JP3357833B2 - 高分子材料,導電性部材及び画像形成装置 - Google Patents
高分子材料,導電性部材及び画像形成装置Info
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Description
性部材及び画像形成装置に関する。さらに詳しくは、画
像形成体や転写材などを汚染することがなく、かつ諸特
性に優れた導電性部材を与える高分子材料、この高分子
材料を用いた帯電用部材,現像用部材,転写用部材,ト
ナー供給用部材,クリーニング用部材などの導電性部材
及びこれらの導電性部材を装着してなる画像形成装置に
関するものである。
電子写真装置などの画像形成装置には、帯電用,現像
用,転写用,トナー供給用などに供される部材として、
高分子材料からなる部材が注目されており、帯電ロー
ラ,現像ローラ,転写ローラ,トナー供給ローラなどの
弾性を有するローラの形態で用いられている。弾性ロー
ラによる帯電や転写などのプロセスでは、この高分子材
料からなる部材は、従来のコロトロン帯電器などと比較
し、より低い電源電圧で必要な画像形成体帯電電位やト
ナー転写量が得られるなどの利点がある。これらの目的
に使用される高分子材料からなる部材には、通常ゴム又
はポリウレタンなどの高分子エラストマーやフォームが
用いられ、そして、これらには、画像形成体や転写材な
どを汚染することがなく、かつ104 〜1010Ωという
中抵抗領域で所定の抵抗値を有することが求められる場
合が多い。ところが、金属や金属酸化物の粉末、あるい
はカーボンブラックなどを混入させることにより、電子
写真用等の導電性部材として必要な中抵抗領域での抵抗
値が一定である高分子材料からなる部材を製造すること
は困難であり、たとえ製造できたとしても、電気抵抗の
位置ばらつきが大きく、かつ電気抵抗の電圧依存性が大
きいなどの問題があった。一方、極性を有する高分子材
料に、過塩素酸ナトリウムのようなイオン導電性物質を
混入させたものを用いることにより、中抵抗領域で抵抗
ばらつきや抵抗の電圧依存性が実質的にない高分子部材
を製造しうることが知られているが、このような高分子
部材は、32.5℃,85%のような高温高湿環境での抵
抗と、15℃,10%のような低温低湿環境での抵抗の
変動が大きいという問題があった。
従来の高分子材料からなる部材がもつ欠点を克服し、画
像形成体や転写材などを汚染することがなく、かつ諸特
性の優れた導電性部材を与える高分子材料、この材料を
用いた導電性部材及び該導電性部材を装着した画像形成
装置を提供することを目的とするものである。
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、実質上3個の
官能基を有するポリエーテルポリオールを主成分とする
ポリエーテルポリオールとジフェニルメタンジイソシア
ネート及び/又はその誘導体を主成分とするポリイソシ
アネート化合物から得られたプレポリマーを、末端水酸
基が実質上第一球である重量平均分子量500〜500
0のポリオールで鎖延長・硬化させてなる高分子材料を
用いた部材は、画像形成体や転写材などを汚染すること
がないこと、そして、特に該高分子材料にイオン導電剤
を加えて導電性を付与したものを用いた部材は、高温高
湿環境での抵抗と低温低湿環境での抵抗の変動が抑制さ
れ、電子写真用の導電性部材として好適であることを見
出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成したもの
である。すなわち、本発明は、実質上3個の官能基を有
するポリエーテルポリオールを主成分とするポリエーテ
ルポリオールとジフェニルメタンジイソシアネート及び
/又はその誘導体を主成分とするポリイソシアネート化
合物を反応させて得られたプレポリマーを、末端水酸基
が実質上第一級である重量平均分子量500〜5000
のポリオールで鎖延長・硬化させたことを特徴とする高
分子材料、特に好ましくは、イオン導電剤により導電性
