JP3157436B2 - 吸収式空調装置 - Google Patents

吸収式空調装置

Info

Publication number
JP3157436B2
JP3157436B2 JP27859395A JP27859395A JP3157436B2 JP 3157436 B2 JP3157436 B2 JP 3157436B2 JP 27859395 A JP27859395 A JP 27859395A JP 27859395 A JP27859395 A JP 27859395A JP 3157436 B2 JP3157436 B2 JP 3157436B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
indoor
heat transfer
transfer tube
water pump
evaporator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27859395A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09119695A (ja
Inventor
茂 吉村
克人 池田
寿洋 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rinnai Corp
Original Assignee
Rinnai Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rinnai Corp filed Critical Rinnai Corp
Priority to JP27859395A priority Critical patent/JP3157436B2/ja
Publication of JPH09119695A publication Critical patent/JPH09119695A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3157436B2 publication Critical patent/JP3157436B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は吸収式空調装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、送風ファンを付設するととも
に冷水が通過する室内熱交換器とを有する複数の室内機
と、室外熱交換器、吸収器伝熱管、及び凝縮器伝熱管を
順に環状接続し、冷却水ポンプにより冷却水を循環させ
る冷却水回路と、加熱源により低濃度吸収液中の冷媒を
気化させて中濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する高温再
生器、該高温再生器を内包し前記中濃度吸収液を高濃度
吸収液と蒸気冷媒とに分離する低温再生器、前記凝縮器
伝熱管を配設するとともに各再生器から高温の蒸気冷媒
が送り込まれる凝縮器、蒸発器伝熱管を配設するととも
に前記凝縮器で液化した液冷媒を減圧下で蒸発させる蒸
発器、該蒸発器に併設され前記吸収器伝熱管を配設し前
記蒸発器で蒸発した蒸気冷媒を前記低温再生器から送ら
れる高濃度吸収液に吸収させる吸収器、及び該吸収器内
の低濃度吸収液を前記高温再生器に戻す溶液ポンプを有
する吸収液回路と、前記蒸発器伝熱管に冷水を流す為の
冷水ポンプと、前記冷却水ポンプ、前記加熱源、及び前
記冷水ポンプを制御する室外制御器とを有する室外機と
により構成される吸収式空調装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記吸収式空調装置に
対して、様々の試験を行った結果、本願発明者らは、冷
房能力範囲内か能力オーバーかの判定、冷却水ポンプや
冷水ポンプの回転数決定、及び加熱源の加熱力決定に
は、現在、何台の室内機が運転中であるか、室外機側で
把握できる事が重要である事を見い出した。
【0004】双方向通信により室内機の運転台数を検知
する構成が考えられるが、以下の理由によりコストがか
かる。室外機と、複数の室内機と双方向通信を行う双方
向通信回路が必要である。室内機の台数(1台〜5台程
度)は、設置する家の部屋数等により異なり、又、運転
台数は常に一定ではないので、双方向通信を行うソフト
ウェアの作成に手間がかかる。
