JP4149653B2 - 排熱利用吸収式冷凍機の運転方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発電用ガスタービンなどから出る高温の排ガスや冷却水などが保有する熱、いわゆる排熱を利用して熱効率を高め、消費する燃料を減らすようにした吸収式冷凍機の運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の排熱利用吸収式冷凍機においては、定格運転しているガスタービンから出る高温の排ガスや冷却水の取り入れ量を調整することで、高温再生器で加熱した吸収液から蒸発分離する冷媒蒸気の量を制御し、これによって装置の能力制御を行っている。このため、排熱の取り込み量を制御するバルブに高い精度が要求され、高価なものとなっていた。
【0003】
また、休止中の吸収式冷凍機の高温再生器に流量制御弁から高温の排ガスや冷却水が流れ込むと、吸収液が濃縮されて結晶化する危険があるので、絶対に流れ込まないように厳重に注意する必要があり、その対策として開閉弁を設けていたことも装置価格が高くなる要因となっていた。
【0004】
上記問題点を解決するため、本発明者らは空調負荷が小さい第1のレベルにあるときには高温再生器に設けたバーナにより吸収液を加熱して冷媒を蒸発分離し、空調負荷が第1のレベルより大きい第2のレベルにあるときには他の熱源装置の出力を空調負荷に基づいて制御し、その熱源装置から供給される排ガスにより高温再生器で吸収液を加熱して冷媒を蒸発分離し、空調負荷が第2のレベルより大きい第3のレベルにあるときには前記熱源装置を定格運転すると共に前記バーナの火力を空調負荷に基づいて制御し、前記排熱と燃焼熱とで高温再生器で吸収液を加熱して冷媒を蒸発分離する排熱利用吸収式冷凍機の運転方法を特願平11−58544号において提案し、既に多大な成果を上げている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特願平11−58544号において提案した排熱利用吸収式冷凍機の運転方法においては、例えば空調負荷が第1のレベルと第2のレベルの境界付近にあるときには、バーナによる吸収液の加熱と他の熱源装置から供給される排ガスによる吸収液の加熱が短時間で切替ることになり、燃料や燃焼用空気の流量制御弁の開閉が頻繁に行われ、装置寿命が短くなると云った問題があった。
【0006】
また、空調負荷が第1のレベルから第2のレベルに増加したときに、バーナによる加熱から前記排ガスによる加熱に直ちに切替えたのでは、他の熱源装置を起動しても高温の排ガスは直ぐには高温再生器に供給されないので、吸収液を加熱する能力が一時的に低下し、負荷変動に速やかに対向することができない、と云った問題点などもあり、これら問題点の解決が待たれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来技術の課題を解決するため、空調負荷が小さい第1のレベルにあるときには空調負荷に基づいて制御されるバーナの燃焼熱により再生器の吸収液を加熱して冷媒を蒸発分離し、空調負荷が前記第1のレベルより大きい第2のレベルにあるときには空調負荷に基づいて出力制御される他の熱源装置から供給される排熱により前記吸収液の加熱を行う排熱利用吸収式冷凍機において、空調負荷が前記第2のレベルから前記第1のレベルに移行したときに、空調負荷に供給する熱操作流体の出口温度が設定値と所定温度以上相違しているときには前記排熱による吸収液の加熱を継続するようにした第1の運転方法と、
【0008】
空調負荷に基づいて制御されるバーナの燃焼熱と、空調負荷に基づいて出力制御される他の熱源装置から供給される排熱とで吸収液を加熱して冷媒を蒸発分離する再生器を備えると共に、空調負荷のレベルに基づいて前記燃焼熱による吸収液の加熱と前記排熱による吸収液の加熱とを切替/併用する排熱利用吸収式冷凍機において、空調負荷が小さい第1のレベルからそれより大きい第2のレベルに移行したときには、前記他の熱源装置の起動後も所定時間が経過するまで、または前記排熱が十分に供給されているのを確認するまで前記燃焼熱による吸収液の加熱を継続し、その後に前記排熱による吸収液の単独加熱に切替え、空調負荷が前記第2のレベルから前記第1のレベルに移行したときに、空調負荷に供給する熱操作流体の出口温度が設定値と所定温度以上相違しているときには前記排熱による吸収液の加熱を継続する第2の運転方法を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図5に例示したものは、冷水または温水を図示しない室内ユニットに循環供給する二重効用吸収式冷凍機であり、冷媒に水を、吸収液に臭化リチウム(LiBr)水溶液を使用したものである。
【0012】
図において、1はガスバーナ2の火力と、例えば発電用のガスタービン3から出る排ガスとで吸収液を加熱して冷媒を蒸発分離するように構成された高温再生器、4は低温再生器、5は凝縮器、6は低温再生器4と凝縮器5が収納されている高温胴、7は蒸発器、8は吸収器、9は蒸発器7と吸収器8が収納されている低温胴、10は低温熱交換器、11は高温熱交換器、12〜15は吸収液管、16は吸収液ポンプ、17〜21は冷媒管、22は冷媒ポンプ、23は図示しない室内ユニットに循環供給する冷水または温水が流れる冷温水管、24は冷却水管、25〜27は開閉弁であり、これらの機器はそれぞれ図5に示したように配管接続されており、この構成自体は従来周知である。
【0013】
そして、高温再生器1に設けるガスバーナ2は、火力調節が可能なバーナであり、その火力は定格空調負荷の0−30%までカバーすることができるものである。一方、ガスタービン3は、排出する燃焼ガスが保有する熱量が定格空調負荷の30−70%までカバーすることができるものである。
【0014】
上記構成の二重効用吸収式冷凍機において、開閉弁25・26・27を閉じ、冷却水管24に冷却水を流し、ガスバーナ2に点火したり、ガスタービン3を起動し、その排ガスを供給して高温再生器1で稀吸収液を加熱すると、稀吸収液から蒸発分離した冷媒蒸気と、冷媒蒸気を分離して吸収液の濃度が高くなった中間吸収液とが得られる。
【0015】
高温再生器1で生成された高温の冷媒蒸気は、冷媒管17を通って低温再生器4に入り、高温再生器1で生成され吸収液管13により高温熱交換器11を経由して低温再生器4に入った中間吸収液を加熱して放熱凝縮し、凝縮器5に入る。
【0016】
また、低温再生器4で加熱されて中間吸収液から蒸発分離した冷媒は凝縮器5へ入り、冷却水管24内を流れる水と熱交換して凝縮液化し、冷媒管17から凝縮して供給される冷媒と一緒になって冷媒管18を通って蒸発器7に入る。
【0017】
蒸発器7に入って冷媒液溜りに溜った冷媒液は、冷温水管23に接続された伝熱管23Aの上に冷媒ポンプ22によって散布され、冷温水管23を介して供給される水と熱交換して蒸発し、伝熱管23Aの内部を流れる水を冷却する。
【0018】
そして、蒸発器7で蒸発した冷媒は吸収器8に入り、低温再生器4で加熱されて冷媒を蒸発分離し、吸収液の濃度が一層高まった吸収液、すなわち吸収液管14により低温熱交換器10を経由して供給され、上方から散布される濃吸収液に吸収される。
【0019】
吸収器8で冷媒を吸収して濃度の薄くなった吸収液、すなわち稀吸収液は吸収液ポンプ16の運転により、低温熱交換器10・高温熱交換器11で予熱されて高温再生器1へ吸収液管12から送られる。
【0020】
上記のように吸収式冷凍機の運転が行われると、蒸発器7の内部に配管された伝熱管23Aにおいて冷媒の気化熱によって冷却された冷水が、冷温水管23を介して図示しない室内ユニットに循環供給できるので、冷房運転などが行える。
【0021】
一方、開閉弁25・26・27を開け、冷却水管24に冷却水を流さないでガスバーナ2に点火したり、ガスタービン3の排ガスによって高温再生器1で稀吸収液を加熱すると、高温再生器1で稀吸収液から蒸発した冷媒蒸気は主に流路抵抗の小さい冷媒管17・21を通って低温胴9の吸収器8と蒸発器7に入り、冷温水管23から供給される水と伝熱管23Aを介して熱交換して凝縮し、主にこのときの凝縮熱によって伝熱管23Aの内部を流れる水が加熱される。
【0022】
蒸発器7で加熱作用を行って凝縮した冷媒は、冷媒管20を通って吸収器8に入り、高温再生器1で冷媒を蒸発分離して吸収液管15から流入する吸収液と混合され、吸収液ポンプ16の運転によって低温熱交換器10・高温熱交換器11で予熱されて高温再生器1へ送られる。
【0023】
そして、蒸発器7内部の伝熱管23Aで加熱された温水が冷温水管23を介して図示しない室内ユニットに循環供給することにより、暖房運転などが行われる。
【0024】
30は、上記のような動作機能を有する二重効用吸収式冷凍機に設けた制御器であり、マイコンや記憶手段などを備えて構成され、図示しない室内ユニットに冷温水を循環供給するための冷温水管23を流れている冷温水の温度情報を、冷温水管23の蒸発器7出入口部に設けた温度センサ31、32から取り込み、この冷温水の温度情報に基づいてガスバーナ2の火力とガスタービン3の出力とを制御し、高温再生器1で吸収液から蒸発分離する冷媒蒸気の発生量を制御するようになっている。
【0025】
すなわち、制御器30は温度センサ31、32が検出する冷温水の実際の温度差ΔTと、設定温度差(例えば、蒸発器7に12℃で戻ってきた冷水を7℃に冷却して送出するように設計した装置における設定温度差は5℃)とから図示しない室内ユニットのその時点の空調負荷W(定格負荷に対する百分率)を求め(この場合は、W(%)=ΔT/5×100の演算式により算出)、その空調負荷Wが例えば図4に示したように予め設定した第1のレベル(定格負荷の30%未満)にあるか、第1のレベルより大きい第2のレベル(定格負荷の30%以上、70%未満)にあるか、あるいは第2のレベルより大きい第3のレベル(定格負荷の70%以上)にあるかを判定し、空調負荷Wが第1のレベルにあるときにはガスバーナ2による単独加熱を選択し、空調負荷Wが第2のレベルにあるときにはガスタービン3から出る排ガスによる単独加熱を選択し、空調負荷Wが第3のレベルにあるときには、ガスバーナ2による加熱と、ガスタービン3から出る排ガスによる加熱の併用を選択するように構成されている。
【0026】
そして、制御器30はガスバーナ2による単独加熱を選択したときには、温度センサ32が検出する冷温水の温度、すなわち蒸発器7で熱操作されて冷温水管23に流れ出て室内ユニットに循環供給される冷温水の温度が所定の設定温度(例えば、冷房運転時は7℃、暖房運転時は55℃)に維持されるように、ガスバーナ2に接続された燃料供給管の燃料調整弁2Aの開度を調節してガスバーナ2の火力、すなわち高温再生器1に投入する熱量を制御し、それにより高温再生器1で蒸発分離する冷媒蒸気の発生量を制御するようになっている。
【0027】
また、制御器30はガスタービン3から出る排ガスによる単独加熱を選択したときには、温度センサ32が検出する冷温水の温度が前記所定の設定温度に維持されるようにガスタービン3の出力を制御して、高温再生器1に投入する排ガスの保有熱量を制御し、それにより高温再生器1で蒸発分離する冷媒蒸気の発生量を制御するようになっている。
【0028】
さらに、制御器30はガスバーナ2による加熱と、ガスタービン3から出る排ガスによる加熱との併用を選択したときには、ガスタービン3を定格で運転すると共に、温度センサ32が検出する冷温水の温度が前記所定の設定温度に維持されるようにガスバーナ2に接続された燃料供給管の燃料調整弁2Aの開度を調節して高温再生器1に投入する熱量を制御し、それによって高温再生器1で蒸発分離する冷媒蒸気の発生量を制御するようになっている。
【0029】
また、制御器30は、温度センサ31、32が検出する冷温水の温度差ΔTと設定温度とに基づいて算出する空調負荷Wのレベルに変化があっても直ちに吸収液の加熱手段を変更するのではなく、所定時間、例えば15分間連続して新しい負荷レベルが維持されたときに初めて新しい負荷レベルに応じた加熱手段を選択するようにしてある。
【0030】
すなわち、空調負荷Wが第1のレベルにあり、したがってガスバーナ2による吸収液の単独加熱を行っているときに、空調負荷Wが第2のレベルに上昇したときには、例えば図1に示したように第2のレベルが所定時間継続するのを待ってガスタービン3を起動し、その後燃料調整弁2Aを閉じてガスバーナ2による吸収液の加熱を停止する。
【0031】
したがって、空調負荷Wが第1のレベルと第2のレベルの境界近傍にあって、制御器30があるときには第1のレベルを算出し、あるときには第2のレベルを算出するようなときにも、ガスバーナ2による加熱とガスタービン3の排ガスによる加熱が頻繁に切替ることがないので、ガスバーナ2・ガスタービン3それぞれにオン/オフを繰り返すことがなくなるので機器の寿命を悪戯に短縮させると云ったことがなくなる。
【0032】
この制御は、空調負荷Wが第2のレベルから第3のレベルに上昇したときにも同様に行われるし、第3のレベルから第2のレベルに、あるいは第2のレベルから第1のレベルに減少するときにも同様に行われる。
【0033】
また、空調負荷Wが第1のレベルから第2のレベルに増加して、ガスバーナ2による単独加熱から、ガスタービン3の排ガスによる単独加熱に切替えるときには、制御器30は例えば図2に示したように高温再生器1に供給されているガスタービン3の排ガスの温度を温度センサ33によって計測し、その温度が所定の高温度、例えば500℃になるのを待って燃料調整弁2Aを閉じるようにしてある。これにより、ガスタービン3が所定の能力を発揮するまでに時間を要し、したがって高温排ガスの供給が遅れることがあっても、高温再生器1に投入する熱が途切れることがない。
【0034】
また、空調負荷Wが第2のレベルにあり、したがってガスタービン3の排ガスだけで吸収液の加熱を行っているときに、例えば図3に示すように温度センサ31、32が検出した冷温水の温度差ΔTと設定温度差とに基づいて算出した空調負荷Wが第1のレベルに低下しても、温度センサ32が計測した冷温水の温度と設定温度(例えば、冷房運転時は7℃、暖房運転時は55℃)との温度差ΔTsが所定温度a(例えば、1℃)以上あるのが確認されたときにはガスタービン3の排熱だけによる吸収液の加熱を継続し、そうでなくなるのを待ってガスバーナ2による吸収液の単独加熱に移行するようにしてある。
【0035】
したがって、冷房運転時に例えば温度センサ31が9.2℃を計測し、温度センサ32が8.6℃を計測したときには、これらの冷水温度差ΔT:0.6℃から制御器30はそのときの空調負荷Wは第1のレベル(30%以下と算出されるため)であると一旦は判断するが、温度センサ32は設定温度である7℃より1.6℃も高い温度を示しているので、制御器30は実際の空調負荷Wは依然として第2のレベルにあると判断して、ガスタービン3の排熱による加熱を継続する。このため、実際の空調負荷に見合わない加熱源を選択すると云った不都合を生じることはない。
【0036】
この制御は、ガスバーナ2による燃焼熱と、ガスタービン3の排ガスとで高温再生器1の吸収液を加熱して冷媒蒸気を生成していて、温度センサ31、32が計測した冷水の温度差ΔTと設定温度差とに基づいて算出した空調負荷Wが第3のレベルから第2のレベルに減少したときにも同様に行われる。
【0037】
ところで、本発明は上記実施形態に限定されるものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【0038】
例えば、空調負荷Wを完全にカバーできる火力のガスバーナ2を使用し、電力需要が全くなく、したがってガスタービン3を運転しないときにも空調負荷Wに完全に応えることができるようにしても良い。
【0039】
また、高温再生器1に供給する排熱は、ガスエンジンなどを冷却した冷却水から供給されても良い。
【0040】
また、室内ユニットに循環供給するために蒸発器7で冷却したり、加熱する流体としては、水などを上記実施形態のように相変化させないで供給するほか、潜熱を利用した空調が可能なようにフロンなどを相変化させて供給するようにしても良い。
【0041】
