランプ駆動素子をオフするので優
先スイッチ15の照明ランプ15aが消灯する。
【0088】ステップst5で、2号室内機N2 の優先
スイッチ45がオンであるか否か判別し、オンの場合
(YES)はステップst6に進み、オフの場合(N
O)はステップst9に進む。
【0089】例えば、2号室内機N2 が設置されている
部屋の子供又は親が優先スイッチ45を押圧すると、オ
ン信号が室内制御器44の室内通信回路により搬送波に
重畳され、電源コード62を通って室外制御器6の室外
通信回路に入り復調され、室外制御器6は優先スイッチ
45がオン状態になった事を認識する。
【0090】そして、室外制御器6は点灯信号を出力
し、点灯信号は室外通信回路により搬送波に重畳され、
電源コード62を通って室内制御器44の室内通信回路
に入り復調された後、ランプ駆動素子をオンするので優
先スイッチ45の照明ランプ45aが点灯する(照明ラ
ンプ15a、55aは消灯)。
【0091】ステップst6で、2号室内機N2 に優先
権が設定され、2号室内機N2 は、室温設定器42で設
定された設定温度に基づいて制御を行う。例えば、2号
室内機N2 の室温設定器42により設定温度を23℃に
設定した場合、室内制御器44は、2号室内機N2 のサ
ーミスタ43で検知される室温が23℃になる様に、送
風ファン40a、流量調節弁41を制御する。
【0092】この場合、室外機Gの冷房能力に余裕があ
る場合(最大インプットに達していない場合)は、サー
ミスタ13、53で検知される室温が、室温設定器1
2、52で設定された設定温度(例えば22℃、25
℃)になる様に、送風ファン1a、50aの送風力、及
び流量調節弁11、51を制御する。
【0093】又、室外機Gの冷房能力に余裕がない場合
(最大インプットに達している場合)は、室外制御器6
は、優先運転信号を出力し、優先運転信号は室外通信回
路により搬送波に重畳され、電源コード62を通って室
内制御器14、54の室内通信回路に入って復調され、
室内制御器14、54は、室外機Gの冷房能力に余裕が
生じる様に、送風ファン1a、50aの送風力を弱め、
流量調節弁11、51の開度を狭める。
【0094】ステップst7で、1号室内機N1 の優先
スイッチ15がオンであるか否か判別し、オンの場合
(YES)はステップst3に戻り、オフの場合(N
O)はステップst8に進む。
【0095】例えば、1号室内機N1 が設置されている
部屋の老人や病人が暑さを感じて(冷房能力オーバー
時)、優先スイッチ15を押圧すると、オン信号は室内
制御器14の室内通信回路により搬送波に重畳され、電
源コード62を通って室外制御器6の室内通信回路に入
り復調され、室外制御器6は優先スイッチ15がオン状
態になった事を認識する。そして、この状態(ステップ
st7でYES→ステップst3→ステップst4でN
O→ステップst3)では、優先権が1号室内機N1
移動する。
【0096】ステップst8で、2号室内機N2 の優先
スイッチ45がオフされ、優先権が解除されたか否か判
別し、オフの場合(YES)はステップst1に戻り、
オンの場合(NO)はステップst6に戻る。
【0097】例えば、他の部屋への移動や外出等によ
り、2号室内機N2 が設置されている部屋の子供又は親
が優先スイッチ45を再押圧すると、オフ信号は室内制
御器44の室内通信回路により搬送波に重畳され、電源
コード62を通って室外制御器6の室外通信回路に入り
復調され、室外制御器6は優先スイッチ45がオフ状態
である事を認識する。
【0098】そして、室外制御器6は消灯信号を出力
し、消灯信号は室外通信回路により搬送波に重畳され、
電源コード62を通って室内制御器44の室内通信回路
に入り復調され、ランプ駆動素子をオフするので優先ス
イッチ45の照明ランプ45aが消灯する。
【0099】ステップst9で、3号室内機N3 の優先
スイッチ55がオンであるか否か判別し、オンの場合
(YES)はステップst10に進み、オフの場合(N
O)はステップst1に戻る。
【0100】例えば、3号室内機N3 が設置されている
部屋の使用者が優先スイッチ55を押圧すると、オン信