【0005】本発明の目的は、簡単な構成で、何台の室
内機が運転中であるか、室外機側で把握できる吸収式空
調装置の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、以下の構成を採用した。 (1)空調運転の開始や終了を指示する運転スイッチ
と、送風ファンを付設するとともに冷水が通過する室内
熱交換器とを有し、各部屋に設置される複数の室内機
と、室外熱交換器、吸収器伝熱管、及び凝縮器伝熱管を
順に環状接続し、冷却水ポンプにより冷却水を循環させ
る冷却水回路と、加熱源により低濃度吸収液中の冷媒を
気化させて高濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する再生
器、前記凝縮器伝熱管を配設するとともに前記再生器か
ら高温の蒸気冷媒が送り込まれる凝縮器、蒸発器伝熱管
を配設するとともに前記凝縮器で液化した液冷媒を減圧
下で蒸発させる蒸発器、該蒸発器に併設され前記吸収器
伝熱管を配設し前記蒸発器で蒸発した蒸気冷媒を前記再
生器から送られる高濃度吸収液に吸収させる吸収器、及
び該吸収器内の低濃度吸収液を前記再生器に戻す溶液ポ
ンプを有する吸収液回路と、前記蒸発器伝熱管に冷水を
流す為の冷水ポンプと、前記冷却水ポンプ、前記加熱
源、及び前記冷水ポンプを制御する室外制御器とを有す
る室外機とにより構成される吸収式空調装置であって、
前記室内機と前記室外機とを繋ぐ二線式の信号線と、前
記運転スイッチを運転側にすると、室内機側で前記信号
線に抵抗をパラレル接続する抵抗接続手段と、二線間の
抵抗値の大きさから前記室内機の運転台数を室外機側で
もって判別する運転台数判別手段とを備え、前記室外制
御器は、前記運転台数判別手段が判別した運転台数を考
慮して、前記冷却水ポンプ、前記加熱源、及び前記冷水
ポンプを制御する。
【0007】(2)上記(1) の構成を有し、前記運転台
数判別手段は、安定化した直流電圧を台数検出用抵抗を
介して前記信号線に印加する電圧印加回路と、前記台数
検出用抵抗の両端に発生する端子電圧の大きさに基づい
て前記室内機の運転台数を判別する台数判別部とを有す
る。
【0008】
【作用】
〔請求項1について〕何れかの室内機の運転スイッチを
運転側にすると、吸収式空調装置は、後述する運転を開
始する。室内機の運転スイッチを運転側にすると、その
室内機の抵抗接続手段は、室内機と室外機とを繋ぐ二線
式の信号線に抵抗をパラレル接続するので、運転スイッ
チを運転側にした室内機の台数だけ、抵抗が信号線にパ
ラレル接続される。運転台数判別手段は、二線間の抵抗
値の大きさから室内機の運転台数を室外機側で判別す
る。
【0009】(運転)高温再生器は加熱源により加熱さ
れ、低濃度吸収液は、高濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離
する。再生器から蒸気冷媒が凝縮器に送り込まれる。凝
縮器伝熱管を流れる冷却水により蒸気冷媒が凝縮し、凝
縮器内に溜まる。
【0010】凝縮器から蒸発器に送りこまれた液冷媒
は、冷水が流れる蒸発器伝熱管に当たって蒸発し冷水を
冷却する。冷却された冷水が室内熱交換器を通過する事
により室内冷房が行なわれる。蒸発器で蒸発した蒸気冷
媒は、再生器から送られる高濃度の吸収液に吸収され、
低濃度となり吸収器内に溜まる。吸収器内に溜まった低
濃度吸収液は、溶液ポンプにより再生器に戻される。
【0011】室外制御器は、運転台数判別手段(台数判
別部)が判別した運転台数を考慮し、吸収液回路中を吸
収液が安定して循環する様に、冷却水ポンプ、加熱源、
及び冷水ポンプを制御する。
【0012】〔請求項2について〕何れかの室内機の運
転スイッチを運転側にすると、吸収式空調装置は、前述
した様に運転を開始する。室内機の運転スイッチを運転
側にすると、その室内機の抵抗接続手段は、室内機と室
外機とを繋ぐ二線式の信号線に抵抗をパラレル接続する
ので、運転スイッチを運転側にした室内機の台数だけ、
抵抗が信号線にパラレル接続される。
【0013】電圧印加回路は、安定化した直流電圧を台
数検出用抵抗を介して、室外機側で信号線に印加する。
台数判別部は、台数検出用抵抗の両端に発生する端子電
圧の大きさに基づいて室内機の運転台数を判別する。
【0014】
【発明の効果】
〔請求項1について〕室内機の運転スイッチを運転側に
すると、その室内機の抵抗接続手段は、室内機と室外機
