JP2994251B2 - 吸収式冷房装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は吸収式冷房装置に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】冷却塔ファンを付設した冷却塔、吸収器
伝熱管、及び凝縮器伝熱管を順に環状接続してなり、冷
却水ポンプにより冷却水を循環させる冷却水回路と、室
内熱交換器、蒸発器伝熱管を環状接続してなり冷水ポン
プにより冷水を循環させる冷水回路と、加熱源により低
濃度吸収液中の冷媒を気化させて中濃度吸収液と蒸気冷
媒とに分離する高温再生器、該高温再生器を内包し前記
中濃度吸収液を高濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する低
温再生器、前記凝縮器伝熱管を配設するとともに各再生
器から高温の蒸気冷媒が送り込まれる凝縮器、該凝縮器
で液化した液冷媒を減圧下で蒸発させる蒸発器、該蒸発
器に併設され前記吸収器伝熱管を配設し前記蒸発器で蒸
発した蒸気冷媒を前記低温再生器から送られる高濃度の
吸収液に吸収させる吸収器、及び該吸収器内の吸収液を
前記高温再生器に戻す溶液ポンプを有する吸収サイクル
と、前記冷却塔ファン、前記冷却水ポンプ、前記冷水ポ
ンプ、前記溶液ポンプ、及び前記加熱源を制御する制御
器とを備える吸収式冷房装置が従来より知られている。
伝熱管、及び凝縮器伝熱管を順に環状接続してなり、冷
却水ポンプにより冷却水を循環させる冷却水回路と、室
内熱交換器、蒸発器伝熱管を環状接続してなり冷水ポン
プにより冷水を循環させる冷水回路と、加熱源により低
濃度吸収液中の冷媒を気化させて中濃度吸収液と蒸気冷
媒とに分離する高温再生器、該高温再生器を内包し前記
中濃度吸収液を高濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する低
温再生器、前記凝縮器伝熱管を配設するとともに各再生
器から高温の蒸気冷媒が送り込まれる凝縮器、該凝縮器
で液化した液冷媒を減圧下で蒸発させる蒸発器、該蒸発
器に併設され前記吸収器伝熱管を配設し前記蒸発器で蒸
発した蒸気冷媒を前記低温再生器から送られる高濃度の
吸収液に吸収させる吸収器、及び該吸収器内の吸収液を
前記高温再生器に戻す溶液ポンプを有する吸収サイクル
と、前記冷却塔ファン、前記冷却水ポンプ、前記冷水ポ
ンプ、前記溶液ポンプ、及び前記加熱源を制御する制御
器とを備える吸収式冷房装置が従来より知られている。
【0003】この吸収式冷房装置では、冷却塔から出る
冷却水の温度を検出し、冷却水温度が所定温度(例えば
32℃)以上になると冷却塔ファンを作動(一定速)さ
せている。
冷却水の温度を検出し、冷却水温度が所定温度(例えば
32℃)以上になると冷却塔ファンを作動(一定速)さ
せている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】様々な試験を行った結
果、本願発明者らは、上記従来の吸収式冷房装置は、以
下に示す課題を有する事を見いだした。冷却塔ファンが
オン・オフ制御されているので、冷却塔から出る冷却水
の温度が変動(例えば28.5℃〜35℃)する。
果、本願発明者らは、上記従来の吸収式冷房装置は、以
下に示す課題を有する事を見いだした。冷却塔ファンが
オン・オフ制御されているので、冷却塔から出る冷却水
の温度が変動(例えば28.5℃〜35℃)する。
【0005】これにより、吸収サイクルが影響を受け、
蒸気冷媒の凝縮速度(凝縮器内)や吸収速度(吸収器
内)、液冷媒の蒸発速度(蒸発器内)が変わり、蒸発器
伝熱管から室内熱交換器へ送り込まれる冷水の温度が変
動し、室内熱交換器の吸熱量が変動する。尚、室内熱交
換器の吸熱量が変動すると、室内に吹き出される冷風の
温度が変動し、使用者に不快感を与える。
蒸気冷媒の凝縮速度(凝縮器内)や吸収速度(吸収器
内)、液冷媒の蒸発速度(蒸発器内)が変わり、蒸発器
伝熱管から室内熱交換器へ送り込まれる冷水の温度が変
動し、室内熱交換器の吸熱量が変動する。尚、室内熱交
換器の吸熱量が変動すると、室内に吹き出される冷風の
温度が変動し、使用者に不快感を与える。
【0006】本発明の目的は、冷却塔から出る冷却水温
のハンチングを防止し、室内熱交換器の吸熱量の安定化
を図った吸収式冷房装置の提供にある。
のハンチングを防止し、室内熱交換器の吸熱量の安定化
を図った吸収式冷房装置の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、以下の構成を採用した。 (1)冷却塔ファンを付設した冷却塔、吸収器伝熱管、
及び凝縮器伝熱管を順に環状接続してなり、冷却水ポン
プにより冷却水を循環させる冷却水回路と、室内熱交換
器、蒸発器伝熱管を環状接続してなり冷水ポンプにより
冷水を循環させる冷水回路と、加熱源により低濃度吸収
液中の冷媒を気化させて中濃度吸収液と蒸気冷媒とに分
離する高温再生器、該高温再生器を内包し前記中濃度吸
収液を高濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する低温再生
器、前記凝縮器伝熱管を配設するとともに各再生器から
高温の蒸気冷媒が送り込まれる凝縮器、該凝縮器で液化
した液冷媒を減圧下で蒸発させる蒸発器、該蒸発器に併
設され前記吸収器伝熱管を配設し前記蒸発器で蒸発した
蒸気冷媒を前記低温再生器から送られる高濃度の吸収液
に吸収させる吸収器、及び該吸収器内の吸収液を前記高
温再生器に戻す溶液ポンプを有する吸収サイクルと、前
記冷却塔ファンを駆動するファンモータ、前記冷却水ポ
ンプ、前記冷水ポンプ、前記溶液ポンプ、及び前記加熱
源を制御する制御器とを備えた吸収式冷房装置におい
て、前記ファンモータは、位相制御素子を介して交流電
源に接続される交流コンデンサモータであり、前記冷却
塔から出る冷却水の温度を検出する冷却水温検出手段を
設け、前記制御器は、(検出水温−設定水温)×定数P
kで求めた比例出力Pに、(検出水温−設定水温)×定
数Ikで求めた積分出力Iを加えて算出した制御出力Q
に基づいて前記位相制御素子をP・I制御して、検出水
温を設定水温に収束させる。
め、本発明は、以下の構成を採用した。 (1)冷却塔ファンを付設した冷却塔、吸収器伝熱管、
及び凝縮器伝熱管を順に環状接続してなり、冷却水ポン
プにより冷却水を循環させる冷却水回路と、室内熱交換
器、蒸発器伝熱管を環状接続してなり冷水ポンプにより
冷水を循環させる冷水回路と、加熱源により低濃度吸収
液中の冷媒を気化させて中濃度吸収液と蒸気冷媒とに分
離する高温再生器、該高温再生器を内包し前記中濃度吸
収液を高濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する低温再生
器、前記凝縮器伝熱管を配設するとともに各再生器から
高温の蒸気冷媒が送り込まれる凝縮器、該凝縮器で液化
した液冷媒を減圧下で蒸発させる蒸発器、該蒸発器に併
設され前記吸収器伝熱管を配設し前記蒸発器で蒸発した
蒸気冷媒を前記低温再生器から送られる高濃度の吸収液
に吸収させる吸収器、及び該吸収器内の吸収液を前記高
温再生器に戻す溶液ポンプを有する吸収サイクルと、前
記冷却塔ファンを駆動するファンモータ、前記冷却水ポ
ンプ、前記冷水ポンプ、前記溶液ポンプ、及び前記加熱
源を制御する制御器とを備えた吸収式冷房装置におい
て、前記ファンモータは、位相制御素子を介して交流電
源に接続される交流コンデンサモータであり、前記冷却
塔から出る冷却水の温度を検出する冷却水温検出手段を
設け、前記制御器は、(検出水温−設定水温)×定数P
kで求めた比例出力Pに、(検出水温−設定水温)×定
数Ikで求めた積分出力Iを加えて算出した制御出力Q
に基づいて前記位相制御素子をP・I制御して、検出水
温を設定水温に収束させる。
【0008】(2)吸収式冷房装置は、上記(1) の構成
を有し、前記制御器によるP・I制御を、前記冷却水が
前記冷却塔を通過するのにかかる遅延時間を考慮して行
う。
を有し、前記制御器によるP・I制御を、前記冷却水が
前記冷却塔を通過するのにかかる遅延時間を考慮して行
う。
【0009】(3)吸収式冷房装置は、上記(1) 、(2)
の構成を有し、前記位相制御素子は双方向サイリスタで
あり、且つ、主電極間に抵抗を並列接続した。
の構成を有し、前記位相制御素子は双方向サイリスタで
あり、且つ、主電極間に抵抗を並列接続した。
【0010】(4)吸収式冷房装置は、上記(1) 、(2)
の構成を有し、前記位相制御素子は双方向サイリスタで
あり、且つ、主電極間に抵抗及びダイオードを並列接続
した。
の構成を有し、前記位相制御素子は双方向サイリスタで
あり、且つ、主電極間に抵抗及びダイオードを並列接続
した。
【0011】
【0012】
〔請求項1について〕高温再生器は加熱源により加熱さ
れ、低濃度吸収液は、冷媒が気化して中濃度吸収液と蒸
気冷媒とに分離する。低温再生器は、中濃度吸収液を高
濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する。各再生器から蒸気
冷媒が凝縮器に送り込まれる。凝縮器伝熱管を流れる冷
却水により蒸気冷媒が凝縮し、凝縮器内に溜まる。
れ、低濃度吸収液は、冷媒が気化して中濃度吸収液と蒸
気冷媒とに分離する。低温再生器は、中濃度吸収液を高
濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する。各再生器から蒸気
冷媒が凝縮器に送り込まれる。凝縮器伝熱管を流れる冷
却水により蒸気冷媒が凝縮し、凝縮器内に溜まる。
【0013】凝縮器から蒸発器に送りこまれた液冷媒
は、冷水が流れる蒸発器伝熱管に当たって蒸発し冷水を
冷却する。冷却された冷水が室内熱交換器を通過する事
により室内冷房が行われる。
は、冷水が流れる蒸発器伝熱管に当たって蒸発し冷水を
冷却する。冷却された冷水が室内熱交換器を通過する事
により室内冷房が行われる。
【0014】蒸発器で蒸発した蒸気冷媒は、低温再生器
から送られる高濃度の吸収液に吸収され吸収器内に溜ま
る。吸収器内に溜まった液冷媒は、溶液ポンプにより高
温再生器に戻される。
から送られる高濃度の吸収液に吸収され吸収器内に溜ま
る。吸収器内に溜まった液冷媒は、溶液ポンプにより高
温再生器に戻される。
【0015】上記冷房運転中、冷却水温検出手段や制御
器は、以下の様に作動する。冷却水温検出手段は、冷却
塔から出る冷却水の温度を検出する。制御器は、(検出
水温−設定水温)×定数Pkで求めた比例出力Pに、
(検出水温−設定水温)×定数Ikで求めた積分出力I
を加えて算出した制御出力Qに基づいて前記位相制御素
子をP・I制御し、これにより、冷却塔ファンを駆動す
るファンモータ(交流コンデンサモータ)を通電制御し
て検出水温を設定水温に収束させる。
器は、以下の様に作動する。冷却水温検出手段は、冷却
塔から出る冷却水の温度を検出する。制御器は、(検出
水温−設定水温)×定数Pkで求めた比例出力Pに、
(検出水温−設定水温)×定数Ikで求めた積分出力I
を加えて算出した制御出力Qに基づいて前記位相制御素
子をP・I制御し、これにより、冷却塔ファンを駆動す
るファンモータ(交流コンデンサモータ)を通電制御し
て検出水温を設定水温に収束させる。
【0016】[請求項2について]冷却水が冷却塔を通過するのには時間がかかるので、制
御器によるP・I制御を、冷却水が冷却塔を通過するの
にかかる遅延時間を考慮して行う。
御器によるP・I制御を、冷却水が冷却塔を通過するの
にかかる遅延時間を考慮して行う。
【0017】[請求項3について]交流コンデンサモータを双方向サイリスタにより位相制
御すると、モータのインダクタンスにより位相制御波形
が乱れ、モータの騒音が大きくなる。 そこで、双方向サ
イリスタの主電極間に、抵抗を並列接続して、バイアス
電流を流し、位相制御波形の乱れを防止する。
御すると、モータのインダクタンスにより位相制御波形
が乱れ、モータの騒音が大きくなる。 そこで、双方向サ
イリスタの主電極間に、抵抗を並列接続して、バイアス
