JPH0912192A - ポリウレタンローラ - Google Patents

ポリウレタンローラ

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JPH0912192A
JPH0912192A JP7187946A JP18794695A JPH0912192A JP H0912192 A JPH0912192 A JP H0912192A JP 7187946 A JP7187946 A JP 7187946A JP 18794695 A JP18794695 A JP 18794695A JP H0912192 A JPH0912192 A JP H0912192A
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roller
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polyurethane
polyisocyanate
polyol
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Hideo Kikuchi
秀男 菊池
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Hokushin Industries Corp
Hokushin Industry Co Ltd
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Hokushin Industries Corp
Hokushin Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブリーディング現象を発生する添加剤の添加
の必要がなく、高速の給紙にも対応できるローラを提供
する。 【構成】 ポリオールとポリイソシアネートとを反応さ
せて得られるポリウレタンからなるローラであって、当
該ローラの硬度がJIS−A40°〜70°である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、複写機、各種
端末機等のOA機器、特にOCR(光学式文字読みとり
装置)を有するOA機器の給紙部等に用いられるウレタ
ンローラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、OA機器のOCR部のローラとし
ては、紙を効率よく搬送するために、低硬度で、紙との
圧接面積が高いものを用いる必要があるとされており、
低硬度化を図ったゴムローラあるいはスポンジローラが
用いられている。例えば、オイル等の可塑剤あるいは石
油系の軟化剤を添加したポリノルボルネンなどのゴムロ
ーラ、あるいは硬度がJIS−A40°以下のポリウレ
タンローラなどである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、低硬度
化を図ったゴムローラでは、いわゆるブリーディング現
象が発生し、ローラ表面にトナー、紙粉等が付着して紙
送り機能が低下するという問題がある。また、硬度がJ
IS−A40°以下のポリウレタンローラの内エステル
系のものは、加水分解して劣化し易いという問題があ
る。
【0004】さらに、従来の低硬度のローラは、摩擦係
数が低く、あるいは摩擦係数が高い場合には動的弾性が
低いために、高速の給紙に対しては十分な紙送りができ
ないという問題を有している。
【0005】そこで、本発明はこのような事情に鑑み、
ブリーディング現象を発生する添加剤の添加の必要がな
く、高速の給紙にも対応できるローラを提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の第1の態様は、ポリオールとポリイソシアネートと
を反応させて得られるポリウレタンからなるローラであ
って、当該ローラの硬度がJIS−A40°〜70°で
あることを特徴とするポリウレタンローラにある。
【0007】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記ポリイソシアネートが、2,6−トルエンジイ
ソシアネート(TDI)、4,4’−ジフェニルメタン
ジイソシアネート(MDI)、パラフェニレンジイソシ
アネート(PPDI)及び1,5−ナフタレンジイソシ
アネート(NDI)から選ばれる少なくとも一種である
ことを特徴とするエステル系ポリウレタンローラにあ
る。
【0008】本発明の第3の態様は、第1又は第2の態
様において、前記ポリオールが、3−メチル−1,5−
ペンタンジオール、β−メチル−δ−バレロラクトン、
ε−カプロラクトン及びテトラヒドロフラン(THF)
から選ばれる少なくとも一種を原料として生成されたも
のであることを特徴とするポリウレタンローラにある。
【0009】本発明の第4の態様は、第1〜第3の何れ
かの態様において、ローラの動的弾性(tanδ)が、
温度25℃、周波数10Hz、定荷重20gfで、0.
01〜0.05の範囲にあることを特徴とするポリウレ
タンローラにある。
【0010】以下、本発明の構成を詳細に説明する。本
発明で用いるポリウレタンとは、ポリオールとポリイソ
シアネートとを反応することにより得ることができるも
のである。ここで、ポリオールは、ポリエーテル系及び
ポリエーテル系に分けられるが、これらをブレンド共重
合したものあるいは一部を変性したものなども含まれ
る。ポリエステルポリオールとしては、3−メチル−
1,5−ペンタンジオール(MPD)、β−メチル−δ
−バレロラクトン(MVL)、ε−カプロラクトン、テ
トラヒドロフラン(THF)などを原料としたものがあ
り、例えば、MPDを原料としたクラポールP(商品
名;クラレ社製)、MVLを原料としたクラポールL
(商品名;クラレ社製)、ε−カプロラクトンを原料と
したプラクセル(商品名;ダイセル社製)などが挙げら
れる。また、ポリエーテルポリオールとしては、ポリオ
キシアルキレン(POA)、ポリテトラメチレンエーテ
ルグリコール等があり、例えば、THFを原料としたP
TG(商品名;保土ヶ谷化学社製)る。また、これらの
ブレンド共重合体及び一部を変性したものとしては、例
えば、ポリテトラメチレンエーテルグリコールにカプロ
ラクトンを付加させたものや、ポリε−カプロラクトン
の一部を二塩基酸グリコールエステルで変性させたもの
がある。
【0011】また、ポリイソシアネートとしては、2,
6−トルエンジイソシアネート(TDI)、4,4’−
ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、パラフ
ェニレンジイソシアネート(PPDI)、1,5−ナフ
タレンジイソシアネート(NDI)等を挙げることがで
きる。
【0012】ポリオールとポリイソシアネートとの配合
割合は、一般的なものでよく、例えば、ポリオール10
0重量部に対して、ポリイソシアネート25〜40重量
部である。また、反応条件は、一般的には、70℃〜1
50℃で、10〜120分であり、その後、一般的に
は、60℃〜120℃で、6〜48時間程度熟成する。
【0013】本発明では、硬度がJIS−A40°〜7
0°と低硬度ではないが、動的弾性(tanδ)が0.
01〜0.05のポリウレタンローラとすることによ
り、動的弾性に優れ、高速でも給紙特性が良好なもので
ある。また、本発明のポリウレタンローラは、エステル
系であっても、耐加水分解性及び低温特性(−20℃〜
−30℃)に優れたものである。
【0014】
【実施例】以下に、本発明を実施例により詳細に説明す
る。図1には、本発明の一実施例に係るポリウレタンロ
ーラを示す。同図に示すように、ローラ11は、中心に
軸を貫通させるための貫通孔12aを有する円筒状の樹
脂製のコア12の外周面に円筒状のウレタン部材13を
設けたものである。
【0015】ウレタン部材13の製造例の一例は、以下
の通りである。例えば、まず、ポリエステルポリオール
(クラポール2010(クラレ社製商品名);平均分子
量:2000)100重量部と、ポリイソシアネート
(MDI)30重量部とを反応させてエステル系プレポ
リマを製造する。次いで、このプレポリマ(イソシアネ
ート基のモル数とポリエステル及び硬化剤の水酸基及び
/又はアミノ基のモル数との比が0.95)130重量
部に、硬化剤(1,4−ブタンジオール)6重量部を混
合し、100℃に加熱しておいた型に流し込んで、加熱
後、脱型し、その後、100℃で12時間加熱熟成する
ことによりウレタン部材13とする。
【0016】かかるウレタン部材13をコア12に嵌合
し、表面を研磨することによりローラ11が形成され
る。かかるローラ11の硬度はJIS−A60°で、動
的弾性(tanδ)は0.0304であり、高速給紙
(条件:60〜120枚/分)でも十分な紙送りができ
た。なお、tanδは、動的弾性周波数特性であり、周
波数10Hz、定荷重20gf、温度25℃の条件で測
定したものである。
【0017】比較のため、ポリノルボルネンからなるゴ
ムローラ(硬度:JIS−A28°、tanδ:0.0
872)、EPDMローラ(硬度:JIS−A30°、
tanδ:0.0688)、及びエーテル系ウレタンロ
ーラ(硬度:JIS−A30°、tanδ:0.65
9)を用いて同様な高速給紙を行ったところ、十分な紙
送りができなかった。また、ゴムローラ及びEPDMロ
ーラでは、ブリーディングも発生した。
【0018】なお、硬度がJIS−A60°のEPDM
ローラ及びエーテル系ポリウレタンローラをそれぞれ製
造したところ、tanδがそれぞれ、1.1036及び
0.0716であり、本発明のような給紙特性の向上は
見られなかった。
【0019】また、ウレタン部材13の他の製造例を次
に示す。上記ポリエステルポリオールの代わりに、カプ
ロラクトンとPTGとの共重合体であるプラセルT−2
201(商品名;ダイセル社製;平均分子量2000)
を用いた以外は上述した例と同様にしてウレタン部材を
製造したところ、同様な効果を有するローラが得られ
た。
【0020】さらに、本発明のポリウレタンローラは、
上述した実施例のように表面を研磨したものの他、図2
に示すように、表面に凹凸を形成したものであってもよ
い。かかるローラ11Aは、上述したコア12に表面に
凹凸を有するように成型されたウレタン部材13Aを嵌
合したものであり、上述したものと同様に、高速給紙特
性に優れるものである。また、上述した表面研磨のロー
ラと比較すると、紙粉が更に付着しにくいので、更に給
紙特性が向上するという効果を奏する。
【0021】なお、ローラの構成は、以上説明したもの
に限定されるものではなく、例えば、コアを用いないも
のであってもよい。また、コアを用いた場合には、コア
とウレタン部材とは、適当な接着剤で接着してもよい。
【0022】
【発明の効果】以上本発明のウレタン系ローラは、硬度
がJIS−A40°〜70°と低硬度ではないが、動的
弾性に優れているので、高速給紙特性に優れたものであ
る。また、本発明のウレタン系ローラは、エステル系で
あっても、耐加水分解性及び低温特性(−20℃〜−3
0℃)に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるポリウレタンローラ
を示し、(A)は断面図、(B)は正面図である。
【図2】他の実施例にかかるゴムローラの正面図であ
る。
【符号の説明】
11,11A ローラ 12 コア 13,13A ウレタン部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオールとポリイソシアネートとを反
    応させて得られるポリウレタンからなるローラであっ
    て、 当該ローラの硬度がJIS−A40°〜70°であるこ
    とを特徴とするポリウレタンローラ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ポリイソシアネ
    ートが、2,6−トルエンジイソシアネート(TD
    I)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート
    (MDI)、パラフェニレンジイソシアネート(PPD
    I)及び1,5−ナフタレンジイソシアネート(ND
    I)から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とす
    るポリウレタンローラ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記ポリオー
    ルが、3−メチル−1,5−ペンタンジオール,β−メ
    チル−δ−バレロラクトン、ε−カプロラクトン及びテ
    トラヒドロフランから選ばれる少なくとも一種を原料と
    して生成されたものであることを特徴とするポリウレタ
    ンローラ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、ローラ
    の動的弾性(tanδ)が、温度25℃、周波数10H
    z、定荷重20gfで、0.01〜0.05の範囲にあ
    ることを特徴とするポリウレタンローラ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6734274B2 (en) 2000-08-29 2004-05-11 Tokai Rubber Industries, Ltd. Urethane composition for sheet transport roll, and sheet transport roll produced by employing the urethane composition
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