とを繋ぐ二線式の信号線に抵抗をパラレル接続するの
で、運転スイッチを運転側にした室内機の台数だけ、抵
抗が信号線にパラレル接続される。そして、二線間の抵
抗値の大きさから運転台数判別手段が、室内機の運転台
数を室外機側で判別する。この為、双方向通信が不要で
あり、簡単な構成で、何台の室内機が運転中であるか、
室外機側で把握できる。
【0015】〔請求項2について〕室内機の運転スイッ
チを運転側にすると、その室内機の抵抗接続手段は、室
内機と室外機とを繋ぐ二線式の信号線に抵抗をパラレル
接続するので、運転スイッチを運転側にした室内機の台
数だけ、抵抗が信号線にパラレル接続される。
【0016】電圧印加回路は、台数検出用抵抗を介して
安定化した直流電圧を室外機側で信号線に印加する。そ
して、台数検出用抵抗の両端に発生する端子電圧の大き
さに基づいて台数判別部が、室内機の運転台数を判別す
る。
【0017】この為、双方向通信が不要であり、簡単な
構成で、何台の室内機が運転中であるか、室外機側で把
握できる。又、端子電圧の大きさに基づいて台数の判別
を行えば良いので台数判別部の構成を簡単にする事がで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例(請求項1、2
に対応)を図1〜図8に基づいて説明する。図1、図2
等に示す様に、家庭用の吸収式冷暖房装置Aは、1号室
内機1と、2号室内機2と、3号室内機3と、屋外に設
置される室外機4とにより構成され、室内機1〜3と室
外機4とは、電源コード(図示せず)及び接続ケーブル
19、29、39により接続されている。尚、冷房・暖
房の切り替えは、室外機4側に配設した切替えスイッチ
(図示せず)により行う。
【0019】1号室内機1は、図1、図2に示す様に、
送風ファン111を付設した室内熱交換器11と、冷温
水72の通過流量を調節する流量調節弁12と、設定室
温を設定する室温設定器13と、設定室温を表示する表
示器131と、室温を検出するサーミスタ14と、室外
制御器9(図3参照)に接続する接続ケーブル19と、
室温が室温設定器13が設定した設定室温になる様に送
風ファン111及び流量調節弁12を制御する室内制御
器15と、燃焼ランプ(赤色)16、運転ランプ(緑
色)17と、運転スイッチ18とを有する。運転ランプ
17は1号室内機1が運転中に点灯するランプであり、
燃焼ランプ16はガスバーナ51が燃焼中に点灯するラ
ンプである。
【0020】運転スイッチ18(二回路)は、図3、図
4に示す様に、押圧操作によりオン状態- オフ状態が切
り替わるスイッチであり、運転側(オン状態)にする
と、3kΩの抵抗181を芯線191、192にパラレ
ル接続するとともに、1号室内機1にAC- 100Vを
給電する。
【0021】接続ケーブル19は、多芯式であり、運転
台数検知以外に、燃焼ランプ16の点灯、能力オーバー
時の運転抑制信号の伝送、サーミスタ14信号の伝送用
に使用される。
【0022】2号室内機2は、図1、図2に示す様に、
送風ファン211を付設した室内熱交換器21と、冷温
水72の通過流量を調節する流量調節弁22と、設定室
温を設定する室温設定器23と、設定室温を表示する表
示器231と、室温を検出するサーミスタ24と、室外
制御器9に接続する接続ケーブル29と、室温が室温設
定器23が設定した設定室温になる様に送風ファン21
1及び流量調節弁22を制御する室内制御器25と、燃
焼ランプ(赤色)26、運転ランプ(緑色)27と、運
転スイッチ28とを有する。運転ランプ27は2号室内
機2が運転中に点灯するランプであり、燃焼ランプ26
はガスバーナ51が燃焼中に点灯するランプである。
【0023】運転スイッチ28(二回路)は、図3、図
4に示す様に、押圧操作によりオン状態- オフ状態が切
り替わるスイッチであり、運転側(オン状態)にする
と、3kΩの抵抗281を芯線291、292にパラレ
ル接続するとともに、2号室内機2にAC- 100Vを
給電する。
【0024】接続ケーブル29は、多芯式であり、運転
台数検知以外に、燃焼ランプ26の点灯、能力オーバー
時の運転抑制信号の伝送、サーミスタ24信号の伝送用
に使用される。
【0025】3号室内機3は、図1、図2に示す様に、
送風ファン311を付設した室内熱交換器31と、冷温
水72の通過流量を調節する流量調節弁32と、設定室
温を設定する室温設定器33と、設定室温を表示する表
示器331と、室温を検出するサーミスタ34と、室外
制御器9に接続する接続ケーブル39と、室温が室温設
定器33が設定した設定室温になる様に送風ファン31
1及び流量調節弁32を制御する室内制御器35と、燃
焼ランプ(赤色)36、運転ランプ(緑色)37と、運
転スイッチ38とを有する。運転ランプ37は3号室内
機3が運転中に点灯するランプであり、燃焼ランプ36
はガスバーナ51が燃焼中に点灯するランプである。
【0026】運転スイッチ38(二回路)は、図3、図
4に示す様に、押圧操作によりオン状態- オフ状態が切
り替わるスイッチであり、運転側(オン状態)にする
と、3kΩの抵抗381を芯線391、392にパラレ
ル接続するとともに、3号室内機3にAC- 100Vを
給電する。
【0027】接続ケーブル39は、多芯式であり、運転
台数検知以外に、燃焼ランプ36の点灯、能力オーバー
時の運転抑制信号の伝送、サーミスタ34信号の伝送用
に使用される。
【0028】室外機4は、図1、図6に示す様に、冷却
水回路40と、ガスバーナ51、高温再生器52、低温
再生器53、凝縮器6、吸収器7、蒸発器8、溶液ポン
プ54を有する吸収液回路5と、冷温水ポンプ71と、
室外制御器9とを備える。
【0029】冷却水回路40は、冷却塔ファン431を
付設した冷却塔43と、冷却水槽44と、冷却水ポンプ
45と、吸収器伝熱管46と、凝縮器伝熱管47とを順
に環状接続して構成され、冷房運転時(図7参照)には
冷却水ポンプ45(1230リットル/h)を作動させ
て冷却水48を循環させる。
【0030】冷却塔ファン431は、交流コンデンサモ
ータ432(100V- 消費電力80W、8μF、12
00rpm/60Hz)により駆動される。交流コンデ
ンサモータ432は、トライアックを介してAC- 10
0Vに電気接続され、温度センサ433が検出する冷却
水48の温度が31.5℃に維持される様に室外制御器
9により制御される。
【0031】尚、温度センサ433は、冷却水ポンプ4
5- 吸収器伝熱管46間を接続する冷却水管461中に
配設され、吸収器伝熱管46に供給される冷却水48の
温度を検出する。暖房運転時(図8参照)は、冷却水回
路40内の冷却水48は全て抜かれ、交流コンデンサモ
ータ432には通電されない。
【0032】ガスバーナ51は、ブンゼン式であり、ガ
ス電磁弁511、512、ガス比例弁513を連設した
ガス管514によりガスが供給され、燃焼用ファン51
5により燃焼用空気が供給されて燃焼する。
【0033】冷房運転時(比例制御時)、ガスバーナ5
1は、室内熱交換器11、21、31に供給される冷温
水72の平均水温が7℃になる(冷温水サーミスタ1
0、20、30により検出)様にインプット量が室外制
御器9により比例制御(1500kcal〜4800k
cal)される。
【0034】高温再生器52は、ガスバーナ51により
加熱されるドーム状の加熱室521、上方に立設する吹
出筒522、及び希液59(本実施例では58%臭化リ
チウム水溶液)中の冷媒(水)を蒸発させて中液55
(60%臭化リチウム水溶液)と蒸気冷媒56とに分離
する分離筒523等により構成される。尚、加熱室52
1には、高温再生器52の温度(希液59の温度)を測
定する為の温度センサ520が配設されている。
【0035】尚、冷房運転時は、冷暖切替弁81が閉弁
しているので、中液55(165℃)は、中液配管55
1→高温熱交換流路552→オリフィス553付きの中
液配管554を経て低温再生器53の上部に送り込まれ
る。
【0036】低温再生器53は、高温再生器52を内包
し、冷房運転時には、高温再生器52から送り込まれた
中液55を濃液57(62%臭化リチウム水溶液)と蒸
気冷媒58とに分離する。又、暖房運転時、中液55は
低温再生器53に送り込まれない。
【0037】凝縮器6には、暖房運転時、オリフィス6
1付きの蒸気冷媒配管62を介して高温再生器52から
高温の蒸気冷媒56が送り込まれるが、冷却水48が凝
縮器伝熱管47内を流れていないので凝縮しない。
【0038】冷房運転時には高温再生器52、低温再生
器53から蒸気冷媒56、58が凝縮器6に送り込ま
れ、蒸気冷媒56、58は、コイル状の凝縮器伝熱管4
7を流れる冷却水48によって冷却され液化し、液冷媒
(水)63は凝縮器6の底部に溜まる。尚、昇温(3
7.5℃)した冷却水48は、冷却塔43で冷却(3
1.5℃)される。
【0039】蒸発器8は、コイル状(溝付き)の蒸発器
