JPH08296631A - 導電性ローラ - Google Patents

導電性ローラ

Info

Publication number
JPH08296631A
JPH08296631A JP10232995A JP10232995A JPH08296631A JP H08296631 A JPH08296631 A JP H08296631A JP 10232995 A JP10232995 A JP 10232995A JP 10232995 A JP10232995 A JP 10232995A JP H08296631 A JPH08296631 A JP H08296631A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
conductive
dimethylsiloxane
conductive roller
elastic layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10232995A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3653122B2 (ja
Inventor
Makoto Hasegawa
誠 長谷川
Katsuhiko Hata
克彦 畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
Priority to JP10232995A priority Critical patent/JP3653122B2/ja
Publication of JPH08296631A publication Critical patent/JPH08296631A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3653122B2 publication Critical patent/JP3653122B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリウレタンエラストマから成る導電性ロー
ラの表面粘着性を改善し、かつローラの研磨作業能率を
向上させる。 【構成】 回転軸と、その外周に低硬度導電弾性層とを
同心に積層一体化して設けた導電性ローラにおいて、前
記低硬度導電弾性層がポリオール成分およびイソシアネ
ート成分の合計100重量部に対して、25℃における
粘度が100,000〜800,000cpsのジメチ
ルシロキサンを0.5〜10重量部含有させて反応硬化
させたポリウレタンエラストマーからなることを特徴と
する導電性ローラ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電性ローラに関し、
特に電子写真装置等に用いることができる低硬度、低表
面粘着性の導電性ローラに関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やファクシミリ、プリンタ等の電
子写真装置には、感光体を帯電させたり、静電潜像を顕
像化するため、その目的に合った導電性を有する弾性ロ
ーラが一般に備えられる。たとえば、1成分現像方式の
電子写真装置では、互いに圧接されている現像ローラか
ら感光ドラム(感光体)へ現像剤(トナー)が移動し、
静電潜像を顕像化し、現像が成される。このような現像
ローラは感光ドラムと所定の接触幅をもって圧接された
り、ブレード等によって現像剤を薄層担時されるため、
弾性を持つ必要があり、典型的には、回転軸(金属芯)
の外周に低硬度で導電性付与剤を含有した弾性体(エラ
ストマ)または発泡体(フォーム)から成る導電弾性層
が形成されたローラが用いられる。これらローラの導電
弾性層には、容易に変形しかつ復元性に優れしかも感光
体を汚染しない点よりポリウレタンエラストマやフォー
ムが好ましく用いられる。
【0003】このような導電弾性層には、1)低硬度で
ある(たとえば、JISA20〜30°)、2)導電性
が良い(たとえば107Ω以下)、3)粘着性が低い、
および4)ローラに成形したときに表面粗度が小さい等
の特性が要求される。しかしながら、公知の低硬度のポ
リウレタンは表面粘着性が高いという難点がある。表面
粘着性が高いと、ローラを研磨したとき、砥石が目詰ま
りしやすくなる、あるいは砥石表面のべたつきを起こ
す。砥石が目詰まりするとローラを規定の寸法に研磨で
きなくなるし、また研磨されたローラの表面も粗くな
る。さらに、砥石の目詰まり、べとつきにより、砥石の
ドレッシング(掃除)頻度が増加し、結果として作業性
の低下をもたらす。
【0004】表面粘着性が高いときの別の問題点は、ロ
ーラ表面にトナーが付着し、感光体にトナーが円滑に移
送されないことである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の低
硬度ポリウレタンエラストマは、表面粘着性が高いた
め、導電性ローラとして用いると種々の問題があった。
【0006】本発明の目的は、表面粘着性の低い低硬度
ポリウレタンエラストマから成る導電性ローラを提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定の粘度の
ジメチルシロキサンを配合することによって、表面粘着
性が改善された低硬度の導電性ポリウレタンエラストマ
からなる弾性層を備える導電性ローラを要旨とする。
【0008】本発明によれば、回転軸と、その外周に低
硬度導電弾性層とを同心に積層一体化して設けた導電性
ローラにおいて、前記低硬度導電弾性層がポリオール成
分およびイソシアネート成分の合計100重量部に対し
て、25℃における粘度が100,000〜800,0
00cpsのジメチルシロキサンを0.5〜10重量部
含有させて反応硬化させたポリウレタンエラストマーか
らなることを特徴とする導電性ローラが提供される。
【0009】本明細書中用いる「導電性ローラ」とは、
金属等の剛性体に防錆等の表面処理を施した回転軸の外
周に低硬度の導電性ポリウレタンエラストマーからなる
導電弾性層を同心状に積層一体化して形成し、さらに必
要に応じて表面性能を付与するために、前記導電弾性層
の外周を被覆する表面層を設けたローラを意味する。こ
こで「低硬度」とは、JISA 40°以下の硬度を指
す。
【0010】本発明で使用できるポリウレタンエラスト
マは、イソシアネートと、ポリオールを必須成分とし、
必要に応じて鎖伸長剤、架橋剤等を含むポリウレタン生
成用調合物を反応硬化させて得られる。イソシアネート
として、脂肪族または芳香族のいずれのものを用いても
よい。たとえば、好ましいイソシアネートとしては、ト
ルレンジイソシアネート(TDI)、4,4’−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート(MDI)、ジシクロヘキ
シルメタンジイソシアネート(水添MDI)、ヘキサメ
チレンジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソ
シアネート(IPDI)、1,3−キシリレンジイソシ
アネート、1,4−キシリレンジイソシアネート、2,
4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイ
ソシアネート、1,5−ナフタリンジイソシアネート、
m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイ
ソシアネートおよびこれらの変性体が挙げられる。本明
細書中用いる「変性体」とは前記のイソシアネートモノ
マが相互に反応して得られる2量体、3量体、ウレア変
性体等を意味する。これらのイソシアネートは単独また
は2種以上の混合物として使用することができる。
【0011】本発明の好適な実施態様において、使用さ
れるイソシアネートは常温(約10〜約40℃)で液状
である。特に好ましいものは、TDI、変性MDI、水
添MDI、HDIおよびIPDIである。
【0012】本発明で使用できるポリオールは、大別し
てポリエーテルポリオールとポリエステルポリオールか
ら成る。ポリエーテルポリオールとしては、ポリエチレ
ンポリエーテルグリコール、ポリプロピレンエーテルグ
リコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポ
リヘキサメチレンエーテルグリコール、ポリオクタメチ
レンエーテルグリコール、ポリデカメチレンエーテルグ
リコールおよびこれらの混合物を挙げることができる。
ポリオールとして、1分子中に3個の水酸基を有するも
の、たとえばポリプロピレンエーテルトリオールを使用
することも可能である。またポリエステルグリコールと
しては、まず二塩基性酸をグリコールと反応させること
によって得られるものが挙げられる。この際用いる二塩
基性酸としてはアジピン酸、コハク酸、セバシン酸、テ
レフタル酸、これらの酸のアルキル誘導体およびハロゲ
ン誘導体等があり、またグリコールとしてはエチレング
リコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコー
ル等が用いられる。さらにラクトンの開環重合によるポ
リカプロラクトンポリオールなども用いることができ
る。これらのポリオールは単独または2種以上の混合物
として使用することができる。
【0013】前記イソシアネートと同様、常温で液状で
あるポリオールを使用することが好ましい。特に好まし
いものは、ポリプロピレンエーテルグリコール、ポリプ
ロピレンエーテルトリオール、β−メチル−δ−バレロ
ラクトンポリオール、3−メチル−ペンチレンアジペー
トである。
【0014】本発明で、常温で液状のポリオール、イソ
シアネートが好適に使用される理由は、常温で液状であ
ると計量、混合、注型等の操作がやりやすく、安全であ
るばかりでなく光熱費の節約にもなるからである。
【0015】また、イソシアネート、ポリオールの他
に、鎖伸長剤を用いることもできる。鎖伸長剤として
は、従来公知のもののいずれでもよいが、それらは大別
して、ヒドロキシ鎖伸長剤とアミン鎖伸長剤とに分かれ
る。ヒドロキシ鎖伸長剤の代表例としては、エチレング
リコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル等が挙げられる。アミン鎖伸長剤の代表例としては、
エチレンジアミン、1,2−プロピレンジアミン、テト
ラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、デカメ
チレンジアミン、イソホロンジアミン、m−キシリレン
ジアミン、ヒドラジン等が挙げられる。
【0016】さらに加えて、本発明で用いるポリウレタ
ン調合物に架橋剤を配合してもよい。架橋剤にも鎖伸長
剤と同様にヒドロキシ架橋剤とアミン架橋剤とがある。
ヒドロキシ架橋剤の代表例は、グリセリンおよびトリメ
チロールプロパンおよび他のアルキレントリオールであ
る。アミン架橋剤の代表例は、アルカノールアミン、た
とえばジエタノールアミン、トリイソプロパノールアミ
ン等である。
【0017】本発明に係わるポリウレタンエラストマに
導電性を付与するのに、ポリウレタン生成用調合物に導
電性付与材を添加して使用する。この導電性付与材とし
ては、公知のカーボンブラックの他酸化錫粒子等の金属
粒子が挙げられる。使用量はポリオール成分100重量
部に対して0.3〜2.0重量部であり、好適には約
0.5重量部である。
【0018】
【作用】本発明者らは、導電性ローラの低硬度導電弾性
層を形成する低硬度ポリウレタンエラストマの表面粘着
性を低下させるため、所定粘度のジメチルシロキサンを
一定量導電性付与材と共に、ポリオール成分に配合し、
反応硬化をさせると、初期目的が達成されることを見い
出し、本発明を完成した。
【0019】本発明の顕著な特徴は、ポリウレタン調合
物中のポリオール成分およびイソシアネート成分の合計
に対して一定比の特定粘度を有するジメチルシロキサン
を配合してポリウレタン生成用調合物を反応硬化させ、
本発明に係るポリウレタンエラストマを得ることであ
る。使用するジメチルシロキサンの粘度は、25℃で約
100,000〜約800,000cpsの範囲内にあ
ることが好ましい。粘度が100,000cps未満で
あると、ジメチルシロキサンがブリードして、トナーの
フィルミング(ローラにトナーが固着する)が生じる
し、また800,000cpsを超えると、ポリウレタ
ンエラストマ中に良好に分散しない。
【0020】ジメチルシロキサンの配合量については、
前記ポリオール成分およびイソシアネート成分の合計1
00重量部に対して、約0.5〜約10重量部が好まし
い。約0.5重量部未満であると、課題であるローラの
表面粘着性の低下が認められない。また約10重量部を
超えると、ポリウレタン調合物との相溶性が悪く、ジメ
チルシロキサンのブリードが見られる。
【0021】本発明の導電性ローラの低硬度導電弾性層
を構成するポリウレタンエラストマは前記原料を使用
し、公知の方法で製造することができる。たとえば、前
記のポリオール成分に導電性付与材成分、および所望な
らば触媒その他の付加成分を混合し、ポリウレタン生成
用調合物を調製し、反応硬化させることによりポリウレ
タンエラストマを得る。本発明で使用できる付加成分の
例としては、着色剤、難燃剤、抗酸化剤、離型剤等であ
る。重合反応を促進させるために、通常のウレタン重合
反応において使用されるアミン系触媒(トリエチルアミ
ン、N−エチルモルホリン、トリエチレンジアミン
等)、錫系触媒(トリメチルチンラウレート、ジブチル
チンジラウレート等)を使用してもよい。
【0022】ウレタン化反応は、前述のように常温で液
状のポリオールに導電性付与材および本発明の特徴であ
るジメチルシロキサンを加え、均一に混合したものに、
常温で液状のイソシアネートを加え、無溶媒で行うこと
が望ましい。
【0023】本発明の導電性ローラの製造はポリウレタ
ン生成用調合物を金型内に注入充填し、前記反応温度に
おいて硬化させることによって行うことができる。すな
わち、調合物を環境温度の金型に入れ、充填後、金型を
約70〜約180℃の温度に加熱する。別の実施態様に
よれば調合物を約80℃に予備加熱した金型に充填後、
硬化を行うために金型を同様に約150℃まで加熱す
る。いずれの場合も金型の加熱は、所望の金型温度より
やや高めの温度に設定したオーブンに金型を置くことに
よって達成される。金型温度は約70〜約180℃、好
ましくは約80〜約150℃に維持される。典型的な方
法においては、5〜60分の金型内硬化時間が適切であ
る。硬化後、常法により脱金型し、成形されたローラを
得る。本発明のローラは電子写真装置用導電性ローラと
して有用であるが、その他の多岐の用途にわたる導電性
ローラにも適用できる。
【0024】
【実施例】以下の例は実施例および比較例による本発明
を説明するものであるが、これらは本発明の範囲を限定
するものではない。すべての部は特に示す以外重量基準
である。
【0025】実施例1 ポリエステルポリオール(ニッポラン4032、日本ポ
リウレタン株式会社製)99.5部と、ジメチルシロキ
サン(KF96H100,000、25℃の粘度10
0,000cps、信越シリコン株式会社製)0.5部
と、導電性カーボンブラック(ライオンアクゾ株式会社
製)0.5部とをよく混合撹拌した後、ロールで練っ
た。この混合物が均一になった後、105℃、3Tor
r以下の圧力で5時間減圧脱水した。
【0026】前記のようにして調製したポリオール成分
混合液(液温105℃)にイソシアネート(TDI−8
0、日本ポリウレタン株式会社製)7.5部を液温40
℃に保ちながら添加し、アジテータで撹拌し、ポリウレ
タン生成用調合物を得た。
【0027】外周に接着剤を塗布したステンレス製(S
US303)の芯金(回転軸)をローラ成形用金型にセ
ットし、150℃に加熱した。この金型に、ポリウレタ
ン生成用調合物を注入し、約60分間反応硬化させ、そ
の後脱型した。脱型後、さらに150℃で2時間後架橋
反応を行い、回転軸の外周に、導電弾性層を有する成形
体を得、得られた成形体を室温で1日放置熟成した。こ
の成形体を研磨機にセットし、130rpmで回転さ
せ、かつ7mm/sの速度で横送りしつつ、成形体の外
周面に、周速1700m/sで回転する砥石を当てて表
面研磨し、導電性ローラを得た。
【0028】実施例2 実施例1において、ジメチルシロキサンの添加量を10
部とした以外は、実施例1と同様にして回転軸の外周に
導電弾性層を有する成形体を得た。これを実施例1に記
載する研磨条件で表面研磨し、導電性ローラを得た。
【0029】実施例3 実施例1において、ジメチルシロキサンとしてDKQ8
−770(ダウコーニング社製、25℃で粘度800,
000cps)を使用した以外は、実施例1と同様にし
て回転軸の外周に、導電弾性層を有する成形体を得た。
この成形体を前述のように表面研磨し、導電性ローラを
得た。
【0030】実施例4 実施例1において、ジメチルシロキサンとしてDKQ8
−770(ダウコーニング社製、25℃で粘度800,
000cps)を10部使用した以外は実施例1と同様
にして回転軸の外周に、導電弾性を有する成形体を得
た。この成形体を前述のように表面研磨し、導電性ロー
ラを得た。
【0031】実施例5 実施例1において、ジメチルシロキサンとしてKF96
H500,000(信越シリコン株式会社製、25℃で
粘度500,000cps)を使用した以外は、実施例
1と同様にして回転軸の外周に、導電弾性を有する成形
体を得た。この成形体を前述のように表面研磨し、導電
性ローラを得た。
【0032】比較例1 実施例1において、ジメチルシロキサンの添加量を0.
2部とした以外は、実施例1と同様にして導電性ローラ
を得た。
【0033】比較例2 実施例1において、ジメチルシロキサンの添加量を15
部とした以外は、実施例1と同様にして導電性ローラを
得た。
【0034】比較例3 実施例1において、ジメチルシロキサンとしてDKQ8
−770を15部使用した以外は、実施例1と同様にし
て導電性ローラを得た。
【0035】比較例4 実施例1において、ジメチルシロキサンとしてKF96
H1,000,000(信越シリコン株式会社製、25
℃で粘度1,000,000cps)を使用した以外
は、実施例1と同様にしてポリウレタン生成用調合液を
調製しようとしたが、ジメチルシロキサンがポリオール
成分に分散しなかったのでウレタン硬化反応は実施しな
かった。
【0036】比較例5 実施例1において、ジメチルシロキサンとしてKF96
H60,000(信越シリコン株式会社製、25℃で粘
度60,000cps)を使用した以外は、実施例1と
同様にして導電性ローラを得た。
【0037】比較例6 実施例1において、ジメチルシロキサンを全く使用しな
かった以外は、実施例1と同様にして導電性ローラを得
た。
【0038】ローラの特性試験 前記実施例よりそれぞれ比較例から得られたそれぞれの
導電性ローラについて以下の特性試験を行った結果を表
1に示す。
【0039】a)ジメチルシロキサンのブリード ローラからジメチルシロキサンのブリードの有無を肉眼
で観察した。
【0040】b)表面粘着性 ローラを電子写真装置(複写機)に装填して実際に使用
したときにトナーのローラ表面上への粘着の有無を使用
後、ローラを外して目視にて確認した。
【0041】製造上の特性評価 前記実施例、比較例において、製造上のポイントを次の
ように評価した結果を表1に示す。
【0042】a)ジメチルシロキサンのポリオール成分
への分散性 ロール練り時に均一に分散しているか、分散不良を起こ
しているかを目視でチェックした。
【0043】b)砥石のドレッシングの頻度(間隔) 研磨機に備えられた砥石の必要なドレッシング(掃除)
頻度をドレッシングとドレッシングの間に研磨できたロ
ーラの本数で評価した。
【0044】
【表1】
【0045】比較例4以外の全ての例ではジメチルシロ
キサンのポリオール成分への分散性は許容できる範囲で
あった。
【0046】比較例1は低硬度の導電弾性層の焼付きに
よる砥石の目詰まりが、また、比較例2〜5において
は、ジメチルシロキサンのブリードがいずれも認められ
たのでローラとして機能しないため、研磨砥石のドレッ
シングの検討は行っていない。
【0047】表1の結果から明らかなように、ジメチル
シロキサンを前記所定範囲内で配合する限り、ブリード
は見られなかった。さらに本発明の導電性ローラは表面
粘着性において比較例のそれらより優れ、研磨機の砥石
のドレッシング回数も実施例のローラに関しては顕著に
減少した。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明の導電性ローラは、
ポリウレタン生成用調合物に粘度調製したジメチルシロ
キサンを配合し、硬化成形したことにより、ローラ表面
の粘着性が低下し、トナーの不要な付着がなくなるとと
もに、望ましくない埃やくず等の表面への付着も防止す
ることができる。また、研磨時の砥石表面のつまりも減
少し、砥石表面も比較的長時間奇麗に保てるので必要な
ドレッシングの周期が長くなり(すなわち回数が減り)
研磨作業性が飛躍的に向上した。したがって本発明は工
業上極めて利用価値がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/09 G03G 15/09 A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と、その外周に低硬度導電弾性層
    とを同心に積層一体化して設けた導電性ローラにおい
    て、前記低硬度導電弾性層がポリオール成分およびイソ
    シアネート成分の合計100重量部に対して、25℃に
    おける粘度が100,000〜800,000cpsの
    ジメチルシロキサンを0.5〜10重量部含有させて反
    応硬化させたポリウレタンエラストマーからなることを
    特徴とする導電性ローラ。
JP10232995A 1995-04-26 1995-04-26 導電性ローラ Expired - Fee Related JP3653122B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10232995A JP3653122B2 (ja) 1995-04-26 1995-04-26 導電性ローラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10232995A JP3653122B2 (ja) 1995-04-26 1995-04-26 導電性ローラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08296631A true JPH08296631A (ja) 1996-11-12
JP3653122B2 JP3653122B2 (ja) 2005-05-25

Family

ID=14324502

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10232995A Expired - Fee Related JP3653122B2 (ja) 1995-04-26 1995-04-26 導電性ローラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3653122B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007130841A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Bridgestone Corp 弾性体ローラの成形方法
JP2008299246A (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Canon Inc 現像ローラ、電子写真プロセスカートリッジ及び電子写真用画像形成装置
US8088876B2 (en) 2007-08-31 2012-01-03 Canon Kasei Kabushiki Kaisha Copolymer, resin for electrophotographic functional component parts, developing roller, and electrophotographic apparatus

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007130841A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Bridgestone Corp 弾性体ローラの成形方法
JP2008299246A (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Canon Inc 現像ローラ、電子写真プロセスカートリッジ及び電子写真用画像形成装置
US8088876B2 (en) 2007-08-31 2012-01-03 Canon Kasei Kabushiki Kaisha Copolymer, resin for electrophotographic functional component parts, developing roller, and electrophotographic apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP3653122B2 (ja) 2005-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5436846B2 (ja) 電子写真用クリーニングブレード用のポリウレタン製弾性ゴム部材及びクリーニングブレード
JP2002214989A (ja) 電子写真装置用クリーニングブレード
JP3653122B2 (ja) 導電性ローラ
JP6149075B2 (ja) 電子写真機器用クリーニングブレード用組成物および電子写真機器用クリーニングブレード
JPH05318497A (ja) 発泡ポリウレタンローラーの製法
JP4330599B2 (ja) 電子写真装置用クリーニングブレード
JP3555707B2 (ja) ローラ
JP2004037630A (ja) トナー供給ローラ
JP2577884B2 (ja) 事務機器用ロ−ル
JP2000029307A (ja) 電子写真装置用現像ブレード
JPH11181350A (ja) ウレタン被覆剤組成物、ウレタン被覆剤及びウレタン被覆ローラ
JP2948132B2 (ja) 導電性ローラおよび現像ローラ
JPH08157556A (ja) ポリウレタン部材
JP3835252B2 (ja) クリーニングブレードおよびその製法
JPH0934215A (ja) 導電性ローラ
JPH058873A (ja) 給紙ローラ用ウレタン系組成物
JP2948129B2 (ja) 導電性ローラおよび現像ローラ
JP2001183952A (ja) クリーニングブレード
JPH09171309A (ja) 転写ローラ及び転写装置
JPH0990739A (ja) 導電性ローラ
JPH05173409A (ja) 現像ロール
JPH08134170A (ja) ポリウレタンエラストマー
JP2726608B2 (ja) 電子写真複写機用クリーニングブレード
JPH11265134A (ja) クリーニングブレード部材
JPH05188774A (ja) 事務機器用現像ロール

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050225

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080304

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090304

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees