JP2000219717A - 導電性部材及び画像形成装置 - Google Patents

導電性部材及び画像形成装置

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JP2000219717A
JP2000219717A JP11025317A JP2531799A JP2000219717A JP 2000219717 A JP2000219717 A JP 2000219717A JP 11025317 A JP11025317 A JP 11025317A JP 2531799 A JP2531799 A JP 2531799A JP 2000219717 A JP2000219717 A JP 2000219717A
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JP11025317A
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Junji Sakata
純二 坂田
Tadashi Nakajima
正 中島
Takahiro Kawagoe
隆博 川越
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低電気抵抗、低硬度及び微細セルの3つの特
性を併せ持ち、画像形成体や転写材などを汚染すること
がなく、かつ諸特性に優れた導電性部材を提供するこ
と。 【解決手段】 ポリオールとポリイソシアネート化合物
を反応させて得られたプレポリマーを、重量平均分子量
400〜800のポリエチレングリコールで鎖延長・硬
化させた高分子材料を用いた導電性部材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電性部材及び画
像形成装置に関し、さらに詳しくは、画像形成体や転写
材などを汚染することがなく、かつ諸特性に優れた導電
性部材及び導電性部材を装着してなる画像形成装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真技術の進歩に伴い、乾式
電子写真装置などの画像形成装置には、帯電用,現像
用,転写用,トナー供給用などに供される部材として、
高分子材料からなる部材が注目されており、帯電ロー
ラ,現像ローラ,転写ローラ,トナー供給ローラなどの
弾性を有するローラの形態で用いられている。弾性ロー
ラによる帯電や転写などのプロセスでは、この高分子材
料からなる部材は、従来のコロトロン帯電器などと比較
し、より低い電源電圧で必要な画像形成体帯電電位やト
ナー転写量が得られるなどの利点がある。これらの目的
に使用される高分子材料からなる部材には、天然ゴム,
EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム),シリコー
ンゴム等のゴム又はポリウレタンなどの高分子エラスト
マーやフォームが用いられ、これらはカーボンブラック
のような導電性カーボン、金属や金属酸化物の粉末、過
塩素酸ナトリウムのようなイオン導電性物質を混入する
ことにより、導電性が付与されている。高分子材料の中
でもポリウレタンは、上記導電性部材に適した低硬度の
部材となり得るため、多用されている。低硬度のポリウ
レタンを得る方法としては、水,低沸点化合物などの発
泡剤を用いる方法、機械的攪拌による方法、ポリウレタ
ンの化学構造を決定する原料及び配合の選択による方法
などがある。しかしながら、乾式電子写真装置などの画
像形成装置における転写ローラ、トナー供給ローラのな
どの用途では、その使用条件により、ローラが低硬度で
あると同時に低電気抵抗かつ微細セルであることが要求
される。すなわち、ローラのアスカーC硬度が40度以
下で、ローラの電気抵抗(Ω)の対数値(常用対数値)
が6.0未満で、25mm当たりのセル数が50以上であ
る導電性部材が要求される。このような条件を満たす導
電性部材を作製するために、イオン導電剤が原料に添加
されているが、イオン導電剤だけでは導電性部材の電気
抵抗を十分に下げることができないため、さらに導電性
カーボンを多量に添加する必要がある。しかしながら、
導電性カーボンを多量に添加して原料中に分散させる
と、このカーボン分散原料の粘度が上昇するため、原料
の混合攪拌を十分に行うことができなくなる。このた
め、ウレタンプレポリマーに水分散カーボンを混合し、
発泡剤として水を用いてウレタンプレポリマーを発泡さ
せることにより、導電性部材を製造している(特開平2
−228357号公報)おり、このようにして製造され
た導電性部材は、フォーム密度が十分に下がり、フォー
ムのアスカーC硬度も低いものである。
【0003】しかしながら、水発泡により製造したフォ
ームは、通常の大気圧条件下ではセルが大きくなるた
め、25mm当たりのセル数が50以上である微細セル
を得ることができない。そこで、原料をモールドに注入
し、モールド内で加圧発泡させることにより、微細なセ
ルを有するポリウレタンフォームが製造されている。こ
のようにして製造された水発泡モールドフォームは独立
気泡となる傾向があり、フォームが冷える際に起こるフ
ォームの収縮を防止するために、脱型後にフォームのク
ラッシングが必要である上、ローラの作製に際し、フォ
ームの裁断、穴開け、シャフトの接着、ローラ外周の研
磨仕上げが必要になるため、生産効率が悪いという問題
を有していた。また、モールド内で加圧成形を行うた
め、モールドの蓋開けの際に圧力によって蓋が跳ね上が
りやすく、安全面での課題を有していた。一方、水等の
発泡剤を使用しないメカニカル・フロス法にて高分子材
料を発泡させて導電性部材を作製する場合、特にプレポ
リマーを用いることにより比較的微細なセルを有する導
電性部材を得ることができるものの、導電性カーボンを
ポリオール又はプレポリマーに分散することを要する。
この場合、上述のようにカーボン分散原料においては粘
度の制約があるため、導電性カーボンを多量に添加でき
ず、このため低電気抵抗の部材を得ることができないな
どの問題点を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の導電性部材が持つ問題点を解消し、低電気抵抗、
低硬度及び微細セルの3つの特性を併せ持ち、画像形成
体や転写材などを汚染することがなく、かつ諸特性の優
れた導電性部材を与える高分子材料を用いた導電性部材
及び該導電性部材を装着した画像形成装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、ポリオールと
ポリイソシアネート化合物から得られたプレポリマー
を、重量平均分子量が400〜800のポリエチレング
リコール鎖延長・硬化させてなる高分子材料を用いた導
電性部材は、低電気抵抗、低硬度及び微細セルの3つの
特性を併せ持ち、また、鎖延長剤として該ポリエチレン
グリコールと重量平均分子量が600〜2000のポリ
テトラメチレングリコールを用いた場合、さらに電気抵
抗を下げることができ、画像形成体や転写材などを汚染
することがなく、電子写真用の導電性部材として好適で
あることを見出した。すなわち、鎖延長剤として一般的
に使用される1,4−ブタンジオール,エチレングリコ
ール,ジエチレングリコール,分子量200のポリエチ
レングリコールを用いて得られる高分材料は、その硬度
は比較的低いものの、セルが大きく、電気抵抗も高めに
なり、低電気抵抗、低硬度及び微細セルの3つの特性を
同時に満たすことができない。また、重量平均分子量が
600〜2000のポリテトラメチレングリコールを鎖
延長剤として用いた場合、セルが微細で電気抵抗値も低
くなるが、硬度が高くなり、上記3つの特性を同時に満
たすことができない。ところが、重量平均分子量が40
0〜800のポリエチレングリコール又は該ポリエチレ
ングリコールと重量平均分子量が600〜2000のポ
リテトラメチレングリコールを鎖延長剤として用いた場
合に上記3つの特性を満足することを見出した。本発明
は、かかる知見に基づいて完成したものである。
【0006】すなわち、本発明は、ポリオールとポリイ
ソシアネート化合物を反応させて得られたプレポリマー
を、重量平均分子量400〜800のポリエチレングリ
コールで鎖延長・硬化させた高分子材料を用いたことを
特徴とする導電性部材を提供するものである。また、本
発明は、ポリオールとポリイソシアネート化合物を反応
させて得られたプレポリマーを、重量平均分子量400
〜800のポリエチレングリコールと重量平均分子量6
00〜2000のポリテトラメチレングリコールで鎖延
長・硬化させた高分子材料を用いたことを特徴とする導
電性部材を提供するものである。さらに、本発明は、こ
の導電性部材を装着したことを特徴とする画像形成装置
をも提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の導電性部材を形成する高
分子材料において、プレポリマーを調製するために用い
るポリオールとしては、特に制限はなく、ポリエーテル
ポリオール,ポリエステルポリオールなどが挙げられ
る。ポリエーテルポリオールとしては、グリセリン等に
ポリエチレンオキシドやプロピレンオキシドなどのアル
キレンオキシドを付加重合して得られたポリエーテルポ
リオール,あるいはテトラヒドロフランなどを開環重合
して得られたポリエーテルポリール,ポリテトラメチレ
ングリコール,エチレングリコール,プロパンジオー
ル,ブタンジオール等のポリエーテルポリオールが好ま
しいが、ポリイソプレン・ポリオールやポリブタジエン
・ポリオール,水素添加ポリブタジエン・ポリオール等
の疎水性ポリオールも本発明の効果を妨げない範囲で適
宜ブレンドして用いることができる。ポリエステル・ポ
リオールとしては、ジカルボン酸とジオールやトリオー
ルなどとの縮合により得られる縮合系ポリエステルポリ
オール,ジオールやトリオールをベースとし、ラクトン
の開環重合により得られるラクトン系ポリエステル・ポ
リオール,ポリエーテル・ポリオールの末端をラクトン
でエステル変性したエステル変性ポリオールなどのポリ
オールが、得られる高分子材料からなる導電性部材が、
画像形成体や転写材に対する非汚染性と、導電剤により
導電性を付与した際の環境安定性のバランスなどの点
で、特に好ましいものである。このポリオールは一種用
いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
【0008】一方、前記ポリエーテルポリオールと反応
させてプレポリマーを調製するのに用いられるポリイソ
シアネート化合物としては、特に制限はなく、従来公知
の各種ポリイソシアネート化合物の中から、適宜選択し
て使用することができる。このポリイソシアネート化合
物の例としては、トリレンジイソシアネート(TD
I),ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI),
粗製ジフェニルメタンジイソシアネート(クルードMD
I)などの芳香族ポリイソシアネート及びその誘導体、
ヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族ポリイソ
シアネート及びその誘導体、イソホロンジイソシアネー
トなどの脂環式ポリイソシアネート及びその誘導体、水
素添加ジェニルメタンジイソシアネート,水素添加トリ
レンジイソシアネート,ヘキサメチレンジイソシアネー
トなどの不飽和結合を持たないポリイソシアネート及び
その誘導体などが挙げられる。前記誘導体としては、例
えばカルボジイミド変性物、グリコール変性物、イソシ
アヌレート変性物、ウレトンイミン変性物などを挙げる
ことができる。これらのポリイソシアネート化合物の中
で、ジフェニルメタンジイソシアネート及び/又はその
誘導体を主成分とするものは、得られる高分子材料から
なる部材の耐熱性を向上させるとともに、画像形成体の
非汚染性をさらに改良しうるので好適である。このポリ
イソシアネート化合物は一種用いてもよく、二種以上を
組み合わせて用いてもよい。
【0009】本発明においては、前記のポリオールとポ
リイソシアネート化合物とを反応させてプレポリマーを
調製する。この際の反応条件については特に制限はない
が、通常下記のような条件で反応が行われる。すなわ
ち、ポリオールとポリイソシアネート化合物との使用割
合については、得られるプレポリマー中のイソシアネー
ト基の含有量が、好ましくは2〜20重量%、より好ま
しくは4〜12重量%の範囲になるように、ポリイソシ
アネート化合物を、化学量論的量より、過剰に用いるこ
とが肝要である。また、反応温度は、通常10〜120
℃、好ましくは30〜90℃の範囲で選ばれる。反応時
間は、反応温度などにより異なり、一義的に定めること
はできないが、通常1〜150時間程度、好ましくは3
〜72時間程度である。
【0010】本発明においては、このようにして調製し
たプレポリマーを、ポリエチレングリコールで鎖延長・
硬化(即ち、鎖延長させると共に硬化)させる。このポ
リエチレングリコールとしては、重量平均分子量400
〜800のポリエチレングリコールを用いることが必要
である。重量平均分子量が400未満のポリエチレング
リコールでは、得られる高分子材料にイオン導電剤によ
り導電性を付与した際の環境安定性の点で不利となる。
一方、重量平均分子量が800を超えるポリエチレング
リコールでは、反応性の低下により、得られる高分子材
料からなる導電性部材は、画像形成体の汚染を引き起こ
すおそれがある。また、上記プレポリマーの鎖延長・硬
化には、上記重量分子量400〜800のポリエチレン
グリコールと重量分子量600〜2000のポリテトラ
メチレングリコールとを組み合わせて用いることが、電
気抵抗を低下させる点から好ましい。この場合、該ポリ
テトラメチレングリコールの使用量は、該ポリテトラメ
チレングリコールと重量平均分子量400〜800のポ
リエチレングリコールとの合計量中40重量%以下であ
ることが好ましく、5〜25重量%が特に好ましい。
【0011】本発明において使用するカーボン導電剤又
はイオン導電剤の種類については特に制限はなく、カー
ボン導電剤としては、例えば電化ブラック,ケッチェン
ブラック,アセチレンブラックなどのガスブラック,イ
ンクブラックを含むオイルファーネスブラック,サーマ
ルブラック,チャンネルブラック,ランプブラックなど
が挙げられる。イオン導電剤としては、例えばテトラエ
チルアンモニウム,テトラブチルアンモニウム,ラウリ
ルトリメチルアンモニウムなどのドデシルトリメチルア
ンモニウム,ステアリルトリメチルアンモニウムなどの
オクタデシルトリメチルアンモニウム,ヘキサデシルト
リメチルアンモニウム,ベンジルトリメチルアンモニウ
ム,変性脂肪族ジメチルエチルアンモニウムなどの過塩
素酸塩,塩素酸塩,塩酸塩,臭素酸塩,ヨウ素酸塩,ホ
ウフッ化水素酸塩,硫酸塩,アルキル硫酸塩,カルボン
酸塩,スルホン酸塩などのアンモニウム塩;リチウム,
ナトリウム,カルシウム,マグネシウムなどのアルカリ
金属又はアルカリ土類金属の過塩素酸塩,塩素酸塩,塩
酸塩,臭素酸塩,ヨウ素酸塩,ホウフッ化水素酸塩,ト
リフルオロメチル硫酸塩,スルホン酸塩などが挙げられ
る。これらの中で、特にアルキル硫酸の第四級アンモニ
ウム塩及び多塩基カルボン酸の第四級アンモニウム塩
が、連続通電時の抵抗上昇が小さいので好適である。こ
れらの導電剤は一種用いてもよく、二種以上を組み合わ
せて用いてもよい。また、その配合量は特に制限はな
く、各種状況に応じて適宜選定されるが、通常、高分子
材料100重量部に対し、0.1〜40重量部、好ましく
は0.3〜20重量部の割合で配合される。これにより、
電気抵抗が106.0 Ω未満(即ち、電気抵抗の常用対数
値が6.0未満)の中抵抗領域で、電気抵抗の位置ばらつ
きが少なく、かつ電気抵抗の電圧依存性が少ない上、環
境変化に対する抵抗の変動が少ない導電性部材を与える
導電性高分子材料が得られる。また、この導電性高分子
材料には、本発明の効果が損なわれない範囲で、所望に
より、前記カーボン導電剤及びイオン導電剤と共に、金
属粉,金属酸化物粉などのフィラー系導電材料を適宜添
加することができる。
【0012】本発明の導電性部材の製造方法については
特に制限はなく、常法によればよいが、その一例を示せ
ば次のとおりである。まず、前記のプレポリマーと鎖延
長剤であるポリオール及び所望により用いられるイオン
導電剤や他の導電性付与剤,架橋反応触媒などを均質に
混合したのち、加熱して反応硬化させることにより、本
発明の高分子材料が得られる。原料を混合する際の温度
や時間については特に制限はないが、混合温度は、通常
10〜90℃、好ましくは20〜60℃の範囲であり、
混合時間は、通常10秒〜20分間、好ましくは30秒
〜5分間程度である。また、加熱して反応硬化させる
際、従来公知の方法により、発泡させることにより、ポ
リウレタンフォームからなる高分子材料を作製すること
ができる。ここで、発泡方法については特に制限はな
く、発泡剤を用いる方法、機械的な攪拌により気泡を混
入する方法など、いずれの方法をも用いることができる
が、本発明においては機械的攪拌が好ましい。なお発泡
倍率は、適宜定めればよく、特に制限はない。本発明の
導電性部材がフォーム製ローラである場合、ローラのア
スカーC硬度は40度以下であることが好ましい。ま
た、フォームの25mm当たりのセル数は50以上であ
ることが好ましい。
【0013】本発明の導電性部材は、このようにして得
られた高分子材料を用いたものであって、該導電性部材
が導電性ローラである場合には、通常、鉄にメッキを施
したものなどとステンレス鋼などからなる芯金を、前記
の導電性高分子材料で被覆することにより製造される。
この導電性ローラは、用途によっては、導電性や半導電
性、あるいは絶縁性の塗料により、その外側を塗装して
もよい。本発明の導電性部材は、その用途については特
に制限はないが、例えば帯電用部材,現像用部材,転写
ローラ等の転写用部材,トナー供給ローラ等のトナー供
給用部材及びクリーニング用部材などとして好適に用い
られる。また、本発明の画像形成装置は、前記の導電性
部材、すなわち帯電用部材,現像用部材,転写用部材,
トナー供給用部材及びクリーニング用部材などを装着し
てなるものである。
【0014】次に、本発明の導電性部材を、転写用部材
として、画像形成装置に装着した例について説明する。
図1は、本発明の導電性部材(転写用部材)を用いた画
像形成装置における転写装置の一例を示す説明図であっ
て、芯金(図示せず)を具備した本発明の転写用部材
(転写ローラ)1を画像形成体(感光体)2に紙などの
記録媒体(転写材)4を介して当接させ、該転写用部材
1と画像形成体2との間に、電源3により電圧を印加
し、画像形成体と転写用部材間に電界を発生させること
によって、画像形成体2上のトナーを記録媒体4に転写
するものである。本発明の画像形成装置は、前記の性状
を有する現像剤搬送ローラを装着したものであって、こ
の搬送ローラの表面に現像剤を保持して、現像剤担持体
表面に搬送し、この現像剤担持体に表面に付着した現像
剤を画像形成体に接触又は近接して供給することによ
り、該画像形成体表面に可視画像を形成させる機能を有
する。上記画像形成装置に用いられる現像剤としては、
特に非磁性一成分現像剤が好適である。
【0015】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。 実施例1 (1)プレポリマーの調製 グリセリンにプロピレンオキサイドとエチレンオキサイ
ドをランダムに付加した重量平均分子量3500、官能
基数が3のポリエーテルポリオール100重量部と、ト
リレンジイソシアネート(TDI−80)23重量部を
密閉容器に入れ、この容器を振って内容物を十分に混合
した後、予め60℃に加熱した熱風循環式オーブンに入
れた。密閉容器を時々オーブンから取り出し、密閉容器
を振って内容物を混合しながら、48時間反応させたと
ころ、イソシアネート基含有量が6.85重量%のプレポ
リマーが得られた。次に、このプレポリマー100重量
部、導電性カーボン(カーボンECP−600JD,ラ
イオン(株)社製)0.7重量部を加え、密閉、減圧下
で、高速攪拌機を用い、回転数1800rpmで2時間
攪拌混合した。このようにして調製したカーボン分散プ
レポリマーのイソシアネート基含有量は6.79%であっ
た。 (2)ウレタンフォーム製ローラの作製 上記(1)で得られたカーボン分散ポリマー100.7重
量部、重量平均分子量600のポリエチレングリコール
36.0重量部、重量平均分子量1000のポリテトラメ
チレングリコール9.9重量部、反応性シリコーン系界面
活性剤4重量部、イオン導電剤(過塩素酸ナトリウムの
ジエチレングリコールモノメチルエステル溶液)0.1重
量部及びジブチル錫ジウラレート0.02重量部を機械的
攪拌により発泡させながら混合し、この混合物を用い、
直径6mmの金属製シャフトを中心に配設したモールド
に注型し、100℃で5時間キュアしてから研磨し、直
径16.7mm、長さ217mmのウレタンフォーム製の
導電性ローラを作製した。この導電性ローラの室温での
電気抵抗値は104.47Ω(対数値は4.47)、ローラの
アスカーC硬度は34度、アスカーD硬度は88〜89
度、密度は0.455g/cm3 、25mm当たりのセル
数は55個であった。なお、電気抵抗の測定は、ローラ
を厚さ5mmのアルミニウム板の上に載せ、ローラの両
端をそれぞれ500gの力で圧接しながら、芯金と銅板
の間の電気抵抗を測定することにより行った。アスカー
C硬度は、JIS K6301に準拠して測定した。2
5mm当たりのセル数は目視で測定した。 (3)ウレタンフォーム製ローラのトナー供給ローラと
しての応用 上記(2)で得られたローラを、現像装置にトナー供給
ローラとして組み込んだ。温度,湿度がそれぞれ15
℃,10%の環境でグレースケール、黒ベタ、白ベタ画
像を印刷させたところ良好な画像が得られ、さらに温
度,湿度がそれぞれ32.5℃,85%の環境でグレース
ケール、黒ベタ、白ベタ画像を印刷させたところ良好な
画像が得られた。
【0016】実施例2 (1)ウレタンフォーム製ローラの作製 実施例1と同じカーボン分散プレポリマー100.7重量
部、分子量600のポリエチレングリコール41.4重量
部、反応性シリコーン系界面活性剤4重量部、イオン導
電剤(過塩素酸ナトリウムのジエチレングリコールモノ
メチルエステル溶液)0.1重量部、ジブチル錫ジラウレ
ート0.02重量部をミキサーに入れ、気泡を混入させな
がら混合し、その混合物を直径6mmの金属製シャフト
を中心に配設したモールドに注型し、100℃で5時間
処理してから研磨し、直径16.7mmで長さ217mm
のウレタンフォーム製導電性ローラを作製した。この導
電性ローラの室温での電気抵抗値は105.43Ω(対数値
は5.43)、ローラのアスカーC硬度は32度、25m
m当たりのセル数は53個であった。 (2)ウレタンフォーム製ローラのトナー供給ローラと
しての応用 上記(1)で得られたローラを、現像装置にトナー供給
ローラとして組み込んだ。温度,湿度がそれぞれ15
℃,10%の環境でグレースケール、黒ベタ、白ベタ画
像を印刷させたところ良好な画像が得られ、さらに温
度,湿度がそれぞれ32.5℃,85%の環境でグレース
ケール、黒ベタ、白ベタ画像を印刷させたところ良好な
画像が得られた。
【0017】比較例1 実施例1と同じカーボン分散プレポリマー100.7重量
部、分子量1000のポリテトラメチレングリコール7
0.9重量部、反応性シリコーン系界面活性剤4重量部、
イオン導電剤(過塩素酸ナトリウムのジエチレングリコ
ールモノメチルエステル溶液)0.1重量部、ジブチル錫
ジラウレート0.02重量部をミキサーに入れ、気泡を混
入させながら混合し、その混合物を直径6mmの金属製
シャフトを中心に配設したモールドに注型し、100℃
で5時間処理してから研磨し、直径16.7mmで長さ2
17mmのウレタンフォーム製導電性ローラを作製し
た。この導電性ローラの室温での電気抵抗値は104.18
Ω(対数値は4.18)、ローラのアスカーC硬度は57
度、25mm当たりのセル数は80個であり、電気抵抗
及びセル数は本発明の目的を満たすものの、硬度は実施
例と比べて非常に高く、本発明の目的を満たすものでは
なかった。 比較例2 実施例1と同じカーボン分散プレポリマー100.7重量
部、1,4−ブタンジオール6.4重量部、反応性シリコ
ーン系界面活性剤4重量部、イオン導電剤(過塩素酸ナ
トリウムのジエチレングリコールモノメチルエステル溶
液)0.1重量部、ジブチル錫ジラウレート0.02重量部
をミキサーに入れ、気泡を混入させながら混合し、その
混合物を直径6mmの金属製シャフトを中心に配設した
モールドに注型し、100℃で5時間処理してから研磨
し、直径16.7mmで長さ217mmのウレタンフォー
ム製導電性ローラを作製した。この導電性ローラの室温
での電気抵抗値は107.03Ω(対数値は7.03)、ロー
ラのアスカーC硬度は28度、25mm当たりのセル数
は33個であり、硬度については本発明の目的を満たす
ものの、電気抵抗及びセル数は本発明の目的を満たすも
のではなかった。
【0018】比較例3 実施例1と同じカーボン分散プレポリマー100.7重量
部、エチレングリコール4.4重量部、反応性シリコーン
系界面活性剤4重量部、イオン導電剤(過塩素酸ナトリ
ウムのジエチレングリコールモノメチルエステル溶液)
0.1重量部、ジブチル錫ジラウレート0.02重量部をミ
キサーに入れ、気泡を混入させながら混合し、その混合
物を直径6mmの金属製シャフトを中心に配設したモー
ルドに注型し、100℃で5時間処理してから研磨し、
直径16.7mmで長さ217mmのウレタンフォーム製
導電性ローラを作製した。この導電性ローラの室温での
電気抵抗値は107.37Ω(対数値は7.37)、ローラの
アスカーC硬度は27度、25mm当たりのセル数は3
8個であり、硬度については本発明の目的を満たすもの
の、電気抵抗及びセル数は本発明の目的を満たすもので
はなかった。 比較例4 実施例1と同じカーボン分散プレポリマー100.7重量
部、ジエチレングリコール4.4重量部、反応性シリコー
ン系界面活性剤4重量部、イオン導電剤(過塩素酸ナト
リウムのジエチレングリコールモノメチルエステル溶
液)0.1重量部、ジブチル錫ジラウレート0.02重量部
をミキサーに入れ、気泡を混入させながら混合し、その
混合物を直径6mmの金属製シャフトを中心に配設した
モールドに注型し、100℃で5時間処理してから研磨
し、直径16.7mmで長さ217mmのウレタンフォー
ム製導電性ローラを作製した。この導電性ローラの室温
での電気抵抗値は107.60Ω(対数値は7.60)、ロー
ラのアスカーC硬度は25度、25mm当たりのセル数
は42個であり、硬度については本発明の目的を満たす
ものの、電気抵抗及びセル数は本発明の目的を満たすも
のではなかった。 比較例5 実施例1と同じカーボン分散プレポリマー100.7重量
部、重量平均分子量が200のポリエチレングリコール
14.2重量部、反応性シリコーン系界面活性剤4重量
部、イオン導電剤(過塩素酸ナトリウムのジエチレング
リコールモノメチルエステル溶液)0.1重量部、ジブチ
ル錫ジラウレート0.02重量部をミキサーに入れ、気泡
を混入させながら混合し、その混合物を直径6mmの金
属製シャフトを中心に配設したモールドに注型し、10
0℃で5時間処理してから研磨し、直径16.7mmで長
さ217mmのウレタンフォーム製導電性ローラを作製
した。この導電性ローラの室温での電気抵抗値は10
6.60Ω(対数値は6.60)、ローラのアスカーC硬度は
24度、25mm当たりのセル数は28個であり、硬度
については本発明の目的を満たすものの、電気抵抗及び
セル数は本発明の目的を満たすものではなかった。以
上、実施例及び比較例の部材構成と性能を、まとめて第
1表に示す。
【0019】
【表1】
【0020】〔注〕 PO・EO : プロピレンオキサイド・エチレンオキ
サイドランダムポリオール TDI : トリレンジイソシアネート PEG : ポリエチレングリコール PTG : ポリテトラメチレングリコール ECP : 導電性カーボン イオン導電剤: 過塩素酸ナトリウムのジエチレングリ
コールモノメチルエステル溶液
【0021】
【表2】
【0022】〔注〕 PO・EO : プロピレンオキサイド・エチレンオキ
サイドランダムポリオール TDI : トリレンジイソシアネート EG : エチレングリコール DEG : ジエチレングリコール PEG : ポリエチレングリコール ECP : 導電性カーボン イオン導電剤: 過塩素酸ナトリウムのジエチレングリ
コールモノメチルエステル溶液
【0023】
【発明の効果】本発明の導電性部材は、低抵抗、低硬度
及び微細セルの3つの特性を併せ持つ導電性部材であ
り、トナー供給ローラ、転写ローラなどの電子写真装置
用導電性部材として好適に用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/08 501 G03G 15/08 501D 15/16 15/16 // C08L 75:08 Fターム(参考) 2H003 BB11 CC05 2H032 AA05 BA08 BA16 2H077 AC04 AD06 EA14 FA22 FA25 4F074 AA80 AA81 AC02 AD13 BB01 BB10 CB52 CC06Y DA02 DA09 DA47 4J034 BA08 CA04 CB03 CB07 CC03 CD04 DA01 DB04 DB07 DF01 DF12 DG03 DG04 DG08 DG14 DP19 GA08 HA01 HA02 HA07 HC03 HC12 HC16 HC22 HC35 HC46 HC52 HC61 HC64 HC67 HC71 HC73 MA02 MA14 QA05 QB13 QC01 RA14 RA16

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオールとポリイソシアネート化合物
    を反応させて得られたプレポリマーを、重量平均分子量
    400〜800のポリエチレングリコールで鎖延長・硬
    化させた高分子材料を用いたことを特徴とする導電性部
    材。
  2. 【請求項2】 ポリオールとポリイソシアネート化合物
    を反応させて得られたプレポリマーを、重量平均分子量
    400〜800のポリエチレングリコールと重量平均分
    子量600〜2000のポリテトラメチレングリコール
    で鎖延長・硬化させた高分子材料を用いたことを特徴と
    する導電性部材。
  3. 【請求項3】 重量平均分子量600〜2000のポリ
    テトラメチレングリコールの使用量が、該ポリテトラメ
    チレングリコールと重量平均分子量400〜800のポ
    リエチレングリコールとの合計量中40重量%以下であ
    る請求項2記載の導電性部材。
  4. 【請求項4】 導電剤により導電性が付与されてなる請
    求項1〜3のいずれかに記載の導電性部材。
  5. 【請求項5】 導電性部材がフォーム製ローラであり、
    該ローラの電気抵抗(Ω)の対数値が6.0未満で、ロー
    ラのアスカーC硬度が40度以下であり、かつフォーム
    の25mm当たりのセル数が50以上である請求項1〜
    4のいずれかに記載の導電性部材。
  6. 【請求項6】 導電性部材が、転写ローラ又はトナー供
    給ローラである請求項1〜5のいずれかに記載の導電性
    部材
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の導電性
    部材を装着したことを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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