JP4360174B2 - 導電性ロール及びその製造方法 - Google Patents
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Description
(イ)アスカー硬度がC5°〜C80°
(ロ)電気抵抗値が1×104〜1×108Ω
(ハ)軟質ポリウレタンフォームの密度が0.1〜0.8g/cm3
しかしながら、特許文献1に使用されている過塩素酸のアルカリ金属塩では、ポリオールへの溶解性が不十分であったり、発熱したりして、実用上問題があった。また、特許文献2に記載された導電性ポリウレタンフォームを用いたロールは、上記の条件(イ)〜(ハ)をすべて満たすものか否かが不明であり、電子写真装置用のロールとして適当なものであるのかが不明であった。
前記ポリウレタンフォームが、有機ポリイソシアネート(A)、ポリオール(B)、触媒(C)、整泡剤(D)、及び導電性付与物質(E)を分散混合させたポリウレタンフォーム形成性組成物を、更に不活性ガスを機械的攪拌によって混合分散させた後、発泡硬化させてなり、
前記導電性付与物質(E)が、カリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド又はリチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドのいずれか一方又は両方を含むイオン性導電剤(E1)を含み、
導電性ロールのアスカー硬度がC5°〜C80°、抵抗値が1×104〜1×108Ωであり、
ポリウレタンフォームの密度が0.1〜0.8g/cm3 であることを特徴とする。
<導電性ロール>
導電性ロールの形状
芯材 :直径6mm×長さ270mm
ポリウレタンフォーム:半径方向厚8mm×長さ230mm
なお、芯材が、ポリウレタンフォームの両端からそれぞれ20mmはみ出した形状とした。
<アスカー硬度>
芯材の周囲にポリウレタンフォームが形成された導電性ロールの表面に、アスカー硬度計Cタイプを押し当てて、アスカー硬度を測定した。なお、アスカー硬度の測定は、5ヶ所以上行い、その平均値を測定値とした。また、測定雰囲気は23℃×55%RHとした。
<電気抵抗値>
導電性ロールを300mm×300mm×3mmのアルミ板上に静置し、ポリウレタンフォームからはみ出している芯材とアルミ板とにそれぞれ電極を接続し、電極間に1,000Vの電圧を印加して、電気抵抗値を測定した。なお、電気抵抗値の測定は、導電性ロールを適宜回転させて5回以上測定し、その平均値を測定値とした。また、測定雰囲気は23℃×55%RHとした。
<密度>
導電性ロールの質量から芯材の質量を差し引いた値を求め、芯材の周囲に形成されたポリウレタンフォームの見かけ体積で除して、ポリウレタンフォームの密度とした。
前記導電性付与物質(E)が、カリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド又はリチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドのいずれか一方又は両方を含むイオン性導電剤(E1)を含むことを特徴とする導電性ロールを製造する方法によって得ることができる。
MDIは、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(以下、「4,4′−MDI」と略記)、2,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(以下、「2,4′−MDI」と略記)、2,2′−ジフェニルメタンジイソシアネート(以下、「2,2′−MDI」と略記)の3種類の異性体の任意割合の混合物(場合によってはいずれかの単品)の形で存在する。本発明において、好ましいMDIは、得られる導電性ポリウレタンフォームの導電性や物性を考慮すると、4,4′−MDI含有量が50〜100質量%のものである。また、MDIの一部を後述するポリオールと反応させて、イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーとしてもよい。
(イ)導電性ロールのアスカー硬度がC5°〜C80°
(ロ)導電性ロールの電気抵抗値が1×104〜1×108Ω
(ハ)軟質ポリウレタンフォームの密度が0.1〜0.8g/cm3
(イ)導電性ロールのアスカー硬度がC20°〜C50°
(ロ)導電性ロールの電気抵抗値が1×105〜1×107Ω
(ハ)軟質ポリウレタンフォームの密度が0.3〜0.5g/cm3
となる物性値を有するものが、例えば、紙送りロールや感光ドラムに接触するロールにおいて、物性のバランスが最適なものとなる。