号が室内制御器54の室内通信回路により搬送波に重畳
され、電源コード62を通って室外通信回路に入り復調
された後、室外機Gの室外制御器6内に入力され、室外
制御器6は優先スイッチ55がオン状態である事を認識
する。
【0101】そして、室外制御器6は点灯信号を出力
し、点灯信号は室外通信回路により搬送波に重畳され、
電源コード62を通って室内制御器54の室内通信回路
に入り復調された後、ランプ駆動素子をオンするので優
先スイッチ55の照明ランプ55aが点灯する(照明ラ
ンプ15a、45aは消灯)。
【0102】ステップst10で、3号室内機N3 に優
先権が設定され、3号室内機N3 は、室温設定器52で
設定された設定温度に基づいて制御を行う。例えば、3
号室内機の室温設定器52により設定温度を25℃に設
定した場合、室内制御器54は、3号室内機N3 のサー
ミスタ53で検知される室温が25℃になる様に、送風
ファン50a、流量調節弁51を制御する。
【0103】この場合、室外機Gの冷房能力に余裕があ
る場合(最大インプットに達していない場合)は、サー
ミスタ13、53で検知される室温が、室温設定器1
2、42で設定された設定温度(例えば22℃、23
℃)になる様に、送風ファン1a、40aの送風力、及
び流量調節弁11、41を制御する。
【0104】又、室外機Gの冷房能力に余裕がない場合
(最大インプットに達している場合)は、室外制御器6
は、優先運転信号を出力し、優先運転信号は室外通信回
路により搬送波に重畳され、電源コード62を通って室
内制御器14、44の室内通信回路に入って復調され、
室内制御器14、44は、室外機Gの冷房能力に余裕が
生じる様に、送風ファン1a、40aの送風力を弱め、
流量調節弁11、41の開度を狭める。
【0105】ステップst11で、1号室内機N1 の優
先スイッチ15がオンであるか否か判別し、オンの場合
(YES)はステップst3に戻り、オフの場合(N
O)はステップst12に進む。
【0106】例えば、1号室内機N1 が設置されている
部屋の老人や病人が暑さを感じて(冷房能力オーバー
時)、優先スイッチ15を押圧すると、オン信号は室内
制御器14の室内通信回路により搬送波に重畳され、電
源コード62を通って室外制御器6の室内通信回路に入
り復調され、室外制御器6は優先スイッチ15がオン状
態になった事を認識する。
【0107】そして、ステップst11でYES→ステ
ップst3→ステップst4でNO→ステップst3を
経て、優先権が1号室内機N1 に移動する。
【0108】例えば、2号室内機N2 が設置されている
部屋の子供又は親が暑さを感じて(冷房能力オーバー
時)、優先スイッチ45を押圧すると、オン信号は室内
制御器44の室内通信回路により搬送波に重畳され、電
源コード62を通って室外制御器6の室外通信回路に入
り復調され、室外制御器6は優先スイッチ45がオン状
態になった事を認識する。
【0109】そして、ステップst12でYES→ステ
ップst6を経て、優先権が2号室内機N2 に移動す
る。
【0110】ステップst13で、3号室内機N3 の優
先スイッチ55がオフされたか否か判別し、オフの場合
(YES)はステップst1に戻り、オンの場合(N
O)はステップst10に戻る。
【0111】例えば、3号室内機N3 が設置されている
部屋の使用者が優先スイッチ55を再押圧すると、オフ
信号が室内制御器54の室内通信回路により搬送波に重
畳され、電源コード62を通って室外制御器6の室外通
信回路に入り復調され、室外制御器6は優先スイッチ5
5がオフ状態に切り替わった事を認識する。
【0112】そして、室外制御器6は消灯信号を出力
し、消灯信号は室外通信回路により搬送波に重畳され、
電源コード62を通って室内制御器54の室内通信回路
に入り復調された後、ランプ駆動素子をオフするので優
先スイッチ55の照明ランプ55aが消灯する。
【0113】つぎに、本実施例の吸収式冷暖房装置Cの
利点を述べる。〔オ〕吸収式冷暖房装置Cは、2号室内
機N2 の優先スイッチ45、又は3号室内機N3 の優先
スイッチ55がオンされていても、1号室内機N1 が設
置されている部屋の老人や病人が優先スイッチ55を押