伝熱管82を配設している。そして、暖房運転時には冷
暖切替弁81が開弁するので、中液配管551(冷暖切
替弁81)→暖房配管80を介して高温の中液55が蒸
発器8に送り込まれる。又、同時に、凝縮器6からは高
温の蒸気冷媒が、冷媒配管83(冷媒弁84)を介して
送り込まれる。
【0040】冷房運転時に冷媒弁84が開弁すると、液
冷媒63は、冷媒配管83(冷媒弁84)→散布器85
を介して蒸発器伝熱管82に散布され、蒸発器8内は略
真空(約6.5mmHg)であるので、液冷媒63は蒸
発器伝熱管82内を流れる冷温水72から気化熱を奪っ
て蒸発する。そして、冷却された冷温水72は室内に配
置された室内熱交換器11、21、31を通過して室内
に送風される空気と熱交換(最大能力時、吸熱4340
kcal/h)して昇温し、昇温した冷温水72は再び
蒸発器伝熱管82を通過して冷却される。
【0041】吸収器伝熱管46を配設した吸収器7は、
蒸発器8に併設され、上部等が蒸発器8と連絡してい
る。そして、冷房運転時には、蒸発器8で蒸発した蒸気
冷媒86は上部等から吸収器7内に進入し、低温再生器
53→濃液配管571→低温熱交換流路572→濃液配
管573→散布器574を介して吸収器伝熱管46上に
散布される濃液57に吸収され、低濃度となった希液5
9は吸収器7の底部に溜まる。又、暖房運転時には、蒸
発器8から高温の冷媒が送り込まれる。
【0042】溶液ポンプ54は、AC- 100Vで動作
する三相DCブラシレスモータ(定格出力200W、消
費電力250W)である。この溶液ポンプ54には、ホ
ール素子541が取り付けられ、室外制御器9によりフ
ィードバック制御される。尚、冷温水72の流量制御は
精度を要求されないので、冷温水ポンプ71と溶液ポン
プ54とを一台のタンデムポンプで構成しても良い。
【0043】吸収器7の底部に溜まった希液59(暖房
運転時は吸収液)は、希液配管591→溶液ポンプ54
(最大流量100リットル/h)→希液配管592→低
温熱交換流路593→高温熱交換流路594→希液配管
595を介して高温再生器52の加熱室521に送られ
る。
【0044】室外制御器9は、冷温水サーミスタ10、
20、30、サーミスタ14、24、34、温度センサ
433、520からの信号、及び端子電圧Eに基づき、
以下の被制御部材を制御する。 被制御部材……ガス電磁弁511、512、ガス比例弁
513、冷温水ポンプ71、溶液ポンプ54、交流コン
デンサモータ432、冷媒弁84、冷暖切替弁81、冷
却水ポンプ45
【0045】又、室外制御器9は、以下の回路構成によ
り形成される運転台数判別手段を備える。運転台数判別
手段は、AC- 100Vを降圧する電源トランス91
と、二次低圧側の交流電圧を全波整流するブリッジダイ
オード92と、平滑用の電解コンデンサ93と、整流電
圧をDC- 6Vに安定化し、(+) 出力側を芯線192、
292、392に接続し、(-) 出力側を接地したレギュ
レータ94と、一端を接地し、他端を芯線191、29
1、391に接続した抵抗95(1kΩ;台数検出用抵
抗)と、抵抗95の両端に発生する端子電圧Eが入力さ
れ、端子電圧Eの大きさに基づいて室内機の運転台数を
判別する台数判別部961を有するマイクロコンピュー
タ96とにより構成される。尚、電源トランス91は常
時、AC- 100Vに接続され、マイクロコンピュータ
96には、常時、作動用電力が供給されている。
【0046】ここで、マイクロコンピュータ96の作動
(台数判別に関する作動)を、図5のフローチャートに
基づいて述べる。ステップs1で台数判別部961は、
端子電圧Eが0Vであるか否か判別し、E≠0の場合
(NO)はステップs2に進む。又、E=0の場合(Y
ES)はステップs8に進む。
【0047】ステップs2で台数判別部961は、端子
電圧Eが+1.5Vであるか否か判別し、E=+1.5
Vの場合(YES)はステップs3に進み、E≠1.5
Vの場合はステップs4に進む。
【0048】ステップs3で、台数判別部961は、室
内機の運転台数が1台であると判別し、マイクロコンピ
ュータ96は、適正パターン(運転台数1台)での吸収
式冷暖房装置Aの運転を指示する。尚、吸収式冷暖房装
置Aが運転停止状態にある場合、マイクロコンピュータ
96は、吸収式冷暖房装置Aの運転開始を指示する。
【0049】ステップs4で、台数判別部961は、端
子電圧Eが+2.4Vであるか否か判別し、E=+2.