また、上記ガスバーナ2による吸収液の加熱と、ガスタービン3から出る排ガスによる吸収液の加熱との切替制御は、開閉弁25・26・27を開弁し、冷却水管24に冷却水を流さないで行う前記暖房運転においても同様に実施できる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、冷温水などの熱操作流体の出口側温度差と設定温度差から求める空調負荷が高いレベルから低いレベルに移行しても、熱操作流体の出口温度が設定値と所定温度以上相違しているときには他の熱源機器から供給される排熱による吸収液の加熱を継続するようにした請求項1の発明によれば、実際の空調負荷に見合った加熱手段が選択されるので、負荷に見合わない熱源の選択により発停動作を招くと云った不都合を生じることはない。
【0043】
また、請求項2の発明によれば、空調負荷が低いレベルから高いレベルに増加したときには、前記ガスタービンなどの他の熱源装置の起動後も所定時間が経過するまで、または他の熱源装置から排熱が十分に供給されているのを確認するまではガスバーナによる吸収液の加熱を継続し、その後に前記排熱による吸収液の単独加熱に切替えるようにした請求項2の発明によれば、ガスタービンなどの他の熱源装置が所定の能力を発揮するまでに時間を要し、したがって高温排ガスの供給が遅れることがあっても、高温再生器に投入する熱が途切れることがなく、且つ、前記した請求項1の発明で奏することのできる作用効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の制御方法を示す説明図である。
【図2】第2の制御方法を示す説明図である。
【図3】第3の制御方法を示す説明図である。
【図4】空調負荷の大きさと熱源の関係を示す説明図である。
【図5】吸収式冷凍機の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 高温再生器
2 ガスバーナ
2A 燃料調整弁
3 ガスタービン
4 低温再生器
5 凝縮器
6 高温胴
7 蒸発器
8 吸収器
9 高温胴
10 低温熱交換器
11 高温熱交換器
12〜15 吸収液管
16 吸収液ポンプ
17〜21 冷媒管
22 冷媒ポンプ
23 冷温水管
24 冷却水管
25・26・27 開閉弁
30 制御器
31・32・33 温度センサ
ΔTs 冷温水出口側温度と設定温度との温度差
a 所定温度

Claims (2)

  1. 空調負荷が小さい第1のレベルにあるときには空調負荷に基づいて制御されるバーナの燃焼熱により再生器の吸収液を加熱して冷媒を蒸発分離し、空調負荷が前記第1のレベルより大きい第2のレベルにあるときには空調負荷に基づいて出力制御される他の熱源装置から供給される排熱により前記吸収液の加熱を行う排熱利用吸収式冷凍機において、空調負荷が前記第2のレベルから前記第1のレベルに移行したときに、空調負荷に供給する熱操作流体の出口温度が設定値と所定温度以上相違しているときには前記排熱による吸収液の加熱を継続することを特徴とする排熱利用吸収式冷凍機の運転方法。
  2. 空調負荷に基づいて制御されるバーナの燃焼熱と、空調負荷に基づいて出力制御される他の熱源装置から供給される排熱とで吸収液を加熱して冷媒を蒸発分離する再生器を備えると共に、空調負荷のレベルに基づいて前記燃焼熱による吸収液の加熱と前記排熱による吸収液の加熱とを切替/併用する排熱利用吸収式冷凍機において、空調負荷が小さい第1のレベルからそれより大きい第2のレベルに移行したときには、前記他の熱源装置の起動後も所定時間が経過するまで、または前記排熱が十分に供給されているのを確認するまで前記燃焼熱による吸収液の加熱を継続し、その後に前記排熱による吸収液の単独加熱に切替え、空調負荷が前記第2のレベルから前記第1のレベルに移行したときに、空調負荷に供給する熱操作流体の出口温度が設定値と所定温度以上相違しているときには前記排熱による吸収液の加熱を継続することを特徴とする排熱利用吸収式冷凍機の運転方法。
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