JP3081490B2 - 吸収式冷凍機 - Google Patents

吸収式冷凍機

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JP3081490B2 JP07037039A JP3703995A JP3081490B2 JP 3081490 B2 JP3081490 B2 JP 3081490B2 JP 07037039 A JP07037039 A JP 07037039A JP 3703995 A JP3703995 A JP 3703995A JP 3081490 B2 JP3081490 B2 JP 3081490B2
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    • Y02B30/62Absorption based systems
    • Y02B30/625Absorption based systems combined with heat or power generation [CHP], e.g. trigeneration

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は吸収式冷凍機に関し、特
に、エンジンの冷却水等を再生器の熱源とする吸収式冷
凍機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特開昭58−127066号公報
には、エンジン用冷却水ポンプ、冷却水温度調節弁及び
水熱交換器からなるエンジン冷却装置を再生器に配管接
続し、再生器とエンジンとを連絡する冷却水配管に容量
制御弁を設け、この容量制御弁を冷却水温度調節弁に接
続してエンジンと再生器との間の冷却水の供給配管と戻
し配管とを接続して冷却水温度調節器を有した冷却水の
バイパス流路を形成した吸収式冷凍機が開示されてい
る。そして、吸収式冷凍機の蒸発器の冷水出口温度を一
定にする温度調節器及びエンジンに流入する冷却水の温
度を一定にする温度調節器に接続し、エンジンに流入す
る冷却水の温度を一定にする温度調節器の出力信号を蒸
発器の冷水出口温度を一定にする温度調節器の出力信号
に優先させて容量制御弁を制御する吸収式冷凍機の制御
装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
吸収式冷凍機及びエンジンの起動時、エンジンに流入す
る冷却水の温度が設定値以下のため、冷却水温度調節器
の出力信号を冷水温度調節器の出力信号に優先させない
で、冷水温度調節器の出力信号の基づいて容量制御弁を
作動させた場合には、吸収式冷凍機の冷凍能力を増加さ
せるために、再生器へ流れる冷却水の量が増加する。再
生器に冷却水が多量な流れて再生器での冷却水の放熱量
が多くなると、エンジンへ戻る冷却水の温度がなかなか
上昇せず、エンジンの温度上昇に時間がかかり、エンジ
ンの運転効率が低下し、さらに、エンジンが発電機駆動
用の場合には、発電効率の低下あるいは発電機の結露等
が発生する虞があった。
【0004】また、吸収式冷凍機及びエンジンの起動時
で、冷却水の温度は設定値以下のとき、冷却水温度を一
定にする冷却水温度調節器の出力信号が冷水出口温度を
一定にする冷水温度調節器より優先させ、容量制御弁を
制御した場合には、その後、冷却水の温度が次第に上昇
して設定値より高くなり、冷却水温度調節器の信号が出
力されていないとき、冷水温度調節器から出力される信
号がそのまま容量制御弁へ送られ、冷却水の温度が設定
値以下のときと設定値以上になったときとの容量制御弁
への信号が大幅に異なる場合が発生し、再生器の加熱量
の急激な変化により吸収式冷凍機の冷凍能力が安定する
までに時間が要するという問題が発生する。
【0005】また、エンジンへ戻る冷却水の温度も上記
切換時に急激に変化し、エンジンの運転が一時的に不安
定になる虞がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、請求項1の発明は、エンジンの冷却水等を
熱源とする再生器、凝縮器、蒸発器及び吸収器などを配
管接続して冷媒及び吸収液の循環路を形成し、蒸発器か
ら冷水を供給する吸収式冷凍機において、熱源の再生器
への供給配管と再生器からの戻し配管とを連通するよう
に設けたバイパス配管と、このバイパス配管あるいはバ
イパス配管より再生器側の供給配管あるいは戻し配管に
設けられた制御弁と、戻し配管とバイパス配管との接続
部より下流側の熱源の温度を検出する第1の温度検出器
と、この第1の温度検出器から信号を入力して熱源温度
に基づいて制御弁開度の制御信号を出力する第1の調節
器と、蒸発器の冷水出口温度を検出する第2の温度検出
器と、この第2の温度検出器から信号を入力して制御弁
開度の制御信号を出力する第2の調節器と、この第2の
調節器及び第1の調節器から制御信号を入力して各制御
信号を比較し、再生器に流れる熱源の量を少なくする方
の制御信号を選択して制御弁へ出力する信号選択器とを
備えた吸収式冷凍機を提供するものである。
【0007】また、請求項2の発明は、エンジンの冷却
水等を熱源とする再生器、凝縮器、蒸発器及び吸収器な
どを配管接続して冷媒及び吸収液の循環路を形成し、蒸
発器から冷水を供給する吸収式冷凍機において、熱源の
再生器への供給配管と再生器からの戻し配管とを連通す
るように設けたバイパス配管及び三方弁と、この三方弁
より下流側の熱源の温度を検出する第1の温度検出器