4Vの場合(YES)はステップs5に進み、E≠2.
4Vの場合はステップs6に進む。
【0050】ステップs5で、台数判別部961は、室
内機の運転台数が2台であると判別し、マイクロコンピ
ュータ96は、適正パターン(運転台数2台)での吸収
式冷暖房装置Aの運転を指示する。尚、吸収式冷暖房装
置Aが運転停止状態にある場合、マイクロコンピュータ
96は、吸収式冷暖房装置Aの運転開始を指示する(同
時に二つの運転スイッチをオンした場合)。
【0051】ステップs6で、台数判別部961は、端
子電圧Eが+3Vであるか否か判別し、E=+3Vの場
合(YES)はステップs7に進み、E≠3Vの場合は
エラー(芯線等のショート)と見なしステップs8に進
む。
【0052】ステップs7で、台数判別部961は、室
内機の運転台数が3台であると判別し、マイクロコンピ
ュータ96は、適正パターン(運転台数3台)での吸収
式冷暖房装置Aの運転を指示する。尚、吸収式冷暖房装
置Aが運転停止状態にある場合、マイクロコンピュータ
96は、吸収式冷暖房装置Aの運転開始を指示する(同
時に三つの運転スイッチをオンした場合)。
【0053】ステップs8で、マイクロコンピュータ9
6は、吸収式冷暖房装置Aの運転を停止する様に指示
し、ステップs1に戻る。尚、既に運転停止状態の場合
は、運転停止状態を維持する。
【0054】つぎに、本実施例の吸収式冷暖房装置Aの
利点を述べる。 〔ア〕吸収式冷暖房装置Aは、運転スイッチ18、2
8、38を運転側にすると、室内機1、2、3側で芯線
192、292、392- 191、291、391間に
3kΩの抵抗181、281、381がパラレル接続さ
れ、マイクロコンピュータ96の台数判別部961が、
抵抗95の両端に発生する端子電圧Eの大きさ(0V、
+1.5V、+2.4V、+3V)に基づいて、室内機
の運転台数を判別する構成である。
【0055】これにより、吸収式冷暖房装置Aは、室外
機4と、室内機1〜3と双方向通信を行う双方向通信回
路を必要とせず(当然、双方向通信回路を作動させる為
のソフトウェアーも不要)、簡単な構成で、何台の室内
機が運転中であるか、室外機4側で把握する事ができ、
製造コストの低減が図れる。
【0056】尚、室外制御器9は、把握した室外機台数
を考慮して、冷房能力が冷房能力範囲を越える可能性が
有るか無いかの判定、冷却水ポンプ45や冷温水ポンプ
71の回転数決定、及びガスバーナ51のインプット決
定等を行う。
【0057】〔イ〕抵抗95の両端に発生する端子電圧
Eの大きさが、0Vから、+1.5V、+2.4V、+
3Vへの変移を台数判別部961が検知すると、マイク
ロコンピュータ96は吸収式冷暖房装置Aの運転開始を
指示し、+1.5V、+2.4V、+3Vから0Vへの
変移を台数判別部961が判別すると、マイクロコンピ
ュータ96は吸収式冷暖房装置Aの運転停止を指示する
構成である。この為、運転スイッチ18、28、38の
連動回路数が二回路で済むとともに、芯線の数の増大を
招かない。
【0058】〔ウ〕ガスバーナ51が燃焼していると、
全ての燃焼ランプ16、26、36が点灯する(運転状
態に無い室内機の燃焼ランプも点灯する)構成である。
この為、燃焼ランプの状態を見れば、使用者は、室外機
4の作動状態(ガスバーナ51が燃焼中であるか否か)
を確認できる。
【0059】〔エ〕レギュレータ94の(+) 出力側を芯
線192、292、392に接続し、(-) 出力側を接地
し、抵抗95の一端を接地し、他端を芯線191、29
1、391に接続する構成であるので(+) 極性の端子電
圧Eが得られる。これにより、端子電圧Eをマイクロコ
ンピュータ96へ直接入力する事ができる。
【0060】本発明は、上記実施例以外に、つぎの実施
態様を含む。 a.抵抗95、181、281、381の抵抗値、レギ
ュレータ94の安定化電圧は、以下に示す様な値であっ
ても良い。 ・抵抗95、181、281、381は、全て10k
Ω。安定化電圧は12V ・抵抗181、281、381の抵抗値が全て異なる様
にし、どの室内機が運転状態にあるか台数判別部961
で検知できる様にしても良い。
【0061】b.運転スイッチを、常開形の押しボタン