圧してオンすれば優先権を1号室内機N1 に移す事がで
きる。
【0114】又、3号室内機N3 の優先スイッチ55が
オンされていても、1号室内機N1が設置されている部
屋の老人や病人、又は2号室内機N2 が設置されている
部屋の子供(又は親)が優先スイッチ15、45を押圧
してオンすれば優先権を1号室内機N1 、2号室内機N
2 に移す事ができる。つまり、冷房能力がオーバーする
際の優先運転を、3号機室内機N3 →2号室内機N2
1号室内機N1 の順に高くしているので、弱者に優しい
制御を行う事ができる。
【0115】本発明は、上記実施例以外に、つぎの実施
態様を含む。 a.空調状態の設定は、設定室温の設定以外に、除湿運
転のオン・オフ、エコノミー運転のオン・オフ、タイマ
ー運転のオン・オフ等を追加しても良い。 b.請求項2において、特定の室内機は、複数台あって
も良い。 c.空調能力がオーバーする際、優先運転されない室内
機の室内制御器は、室外機Gの冷房能力に余裕が生じる
様に、送風ファンの送風力を弱め、流量調節バルブの開
度を狭めるが、優先運転されない各室内機の吸熱量は、
同一でも、設定室温に応じて異なる様にしても良い。 d.優先運転状態にない室内機に対して、“冷房能力オ
ーバー”、“能力ダウン”等の表示や報知を行っても良
い。 e.上記実施例では、空調装置として吸収式冷暖房装置
を示したが、温水暖房機等に本発明の構成を採用しても
良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、第3実施例に係る吸収式冷暖房
装置の説明図である。
【図2】本発明の第1〜第3実施例に係る吸収式冷暖房
装置のシステム図である。
【図3】本発明の第1〜第3実施例に係る吸収式冷暖房
装置の原理説明図である。
【図4】本発明の第1〜第3実施例に係る吸収式冷暖房
装置を冷房運転させた場合の作動説明図である。
【図5】本発明の第1〜第3実施例に係る吸収式冷暖房
装置を暖房運転させた場合の作動説明図である。
【図6】本発明の第1実施例に係る吸収式冷暖房装置に
おいて、制御器の優先作動を示すフローチャートであ
る。
【図7】本発明の第2実施例に係る吸収式冷暖房装置の
説明図である。
【図8】本発明の第2実施例に係る吸収式冷暖房装置に
おいて、制御器の優先作動を示すフローチャートであ
る。
【図9】本発明の第3実施例に係る吸収式冷暖房装置に
おいて、制御器の優先作動を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
A 吸収式冷暖房装置(空調装置) G 室外機 N1 1号室内機(室内機) N2 2号室内機(室内機) N3 3号室内機(室内機) 2 冷却水回路 3 吸収液回路 4 冷温水ポンプ(冷水ポンプ) 6 室外制御器 21 冷却塔(室外熱交換器) 23 冷却水ポンプ 24 吸収器伝熱管 25 凝縮器伝熱管 32 高温再生器 33 低温再生器 34 凝縮器 35 蒸発器 36 吸収器 37 溶液ポンプ 60 冷温水(冷水) 1、40、50 室内熱交換器 1a、40a、50a 送風ファン 11、41、51 流量調節弁 12、42、52 室温設定器(空調設定手段) 14、44、54 室内制御器 15、45、55 優先スイッチ 31 ガスバーナ(加熱源) 323 希液(低濃度吸収液) 324 中液(中濃度吸収液) 325 蒸気冷媒 352 蒸発器伝熱管 601〜603 冷温水サーミスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河本 薫 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷暖房用の熱媒体を生成する為の加熱源
    と、前記熱媒体の温度が所定温度を維持する様に加熱源
    の加熱力を調節する等の制御を行う室外制御器を有する
    室外機と、 送風ファンを付設するとともに、前記室外機から供給さ
    れる前記熱媒体が通過する室内熱交換器と、前記熱媒体
    の通過流量を調節する流量調節弁と、空調状態を設定す
    る空調設定手段と、前記室外制御器と双方向通信を行う
    とともに、前記空調設定手段が設定した空調状態となる
    様に前記送風ファン及び前記流量調節弁を制御する室内
    制御器と、優先権を設定する為の優先スイッチとを有す
    る複数の室内機とにより構成される空調装置において、 前記室外制御器は、空調能力がオーバーすると判別した
    場合には、優先権を設定した室内機が優先運転される様
    に各室内制御器に指示する事を特徴とする空調装置。
  2. 【請求項2】 室外熱交換器、吸収器伝熱管、及び凝縮
    器伝熱管を順に環状接続し、冷却水ポンプにより冷却水
    を循環させる冷却水回路と、加熱源により低濃度吸収液
    中の冷媒を気化させて中濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離
    する高温再生器、該高温再生器を内包し前記中濃度吸収
    液を高濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する低温再生器、
    前記凝縮器伝熱管を配設するとともに各再生器から高温
    の蒸気冷媒が送り込まれる凝縮器、蒸発器伝熱管を配設
    するとともに前記凝縮器で液化した液冷媒を減圧下で蒸
    発させる蒸発器、該蒸発器に併設され前記吸収器伝熱管
    を配設し前記蒸発器で蒸発した蒸気冷媒を前記低温再生
    器から送られる高濃度の吸収液に吸収させる吸収器、及
    び該吸収器内の吸収液を前記高温再生器に戻す溶液ポン
    プを有する吸収液回路と、前記蒸発器伝熱管に冷水を流
    す為の冷水ポンプと、冷水温センサにより検出した冷水
    温度が所定温度を維持する様に前記加熱源の加熱力を調
    節する等の制御を行う室外制御器とを有する室外機と、 送風ファンを付設するとともに、前記蒸発器伝熱管から
    冷水が供給される室内熱交換器と、該冷水の通過流量を
    調節する流量調節弁と、空調状態を設定する空調設定手
    段と、前記室外制御器と双方向通信を行うとともに、前
    記空調設定手段が設定した空調状態となる様に前記送風
    ファン及び前記流量調節弁を制御する室内制御器と、優
    先権を設定する為の優先スイッチとを有する複数の室内
    機とにより構成される吸収式の空調装置において、 前記室外制御器は、空調能力がオーバーすると判別した
    場合には、優先権を設定した室内機が優先運転される様
    に各室内制御器に指示する事を特徴とする空調装置。
  3. 【請求項3】 特定の室内機のみ、前記優先スイッチを
    設ける請求項1又は請求項2記載の空調装置。
  4. 【請求項4】 優先権を設定できるのは、最初に優先ス
    イッチをオンにした室内機である請求項1乃至請求項3
    の何れかに記載の空調装置。
  5. 【請求項5】 前記優先スイッチを設けた室内機に優先
    順位を設け、 或る室内機に優先権が設定されている場合において、或
    る室内機より優先順位が高い別の室内機の優先スイッチ
    をオン操作すれば、前記別の室内機に優先権が移動する
    請求項1乃至請求項4の何れかに記載の吸収式空調装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000275318A (ja) * 1999-03-29 2000-10-06 Hitachi Ltd ホームネットワークシステムおよびその端末装置
JP2003307364A (ja) * 2002-04-15 2003-10-31 Ebara Corp 吸収式と圧縮式とを組合せた冷凍装置
JP2008225823A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Toyota Motor Corp 住宅内機器制御システム
JP2008234371A (ja) * 2007-03-21 2008-10-02 Toyota Motor Corp 個人情報記憶システム

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