と、この第1の温度検出器から信号を入力して熱源温度
に基づいて三方弁の再生器側開度の制御信号を出力する
第1の調節器と、蒸発器の冷水出口温度を検出する第2
の温度検出器と、この第2の温度検出器から信号を入力
して三方弁の再生器側開度の制御信号を出力する第2の
調節器と、この第2の調節器及び第1の調節器から制御
信号を入力して各制御信号を比較し、三方弁の再生器側
開度の小さい方の制御信号を選択して三方弁へ出力する
低信号選択器とを備えた吸収式冷凍機を提供するもので
ある。
【0008】さらに、請求項3の発明は、エンジンの冷
却水等を熱源とする再生器、凝縮器、蒸発器及び吸収器
などを配管接続して冷媒及び吸収液の循環路を形成し、
蒸発器から冷水を供給する吸収式冷凍機において、熱源
の再生器への供給配管と再生器からの戻し配管とを連通
するように設けたバイパス配管及び三方弁と、この三方
弁より下流側の熱源の温度を検出する第1の温度検出器
と、この第1の温度検出器から信号を入力して熱源温度
に基づいて三方弁のバイパス配管側開度の制御信号を出
力する第1の調節器と、蒸発器の冷水出口温度を検出す
る第2の温度検出器と、この第2の温度検出器から信号
を入力して三方弁のバイパス配管側開度の制御信号を出
力する第2の調節器と、この第2の調節器及び第1の調
節器から制御信号を入力して各制御信号を比較し、三方
弁のバイパス配管側開度の大きい方の制御信号を選択し
て三方弁へ出力する高信号選択器とを備えた吸収式冷凍
機を提供するものである。
【0009】
【作用】請求項1の発明によれば、運転開始時で温水温
度が低いときには、エンジンから流出した温水のほとん
どがバイパス配管に流れ、エンジンへ戻る熱源温度の低
下は僅かに抑えられ、エンジン側の運転効率の低下、エ
ンジンが発電機駆動用であった場合には、発電効率の低
下あるいは発電機での結露の発生を回避できる。また、
再生器に流入する熱源温度を維持でき、吸収式冷凍機で
の運転効率を高く維持することができ、さらに、エンジ
ンの運転に伴いエンジンの温度は速やかに上昇し、立ち
上がり時間を短縮することが可能になる。
【0010】また、熱源温度が次第に上昇し、選択器か
らの出力が第1の温度調節器の開度信号から、第2の温
度調節器からの開度信号に切り換わるとき、選択器から
の開度信号は連続的に変化し、制御弁の開度が急激に変
化することを回避でき、再生器での再生能力及びエンジ
ンへ戻る熱源の温度の急激な変化を防止することが可能
になる。
【0011】また、請求項2の発明によれば、選択器は
吸収式冷凍機の運転開始時、小さい方の第1の温度調節
器から入力した開度信号を三方弁へ出力し、三方弁の戻
し配管側の開度は入力した開度信号、即ち熱源温度に基
づいて小さく、かつバイパス配管側の開度は大きくなる
ように制御され、運転開始時で熱源温度が低いときに
は、エンジンから流出した熱源のほとんどがバイパス配
管に流れるため、エンジンへ戻る熱源温度の低下は僅か
に抑えられ、エンジン側の運転効率の低下、エンジンが
発電機駆動用であった場合には、発電効率の低下あるい
は発電機での結露の発生を回避できる。また、再生器に
流入する熱源温度を維持でき、吸収式冷凍機での運転効
率を高く維持することができる。さらに、エンジンの運
転に伴いエンジンの温度は速やかに上昇し、立ち上がり
時間を短縮することが可能になる。
【0012】また、熱源温度が次第に上昇し、選択器か
らの出力が第1の温度調節器からの第1開度信号から、
第2の温度調節器からの第2開度信号に切り換わると
き、選択器からの開度信号は連続的に変化し、三方弁の
開度が急激に変化することを回避できるので、再生器で
の再生能力及びエンジンへ戻る熱源の温度の急激な変化
を防止することが可能になる。
【0013】また、請求項3の発明によれば、選択器
は、吸収式冷凍機の運転開始時、第1の温度調節器から
入力した開度信号を制御弁へ出力し、制御弁のバイパス
配管側の開度は入力した開度信号、即ち熱源温度に基づ
いて大きく、かつ戻し配管側の開度は小さくなるように
制御され、運転開始時で熱源温度が低いときには、エン
ジンから流出した熱源のほとんどがバイパス配管に流
れ、エンジンへ戻る熱源温度の低下は僅かに抑えられ、
エンジン側の運転効率の低下、エンジンが発電機駆動用
であった場合には、発電効率の低下あるいは発電機での
結露の発生を回避できる。また、再生器に流入する熱源
温度を維持でき、吸収式冷凍機での運転効率を高く維持
することができる。さらに、エンジンの運転に伴いエン
ジンの温度は速やかに上昇し、立ち上がり時間を短縮す
ることが可能になる。
【0014】また、熱源温度が次第に上昇し、選択器か
らの出力が第1の温度調節器からの開度信号から、第2
の温度調節器からの開度信号に切り換わるとき、選択器
からの開度信号は連続的に変化し、三方弁の開度が急激
に変化することを回避できるので、再生器での再生能力
及びエンジンへ戻る熱源の温度の急激な変化を防止する
ことが可能になる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図に示したAは一重効用吸収式冷凍機で
あり、冷媒に例えば水(H2 O)、吸収液(溶液)に臭
化リチウム(LiBr)溶液を使用したものである。図
において、1は例えばエンジンの冷却水(以下、温水と
いう。)を熱源とする再生器、2は凝縮器、3は蒸発
器、4は吸収器、5は再生器1の加熱器、6は凝縮器熱
交換器、7は蒸発器熱交換器、8は吸収器熱交換器、1
0は再生器1及び凝縮器2を収納した上胴、11は蒸発
器3及び吸収器4を収納した下胴である。15はエンジ
ンであり、16はエンジン15から再生器1の加熱器5
に至る供給配管、17は再生器1からエンジン15に至
る戻し配管、18は再生器1をバイパスするバイパス配
管、20はバイパス配管18の途中に接続された制御弁
である。
【0016】21は冷却水配管であり、途中に吸収器熱
交換器8及び凝縮器熱交換器10が設けられている。2
2は冷水配管であり、途中に蒸発器熱交換器7が設けら
れている。また、24は戻し配管17とバイパス配管1
8との接続部より下流側即ちエンジン15側の温水温度
を検出する第1の温度検出器である。25は第1の温度
検出器から信号を入力し、温水温度に応じて第1の開度
信号を出力する温水温度用温度調節器(以下、第1の温
度調節器という。)である。第1の温度調節器25は第
1の記憶装置26を備えており、この第1の記憶装置2
6には図2に示したような温水温度(熱源温水戻り温
度)と第1の開度信号(制御弁開度)との関係が予め記
憶されている。
【0017】また、27は冷水配管22の蒸発器冷水出
口側に設けられた冷水出口温度(以下、冷水温度とい
う。)検出器(以下、第2の温度検出器という。)であ
る。28は第2の温度検出器27から信号を入力し、冷
水温度に応じて第2の開度信号を出力する冷水温度用温
度調節器(以下、第2温度調節器という。)である。第
2の温度調節器28は第2の記憶装置29を備えてお
り、この第2の記憶装置29には図3に示したような冷
水温度と第2の開度信号(制御弁開度)との関係が予め
記憶されている。
【0018】30は第1、第2の温度調節器25、29
から第1、第2の開度信号を入力し、各開度信号を比較
して大きい方の信号を選択して制御弁20へ出力するハ
イセレクタである選択器である。上記のように構成され
たに吸収式冷凍機Aの運転時、図4に示したようなフロ
ーチャートに基づく制御が行われる。即ち、ステップ1
にて第1の温度調節器24は温水戻り温度を検出し、第
2の温度調節器27は冷水出口温度を検出する。また、
ステップ2にて第1、第2温度調節器25、29は温水
温度及び冷水温度に基づいて第1、第2の開度信号を出
力する。そして、温水温度が例えば80℃のときには第
1の温度調節器25が50%の第1の開度信号を出力す
る。また、冷水温度が例えば6.5℃のときには第2の
温度調節器29が75%の第2の開度信号を出力する。
ステップ3にて選択器30は第1の開度信号と第2の開
度信号とを比較し、ステップ5にて大きい方の第2の開
度信号を出力する。
【0019】制御弁20は第2の開度信号を入力し、開
度が第2の開度信号に基づいた開度に制御される。そし
て、制御弁20の開度によって決まる温水がバイパス配
管18に流れ、残りの温水が再生器1の加熱器5へ流れ
る。再生器1において濃度が薄い吸収液(以下稀吸収液
という。)が加熱され、稀吸収液から冷媒が分離して蒸
発する。蒸発した冷媒は凝縮器2へ流れ、凝縮器熱交換
器6を流れる冷却水と熱交換して凝縮液化し、冷媒配管
(図示せず。)を経て蒸発器3へ流れる。そして、冷媒
液が蒸発器熱交換器7を流れる冷水と熱交換して蒸発
し、気化熱によって冷水が冷却されて負荷へ供給され
る。また、蒸発器3で蒸発した冷媒は吸収器4へ流れ、
散布された濃い吸収液(以下濃液という。)に吸収され
る。
【0020】吸収器4にて冷媒を吸収した稀吸収液は、
再生器1へ送られる。再生器1に流入した稀吸収液は加
熱器5によって加熱され、冷媒が分離して蒸発し、濃液
が吸収器4へ流れて散布される。以下、吸収式冷凍機A
及びエンジン15の運転開始時の動作について説明す
る。運転開始時、上記通常の運転時と同様に第1の温度
検出器24がエンジン15に戻る温水温度を検出し、第
1の温度調節器25が温水温度に基づいて開度信号を選
択器30へ出力する。また、第2の温度検出器27が冷
水温度を検出し、第2の温度調節器28が冷水温度に基
づいて開度信号を選択器30へ出力する。そして、選択
器30が第1、第2の温度調節器25、28からの開度
信号を比較する。このとき、吸収冷凍機A及びエンジン
15の運転開始時であるため、エンジン15から再生器
1を経てエンジン15へ戻る温水の温度が低く、例えば
70℃であるときには、第1の温度調節器25は100
%の開度信号を選択器30へ出力する。また、吸収式冷
凍機Aの運転開始時であるため、冷凍能力が小さく冷水
温度が例えば9℃であるときには、第2の温度調節器2
8は0%の開度信号を選択器30へ出力する。
【0021】選択器30は各開度信号を入力し、第1の
温度調節器25から入力した開度信号(以下、第1開度
信号という。)が第2の温度調節器28から入力した開
度信号(以下、第2開度信号という。)より大きいとき
には、第1の温度調節器25から入力した第1開度信号
を制御弁20へ出力する。制御弁20の開度は入力した
開度信号、即ち温水温度に基づいて大きくなるように制
御され、運転開始時で温水温度が低いときには、エンジ
ン15から流出した温水のほとんどがバイパス配管18
に流れる。このため、エンジン15へ戻る温水温度の低
下は僅かに抑えられ、エンジン15の冷却能力が小さく
抑えられ、エンジン15の運転に伴いエンジン15の温
度は速やかに上昇する。
【0022】そして、エンジン15が暖まり、エンジン
15から流出した温水の温度が次第に上昇すると、エン
ジン15へ戻る温水の温度も次第に上昇する。温水温度
の上昇に伴い、第1の温度検出器24の検出温度が上昇
すると、第1の温度調節器25からの第1開度信号は次
第に減少する。また、再生器1の加熱器5へも温水が流
れているため、吸収式冷凍機Aの冷凍能力は次第に上昇
し、蒸発器3から流出する冷水の温度は次第に低下す
る。冷水温度の低下に伴い第2の温度検出器27の検出
温度も低下し、第2の温度調節器28からの第2開度信
号は次第に増加する。
【0023】ここで、温水の温度が上昇し、冷水温度が
低下し、第1開度信号が第2開度信号と等しくなり、そ
の後、第2開度信号が第1開度信号より大きくなると、
選択器30は第2の温度調節器29からの第2開度信号
を出力し、第2開度信号は連続的に変化する。そして、
以後も、エンジン15の温度上昇に伴い温水温度は上昇
し、冷凍能力の増加に伴い冷水温度は低下し、第2の温
度調節器29からの第2開度信号が第1の温度調節器2
5からの第1開度信号より大きいときには、選択器30
は第2開度信号を出力する。冷水温度の低下に伴い選択
器30が出力する開度信号は増加し、バイパス配管18
に流れる温水の量は増加する。また、温水温度が上昇し
て所定温度より高くなった場合には、温水の循環回路に
予め設けられていた放熱器(図示せず。)が運転を開始
して例えば大気へ放熱して温水温度は所定温度以下に保
たれる。
【0024】以後、第2の温度調節器29からの第2開
度信号が第1の温度調節器25からの第1開度信号より
大きいときは、選択器30は冷水温度に基づく第2開度
信号を制御弁20へ出力し、加熱器5を流れる温水の量
が調節され、再生器1の加熱量が調節されて冷水温度が
ほぼ所定温度に保たれる。上記第1の実施例によれば、
選択器30は第1の温度調節器25及び第2の温度調節
器29からの各開度信号を入力し、吸収式冷凍機の運転
開始時、第1開度信号が第2開度信号より大きいときに
は、第1の温度調節器25から入力した第1開度信号を
制御弁20へ出力する。
【0025】制御弁20の開度は入力した開度信号、即
ち温水温度に基づいて大きくなるように制御され、運転
開始時で温水温度が低いときには、エンジン15から流
出した温水のほとんどがバイパス配管18に流れる。こ
のため、エンジン15へ戻る温水温度の低下は僅かに抑
えられ、エンジン15側の運転効率の低下、エンジン1
5が発電機駆動用であった場合には、発電効率の低下あ
るいは発電機での結露の発生を回避できる。また、再生
器1に流入する温水温度を維持でき、吸収式冷凍機での
運転効率を高く維持することができる。さらに、エンジ
ン15の運転に伴いエンジン15の温度は速やかに上昇
し、立ち上がり時間を短縮することができる。
【0026】また、温水温度が次第に上昇し、選択器3
0からの出力が第1の温度調節器25の第1開度信号か
ら、第2の温度調節器29からの第2開度信号に切り換
わるとき、選択器30からの開度信号は連続的に変化
し、制御弁20の開度が急激に変化することを回避でき
るので、再生器1での再生能力及びエンジン15へ戻る
温水の温度の急激な変化を防止できる。この結果、上記
制御弁20の開度制御が第1の温度調節器25の第1開
度信号に基づく制御から第2の温度調節器29の第2開
度信号に基づく制御に切り換わった際の吸収式冷凍機の
冷凍能力の急激な変動を回避し、冷却ユニット等の負荷
に送られる冷水温度をスムーズに低下することができ
る。
【0027】以下、本発明の第2の実施例を図5に基づ
いて説明する。なお、図5において図1と同様の構成の
ものには同様な符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。40は戻し配管17とバイパス配管18との接続部
に設けられた三方弁である。41は第1の温度調節器で
あり、この第1の温度調節器41は第1の記憶装置42
を備えており、第1の記憶装置42には図6に示したよ
うな温水温度(熱源温水戻り温度)と三方弁40の温水
流入側開度との関係が予め記憶されている。そして、第
1の温度調節器41は温水温度に応じて第1開度信号を
出力する。また、43は第2の温度調節器であり、この
第2の温度調節器43は第2の記憶装置44を備えてお
り、この第2の記憶装置44には図7に示したような冷
水温度と三方弁40の温水流入側40Aの開度(以下温
水流入側開度という。)との関係が予め記憶されてい
る。そして、第2の温度調節器43は冷水温度に応じて
開度信号を出力する。
【0028】45はローセレクタである選択器であり、
この選択器45は第1の温度調節器41及び第2の温度
調節器43から開度信号を入力して比較し、小さい方の
開度信号を選択して三方弁40へ出力する。開度信号を
入力した三方弁40は温水流入側開度を入力した開度信
号の開度に制御し、バイパス配管側40Bの開度を全開
開度から温水流入側の開度を減算した開度に制御する。
例えば全開開度を100%として温水流入側開度が30
%のときには、バイパス配管側の開度は100―30=
70(%)に制御される。
【0029】以下、図5に示した吸収式冷凍機A及びエ
ンジン15の運転開始時の動作について説明する。運転
開始時、上記実施例と同様に第1の温度検出器24がエ
ンジン15に戻る温水温度を検出し、第1の温度調節器
41は温水温度に基づいて第1開度信号を選択器45へ
出力する。また、第2の温度検出器27が冷水温度を検
出し、第2の温度調節器44は冷水温度に基づいて第2
開度信号を選択器45へ出力する。そして、選択器45
が第1、第2の温度調節器41、43からの第1、第2
開度信号を比較する。このとき、吸収冷凍機A及びエン
ジン15の運転開始時であるため、エンジン15から再
生器1を経てエンジンへ戻る温水の温度が低く、例えば
70℃であるときには、第1の温度調節器41は0%の
開度信号を選択器45へ出力する。また、吸収式冷凍機
Aの運転開始時であるため、冷凍能力が小さく冷水温度
が例えば9℃であるときには、第2の温度調節器43は
100%の開度信号を選択器45へ出力する。
【0030】選択器45は各開度信号を入力し、第1の
温度調節器41から入力した第1開度信号と第2の温度
調節器43から入力した第2開度信号とを比較し、第1
開度信号が第2開度信号より小さいときには、第1開度
信号を三方弁40へ出力する。三方弁40の温水流入側
開度は入力した第1開度信号、即ち温水温度に基づいて
小さくなるように制御される。同時にバイパス配管側の
開度は100%から温水流入側開度を引いた大きい開度
に制御され、運転開始時で温水温度が低いときには、エ
ンジン15から流出した温水のほとんどがバイパス配管
18に流れる。このため、エンジン15へ戻る温水温度
の低下は僅かに抑えられ、エンジン15の冷却能力が小
さく抑えられ、エンジン15の運転に伴いエンジン15
の温度は速やかに上昇する。
【0031】そして、エンジン15が暖まり、エンジン
15から流出した温水の温度が次第に上昇すると、エン
ジン15へ戻る温水の温度も次第に上昇し、上記実施例
と同様に、第1の温度検出器24の検出温度が上昇し、
第1の温度調節器41からの開度信号は次第に増加す
る。また、再生器1の加熱器7へも温水が流れているた
め、吸収式冷凍機Aの冷凍能力は次第に増加し、蒸発器
3から流出する冷水の温度は次第に低下する。冷水温度
の低下に伴い第2の温度検出器27の検出温度も低下
し、第2の温度調節器43からの開度信号は次第に減少
する。
【0032】ここで、温水温度が上昇し、冷水温度が低
下し、第1の温度調節器41からの第1開度信号が第2
の温度調節器43からの第2開度信号と等しくなり、そ
の後、第2開度信号が第1開度信号より小さくなると、
選択器45は第2の温度調節器43からの第2開度信号
を出力し、開度信号は連続的に変化する。そして、以後
も、エンジン15の温度上昇に伴い温水温度は上昇し、
冷凍能力の増加に伴い冷水温度は低下し、第2開度信号
が第1開度信号より小さいときには、選択器45は第2
の温度調節器43から出力された開度信号は出力する。
【0033】冷水温度の低下に伴い選択器45が出力す
る開度信号は減少し、三方弁40の温水流入側開度が減
少し、バイパス配管側の開度が増加し、バイパス配管1
8に流れる温水の量は増加する。また、温水温度が上昇
して所定温度より高くなった場合には、温水の循環回路
に予め設けられていた放熱器(図示せず。)が運転を開
始して例えば大気へ放熱して温水温度は所定温度以下に
保たれる。
【0034】以後、第2の温度調節器43からの第1開
度信号が第1の温度調節器41からの第2開度信号より
小さいときは、選択器45は冷水温度に基づく第2の温
度調節器43からの第2開度信号を三方弁40へ出力
し、加熱器5を流れる温水の量が調節され、再生器1の
加熱量が調節されて冷水温度がほぼ所定温度に保たれ
る。
【0035】上記第2の実施例によれば、選択器45は
第1の温度調節器41及び第2の温度調節器43からの
第1、第2開度信号を入力し、吸収式冷凍機の運転開始
時、第1開度信号が第2開度信号より小さいときには、
第1の温度調節器41から入力した第1開度信号を三方
弁40へ出力する。三方弁40の温水流入側開度は入力
した開度信号、即ち温水温度に基づいて小さく、かつバ
イパス配管側の開度は大きくなるように制御され、運転
開始時で温水温度が低いときには、エンジン15から流
出した温水のほとんどがバイパス配管18に流れる。こ
のため、エンジン15へ戻る温水温度の低下は僅かに抑
えられ、エンジン15側の運転効率の低下、エンジン1
5が発電機駆動用であった場合には、発電効率の低下あ
るいは発電機での結露の発生を回避できる。また、再生
器1に流入する温水温度を維持でき、吸収式冷凍機での
運転効率を高く維持することができる。さらに、エンジ
ン15の運転に伴いエンジン15の温度は速やかに上昇
し、立ち上がり時間を短縮することができる。
【0036】また、温水温度が次第に上昇し、選択器4
5からの出力が第1の温度調節器41からの第1開度信
号から、第2の温度調節器43からの第2開度信号に切
り換わるとき、選択器45からの開度信号は連続的に変
化し、三方弁40の開度が急激に変化することを回避で
きるので、再生器1での再生能力及びエンジン15へ戻
る温水の温度の急激な変化を防止できる。この結果、上
記三方弁40の温水流入側開度が第1の温度調節器41
の第1開度信号に基づく制御から第2の温度調節器43
の第2開度信号に基づく制御に切り換わった際の吸収式
冷凍機の冷凍能力の急激な変動を回避し、冷却ユニット
等の負荷に送られる冷水温度をスムーズに低下すること
ができる。
【0037】以下、本発明の第3の実施例を図8に基づ
いて説明する。なお、図8において図5と同符号のもの
は同様のものでありその詳細な説明は省略する。第3の
実施例において、再生器1の加熱器5に流れる温水の量
及びバイパス配管18に流れる温水の量を三方弁40に
よって制御する点は上記第2の実施例と同様である。
【0038】第3の実施例において第2の実施例と相違
する点は、 (1)第1の温度調節器51は第1の記憶装置52を備
えており、第1の記憶装置52には図9に示したような
温水温度(熱源温水戻り温度)と三方弁40のバイパス
配管側の開度との関係が予め記憶されている点。 (2)第2の温度調節器53は第2の記憶装置54を備
えており、この第2の記憶装置54には図10に示した
ような冷水温度と三方弁40のバイパス配管側の開度と
の関係が予め記憶されている点。
【0039】(3)選択器55は第1の温度調節器51
及び第2の温度調節器53から開度信号を入力して比較
し、大きい方の信号を選択して三方弁40へ出力するハ
イセレクタである点。 (4)開度信号を入力した三方弁40はバイパス配管側
の開度を入力した開度信号の開度に制御し、温水流入側
開度を全開開度からバイパス配管側の開度を減算した開
度に制御する。例えば全開開度を100%としてバイパ
ス配管側の開度が70%のときには、温水流入側の開度
は100―70=30(%)に制御される。
【0040】以下、吸収式冷凍機及びエンジン15の運
転開始時の動作について説明する。運転開始時、上記第
2の実施例と同様に第1の温度検出器24がエンジン1
5に戻る温水温度を検出し、第1の温度調節器51が温
水温度に基づいて第1開度信号を選択器55へ出力す
る。また、第2の温度検出器27が冷水温度を検出し、
第2の温度調節器53が冷水温度に基づいて第2開度信
号を選択器55へ出力する。そして、選択器55が第
1、第2の温度調節器51、54からの開度信号を比較
する。このとき、吸収冷凍機A及びエンジン15の運転
開始時であるため、エンジン15から再生器1を経てエ
ンジンへ戻る温水の温度が低く、例えば70℃であると
きには、第1の温度調節器51は100%の開度信号を
選択器55へ出力する。また、吸収式冷凍機Aの運転開
始時であるため、冷凍能力が小さく冷水温度が例えば9
℃であるときには、第2の温度調節器53は0%の開度
信号を選択器55へ出力する。
【0041】選択器55は各開度信号を入力し、第1の
温度調節器51から入力した第1開度信号と第2の温度
調節器53から入力した第2開度信号とを比較し、第1
開度信号が第2開度信号より大きいときには、第1開度
信号を三方弁40へ出力する。三方弁40のバイパス配
管側の開度は入力した第1開度信号、即ち温水温度に基
づいて大きくなるように制御される。同時に温水流入側
の開度は100%からバイパス配管側の開度を引いた大
きい開度に制御され、運転開始時で温水温度が低いとき
には、エンジン15から流出した温水のほとんどがバイ
パス配管18に流れる。このため、エンジン15へ戻る
温水温度の低下は僅かに抑えられ、エンジン15の冷却
能力が小さく抑えられ、エンジン15の運転に伴いエン
ジン15の温度は速やかに上昇する。
【0042】そして、エンジン15が暖まり、エンジン
15から流出した温水の温度が次第に上昇すると、エン
ジン15へ戻る温水の温度も次第に上昇し、上記実施例
と同様に、第1の温度検出器24の検出温度が上昇し、
第1の温度調節器51からの開度信号は次第に減少す
る。また、再生器1の加熱器7へも温水が流れているた
め、吸収式冷凍機Aの冷凍能力は次第に増加し、蒸発器
3から流出する冷水の温度は次第に低下する。冷水温度
の低下に伴い第2の温度検出器27の検出温度も低下
し、第2の温度調節器53からの開度信号は次第に増加
する。
【0043】ここで、温水の温度が上昇し、冷水温度が
低下し、第1の温度調節器51からの第1開度信号が第
2の温度調節器53からの第2開度信号と等しくなり、
その後、第2開度信号が第1開度信号より大きくなる
と、選択器55は第2の温度調節器53からの開度信号
を出力し、開度信号は連続的に変化する。そして、以後
も、エンジン15の温度上昇に伴い温水温度は上昇し、
冷凍能力の増加に伴い冷水温度は低下し、第2開度信号
が第1開度信号より大きいときには、選択器55は第2
の温度調節器53から出力された第2開度信号を出力す
る。
【0044】冷水温度の低下に伴い選択器55が出力す
る開度信号は増加し、三方弁40のバイパス配管側開度
が増加し、温水流入側開度が減少し、加熱器5に流れる
温水の量は減少する。また、温水温度が上昇して所定温
度より高くなった場合には、温水の循環回路に予め設け
られていた放熱器(図示せず。)が運転を開始して例え
ば大気へ放熱して温水温度は所定温度以下に保たれる。
【0045】以後、第2の温度調節器53からの第2開
度信号が第1の温度調節器51からの第1開度信号より
大きいときは、選択器55は冷水温度に基づく第2の温
度調節器53からの第2開度信号を三方弁40へ出力
し、加熱器5を流れる温水の量が調節され、再生器1の
加熱量が調節されて冷水温度がほぼ所定温度に保たれ
る。
【0046】上記第3の実施例によれば、選択器55は
第1の温度調節器51及び第2の温度調節器53からの
第1、第2開度信号を入力し、吸収式冷凍機の運転開始
時、第1開度信号が第2開度信号より大きいときには、
第1の温度調節器51から入力した第1開度信号を制御
弁20へ出力する。制御弁20のバイパス配管側の開度
は入力した開度信号、即ち温水温度に基づいて大きく、
かつ温水流入側開度は小さくなるように制御され、運転
開始時で温水温度が低いときには、エンジン15から流
出した温水のほとんどがバイパス配管18に流れる。こ
のため、エンジン15へ戻る温水温度の低下は僅かに抑
えられ、エンジン15側の運転効率の低下、エンジン1
5が発電機駆動用であった場合には、発電効率の低下あ
るいは発電機での結露の発生を回避できる。また、再生
器1に流入する温水温度を維持でき、吸収式冷凍機での
運転効率を高く維持することができる。さらに、エンジ
ン15の運転に伴いエンジン15の温度は速やかに上昇
し、立ち上がり時間を短縮することができる。
【0047】また、温水温度が次第に上昇し、選択器5
5からの出力が第1の温度調節器51からの第1開度信
号から、第2の温度調節器53からの第2開度信号に切
り換わるとき、選択器55からの開度信号は連続的に変
化し、三方弁40の開度が急激に変化することを回避で
きるので、再生器1での再生能力及びエンジン15へ戻
る温水の温度の急激な変化を防止できる。この結果、上
記三方弁40のバイパス配管側の開度が第1の温度調節
器51の第1開度信号に基づく制御から第2の温度調節
器53の第2開度信号に基づく制御に切り換わった際の
吸収式冷凍機の冷凍能力の急激な変動を回避し、冷却ユ
ニット等の負荷に送られる冷水温度をスムーズに低下す
ることができる。
【0048】尚、本願発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本願発明の主旨を逸脱しない範囲にて種
々の実施が可能である。例えば上記実施例においては、
図1、図5及び図8において、一重効用吸収式冷凍機に
ついて説明したが、二重効用吸収式冷凍機に本願発明を
実施した場合にも、上記各実施例と同様の作用効果を得
ることができる。
【0049】また、上記各実施例では、説明をわかりや
すくするために比例制御の各温度調節器の制御信号によ
る制御について説明したが、例えばPID(比例、積
分、微分)制御の温度調節器を使用した場合にも、夫々
の温度調節器からの制御信号をローセレクタあるいはハ
イセレクタで選択し、制御弁20あるいは三方弁40を
制御することにより上記実施例と同様の作用効果を得る
ことができる。
【0050】
【発明の効果】本発明は上記のように構成された吸収式
冷凍機であり、請求項1の発明によれば、運転開始時で
温水温度が低いときには、エンジンから流出した温水の
ほとんどがバイパス配管に流れるため、エンジンへ戻る
温水温度の低下は僅かに抑えられ、エンジン側の運転効
率の低下、エンジンが発電機駆動用であった場合には、
発電効率の低下あるいは発電機での結露の発生を回避で
きる。また、再生器に流入する温水温度を維持でき、吸
収式冷凍機での運転効率を高く維持することができる。
さらに、エンジンの運転に伴いエンジンの温度は速やか
に上昇し、立ち上がり時間を短縮することができる。
【0051】また、温水温度が次第に上昇し、選択器か
らの出力が第1の温度調節器の開度信号から、第2の温
度調節器からの開度信号に切り換わるとき、選択器から
の開度信号は連続的に変化し、制御弁の開度が急激に変
化することを回避でき、再生器での再生能力及びエンジ
ンへ戻る温水の温度の急激な変化を防止できる。この結
果、上記制御弁の開度制御が第2の温度調節器の開度信
号に基づく制御に切り換わった際の吸収式冷凍機の冷凍
能力の急激な変動を回避し、冷却ユニット等の負荷に送
られる冷水温度をスムーズに低下することができる。
【0052】また、請求項2の発明によれば、選択器は
吸収式冷凍機の運転開始時、小さい方の第1の温度調節
器から入力した開度信号を三方弁へ出力し、三方弁の温
水流入側開度は入力した開度信号、即ち温水温度に基づ
いて小さく、かつバイパス配管側の開度は大きくなるよ
うに制御され、運転開始時で温水温度が低いときには、
エンジンから流出した温水のほとんどがバイパス配管に
流れるため、エンジンへ戻る温水温度の低下は僅かに抑
えられ、エンジン側の運転効率の低下、エンジンが発電
機駆動用であった場合には、発電効率の低下あるいは発
電機での結露の発生を回避できる。また、再生器に流入
する温水温度を維持でき、吸収式冷凍機での運転効率を
高く維持することができる。さらに、エンジンの運転に
伴いエンジンの温度は速やかに上昇し、立ち上がり時間
を短縮することができる。
【0053】また、温水温度が次第に上昇し、選択器か
らの出力が第1の温度調節器からの第1開度信号から、
第2の温度調節器からの第2開度信号に切り換わると
き、選択器からの開度信号は連続的に変化し、三方弁の
開度が急激に変化することを回避できるので、再生器で
の再生能力及びエンジンへ戻る温水の温度の急激な変化
を防止できる。この結果、上記三方弁の温水流入側開度
が第1の温度調節器の第1開度信号に基づく制御から第
2の温度調節器の第2開度信号に基づく制御に切り換わ
った際の吸収式冷凍機の冷凍能力の急激な変動を回避
し、冷却ユニット等の負荷に送られる冷水温度をスムー
ズに低下することができる。
【0054】また、請求項3の発明によれば、選択器
は、吸収式冷凍機の運転開始時、第1の温度調節器から
入力した開度信号を制御弁へ出力し、制御弁のバイパス
配管側の開度は入力した開度信号、即ち温水温度に基づ
いて大きく、かつ温水流入側開度は小さくなるように制
御され、運転開始時で温水温度が低いときには、エンジ
ンから流出した温水のほとんどがバイパス配管に流れる
ため、エンジンへ戻る温水温度の低下は僅かに抑えら
れ、エンジン側の運転効率の低下、エンジンが発電機駆
動用であった場合には、発電効率の低下あるいは発電機
での結露の発生を回避できる。また、再生器に流入する
温水温度を維持でき、吸収式冷凍機での運転効率を高く
維持することができる。さらに、エンジンの運転に伴い
エンジンの温度は速やかに上昇し、立ち上がり時間を短
縮することができる。
【0055】また、温水温度が次第に上昇し、選択器か
らの出力が第1の温度調節器からの開度信号から、第2
の温度調節器からの開度信号に切り換わるとき、選択器
からの開度信号は連続的に変化し、三方弁の開度が急激
に変化することを回避できるので、再生器での再生能力
及びエンジンへ戻る温水の温度の急激な変化を防止でき
る。この結果、上記三方弁のバイパス配管側の開度が第
1の温度調節器の開度信号に基づく制御から第2の温度
調節器の開度信号に基づく制御に切り換わった際の吸収
式冷凍機の冷凍能力の急激な変動を回避し、冷却ユニッ
ト等の負荷に送られる冷水温度をスムーズに低下するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の請求項1の実施例を示す吸収式冷凍
機の回路構成図である。
【図2】温水温度と制御弁開度との関係図である。
【図3】冷水温度と制御弁開度との関係図である。
【図4】制御弁制御を説明するフローチャート図であ
る。
【図5】本願発明の請求項2の実施例を示す吸収式冷凍
機の回路構成図である。
【図6】温水温度と三方弁開度との関係図である。
【図7】冷水温度と三方弁開度との関係図である。
【図8】本願発明の請求項3の実施例を示す吸収式冷凍
機の回路構成図である。
【図9】温水温度と三方弁開度との関係図である。
【図10】冷水温度と三方弁開度との関係図である。
【符号の説明】
A 吸収式冷凍機 1 再生器 2 凝縮器 3 蒸発器 4 吸収器 5 加熱器 15 エンジン 16 供給配管 17 戻し配管 18 バイパス配管 20 制御弁 24 第1の温度検出器 25 第1の温度調節器 27 第2の温度検出器 28 第2の温度調節器 30 選択器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 15/00 306 F25B 15/00 301 F25B 27/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの冷却水等を熱源とする再生
    器、凝縮器、蒸発器及び吸収器などを配管接続して冷媒
    及び吸収液の循環路を形成し、蒸発器から冷水を供給す
    る吸収式冷凍機において、熱源の再生器への供給配管と
    再生器からの戻し配管とを連通するように設けたバイパ
    ス配管と、このバイパス配管あるいはバイパス配管より
    再生器側の供給配管あるいは戻し配管に設けられた制御
    弁と、戻し配管とバイパス配管との接続部より下流側の
    熱源の温度を検出する第1の温度検出器と、この第1の
    温度検出器から信号を入力して熱源温度に基づいて制御
    弁開度の制御信号を出力する第1の調節器と、蒸発器の
    冷水出口温度を検出する第2の温度検出器と、この第2
    の温度検出器から信号を入力して制御弁開度の制御信号
    を出力する第2の調節器と、この第2の調節器及び第1
    の調節器から制御信号を入力して各制御信号を比較し、
    再生器に流れる熱源の量を少なくする方の制御信号を選
    択して制御弁へ出力する信号選択器とを備えたことを特
    徴とする吸収式冷凍機。
  2. 【請求項2】 エンジンの冷却水等を熱源とする再生
    器、凝縮器、蒸発器及び吸収器などを配管接続して冷媒
    及び吸収液の循環路を形成し、蒸発器から冷水を供給す
    る吸収式冷凍機において、熱源の再生器への供給配管と
    再生器からの戻し配管とを連通するように設けたバイパ
    ス配管及び三方弁と、この三方弁より下流側の熱源の温
    度を検出する第1の温度検出器と、この第1の温度検出
    器から信号を入力して熱源温度に基づいて三方弁の再生
    器側開度の制御信号を出力する第1の調節器と、蒸発器
    の冷水出口温度を検出する第2の温度検出器と、この第
    2の温度検出器から信号を入力して三方弁の再生器側開
    度の制御信号を出力する第2の調節器と、この第2の調
    節器及び第1の調節器から制御信号を入力して各制御信
    号を比較し、三方弁の再生器側開度の小さい方の制御信
    号を選択して三方弁へ出力する低信号選択器とを備えた
    ことを特徴とする吸収式冷凍機。
  3. 【請求項3】 エンジンの冷却水等を熱源とする再生
    器、凝縮器、蒸発器及び吸収器などを配管接続して冷媒
    及び吸収液の循環路を形成し、蒸発器から冷水を供給す
    る吸収式冷凍機において、熱源の再生器への供給配管と
    再生器からの戻し配管とを連通するように設けたバイパ
    ス配管及び三方弁と、この三方弁より下流側の熱源の温
    度を検出する第1の温度検出器と、この第1の温度検出
    器から信号を入力して熱源温度に基づいて三方弁のバイ
    パス配管側開度の制御信号を出力する第1の調節器と、
    蒸発器の冷水出口温度を検出する第2の温度検出器と、
    この第2の温度検出器から信号を入力して三方弁のバイ
    パス配管側開度の制御信号を出力する第2の調節器と、
    この第2の調節器及び第1の調節器から制御信号を入力
    して各制御信号を比較し、三方弁のバイパス配管側開度
    の大きい方の制御信号を選択して三方弁へ出力する高信
    号選択器とを備えたことを特徴とする吸収式冷凍機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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