スイッチや一回路のトグルスイッチとし、これらスイッ
チの操作により開成/閉成状態を維持するリレー接点
(二回路)で運転スイッチ18、28、38を構成して
も良い。
【0062】c.芯線191、291、391を接地
し、抵抗95を、レギュレータ94の(+) 出力側- 芯線
192、292、392間に接続しても良い。この構成
を採用すると、抵抗95の両端の電圧を直接マイクロコ
ンピュータ96に入力できないが、芯線191、29
1、391を接地する事ができるので、接続ケーブル1
9、29、39の芯線の低減に有利である。
【0063】d.上記実施例では、加熱源としてガスバ
ーナを示したが、電気ヒータであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る吸収式冷暖房装置のシ
ステム図である。
【図2】その吸収式冷暖房装置の外観図である。
【図3】その吸収式冷暖房装置の要部説明図である。
【図4】その吸収式冷暖房装置において、運転台数の検
知を説明する為の電気回路図である。
【図5】その吸収式冷暖房装置において、室外機のマイ
クロコンピュータの作動を示すフローチャートである。
【図6】その吸収式冷暖房装置の原理を説明する為の構
成図である。
【図7】その吸収式冷暖房装置を冷房運転させた場合の
作動説明図である。
【図8】その吸収式冷暖房装置を暖房運転させた場合の
作動説明図である。
【符号の説明】
1、2、3 室内機 4 室外機 5 吸収液回路 6 凝縮器 7 吸収器 8 蒸発器 9 室外制御器 11、21、31 室内熱交換器 111、211、311 送風ファン 18、28、38 運転スイッチ 40 冷却水回路 43 冷却塔(室外熱交換器) 45 冷却水ポンプ 46 吸収器伝熱管 47 凝縮器伝熱管 51 ガスバーナ(加熱源) 52 高温再生器(再生器) 53 低温再生器(再生器) 54 溶液ポンプ 56、58 蒸気冷媒 57 濃液(高濃度吸収液) 59 希液(低濃度吸収液) 71 冷温水ポンプ(冷水ポンプ) 82 蒸発器伝熱管 95 抵抗(台数検出用抵抗) 181、281、381 抵抗 191、192、291、292、391、392 芯
線(信号線) 961 台数判別部 A 吸収式冷暖房装置(吸収式空調装置) E 端子電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/02 102 F24F 11/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調運転の開始や終了を指示する運転ス
    イッチと、送風ファンを付設するとともに冷水が通過す
    る室内熱交換器とを有し、各部屋に設置される複数の室
    内機と、 室外熱交換器、吸収器伝熱管、及び凝縮器伝熱管を順に
    環状接続し、冷却水ポンプにより冷却水を循環させる冷
    却水回路と、加熱源により低濃度吸収液中の冷媒を気化
    させて高濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する再生器、前
    記凝縮器伝熱管を配設するとともに前記再生器から高温
    の蒸気冷媒が送り込まれる凝縮器、蒸発器伝熱管を配設
    するとともに前記凝縮器で液化した液冷媒を減圧下で蒸
    発させる蒸発器、該蒸発器に併設され前記吸収器伝熱管
    を配設し前記蒸発器で蒸発した蒸気冷媒を前記再生器か
    ら送られる高濃度吸収液に吸収させる吸収器、及び該吸
    収器内の低濃度吸収液を前記再生器に戻す溶液ポンプを
    有する吸収液回路と、前記蒸発器伝熱管に冷水を流す為
    の冷水ポンプと、前記冷却水ポンプ、前記加熱源、及び
    前記冷水ポンプを制御する室外制御器とを有する室外機
    とにより構成される吸収式空調装置であって、 前記室内機と前記室外機とを繋ぐ二線式の信号線と、 前記運転スイッチを運転側にすると、室内機側で前記信
    号線に抵抗をパラレル接続する抵抗接続手段と、 二線間の抵抗値の大きさから前記室内機の運転台数を室
    外機側でもって判別する運転台数判別手段とを備え、 前記室外制御器は、前記運転台数判別手段が判別した運
    転台数を考慮して、前記冷却水ポンプ、前記加熱源、及
    び前記冷水ポンプを制御する吸収式空調装置。
  2. 【請求項2】 前記運転台数判別手段は、 安定化した直流電圧を台数検出用抵抗を介して前記信号
    線に印加する電圧印加回路と、 前記台数検出用抵抗の両端に発生する端子電圧の大きさ
    に基づいて前記室内機の運転台数を判別する台数判別部
    とを有する請求項1記載の吸収式空調装置。
JP27859395A 1995-10-26 1995-10-26 吸収式空調装置 Expired - Fee Related JP3157436B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27859395A JP3157436B2 (ja) 1995-10-26 1995-10-26 吸収式空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27859395A JP3157436B2 (ja) 1995-10-26 1995-10-26 吸収式空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09119695A JPH09119695A (ja) 1997-05-06
JP3157436B2 true JP3157436B2 (ja) 2001-04-16

Family

ID=17599432

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27859395A Expired - Fee Related JP3157436B2 (ja) 1995-10-26 1995-10-26 吸収式空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3157436B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09119695A (ja) 1997-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2575970B2 (ja) 吸収冷温水機及び個別分散型空調システム
CA2073106C (en) High efficiency heat exchanger
JP3157436B2 (ja) 吸収式空調装置
KR100502234B1 (ko) 공기조화시스템
JP2997197B2 (ja) 吸収式空調装置
JP2954513B2 (ja) 吸収式空調装置
JP2000055503A (ja) 吸収式冷凍装置
JPH09126524A (ja) 空調装置
JP3056987B2 (ja) 吸収式冷房装置
JP2994251B2 (ja) 吸収式冷房装置
JP3128501B2 (ja) 吸収式空調装置
JP2954519B2 (ja) 吸収式空調装置
JP3209212B2 (ja) 吸収式冷温水機
JP3308795B2 (ja) 吸収式空調装置
KR200366284Y1 (ko) 급탕공급기능을 갖는 흡수식 냉난방 시스템
JPH0914730A (ja) 空気調和機
JP2994250B2 (ja) 吸収式空調装置
JP2001091025A (ja) 空気調和機
CN114893934A (zh) 一种恒温除湿蒸发器、空调器及其控制方法
KR100563304B1 (ko) 급탕공급기능을 갖는 흡수식 냉난방 시스템
JP3241624B2 (ja) 吸収式空調装置
JP3202157B2 (ja) 空気調和装置
JP3144538B2 (ja) 吸収式空調装置
JP2001091012A (ja) 空気調和機の制御装置
JP3372663B2 (ja) 吸収式冷凍サイクル装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090209

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees