JP2002277092A - 吸収式空調装置 - Google Patents

吸収式空調装置

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JP2002277092A
JP2002277092A JP2001076868A JP2001076868A JP2002277092A JP 2002277092 A JP2002277092 A JP 2002277092A JP 2001076868 A JP2001076868 A JP 2001076868A JP 2001076868 A JP2001076868 A JP 2001076868A JP 2002277092 A JP2002277092 A JP 2002277092A
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JP
Japan
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temperature
evaporator
cooling
heat transfer
refrigerant
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JP2001076868A
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English (en)
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Shinji Kuroda
紳司 黒田
Naoya Maki
尚哉 牧
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Osaka Gas Co Ltd
Rinnai Corp
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Rinnai Corp
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02B30/62Absorption based systems

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空度が低下した状態を早期に検知でき、加
熱源の無駄なエネルギー消費を防止した吸収式空調装置
の提供。 【解決手段】 吸収式空調装置は、冷房運転中に、高温
再生器温度が150℃以上で、蒸発器温度が20℃を越
える状態が1時間時間以上続く場合には、制御器が、冷
房運転を停止させるとともに、真空度が低下した旨の報
知を報知手段で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収液を用いる吸
収式空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】加熱源により吸収液を加熱して濃縮吸収
液と蒸気冷媒とに分離する再生器と、分離された蒸気冷
媒を冷却して液化する凝縮器と、液化した液冷媒を減圧
下で蒸発させる蒸発器と、この蒸気冷媒を、再生器によ
り分離された濃縮吸収液に吸収させる吸収器と、吸収器
から再生器へ吸収液を移送する溶液ポンプとを有する吸
収式空調装置が近年、注目されている。
【0003】この様な吸収式空調装置では、蒸発器で液
冷媒が蒸発する際に蒸発器内に配設された蒸発器伝熱管
内を流れる水を冷却し、冷却された水が室内熱交換器を
通過する事により室内冷房が行われる。また、高温冷媒
を蒸発器に送り込む事により、蒸発器伝熱管内を流れる
水が加熱され、昇温した水が室内熱交換器を通過する事
により室内暖房が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】吸収式空調装置の場
合、水素ガスの発生や微小な真空漏れにより、内部の真
空度が低下すると、冷房性能(COP;Coeffic
ient Of Performance)が低下し、
『冷えない状態』や『ガス消費量の増大』を招く。
【0005】このため、水素ガスや侵入した空気を捕集
・除去するために、抽気装置と呼ばれる補助吸収器やエ
ジェクターを用いて、捕集ガスをガス貯蔵室へ集めるこ
とで真空度を維持している。更に、水素については、P
dセルに代表される水素除去装置を使って、器具外へ排
出して除去している。
【0006】ところが、抽気装置や水素除去装置が故障
したり、性能が低下すると、真空度が維持できなくな
る。また、異常運転によって水素ガスが大量に発生して
能力オーバーになったり、ガス貯蔵室が満タンになると
同様に真空度が維持できなくなる。
【0007】この様な事態が、夏の暑い時期に急に発生
した場合には、『冷えない状態』であると使用者が感
じ、異常であることに気づく。しかし、徐々に真空度が
低下してきた場合や、6月や9月の比較的涼しい時期で
あると、所定の冷房能力が得られていなくても(極端な
場合、送風状態でも)、正常に冷房が行われていると錯
覚して、使用者は異常であることに気づかず使用し続け
てしまう。
【0008】吸収式空調装置の場合、燃焼に異常があっ
て、ガス供給を停止する異常以外の下記の原因により、
高温再生器が高温異常になると、殆どの場合、吸収サイ
クルが成立しなくなるので、高温再生器の高温異常とし
て異常検出される。 ・溶液ポンプや冷却水ポンプの、停止や性能低下。 ・オリフィスや熱交換器内に異物が詰まった場合。
【0009】真空度が低下した場合には、冷房性能が低
下してくるため、それを補うためにガス燃焼量が増加
し、それが長時間に亘って継続されることで高温異常と
して検出される場合がある。また、極端な場合には、吸
収冷凍サイクルが破綻して冷房能力が殆ど出ていないに
も係わらず最大燃焼状態になり、高温再生器が高温にな
り、高温異常として検出される。
【0010】一方、冷房負荷が大きいと、最大燃焼状態
で長時間、燃焼を行う場合があり、真空度が低下した場
合と区別がつかない。なお、高温異常のしきい値を厳し
くすると、頻繁に異常停止してしまい、使い勝手が悪く
なる。
【0011】従って、本来の冷房能力が発揮できる状態
であれば、少ないガス消費量で済むものが、真空度が低
下すると、大量のガスを長時間に亘って消費してしま
う。
【0012】本発明の目的は、真空度が低下した状態を
早期に検知でき、加熱源の無駄なエネルギー消費を防止
した吸収式空調装置の提供にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、以下の構成を採用した。 (1)室外熱交換器、吸収器伝熱管、凝縮器伝熱管を順
に環状接続してなり、冷却水ポンプにより冷却水を循環
させる冷却水回路と、室内熱交換器、蒸発器伝熱管を環
状接続してなり、冷水ポンプにより冷水を循環させる冷
水回路と、加熱源により低濃度吸収液中の冷媒を気化さ
せて中濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する高温再生器、
前記中濃度吸収液を高濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離す
る低温再生器、前記凝縮器伝熱管を配設するとともに各
再生器から高温の蒸気冷媒が送り込まれる凝縮器、該凝
縮器で液化した液冷媒を蒸発させる蒸発器、該蒸発器に
併設され前記吸収器伝熱管を配設し前記蒸発器で蒸発し
た蒸気冷媒を前記低温再生器から送られる高濃度吸収液
に吸収させる吸収器、および吸収器内の吸収液を前記高
温再生器に戻す溶液ポンプを有する吸収液回路と、前記
冷却水ポンプ、前記冷水ポンプ、前記溶液ポンプ、およ
び前記加熱源を制御する制御器とを備え、室内冷房を行
う吸収式空調装置において、高温再生器内の吸収液の温
度を検出する吸収液温度検出手段と、前記蒸発器の温度
を検出する蒸発器温度検出手段と、報知手段とを設け、
冷房運転中、高温再生器内の前記吸収液の温度が所定温
度以上であるにも係わらず、前記蒸発器の温度が所定冷
却温度を越える状態が所定時間以上続く場合には、前記
制御器が、冷房運転を停止させるとともに、真空度が低
下した旨の報知を前記報知手段に行わせる。
【0014】(2)室外熱交換器、吸収器伝熱管、凝縮
器伝熱管を順に環状接続してなり、冷却水ポンプにより
冷却水を循環させる冷却水回路と、室内熱交換器、蒸発
器伝熱管を環状接続してなり、冷水ポンプにより冷水を
循環させる冷水回路と、加熱源により低濃度吸収液中の
冷媒を気化させて中濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する
高温再生器、前記中濃度吸収液を高濃度吸収液と蒸気冷
媒とに分離する低温再生器、前記凝縮器伝熱管を配設す
るとともに各再生器から高温の蒸気冷媒が送り込まれる
凝縮器、該凝縮器で液化した液冷媒を蒸発させる蒸発
器、該蒸発器に併設され前記吸収器伝熱管を配設し前記
蒸発器で蒸発した蒸気冷媒を前記低温再生器から送られ
る高濃度吸収液に吸収させる吸収器、および吸収器内の
吸収液を前記高温再生器に戻す溶液ポンプを有する吸収
液回路と、前記冷却水ポンプ、前記冷水ポンプ、前記溶
液ポンプ、および前記加熱源を制御する制御器とを備
え、室内冷房を行う吸収式空調装置において、前記冷水
回路の冷水平均温度を検出する冷水平均温度検出手段と
報知手段とを設け、冷房運転中、前記加熱源の加熱能力
が所定能力以上であるにも係わらず、前記冷水平均温度
が設定温度を越える状態が所定時間以上続く場合には、
前記制御器が、冷房運転を停止させるとともに、真空度
が低下した旨の報知を前記報知手段に行わせる。
【0015】(3)吸収式空調装置は、上記(1)の構
成を有し、前記所定温度は略150℃、前記所定冷却温
度は略20℃、および所定時間は略1時間である。
【0016】(4)吸収式空調装置は、上記(2)の構
成を有し、前記所定能力は最大加熱能力の略90%、前
記設定温度は略10℃、および所定時間は略1時間であ
る。
【0017】
【作用および発明の効果】高温再生器は加熱源により加
熱され、低濃度吸収液は、冷媒が気化して中濃度吸収液
と蒸気冷媒とに分離する。
【0018】冷房運転時に、低温再生器は、中濃度吸収
液を高濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する。そして、各
再生器から高温の蒸気冷媒が凝縮器に送り込まれる。更
に、凝縮器から蒸発器に送り込まれた液冷媒は、冷水が
流れる蒸発器伝熱管に当たって蒸発し冷水を冷却する。
これにより、冷却された冷水が室内熱交換器を通過する
事により室内冷房が行われる。
【0019】冷房運転時、蒸発器で蒸発した蒸気冷媒は
吸収器内に進入し、低温再生器から送られる高濃度の吸
収液に吸収され、低濃度吸収液となり吸収器内に溜ま
る。吸収器内に溜まった低濃度吸収液は溶液ポンプによ
り高温再生器に戻される。高温再生器内の吸収液の温度
を吸収液温度検出手段が検出し、蒸発器の温度を蒸発器
温度検出手段が検出する。
【0020】冷房運転中、高温再生器内の吸収液の温度
が所定温度以上であるにも係わらず、蒸発器の温度が所
定冷却温度を越える状態が所定時間以上続く場合には、
制御器が、冷房運転を停止させるとともに、真空度が低
下した旨の報知を報知手段に行わせる。なお、所定温度
は略150℃、所定冷却温度は略20℃、および所定時
間は略1時間が目安である(請求項1、3の場合)。
【0021】冷房運転中、加熱源の加熱能力が所定能力
以上であるにも係わらず、冷水平均温度が設定温度を越
える状態が所定時間以上続く場合には、制御器が、冷房
運転を停止させるとともに、真空度が低下した旨の報知
を報知手段に行わせる(請求項2の場合)。
【0022】報知手段の報知により、真空度が低下した
状態を速やかに検知でき、早期の修理を促すことができ
る。また、加熱源の無駄なエネルギー消費を防止するこ
とができる。なお、所定能力は最大加熱能力の略90
%、設定温度は略10℃、および所定時間は略1時間が
目安である(請求項2、4の場合)。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施例(請求項1、
3に対応)を図1および図2に基づいて説明する。図2
は本発明の吸収式空調装置Aを示し、水素除去器11お
よび不凝縮性ガスの貯蔵タンク12を備える。貯蔵タン
ク12は、吸収式空調装置Aの水素ガスが集中する部位
に設置された不凝縮性ガスの抽気機構13に接続されて
いる。
【0024】水素除去器11の気密容器内には酸化剤
(酸化銅粉末+金属銅粉末)が充填されている。この酸
化剤は電熱ヒータにより活性温度に加熱される。
【0025】抽気機構13は、吸収式空調装置Aの運転
中に不凝縮性ガスが滞留し易い吸収器45の下部に取り
付けられている。この抽気機構13は、低濃度吸収液の
流下口14と不凝縮性ガス吸入口15からなるエジェク
ター16、エジェクター16に連結したU字状の内壁1
7、および内壁17が挿通した液戻り外管18を有し、
抽気通路19を経て、不凝縮性ガスの貯蔵タンク12の
下部に連結されている。
【0026】また、吸収式空調装置Aが暖房運転する際
に、吸収液が貯蔵タンク12内に入らない様にするた
め、抽気通路19に弁を介設している。吸収式空調装置
Aの運転により、吸収液の腐食作用で配管内面が腐食
し、この際に不凝縮性ガスが発生する。
【0027】不凝縮性ガスは、吸収液とともに流動し
て、本体ケーシング10内の下部に集中し、抽気機構1
3で抽気された貯蔵タンク12に溜まる。電熱ヒータに
より酸化剤が活性温度に加熱されると、不凝縮性ガスの
主成分である水素は酸化銅と反応して、水と金属銅にな
り、貯蔵タンク12内の水素は除去される。このため、
長期間に亘り、発生した不凝縮性ガスを吸収液流路から
排除することができる。
【0028】吸収式空調装置Aは、冷却水回路2と、冷
温水回路3(冷水回路に相当)と、吸収液回路4と、制
御器5とを有し、室内冷暖房を行う。
【0029】冷却水回路2は、室外熱交換器21を構成
する冷却水ファン211および冷却塔212と、冷却水
槽27と、冷却水ポンプ25と、吸収器伝熱管22と、
凝縮器伝熱管23とを冷却水配管24で順に環状接続し
て構成され、冷房運転時には冷却水ポンプ25を作動さ
せて冷却水26を循環させる。尚、冷却水ファン211
は、吸収器伝熱管22に供給される冷却水26の温度が
所定温度(31℃前後)になる様に制御器5により回転
数が制御される。又、暖房運転時には、冷却水回路2内
の冷却水26は全て抜かれる。
【0030】冷温水回路3は、送風ファン311を有す
る室内熱交換器31、シスターン30、冷温水ポンプ3
4(冷水ポンプに相当)、蒸発器伝熱管32を冷温水配
管33で順に環状接続してなり、冷温水ポンプ34によ
り冷温水35を循環させている。
【0031】吸収液回路4は、高温再生器41、低温再
生器42、凝縮器43、蒸発器44、吸収器45、およ
び溶液ポンプ46により構成されている。
【0032】高温再生器41は、ガスバーナ411によ
り低濃度吸収液(例えば58%臭化リチウム水溶液)を
加熱して、低濃度吸収液中の冷媒(水)を気化させて中
濃度吸収液(例えば60%臭化リチウム水溶液)と蒸気
冷媒とに分離する。冷房運転時は、分離された中濃度吸
収液は、中濃度吸収液配管417→高温熱交換流路41
8を経て低温再生器42の上部に送り込まれる。
【0033】ガスバーナ411は、ガス電磁弁412、
413、ガス比例弁414を連設したガス管415によ
りガスが供給され、燃焼用ファン416により燃焼用空
気が供給されて燃焼する。
【0034】冷房運転時、ガスバーナ411は、室内熱
交換器31に供給される冷温水35の温度が7℃になる
様にインプット量が1500〜4800kcalの間で
制御器5により制御される。
【0035】また、暖房運転時は、室内熱交換器31に
供給される冷温水35の温度が60℃になる様にインプ
ット量が1500〜8000kcalの間で制御器5に
より制御される。
【0036】低温再生器42は、高温再生器41を内包
し、冷房運転時には、高温再生器41から送り込まれた
中濃度吸収液を高濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する。
【0037】凝縮器43は、凝縮器伝熱管23を配設
し、冷房運転時には、高温再生器41および低温再生器
42から蒸気冷媒が凝縮器43に送り込まれる。そし
て、送り込まれた蒸気冷媒は、コイル状の凝縮器伝熱管
23を流れる冷却水26によって冷却され液化し、液冷
媒(水)は凝縮器43の底部に溜まる。
【0038】蒸発器44は、コイル状の蒸発器伝熱管3
2を配設している。冷房運転時には、液冷媒が、冷媒配
管441→冷媒弁442→散布器443を介して蒸発器
伝熱管32に散布され、蒸発器44内は略真空(約6.
5mmHg)であるので、液冷媒は蒸発器伝熱管32内
を流れる冷温水35から気化熱を奪って蒸発する。そし
て、冷却された冷温水35は室内に配置された室内熱交
換器31で室内に送風される空気と熱交換して昇温し、
昇温した冷温水35は再び蒸発器伝熱管32を通過して
冷却される。また、暖房運転時には、高温再生器41か
ら高温の低濃度吸収液が送り込まれる。
【0039】吸収器45は、蒸発器44の近傍に併設さ
れ、吸収器伝熱管22を配設し、上部等が蒸発器44と
連絡している。この吸収器45は、蒸発器44で蒸発し
た蒸気冷媒を低温再生器42から送られる高濃度吸収液
に吸収させる。そして、冷房運転時には、蒸発器44で
蒸発した蒸気冷媒は上部から吸収器45内に進入し、低
温再生器42→高濃度吸収液配管451→低温熱交換流
路452→高濃度吸収液配管453→散布器454を介
して吸収器伝熱管22上に散布される高濃度吸収液に吸
収され、低濃度となった低濃度吸収液は吸収器45の底
部に溜まる。また、暖房運転時、吸収器45には、高温
再生器41から高温の低濃度吸収液が送り込まれる。
【0040】溶液ポンプ46は、吸収器45内の吸収液
を高温再生器41に戻す。制御器5は、運転スイッチ
(図示せず)からの信号、複数の温度センサを含む各セ
ンサからの信号等に基づき、冷却水ポンプ25、冷温水
ポンプ34、溶液ポンプ46、およびガスバーナ411
を制御する。
【0041】つぎに、本実施例に係る吸収式空調装置A
の冷房運転中における真空度監視動作について述べる。
冷房運転が開始すると、制御器5は、図1のステップs
1〜s9に示す真空度監視を開始する。
【0042】高温再生器温度が150℃以上であるか否
かステップs1で判別し、高温再生器温度<150℃の
場合(NO)にはステップs2に進み、高温再生器温度
≧150℃の場合(YES)にはステップs3に進む。
ステップs2で、1時間タイマをリセット&停止し、ス
テップs1に戻る。
【0043】蒸発器温度が20℃以下であるか否かステ
ップs3で判別し、蒸発器温度≦20℃場合(YES)
にはステップs4に進み、蒸発器温度>20℃場合(N
O)にはステップs6に進む。
【0044】ステップs4で、1時間タイマをリセット
&停止し、ステップs5に進む。ステップs5で、冷房
運転を継続し、ステップs1に戻る。
【0045】ステップs6で、1時間タイマ計測中(作
動中)であるか否か判別し、1時間タイマ計測中(作動
中)の場合にはステップs8に進み、1時間タイマ計測
中でない場合(停止中)にはステップs7に進み、1時
間タイマをスタートさせ、ステップs8へ進む。
【0046】ステップs8で、1時間経過した(タイム
アップ)か否か判別し、1時間タイマがタイムアップし
ている場合にはステップs9に進み、タイムアップして
いない場合にはステップs5に進む。
【0047】ステップs9で、真空度が低下した旨を示
すエラーコードを報知器に表示し、冷房運転を停止す
る。
【0048】本実施例の吸収式空調装置Aは、以下の利
点を有する。水素除去器11、貯蔵タンク12、または
抽気機構13が故障して真空度が低下した場合には、冷
房性能が低下して蒸発器温度が下がらなくなり(20℃
を越える)、それを補うためにガス燃焼量が増加し、そ
れが長時間(1時間以上)に亘って継続されるので高温
再生器41が高温(150℃以上)になる。一方、冷房
負荷が大きい場合には、高温再生器41が長時間(1時
間以上)、高温状態(150℃以上)になるが、蒸発器
温度は低く(20℃以下)維持される。
【0049】つまり、吸収式空調装置Aは、冷房運転が
開始すると、制御器5は、図1のステップs1〜s9に
示す真空度監視によって両者を判別し、真空度が低下し
ていることが判明すると、真空度が低下した旨を示すエ
ラーコードを報知器に表示し、冷房運転を停止する構成
である。
【0050】このため、真空度が低下している場合に
は、真空度低下を早期(90分程度)に検知でき、使用
者に吸収式空調装置Aの修理を促すことができる。ま
た、真空度低下の際には、冷房運転を停止するので、ガ
スの無駄な消費を防止することができる。
【0051】(変形例)ステップs1の判別に用いる高
温再生器温度を130℃〜180℃、ステップs3の判
別に用いる蒸発器温度を15℃〜25℃、ステップs
2、s4、s6、s7、s8に係るタイマ時間を30分
〜120分の範囲で変更しても良い。
【0052】つぎに、本発明の第2実施例(請求項2、
4に対応)を図2および図3に基づいて説明する。本発
明の吸収式空調装置Bは、機械的な構造は吸収式空調装
置Aと略同一であり、以下に示す、冷房運転中における
真空度監視動作が吸収式空調装置Aと異なる。冷房運転
が開始すると、制御器5は、図3のステップS1〜S9
に示す真空度監視を開始する。
【0053】ガスバーナ411の加熱能力(インプッ
ト)が最大能力の90%以上であるか否かステップS1
で判別し、加熱能力<90%の場合(NO)にはステッ
プS2に進み、加熱能力≧90%の場合(YES)には
ステップS3に進む。ステップS2で、1時間タイマを
リセット&停止し、ステップS1に戻る。
【0054】冷温水平均温度が10℃を越えているか否
かステップS3で判別し、冷温水平均温度>10℃の場
合(YES)にはステップS6に進み、冷温水平均温度
≦10℃の場合(NO)にはステップS4に進む。
【0055】ステップS4で、1時間タイマをリセット
&停止し、ステップS5に進む。ステップS5で、冷房
運転を継続し、ステップS1に戻る。
【0056】ステップS6で、1時間タイマ計測中(作
動中)であるか否か判別し、1時間タイマ計測中(作動
中)の場合にはステップS8に進み、1時間タイマ計測
中でない場合(停止中)にはステップS7に進み、1時
間タイマをスタートさせ、ステップS8へ進む。
【0057】ステップS8で、1時間経過した(タイム
アップ)か否か判別し、1時間タイマがタイムアップし
ている場合にはステップS9に進み、タイムアップして
いない場合にはステップS5に進む。
【0058】ステップS9で、真空度が低下した旨を示
すエラーコードを報知器に表示し、冷房運転を停止す
る。
【0059】本実施例の吸収式空調装置Bは、以下の利
点を有する。水素除去器11、貯蔵タンク12、または
抽気機構13が故障して真空度が低下した場合には、冷
房性能が低下して冷温水平均温度が下がらなくなり(1
0℃を越える)、それを補うために加熱能力が高まり
(最大能力の90%以上)、それが長時間(1時間以
上)に亘って継続される。一方、冷房負荷が大きい場合
には、長時間(1時間以上)、加熱能力が高まるが、冷
温水平均温度は低く(10℃以下)維持される。
【0060】つまり、吸収式空調装置Bは、冷房運転が
開始すると、制御器5は、図3のステップS1〜S9に
示す真空度監視によって両者を判別し、真空度が低下し
ていることが判明すると、真空度が低下した旨を示すエ
ラーコードを報知器に表示し、冷房運転を停止する構成
である。
【0061】このため、真空度が低下している場合に
は、真空度低下を早期(90分程度)に検知でき、使用
者に吸収式空調装置Bの修理を促すことができる。ま
た、真空度低下の際には、冷房運転を停止するので、ガ
スの無駄な消費を防止することができる。
【0062】(変形例1)ステップS1の判別に用いる
加熱能力を80%〜95%、ステップsSの判別に用い
る冷却水平均温度を8℃〜15℃、ステップS2、S
4、S6、S7、S8に係るタイマ時間を30分〜12
0分の範囲で変更しても良い。
【0063】(変形例2)吸収式空調装置A、Bにおい
て、冷房運転のみ行う構成の場合には、冷温水回路3は
冷水回路と呼称を変更し、冷温水ポンプ34は冷水ポン
プに変更し、冷温水配管33は冷水配管と変更し、冷温
水35は冷水と変更する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る吸収式空調装置の冷
房運転中における真空度監視動作を示すフローチャート
である。
【図2】本発明の各実施例に係る吸収式空調装置の説明
図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る吸収式空調装置の冷
房運転中における真空度監視動作を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
2 冷却水回路 3 冷温水回路(冷水回路) 4 吸収液回路 22 吸収器伝熱管 23 凝縮器伝熱管 25 冷却水ポンプ 26 冷却水 31 室外熱交換器 32 蒸発器伝熱管 34 冷温水ポンプ(冷水ポンプ) 35 冷温水(冷水) 41 高温再生器 42 低温再生器 43 凝縮器 44 蒸発器 45 吸収器 46 溶液ポンプ 411 ガスバーナ(加熱源) A、B 吸収式空調装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧 尚哉 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 3L093 AA05 BB11 BB22 DD04 DD09 EE17 EE21 GG02 HH12 KK07 LL03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外熱交換器、吸収器伝熱管、凝縮器伝
    熱管を順に環状接続してなり、冷却水ポンプにより冷却
    水を循環させる冷却水回路と、 室内熱交換器、蒸発器伝熱管を環状接続してなり、冷水
    ポンプにより冷水を循環させる冷水回路と、 加熱源により低濃度吸収液中の冷媒を気化させて中濃度
    吸収液と蒸気冷媒とに分離する高温再生器、前記中濃度
    吸収液を高濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する低温再生
    器、前記凝縮器伝熱管を配設するとともに各再生器から
    高温の蒸気冷媒が送り込まれる凝縮器、該凝縮器で液化
    した液冷媒を蒸発させる蒸発器、該蒸発器に併設され前
    記吸収器伝熱管を配設し前記蒸発器で蒸発した蒸気冷媒
    を前記低温再生器から送られる高濃度吸収液に吸収させ
    る吸収器、および吸収器内の吸収液を前記高温再生器に
    戻す溶液ポンプを有する吸収液回路と、 前記冷却水ポンプ、前記冷水ポンプ、前記溶液ポンプ、
    および前記加熱源を制御する制御器とを備え、室内冷房
    を行う吸収式空調装置において、 高温再生器内の吸収液の温度を検出する吸収液温度検出
    手段と、前記蒸発器の温度を検出する蒸発器温度検出手
    段と、報知手段とを設け、 冷房運転中、高温再生器内の前記吸収液の温度が所定温
    度以上であるにも係わらず、前記蒸発器の温度が所定冷
    却温度を越える状態が所定時間以上続く場合には、前記
    制御器が、冷房運転を停止させるとともに、真空度が低
    下した旨の報知を前記報知手段に行わせることを特徴と
    する吸収式空調装置。
  2. 【請求項2】 室外熱交換器、吸収器伝熱管、凝縮器伝
    熱管を順に環状接続してなり、冷却水ポンプにより冷却
    水を循環させる冷却水回路と、 室内熱交換器、蒸発器伝熱管を環状接続してなり、冷水
    ポンプにより冷水を循環させる冷水回路と、 加熱源により低濃度吸収液中の冷媒を気化させて中濃度
    吸収液と蒸気冷媒とに分離する高温再生器、前記中濃度
    吸収液を高濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する低温再生
    器、前記凝縮器伝熱管を配設するとともに各再生器から
    高温の蒸気冷媒が送り込まれる凝縮器、該凝縮器で液化
    した液冷媒を蒸発させる蒸発器、該蒸発器に併設され前
    記吸収器伝熱管を配設し前記蒸発器で蒸発した蒸気冷媒
    を前記低温再生器から送られる高濃度吸収液に吸収させ
    る吸収器、および吸収器内の吸収液を前記高温再生器に
    戻す溶液ポンプを有する吸収液回路と、 前記冷却水ポンプ、前記冷水ポンプ、前記溶液ポンプ、
    および前記加熱源を制御する制御器とを備え、室内冷房
    を行う吸収式空調装置において、 前記冷水回路の冷水平均温度を検出する冷水平均温度検
    出手段と報知手段とを設け、 冷房運転中、前記加熱源の加熱能力が所定能力以上であ
    るにも係わらず、前記冷水平均温度が設定温度を越える
    状態が所定時間以上続く場合には、前記制御器が、冷房
    運転を停止させるとともに、真空度が低下した旨の報知
    を前記報知手段に行わせることを特徴とする吸収式空調
    装置。
  3. 【請求項3】 前記所定温度は略150℃、前記所定冷
    却温度は略20℃、および所定時間は略1時間であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の吸収式空調装置。
  4. 【請求項4】 前記所定能力は最大加熱能力の略90
    %、前記設定温度は略10℃、および所定時間は略1時
    間であることを特徴とする請求項2記載の吸収式空調装
    置。
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