電流を流し、位相制御波形の乱れを防止する。
【0018】[請求項4について]交流コンデンサモータを双方向サイリスタにより位相制
御すると、モータのインダクタンスにより位相制御波形
が乱れ、モータの騒音が大きくなる。 そこで、双方向サ
イリスタの主電極間に、抵抗及びダイオードを並列接続
して、バイアス電流を流すとともに半波のみを位相制御
し、位相制御波形の乱れを防止する。
御すると、モータのインダクタンスにより位相制御波形
が乱れ、モータの騒音が大きくなる。 そこで、双方向サ
イリスタの主電極間に、抵抗及びダイオードを並列接続
して、バイアス電流を流すとともに半波のみを位相制御
し、位相制御波形の乱れを防止する。
【0019】
【0020】
【発明の効果】〔請求項1について〕位相制御素子を介して交流コンデンサモータが交流電源
に接続され、(検出水温−設定水温)×定数Pkで求め
た比例出力Pに、(検出水温−設定水温)×定数Ikで
求めた積分出力Iを加えて算出した制御出力Qに基づい
て、制御器が冷房運転中、位相制御素子をP・I制御し
て、冷却塔ファンを駆動するファンモータ(交流コンデ
ンサモータ)を通電制御する。 この為、 冷却塔から出る
冷却水の温度が設定水温に早期に収束するとともに、収
束後も冷却塔から出る冷却水の温度が設定水温に精度良
く維持される。 よって、蒸発器伝熱管から室内熱交換器
へ送り込まれる冷水の温度が安定し、室内熱交換器の吸
熱量が安定する。
に接続され、(検出水温−設定水温)×定数Pkで求め
た比例出力Pに、(検出水温−設定水温)×定数Ikで
求めた積分出力Iを加えて算出した制御出力Qに基づい
て、制御器が冷房運転中、位相制御素子をP・I制御し
て、冷却塔ファンを駆動するファンモータ(交流コンデ
ンサモータ)を通電制御する。 この為、 冷却塔から出る
冷却水の温度が設定水温に早期に収束するとともに、収
束後も冷却塔から出る冷却水の温度が設定水温に精度良
く維持される。 よって、蒸発器伝熱管から室内熱交換器
へ送り込まれる冷水の温度が安定し、室内熱交換器の吸
熱量が安定する。
【0021】〔請求項2について〕制御器によるP・I制御を遅延時間を考慮して行う構成
であるので、収束前の過渡状態における冷却水温のアン
ダーシュートを極力抑えることができる。
であるので、収束前の過渡状態における冷却水温のアン
ダーシュートを極力抑えることができる。
【0022】〔請求項3について〕位相制御波形の乱れが少なくなり、低デューティ時にお
けるモータの騒音を下げることができる。
けるモータの騒音を下げることができる。
【0023】〔請求項4について〕位相制御波形の乱れが更に少なくなるので、低デューテ
ィ時におけるモータの騒音を更に下げることができる。
ィ時におけるモータの騒音を更に下げることができる。
【0024】
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施例(請求項1、
2に対応)を、図1〜図7に基づいて説明する。図に示
す様に、家庭用の吸収式冷暖房装置Aは、冷房運転時に
冷却水10を循環させる冷却水回路1と、冷温水20を
循環させる冷温水回路2と、高温再生器3、低温再生器
4、凝縮器5、蒸発器6、吸収器7、及び溶液ポンプ8
02等を有する吸収液回路8と、制御器9、温度センサ
91、92とを備える。
2に対応)を、図1〜図7に基づいて説明する。図に示
す様に、家庭用の吸収式冷暖房装置Aは、冷房運転時に
冷却水10を循環させる冷却水回路1と、冷温水20を
循環させる冷温水回路2と、高温再生器3、低温再生器
4、凝縮器5、蒸発器6、吸収器7、及び溶液ポンプ8
02等を有する吸収液回路8と、制御器9、温度センサ
91、92とを備える。
【0026】冷却水回路1は、冷却塔ファン11を付設
した冷却塔12と、冷却水槽13と、冷却水ポンプ14
と、吸収器伝熱管15と、凝縮器伝熱管16とを順に環
状接続して構成され、冷房運転時(図3参照)には冷却
水ポンプ14(1230リットル/h)を作動させて冷
却水10を循環させる。冷却塔ファン11は、交流コン
デンサモータ111(100V- 消費電力80W、8μ
F、1200rpm/60Hz)により駆動される。
した冷却塔12と、冷却水槽13と、冷却水ポンプ14
と、吸収器伝熱管15と、凝縮器伝熱管16とを順に環
状接続して構成され、冷房運転時(図3参照)には冷却
水ポンプ14(1230リットル/h)を作動させて冷
却水10を循環させる。冷却塔ファン11は、交流コン
デンサモータ111(100V- 消費電力80W、8μ
F、1200rpm/60Hz)により駆動される。
【0027】交流コンデンサモータ111は、図5に示
す様にトライアック93を介して、AC- 100Vに電
気接続され、温度センサ92が検出する冷却水10の温
度が例えば31.5℃に維持される様に制御器9により
制御(後から詳述する)される。尚、温度センサ92
は、冷却水ポンプ14- 吸収器伝熱管15間を接続する
冷却水管101中に配設され、吸収器伝熱管15に供給
される冷却水10の温度を検出する。暖房運転時(図4
参照)は、冷却水回路1内の冷却水10は全て抜かれ、
交流コンデンサモータ111には通電されない。
す様にトライアック93を介して、AC- 100Vに電
気接続され、温度センサ92が検出する冷却水10の温
度が例えば31.5℃に維持される様に制御器9により
制御(後から詳述する)される。尚、温度センサ92
は、冷却水ポンプ14- 吸収器伝熱管15間を接続する
冷却水管101中に配設され、吸収器伝熱管15に供給
される冷却水10の温度を検出する。暖房運転時(図4
参照)は、冷却水回路1内の冷却水10は全て抜かれ、
交流コンデンサモータ111には通電されない。
【0028】冷温水回路2は、送風ファン211を付設
した室内熱交換器21(複数台数を並列接続可)、シス
ターン22、冷温水ポンプ801(最大能力時620リ
ットル/h)、蒸発器伝熱管37を環状接続してなり、
冷温水ポンプ801により冷温水20を循環させてい
る。尚、冷房運転時の室内熱交換器21の吸熱量は43
40kcal(最大能力時)であり、暖房運転時の室内
熱交換器21の放熱量は6200kcal(最大能力
時)である。
した室内熱交換器21(複数台数を並列接続可)、シス
ターン22、冷温水ポンプ801(最大能力時620リ
ットル/h)、蒸発器伝熱管37を環状接続してなり、
冷温水ポンプ801により冷温水20を循環させてい
る。尚、冷房運転時の室内熱交換器21の吸熱量は43
40kcal(最大能力時)であり、暖房運転時の室内
熱交換器21の放熱量は6200kcal(最大能力
時)である。
【0029】高温再生器3は、ガスバーナ31により加
熱されるドーム状の加熱室32、上方に立設する吹出筒
321、及び希液33(本実施例では58%臭化リチウ
ム水溶液)中の冷媒(水)を蒸発させて中液34(60
%臭化リチウム水溶液)と蒸気冷媒35とに分離する分
離筒322等により構成される。尚、加熱室32には、
高温再生器3の温度(希液33の温度)を測定する為の
温度センサ91が配設されている。
熱されるドーム状の加熱室32、上方に立設する吹出筒
321、及び希液33(本実施例では58%臭化リチウ
ム水溶液)中の冷媒(水)を蒸発させて中液34(60
%臭化リチウム水溶液)と蒸気冷媒35とに分離する分
離筒322等により構成される。尚、加熱室32には、
高温再生器3の温度(希液33の温度)を測定する為の
温度センサ91が配設されている。
【0030】ガスバーナ31は、ブンゼン式であり、ガ
ス電磁弁311、312、ガス比例弁313を連設した
ガス管314によりガスが供給され、燃焼用ファン31
5により燃焼用空気が供給されて燃焼する。
ス電磁弁311、312、ガス比例弁313を連設した
ガス管314によりガスが供給され、燃焼用ファン31
5により燃焼用空気が供給されて燃焼する。
【0031】冷房運転時、ガスバーナ31は、室内熱交
換器21に供給される冷温水20の温度が7℃になる様
にインプット量が1500〜4800kcalの間で制
御器9により制御される。尚、ターボ冷房運転時はイン
プット量が6500kcalとされる。
換器21に供給される冷温水20の温度が7℃になる様
にインプット量が1500〜4800kcalの間で制
御器9により制御される。尚、ターボ冷房運転時はイン
プット量が6500kcalとされる。
【0032】又、暖房運転時は、室内熱交換器21に供
給される冷温水20の温度が60℃になる様にインプッ
ト量が1500〜8000kcalの間で制御器9によ
り制御される。
給される冷温水20の温度が60℃になる様にインプッ
ト量が1500〜8000kcalの間で制御器9によ
り制御される。
【0033】冷房運転時は、冷暖切替弁36が閉弁して
いるので、中液34(165℃)は、中液配管341→
高温熱交換流路342→オリフィス343付きの中液配
管344を経て低温再生器4の上部に送り込まれる。
いるので、中液34(165℃)は、中液配管341→
高温熱交換流路342→オリフィス343付きの中液配
管344を経て低温再生器4の上部に送り込まれる。
【0034】低温再生器4は、高温再生器3を内包し、
冷房運転時には、高温再生器3から送り込まれた中液3
4を濃液41(62%臭化リチウム水溶液)と蒸気冷媒
42とに分離する。又、暖房運転時、中液34は低温再
生器4に送り込まれない。
冷房運転時には、高温再生器3から送り込まれた中液3
4を濃液41(62%臭化リチウム水溶液)と蒸気冷媒
42とに分離する。又、暖房運転時、中液34は低温再
生器4に送り込まれない。
【0035】凝縮器5には、暖房運転時、オリフィス5
11付きの蒸気冷媒配管51を介して高温再生器3から
高温の蒸気冷媒35が送り込まれるが、冷却水10が凝
縮器伝熱管16内を流れていないので凝縮しない。
11付きの蒸気冷媒配管51を介して高温再生器3から
高温の蒸気冷媒35が送り込まれるが、冷却水10が凝
縮器伝熱管16内を流れていないので凝縮しない。
【0036】冷房運転時には高温再生器3、低温再生器
4から蒸気冷媒35、42が凝縮器5に送り込まれ、蒸
気冷媒35、42は、コイル状の凝縮器伝熱管16を流
れる冷却水10によって冷却され液化し、液冷媒(水)
52は凝縮器5の底部に溜まる。尚、昇温(37.5
℃)した冷却水10は、冷却塔12で冷却(31.5
℃)される。
4から蒸気冷媒35、42が凝縮器5に送り込まれ、蒸
気冷媒35、42は、コイル状の凝縮器伝熱管16を流
れる冷却水10によって冷却され液化し、液冷媒(水)
52は凝縮器5の底部に溜まる。尚、昇温(37.5
℃)した冷却水10は、冷却塔12で冷却(31.5
℃)される。
【0037】蒸発器6は、コイル状(溝付き)の蒸発器
伝熱管37を配設している。そして、暖房運転時には冷
暖切替弁36を開弁するので、中液配管341(冷暖切
替弁36)→暖房配管361を介して高温の中液34が
蒸発器6に送り込まれる。又、同時に、凝縮器5からは
高温の蒸気冷媒42が、冷媒配管53(冷媒弁54)を
介して送り込まれる。
伝熱管37を配設している。そして、暖房運転時には冷
暖切替弁36を開弁するので、中液配管341(冷暖切
替弁36)→暖房配管361を介して高温の中液34が
蒸発器6に送り込まれる。又、同時に、凝縮器5からは
高温の蒸気冷媒42が、冷媒配管53(冷媒弁54)を
介して送り込まれる。
【0038】冷房運転時に冷媒弁54が開弁すると、液
冷媒52は、冷媒配管53(冷媒弁54)→散布器55
を介して蒸発器伝熱管37に散布され、蒸発器6内は略
真空(約6.5mmHg)であるので、液冷媒52は蒸
発器伝熱管37内を流れる冷温水20から気化熱を奪っ
て蒸発する。そして、冷却された冷温水20は室内に配
置された室内熱交換器21で室内に送風される空気と熱
交換(最大能力時、吸熱4340kcal/h)して昇
温し、昇温した冷却水20は再び蒸発器伝熱管37を通
過して冷却される。
冷媒52は、冷媒配管53(冷媒弁54)→散布器55
を介して蒸発器伝熱管37に散布され、蒸発器6内は略