攪拌機、冷却管、窒素導入管、温度計を備えた容量1,000mlの反応器を用い、後に記す表1に示す配合比率で、MDI−1又はMDI−2とポリオール−1とを仕込んで、攪拌しながら80℃にて4時間反応させ、イソシアネート基末端プレポリマーNCO−1、NCO−2を得た。
容量2,000mlの反応器に、後に記す表2及び表3に示す配合で原料を仕込み、十分に混練して、ポリオールプレミックスOH−1〜13を調製した。
表2及び表3に示す配合比率で配合した液温25℃のポリオールプレミックスOH−1〜OH−13をミキサーにより機械的に5分間撹拌して乾燥空気を混入させた後、表1に示すポリイソシアネートNCO−1又はNCO−2を混合し、更に2分間撹拌して乾燥空気を追加混入させてポリウレタンフォーム形成性組成物の混合液とする。そして、このようにして得られた混合液を、金属製芯材をセットした分割式金型に流し込み、80℃に調整した熱風オーブン中に2時間静置して硬化させた後、更に室温にて3日間養生させる。その後、金型からロールを取り出し、所定の形状になるように表面を研削して、後に記す表4及び表5に示す実施例1から実施例10、比較例1から比較例3の導電性ロールを得た。
導電性ロールを300mm×300mm×3mmのアルミ板上に静置し、フォームからはみ出ている芯材とアルミ板とに電極を接続した。次いで電極間に1,000Vの電圧を印加して、電気抵抗値を測定した。なお、電気抵抗値は、測定器としてアドヴァンテスト製R8340を使用し、導電性ロールを適宜回転させて5回以上測定した平均値とした。また、測定雰囲気は23℃×55%RHとした。また、電気抵抗値のばらつきは、測定値の対数の最大値と最小値の差で評価し、電気抵抗値の安定性は、測定雰囲気を5℃×35%RH、28℃×85%RHの2条件で測定し、23℃×55%RHの雰囲気で測定した結果を合わせて評価した。なお、5℃×35%RH、28℃×85%RHの雰囲気下においても、23℃×55%RHの雰囲気下と同様に、導電性ロールを適宜回転させて5回以上測定し、その平均値をその測定雰囲気における導電性ロールの電気抵抗値とした。
表4及び表5により、イオン性導電剤を含む実施例1〜実施例10では、電気抵抗値、密度、アスカー硬度のいずれもが良好な範囲内になることが確認できた。また、イオン性導電剤を含む実施例1〜実施例10は、比較例1〜比較例3と比較して、環境変化による電気抵抗値の変化が小さく、部位による電気抵抗値のばらつきも小さいことが明らかとなった。
Claims (2)
- 導電性を有する芯材の周囲にポリウレタンフォームが形成されてなる導電性ロールであって、
前記ポリウレタンフォームが、有機ポリイソシアネート(A)、ポリオール(B)、触媒(C)、整泡剤(D)、及び導電性付与物質(E)を分散混合させたポリウレタンフォーム形成性組成物を、更に不活性ガスを機械的攪拌によって混合分散させた後、発泡硬化させてなり、
前記導電性付与物質(E)が、カリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(E1)と導電性カーボン(E2)を含み、
前記カリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(E1)と前記導電性カーボン(E2)の質量比が、(E1):(E2)=50:50〜90:10の範囲であり、且つ、前記有機ポリイソシアネート(A)と前記ポリオール(B)の総和量に対する前記導電性付与物質(E)の添加量が、0.3〜5.0質量%の範囲であって、
導電性ロールのアスカー硬度がC5°〜C80°、抵抗値が1×104〜1×108Ωであり、
ポリウレタンフォームの密度が0.1〜0.8g/cm3であることを特徴とする導電性ロール。 - 有機ポリイソシアネート(A)、ポリオール(B)、触媒(C)、整泡剤(D)、及び導電性付与物質(E)を分散混合させたポリウレタンフォーム形成性組成物を、更に不活性ガスを機械的攪拌によって混合分散させた後、発泡硬化させてなるポリウレタンフォームを、導電性を有する芯材の周囲に形成させる導電性ロールの製造方法であって、
前記導電性付与物質(E)が、カリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(E1)と導電性カーボン(E2)を含み、
前記カリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(E1)と前記導電性カーボン(E2)の質量比が、(E1):(E2)=50:50〜90:10の範囲であり、且つ、前記有機ポリイソシアネート(A)と前記ポリオール(B)の総和量に対する前記導電性付与物質(E)の添加量が、0.3〜5.0質量%の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の導電性ロールを製造する方法。
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