JP3223122B2 - 吸収式冷凍装置の運転停止方法 - Google Patents
吸収式冷凍装置の運転停止方法Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収式冷凍装置の
運転停止方法に関し、特に、運転停止後の再起動時に運
転の立上がりを速やかに行うことができる吸収式冷凍装
置の運転停止方法に関する。
運転停止方法に関し、特に、運転停止後の再起動時に運
転の立上がりを速やかに行うことができる吸収式冷凍装
置の運転停止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】水を冷媒とし、臭化リチウムを吸収剤と
する空冷式吸収式冷凍機では、運転停止中に溶液中の吸
収剤が結晶化することがある。そのため、運転停止操作
が行われた際、直ちに運転を停止させず、一定時間継続
して溶液循環ポンプや冷媒液循環ポンプ等を運転し、吸
収器に冷媒蒸気を吸収させて吸収剤の濃度低下を図った
り、濃溶液と希溶液とを混合攪拌して溶液を希釈したり
して結晶化を防止するのが一般的である。例えば、特開
平8−226722号公報には、それまでの単なるタイ
マ設定による希釈運転に代え、冷媒の温度がある程度低
下したときに希釈運転を終了するようにして無駄な運転
を抑え、それによって電力消費量を削減して運転コスト
を低減するようにした吸収冷凍機の運転停止方法が記載
されている。
する空冷式吸収式冷凍機では、運転停止中に溶液中の吸
収剤が結晶化することがある。そのため、運転停止操作
が行われた際、直ちに運転を停止させず、一定時間継続
して溶液循環ポンプや冷媒液循環ポンプ等を運転し、吸
収器に冷媒蒸気を吸収させて吸収剤の濃度低下を図った
り、濃溶液と希溶液とを混合攪拌して溶液を希釈したり
して結晶化を防止するのが一般的である。例えば、特開
平8−226722号公報には、それまでの単なるタイ
マ設定による希釈運転に代え、冷媒の温度がある程度低
下したときに希釈運転を終了するようにして無駄な運転
を抑え、それによって電力消費量を削減して運転コスト
を低減するようにした吸収冷凍機の運転停止方法が記載
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の運転停止方
法では次のような問題点があった。従来の運転停止方法
によれば、運転停止状態では吸収剤溶液が容易に結晶化
しないように十分に希釈されて保存されている。したが
って、起動時にはまず低濃度に希釈された吸収剤溶液
を、所望の性能を十分発揮できる濃度の吸収剤溶液と冷
媒とに分離する必要がある。したがって、起動してから
正常動作するまでに長時間を要するという問題点があ
る。また、時間がかるというだけでなく、運転中の正常
濃度の溶液にエネルギを投入してこれを希釈し、再びエ
ネルギを投入して正常な濃度に戻すという無駄な動作を
しなければならないという問題点がある。
法では次のような問題点があった。従来の運転停止方法
によれば、運転停止状態では吸収剤溶液が容易に結晶化
しないように十分に希釈されて保存されている。したが
って、起動時にはまず低濃度に希釈された吸収剤溶液
を、所望の性能を十分発揮できる濃度の吸収剤溶液と冷
媒とに分離する必要がある。したがって、起動してから
正常動作するまでに長時間を要するという問題点があ
る。また、時間がかるというだけでなく、運転中の正常
濃度の溶液にエネルギを投入してこれを希釈し、再びエ
ネルギを投入して正常な濃度に戻すという無駄な動作を
しなければならないという問題点がある。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑み、運転を停止
させた後の再起動を迅速に行え、無駄なエネルギの投入
を回避することができる吸収式冷凍装置の運転停止方法
を提供することを目的とする。
させた後の再起動を迅速に行え、無駄なエネルギの投入
を回避することができる吸収式冷凍装置の運転停止方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、目
的を達成するための本発明は、冷媒を貯留する蒸発器
と、吸収剤を含む溶液を貯留し、前記蒸発器で発生した
冷媒蒸気を前記溶液で吸収して吸収熱を発生する吸収器
と、前記溶液の吸収剤濃度を回復させるため、該溶液を
加熱して冷媒蒸気を抽出する再生器と、前記再生器で抽
出された冷媒蒸気を凝縮させて前記蒸発器へ供給するた
めの凝縮器とを有する吸収式冷凍装置において、運転停
止時には、前記凝縮器内の冷媒を前記蒸発器へ移送する
とともに、前記吸収器内の溶液を前記再生器へ移送する
点に第1の特徴があり、前記移送において、前記冷媒お
よび溶液のほぼ全量を移送する点に第2の特徴がある。
的を達成するための本発明は、冷媒を貯留する蒸発器
と、吸収剤を含む溶液を貯留し、前記蒸発器で発生した
冷媒蒸気を前記溶液で吸収して吸収熱を発生する吸収器
と、前記溶液の吸収剤濃度を回復させるため、該溶液を
加熱して冷媒蒸気を抽出する再生器と、前記再生器で抽
出された冷媒蒸気を凝縮させて前記蒸発器へ供給するた
めの凝縮器とを有する吸収式冷凍装置において、運転停
止時には、前記凝縮器内の冷媒を前記蒸発器へ移送する
とともに、前記吸収器内の溶液を前記再生器へ移送する
点に第1の特徴があり、前記移送において、前記冷媒お
よび溶液のほぼ全量を移送する点に第2の特徴がある。
【0006】また、本発明は、運転停止の際、凝縮器か
ら予定量の冷媒がなくなるまで該凝縮器および前記蒸発
器間に設けられた減圧弁を運転中よりも大きく開く点に
第3の特徴がある。さらに、運転停止の際、吸収器から
ほぼ全量の溶液がなくなるまで前記吸収器および再生器
間に設けられたポンプを継続して運転させる点に第4の
特徴がある。またさらに、本発明は、前記冷媒としてト
リフルオロエタノールを使用し、該冷媒と吸収剤とを組
み合わせた媒体ペアによって吸収冷凍サイクルを実現し
ている点に第5の特徴がある。
ら予定量の冷媒がなくなるまで該凝縮器および前記蒸発
器間に設けられた減圧弁を運転中よりも大きく開く点に
第3の特徴がある。さらに、運転停止の際、吸収器から
ほぼ全量の溶液がなくなるまで前記吸収器および再生器
間に設けられたポンプを継続して運転させる点に第4の
特徴がある。またさらに、本発明は、前記冷媒としてト
リフルオロエタノールを使用し、該冷媒と吸収剤とを組
み合わせた媒体ペアによって吸収冷凍サイクルを実現し
ている点に第5の特徴がある。
【0007】第1〜第5の特徴によれば、運転停止中,
冷媒は蒸発器に、吸収剤溶液は再生器に、それぞれ分離
して収容される。特に第2の特徴によれば、運転中に冷
媒が吸収剤に吸収されることがなく、運転停止前の濃い
状態で溶液が保存される。
冷媒は蒸発器に、吸収剤溶液は再生器に、それぞれ分離
して収容される。特に第2の特徴によれば、運転中に冷
媒が吸収剤に吸収されることがなく、運転停止前の濃い
状態で溶液が保存される。
【0008】また、第3の特徴によれば、減圧弁が開放
されると、凝縮器から蒸発器へ、互いの圧力差によって
冷媒が移送される。第4の特徴によればポンプの運転を
短時間継続するだけで再生器に溶液が移送され、特に、
減圧弁を開いた状態ではポンプ負荷を小さくできる。さ
らに、第5の特徴によれば、トリフルオロエタノールは
広い非結晶範囲を有しているので、再生器に濃度が濃い
状態で保存された溶液が結晶化されにくい。
されると、凝縮器から蒸発器へ、互いの圧力差によって
冷媒が移送される。第4の特徴によればポンプの運転を
短時間継続するだけで再生器に溶液が移送され、特に、
減圧弁を開いた状態ではポンプ負荷を小さくできる。さ
らに、第5の特徴によれば、トリフルオロエタノールは
広い非結晶範囲を有しているので、再生器に濃度が濃い
状態で保存された溶液が結晶化されにくい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明を
詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る吸収
式冷凍装置の要部構成を示す系統ブロック図である。な
お、ここでは、吸収式冷凍装置の一実施態様として吸収
式冷暖房装置を想定している。蒸発器1には冷媒として
トリフルオロエタノール(TFE)等のフッ化アルコー
ルが、吸収器2には吸収剤を含む溶液としてDMI誘導
体(ジメチルイミダゾリジノン)が収容されている。こ
の場合、前記冷媒はフッ化アルコールに限らず非凍結範
囲が広くとれるものであればよい。溶液についてはDM
I誘導体に限らず非結晶範囲が広く取れるものであり、
TFEよりも高い常圧沸点を有し、TFEを吸収しうる
吸収剤であればよい。例えば、水と臭化リチウムの組み
合わせは、外気温度が零度近くになった状態での暖房運
転時において、溶液の温度低下によって冷媒である水が
凍結するおそれがあるので、本実施形態の系統に好適と
は言い難い。
詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る吸収
式冷凍装置の要部構成を示す系統ブロック図である。な
お、ここでは、吸収式冷凍装置の一実施態様として吸収
式冷暖房装置を想定している。蒸発器1には冷媒として
トリフルオロエタノール(TFE)等のフッ化アルコー
ルが、吸収器2には吸収剤を含む溶液としてDMI誘導
体(ジメチルイミダゾリジノン)が収容されている。こ
の場合、前記冷媒はフッ化アルコールに限らず非凍結範
囲が広くとれるものであればよい。溶液についてはDM
I誘導体に限らず非結晶範囲が広く取れるものであり、
TFEよりも高い常圧沸点を有し、TFEを吸収しうる
吸収剤であればよい。例えば、水と臭化リチウムの組み
合わせは、外気温度が零度近くになった状態での暖房運
転時において、溶液の温度低下によって冷媒である水が
凍結するおそれがあるので、本実施形態の系統に好適と
は言い難い。
【0010】蒸発器1と吸収器2とは、図示しない蒸発
(冷媒)通路を介して互いに流体的に連結されており、
これらの空間を、例えば30mmHg程度の低圧環境下に
保持すると蒸発器1内の冷媒が蒸発し、前記通路を介し
て吸収器2内に入る。なお、前記蒸発通路には予冷器1
8が設けられている。予冷器18は、冷媒蒸気中に残存
するミスト(霧状の冷媒)を加熱して蒸気化させるとと
もに、凝縮器9から送給されるTFEの温度を下げる働
きをする。冷媒蒸気を吸収器2内の吸収剤溶液が吸収し
て吸収冷凍動作が行われる。
(冷媒)通路を介して互いに流体的に連結されており、
これらの空間を、例えば30mmHg程度の低圧環境下に
保持すると蒸発器1内の冷媒が蒸発し、前記通路を介し
て吸収器2内に入る。なお、前記蒸発通路には予冷器1
8が設けられている。予冷器18は、冷媒蒸気中に残存
するミスト(霧状の冷媒)を加熱して蒸気化させるとと
もに、凝縮器9から送給されるTFEの温度を下げる働
きをする。冷媒蒸気を吸収器2内の吸収剤溶液が吸収し
て吸収冷凍動作が行われる。
【0011】まずバーナ7が点火され、再生器3によっ
て吸収器2内の溶液濃度が高められると(バーナおよび
再生器ならびに溶液濃縮については後述する)、吸収器
2内の溶液が冷媒蒸気を吸収し、該冷媒の蒸発による潜
熱によって蒸発器1内が冷却される。蒸発器1内には冷
水が通過する管路1aが設けられる。管路1aの一端
(図では出口端)は第1の四方弁V1の#1開口に、そ
の他端(図では入口端)は第2の四方弁V2の#1開口
にそれぞれ連結される。
て吸収器2内の溶液濃度が高められると(バーナおよび
再生器ならびに溶液濃縮については後述する)、吸収器
2内の溶液が冷媒蒸気を吸収し、該冷媒の蒸発による潜
熱によって蒸発器1内が冷却される。蒸発器1内には冷
水が通過する管路1aが設けられる。管路1aの一端
(図では出口端)は第1の四方弁V1の#1開口に、そ
の他端(図では入口端)は第2の四方弁V2の#1開口
にそれぞれ連結される。
【0012】冷媒はポンプP1によって蒸発器1内に設
けられた散布手段1bに導かれ、前記冷水が通過してい
る管路1a上に散布される。前記冷媒は管路1a内の冷
水から蒸発熱を奪って冷媒蒸気となり、蒸発通路を通っ
て吸収器2に流入する。その結果、前記管路1a内の冷
水の温度は降下する。蒸発器1内の冷媒は前記散布手段
1bに導かれるほか、後述するように、その一部はフィ
ルタ4を通って精留器6にも給送される。蒸発器1とフ
ィルタ4との間には流量調節弁V5が設けられている。
なお、管路1aを流れる冷水としてはエチレングレコー
ル又はプロピレングレコ−ル水溶液を使用するのが好ま
しい。
けられた散布手段1bに導かれ、前記冷水が通過してい
る管路1a上に散布される。前記冷媒は管路1a内の冷
水から蒸発熱を奪って冷媒蒸気となり、蒸発通路を通っ
て吸収器2に流入する。その結果、前記管路1a内の冷
水の温度は降下する。蒸発器1内の冷媒は前記散布手段
1bに導かれるほか、後述するように、その一部はフィ
ルタ4を通って精留器6にも給送される。蒸発器1とフ
ィルタ4との間には流量調節弁V5が設けられている。
なお、管路1aを流れる冷水としてはエチレングレコー
ル又はプロピレングレコ−ル水溶液を使用するのが好ま
しい。
【0013】前記フッ化アルコールの蒸気つまり冷媒蒸
気が吸収器2の溶液に吸収されると、吸収熱によって該
溶液の温度は上昇する。溶液の吸収能力は該溶液の温度
が低いほど、また、溶液濃度が高いほど大きい。そこ
で、該溶液の温度上昇を抑制するため、吸収器2の内部
には管路2aが設けられ、該管路2aには冷却水が通さ
れる。管路2aの一端(図では出口端)は凝縮器9内を
通過した後、ポンプP3を介して第1の四方弁V1の#
2開口に、管路2aの他端(図では入口端)は第2の四
方弁V2の#2開口にそれぞれ連結される。管路2aを
通過する冷却水として、前記冷水と同じ水溶液を使用す
る。
気が吸収器2の溶液に吸収されると、吸収熱によって該
溶液の温度は上昇する。溶液の吸収能力は該溶液の温度
が低いほど、また、溶液濃度が高いほど大きい。そこ
で、該溶液の温度上昇を抑制するため、吸収器2の内部
には管路2aが設けられ、該管路2aには冷却水が通さ
れる。管路2aの一端(図では出口端)は凝縮器9内を
通過した後、ポンプP3を介して第1の四方弁V1の#
2開口に、管路2aの他端(図では入口端)は第2の四
方弁V2の#2開口にそれぞれ連結される。管路2aを
通過する冷却水として、前記冷水と同じ水溶液を使用す
る。
【0014】溶液はポンプP2によって吸収器2内に設
けられた散布手段2bに導かれ、管路2a上に散布され
る。その結果、溶液は管路2aを通っている冷却水で冷
却される。一方、冷却水は熱を吸収するのでその温度が
上昇する。吸収器2内の溶液が冷媒蒸気を吸収し、その
吸収剤濃度が低下すると吸収能力が低下する。そこで、
再生器3および精留器6によって吸収剤溶液から冷媒蒸
気を分離発生させることにより、溶液の濃度を高めて吸
収能力を回復させる。
けられた散布手段2bに導かれ、管路2a上に散布され
る。その結果、溶液は管路2aを通っている冷却水で冷
却される。一方、冷却水は熱を吸収するのでその温度が
上昇する。吸収器2内の溶液が冷媒蒸気を吸収し、その
吸収剤濃度が低下すると吸収能力が低下する。そこで、
再生器3および精留器6によって吸収剤溶液から冷媒蒸
気を分離発生させることにより、溶液の濃度を高めて吸
収能力を回復させる。
【0015】吸収器2で冷媒蒸気を吸収して希釈された
溶液つまり希液は前記散布手段2bに導かれるほか、ポ
ンプP2により管路7bを通じて精留器6に給送され再
生器3へと流下する。ポンプP2と再生器3とをつなぐ
管路7bには開閉弁V3が設けられている。再生器3は
吸収器2から供給される希液を加熱するバーナ7を有し
ている。該バーナ7はガスバーナが好ましいが、他の型
式のどのような加熱手段であってもよい。再生器3で加
熱され、冷媒蒸気が抽出されて濃度が高められた溶液
(濃液)は、管路7aを通って吸収器2に戻される。管
路7a上には開閉弁V4が設けられている。このとき、
温度が比較的高い濃液は散布手段2cによって管路2a
に散布される。
溶液つまり希液は前記散布手段2bに導かれるほか、ポ
ンプP2により管路7bを通じて精留器6に給送され再
生器3へと流下する。ポンプP2と再生器3とをつなぐ
管路7bには開閉弁V3が設けられている。再生器3は
吸収器2から供給される希液を加熱するバーナ7を有し
ている。該バーナ7はガスバーナが好ましいが、他の型
式のどのような加熱手段であってもよい。再生器3で加
熱され、冷媒蒸気が抽出されて濃度が高められた溶液
(濃液)は、管路7aを通って吸収器2に戻される。管
路7a上には開閉弁V4が設けられている。このとき、
温度が比較的高い濃液は散布手段2cによって管路2a
に散布される。
【0016】再生器3に給送された希液がバーナ7で加
熱されると、冷媒蒸気が発生する。前記冷媒蒸気に混入
された吸収剤溶液は精留器6によって分離され、より一
層純度を高められた冷媒蒸気が凝縮器9へ給送される。
そこで冷却されて凝縮液化された冷媒は、前記予冷器1
8、減圧弁11を経由して蒸発器1に戻され、散布され
る。
熱されると、冷媒蒸気が発生する。前記冷媒蒸気に混入
された吸収剤溶液は精留器6によって分離され、より一
層純度を高められた冷媒蒸気が凝縮器9へ給送される。
そこで冷却されて凝縮液化された冷媒は、前記予冷器1
8、減圧弁11を経由して蒸発器1に戻され、散布され
る。
【0017】なお、凝縮器9から蒸発器1に供給される
蒸気の純度は極めて高くなってはいるが、還流冷媒中に
ごくわずかに混在する吸収剤成分が長時間の運転サイク
ルによって蓄積し、蒸発器1内の冷媒の純度が徐々に低
下することは避けられない。そこで、上述のように、蒸
発器1から冷媒のごく一部をフィルタ4を介して精留器
6に給送し、再生器3から生じる冷媒蒸気と共に再び純
度を上げるためのサイクルを経るようにするのが望まし
い。
蒸気の純度は極めて高くなってはいるが、還流冷媒中に
ごくわずかに混在する吸収剤成分が長時間の運転サイク
ルによって蓄積し、蒸発器1内の冷媒の純度が徐々に低
下することは避けられない。そこで、上述のように、蒸
発器1から冷媒のごく一部をフィルタ4を介して精留器
6に給送し、再生器3から生じる冷媒蒸気と共に再び純
度を上げるためのサイクルを経るようにするのが望まし
い。
【0018】再生器3から出た管路7a中の高温濃液
は、吸収器2と精留器6を連結する管路の中間に設けら
れた熱交換器12により、吸収器2から出た希液と熱交
換して冷却された後、吸収器2内に散布される。一方、
熱交換器12で予備的に加熱された希液は精留器6へ給
送される。こうして熱効率の向上が図られているが、さ
らに、還流される前記濃液の熱を吸収器2または凝縮器
9から出た管路2a内の冷却水に伝達するための熱交換
器(図示せず)を設けることにより、吸収器2に還流さ
れる濃液の温度をより一層低下させ、冷却水温度はさら
に上げることができるような構成をとってもよい。
は、吸収器2と精留器6を連結する管路の中間に設けら
れた熱交換器12により、吸収器2から出た希液と熱交
換して冷却された後、吸収器2内に散布される。一方、
熱交換器12で予備的に加熱された希液は精留器6へ給
送される。こうして熱効率の向上が図られているが、さ
らに、還流される前記濃液の熱を吸収器2または凝縮器
9から出た管路2a内の冷却水に伝達するための熱交換
器(図示せず)を設けることにより、吸収器2に還流さ
れる濃液の温度をより一層低下させ、冷却水温度はさら
に上げることができるような構成をとってもよい。
【0019】前記冷水または冷却水を外気と熱交換する
ための顕熱交換器14には管路4a、室内機15には管
路3aが設けられている。管路3a、4aの各一端(図
では入口端)は第1の四方弁V1の#3および#4開口
に、その他端(図では出口端)は第2の四方弁V2の#
3および#4開口にそれぞれ連結される。室内機15は
冷暖房を行う室内に備えられるもので、冷風または温風
の吹出し用ファン(両者は共通)10と吹出し出口(図
示せず)とが設けられる。前記顕熱交換器14は室外に
置かれ、ファン19で強制的に外気との熱交換が行われ
る。
ための顕熱交換器14には管路4a、室内機15には管
路3aが設けられている。管路3a、4aの各一端(図
では入口端)は第1の四方弁V1の#3および#4開口
に、その他端(図では出口端)は第2の四方弁V2の#
3および#4開口にそれぞれ連結される。室内機15は
冷暖房を行う室内に備えられるもので、冷風または温風
の吹出し用ファン(両者は共通)10と吹出し出口(図
示せず)とが設けられる。前記顕熱交換器14は室外に
置かれ、ファン19で強制的に外気との熱交換が行われ
る。
【0020】蒸発器1には冷媒の量を感知するレベルセ
ンサL1、冷媒の温度を感知する温度センサT1、およ
び蒸発器1内の圧力を感知する圧力センサPS1が設け
られている。吸収器2には溶液の量を感知するレベルセ
ンサL2が設けられている。凝縮器9には、凝縮した冷
媒の量を感知するレベルセンサL9、冷媒の温度を感知
する温度センサT9、および凝縮器9内の圧力を感知す
る圧力センサPS9が設けられている。また、顕熱交換
機14、再生器3、および室内機15にはそれぞれ温度
センサT14、T3およびT15が設けられている。顕
熱交換機14の温度センサT14は外気温度を感知し、
室内機15の温度センサT15は冷暖房をする室内の温
度を感知する。また、再生器3の温度センサT3は溶液
の温度を感知する。
ンサL1、冷媒の温度を感知する温度センサT1、およ
び蒸発器1内の圧力を感知する圧力センサPS1が設け
られている。吸収器2には溶液の量を感知するレベルセ
ンサL2が設けられている。凝縮器9には、凝縮した冷
媒の量を感知するレベルセンサL9、冷媒の温度を感知
する温度センサT9、および凝縮器9内の圧力を感知す
る圧力センサPS9が設けられている。また、顕熱交換
機14、再生器3、および室内機15にはそれぞれ温度
センサT14、T3およびT15が設けられている。顕
熱交換機14の温度センサT14は外気温度を感知し、
室内機15の温度センサT15は冷暖房をする室内の温
度を感知する。また、再生器3の温度センサT3は溶液
の温度を感知する。
【0021】以上の構成において、冷房運転時には、前
記第1および第2の四方弁V1、V2をそれぞれの#1
および#3開口が連通され、#2および#4開口が連通
されるような位置に切替え制御する。これにより、管路
1aに冷媒が散布されて温度が下げられた冷水が室内機
15の管路3aへ導かれて室内の冷房が行われる。
記第1および第2の四方弁V1、V2をそれぞれの#1
および#3開口が連通され、#2および#4開口が連通
されるような位置に切替え制御する。これにより、管路
1aに冷媒が散布されて温度が下げられた冷水が室内機
15の管路3aへ導かれて室内の冷房が行われる。
【0022】一方、暖房運転時には、前記第1および第
2の四方弁V1、V2をそれぞれの#1および#4開口
が連通され、#2および#3開口が連通されるような位
置に切替え制御する。これにより、管路2a内の暖めら
れた冷却水が室内機15の管路3aへ導かれて室内の暖
房が行われる。
2の四方弁V1、V2をそれぞれの#1および#4開口
が連通され、#2および#3開口が連通されるような位
置に切替え制御する。これにより、管路2a内の暖めら
れた冷却水が室内機15の管路3aへ導かれて室内の暖
房が行われる。
【0023】なお、暖房運転時に、外気温度が極端に低
くなると、顕熱交換器14を介して外気から熱を汲み上
げ難くなり、暖房能力が低下する。このようなときのた
めに、凝縮器9と再生器3(または精留器6)との間を
バイパスする環流通路9aおよび開閉弁17を設けてい
る。すなわち、外気からの熱の汲み上げが困難なときに
は、吸収冷凍サイクル運転は停止して、再生器3で発生
した蒸気を凝縮器9との間で環流させ、バーナ7による
加熱熱量を凝縮器9内で効率よく管路2a内の冷却水に
伝導させられる直火焚き運転により前記冷却水を昇温さ
せて暖房能力を向上させるようにする。
くなると、顕熱交換器14を介して外気から熱を汲み上
げ難くなり、暖房能力が低下する。このようなときのた
めに、凝縮器9と再生器3(または精留器6)との間を
バイパスする環流通路9aおよび開閉弁17を設けてい
る。すなわち、外気からの熱の汲み上げが困難なときに
は、吸収冷凍サイクル運転は停止して、再生器3で発生
した蒸気を凝縮器9との間で環流させ、バーナ7による
加熱熱量を凝縮器9内で効率よく管路2a内の冷却水に
伝導させられる直火焚き運転により前記冷却水を昇温さ
せて暖房能力を向上させるようにする。
【0024】続いて、上記冷暖房運転を停止させる手順
を説明する。本実施形態では、ユーザにより運転終了の
操作がなされたならば、凝縮器9内の冷媒をほぼ全量蒸
発器1に送給する一方、吸収器2内の溶液をほぼ全量再
生器3に送給し、その後、すべての運転を停止する。こ
れによって、運転停止中に凝縮器1で発生した冷媒蒸気
が再生器3に吸収されることがないので、再生器3内部
の溶液の濃度が下がるのを防止できる。また、蒸発器1
内の冷媒が吸収器2に吸収されるのを防止することがで
きる。
を説明する。本実施形態では、ユーザにより運転終了の
操作がなされたならば、凝縮器9内の冷媒をほぼ全量蒸
発器1に送給する一方、吸収器2内の溶液をほぼ全量再
生器3に送給し、その後、すべての運転を停止する。こ
れによって、運転停止中に凝縮器1で発生した冷媒蒸気
が再生器3に吸収されることがないので、再生器3内部
の溶液の濃度が下がるのを防止できる。また、蒸発器1
内の冷媒が吸収器2に吸収されるのを防止することがで
きる。
【0025】まず、冷媒を蒸発器1に送給する場合に
は、減圧弁11を開く。凝縮器9と蒸発器1とでは凝縮
器9側の圧力が高いため、減圧弁11を開くことによ
り、凝縮器9内の冷媒を蒸発器1へ容易に送給すること
ができる。減圧弁11はほぼ全開にするのがよい。冷媒
の送給を終了させるためには、例えば減圧弁11を開い
てからの時間が予定時間経過したのをタイマ等により検
出し、これをきっかけに該減圧弁11を閉じもよいし、
レベルセンサL9で冷媒のレベル(量)が予定値以下に
低下したのを検出し、これをきっかけとして減圧弁11
を閉じるようにしてもよい。
は、減圧弁11を開く。凝縮器9と蒸発器1とでは凝縮
器9側の圧力が高いため、減圧弁11を開くことによ
り、凝縮器9内の冷媒を蒸発器1へ容易に送給すること
ができる。減圧弁11はほぼ全開にするのがよい。冷媒
の送給を終了させるためには、例えば減圧弁11を開い
てからの時間が予定時間経過したのをタイマ等により検
出し、これをきっかけに該減圧弁11を閉じもよいし、
レベルセンサL9で冷媒のレベル(量)が予定値以下に
低下したのを検出し、これをきっかけとして減圧弁11
を閉じるようにしてもよい。
【0026】一方、吸収器2内の溶液を再生器3に送給
するためには、熱交換器12と吸収器2間に設けた開閉
弁V4を閉じるとともに、ポンプP2を駆動する。溶液
の送給を終了させるきっかけは、凝縮器9からの冷媒の
送給を終了させるのと同様、ポンプP2起動後の経過時
間または吸収器2内の溶液のレベルで管理すればよい。
なお、ポンプP2を起動することによって溶液の一部は
吸収器2の散布手段2aに送給される。したがって、ポ
ンプP2と散布手段2aとの間に開閉弁(図示せず)を
設け、運転停止時にはこの開閉弁を閉じて吸収器2内の
溶液を短時間で再生器3に移送できるようにするのがよ
い。
するためには、熱交換器12と吸収器2間に設けた開閉
弁V4を閉じるとともに、ポンプP2を駆動する。溶液
の送給を終了させるきっかけは、凝縮器9からの冷媒の
送給を終了させるのと同様、ポンプP2起動後の経過時
間または吸収器2内の溶液のレベルで管理すればよい。
なお、ポンプP2を起動することによって溶液の一部は
吸収器2の散布手段2aに送給される。したがって、ポ
ンプP2と散布手段2aとの間に開閉弁(図示せず)を
設け、運転停止時にはこの開閉弁を閉じて吸収器2内の
溶液を短時間で再生器3に移送できるようにするのがよ
い。
【0027】上述のようにして停止した装置を起動する
手順は次のとおりである。冷房運転の例を説明する。ま
ず、バーナ7に点火して再生器3内の圧力を上昇させ
る。次に、蒸発器1のポンプP1と冷水循環用のポンプ
P4を起動する。ポンプP1の起動により精留器6内へ
散布される冷媒が確保され、ポンプP4の起動により、
冷水が室内機15に送給される。そして、再生器3の圧
力が上がったところで開閉弁V4を開いて吸収器2へ濃
液を送給する。続いて、冷却水系のポンプつまりポンプ
P3を起動し、凝縮熱、吸収熱を顕熱交換器14より放
熱してサイクルを立ち上げる。
手順は次のとおりである。冷房運転の例を説明する。ま
ず、バーナ7に点火して再生器3内の圧力を上昇させ
る。次に、蒸発器1のポンプP1と冷水循環用のポンプ
P4を起動する。ポンプP1の起動により精留器6内へ
散布される冷媒が確保され、ポンプP4の起動により、
冷水が室内機15に送給される。そして、再生器3の圧
力が上がったところで開閉弁V4を開いて吸収器2へ濃
液を送給する。続いて、冷却水系のポンプつまりポンプ
P3を起動し、凝縮熱、吸収熱を顕熱交換器14より放
熱してサイクルを立ち上げる。
【0028】次に、上述の手順によって運転停止させる
ための制御手段の要部機能を、ブロック図を参照して説
明する。図2において、制御部19はマイクロコンピュ
ータで構成することができる。該制御部19には吸収器
2および凝縮器9内の溶液および冷媒の量を検出するレ
ベルセンサL2,L9から感知信号が入力される。移送
開始指示部20はユーザ等から運転停止の指示が入力さ
れると、減圧弁11を全開するための指示をするととも
にポンプP2の継続運転指示を出力する。減圧弁11は
全開指示に応答して開度を大きくするし、ポンプP2は
動作を継続する。その後、制御部19はレベルセンサL
2,L9からのレベル信号を監視し、それぞれが「空」
ないしほぼ「空」を示したときに、移送終了指示部21
は減圧弁11を閉じる指示およびポンプP2を停止させ
る指示をそれぞれに出力する。
ための制御手段の要部機能を、ブロック図を参照して説
明する。図2において、制御部19はマイクロコンピュ
ータで構成することができる。該制御部19には吸収器
2および凝縮器9内の溶液および冷媒の量を検出するレ
ベルセンサL2,L9から感知信号が入力される。移送
開始指示部20はユーザ等から運転停止の指示が入力さ
れると、減圧弁11を全開するための指示をするととも
にポンプP2の継続運転指示を出力する。減圧弁11は
全開指示に応答して開度を大きくするし、ポンプP2は
動作を継続する。その後、制御部19はレベルセンサL
2,L9からのレベル信号を監視し、それぞれが「空」
ないしほぼ「空」を示したときに、移送終了指示部21
は減圧弁11を閉じる指示およびポンプP2を停止させ
る指示をそれぞれに出力する。
【0029】また、溶液や冷媒の移送開始からの時間に
よって該移送を終了するようにするためにカウンタ22
を設け、前記移送開始指示部20が指示を出力したとき
に該カウンタ22を始動し、予定のカウンタ値を計数し
たときにカウントアップ信号を出力する。カウントアッ
プ信号は前記移送終了指示部21に入力され、該移送終
了指示部21はカウントアップ信号に応答してポンプP
2および減圧弁11のそれぞれに停止指示を出力する。
なお、カウンタ22は冷媒の移送の終了確認用と溶液の
移送終了確認用に別個に設けてもよい。
よって該移送を終了するようにするためにカウンタ22
を設け、前記移送開始指示部20が指示を出力したとき
に該カウンタ22を始動し、予定のカウンタ値を計数し
たときにカウントアップ信号を出力する。カウントアッ
プ信号は前記移送終了指示部21に入力され、該移送終
了指示部21はカウントアップ信号に応答してポンプP
2および減圧弁11のそれぞれに停止指示を出力する。
なお、カウンタ22は冷媒の移送の終了確認用と溶液の
移送終了確認用に別個に設けてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1ないし請求項5の発明によれば、運転停止時に吸収剤
溶液と冷媒とをほぼ運転停止時点の濃度状態で、それぞ
れを分離して保存できる。このため、溶液を希釈して保
存していた従来技術と比較した場合、起動時に吸収剤溶
液と冷媒とを分離して濃度を回復させるための立ち上げ
のための運転が必要なくなり、速やかに定常運転に立ち
上げることができる。特に、吸収器への冷媒の吸収は停
止され、溶液が希釈されることがないので上記効果は特
に顕著である。
1ないし請求項5の発明によれば、運転停止時に吸収剤
溶液と冷媒とをほぼ運転停止時点の濃度状態で、それぞ
れを分離して保存できる。このため、溶液を希釈して保
存していた従来技術と比較した場合、起動時に吸収剤溶
液と冷媒とを分離して濃度を回復させるための立ち上げ
のための運転が必要なくなり、速やかに定常運転に立ち
上げることができる。特に、吸収器への冷媒の吸収は停
止され、溶液が希釈されることがないので上記効果は特
に顕著である。
【0031】また、請求項3の発明によれば、減圧弁を
開放することによって、凝縮器と蒸発器との圧力差を利
用して凝縮器から蒸発器へ冷媒を送給すことができる。
特に、減圧弁を開放することによって請求項4の発明に
おけるポンプの負荷を小さくすることができる。
開放することによって、凝縮器と蒸発器との圧力差を利
用して凝縮器から蒸発器へ冷媒を送給すことができる。
特に、減圧弁を開放することによって請求項4の発明に
おけるポンプの負荷を小さくすることができる。
【0032】さらに、請求項5の発明によれば、再生器
に収容した溶液に吸収されているトリフルオロエタノー
ルとの組み合わせにより、吸収剤溶液は運転中のままの
濃さであっても結晶化しにくいので取扱いが容易であ
る。
に収容した溶液に吸収されているトリフルオロエタノー
ルとの組み合わせにより、吸収剤溶液は運転中のままの
濃さであっても結晶化しにくいので取扱いが容易であ
る。
【図1】 本発明の実施形態に係る吸収式冷暖房装置の
構成を示す系統図である。
構成を示す系統図である。
【図2】 本発明の実施形態に係る吸収式冷暖房装置の
制御機能を示す機能ブロック図である。
制御機能を示す機能ブロック図である。
1…蒸発器、 2…吸収器、 3…再生器、 9…凝縮
器、 11…減圧弁、14…顕熱交換器、 15…室内
機、 19…制御部
器、 11…減圧弁、14…顕熱交換器、 15…室内
機、 19…制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 15/00 306
Claims (5)
- 【請求項1】 冷媒を貯留する蒸発器と、 吸収剤を含む溶液を貯留し、前記蒸発器で発生した冷媒
蒸気を前記溶液で吸収して吸収熱を発生する吸収器と、 前記溶液の吸収剤濃度を回復させるため、該溶液を加熱
して冷媒蒸気を抽出する再生器と、 前記再生器で抽出された冷媒蒸気を凝縮させて前記蒸発
器へ供給するための凝縮器とを有する吸収式冷凍装置に
おいて、 運転停止時には、前記凝縮器内の冷媒を前記蒸発器へ移
送するとともに、前記吸収器内の溶液を前記再生器へ移
送することを特徴とする吸収式冷凍装置の運転停止方
法。 - 【請求項2】 前記蒸発器および再生器への冷媒および
溶液の移送においては、該冷媒および溶液のほぼ全量を
移送することを特徴とする請求項1記載の吸収式冷凍装
置の運転停止方法。 - 【請求項3】 運転停止の際、凝縮器から予定量の冷媒
がなくなるまで該凝縮器および前記蒸発器間に設けられ
た減圧弁を運転中よりも大きく開くことを特徴とする請
求項1または2記載の吸収式冷凍装置の運転停止方法。 - 【請求項4】 運転停止の際、吸収器から予定量の溶液
がなくなるまで前記吸収器および再生器間に設けられた
ポンプを継続して運転させることを特徴とする請求項3
記載の吸収式冷凍装置の運転停止方法。 - 【請求項5】 前記冷媒としてトリフルオロエタノール
を使用し、該冷媒と吸収剤とを組み合わせた媒体ペアに
よって吸収冷凍サイクルを実現していることを特徴とす
る請求項1〜4のいずれかに記載の吸収式冷凍装置の運
転停止方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35645596A JP3223122B2 (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | 吸収式冷凍装置の運転停止方法 |
MYPI97005620A MY116173A (en) | 1996-12-26 | 1997-11-21 | Method of stopping an absorption refrigerator |
US08/984,189 US5927086A (en) | 1996-12-26 | 1997-12-03 | Method of stopping an absorption refrigerator |
DE69734311T DE69734311T2 (de) | 1996-12-26 | 1997-12-09 | Verfahren zum Anhalten einer Absorptionskälteeinrichtung |
EP97121665A EP0851190B1 (en) | 1996-12-26 | 1997-12-09 | Method of stopping an absorption refrigerator |
KR1019970073217A KR100337209B1 (ko) | 1996-12-26 | 1997-12-24 | 흡수식냉동장치의운전정지방법 |
CNB971256705A CN1141534C (zh) | 1996-12-26 | 1997-12-25 | 吸收式冷冻装置的停止运行的方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10185346A JPH10185346A (ja) | 1998-07-14 |
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KR100316104B1 (ko) * | 1999-02-03 | 2001-12-20 | 구자홍 | 흡수식 열펌프의 운전방법 |
US6260364B1 (en) * | 2000-05-26 | 2001-07-17 | Carrier Corporation | Absorption cooling system having an improved dilution control apparatus |
JP2002147885A (ja) * | 2000-11-08 | 2002-05-22 | Sanyo Electric Co Ltd | 吸収式冷凍機 |
JP4062479B2 (ja) * | 2001-02-14 | 2008-03-19 | 本田技研工業株式会社 | 吸収式冷暖房装置 |
JP2002357370A (ja) * | 2001-05-31 | 2002-12-13 | Sanyo Electric Co Ltd | 吸収冷凍機の制御方法 |
US6523357B1 (en) * | 2001-12-04 | 2003-02-25 | Takuma Co., Ltd. | Absorption refrigerator |
DE10219262B4 (de) * | 2002-04-30 | 2004-09-16 | Förster, Hans, Dr.-Ing. | Absorptionskälteverfahren für Temperaturen unter 0 °C ohne druckausgleichendem Gas |
CN103765127A (zh) * | 2011-07-18 | 2014-04-30 | 浦日爱克斯有限公司 | 用于制冷建筑物的方法 |
GR20120100123A (el) * | 2012-03-01 | 2013-10-15 | Βασιλειος Ευθυμιου Στυλιαρας | Αντλια θερμοτητας υψηλης αποδοσης με απορροφηση και μεταβολη περιεκτικοτητας διαλυματος |
JP2019516056A (ja) * | 2016-04-01 | 2019-06-13 | スティリアラス.ヴァシリオスSTYLIARAS.Vasilios | 水和塩を利用するヒートポンプ及び発電 |
KR102292400B1 (ko) * | 2020-02-07 | 2021-08-20 | 엘지전자 주식회사 | 흡수식 칠러 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US3005318A (en) * | 1958-09-15 | 1961-10-24 | Trane Co | Absorption refrigerating system |
US3299652A (en) * | 1965-04-14 | 1967-01-24 | Carrier Corp | Absorption refrigeration systems |
US3374644A (en) * | 1967-01-03 | 1968-03-26 | Carrier Corp | Absorption refrigeration system |
US3626710A (en) * | 1969-09-09 | 1971-12-14 | Trane Co | Crystallization prevention control for absorption refrigeration machines |
DE3543171A1 (de) * | 1985-12-06 | 1987-06-11 | Hoechst Ag | Stoffpaar fuer absorptionswaermetransformatoren |
US4732008A (en) * | 1986-11-24 | 1988-03-22 | The United States Of America As Represented By The United States Department Of Energy | Triple effect absorption chiller utilizing two refrigeration circuits |
JP2560550B2 (ja) * | 1991-01-29 | 1996-12-04 | 株式会社日立製作所 | 吸収冷暖房装置及びその制御方法 |
JP3030225B2 (ja) * | 1995-02-20 | 2000-04-10 | 三洋電機株式会社 | 吸収冷凍機の運転停止方法 |
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- 1996-12-26 JP JP35645596A patent/JP3223122B2/ja not_active Expired - Fee Related
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1997
- 1997-11-21 MY MYPI97005620A patent/MY116173A/en unknown
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- 1997-12-09 DE DE69734311T patent/DE69734311T2/de not_active Expired - Lifetime
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- 1997-12-24 KR KR1019970073217A patent/KR100337209B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1997-12-25 CN CNB971256705A patent/CN1141534C/zh not_active Expired - Fee Related
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