真空(約6.5mmHg)であるので、液冷媒52は蒸
発器伝熱管37内を流れる冷温水20から気化熱を奪っ
て蒸発する。そして、冷却された冷温水20は室内に配
置された室内熱交換器21で室内に送風される空気と熱
交換(最大能力時、吸熱4340kcal/h)して昇
温し、昇温した冷却水20は再び蒸発器伝熱管37を通
過して冷却される。
【0039】吸収器伝熱管15を配設した吸収器7は、
蒸発器6に併設され、上部等が蒸発器6と連絡してい
る。そして、冷房運転時には、蒸発器6で蒸発した蒸気
冷媒61は上部等から吸収器7内に進入し、低温再生器
4→濃液配管411→低温熱交換流路412→濃液配管
413→散布器70を介して吸収器伝熱管15上に散布
される濃液41に吸収され、低濃度となった希液33は
吸収器7の底部に溜まる。又、暖房運転時には、蒸発器
6から高温の冷媒が送り込まれる。
蒸発器6に併設され、上部等が蒸発器6と連絡してい
る。そして、冷房運転時には、蒸発器6で蒸発した蒸気
冷媒61は上部等から吸収器7内に進入し、低温再生器
4→濃液配管411→低温熱交換流路412→濃液配管
413→散布器70を介して吸収器伝熱管15上に散布
される濃液41に吸収され、低濃度となった希液33は
吸収器7の底部に溜まる。又、暖房運転時には、蒸発器
6から高温の冷媒が送り込まれる。
【0040】溶液ポンプ802は、AC- 100Vで動
作する三相DCブラシレスモータ(定格出力200W、
消費電力250W)である。この溶液ポンプ802に
は、ホール素子800が取り付けられ、制御器9により
フィードバック制御される。尚、冷温水20の流量制御
はブロードで良いので、冷温水ポンプ801と溶液ポン
プ802とを一台のタンデムポンプで構成しても良い。
作する三相DCブラシレスモータ(定格出力200W、
消費電力250W)である。この溶液ポンプ802に
は、ホール素子800が取り付けられ、制御器9により
フィードバック制御される。尚、冷温水20の流量制御
はブロードで良いので、冷温水ポンプ801と溶液ポン
プ802とを一台のタンデムポンプで構成しても良い。
【0041】吸収器7の底部に溜まった希液33(暖房
運転時は吸収液)は、希液配管71→溶液ポンプ802
(最大流量100リットル/h)→希液配管72→低温
熱交換流路73→高温熱交換流路74→希液配管75を
介して高温再生器3の加熱室32に送られる。
運転時は吸収液)は、希液配管71→溶液ポンプ802
(最大流量100リットル/h)→希液配管72→低温
熱交換流路73→高温熱交換流路74→希液配管75を
介して高温再生器3の加熱室32に送られる。
【0042】制御器9は、運転スイッチ(図示せず)か
らの信号、温度センサ91、92を含む各種センサから
の信号等に基づき、以下のものを制御する。ガス電磁弁
311、312、ガス比例弁313、冷温水ポンプ80
1、溶液ポンプ802、交流コンデンサモータ111、
冷媒弁54、冷暖切替弁36、冷却水ポンプ14、送風
ファン211。
らの信号、温度センサ91、92を含む各種センサから
の信号等に基づき、以下のものを制御する。ガス電磁弁
311、312、ガス比例弁313、冷温水ポンプ80
1、溶液ポンプ802、交流コンデンサモータ111、
冷媒弁54、冷暖切替弁36、冷却水ポンプ14、送風
ファン211。
【0043】つぎに、冷房運転中における、制御器9の
マイクロコンピュータ(図示せず)による交流コンデン
サモータ111の制御を図6、図7に基づいて述べる。
冷房運転を開始して、高温再生器3の温度が100℃以
上になると、制御器9が冷却水ポンプ14に通電を開始
し、冷却水回路1内を冷却水10が循環する(ステップ
s1でYES)。
マイクロコンピュータ(図示せず)による交流コンデン
サモータ111の制御を図6、図7に基づいて述べる。
冷房運転を開始して、高温再生器3の温度が100℃以
上になると、制御器9が冷却水ポンプ14に通電を開始
し、冷却水回路1内を冷却水10が循環する(ステップ
s1でYES)。
【0044】ステップs2で、温度センサ92の出力に
基づいて、吸収器伝熱管15に供給される冷却水10の
温度を検出する。ステップs3で、以下の様にして比例
出力P、積分出力Iを求める。 比例出力P=(検出温度−31.5℃)×定数Pk 積分出力I=(検出温度−31.5℃)×定数Ik 例えば、定数Pkは4、定数Ikは2
基づいて、吸収器伝熱管15に供給される冷却水10の
温度を検出する。ステップs3で、以下の様にして比例
出力P、積分出力Iを求める。 比例出力P=(検出温度−31.5℃)×定数Pk 積分出力I=(検出温度−31.5℃)×定数Ik 例えば、定数Pkは4、定数Ikは2
【0045】ステップs4で、比例出力Pの値を、最
大、Max/2に制限する。Maxは例えば40℃ ステップs5で、比例出力P+積分出力Iで制御出力Q
を算出する。
大、Max/2に制限する。Maxは例えば40℃ ステップs5で、比例出力P+積分出力Iで制御出力Q
を算出する。
【0046】ステップs6で、制御出力Qに基づいてデ
ューティW(0%〜100%)を算出し、制御器9は、
デューティWが得られる信号wをトライアック93のゲ
ート931に送出する。
ューティW(0%〜100%)を算出し、制御器9は、
デューティWが得られる信号wをトライアック93のゲ
ート931に送出する。
【0047】ステップs7で、タイマーCT(クーリン
グタワー遅延時間)を、リセットしてスタートさせる。
ステップs8で、デューティWでトライアック93を位
相制御する。タイマーCTが15秒に達する迄(ステッ
プs9でNO)、交流コンデンサモータ111をトライ
アック93がデューティWで位相制御する(ステップs
8)。タイマーCTが15秒を越える(ステップs9で
YES)と、ステップs1に戻る。
グタワー遅延時間)を、リセットしてスタートさせる。
ステップs8で、デューティWでトライアック93を位
相制御する。タイマーCTが15秒に達する迄(ステッ
プs9でNO)、交流コンデンサモータ111をトライ
アック93がデューティWで位相制御する(ステップs
