JP2002236438A - 電子写真装置用クリーニングブレード - Google Patents

電子写真装置用クリーニングブレード

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JP2002236438A
JP2002236438A JP2002015315A JP2002015315A JP2002236438A JP 2002236438 A JP2002236438 A JP 2002236438A JP 2002015315 A JP2002015315 A JP 2002015315A JP 2002015315 A JP2002015315 A JP 2002015315A JP 2002236438 A JP2002236438 A JP 2002236438A
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Yasuhiro Sako
康浩 迫
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Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温でのクリーニング性に優れ、高温でビビ
リ音が発生せず、しかも、長期にわたり広範囲の温度条
件下で安定したクリーニング性を有する電子写真装置用
クリーニングブレードを提供する。 【解決手段】 熱硬化性ウレタンエラストマーからなる
ブレード部材と、支持部材と、接着剤層とからなる電子
写真装置用クリーニングブレードにおいて、前記ブレー
ド部材は、5%伸長10Hzの条件にて測定したtan
δ値のピーク温度が5℃以下である弾性体からなる電子
写真装置用クリーニングブレード。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広範囲の温度域で
長期にわたり安定したクリーニング性を保持する電子写
真装置用クリーニングブレードに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置は、表面に光導電体層を設
けた感光体を有しており、作動の際、上記感光体の外周
面が一様に帯電され、ついで被模写体の被模写像を介し
てその外周面を露光することにより、静電潜像を形成
し、この静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成
し、これを紙等に転写し、定着させるものである。
【0003】この過程において、転写後の感光体の外周
上にはトナーが一部残留するので、この残留トナーを除
去する必要がある。このようなトナーの除去は、クリー
ニングブレードにより行われている。クリーニングブレ
ードは、通常、金属板よりなる支持部材、弾性体よりな
るブレード部材、及び、支持部材にブレード部材を取り
付けるための接着剤より形成されている。
【0004】上記ブレード部材は、感光体との摺擦によ
る摩擦、永久歪みが少なく、接着時の加圧、接着剤の溶
剤による変形が小さい等の特性を必要とするので、ウレ
タンエラストマーが通常使用される。ブレード部材の硬
さとしては、感光体へダメージを与えず、かつ、クリー
ニング時に適度な圧接力を要することより、硬さ62〜
80度(JIS−A)が好ましい。
【0005】これらの特性を満足させるために、通常ブ
レード部材に用いられるウレタンエラストマーは、高分
子量ポリオールとイソシアネート化合物とをまず反応さ
せ両末端にイソシアネート基を有するプレポリマーをつ
くり、1,4−ブタンジオール(以下「14BG」とい
う)、トリメチロールプロパン(以下「TMP」とい
う)等の低分子量ジオール、トリオール等で硬化するプ
レポリマー法等により製造される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、クリーニング
ブレードの使用時に発生するビビリ音(鳴き)は、振動
吸収性を示すtanδ値との相関があり、使用温度での
tanδ値が0.03(5%伸長10Hzの条件にて測
定)未満になると発生することがわかっている。
【0007】このtanδ値とは、複素弾性率から導か
れるものである。線形粘弾性体に定常振動的に下記式
(1)で表される正弦波のひずみを加えたとき、応力σ
も同一の角周波数ωで応答するが、粘性により下記式
(2)で表され、複素弾性率C* とは、このときの下記
式(3)より定義される。σ* は複素数で下記(4)で
表される。δは応力とひずみの位相差角で、力学的損失
角と呼ばれる。
【0008】下記式(3)よりC* は、下記式(5)で
表される。C* の実数部C′=(σ/ε)cosδ
は動的貯蔵弾性率と呼ばれ、虚数C′′=(σ
ε)sinδは動的損失弾性率と呼ばれる。複素関数
は動的挙動の記述にのみ使われるものであるから、複素
弾性率は動的複素弾性率と同意義であり、C′及び
C′′についても貯蔵弾性率、損失弾性率と省略され
る。tanδ値はC′′/C′で表され、損失正接と呼
ばれるものであり、値が大きいほどゴム弾性を有するこ
とを表す。
【0009】
【数1】
【0010】通常、電子写真装置は5〜40℃の環境下
での使用が要求される。このとき装置内の温度は、5〜
60℃になる。従って、ブレード部材に要求されるta
nδ値特性としては、5〜60℃で0.03以上の値を
もつことが必要になる。
【0011】低温でのクリーニングブレードのクリーニ
ング性は、このtanδ値のピーク温度と相関があり、
ピーク温度以下の条件下では、ブレード部材のゴム弾性
がなくなりクリーニング不良を生じる問題がある。
【0012】また、クリーニングブレードは、常時感光
体に圧接されて使用される場合が多く、ブレード部材の
変形(へたり)を生じ、適度な圧接力が保たれず長期使
用時にクリーニング不良を生じる場合がある。このへた
りはブレード部材の永久伸びと相関があり、一般に20
0%伸長(10分保持)での永久伸びが1%以下であれ
ば、へたりは生じにくい。
【0013】上述したような通常のブレード部材は、製
造における高分子量ポリオール、イソシアネート化合物
及び架橋剤の組成を変えても、図1に示すように、ta
nδ値特性において、ピーク温度を低温又は高温に動か
すことしかできず、低温でのクリーニング性を向上させ
るためにピーク温度を低温に設定すると、高温でのta
nδ値が小さくなり、ビビリ音が発生し易くなる。従っ
て、低温でのクリーニング性と高温での鳴き防止を両立
させることは困難であった。
【0014】14BG及びTMPの低分子量架橋剤の比
率を変量することにより、図1に示すように、tanδ
値特性の50℃あたりのtanδ値を若干動かすことは
できるが、これにより永久歪みが著しく大きくなり、長
期使用すると変形が生じ一定の圧接力を保てなくなるの
で、クリーニング不良を生じる結果となる。
【0015】本発明は、上記に鑑み、低温でのクリーニ
ング性に優れ、高温でビビリ音が発生せず、しかも、長
期にわたり広範囲の温度条件下で安定したクリーニング
性を有する電子写真装置用クリーニングブレードを提供
することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、ブレー
ド部材と、支持部材と、接着剤層とからなる電子写真装
置用クリーニングブレードにおいて、上記ブレード部材
が、下記一般式(1)で表され分子量が4000以上で
あるポリオールAと、下記一般式(2)及び下記一般式
(3)のうち少なくとも1種であり分子量が1200以
下であるポリオールBとを混合したものをポリオールと
する熱硬化性ウレタンエラストマーからなるものとする
ところにある。
【0017】
【化4】
【0018】式中、Rは、炭素数2〜8のアルキル基を
表し、xは、繰り返し単位である整数を表し、分子量に
より決まる。
【0019】
【化5】
【0020】式中、nは、2〜6の整数を表し、mは、
2〜6の整数を表し、xは、繰り返し単位である整数を
表し、分子量により決まる。
【0021】
【化6】
【0022】式中、nは、2〜6の整数を表し、mは、
2〜6の整数を表し、lは、2〜6の整数を表し、x
は、繰り返し単位である整数を表し、分子量により決ま
る。
【0023】上記ブレード部材は、一般式(1)で表さ
れ分子量が4000以上であるポリオールAと、一般式
(2)及び一般式(3)のうち少なくとも1種であり分
子量が1200以下であるポリオールBとを混合したも
のをポリオールとする熱硬化性ウレタンエラストマーか
らなるものである。
【0024】ポリオールAが、分子量4000未満のも
のであると、tanδピーク温度が上昇し低温特性に劣
り、ポリオールBが、分子量1200を超えるものであ
ると、60℃付近のtanδ値を充分持ち上げることが
できない。
【0025】上記ウレタンエラストマーは、ポリオール
AとポリオールBとの混合比が、モル比で2:8〜5:
5であることが好ましい。ポリオールAがモル比で5を
超えると、tanδピーク温度が極端に低温側にシフト
してしまい60℃付近のtanδ値を充分に持ち上げる
効果が少なくなり、ポリオールAがモル比で2未満であ
ると、tanδピーク温度が高温にシフトしてしまう。
【0026】本発明に係るブレード部材は、上記ポリオ
ールA及びポリオールBを混合し、これにイソシアネー
ト化合物を反応させてプレポリマーを合成した後、これ
に架橋剤を添加して熱硬化させて製造される。
【0027】上記イソシアネート化合物としては特に限
定されず、例えば、ジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI)、トリレンジイソシアネート(TDI)、ナ
フタレンジイソシアネート(NDI)、トリジンジイソ
シアネート(TODI)、パラフェニレンジイソシアネ
ート(PPDI);これらの異性体、変性体等を挙げる
ことができる。
【0028】上記架橋剤としては、例えば、エチレング
リコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール等の低分
子量グリコール;トリメチロールプロパン、グリセリン
等の低分子量トリオール等を挙げることができる。これ
らは単独で用いても併用してもよい。
【0029】本発明に係るブレード部材は、例えば、遠
心成形法、金型成形法等を用いて熱硬化性ウレタンエラ
ストマーからなるシートを成形した後所定サイズに裁断
し、必要に応じて洗浄を行うこと等により得ることがで
きる。
【0030】本発明に係る支持部材としては特に限定さ
れず、例えば、剛体の金属、弾性を有する金属;プラス
チック、セラミック等から製造されたもの等を挙げるこ
とができ、通常は、無処理の鋼板;リン酸亜鉛処理、ク
ロメート処理等の表面処理が施された鋼板等から製造さ
れたもの等を用いることができる。本発明の電子写真装
置用クリーニングブレードの製造においては、上記支持
部材は、溶剤等により脱脂処理を行って使用するのが好
ましい。
【0031】本発明の電子写真装置用クリーニングブレ
ードにおける接着方法としては、通常用いられる方法で
行われ、例えば、上記支持体に、通常用いられる接着剤
を塗布し、その上にブレード部材を貼り合わせ加熱加圧
して接着する方法、接着剤を塗布した支持体をブレード
部材成形用金型に保持し、接着部周辺にポリウレタン生
成液を注入し、硬化反応と同時に接着する方法等を用い
ることができる。
【0032】本発明に係るブレード部材は、電子写真装
置等において現像ロールの外周上にトナーを薄層で担持
させるためにトナー層厚を規制する現像ブレードにも適
用することができる。
【0033】
【作用】本発明の電子写真装置用クリーニングブレード
に係るブレード部材は、ポリオールA及びポリオールB
を混合することにより、ウレタンエラストマーの構造を
多様化させることができる。また、ポリオールAは、エ
ステル基濃度が低いので低温での分子鎖のミクロブラウ
ン運動性がよく、tanδのピーク温度を低温に保こと
ができる。更に分子量を高くすることにより低温特性に
優れるので、ポリオールAの分子量を4000以上にし
低温性に余裕を持たせておき、低温特性に劣るポリオー
ルBの分子量を更に低くしても電子写真装置に要求され
る低温特性を満足させることができる。
【0034】また、ポリオールA/ポリオールBの分子
量に差を持たせることにより、系中の分子量分布を広げ
ることができ、より構造を多様化する効果があり、結果
として多数の緩和機構を導入することができるので、t
anδピーク値を低温に保ち、60℃付近でのtanδ
値を大きくすることができる。これらにより、本発明の
電子写真装置用クリーニングブレードは、広範囲の温度
において長期にわたり安定して使用することができる。
【0035】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0036】実施例1 ポリオールAとしてポリカプロラクトンポリオール(ダ
イセル化学工業社製、プラクセル260、平均分子量5
400、水酸基価20.7KOHmg/g)を用いた。
ポリオールBとしてポリブチレンアジペート(日本ポリ
ウレタン工業社製、ニッポラン4009、平均分子量1
000、水酸基価112.2KOHmg/g)を用い
た。プラクセル260とニッポラン4009の混合比
は、0.25:0.75(モル比)とした。各々のポリ
オールを80℃で溶解脱水後、プラクセル260:ニッ
ポラン4009=64.3g:35.7gの重量比で混
合した。プレポリマーのイソシアネート%が7%になる
ように4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート
(日本ポリウレタン工業社製、ミリオネートMT)を4
1.3g加え、窒素雰囲気下で70℃で3時間反応さ
せ、プレポリマーを得た。
【0037】このプレポリマーを100℃に昇温し減圧
下で1時間脱泡後、1,4−ブタンジオールとトリメチ
ロールプロパンの混合物(混合比=60/40)をプレ
ポリマー100gに対し7.12g加え、2〜3分混合
後、金型温度を140℃に調整した遠心成形機に投入し
1時間硬化させた後金型より取り出し、110℃で24
時間架橋後冷却し、所定寸法にカットしてブレード部材
を得た。
【0038】評価 硬さはJIS−Aスプリング硬度計にて測定した。永久
伸びはJIS−1号ダンベルにより試料を打ち抜き、2
00%伸長で10分保持後の値を求めた。粘弾性特性
は、レオメトリックファースト社製RSA−IIを用い
て5%伸長10Hzの条件にて温度分散を求めた。評価
結果を表1及び図2に示した。
【0039】実施例2 プラクセル260とニッポラン4009の混合比を、
0.5:0.5(モル比)とし、プラクセル260:ニ
ッポラン4009=84.4g:15.6gの重量比で
混合し、プレポリマーのイソシアネート%が7%になる
ように4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート
(日本ポリウレタン工業社製、ミリオネートMT)を3
6.2g加えた以外は、実施例1と同様に行った。評価
結果を表1及び図2に示した。
【0040】実施例3 プラクセル260とニッポラン4009の混合比を、
0.2:0.8(モル比)とし、プラクセル260:ニ
ッポラン4009=57.4g:42.6gの重量比で
混合し、プレポリマーのイソシアネート%が7%になる
ように4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート
(日本ポリウレタン工業社製、ミリオネートMT)を4
3.1g加えた以外は、実施例1と同様に行った。評価
結果を表1及び図2に示した。
【0041】実施例4 ポリオールAとしてプラクセル260の代わりに、ポリ
カプロラクトンポリオール(ダイセル化学工業社製、プ
ラクセル240、平均分子量4050、水酸基価27.
7KOHmg/g)を用い、プラクセル260とニッポ
ラン4009の混合比を、0.3:0.7(モル比)と
し、すなわちプラクセル240:ニッポラン4009=
63.4g:36.6gの重量比で混合し、プレポリマ
ーのイソシアネート%が7%になるように4,4′−ジ
フェニルメタンジイソシアネート(日本ポリウレタン工
業社製、ミリオネートMT)を42.8g加えた以外
は、実施例1と同様に行った。評価結果を表1及び図2
に示した。
【0042】実施例5 ポリオールBとしてニッポラン4009の代わりに、ポ
リエチレンアジペート(日本ポリウレタン工業社製、ニ
ッポラン4002、平均分子量1000)を用いた以外
は、実施例1と同様に行った。評価結果を表1及び図3
に示した。
【0043】実施例6 ポリオールBとしてニッポラン4009の代わりに、ポ
リヘキセンアジペート(日本ポリウレタン工業社製、ニ
ッポラン164、平均分子量1000)を用いた以外
は、実施例1と同様に行った。評価結果を表1及び図3
に示した。
【0044】実施例7 ポリオールBとしてニッポラン4009の代わりに、ポ
リエチレンブチレンアジペート(日本ポリウレタン工業
社製、ニッポラン141、平均分子量1000)を用い
た以外は、実施例1と同様に行った。評価結果を表1及
び図3に示した。
【0045】実施例8 ポリオールBとしてニッポラン4009の代わりに、ポ
リブチレンアジペート(日本ポリウレタン工業社製、ニ
ッポラン4056、平均分子量750、水酸基価14
9.6KOHmg/g)を用い、すなわちプラクセル2
60:ニッポラン4056=70.6g:29.4gの
重量比で混合し、プレポリマーのイソシアネート%が7
%になるように4,4′−ジフェニルメタンジイソシア
ネート(日本ポリウレタン工業社製、ミリオネートM
T)を46.4g加えた以外は、実施例1と同様に行っ
た。評価結果を表1及び図3に示した。
【0046】比較例1 プラクセル260とニッポラン4009の混合比を、
0.1:0.9(モル比)とし、プラクセル260:ニ
ッポラン4009=37.5g:62.5gの重量比で
混合し、プレポリマーのイソシアネート%が7%になる
ように4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート
(日本ポリウレタン工業社製、ミリオネートMT)を4
8.2g加えた以外は、実施例1と同様に行った。評価
結果を表1及び図4に示した。ポリオールAの混合量が
少なく低分子量のポリオールBが多すぎるので、tan
δピーク温度が上昇し、かつ、分子量分布を広げる効果
が小さいので、60℃付近のtanδ値を充分に持ち上
げることができなかったと思われる。
【0047】比較例2 プラクセル260とニッポラン4009の混合比を、
0.6:0.4(モル比)とし、プラクセル260:ニ
ッポラン4009=89.0g:11.0gの重量比で
混合し、プレポリマーのイソシアネート%が7%になる
ように4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート
(日本ポリウレタン工業社製、ミリオネートMT)を3
5.0g加えた以外は、実施例1と同様に行った。評価
結果を表1及び図4に示した。ポリオールAが多すぎて
tanδピーク温度が低温にシフトしすぎたので、60
℃のtanδ値が不充分であったと思われる。
【0048】比較例3 ポリオールBとしてニッポラン4009の代わりに、ポ
リブチレンアジペート(日本ポリウレタン工業社製、ニ
ッポラン4010、平均分子量2000)を用い、プラ
クセル260:ニッポラン4010=47.4g:5
2.6gの重量比で混合し、プレポリマーのイソシアネ
ート%が7%になるように4,4′−ジフェニルメタン
ジイソシアネート(日本ポリウレタン工業社製、ミリオ
ネートMT)を37.4g加えた以外は、実施例1と同
様に行った。評価結果を表1及び図4に示した。ポリオ
ールの分子量が大きいので構造の多様化が不充分であ
り、60℃付近のtanδ値を充分に持ち上げることが
できなかったと思われる。
【0049】比較例4 ポリオールAとしてプラクセル260の代わりに、ポリ
カプロラクトンポリオール(ダイセル化学工業社製、プ
ラクセル230、平均分子量3000)を用いプラクセ
ル230:ニッポラン4009=50.0g:50.0
gの重量比で混合し、プレポリマーのイソシアネート%
が7%になるように4,4′−ジフェニルメタンジイソ
シアネート(日本ポリウレタン工業社製、ミリオネート
MT)を47.4g加えた以外は、実施例1と同様に行
った。評価結果を表1及び図4に示した。ポリオールA
の分子量が小さいので、低温特性に劣る結果になったと
思われる。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
【発明の効果】本発明の電子写真装置用クリーニングブ
レードは、上述した構成よりなるので、tanδ値ピー
ク温度を5℃以下に保ち、60℃でのtanδ値を0.
03以上にしつつ、永久歪みを抑えられることにより、
広範囲の温度領域において長期にわたり安定したクリー
ニング性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のブレード部材のtanδ値特性を示す
図。縦軸はtanδ値を示し、横軸は温度(℃)を示
す。
【図2】実施例1〜4のブレード部材のtanδ値特性
を示す図。縦軸はtanδ値を示し、横軸は温度(℃)
を示す。
【図3】実施例5〜8のブレード部材のtanδ値特性
を示す図。縦軸はtanδ値を示し、横軸は温度(℃)
を示す。
【図4】比較例1〜4のブレード部材のtanδ値特性
を示す図。縦軸はtanδ値を示し、横軸は温度(℃)
を示す。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H134 GA01 GB02 HD05 HD06 HD19 HD20 KD08 KD09 KE02 KE07 4J034 CA04 CA05 CB03 CB04 CC03 DA01 DB04 DF01 DF12 DF16 DF20 DH02 HA07 HA11 HC12 HC13 HC61 HC64 HC71 JA01 JA32 JA41 JA42 QA05 QB03 QB15 QC08 QD03 RA14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性ウレタンエラストマーからなる
    ブレード部材と、支持部材と、接着剤層とからなる電子
    写真装置用クリーニングブレードにおいて、前記ブレー
    ド部材は、5%伸長10Hzの条件にて測定したtan
    δ値のピーク温度が5℃以下である弾性体からなること
    を特徴とする電子写真装置用クリーニングブレード。
  2. 【請求項2】 ブレード部材が、下記一般式(1)で表
    され分子量が4000以上であるポリオールAと、下記
    一般式(2)及び下記一般式(3)のうち少なくとも1
    種であり分子量が1200以下であるポリオールBとを
    混合したものをポリオールとする熱硬化性ウレタンエラ
    ストマーからなるものであることを特徴とする請求項1
    記載の電子写真装置用クリーニングブレード。 【化1】 式中、Rは、炭素数2〜8のアルキル基を表し、xは、
    繰り返し単位である整数を表す。 【化2】 式中、nは、2〜6の整数を表し、mは、2〜6の整数
    を表し、xは、繰り返し単位である整数を表す。 【化3】 式中、nは、2〜6の整数を表し、mは、2〜6の整数
    を表し、lは、2〜6の整数を表し、xは、繰り返し単
    位である整数を表す。
  3. 【請求項3】 ポリオールAとポリオールBとの混合比
    が、モル比で2:8〜5:5である請求項2記載の電子
    写真装置用クリーニングブレード。
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Cited By (4)

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