が付与されてなる上記高分子材料を提供するものであ
る。また、本発明は、前記高分子材料を用いたことを特
徴とする導電性部材、及びこの導電性部材を装着したこ
とを特徴とする画像形成装置をも提供するものである。
レポリマーを調製するために用いるポリエーテルポリオ
ールとしては、例えばエチレンオキシドやプロピレンオ
キシドなどのアルキレンオキシドを付加重合して得られ
たポリエーテルポリオール、あるいはテトラヒドロフラ
ンなどを開環重合して得られたポリエーテルポリオール
などの中で、実質上3個の官能基を有するものが挙げら
れる。ポリエステルポリオールやポリオレフィン系ポリ
オールは、得られるプレポリマーの粘度が過度に上昇す
るため、使用することができない。これらの実質上3個
の官能基を有するポリエーテルポリオールは、得られる
高分子材料からなる部材が、画像形成体や転写材に対す
る非汚染性と、導電剤により導電性を付与した際の環境
安定性のバランスなどの点で、特に好ましいものであ
る。この実質上3個の官能基を有するポリエーテルポリ
オールは一種用いてもよいし、二種以上を用いてもよ
く、また本発明の効果が損なわれない範囲で、所望によ
り、他の各種ポリオールと適宜組み合わせて用いること
ができる。
させてプレポリマーを調製するのに用いられるポリイソ
シアネート化合物は、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト及びその誘導体を主成分とするものである。前記誘導
体としては、例えばカルボジイミド変性物、グリコール
変性物、イソシアヌレート変性物、ウレトンイミン変性
物などを挙げることができる。これらのポリイソシアネ
ート化合物の中で、ジフェニルメタンジイソシアネート
及び/又はその誘導体を主成分とするものは、得られる
高分子材料からなる部材の耐熱性を向上させるととも
に、画像形成体の非汚染性をさらに改良しうるので好適
である。このポリイソシアネート化合物は一種用いても
よく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
リオールとポリイソシアネート化合物とを反応させてプ
レポリマーを調製する。この際の反応条件については特
に制限はないが、通常下記のような条件で反応が行われ
る。すなわち、ポリエーテルポリオールとポリイソシア
ネート化合物との使用割合については、得られるプレポ
リマー中のイソシアネート基の含有量が、好ましくは2
〜20重量%、より好ましくは4〜8重量%の範囲にな
るように、ポリイソシアネート化合物を、化学量論的量
より、過剰に用いることが肝要である。また、反応温度
は、通常10〜120℃、好ましくは30〜90℃の範
囲で選ばれる。反応時間は、反応温度などにより異な
り、一義的に定めることはできないが、通常1〜150
時間程度、好ましくは3〜72時間程度である。
たプレポリマーを、ポリオールで鎖延長・硬化(即ち、
鎖延長させると共に硬化)させる。このポリオールとし
ては、末端水酸基が実質上第一級である重量平均分子量
500〜5000のポリオールを用いることが必要であ
り、このようなポリオールの例としては、ポリエーテル
ポリオール、ポリエステルポリオール、ポリオレフィン
系ポリオールなどが挙げられる。重量平均分子量が50
0未満のポリオールでは、得られる高分子材料にイオン
導電剤により導電性を付与した際の環境安定性の点で不
利となる。一方、重量平均分子量が5000を超えるポ
リオールでは、末端水酸基が第一級であっても、反応性
の低下により、得られる高分子材料からなる部材は、画
像形成体の汚染を引き起こすおそれがある。この末端水
酸基が実質上第一級である重量平均分子量500〜50
00のポリオールとしては、ポリテトラメチレンエーテ
ルグリコールが、プレポリマーとの相溶性及び得られる
高分子材料の機械的強度などの点から特に好適である。
なお、末端水酸基の第一級化率は、プロトン核磁気共鳴
スペクトル( 1H−NMR)の測定により定量すること
ができる。ここで、末端水酸基が実質上第一級であると
は、全末端水酸基に占める第一級末端水酸基の比率が9
0%以上、好ましくは98%以上であることをいう。こ
のポリオールは、一種用いてもよいし、二種以上を組み
合わせて用いてもよく、また本発明の効果が損なわれな
い範囲で、所望により、他の各種ポリオールと組み合せ
て用いることができる。このようにして得られた本発明
の高分子材料は、導電性部材に供されること、なかでも
各種電子写真用部材に供されることが好ましく、特にイ
オン導電剤により導電性を付与したものは、中抵抗弾性
部材として好適に用いられる。
限はなく、例えばテトラエチルアンモニウム,テトラブ
チルアンモニウム,ラウリルトリメチルアンモニウムな
どのドデシルトリメチルアンモニウム,ステアリルトリ
メチルアンモニウムなどのオクタデシルトリメチルアン
モニウム,ヘキサデシルトリメチルアンモニウム,ベン
ジルトリメチルアンモニウム,変性脂肪族ジメチルエチ
ルアンモニウムなどの過塩素酸塩,塩素酸塩,塩酸塩,
臭素酸塩,ヨウ素酸塩,ホウフッ化水素酸塩,硫酸塩,
アルキル硫酸塩,カルボン酸塩,スルホン酸塩などのア
ンモニウム塩;リチウム,ナトリウム,カルシウム,マ
グネシウムなどのアルカリ金属又はアルカリ土類金属の
過塩素酸塩,塩素酸塩,塩酸塩,臭素酸塩,ヨウ素酸
塩,ホウフッ化水素酸塩,トリフルオロメチル硫酸塩,
スルホン酸塩などが挙げられる。これらの中で、特にア
ルキル硫酸の第四級アンモニウム塩及び多塩基カルボン
酸の第四級アンモニウム塩が、連続通電時の抵抗上昇が
小さいので好適である。このイオン導電剤は一種用いて
もよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。また、
その配合量は特に制限はなく、各種状況に応じて適宜選
定されるが、通常、高分子材料100重量部に対し、0.
001〜5重量部、好ましくは0.05〜2重量部の割合
で配合される。これにより、104 〜1010Ωの中抵抗
領域で、電気抵抗の位置ばらつきが少なく、かつ電気抵
抗の電圧依存性が少ない上、環境変化に対する抵抗の変
動が少ない導電性部材を与える導電性高分子材料が得ら
れる。また、この導電性高分子材料には、本発明の効果
が損なわれない範囲で、所望により、前記イオン導電剤
と共に、カーボンブラックや金属粉,金属酸化物粉など
のフィラー系導電材料を適宜添加することができる。
特に制限はなく、常法によればよいが、その一例を示せ
ば次のとおりである。まず、前記のプレポリマーと鎖延
長剤であるポリオール及び所望により用いられるイオン
導電剤や他の導電性付与剤,カーボンブラックなどの補
強着色剤,架橋反応触媒などを均質に混合したのち、加
熱して反応硬化させることにより、本発明の高分子材料
が得られる。原料を混合する際の温度や時間については
特に制限はないが、混合温度は、通常10〜90℃、好
ましくは20〜60℃の範囲であり、混合時間は、通常
10秒〜20分間、好ましくは30秒〜5分間程度であ
る。また、加熱して反応硬化させる際、従来公知の方法
により、発泡させることにより、ポリウレタンフォーム
からなる高分子材料を作製することができる。ここで、
発泡方法については特に制限はなく、発泡剤を用いる方
法、機械的な攪拌により気泡を混入する方法など、いず
れの方法をも用いることができる。なお発泡倍率は、適
宜定めればよく、特に制限はない。
られた高分子材料を用いたものであって、該導電性部材
が導電性ローラである場合には、通常、鉄にメッキを施
したものやステンレス鋼などからなる芯金を、前記の導
電性高分子材料で被覆することにより製造される。この
導電性ローラは、用途によっては、導電性や半導電性、
あるいは絶縁性の塗料により、その外側を塗装してもよ
い。本発明の導電性部材は、その用途については特に制
限はないが、例えば帯電用部材,現像用部材,転写用部
材,トナー供給用部材及びクリーニング用部材などとし
て好適に用いられる。また、本発明の画像形成装置は、
前記の導電性部材、すなわち帯電用部材,現像用部材,
転写用部材,トナー供給用部材及びクリーニング用部材
などを装着してなるものである。
として、画像形成装置に装着した例について説明する。
図1は、本発明の導電性部材(転写用部材)を用いた画
像形成装置における転写装置の一例を示す説明図であっ
て、芯金(図示せず)を具備した本発明の転写用部材
(転写ローラ)1を画像形成体(感光体)2に紙などの
記録媒体(転写材)4を介して当接させ、該転写用部材
1と画像形成体2との間に、電源3により電圧を印加
し、画像形成体と転写用部材間に電界を発生させること
によって、画像形成体2上のトナーを記録媒体4に転写
するものである。
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。 実施例1 (1)プレポリマーの調製 グリセリンにプロピレンオキシドとエチレンオキシドを
ランダムに付加し、オキシエチレン単位の含有量が16
重量%、官能基数が実質上3、重量平均分子量5000
のポリエーテルポリオールを製造した。このポリエーテ
ルポリオール100重量部を、予め40℃に加熱し、4
0℃に加熱したジフェニルメタンジイソシアネート30
重量部と混合、攪拌して密閉容器に入れ、40℃で48
時間反応させたところ、イソシアネート基含有量が5.6
7重量%のプレポリマーが得られた。 (2)ウレタンフォーム製ローラの作製 上記(1)で得られたプレポリマー60重量部、重量平
均分子量1000で、末端水酸基が実質上第一級である
(第一級化率99%)ポリテトラメチレンエーテルグリ
コール16.2重量部、重量平均分子量3000で、末端
水酸基が実質上第一級であるポリテトラメチレンエーテ
ルグリコール23.8重量部、反応性シリコーン系整泡剤
4重量部、シュウ酸ビス(ベンジルトリメチルアンモニ
ウム)1重量部を重量平均分子量3000であって、末
端水酸基が実質上第一級である液状化ポリテトラメチレ
ンエーテルグリコール2重量部に予め懸濁したイオン導
電剤3重量部及びジブチル錫ジウラレート0.003重量
部を機械的攪拌により発泡させながら混合し、この混合
物を用い、直径6mmの金属製シャフトを中心に配設し
た直径16.5mm、長さ215mmのウレタンフォーム
製ローラを作製した。
抗 上記(2)で得られたローラを厚さ5mmのアルミニウ
ム板の上に載せ、ローラの両端をそれぞれ500gの力
で圧接しながら、芯金と銅板の間の電気抵抗を測定し
た。測定時の温度,湿度はそれぞれ20℃,50%であ
った。電気抵抗は、印加電圧が1000Vのとき2.9×
108 Ωであった。また、測定時の温度,湿度がそれぞ
れ32.5℃,85%では、印加電圧1000Vで電気抵
抗は4.4×107 Ω、15℃,10%では、印加電圧1
000Vで9.9×108 Ωであった。 (4)ウレタンフォーム製ローラの転写ローラとしての
応用 上記(2)で得られたローラを、図1に示す転写装置
に、転写ローラとして組み込んだ。温度,湿度がそれぞ
れ15℃,10%の環境でグレースケール、黒ベタ、白
ベタ画像を印刷させたところ良好な画像が得られ、さら
に温度,湿度がそれぞれ32.5℃,85%の環境でグレ
ースケール、黒ベタ、白ベタ画像を印刷させたところ良
好な画像が得られた。 (5)ウレタンフォーム製ローラの感光体汚染性 上記(2)で得られたローラの両端をそれぞれ500g
の力で感光体に圧接したまま、温度,湿度がそれぞれ4
0℃,95%の環境に120時間放置し、次いでローラ
を取り外した感光体を、温度,湿度がそれぞれ20℃,
50%の環境に48時間放置したのち、図1の転写装置
にこの感光体を組み込んで、温度,湿度がそれぞれ20
℃,50%の環境でグレースケール、黒ベタ、白ベタ画
像を印刷させたところ、良好な画像が得られた。
を、トリレンジイソシアネート20重量部と混合、攪拌
し、実施例1と同様の反応条件で、イソシアネート基含
有率5.46重量%のプレポリマーを調製した。 (2)ウレタンフォーム製ローラの作製 上記(1)で得られたプレポリマー100重量部、重量
平均分子量1000で、末端水酸基が実質上第一級であ
る(第一級化率99%)ポリテトラメチルエーテルグリ
コール50重量部、反応性シリコーン系整泡剤4重量
部、シュウ酸ビス(ベンジルトリメチルアンモニウム)
1重量部を重量平均分子量3000で、末端水酸基が実
質上第一級である液状化ポリテトラメチレンエーテルグ
リコール2重量部に予め懸濁したイオン導電剤3重量部
及びジブチル錫ジラウレート0.005重量部を、実施例
1と同様に混合し、この混合物を用いて、実質例1と同
様なウレタンフォーム製ローラを作製した。
抗 上記(2)で得られたローラの電気抵抗を実施例1と同
様にして測定した。温度,湿度がそれぞれ20℃,50
%、印加電圧1000Vで電気抵抗は4.9×108 Ωで
あり、温度,湿度がそれぞれ32.5℃,85%、印加電
圧1000Vで5.4×107 Ω、温度,湿度がそれぞれ
15℃,10%、印加電圧1000Vで2.1×109 Ω
であった。 (4)ウレタンフォーム製ローラの感光体汚染性 上記(2)で得られたローラの感光体汚染性を実施例1
と同様にして評価した。黒ベタ、白ベタでは良好な画像
が得られ、グレースケールでは感光体にローラを圧接し
た位置に相当する部分で、グレースケールに微弱な画像
不良が観察された。
1,4−ブタンジオール5.6重量部、反応性シリコーン
系整泡剤4重量部、シュウ酸ビス(ベンジルトリメチル
アンモニウム)1重量部をポリエーテポリオール〔グリ
セリンにプロピレンオキシドとエチレンオキシドをラン
ダム付加し、オキシエチレン単位の含有率が12重量
%、官能基数が実質上3、重量平均分子量が3500
で、末端水酸基が実質上第二級である(第二級化率99
%)もの〕2重量部に予め懸濁したイオン導電剤3重量
部及びジブチル錫ジラウレート0.01重量部を、実施例
1と同様にして混合し、この混合物を用い実施例1と同
様にしてウレタンフォーム製ローラを作製した。 (2)ウレタンフォーム製ローラの電気抵抗 上記(1)で得られたローラの電気抵抗を実施例1と同
様にして測定した。温度,湿度がそれぞれ20℃,50
%、印加電圧1000Vで電気抵抗は5.4×108 Ω、
温度,湿度がそれぞれ32.5℃,85%、印加電圧10
00Vで2.4×107 Ω、温度,湿度がそれぞれ15
℃,10%、印加電圧1000Vで9.2×109 Ωであ
った。これは、実施例1のローラと比較して、抵抗の環
境安定性が劣ることを示している。 (3)ウレタンフォーム製ローラの感光体汚染性 上記(1)で得られたローラの感光体汚染性を実施例1
と同様にして評価した。グレースケール、黒ベタ、白ベ
タ画像で、良好な画像が得られた。
グリセリンにプロピレンオキシドとエチレンオキシドを
ランダム付加し、オキシエチレン単位の含有率が12重
量%、官能基数が実質上3、重量平均分子量が3500
で、末端水酸基が実質上第二級である(第二級化率99
%)ポリエーテルポリオール142重量部、反応性シリ
コーン系整泡剤4重量部、シュウ酸ビス(ベンジルトリ
メチルアンモニウム)1重量部を上記と同じポリエーテ
ルポリオール2重量部に予め懸濁したイオン導電剤3重
量部及びジブチル錫ジラウレート0.1重量部を、実施例
1と同様にして混合し、この混合物を用い、実施例1と
同様にしてウレタンフォーム製ローラを作製した。 (2)ウレタンフォーム製ローラの電気抵抗 上記(1)で得られたローラの電気抵抗を実施例1と同
様にして測定した。温度,湿度がそれぞれ20℃,50
%、印加電圧1000Vで電気抵抗は1.6×108 Ω、
温度,湿度がそれぞれ32.5℃,85%、印加電圧10
00Vで4.2×107 Ω、温度,湿度がそれぞれ15
℃,10%、印加電圧1000Vで6.8×109 Ωであ
った。 (3)ウレタンフォーム製ローラの感光体汚染性 上記(1)で得られたローラの感光体汚染性を実施例1
と同様にして評価した。グレースケール、黒ベタ、白ベ
タのいずれの画像も、感光体にローラを圧接した位置に
相当する部分で、画像不良が観察された。このようなロ
ーラは、電子写真用途に不適切なものである。以上、実
施例及び比較例の部材構成と性能を、まとめて第1表に
示す。
ル 1,4−BD: 1,4−ブタンジオール 2BTMA−OX: シュウ酸ビス(ベンジルトリメチ
ルアンモニウム)DBTL : ジブチル錫ジラウレ
ート 環境指数 : 15℃,10%における抵抗の対数値
と、32.5℃,85%における抵抗の対数値の差 感光体汚染性 ○: グレースケール,黒ベタ,白ベタのいずれの画像
も良好である。 △: 一部の画像で不良がみられる。 ×: グレースケール,黒ベタ,白ベタのいずれの画像
も不良である。
た部材が、画像形成体や転写材などを汚染することがな
く、しかもその導電性部材が、環境変化による電気抵抗
の変動が小さいなど、諸特性に優れたものである。した
がって、本発明の高分子材料は、帯電用部材,現像用部
材,転写用部材,トナー供給用部材及びクリーニング用
部材などの導電性部材に好適に用いられる。
おける転写装置の一例を示す説明図である。
Claims (16)
- 【請求項1】 実質上3個の官能基を有するポリエーテ
ルポリオールを主成分とするポリエーテルポリオールと
ジフェニルメタンジイソシアネート及び/又はその誘導
体を主成分とするポリイソシアネート化合物を反応させ
て得られたプレポリマーを、末端水酸基が実質上第一級
である重量平均分子量500〜5000のポリオールで
鎖延長・硬化させたことを特徴とする高分子材料。 - 【請求項2】 末端水酸基が実質上第一級である重量平
均分子量500〜5000のポリオールが、ポリテトラ
メチレンエーテルグリコールである請求項1記載の高分
子材料。 - 【請求項3】 イオン導電剤により導電性が付与されて
なる請求項1又は2記載の高分子材料。 - 【請求項4】 イオン導電剤が、多塩基カルボン酸及び
/又はアルキル硫酸の第四級アンモニウム塩である請求
項3記載の高分子材料。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の高分子
材料を用いたことを特徴とする導電性部材。 - 【請求項6】 帯電用部材である請求項5記載の導電性
部材。 - 【請求項7】 現像用部材である請求項5記載の導電性
部材。 - 【請求項8】 転写用部材である請求項5記載の導電性
部材。 - 【請求項9】 トナー供給用部材である請求項5記載の
導電性部材。 - 【請求項10】 クリーニング用部材である請求項5記
載の導電性部材。 - 【請求項11】 請求項5記載の導電性部材を装着した
ことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項12】 導電性部材が、帯電用部材である請求
項11記載の画像形成装置。 - 【請求項13】 導電性部材が、現像用部材である請求
項11記載の画像形成装置。 - 【請求項14】 導電性部材が、転写用部材である請求
項11記載の画像形成装置。 - 【請求項15】 導電性部材が、トナー供給用部材であ
る請求項11記載の画像形成装置。 - 【請求項16】 導電性部材が、クリーニング用部材で
ある請求項11記載の画像形成装置。
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US7501080B2 (en) | 2003-11-17 | 2009-03-10 | Bridgestone Corporation | Electrically conductive polymer member, transfer roller, and image forming device |
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1998
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