8)。タイマーCTが15秒を越える(ステップs9で
YES)と、ステップs1に戻る。
【0048】つぎに、本実施例の利点を述べる。 〔ア〕トライアック93を介して交流コンデンサモータ
111がAC- 100Vに接続され、制御器9のマイク
ロコンピュータは、(検出温度−31.5℃)×4で求
めた比例出力Pに、(検出温度−31.5℃)×2で求
めた積分出力Iを加えて制御出力Qを算出し、制御出力
Qに基づいてデューティW(0%〜100%)を算出
し、制御器9は、該デューティWが得られる信号wでト
ライアック93をP・I制御する構成である。
111がAC- 100Vに接続され、制御器9のマイク
ロコンピュータは、(検出温度−31.5℃)×4で求
めた比例出力Pに、(検出温度−31.5℃)×2で求
めた積分出力Iを加えて制御出力Qを算出し、制御出力
Qに基づいてデューティW(0%〜100%)を算出
し、制御器9は、該デューティWが得られる信号wでト
ライアック93をP・I制御する構成である。
【0049】この為、冷却水ポンプ14- 吸収器伝熱管
15間を接続する冷却水管101中を流れ、吸収器伝熱
管15に供給される冷却水10の水温が早期に31.5
℃(設定水温)に収束するとともに、収束後も冷却水1
0の水温が31.5℃(設定水温)に精度良く維持され
る。これにより、蒸発器伝熱管37から室内熱交換器2
1へ送り込まれる冷温水20の水温が安定(7℃)し、
送風ファン211によって室内に送風される冷風の温度
が変化しない。尚、冷温水20の水温が安定しているの
で、ガスバーナ31のインプット量を変化させる必要が
ない。
15間を接続する冷却水管101中を流れ、吸収器伝熱
管15に供給される冷却水10の水温が早期に31.5
℃(設定水温)に収束するとともに、収束後も冷却水1
0の水温が31.5℃(設定水温)に精度良く維持され
る。これにより、蒸発器伝熱管37から室内熱交換器2
1へ送り込まれる冷温水20の水温が安定(7℃)し、
送風ファン211によって室内に送風される冷風の温度
が変化しない。尚、冷温水20の水温が安定しているの
で、ガスバーナ31のインプット量を変化させる必要が
ない。
【0050】〔イ〕制御器9によるP・I制御を、クー
リングタワー遅延時間(本実施例では15秒)の間、デ
ューティWを固定して行う構成であるので、収束前の過
渡状態における冷却水温のアンダーシュートを極力抑え
る事ができる。
リングタワー遅延時間(本実施例では15秒)の間、デ
ューティWを固定して行う構成であるので、収束前の過
渡状態における冷却水温のアンダーシュートを極力抑え
る事ができる。
【0051】つぎに、本発明の第2実施例(請求項1〜
3に対応)を、図1〜図4、図6、図8〜図10ととも
に説明する。本実施例の吸収式冷暖房装置Bは、以下に
示す構成以外、吸収式冷暖房装置Aと同一である。本実
施例では、トライアック93の主電極間に抵抗(100
Ω前後)94を接続してバイアス電流を流している。
3に対応)を、図1〜図4、図6、図8〜図10ととも
に説明する。本実施例の吸収式冷暖房装置Bは、以下に
示す構成以外、吸収式冷暖房装置Aと同一である。本実
施例では、トライアック93の主電極間に抵抗(100
Ω前後)94を接続してバイアス電流を流している。
【0052】制御器9のマイクロコンピュータによる交
流コンデンサモータ111の制御自体は図6に準じる
(但し、Pk、Ik、Maxは別の値とする)。但し、
ステップs6で、制御出力Qに基づいて、制御器9のマ
イクロコンピュータがデューティWを算出するが、デュ
ーティWの下限は50%に制限される。又、ステップs
8で、制御器9は、デューティW(50%〜100%)
が得られる信号wをトライアック93のゲート931に
送出する。
流コンデンサモータ111の制御自体は図6に準じる
(但し、Pk、Ik、Maxは別の値とする)。但し、
ステップs6で、制御出力Qに基づいて、制御器9のマ
イクロコンピュータがデューティWを算出するが、デュ
ーティWの下限は50%に制限される。又、ステップs
8で、制御器9は、デューティW(50%〜100%)
が得られる信号wをトライアック93のゲート931に
送出する。
【0053】本実施例の吸収式冷暖房装置Bは、上記
〔ア〕、〔イ〕に準じた利点以外に、つぎの利点を有す
る。 〔ウ〕交流コンデンサモータ111をトライアック93
により位相制御する(図5の回路)と、図10に示す様
にモータのインダクタンスにより位相制御波形が乱れ、
モータの騒音が大きくなる。しかし、本実施例では、ト
ライアック93の主電極間に抵抗94を並列接続してバ
イアス電流を流しているので位相制御のギャップが埋ま
って、図9の実線に示す様に位相制御波形が滑らかであ
る。この為、交流コンデンサモータ111の騒音(低デ
ューティ域)を下げる事ができる。
〔ア〕、〔イ〕に準じた利点以外に、つぎの利点を有す
る。 〔ウ〕交流コンデンサモータ111をトライアック93
により位相制御する(図5の回路)と、図10に示す様
にモータのインダクタンスにより位相制御波形が乱れ、
モータの騒音が大きくなる。しかし、本実施例では、ト
ライアック93の主電極間に抵抗94を並列接続してバ
イアス電流を流しているので位相制御のギャップが埋ま
って、図9の実線に示す様に位相制御波形が滑らかであ
る。この為、交流コンデンサモータ111の騒音(低デ
ューティ域)を下げる事ができる。
【0054】つぎに、本発明の第3実施例(請求項1、
2、4に対応)を、図1〜図4、図6、図11、図12
とともに説明する。本実施例の吸収式冷暖房装置Cは、
以下に示す構成以外、吸収式冷暖房装置Aと同一であ
る。本実施例では、トライアック93の主電極間に、抵
抗(100Ω前後)94及びシリコンダイオード95を
接続している。
2、4に対応)を、図1〜図4、図6、図11、図12
とともに説明する。本実施例の吸収式冷暖房装置Cは、
以下に示す構成以外、吸収式冷暖房装置Aと同一であ
る。本実施例では、トライアック93の主電極間に、抵
抗(100Ω前後)94及びシリコンダイオード95を
接続している。
【0055】制御器9のマイクロコンピュータによる交
流コンデンサモータ111の制御自体は図6に準じる
(但し、Pk、Ik、Maxは別の値とする)。但し、
ステップs6で、制御出力Qに基づいて、制御器9のマ
イクロコンピュータがデューティWを算出するが、デュ
ーティWの下限は75%に制限される。又、ステップs
8で、制御器9は、デューティW(75%〜100%)
が得られる信号wをトライアック93のゲート931に
送出する。
流コンデンサモータ111の制御自体は図6に準じる
(但し、Pk、Ik、Maxは別の値とする)。但し、
ステップs6で、制御出力Qに基づいて、制御器9のマ
イクロコンピュータがデューティWを算出するが、デュ
ーティWの下限は75%に制限される。又、ステップs
8で、制御器9は、デューティW(75%〜100%)
が得られる信号wをトライアック93のゲート931に
送出する。
【0056】本実施例の吸収式冷暖房装置Cは、上記
〔ア〕、〔イ〕に準じた利点以外に、つぎの利点を有す
る。 〔エ〕トライアック93の主電極間に抵抗94を並列接
続しているのでバイアス電流が流れ位相制御のギャップ
が埋まる。又、シリコンダイオード95により半波のみ
が位相制御制御される。この為、図12の実線に示す様
に位相制御波形が更に滑らかになり、交流コンデンサモ
ータ111の騒音(低デューティ域)を更に下げる事が
でき、夜間に冷房運転を行っても、隣家に迷惑をかけな
い。
〔ア〕、〔イ〕に準じた利点以外に、つぎの利点を有す
る。 〔エ〕トライアック93の主電極間に抵抗94を並列接
続しているのでバイアス電流が流れ位相制御のギャップ
が埋まる。又、シリコンダイオード95により半波のみ
が位相制御制御される。この為、図12の実線に示す様
に位相制御波形が更に滑らかになり、交流コンデンサモ
ータ111の騒音(低デューティ域)を更に下げる事が
でき、夜間に冷房運転を行っても、隣家に迷惑をかけな
い。
【0057】本発明は、上記実施例以外に、つぎの実施
態様を含む。 a.タイマーCT(クーリングタワー遅延時間)は、固
定でなくても良い。 b.位相制御素子は、トライアック以外、例えばサイリ
スタ2個を接続したものでも良い。 c.単相交流モータであれば、交流コンデンサモータ1
11は他の交流モータであっても良い。 d.加熱源は、電気ヒータ等でも良い。
態様を含む。 a.タイマーCT(クーリングタワー遅延時間)は、固
定でなくても良い。 b.位相制御素子は、トライアック以外、例えばサイリ
スタ2個を接続したものでも良い。 c.単相交流モータであれば、交流コンデンサモータ1
11は他の交流モータであっても良い。 d.加熱源は、電気ヒータ等でも良い。
【図1】本発明の第1〜第3実施例に係る吸収式冷暖房
装置の原理説明図である。
装置の原理説明図である。
【図2】本発明の第1〜第3実施例に係る吸収式冷暖房
装置のシステム図である。
装置のシステム図である。
【図3】本発明の第1〜第3実施例に係る吸収式冷暖房
装置を冷房運転させた場合の作動説明図である。
装置を冷房運転させた場合の作動説明図である。
【図4】本発明の第1〜第3実施例に係る吸収式冷暖房
装置を暖房運転させた場合の作動説明図である。
装置を暖房運転させた場合の作動説明図である。
【図5】本発明の第1実施例に係る吸収式冷暖房装置に
係る、冷却塔ファンを駆動する交流コンデンサモータ廻
りの接続図である。
係る、冷却塔ファンを駆動する交流コンデンサモータ廻
りの接続図である。
【図6】本発明の第1実施例に係る吸収式冷暖房装置に
係る制御器の作動を示すフローチャートである。
係る制御器の作動を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1実施例に係る吸収式冷暖房装置に
おいて、経過時間と、冷却水温、制御出力との関係を示
すグラフである。
おいて、経過時間と、冷却水温、制御出力との関係を示
すグラフである。
【図8】本発明の第2実施例に係る吸収式冷暖房装置に
係る、冷却塔ファンを駆動する交流コンデンサモータ廻
りの電気結線図である。
係る、冷却塔ファンを駆動する交流コンデンサモータ廻
りの電気結線図である。
【図9】本発明の第2実施例に係る吸収式冷暖房装置に
おける位相制御波形の波形図である。
おける位相制御波形の波形図である。
【図10】本発明の第1実施例に係る吸収式冷暖房装置
における位相制御波形の波形図である。
における位相制御波形の波形図である。
【図11】本発明の第3実施例に係る吸収式冷暖房装置
に係る、冷却塔ファンを駆動する交流コンデンサモータ
廻りの電気結線図である。
に係る、冷却塔ファンを駆動する交流コンデンサモータ
廻りの電気結線図である。
【図12】本発明の第3実施例に係る吸収式冷暖房装置
における位相制御波形の波形図である。
における位相制御波形の波形図である。
1 冷却水回路 2 冷温水回路(冷水回路) 3 高温再生器 4 低温再生器 5 凝縮器 6 蒸発器 7 吸収器 8 吸収液回路(吸収サイクル) 9 制御器 10 冷却水 11 冷却塔ファン 12 冷却塔 14 冷却水ポンプ 15 吸収器伝熱管 16 凝縮器伝熱管 20 冷温水(冷水) 21 室内熱交換器 31 ガスバーナ(加熱源) 33 希液(低濃度吸収液) 34 中液(中濃度吸収液) 35 蒸気冷媒 37 蒸発器伝熱管 41 濃液(高濃度吸収液) 42 蒸気冷媒(高温冷媒) 52 液冷媒 61 蒸気冷媒 92 温度センサ(冷却水温検出手段) 93 トライアック(位相制御素子、双方向サイリス
タ) 94 抵抗 95 シリコンダイオード(ダイオード) 111 交流コンデンサモータ(ファンモータ) 801 冷温水ポンプ(冷水ポンプ) 802 溶液ポンプ A、B、C 吸収式冷暖房装置(吸収式冷房装置) I 積分出力 P 比例出力 Q 制御出力 Ik、Pk 定数
タ) 94 抵抗 95 シリコンダイオード(ダイオード) 111 交流コンデンサモータ(ファンモータ) 801 冷温水ポンプ(冷水ポンプ) 802 溶液ポンプ A、B、C 吸収式冷暖房装置(吸収式冷房装置) I 積分出力 P 比例出力 Q 制御出力 Ik、Pk 定数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 克人 名古屋市中川区福住町2番26号 リンナ イ株式会社内 (72)発明者 福知 徹 大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大 阪瓦斯株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−26499(JP,A) 実開 昭64−13466(JP,U) 特公 昭49−24020(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25B 15/00 306 F28F 27/00 501
Claims (4)
- 【請求項1】 冷却塔ファンを付設した冷却塔、吸収器
伝熱管、及び凝縮器伝熱管を順に環状接続してなり、冷
却水ポンプにより冷却水を循環させる冷却水回路と、 室内熱交換器、蒸発器伝熱管を環状接続してなり冷水ポ
ンプにより冷水を循環させる冷水回路と、 加熱源により低濃度吸収液中の冷媒を気化させて中濃度
吸収液と蒸気冷媒とに分離する高温再生器、該高温再生
器を内包し前記中濃度吸収液を高濃度吸収液と蒸気冷媒
とに分離する低温再生器、前記凝縮器伝熱管を配設する
とともに各再生器から高温の蒸気冷媒が送り込まれる凝
縮器、該凝縮器で液化した液冷媒を減圧下で蒸発させる
蒸発器、該蒸発器に併設され前記吸収器伝熱管を配設し
前記蒸発器で蒸発した蒸気冷媒を前記低温再生器から送
られる高濃度の吸収液に吸収させる吸収器、及び該吸収
器内の吸収液を前記高温再生器に戻す溶液ポンプを有す
る吸収サイクルと、 前記冷却塔ファンを駆動するファンモータ、前記冷却水
ポンプ、前記冷水ポンプ、前記溶液ポンプ、及び前記加
熱源を制御する制御器とを備えた吸収式冷房装置におい
て、前記ファンモータは、位相制御素子を介して交流電源に
接続される交流コンデンサモータであり、 前記冷却塔から出る冷却水の温度を検出する冷却水温検
出手段を設け、 前記制御器は、(検出水温−設定水温)×定数Pkで求
めた比例出力Pに、(検出水温−設定水温)×定数Ik
で求めた積分出力Iを加えて算出した制御出力Qに基づ
いて前記位相制御素子をP・I制御して、検出水温を設
定水温に収束させることを特徴とする吸収式冷房装置。 - 【請求項2】 前記制御器によるP・I制御を、前記冷
却水が前記冷却塔を通過するのにかかる遅延時間を考慮
して行う請求項1記載の吸収式冷房装置。 - 【請求項3】 前記位相制御素子は双方向サイリスタで
あり、且つ、主電極間に抵抗を並列接続した請求項1又
は請求項2記載の吸収式冷房装置。 - 【請求項4】 前記位相制御素子は双方向サイリスタで
あり、且つ、主電極 間に抵抗及びダイオードを並列接続
した請求項1又は請求項2記載の吸収式冷房装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7307297A JP2994251B2 (ja) | 1995-08-28 | 1995-11-27 | 吸収式冷房装置 |
KR1019960036104A KR100193750B1 (ko) | 1995-08-28 | 1996-08-28 | 흡수식 냉방장치 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21907995 | 1995-08-28 | ||
JP7-219079 | 1995-08-28 | ||
JP7307297A JP2994251B2 (ja) | 1995-08-28 | 1995-11-27 | 吸収式冷房装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH09126582A JPH09126582A (ja) | 1997-05-16 |
JP2994251B2 true JP2994251B2 (ja) | 1999-12-27 |
Family
ID=26522903
Family Applications (1)
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JP7307297A Expired - Fee Related JP2994251B2 (ja) | 1995-08-28 | 1995-11-27 | 吸収式冷房装置 |
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Families Citing this family (2)
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JP5583897B2 (ja) * | 2008-09-03 | 2014-09-03 | 矢崎エナジーシステム株式会社 | 冷却塔及び熱源機システム |
-
1995
- 1995-11-27 JP JP7307297A patent/JP2994251B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1996
- 1996-08-28 KR KR1019960036104A patent/KR100193750B1/ko not_active IP Right Cessation
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Publication number | Publication date |
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KR970011671A (ko) | 1997-03-27 |
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