JPH05318497A - 発泡ポリウレタンローラーの製法 - Google Patents
発泡ポリウレタンローラーの製法Info
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- JPH05318497A JPH05318497A JP4124742A JP12474292A JPH05318497A JP H05318497 A JPH05318497 A JP H05318497A JP 4124742 A JP4124742 A JP 4124742A JP 12474292 A JP12474292 A JP 12474292A JP H05318497 A JPH05318497 A JP H05318497A
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- foamed polyurethane
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Molding Of Porous Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 可塑剤、軟化剤などの添加剤のブリードアウ
トがなく、好適な硬度を有し、しかも該硬度のバラツキ
が小さいローラーの製法を提供すること。 【構成】 発泡ポリウレタン用組成物を金型内に注入し
たのち、水平軸を回転軸として該金型を回転させながら
該発泡ポリウレタン用組成物を発泡させることを特徴と
する硬度が10〜70°であり、かつ該硬度のバラツキが5
°以内にある発泡ポリウレタンローラーの製法。
トがなく、好適な硬度を有し、しかも該硬度のバラツキ
が小さいローラーの製法を提供すること。 【構成】 発泡ポリウレタン用組成物を金型内に注入し
たのち、水平軸を回転軸として該金型を回転させながら
該発泡ポリウレタン用組成物を発泡させることを特徴と
する硬度が10〜70°であり、かつ該硬度のバラツキが5
°以内にある発泡ポリウレタンローラーの製法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発泡ポリウレタンローラ
ーの製法に関する。さらに詳しくは、たとえば電子写真
装置、静電記録装置などに用いられる帯電ローラー、転
写ローラー、現像ローラー、トナー供給ローラーなどと
して好適に使用しうる発泡ポリウレタンローラーの製法
に関する。
ーの製法に関する。さらに詳しくは、たとえば電子写真
装置、静電記録装置などに用いられる帯電ローラー、転
写ローラー、現像ローラー、トナー供給ローラーなどと
して好適に使用しうる発泡ポリウレタンローラーの製法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真装置、静電記録装置な
どに用いられる帯電ローラー、転写ローラー、現像ロー
ラーなどには、たとえば帯電ローラーのばあいには、直
接感光体に接触して感光体を帯電させるので、感光体へ
の密着性や異物が混入したときに感光体の損傷を防止す
るなどの点から、また現像ローラーのばあいには、薄層
化ブレードとローラーとのあいだでトナーが帯電するの
でトナーの接触面積を確保し、感光体と接触して現像さ
れるため現像領域を広げたり、現像ギャップをせまくし
たりし(対向電極としての働き)、また異物が混入した
ときに感光体の損傷を防止するなどの点からゴム硬度H
s(JISK−6301)が10〜60JISAであることが要
求されるため、従来このような要求を満足するローラー
として、たとえばニトリルゴム、アクリルゴム、クロロ
プレンゴム、シリコーンゴムなどのゴムローラーが用い
られている。
どに用いられる帯電ローラー、転写ローラー、現像ロー
ラーなどには、たとえば帯電ローラーのばあいには、直
接感光体に接触して感光体を帯電させるので、感光体へ
の密着性や異物が混入したときに感光体の損傷を防止す
るなどの点から、また現像ローラーのばあいには、薄層
化ブレードとローラーとのあいだでトナーが帯電するの
でトナーの接触面積を確保し、感光体と接触して現像さ
れるため現像領域を広げたり、現像ギャップをせまくし
たりし(対向電極としての働き)、また異物が混入した
ときに感光体の損傷を防止するなどの点からゴム硬度H
s(JISK−6301)が10〜60JISAであることが要
求されるため、従来このような要求を満足するローラー
として、たとえばニトリルゴム、アクリルゴム、クロロ
プレンゴム、シリコーンゴムなどのゴムローラーが用い
られている。
【0003】しかしながら、これらニトリルゴム、アク
リルゴム、クロロプレンゴムなどからなるゴムローラー
には、ゴム硬度Hsを前記範囲内とするために可塑剤、
軟化剤、加工助剤などの添加剤が配合されているので、
該ゴムローラーを使用しているあいだにこれら添加剤が
ゴムローラーに加わる外的応力などによってブリードア
ウトし、感光体を汚染するなどの問題があった。また、
シリコーンゴムからなるゴムローラーは、該シリコーン
ゴムの分子量を調整することによってゴム硬度を容易に
調節することができるので、添加剤をあえて配合する必
要がなく、添加剤のブリードアウトによるゴムローラの
汚染などの問題がないが、その価格が高いため、実用的
でないという経済面における問題があった。
リルゴム、クロロプレンゴムなどからなるゴムローラー
には、ゴム硬度Hsを前記範囲内とするために可塑剤、
軟化剤、加工助剤などの添加剤が配合されているので、
該ゴムローラーを使用しているあいだにこれら添加剤が
ゴムローラーに加わる外的応力などによってブリードア
ウトし、感光体を汚染するなどの問題があった。また、
シリコーンゴムからなるゴムローラーは、該シリコーン
ゴムの分子量を調整することによってゴム硬度を容易に
調節することができるので、添加剤をあえて配合する必
要がなく、添加剤のブリードアウトによるゴムローラの
汚染などの問題がないが、その価格が高いため、実用的
でないという経済面における問題があった。
【0004】前記問題点を解決しうるローラーとして
は、近年安価であり、可塑剤や軟化剤などの添加剤を配
合する必要がない発泡ポリウレタンローラーが提案され
ている。
は、近年安価であり、可塑剤や軟化剤などの添加剤を配
合する必要がない発泡ポリウレタンローラーが提案され
ている。
【0005】しかしながら、該発泡ポリウレタンローラ
ーを製造する際に、原料の粘度が小さいときには、発泡
が金型上部に向かって起こるので、金型内の上部と下部
とでは発泡密度が異なった不均一な発泡体がえられるこ
とになるため、ポリウレタンの硬化速度を高めるために
触媒量を多量に増加させる必要があるが、このように触
媒量を増加させたときには、原料のいわゆるクリームタ
イムが短くなって金型内に原料を完全に仕込む前に反応
が進行し、かえって密度分布が不均一となって硬度にバ
ラツキが生じるという問題があった。
ーを製造する際に、原料の粘度が小さいときには、発泡
が金型上部に向かって起こるので、金型内の上部と下部
とでは発泡密度が異なった不均一な発泡体がえられるこ
とになるため、ポリウレタンの硬化速度を高めるために
触媒量を多量に増加させる必要があるが、このように触
媒量を増加させたときには、原料のいわゆるクリームタ
イムが短くなって金型内に原料を完全に仕込む前に反応
が進行し、かえって密度分布が不均一となって硬度にバ
ラツキが生じるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、前記従来技術に鑑みて硬度の分布状態が均一な発泡
ポリウレタンローラーを提供するべく鋭意研究を重ねた
結果、かかる発泡ポリウレタンローラーの製法をようや
く見出し、本発明を完成するにいたった。
は、前記従来技術に鑑みて硬度の分布状態が均一な発泡
ポリウレタンローラーを提供するべく鋭意研究を重ねた
結果、かかる発泡ポリウレタンローラーの製法をようや
く見出し、本発明を完成するにいたった。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は発泡
ポリウレタン用組成物を金型内に注入したのち、水平軸
を回転軸として該金型を回転させながら該発泡ポリウレ
タン用組成物を発泡させることを特徴とする硬度が10〜
70°であり、かつ該硬度のバラツキが5°以内にある発
泡ポリウレタンローラーの製法に関する。
ポリウレタン用組成物を金型内に注入したのち、水平軸
を回転軸として該金型を回転させながら該発泡ポリウレ
タン用組成物を発泡させることを特徴とする硬度が10〜
70°であり、かつ該硬度のバラツキが5°以内にある発
泡ポリウレタンローラーの製法に関する。
【0008】
【作用および実施例】本発明の製法によれば、発泡ポリ
ウレタン用組成物を金型内に注入したのち、水平軸を回
転軸として該金型を回転させながら該発泡ポリウレタン
用組成物を発泡させることにより、硬度が10〜70°であ
り、かつ該硬度のバラツキが5°以内にある発泡ポリウ
レタンローラーがえられる。
ウレタン用組成物を金型内に注入したのち、水平軸を回
転軸として該金型を回転させながら該発泡ポリウレタン
用組成物を発泡させることにより、硬度が10〜70°であ
り、かつ該硬度のバラツキが5°以内にある発泡ポリウ
レタンローラーがえられる。
【0009】本発明に用いられる発泡ポリウレタン用組
成物としては、たとえばポリオール、ポリイソシアネー
ト、ならびに水および/または発泡剤からなる組成物な
どがあげられる。
成物としては、たとえばポリオール、ポリイソシアネー
ト、ならびに水および/または発泡剤からなる組成物な
どがあげられる。
【0010】前記ポリオールの代表例としては、たとえ
ばポリオキシアルキレンポリオールなどがあげられる。
かかるポリオキシアルキレンポリオールの平均分子量
は、あまりにも大きいばあいには、反応時間が長くな
り、均一な発泡状態のポリウレタンローラーがえられに
くくなる傾向があり、またあまりにも小さいばあいに
は、硬度が高くなりすぎて弾性が不足し、ローラーとし
ての機能を満足しにくくなる傾向があるので、通常1000
〜10000 、なかんづく2000〜7000程度であることが好ま
しい。なお、前記ポリオキシアルキレンポリオールの末
端1級水酸基濃度が80重量%以上であり、該ポリオール
の平均官能基数が2〜3個であることが望ましい。
ばポリオキシアルキレンポリオールなどがあげられる。
かかるポリオキシアルキレンポリオールの平均分子量
は、あまりにも大きいばあいには、反応時間が長くな
り、均一な発泡状態のポリウレタンローラーがえられに
くくなる傾向があり、またあまりにも小さいばあいに
は、硬度が高くなりすぎて弾性が不足し、ローラーとし
ての機能を満足しにくくなる傾向があるので、通常1000
〜10000 、なかんづく2000〜7000程度であることが好ま
しい。なお、前記ポリオキシアルキレンポリオールの末
端1級水酸基濃度が80重量%以上であり、該ポリオール
の平均官能基数が2〜3個であることが望ましい。
【0011】前記ポリオキシアルキレンポリオールの具
体例としては、たとえばNE−413(日本ポリウレタン
工業(株)製、商品名)、サンニックスFA−909 、サ
ンニックスFA−751 ×1、サンニックスFA−912 、
サンニックスFA−703 (以上、三洋化成工業(株)
製、商品名)などがあげられるが、本発明はかかる例示
のみに限定されるものではない。
体例としては、たとえばNE−413(日本ポリウレタン
工業(株)製、商品名)、サンニックスFA−909 、サ
ンニックスFA−751 ×1、サンニックスFA−912 、
サンニックスFA−703 (以上、三洋化成工業(株)
製、商品名)などがあげられるが、本発明はかかる例示
のみに限定されるものではない。
【0012】なお、前記ポリオールには、該ポリオール
とポリイソシアネートとの反応を促進させるために、必
要により硬化促進触媒を配合することができる。かかる
硬化促進触媒としては、たとえばモノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジメ
チルオクチルアミン、ジメチルラウリルアミン、トリエ
チレンジアミン、N−メチルモルホリン、N−エチルモ
ルホリン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチル
ジエタノールアミンなどのアミン類、ジブチル錫ジラウ
レート、ジブチル錫ジアセテートなどの有機錫化合物な
どがあげられる。硬化促進触媒の配合量は、前記ポリオ
ール100 部(重量部、以下同様)に対して、アミン類の
ばあいで0.01〜2.5 部、なかんづく0.5 〜1.5 部、また
有機錫化合物のばあいで0.001 〜0.1 部、なかんづく0.
005 〜0.05部であることが好ましい。
とポリイソシアネートとの反応を促進させるために、必
要により硬化促進触媒を配合することができる。かかる
硬化促進触媒としては、たとえばモノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジメ
チルオクチルアミン、ジメチルラウリルアミン、トリエ
チレンジアミン、N−メチルモルホリン、N−エチルモ
ルホリン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチル
ジエタノールアミンなどのアミン類、ジブチル錫ジラウ
レート、ジブチル錫ジアセテートなどの有機錫化合物な
どがあげられる。硬化促進触媒の配合量は、前記ポリオ
ール100 部(重量部、以下同様)に対して、アミン類の
ばあいで0.01〜2.5 部、なかんづく0.5 〜1.5 部、また
有機錫化合物のばあいで0.001 〜0.1 部、なかんづく0.
005 〜0.05部であることが好ましい。
【0013】前記ポリイソシアネートの具体例として
は、たとえばトリレンジイソシアネート、ジフェニルメ
タンジイソシアネート、ジフェニルメタンイソシアネー
トプレポリマー、カルボジイミド変性ジフェニルメタン
ジイソシアネート、ブレンド変性ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、ポリオール変性ジフェニルメタンジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネート、ナフタレン
ジイソシアネートなどがあげられ、これらのポリイソシ
アネートは、単独でまたは2種以上を混合して用いられ
る。
は、たとえばトリレンジイソシアネート、ジフェニルメ
タンジイソシアネート、ジフェニルメタンイソシアネー
トプレポリマー、カルボジイミド変性ジフェニルメタン
ジイソシアネート、ブレンド変性ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、ポリオール変性ジフェニルメタンジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネート、ナフタレン
ジイソシアネートなどがあげられ、これらのポリイソシ
アネートは、単独でまたは2種以上を混合して用いられ
る。
【0014】前記ポリオールと前記ポリイソシアネート
の混合割合は、NCO基/OH基の当量比が1.0 〜1.3
、なかんづく1.05〜1.15となるように調整することが
好ましい。かかるNCO基/OH基の当量比が前記範囲
よりも小さいばあいには、架橋密度が小さく物理的強度
が小さくなり、えられるローラーの形状安定性や寸法安
定性がわるくなる傾向があり、また前記範囲よりも大き
いばあいには、架橋点が多くなるため硬度が高くなりす
ぎて弾性が不足し、ローラーとしての機能を果たしにく
くなる傾向がある。
の混合割合は、NCO基/OH基の当量比が1.0 〜1.3
、なかんづく1.05〜1.15となるように調整することが
好ましい。かかるNCO基/OH基の当量比が前記範囲
よりも小さいばあいには、架橋密度が小さく物理的強度
が小さくなり、えられるローラーの形状安定性や寸法安
定性がわるくなる傾向があり、また前記範囲よりも大き
いばあいには、架橋点が多くなるため硬度が高くなりす
ぎて弾性が不足し、ローラーとしての機能を果たしにく
くなる傾向がある。
【0015】また、本発明においては、前記発泡ポリウ
レタン用組成物には、必要に応じて鎖延長剤を配合する
ことができる。かかる鎖延長剤としては、たとえばエチ
レングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオールなどがあけられる。鎖延長剤の配合量
は、前記ポリオール100 部に対して0.1 〜20部、なかん
づく0.5 〜15部であることが好ましい。
レタン用組成物には、必要に応じて鎖延長剤を配合する
ことができる。かかる鎖延長剤としては、たとえばエチ
レングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオールなどがあけられる。鎖延長剤の配合量
は、前記ポリオール100 部に対して0.1 〜20部、なかん
づく0.5 〜15部であることが好ましい。
【0016】本発明においては、前記発泡ポリウレタン
用組成物には、水および/または発泡剤が配合される。
これら水および発泡剤は、いずれも起泡作用を呈し、フ
ォームを形成するために用いられる成分である。
用組成物には、水および/または発泡剤が配合される。
これら水および発泡剤は、いずれも起泡作用を呈し、フ
ォームを形成するために用いられる成分である。
【0017】水を用いたばあいには、該水はポリイソシ
アネートとの反応によって発生する炭酸ガスによってフ
ォームが形成される。かかる水の配合量は、発泡剤を用
いずに水のみを用いるばあいには、通常前記ポリオール
100 部に対して0.1 〜2.0 部、なかんづく0.5 〜1.5 部
であることが好ましい。
アネートとの反応によって発生する炭酸ガスによってフ
ォームが形成される。かかる水の配合量は、発泡剤を用
いずに水のみを用いるばあいには、通常前記ポリオール
100 部に対して0.1 〜2.0 部、なかんづく0.5 〜1.5 部
であることが好ましい。
【0018】前記発泡剤としては、たとえばメチレンク
ロライド、エチレンクロライドなどの塩化アルキレン;
イソペンタン;フロン123,フロン141bなどの塩化フッ化
炭素化合物などがあげられ、これらの発泡剤は単独でま
たは2種以上を混合して用いられる。かかる発泡剤の配
合量は、水を用いずに該発泡剤のみを用いるばあいに
は、通常前記ポリオール100 部に対して0.1 〜100 部、
なかんづく5〜30部であることが好ましい。
ロライド、エチレンクロライドなどの塩化アルキレン;
イソペンタン;フロン123,フロン141bなどの塩化フッ化
炭素化合物などがあげられ、これらの発泡剤は単独でま
たは2種以上を混合して用いられる。かかる発泡剤の配
合量は、水を用いずに該発泡剤のみを用いるばあいに
は、通常前記ポリオール100 部に対して0.1 〜100 部、
なかんづく5〜30部であることが好ましい。
【0019】なお、水と発泡剤とを併用するばあいに
は、該水と発泡剤の配合量は、それぞれ前記範囲内で調
整することが好ましい。
は、該水と発泡剤の配合量は、それぞれ前記範囲内で調
整することが好ましい。
【0020】前記発泡ポリウレタン用組成物において
は、ポリオール、ポリイソシアネート、硬化促進触媒、
鎖延長剤、水および/または発泡剤の混合順序にはとく
に制限がないが、たとえばポリオール、硬化促進触媒、
鎖延長剤と、水および/または発泡剤とをあらかじめ混
合したのち、これらとポリイソシアネートとを混合する
ようにしたばあいには、ポリオール、硬化促進触媒、鎖
延長剤、ならびに水および/または発泡剤の混合物と、
ポリイソシアネートとの二成分系として用いることがで
きる。
は、ポリオール、ポリイソシアネート、硬化促進触媒、
鎖延長剤、水および/または発泡剤の混合順序にはとく
に制限がないが、たとえばポリオール、硬化促進触媒、
鎖延長剤と、水および/または発泡剤とをあらかじめ混
合したのち、これらとポリイソシアネートとを混合する
ようにしたばあいには、ポリオール、硬化促進触媒、鎖
延長剤、ならびに水および/または発泡剤の混合物と、
ポリイソシアネートとの二成分系として用いることがで
きる。
【0021】前記発泡ポリウレタン用組成物を金型内に
注入したのち、発泡させるが、かかる注入する方法につ
いてはとくに限定はなく、公知の方法を採用することが
できる。その一例をあげれば、たとえばポリオール、硬
化促進触媒、鎖延長剤、水および/または発砲剤、なら
びにポリイソシアネートの注入量、配合比などをコント
ロールしうる比例配合式ポンプを用い、ポリオール、硬
化促進触媒、鎖延長剤、水および/または発泡剤の混合
物と、ポリイソシアネートとを別々のタンクに入れ、こ
れらタンクからそれぞれ混合物とポリイソシアネートと
を均一に混合させ、金型内に注入する方法などがあげら
れる。なお、前記発泡ポリウレタン用組成物を金型内に
注入するに際しては、硬度が均一に分布したローラーを
うるために該組成物がクリーム状となるまでに、すなわ
ちいわゆるクリームタイムが始まる前に金型内に注入し
ておくことが好ましい。
注入したのち、発泡させるが、かかる注入する方法につ
いてはとくに限定はなく、公知の方法を採用することが
できる。その一例をあげれば、たとえばポリオール、硬
化促進触媒、鎖延長剤、水および/または発砲剤、なら
びにポリイソシアネートの注入量、配合比などをコント
ロールしうる比例配合式ポンプを用い、ポリオール、硬
化促進触媒、鎖延長剤、水および/または発泡剤の混合
物と、ポリイソシアネートとを別々のタンクに入れ、こ
れらタンクからそれぞれ混合物とポリイソシアネートと
を均一に混合させ、金型内に注入する方法などがあげら
れる。なお、前記発泡ポリウレタン用組成物を金型内に
注入するに際しては、硬度が均一に分布したローラーを
うるために該組成物がクリーム状となるまでに、すなわ
ちいわゆるクリームタイムが始まる前に金型内に注入し
ておくことが好ましい。
【0022】前記金型としては、水平軸を回転軸として
該金型を回転させながら前記発泡ポリウレタン用組成物
を発泡させることができるものであればとくに制限なく
用いることができる。
該金型を回転させながら前記発泡ポリウレタン用組成物
を発泡させることができるものであればとくに制限なく
用いることができる。
【0023】前記金型の形状は、金型内で発泡ポリウレ
タン用組成物を発泡させてえられた発泡ポリウレタンを
そのままの状態で用いることができるようにするために
は、円筒形状であることが好ましい。かかる円筒形状の
金型を用いるばあいには、該円筒形状の金型を横向きに
寝かした状態で、該円筒形状の側面の円の中心を水平軸
とし、該水平軸を基準に回転させることが好ましい。
タン用組成物を発泡させてえられた発泡ポリウレタンを
そのままの状態で用いることができるようにするために
は、円筒形状であることが好ましい。かかる円筒形状の
金型を用いるばあいには、該円筒形状の金型を横向きに
寝かした状態で、該円筒形状の側面の円の中心を水平軸
とし、該水平軸を基準に回転させることが好ましい。
【0024】また、前記金型の大きさは、任意であり、
えられるローラーの用途に応じて調整すればよい。その
一例として、たとえば本発明の発泡ポリウレタンローラ
ーを現像ローラーとして用いるばあいには、たとえば内
径が22mm、深さが250mm の金型を用いる。
えられるローラーの用途に応じて調整すればよい。その
一例として、たとえば本発明の発泡ポリウレタンローラ
ーを現像ローラーとして用いるばあいには、たとえば内
径が22mm、深さが250mm の金型を用いる。
【0025】なお、金型内で発泡ポリウレタンローラー
を成形するに際しては、えられるローラーのシャフトを
成形と同時に一体化せしめるために、あらかじめ金型の
水平軸として該シャフトを用いてもよく、また円柱形状
のローラーを成形したのち、その両端に水平軸となるシ
ャフトを設けてもよい。
を成形するに際しては、えられるローラーのシャフトを
成形と同時に一体化せしめるために、あらかじめ金型の
水平軸として該シャフトを用いてもよく、また円柱形状
のローラーを成形したのち、その両端に水平軸となるシ
ャフトを設けてもよい。
【0026】前記発泡ポリウレタン用組成物を金型内に
注入したのち、水平軸を回転軸として該金型を回転させ
ながら該発泡ポリウレタン用組成物の発泡を行なう。
注入したのち、水平軸を回転軸として該金型を回転させ
ながら該発泡ポリウレタン用組成物の発泡を行なう。
【0027】前記金型の回転速度は、あまりにも遅いば
あいには、気泡が偏った発泡が生じることになり、気泡
の分散状態が均一なローラーがえられなくなる傾向があ
り、またあまりにも速いばあいには、遠心力が働いてロ
ーラー中に存在する気泡の密度が外周部分と中心部分と
では異なるようになり、均一に気泡が分散したローラー
がえられがたくなる傾向があるので、通常50〜200rpm、
好ましくは50〜130rpm、さらに好ましくは80〜100rpmと
することが望ましい。
あいには、気泡が偏った発泡が生じることになり、気泡
の分散状態が均一なローラーがえられなくなる傾向があ
り、またあまりにも速いばあいには、遠心力が働いてロ
ーラー中に存在する気泡の密度が外周部分と中心部分と
では異なるようになり、均一に気泡が分散したローラー
がえられがたくなる傾向があるので、通常50〜200rpm、
好ましくは50〜130rpm、さらに好ましくは80〜100rpmと
することが望ましい。
【0028】なお、前記金型を用いてローラーを製造す
る際の雰囲気についてはとくに限定がなく、通常空気中
で常温下で行なうことができる。
る際の雰囲気についてはとくに限定がなく、通常空気中
で常温下で行なうことができる。
【0029】前記ローラーの成形時間は、発泡ポリウレ
タン用組成物の組成、成形時の気温などによって異なる
ので一概には決定することができないが、通常2〜5分
間程度である。
タン用組成物の組成、成形時の気温などによって異なる
ので一概には決定することができないが、通常2〜5分
間程度である。
【0030】成形が完了したのちには、えられた発泡ポ
リウレタンローラーを金型から取り出す。なお、えられ
た該ローラーをたとえば100 ℃程度の温度で5〜15時間
程度後硬化(アフターキュア)することが好ましい。
リウレタンローラーを金型から取り出す。なお、えられ
た該ローラーをたとえば100 ℃程度の温度で5〜15時間
程度後硬化(アフターキュア)することが好ましい。
【0031】かくしてえられる発泡ポリウレタンローラ
ーは、硬度10〜70°を有し、かつ該硬度のバラツキが5
°以内のものである。
ーは、硬度10〜70°を有し、かつ該硬度のバラツキが5
°以内のものである。
【0032】なお、前記ローラーの硬度は、発泡ポリウ
レタン用組成物の組成を調整することによって調節する
ことができる。
レタン用組成物の組成を調整することによって調節する
ことができる。
【0033】ここで、本明細書にいう発泡ポリウレタン
ローラーの硬度とは、常温におけるアスカー硬度Cをい
い、かかるアスカー硬度Cは、たとえば高分子計器
(株)製、アスカーゴム硬度計などを用いて測定するこ
とができる。
ローラーの硬度とは、常温におけるアスカー硬度Cをい
い、かかるアスカー硬度Cは、たとえば高分子計器
(株)製、アスカーゴム硬度計などを用いて測定するこ
とができる。
【0034】前記ローラーの硬度は、10°よりも小さす
ぎるばあいには、やわらかすぎてローラーとしての製品
機能を発現することができなくなり、また70°をこえる
ばあいには、たとえば帯電ローラーとして用いたばあい
には、感光体への密着性がわるくなって異物が混入した
ときに感光体の損傷が防止されにくくなり、また現像ロ
ーラーとして用いたばあいには、トナーの接触面積が確
保されにくくなったり、異物が混入したときに感光体の
損傷が防止されにくくなるので10〜70°とされるが、好
ましくは20〜60°、より好ましくは25〜50°である。
ぎるばあいには、やわらかすぎてローラーとしての製品
機能を発現することができなくなり、また70°をこえる
ばあいには、たとえば帯電ローラーとして用いたばあい
には、感光体への密着性がわるくなって異物が混入した
ときに感光体の損傷が防止されにくくなり、また現像ロ
ーラーとして用いたばあいには、トナーの接触面積が確
保されにくくなったり、異物が混入したときに感光体の
損傷が防止されにくくなるので10〜70°とされるが、好
ましくは20〜60°、より好ましくは25〜50°である。
【0035】また、一般にローラーの硬度のバラツキが
10°をこえるばあいには、たとえば帯電ローラーとして
用いるばあいには、感光体との接触面積が変化し、帯電
が不均一になり、また現像ローラーとして用いるばあい
には、現像ギャップが変化し、濃度むらが発生して、良
好な現像状態がえられないなどの支障をきたす。ところ
が、本発明の製法によってえられた発泡ポリウレタンロ
ーラーは、その硬度のバラツキが5°以内であるので、
帯電ローラーとして用いたばあいには、帯電が均一に付
与され、現像ローラーとして用いたばあいには、濃度む
らのない良好な画像がえられ、また転写ローラーとして
用いたばあいには、トナーを紙に忠実に転写することが
できるなどといったすぐれた性質を呈する。
10°をこえるばあいには、たとえば帯電ローラーとして
用いるばあいには、感光体との接触面積が変化し、帯電
が不均一になり、また現像ローラーとして用いるばあい
には、現像ギャップが変化し、濃度むらが発生して、良
好な現像状態がえられないなどの支障をきたす。ところ
が、本発明の製法によってえられた発泡ポリウレタンロ
ーラーは、その硬度のバラツキが5°以内であるので、
帯電ローラーとして用いたばあいには、帯電が均一に付
与され、現像ローラーとして用いたばあいには、濃度む
らのない良好な画像がえられ、また転写ローラーとして
用いたばあいには、トナーを紙に忠実に転写することが
できるなどといったすぐれた性質を呈する。
【0036】本発明の製法によれば、前記したように、
可塑剤、軟化剤などを用いることなく、比較的安価な原
料で簡単な操作によって硬度がほぼ均一なローラーを容
易に作製しうるので、工業的生産性にすぐれた方法であ
る。そして、かくしてえられる発泡ポリウレタンローラ
ーは、このように硬度のバラツキが小さいものであるの
で、たとえば電子写真装置、静電記録装置などに用いら
れる帯電ローラー、転写ローラー、現像ローラー、トナ
ー供給ローラーなどとして好適に使用することができ
る。
可塑剤、軟化剤などを用いることなく、比較的安価な原
料で簡単な操作によって硬度がほぼ均一なローラーを容
易に作製しうるので、工業的生産性にすぐれた方法であ
る。そして、かくしてえられる発泡ポリウレタンローラ
ーは、このように硬度のバラツキが小さいものであるの
で、たとえば電子写真装置、静電記録装置などに用いら
れる帯電ローラー、転写ローラー、現像ローラー、トナ
ー供給ローラーなどとして好適に使用することができ
る。
【0037】つぎに本発明の発泡ポリウレタンローラー
の製法を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本
発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
の製法を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本
発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
【0038】実施例1 まず、金型として図1に示されるものを用いた。図1に
おいて、円筒形状を有する金型本体1(内径22mm、深さ
250mm )の下部は、金型本体1の中心を回転軸とするた
めに、円柱形状の凹部2が設けられた固定具3に固定さ
れている。また、金型本体1の中心部には、えられるロ
ーラーのコアを形成するためにアルミニウムでメッキさ
れたシャフト4(直径6mm、長さ290mm )が着脱自在と
なるようにあらかじめ固定具3に設けられた溝に挿入さ
れている。また、金型本体1の側面の上部には、金型用
蓋体5を固定するために円錘台形状の突起6が設けられ
ている。金型用蓋体5の上面には、金型本体1の中心を
回転軸とするために、中心部に円柱形状の凹部7が設け
られ、その側面下部には、金型本体1の上部に設けられ
た突起6を介して固定するための切欠溝8が設けられ、
またその内部には金型本体1およびシャフト4を着脱自
在に固定するための凹部9が設けられている。
おいて、円筒形状を有する金型本体1(内径22mm、深さ
250mm )の下部は、金型本体1の中心を回転軸とするた
めに、円柱形状の凹部2が設けられた固定具3に固定さ
れている。また、金型本体1の中心部には、えられるロ
ーラーのコアを形成するためにアルミニウムでメッキさ
れたシャフト4(直径6mm、長さ290mm )が着脱自在と
なるようにあらかじめ固定具3に設けられた溝に挿入さ
れている。また、金型本体1の側面の上部には、金型用
蓋体5を固定するために円錘台形状の突起6が設けられ
ている。金型用蓋体5の上面には、金型本体1の中心を
回転軸とするために、中心部に円柱形状の凹部7が設け
られ、その側面下部には、金型本体1の上部に設けられ
た突起6を介して固定するための切欠溝8が設けられ、
またその内部には金型本体1およびシャフト4を着脱自
在に固定するための凹部9が設けられている。
【0039】つぎに、ポリオールとしてNE−413 (日
本ポリウレタン工業(株)製、平均分子量:6700、平均
官能基(OH基)数:3)100g、鎖延長剤としてエチレ
ングリコール7g 、触媒としてMINICO−L1020
(活材ケミカル(株)製)1gおよび発泡剤としてDF
−11u(ダイキン工業(株)製)17g を秤量し、これを
プロペラ式攪拌機を有する撹拌容器に入れ、充分に撹
拌、混合した。
本ポリウレタン工業(株)製、平均分子量:6700、平均
官能基(OH基)数:3)100g、鎖延長剤としてエチレ
ングリコール7g 、触媒としてMINICO−L1020
(活材ケミカル(株)製)1gおよび発泡剤としてDF
−11u(ダイキン工業(株)製)17g を秤量し、これを
プロペラ式攪拌機を有する撹拌容器に入れ、充分に撹
拌、混合した。
【0040】つぎに、この撹拌容器内にポリイソシアネ
ートとしてC−1062(日本ポリウレタン工業(株)製、
ブレンド変性ジフェニルメタンジイソシアネート、NC
O基含量:26.9重量%)44.3g を添加し(NCO基/O
H基の当量比:1.05)、約15秒間撹拌、混合したのち、
ただちに金型本体1内にその混合物を注入し、金型本体
1に矢印A方向に金型用蓋体5を挿入して固定した。そ
ののち、金型本体1が水平となるように、固定具3の凹
部2と金型用蓋体5の凹部7に回転軸を取付け、回転速
度90rpm で180 秒間回転させ、発泡を行なった。
ートとしてC−1062(日本ポリウレタン工業(株)製、
ブレンド変性ジフェニルメタンジイソシアネート、NC
O基含量:26.9重量%)44.3g を添加し(NCO基/O
H基の当量比:1.05)、約15秒間撹拌、混合したのち、
ただちに金型本体1内にその混合物を注入し、金型本体
1に矢印A方向に金型用蓋体5を挿入して固定した。そ
ののち、金型本体1が水平となるように、固定具3の凹
部2と金型用蓋体5の凹部7に回転軸を取付け、回転速
度90rpm で180 秒間回転させ、発泡を行なった。
【0041】その後、シャフト4によりコアが形成され
たローラーを金型用蓋体5を外して金型本体1から離形
し、ついで該ローラーを100 ℃の恒温室に10時間放置し
て後硬化し、発泡ポリウレタンローラーをえた。
たローラーを金型用蓋体5を外して金型本体1から離形
し、ついで該ローラーを100 ℃の恒温室に10時間放置し
て後硬化し、発泡ポリウレタンローラーをえた。
【0042】えられたローラーのアスカー硬度Cを、ア
スカーゴム硬度計(高分子計器(株)製)を用いて軸方
向に等間隔で10点、周方向に等間隔で3点測定したとこ
ろ、38〜42°であり、バラツキは4°以内であった。
スカーゴム硬度計(高分子計器(株)製)を用いて軸方
向に等間隔で10点、周方向に等間隔で3点測定したとこ
ろ、38〜42°であり、バラツキは4°以内であった。
【0043】このことから、えられたローラーは、硬度
のバラツキがきわめて小さいものであることがわかる。
のバラツキがきわめて小さいものであることがわかる。
【0044】実施例2 実施例1で用いたものと同じ金型を用意した。
【0045】ポリオールとしてサンニックスFA−909
(三洋化成工業(株)製、平均分子量:6000、平均官能
基(OH基)数:3)100g、鎖延長剤として10g のMI
NICO−L1020および発泡剤として17g のDF−11u
を秤量し、これをプロペラ式攪拌機を有する撹拌容器に
入れ、充分に撹拌、混合した。
(三洋化成工業(株)製、平均分子量:6000、平均官能
基(OH基)数:3)100g、鎖延長剤として10g のMI
NICO−L1020および発泡剤として17g のDF−11u
を秤量し、これをプロペラ式攪拌機を有する撹拌容器に
入れ、充分に撹拌、混合した。
【0046】つぎに、この撹拌容器内にポリイソシアネ
ートとしてC−1040(日本ポリウレタン工業(株)製、
ポリオール変性ジフェニルメタンジイソシアネート、N
CO基含量:22.9重量%)64.7g を添加し(NCO基/
OH基の当量比:1.05)、約15秒間撹拌、混合したの
ち、実施例1と同様にして金型本体1内に注入し、発泡
を行ない、ローラーをえた。
ートとしてC−1040(日本ポリウレタン工業(株)製、
ポリオール変性ジフェニルメタンジイソシアネート、N
CO基含量:22.9重量%)64.7g を添加し(NCO基/
OH基の当量比:1.05)、約15秒間撹拌、混合したの
ち、実施例1と同様にして金型本体1内に注入し、発泡
を行ない、ローラーをえた。
【0047】その後、えられたローラーを実施例1と同
様にして後硬化し、発泡ポリウレタンローラーをえた。
様にして後硬化し、発泡ポリウレタンローラーをえた。
【0048】えられたローラーのアスカー硬度Cを、実
施例1で用いた硬度計で軸方向に等間隔で10点、周方向
に等間隔で3点測定したところ、30〜34°であり、バラ
ツキは4°以内であった。
施例1で用いた硬度計で軸方向に等間隔で10点、周方向
に等間隔で3点測定したところ、30〜34°であり、バラ
ツキは4°以内であった。
【0049】このことから、えられたローラーは、硬度
のバラツキがきわめて小さいものであることがわかる。
のバラツキがきわめて小さいものであることがわかる。
【0050】実施例3 実施例1で用いたものと同じ金型を用意した。
【0051】ポリオールとしてサンニックスFA−751
×1(三洋化成工業(株)製、平均分子量:6000、平均
官能基(OH基)数:2.7 )100g、鎖延長剤としてエチ
レングリコール8g 、触媒として1g のMINICO−
L1020および発泡剤として水0.7gを秤量し、これをプロ
ペラ式攪拌機を有する撹拌容器に入れ、充分に撹拌、混
合した。
×1(三洋化成工業(株)製、平均分子量:6000、平均
官能基(OH基)数:2.7 )100g、鎖延長剤としてエチ
レングリコール8g 、触媒として1g のMINICO−
L1020および発泡剤として水0.7gを秤量し、これをプロ
ペラ式攪拌機を有する撹拌容器に入れ、充分に撹拌、混
合した。
【0052】つぎに、この撹拌容器内にポリイソシアネ
ートとしてサンフォームIC−716×1(三洋化成工業
(株)製、ポリオール変性ジフェニルメタンジイソシア
ネート、NCO基含量:18.3重量%)86.2g を添加し
(NCO基/OH基の当量比:1.05)、約15秒間撹拌、
混合したのち、実施例1と同様にして金型本体1内に注
入し、発泡を行ない、ローラーをえた。
ートとしてサンフォームIC−716×1(三洋化成工業
(株)製、ポリオール変性ジフェニルメタンジイソシア
ネート、NCO基含量:18.3重量%)86.2g を添加し
(NCO基/OH基の当量比:1.05)、約15秒間撹拌、
混合したのち、実施例1と同様にして金型本体1内に注
入し、発泡を行ない、ローラーをえた。
【0053】その後、えられたローラーを実施例1と同
様にして後硬化し、発泡ポリウレタンローラーをえた。
様にして後硬化し、発泡ポリウレタンローラーをえた。
【0054】えられたローラーのアスカー硬度Cを、実
施例1で用いた硬度計で軸方向に等間隔で10点、周方向
に等間隔で3点測定したところ、28〜32°であり、バラ
ツキは4°以内であった。
施例1で用いた硬度計で軸方向に等間隔で10点、周方向
に等間隔で3点測定したところ、28〜32°であり、バラ
ツキは4°以内であった。
【0055】このことから、えられたローラーは、硬度
のバラツキがきわめて小さいものであることがわかる。
のバラツキがきわめて小さいものであることがわかる。
【0056】比較例1 実施例1において、金型本体1を軸方向が水平となるよ
うにしないで、該軸方向が垂直となるようにし、そのま
まの状態で180 秒間静置したほかは実施例1と同様に発
泡を行なってローラーをえた。
うにしないで、該軸方向が垂直となるようにし、そのま
まの状態で180 秒間静置したほかは実施例1と同様に発
泡を行なってローラーをえた。
【0057】その後、えられたローラーを実施例1と同
様にして後硬化し、発泡ポリウレタンローラーをえた。
様にして後硬化し、発泡ポリウレタンローラーをえた。
【0058】えられたローラーのアスカー硬度Cを実施
例1で用いた硬度計で調べたところ、金型の上部で35°
であり、またその下部で46°であり、バラツキは11°と
きわめて大きかった。
例1で用いた硬度計で調べたところ、金型の上部で35°
であり、またその下部で46°であり、バラツキは11°と
きわめて大きかった。
【0059】つぎに、えられたローラーを軸方向に切断
したところ、金型の上方部分では発泡密度が高く、また
その下方部分では発泡密度が低いことが観察された。
したところ、金型の上方部分では発泡密度が高く、また
その下方部分では発泡密度が低いことが観察された。
【0060】また、本比較例1において金型本体1を静
置せずに垂直軸を回転軸として回転させてえられたロー
ラーについても、前記と同様に、硬度のバラツキが大き
く、金型の上方部分では発泡密度が高く、下方部分では
発泡密度が低いものであることが観察された。
置せずに垂直軸を回転軸として回転させてえられたロー
ラーについても、前記と同様に、硬度のバラツキが大き
く、金型の上方部分では発泡密度が高く、下方部分では
発泡密度が低いものであることが観察された。
【0061】比較例2 実施例2において、金型本体1を軸方向に水平となるよ
うにし、静置した状態で180 秒間放置したほかは実施例
2と同様にして発泡を行ない、ローラーをえた。
うにし、静置した状態で180 秒間放置したほかは実施例
2と同様にして発泡を行ない、ローラーをえた。
【0062】その後、えられたローラーを実施例2と同
様にして後硬化し、発泡ポリウレタンローラーをえた。
様にして後硬化し、発泡ポリウレタンローラーをえた。
【0063】えられたローラーのアスカー硬度Cを実施
例1で用いた硬度計で調べたところ、金型の上部で28°
であり、またその下部で35°であり、バラツキは7°と
大きかった。
例1で用いた硬度計で調べたところ、金型の上部で28°
であり、またその下部で35°であり、バラツキは7°と
大きかった。
【0064】つぎに、えられたローラーを軸方向に対し
て垂直の方向に切断してその断面を観察したところ、金
型の上方部分では発泡密度が高く、またその下方部分で
は低いことが観察された。
て垂直の方向に切断してその断面を観察したところ、金
型の上方部分では発泡密度が高く、またその下方部分で
は低いことが観察された。
【0065】実験例 各実施例および比較例でえられた発泡ポリウレタンロー
ラーを現像ローラーとして用い、図2に示す現像装置に
て画像を形成した。図2において、現像ローラー11は感
光体10に当接または近接しており、現像ローラー11には
薄層化ブレード13が当接している。現像器15内のトナー
14は、供給ローラー12が矢印C方向に回転して現像ロー
ラー11に供給され、薄層化ブレード13により薄層化さ
れ、同時に現像ローラー11の表面と摩擦されて帯電す
る。帯電したトナーは、現像ローラー11が矢印B方向に
回転して感光体10上に形成された静電潜像に運ばれ、現
像される。
ラーを現像ローラーとして用い、図2に示す現像装置に
て画像を形成した。図2において、現像ローラー11は感
光体10に当接または近接しており、現像ローラー11には
薄層化ブレード13が当接している。現像器15内のトナー
14は、供給ローラー12が矢印C方向に回転して現像ロー
ラー11に供給され、薄層化ブレード13により薄層化さ
れ、同時に現像ローラー11の表面と摩擦されて帯電す
る。帯電したトナーは、現像ローラー11が矢印B方向に
回転して感光体10上に形成された静電潜像に運ばれ、現
像される。
【0066】実施例1〜3でえられたローラーを現像ロ
ーラー11として用いて、図2の現像装置にて現像を行な
ったところ、画像濃度にむらがなく、しかも地肌汚れの
ない良好な画像がえられ、感光体10には傷が認められな
かった。これに対して、比較例1および2でえられたロ
ーラーを用いたばあいには、画像の左右に濃度むらが生
じ、しかも片側が地肌汚れの多い画像が形成された。
ーラー11として用いて、図2の現像装置にて現像を行な
ったところ、画像濃度にむらがなく、しかも地肌汚れの
ない良好な画像がえられ、感光体10には傷が認められな
かった。これに対して、比較例1および2でえられたロ
ーラーを用いたばあいには、画像の左右に濃度むらが生
じ、しかも片側が地肌汚れの多い画像が形成された。
【0067】また、各実施例でえられた発泡ポリウレタ
ンローラーを使用した際には、添加剤などのブリードア
ウトが認められなかった。
ンローラーを使用した際には、添加剤などのブリードア
ウトが認められなかった。
【0068】
【発明の効果】本発明の製法によれば、硬度の分布状態
が均一であり、かつ該硬度のバラツキが小さい発泡ポリ
ウレタンローラーを容易に作製することができる。ま
た、本発明の製法によりえられた発泡ポリウレタンロー
ラーは、アスカー硬度C10〜70°を有し、そのバラツキ
が5°以内ときわめて小さく、可塑剤、軟化剤などのブ
リードアウトがないので、たとえば電子写真装置、静電
記録装置などに用いられる帯電ローラー、転写ローラ
ー、現像ローラー、トナー供給ローラーなどとして好適
に使用しうるという効果が奏せられる。
が均一であり、かつ該硬度のバラツキが小さい発泡ポリ
ウレタンローラーを容易に作製することができる。ま
た、本発明の製法によりえられた発泡ポリウレタンロー
ラーは、アスカー硬度C10〜70°を有し、そのバラツキ
が5°以内ときわめて小さく、可塑剤、軟化剤などのブ
リードアウトがないので、たとえば電子写真装置、静電
記録装置などに用いられる帯電ローラー、転写ローラ
ー、現像ローラー、トナー供給ローラーなどとして好適
に使用しうるという効果が奏せられる。
【図1】本発明の実施例および比較例で用いられた金型
の概略説明図である。
の概略説明図である。
【図2】実験例で用いられた現像装置の概略説明図であ
る。
る。
1 金型本体
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:04 B29L 31:08 4F
Claims (2)
- 【請求項1】 発泡ポリウレタン用組成物を金型内に注
入したのち、水平軸を回転軸として該金型を回転させな
がら該発泡ポリウレタン用組成物を発泡させることを特
徴とする硬度が10〜70°であり、かつ該硬度のバラツキ
が5°以内にある発泡ポリウレタンローラーの製法。 - 【請求項2】 発泡ポリウレタン用組成物がポリオー
ル、ポリイソシアネート、ならびに水および/または発
泡剤からなるものである請求項2記載の発泡ポリウレタ
ンローラーの製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4124742A JPH05318497A (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 発泡ポリウレタンローラーの製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4124742A JPH05318497A (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 発泡ポリウレタンローラーの製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05318497A true JPH05318497A (ja) | 1993-12-03 |
Family
ID=14892993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4124742A Pending JPH05318497A (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 発泡ポリウレタンローラーの製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05318497A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0844148A (ja) * | 1994-08-03 | 1996-02-16 | Bridgestone Corp | 帯電装置 |
JPH08220900A (ja) * | 1995-02-14 | 1996-08-30 | Nec Corp | 電子写真装置の転写ローラ及び転写ローラのクリーニング方法 |
JP2002023531A (ja) * | 2000-05-02 | 2002-01-23 | Bridgestone Corp | 画像形成装置用部材及びそれを具備した画像形成装置 |
JP2002132070A (ja) * | 1995-09-22 | 2002-05-09 | Bridgestone Corp | 転写ローラ及び転写装置 |
JP2007008155A (ja) * | 2005-06-02 | 2007-01-18 | Hokushin Ind Inc | ロール成形型及びロール成形方法 |
JP2007044955A (ja) * | 2005-08-09 | 2007-02-22 | Canon Chemicals Inc | 発泡ゴムローラ、発泡ゴムローラの製造方法及び成形金型 |
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ITTV20110044A1 (it) * | 2011-03-31 | 2012-10-01 | Ennio Cesaratto | Metodo per produrre un cilindro scanalato guidafilo finito in materiale composito a matrice plastica per macchine di roccatura nell industria tessile; cilindro scanalato guidafilo in materiale composito |
JP2017134229A (ja) * | 2016-01-27 | 2017-08-03 | 株式会社沖データ | 画像形成装置 |
US11576837B2 (en) | 2019-10-03 | 2023-02-14 | Jfxd Trx Acq Llc | Multi-zonal roller and method of use thereof |
-
1992
- 1992-05-18 JP JP4124742A patent/JPH05318497A/ja active Pending
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