JP3130465B2 - 吸収式空調装置 - Google Patents

吸収式空調装置

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JP3130465B2
JP3130465B2 JP08022867A JP2286796A JP3130465B2 JP 3130465 B2 JP3130465 B2 JP 3130465B2 JP 08022867 A JP08022867 A JP 08022867A JP 2286796 A JP2286796 A JP 2286796A JP 3130465 B2 JP3130465 B2 JP 3130465B2
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absorber
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cooling operation
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克也 大島
徹 福知
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

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  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収液を用いる吸
収式空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】室外ファンを付設した室外熱交換器、吸
収器伝熱管、及び凝縮器伝熱管を順に環状接続してな
り、冷房運転時には冷却水ポンプにより冷却水を循環さ
せる冷却水回路と、送風ファンを付設した室内熱交換
器、蒸発器伝熱管を環状接続してなり、冷温水ポンプに
より冷温水を循環させる冷温水回路と、吸収液が入れら
れ加熱部が加熱源により加熱され冷房運転時には低濃度
吸収液中の冷媒を気化させて高濃度吸収液と蒸気冷媒と
に分離する再生器、前記凝縮器伝熱管を配設し冷房運転
時には前記再生器から高温の蒸気冷媒が送り込まれる凝
縮器、暖房運転時には前記再生器から高温の吸収液が送
り込まれ冷房運転時には前記凝縮器で液化した液冷媒を
蒸発させる蒸発器、該蒸発器に併設され前記吸収器伝熱
管を配設し冷房運転時には前記蒸発器で蒸発した蒸気冷
媒を前記再生器から送られる高濃度吸収液に吸収させる
吸収器、及び吸収器内の吸収液を前記高温再生器に戻す
溶液ポンプを有する吸収液回路と、冷房運転時には、前
記吸収器伝熱管に供給される前記冷却水の温度が所定温
度(例えば31.5℃)に維持される様に前記室外ファ
ンを回転数制御し、前記室内熱交換器に供給される前記
冷温水の温度が設定温度(例えば7℃)に維持される様
に前記加熱源の加熱力を比例制御する(例えば、150
0kcal〜4800kcal)制御器とを有し、前記
送風ファンにより冷風又は温風を室内に送風して室内冷
暖房を行う、フロンを使用しない吸収式空調装置が近
年、注目されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】暖房運転により室温が
高くなり過ぎ、室温を下げる為に冷房運転に切り替える
場合がある(冬季)。又、運転スイッチの操作ミスによ
り、暖房運転を冷房運転に切り替える場合がある(夏
季)。
【0004】これらの場合において、暖房運転終了後
の、吸収器内の吸収液の液温が高い状態で冷房運転を開
始すると、冷却水が循環開始して吸収器内が冷やされて
蒸気冷媒が凝縮して蒸気圧が下がって低圧になり、吸収
器内の吸収液が沸騰現象を起こす。沸騰現象が起きる
と、溶液ポンプが吸収液を再生器に送り込めなくなり
(溶液ポンプ内のキャビテーションによる)、再生器が
空炊き状態となり、冷房高温エラー停止する。これを防
止する為、6時間程度(HGE温度が50℃以下に低下
する)、冷房運転開始信号を受け付けない様にしてあ
り、冷房運転開始迄の待ち時間が長い。
【0005】更に、冷房ホットスタート(冷房運転を早
期に再開する場合)、又は、サーモオフ(室内温度が設
定以下に下がり、最低加熱量にしても冷房能力を絞り切
れない場合には、一旦、加熱を停止する)、又は、冷房
オフ(冷温水が5℃未満となり、最低加熱量にしても冷
房能力を絞り切れない場合には、一旦、加熱を停止す
る)の状態から立ち上げる場合も、同様に沸騰現象が生
じ、冷房高温エラー停止する場合がある。
【0006】本発明の目的は、吸収器内の吸収液の液温
が高い状態で冷房運転を開始する場合に再生器が空炊き
状態にならずに冷房運転を早期に行う事ができる吸収式
空調装置の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、以下の構成を採用した。 (1)室外熱交換器、吸収器伝熱管、及び凝縮器伝熱管
を順に環状接続してなり、冷房運転時には冷却水ポンプ
により冷却水を循環させる冷却水回路と、送風ファンを
付設した室内熱交換器、及び蒸発器伝熱管を環状接続し
てなり、冷温水ポンプにより冷温水を循環させる冷温水
回路と、吸収液が入れられ加熱部が加熱源により加熱さ
れ冷房運転時には低濃度吸収液中の冷媒を気化させて高
濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する再生器、前記凝縮器
伝熱管を配設し冷房運転時には前記再生器から高温の蒸
気冷媒が送り込まれる凝縮器、冷房運転時には前記凝縮
器で液化した液冷媒を蒸発させる蒸発器、該蒸発器に併
設され前記吸収器伝熱管を配設し冷房運転時には前記蒸
発器で蒸発した蒸気冷媒を前記再生器から送られる高濃
度吸収液に吸収させる吸収器、及び吸収器内の吸収液を
前記再生器に戻す溶液ポンプを有する吸収液回路と、前
記冷却水ポンプ、前記冷温水ポンプ、前記溶液ポンプ、
及び前記加熱源を制御する制御器とを有し、冷房運転開
始信号が入力されると冷房運転を開始する吸収式空調装
置において、前記冷房運転開始信号の入力時に、前記吸
収液回路の特定箇所の吸収液の温度が高い場合、前記制
御器は、前記冷却水ポンプを、所定時間、他に先行して
作動させてから前記加熱源及び前記溶液ポンプを作動さ
せる。
【0008】(2)室外熱交換器、吸収器伝熱管、及び
凝縮器伝熱管を順に環状接続してなり、冷房運転時には
冷却水ポンプにより冷却水を循環させる冷却水回路と、
送風ファンを付設した室内熱交換器、及び蒸発器伝熱管
を環状接続してなり、冷温水ポンプにより冷温水を循環
させる冷温水回路と、吸収液が入れられ加熱部が加熱源
により加熱され冷房運転時には低濃度吸収液中の冷媒を
気化させて高濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する再生
器、前記凝縮器伝熱管を配設し冷房運転時には前記再生
器から高温の蒸気冷媒が送り込まれる凝縮器、暖房運転
時には前記再生器から高温の吸収液が送り込まれ冷房運
転時には前記凝縮器で液化した液冷媒を蒸発させる蒸発
器、該蒸発器に併設され前記吸収器伝熱管を配設し冷房
運転時には前記蒸発器で蒸発した蒸気冷媒を前記再生器
から送られる高濃度吸収液に吸収させる吸収器、及び吸
収器内の吸収液を前記再生器に戻す溶液ポンプを有する
吸収液回路と、前記冷却水ポンプ、前記冷温水ポンプ、
前記溶液ポンプ、及び前記加熱源を制御する制御器とを
有し、暖房運転および冷房運転が可能な吸収式空調装置
において、暖房運転停止後に、最初の冷房運転を開始す
る場合、前記制御器は、前記冷却水ポンプを、所定時
間、他に先行して作動させてから前記加熱源及び前記溶
液ポンプを作動させる。
【0009】(3)上記(1) 又は(2) の構成を有し、前
記室外熱交換器には前記制御器により制御される室外フ
ァンが付設され、前記加熱源及び前記溶液ポンプを作動
させる前の前記冷却水ポンプの作動時に、前記制御器は
前記室外ファンも作動させる。
【0010】
【作用】
〔請求項1について〕冷房運転開始信号が入力される
と、制御器は、吸収液回路の特定箇所(例えば再生器
内)の吸収液の温度を検知し、該温度が高い(例えば8
0℃以上)場合、制御器は、吸収液の温度を下げる為に
冷却水ポンプを所定時間(例えば30秒間)、他に先行
して作動させる。尚、暖房運転終了時、冷房ホットスタ
ート、サーモオフ、又は冷房オフの状態から立ち上げる
場合、吸収液回路の特定箇所の吸収液の温度が高い。
【0011】冷却水ポンプを継続回転させ、吸収器伝熱
管内の冷却水を循環させると、吸収器内が冷却水により
冷やされて低圧になり、吸収器内の吸収液が沸騰現象を
起こすが、吸収液が冷却水によって冷やされるので、上
記所定時間が経過した時には、低下した吸収液の温度に
対応した飽和蒸気圧になって平衡状態になり沸騰がおさ
まっている。
【0012】この状態で、加熱源及び溶液ポンプの作動
を開始すると、吸収器内の吸収液は、沸騰する事無く溶
液ポンプにより再生器に移送される。吸収液が移送され
た再生器は、加熱部が加熱源により加熱される。低濃度
の吸収液中の冷媒が気化して高濃度吸収液と蒸気冷媒と
に分離する。再生器から高温の蒸気冷媒が凝縮器に送り
込まれる。
【0013】凝縮器から蒸発器に送り込まれた液冷媒
は、冷温水が流れる蒸発器伝熱管から蒸発熱を奪って蒸
発し冷温水を冷却する。冷却された冷温水が室内熱交換
器を通過し、送風ファンにより冷風が室内へ送風される
事により室内冷房が行われる。
【0014】蒸発器で蒸発した蒸気冷媒は吸収器内に進
入し、吸収器伝熱管内の冷却水に吸収熱を吸熱させなが
ら再生器から送られる高濃度の吸収液に吸収され、低濃
度の吸収液となって吸収器内に溜まる。吸収器内に溜ま
った低濃度の吸収液は、溶液ポンプにより再生器に戻さ
れる。
【0015】〔請求項2について〕 (暖房運転)吸収液が入れられた再生器は、加熱部が加
熱源により加熱され、再生器から蒸気冷媒が凝縮器に送
り込まれる。再生器から蒸発器内に高温の吸収液が送り
込まれ、蒸発器伝熱管を流れる冷温水を加熱する。
【0016】昇温した冷温水が室内熱交換器を通過し、
送風ファンにより温風が室内へ送風される事により室内
暖房が行われる。蒸発器内の吸収液は吸収器に進入し、
吸収器内に溜まる。吸収器内に溜まった吸収液は、溶液
ポンプにより再生器に戻される。
【0017】(暖房運転→冷房運転)暖房運転停止後
に、最初の冷房運転を開始する場合、制御器は、冷却水
ポンプを、所定時間(例えば30秒間)、他に先行して
作動させる。冷却水ポンプを継続回転させ、吸収器伝熱
管内の冷却水を循環させると、吸収器内が冷却水により
冷やされて低圧になり、吸収器内の吸収液が沸騰現象を
起こすが、吸収液が冷却水によって冷やされるので、上
記所定時間が経過した時には、低下した吸収液の温度に
対応した飽和蒸気圧になって平衡状態になり沸騰がおさ
まっている。
【0018】この状態で、加熱源及び溶液ポンプの作動
を開始すると、吸収器内の吸収液は、沸騰する事無く溶
液ポンプにより再生器に移送される。吸収液が移送され
た再生器は、加熱部が加熱源により加熱される。低濃度
の吸収液中の冷媒が気化して高濃度吸収液と蒸気冷媒と
に分離する。再生器から高温の蒸気冷媒が凝縮器に送り
込まれる。
【0019】凝縮器から蒸発器に送り込まれた液冷媒
は、冷温水が流れる蒸発器伝熱管から蒸発熱を奪って蒸
発し冷温水を冷却する。冷却された冷温水が室内熱交換
器を通過し、送風ファンにより冷風が室内へ送風される
事により室内冷房が行われる。
【0020】蒸発器で蒸発した蒸気冷媒は吸収器内に進
入し、吸収器伝熱管内の冷却水に吸収熱を吸熱させなが
ら再生器から送られる高濃度の吸収液に吸収され、低濃
度の吸収液となって吸収器内に溜まる。吸収器内に溜ま
った低濃度の吸収液は、溶液ポンプにより再生器に戻さ
れる。
【0021】〔請求項3について〕冷房運転を開始する
時、冷却水ポンプに加え、室外ファンも作動させる。
【0022】
【発明の効果】
〔請求項1について〕冷房運転開始信号の入力時に、吸
収液回路の特定箇所の吸収液の温度が高い場合、制御器
は、冷却水ポンプを、所定時間、他に先行して作動させ
てから加熱源及び溶液ポンプを作動させる構成であるの
で、所定時間内に吸収器内の吸収液の液温を充分低下で
きる。この為、暖房運転終了、冷房ホットスタート、サ
ーモオフ、又は冷房オフの状態(吸収器内の吸収液の液
温が高い)から冷房運転を立ち上げる際に発生し易かっ
た、吸収器内の吸収液の沸騰による溶液ポンプ内のキャ
ビテーションによって生じる再生器の空焚きを防止でき
る。
【0023】〔請求項2について〕暖房運転停止後に、
最初の冷房運転を開始する場合、制御器は、冷却水ポン
プを、所定時間、他に先行させてから加熱源及び溶液ポ
ンプを作動させる構成であるので、所定時間内に吸収器
内の吸収液の液温を充分低下できる。この為、暖房運転
終了直後の、吸収器内の吸収液の液温が高い状態から、
吸収液の沸騰現象が起きない低い液温になるまでの時間
を大幅に短縮でき、又、冷房運転を立ち上げる場合に発
生する、吸収器内の吸収液の沸騰による溶液ポンプ内の
キャビテーションの発生、及びそれに基づく再生器の空
焚きを防止でき、正常な状態で暖房運転から冷房運転に
早期に切り替える事ができる。
【0024】〔請求項3について〕加熱源及び溶液ポン
プを作動させる前の冷却水ポンプの作動中に、制御器は
室外ファンも作動させる構成であるので、室外熱交換器
の熱交換が促進されて、冷却水は確実に冷却されて、吸
収器内の吸収液の液温の冷却性に優れ、室外ファンを作
動させない場合に比べて冷却水ポンプの先行させる所定
時間を短縮できる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施例(請求項1、
3に対応)を、図1〜図5に基づいて説明する。図1〜
図4に示す様に、吸収式空調装置Aは、冷房運転時に冷
却水10を循環させる冷却水回路1と、冷房・暖房運転
時に冷温水20を循環させる冷温水回路2と、高温再生
器3、低温再生器4、凝縮器5、蒸発器6、吸収器7、
及び溶液ポンプ80を有する吸収液回路8と、制御器9
とを備える。
【0026】冷却水回路1は、冷却塔ファン111を付
設した冷却塔11(室外熱交換器)と、冷却水タンク1
2と、冷却水ポンプ13と、吸収器伝熱管14、凝縮器
伝熱管15を順に環状接続して構成され、冷房運転時に
は冷却水ポンプ13(1230リットル/h)を作動さ
せて冷却水10を循環させる。
【0027】冷却塔ファン111は、交流コンデンサモ
ータ112により駆動される。該交流コンデンサモータ
112は、トライアック(図示せず)を介してAC- 1
00Vに接続され、冷却塔ファン作動時(図5のステッ
プS5)には最大回転数に制御され、冷却塔ファン比例
制御時(図5のステップS10)には、冷却水温センサ
91が検出する冷却水温が31.5℃に維持される様に
制御器9により回転数が制御される。尚、冷却水温セン
サ91は、冷却水ポンプ13- 吸収器伝熱管14間を接
続する冷却水管101中に配設され、吸収器伝熱管14
に供給される冷却水10の温度を検出する。
【0028】又、暖房運転時には、冷却水回路1内の冷
却水10は全て抜かれ、交流コンデンサモータ112に
は通電されない。
【0029】冷温水回路2は、送風ファン211を付設
した室内熱交換器21、シスターン22、冷温水ポンプ
23(最大能力時620リットル/h)、蒸発器伝熱管
24を環状接続してなり、冷温水ポンプ23により冷温
水20を循環させている。尚、冷房運転時の室内熱交換
器21の吸熱量は4340kcal(最大能力時)であ
り、暖房運転時の室内熱交換器21の放熱量は6200
kcal(最大能力時)である。
【0030】高温再生器3は、ガスバーナ311によっ
て吸収液を加熱する沸騰器31と、沸騰器31から立設
する分離筒32と、捕集容器33とにより構成され、冷
房運転時、沸騰器31内の低濃度吸収液(以下希液30
と呼ぶ;58%臭化リチウム水溶液)中に含まれる冷媒
(水)を蒸発させて中濃度吸収液(以下中液34と呼
ぶ;60%臭化リチウム水溶液)と蒸気冷媒35とに分
離する。
【0031】ガスバーナ311は、ブンゼン式であり、
ガス電磁弁312、313、ガス比例弁314を連設し
たガス管315によりガスが供給され、燃焼用ファン3
16により燃焼用空気が供給されて燃焼する。321は
断熱間隙である。尚、沸騰器31の適所には、高温再生
器3の温度(希液30の温度)を検出する為のHGE温
度センサ301が配設されている。
【0032】冷温水センサ201は、室内熱交換器21
の入口側の冷温水配管29に配設され、室内熱交換器2
1に供給される冷温水20の温度を検出する。
【0033】冷房運転時、冷温水が10℃以下となる
(図5のステップS9でYES)と、ガスバーナ311
は、冷温水センサ201が検出する冷温水20の温度
(平均温度)が7℃になる様に、インプットが1500
kcal〜4800kcalの間で、制御器9によりガ
ス比例弁314の開弁度が調整されて冷房比例制御され
る(図5のステップS10)。尚、コールドスタートの
際のターボ冷房運転はインプットが6500kcalと
される。
【0034】尚、暖房運転時、ガスバーナ311は、室
内熱交換器21に供給される冷温水20の温度が60℃
になる様にインプットが1500kcal〜8000k
calの間で、制御器9により、ガス比例弁314の開
弁度が調整されて暖房比例制御される。
【0035】冷房運転時は、冷暖切替弁36が閉弁して
いるので、中液34(165℃)は、中液配管341→
高温熱交換流路342→オリフィス343付きの中液配
管344を経て低温再生器4の上部に送り込まれる。
【0036】低温再生器4は、高温再生器3の捕集容器
33を包囲し、冷房運転時には、中液34は捕集容器3
3から受熱して加熱される。これにより、中液34の一
部が気化して高濃度吸収液(以下濃液41と呼ぶ;62
%臭化リチウム水溶液)と蒸気冷媒42とに分離され
る。又、冷暖切替弁36が開弁する暖房運転時には、中
液配管344はオリフィス343により流路抵抗が生じ
るので、中液34は全て暖房配管361に流れ、低温再
生器4に送り込まれない。
【0037】凝縮器5には、高温再生器3、低温再生器
4から蒸気冷媒35、42が凝縮器5に送り込まれ、蒸
気冷媒35、42は、コイル状の凝縮器伝熱管15を流
れる冷却水10によって冷却され液化し、液冷媒(水)
52は凝縮器5の底部に溜まる。尚、昇温(37.5
℃)した冷却水10は、冷却塔11で冷却(31.5
℃)される。
【0038】蒸発器6は、コイル状の蒸発器伝熱管24
を配設している。暖房運転時には冷暖切替弁36が開弁
するので、分離筒32内の高温の吸収液が、冷暖切替弁
36→暖房配管361を介して蒸発器6に送り込まれ
る。又、冷房運転時には、液冷媒52が、冷媒配管53
→冷媒弁54→散布器55を介して蒸発器伝熱管24上
に散布され、蒸発器6内は略真空(約6.5mmHg)
であるので、液冷媒52は蒸発器伝熱管24内を流れる
冷温水20から気化熱を奪って蒸発する。そして、冷却
された冷温水20は室内に配置された室内熱交換器21
で室内に送風される空気と熱交換(最大能力時、吸熱4
000kcal/h)して昇温し、昇温した冷温水20
は再び蒸発器伝熱管24を通過して冷却される。
【0039】吸収器伝熱管14を配設した吸収器7は、
蒸発器6に併設され、上部が蒸発器6と連通している。
そして、冷房運転時には、蒸発器6で蒸発した蒸気冷媒
は上部から吸収器7内に進入し、低温再生器4→濃液配
管411→低温熱交換流路412→濃液配管413→散
布器70を介して吸収器伝熱管14上に散布される濃液
41に吸収され、低濃度となった希液30は吸収器7の
底部に溜まる。又、暖房運転時には、蒸発器6から高温
の吸収液が送り込まれる。
【0040】溶液ポンプ80は、AC- 100Vで動作
する三相DCブラシレスモータであり、ホール素子(図
示せず)が取り付けられている。この溶液ポンプ80
は、暖房運転時には、HGE温度- 回転数特性に基づい
て回転数制御される。又、冷房運転時には、インプット
に比例した回転数に制御される。尚、冷温水ポンプ23
と溶液ポンプ80を一台のタンデムポンプで構成しても
良い。
【0041】吸収器7の底部に溜まった希液30は、希
液配管71→溶液ポンプ80→希液配管72→低温・高
温熱交換流路73→希液配管74を介して高温再生器3
の沸騰器31に送られる。
【0042】制御器9は、運転スイッチ(図示せず)、
各水位センサ、沸騰器31内の吸収液温度を検知するH
GE温度センサ301、室内熱交換器21に供給される
冷温水20の温度を検出する冷温水センサ201、蒸発
器6の内部温度を検出するEVA温度センサ61、及び
吸収器伝熱管14に供給する冷却水10の温度を検出す
る冷却水温センサ91からの信号に基づいて、以下のも
のを制御する。
【0043】給水弁221、ガス電磁弁312、31
3、ガス比例弁314、溶液ポンプ80、冷却水ポンプ
13、冷却塔ファン111、冷媒弁54、冷暖切替弁3
6、冷温水ポンプ23。
【0044】つぎに、吸収式空調装置Aが、運転停止中
の状態から冷房運転を開始する場合について、制御器9
のマイクロコンピュータの作動を、図5のフローチャー
トに基づいて説明する。
【0045】吸収式空調装置Aは、ステップS1で運転
停止中である。この運転停止中とは、以下の〜等が
考えられる。 冷房運転が冷房運転スイッチのオフにより終了し、冷
房運転の終了から余り時間が経過していない場合(冷房
ホットスタート)。 暖房運転が暖房運転スイッチのオフにより終了し、暖
房運転の終了から余り時間が経過していない場合(暖房
ホットスタート)。 室内温度が設定温度以下に下がり、最低インプットに
落としても冷房能力を絞り切れず、ガスバーナ311を
消火して待機している状態(サーモオフ)。 冷温水が5℃未満となり、最低インプットに落として
も冷房能力を絞り切れず、ガスバーナ311を消火して
待機している状態(冷房オフ)。
【0046】冷房運転開始信号が入力されない間(図5
のステップS2でNO)は、運転停止を維持するが、冷
房運転スイッチオンにより冷房運転開始信号が入力され
る(図5のステップS2でYES)とステップS3に進
む。ステップS3で、給水弁221を開弁して、シスタ
ーン22に水を溜めるクーリングタワー処理(CT処
理)を行ない(所要時間、最大約1分)、ステップS4
に進む。
【0047】ステップS4で、HGE温度センサ301
が検出するHGE温度が80℃以上であるか否か判別
し、80℃以上である場合(吸収器7内の吸収液が沸騰
現象を生じさせる程、高温と見なす;YES)はステッ
プS5に進み、80℃未満の場合(吸収器7内の吸収液
が沸騰現象を生じさせない低温と見なす;NO)はステ
ップS7に進む。
【0048】ステップS5、S6で、冷却水ポンプ13
及び冷却塔ファン111を、30秒間、作動状態(双方
とも最大回転数)に維持する。これにより、冷却水10
が冷却水回路1内を循環し、吸収器7内が冷却水10に
より冷やされて低圧になり、吸収器7内の吸収液が沸騰
現象を起こす。しかし、吸収液が冷却水10によって冷
却されるので、数十秒後には低下した吸収液の液温に対
応した飽和蒸気圧になって平衡状態になり沸騰がおさま
る。
【0049】ステップS7で、ガスバーナ311の点火
動作を行ない、ガスバーナ311が燃焼を開始するとと
もに、溶液ポンプ80を作動開始する。ステップS8
で、インプットが4800kcalとなる様に、ガス比
例弁314の開度を決定する。尚、溶液ポンプ80は、
インプットに比例した回転数に制御される。
【0050】ガスバーナ311が燃焼を開始し、溶液ポ
ンプ80が回転を開始して吸収液が吸収液回路8内を循
環し始めても、吸収器7内の吸収液は充分冷却されてい
るので沸騰せず、溶液ポンプ80により高温再生器3内
へ移送される。
【0051】ステップS9で、冷温水センサ201が検
出する冷温水20の温度(平均温度)が10℃以下であ
るか否かを判別し、10℃以下の場合(YES)にはス
テップS10に進み、10℃を越える場合(NO)はイ
ンプットを4800kcalに維持する。
【0052】ステップS10で、冷温水センサ201が
検出する冷温水20の温度が7℃になる様に、インプッ
トが1500kcal〜4800kcalの間で冷房比
例制御され、冷却水温センサ91が検出する冷却水温が
31.5℃に維持される様に冷却塔ファン111の回転
数が冷房比例制御される。
【0053】つぎに、本実施例の吸収式空調装置Aの利
点を述べる。 〔ア〕空調装置Aは、冷房ホットスタート、暖房ホット
スタート、サーモオフ、冷房オフの状態から、冷房運転
スイッチオンや冷温水温度≧6℃等の冷房運転開始信号
の入力により冷房運転が立ち上がる場合において、HG
E温度が80℃以上である場合(吸収器7内の吸収液の
液温が高いと見なす)には、冷却水ポンプ13及び冷却
塔ファン111を、点火動作や溶液ポンプの作動に先が
けて、30秒間、作動状態に維持して冷却水10を循環
させながら、吸収器7内の吸収液を冷却する構成であ
る。
【0054】この為、冷房ホットスタート、暖房ホット
スタート、サーモオフ、冷房オフの状態から立ち上げる
際に発生し易かった吸収器7内の吸収液の沸騰による溶
液ポンプ80のキャビテーションを防止できる。よっ
て、キャビテーションによる高温再生器3の空炊きに起
因する冷房高温エラー停止を防止できる。
【0055】〔イ〕HGE温度が80℃以上である場合
には、冷却水ポンプ13及び冷却塔ファン111を、3
0秒間、双方とも最大回転数に維持して冷却水10を循
環させながら冷却する構成であるので、吸収器7内の吸
収液の液温を充分低下させる事ができる。この為、暖房
運転終了直後の、高い液温の吸収液を、数十秒という短
時間で80℃未満に低下させる事ができ、正常な状態で
の冷房運転の立ち上げ迄の時間を短くできる。
【0056】つぎに、本発明の第2実施例(請求項2、
3に対応)を、図1〜図4、図6に基づいて説明する。
吸収式空調装置Bは、以下に示す作動が吸収式空調装置
Aと異なり、機械的構造は吸収式空調装置Aと同一であ
る。
【0057】吸収式空調装置Bを暖房運転の状態から冷
房運転に切り替える際の、制御器9のマイクロコンピュ
ータの作動を、図6のフローチャートに基づいて説明す
る。
【0058】吸収式空調装置Bは、ステップs1で暖房
運転中である。 〔暖房運転;図3参照〕吸収液が入れられた高温再生器
3は、沸騰器31がガスバーナ311により加熱され
る。
【0059】暖房配管361を介して、高温再生器3か
ら高温の吸収液が蒸発器6に送り込まれ、蒸発器伝熱管
24を流れる冷温水20を加熱する。蒸発器6内の吸収
液は吸収器7内に進入して吸収器7内に溜まり、溜まっ
た吸収液は、溶液ポンプ80により高温再生器3に戻さ
れる。昇温した冷温水20が室内熱交換器21を通過
し、送風ファン211により温風が室内に吹き出される
事により室内暖房が行われる。
【0060】室内熱交換器21に供給する冷温水20の
温度が60℃になる様に、ガスバーナ311のインプッ
ト(1500〜8000kcal)を制御する。又、室
内制御器25(図2参照)は、室温センサ26が検出す
る室温が、室温設定器(図示せず)で設定した設定室温
になる様に、流量調節弁27及び送風ファン211を制
御する。
【0061】ステップs2で運転指示を判別する。暖房
運転スイッチ(図示せず)をオフして、暖房運転停止の
指示が出された場合はステップs11に進む。暖房運転
スイッチがオンの場合は、運転継続の指示が出されてい
ると見なし、ステップs1に戻って上記暖房運転を継続
する。
【0062】冷房運転スイッチ(図示せず)をオンし
て、冷房運転開始の指示が出された場合はステップs3
に進む。ステップs3、s11で、ガスバーナ311を
消火させ、送風ファン211、冷温水ポンプ23の作動
を停止し、燃焼用ファン316、溶液ポンプ80の作動
を継続する暖房稀釈運転を30秒間行う。
【0063】これにより、吸収液回路8内の吸収液温度
の均一化を図り、高温再生器3の沸騰器31内の高温状
態を緩和し、余熱により、冷媒が蒸発して高濃度化し、
晶析が生じる事を防止している。
【0064】ステップs4で、給水弁221を開弁し
て、シスターン22に水を溜めるクーリングタワー処理
(CT処理)を行ない(所要時間、約1分)、ステップ
s5に進む。ステップs5、s6で、冷却水ポンプ13
及び冷却塔ファン111を、30秒間、作動状態(双方
とも最大回転数)に維持する。
【0065】これにより、冷却水10が冷却水回路1内
を循環し、吸収器7内が冷却水10により冷やされて低
圧になり、吸収器7内の吸収液が沸騰現象を起こす。し
かし、吸収液が冷却水10によって冷却されるので、数
十秒後には低下した吸収液の温度に対応した飽和蒸気圧
になって平衡状態になり沸騰がおさまる。
【0066】ステップs7で、ガスバーナ311の点火
動作を行ない、ガスバーナ311が燃焼を開始するとと
もに、溶液ポンプ80を作動開始する。ステップs8
で、インプットが4800kcalとなる様に、ガス比
例弁314の開度を決定する。尚、溶液ポンプ80は、
インプットに比例した回転数に制御される。
【0067】ガスバーナ311が燃焼を開始し、溶液ポ
ンプ80が回転を開始して吸収液が吸収液回路8内を循
環し始めても、吸収器7内の吸収液は充分冷却されてい
るので沸騰せず、溶液ポンプ80により高温再生器3内
へ移送される。
【0068】ステップs9で、冷温水センサ201が検
出する冷温水20の温度(平均温度が10℃以下である
か否かを判別し、10℃以下の場合(YES)にはステ
ップs10に進み、10℃を越える場合(NO)はイン
プットを4800kcalに維持する。
【0069】ステップs10で、冷温水センサ201が
検出する冷温水20の温度が7℃になる様に、インプッ
トを1500kcal〜4800kcalの間で冷房比
例制御し、冷却水温センサ91が検出する冷却水温が3
1.5℃に維持される様に冷却塔ファン111の回転数
を冷房比例制御する。
【0070】つぎに、本実施例の吸収式空調装置Bの利
点を述べる。 〔ウ〕空調装置Bは、暖房運転中に冷房運転スイッチが
オンされて運転指示が切り替わると、ガスバーナ311
の燃焼等の作動を開始する前に、冷却水ポンプ13及び
冷却塔ファン111を、30秒間、作動状態に維持して
冷却水10を循環させながら、吸収器7内の吸収液を冷
却する構成であるので、吸収器7内の吸収液の液温を早
期に、沸騰が起こらない80℃未満に低下させる事がで
きる。この為、暖房運転から冷房運転への切り替え時間
を大幅(従来の6時間以上→数分)に短縮する事がで
き、使い勝手に優れる。
【0071】本発明は、上記実施例以外に、つぎの実施
態様を含む。 a.吸収液回路8を一重効用にしても良い。この場合、
二重効用(吸収式空調装置A)のものに比べ冷房・暖房
効率は落ちるが、吸収式空調装置の構造を簡単にする事
ができる。 b.加熱源は、ガスバーナ以外に、電気ヒータ等でも良
い。
【0072】c.上記第2実施例では、暖房運転中に冷
房運転に切り替える場合の制御が示されているが、暖房
運転中に暖房運転スイッチをオフして暖房運転を停止
し、暖房運転停止時に作動するタイマー等により、停止
から早期(例えば6時間以内)に冷房運転スイッチをオ
ンされたか否かを判断し、早期と判断された場合に適用
しても良い。
【0073】d.請求項1の、“吸収液回路の特定箇所
の吸収液の温度”は、高温再生器の温度以外に、吸収器
内の温度であっても良い。 e.冷却水ポンプは、30秒以上、継続回転させれば良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、第2実施例に係る吸収式空調装
置の原理説明図である。
【図2】その吸収式空調装置のシステム図である。
【図3】その吸収式空調装置を暖房運転させた場合の作
動説明図である。
【図4】その吸収式空調装置を冷房運転させた場合の作
動説明図である。
【図5】第1実施例の吸収式空調装置の作動を示すフロ
ーチャートである。
【図6】第2実施例の吸収式空調装置の作動を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
A 吸収式空調装置 1 冷却水回路 2 冷温水回路 3 高温再生器 4 低温再生器 5 凝縮器 6 蒸発器 7 吸収器 8 吸収液回路 9 制御器 10 冷却水 11 冷却塔(室外熱交換器) 13 冷却水ポンプ 14 吸収器伝熱管 15 凝縮器伝熱管 20 冷温水 21 室内熱交換器 23 冷温水ポンプ 24 蒸発器伝熱管 30 希液(低濃度吸収液) 31 沸騰器(加熱部) 34 中液(中濃度吸収液) 35 蒸気冷媒 41 濃液(高濃度吸収液) 42 蒸気冷媒 80 溶液ポンプ 111 冷却塔ファン(室外ファン) 211 送風ファン 311 ガスバーナ(加熱源)
フロントページの続き (72)発明者 福知 徹 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大 阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 高橋 慎介 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大 阪瓦斯株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−28999(JP,A) 特開 平7−260282(JP,A) 特開 平7−19643(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 15/00 306

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外熱交換器、吸収器伝熱管、及び凝縮
    器伝熱管を順に環状接続してなり、冷房運転時には冷却
    水ポンプにより冷却水を循環させる冷却水回路と、 送風ファンを付設した室内熱交換器、及び蒸発器伝熱管
    を環状接続してなり、冷温水ポンプにより冷温水を循環
    させる冷温水回路と、 吸収液が入れられ加熱部が加熱源により加熱され冷房運
    転時には低濃度吸収液中の冷媒を気化させて高濃度吸収
    液と蒸気冷媒とに分離する再生器、前記凝縮器伝熱管を
    配設し冷房運転時には前記再生器から高温の蒸気冷媒が
    送り込まれる凝縮器、冷房運転時には前記凝縮器で液化
    した液冷媒を蒸発させる蒸発器、該蒸発器に併設され前
    記吸収器伝熱管を配設し冷房運転時には前記蒸発器で蒸
    発した蒸気冷媒を前記再生器から送られる高濃度吸収液
    に吸収させる吸収器、及び吸収器内の吸収液を前記再生
    器に戻す溶液ポンプを有する吸収液回路と、 前記冷却水ポンプ、前記冷温水ポンプ、前記溶液ポン
    プ、及び前記加熱源を制御する制御器とを有し、冷房運
    転開始信号が入力されると冷房運転を開始する吸収式空
    調装置において、 前記冷房運転開始信号の入力時に、前記吸収液回路の特
    定箇所の吸収液の温度が高い場合、前記制御器は、前記
    冷却水ポンプを、所定時間、他に先行して作動させてか
    ら前記加熱源及び前記溶液ポンプを作動させる事を特徴
    とする吸収式空調装置。
  2. 【請求項2】 室外熱交換器、吸収器伝熱管、及び凝縮
    器伝熱管を順に環状接続してなり、冷房運転時には冷却
    水ポンプにより冷却水を循環させる冷却水回路と、 送風ファンを付設した室内熱交換器、及び蒸発器伝熱管
    を環状接続してなり、冷温水ポンプにより冷温水を循環
    させる冷温水回路と、 吸収液が入れられ加熱部が加熱源により加熱され冷房運
    転時には低濃度吸収液中の冷媒を気化させて高濃度吸収
    液と蒸気冷媒とに分離する再生器、前記凝縮器伝熱管を
    配設し冷房運転時には前記再生器から高温の蒸気冷媒が
    送り込まれる凝縮器、暖房運転時には前記再生器から高
    温の吸収液が送り込まれ冷房運転時には前記凝縮器で液
    化した液冷媒を蒸発させる蒸発器、該蒸発器に併設され
    前記吸収器伝熱管を配設し冷房運転時には前記蒸発器で
    蒸発した蒸気冷媒を前記再生器から送られる高濃度吸収
    液に吸収させる吸収器、及び吸収器内の吸収液を前記再
    生器に戻す溶液ポンプを有する吸収液回路と、 前記冷却水ポンプ、前記冷温水ポンプ、前記溶液ポン
    プ、及び前記加熱源を制御する制御器とを有し、暖房運
    転および冷房運転が可能な吸収式空調装置において、 暖房運転停止後に、最初の冷房運転を開始する場合、前
    記制御器は、前記冷却水ポンプを、所定時間、他に先行
    して作動させてから前記加熱源及び前記溶液ポンプを作
    動させる事を特徴とする吸収式空調装置。
  3. 【請求項3】 前記室外熱交換器には前記制御器により
    制御される室外ファンが付設され、 前記加熱源及び前記溶液ポンプを作動させる前の前記冷
    却水ポンプの作動時に、前記制御器は前記室外ファンも
    作動させる事を特徴とする、請求項1又は請求項2に記
    載の吸収式空調装置。
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