JPH08134170A - ポリウレタンエラストマー - Google Patents

ポリウレタンエラストマー

Info

Publication number
JPH08134170A
JPH08134170A JP6301489A JP30148994A JPH08134170A JP H08134170 A JPH08134170 A JP H08134170A JP 6301489 A JP6301489 A JP 6301489A JP 30148994 A JP30148994 A JP 30148994A JP H08134170 A JPH08134170 A JP H08134170A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyurethane elastomer
elastomer
polyethylene glycol
mold
isocyanate compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6301489A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Takei
正史 武居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
Priority to JP6301489A priority Critical patent/JPH08134170A/ja
Publication of JPH08134170A publication Critical patent/JPH08134170A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリウレタンエラストマーの物性を損なわず
に、型内架橋時間を短縮するブレード用ポリウレタンエ
ラストマー及びローラ用ポリウレタンエラストマーを提
供する。 【構成】 数平均分子量が400〜8000であるポリ
エチレングリコール、イソシアネート化合物及び架橋剤
を反応させてなり、前記架橋剤の全部又は一部が、下記
式(1)で表されるトリス(2−ヒドロキシエチル)イ
ソシアヌレートであるブレード部材用ポリウレタンエラ
ストマー。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真装置、印刷機
等に使用されるブレード及びローラの弾性部材を形成す
るポリウレタンエラストマーに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置は、表面に光導電体層を設
けた感光体を有しており、作動の際、上記感光体の外周
面が一様に帯電され、ついで被模写体の被模写像を介し
てその外周面を露光することにより、静電潜像を形成
し、この静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成
し、これを紙等に転写し、定着させるものである。
【0003】この過程において、転写後の感光体の外周
上、転写ベルト表面等に残留するトナーを除去したり、
現像ロールの外周上にトナーを薄層で担持させたり、除
去したトナーがこぼれ落ちないようにシールしたりする
ため、種々のブレードが使用されている。これらのブレ
ードは、通常、金属板よりなる支持体に、弾性体よりな
るブレード部材を接合した構成をなしたものが使用され
る。
【0004】また、このような装置には、記録紙の搬送
用、現像剤担持用、転写用、定着用として、種々のロー
ラが使用されている。これらのローラは、通常、金属よ
りなる支持軸の外周に弾性体よりなる弾性層を形成し、
弾性層の外周に必要に応じて表面層を形成したものが使
用される。
【0005】上述の電子写真装置、印刷機等に使用され
るブレード及びローラの弾性部材には、耐候性、耐水
性、耐薬品性、耐汚染性、電気特性に優れ、弾性にと
み、高度の耐磨耗性を有すること等から、従来からポリ
ウレタンエラストマーが広く用いられている。
【0006】上記弾性部材用ポリウレタンエラストマー
としては、例えば、高分子量ポリオール、イソシアネー
ト化合物及び架橋剤からなり、熱硬化したもの等が用い
られている。上記高分子量ポリオールとしては、ポリエ
チレングリコール(以下「PEG」という)等が広く用
いられている。上記架橋剤としては、トリメチロールプ
ロパン(以下「TMP」という)、ブタンジオール(以
下「BD」という)等が汎用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のような組成から
なる従来のPEG系ポリウレタンエラストマーは、成形
時金型内で架橋し硬化するまでの時間が長く、成形品を
金型から取り出すまでの時間が長いので、連続的に生産
する場合、金型を多く必要とし、架橋硬化のための設備
も大型となり、コストアップになる等の問題があった。
それを補うために、例えば、架橋硬化時の温度を高くし
て、成形品を金型から取り出すまでの時間を短縮するこ
と等が行われていたが、温度を高くすることにより、得
られるポリウレタンエラストマーの物性低下を生じる等
の問題があった。
【0008】本発明は、上記に鑑み、ポリウレタンエラ
ストマーの物性を損なわずに、型内架橋時間を短縮する
ブレード用ポリウレタンエラストマー及びローラ用ポリ
ウレタンエラストマーを提供することを目的とするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、ブレー
ド部材用ポリウレタンエラストマーが、数平均分子量が
400〜8000であるポリエチレングリコール、イソ
シアネート化合物及び架橋剤を反応させてなり、上記架
橋剤の全部又は一部が、下記式(1)で表されるトリス
(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートであるとこ
ろにある。
【0010】
【化3】
【0011】本発明のブレード部材用ポリウレタンエラ
ストマーは、ポリエチレングリコール、イソシアネート
化合物及び架橋剤を反応させて得られるものである。上
記ポリエチレングリコールの数平均分子量は、400〜
8000である。400未満では、イソシアネート化合
物との反応でゲル化を起こしやすく、得られるポリウレ
タンエラストマーの硬度が高くなり、柔軟性が低下し、
8000を超えると、成形時、硬化するまでの時間が長
くなり、生産性に劣り、得られるポリウレタンエラスト
マーが強度が小さく伸びの大きいものとなるので、上記
範囲に限定される。より好ましくは1000〜5000
である。
【0012】上記イソシアネート化合物としては特に限
定されず、例えば、トリレンジイソシアネート(以下
「TDI」という)、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト(MDIと略す)、ナフチレンジイソシアネート(N
DIと略す)、トリジンジイソシアネート(TODIと
略す)、これらの異性体、変性体等を挙げることができ
る。
【0013】上記架橋剤は、全部又は一部が、式(1)
で表されるトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌ
レート(以下「THEI」という)である。上記架橋剤
の一部をTHEIとする場合、THEIと併用する架橋
剤としては、1,1,1−トリメチロールプロパン(T
MP)が好ましい。
【0014】本発明のブレード用ポリウレタンエラスト
マーの製造方法としては特に限定されず、例えば、ポリ
エチレングリコールとイソシアネート化合物とを反応さ
せて、末端にイソシアネート基を有するプレポリマーを
調整し、このプレポリマーに架橋剤を反応させるプレポ
リマー法;ポリエチレングリコール、イソシアネート化
合物及び架橋剤を同時に反応させるワンショット法;一
旦エラストマーにした素材を混練りして用いるミラブル
法等を挙げることができる。
【0015】これらの方法により、三つの成分を混合し
た粘性液を、所定温度に加熱した金型に注入し、金型内
で加熱保持しつつ架橋硬化させ、金型より取り出し、常
温で又は加熱しつつ、熟成することより、ポリウレタン
エラストマーを得ることができる。
【0016】本発明のブレード部材用ポリウレタンエラ
ストマーには、更に、用途に応じて、ジオクチルフタレ
ート等の可塑剤、カーボンブラック等の導電性付与材
を、反応前にポリエチレングリコールに又は架橋中に混
合して用いることができる。
【0017】本発明のブレード部材用ポリウレタンエラ
ストマーは、例えば、常温注型法、遠心成形法、減圧注
入法等により成形して得られ、所定サイズに裁断し、必
要に応じて洗浄を行うこと等により、ブレード部材とす
ることができる。
【0018】本発明のローラ部材用ポリウレタンエラス
トマーは、本発明のブレード部材用ポリウレタンエラス
トマーと同様の構成からなる。本発明のローラ部材用ポ
リウレタンエラストマーは、予め、サンドブラスト等で
外周を粗面加工した外周面に接着処理をした支持軸を金
型に配置し、金型内面と支持軸外周とで形成される空隙
に、上述のプレポリマー法、ワンショット法等で反応さ
せた粘性液を注入し、架橋、硬化させることにより、ロ
ーラ部材とすることができる。また、金型に支持軸を設
置しないで、本発明のポリウレタンエラストマーよりな
る円筒状の成形品を得てローラ部材とすることもでき
る。
【0019】
【作用】一般にポリウレタンエラストマーを形成する架
橋剤として汎用されているTMP、1,4−BD、2,
3−BD等は、その構造上、極性が比較的低いので、極
性の高いポリオールであるポリエチレングリコールとの
相溶性が低く、反応性が低い。また、TMP、2,3−
BD等は、分子構造上、側鎖を有するが、そのような側
鎖も立体障害を起こし、反応性低下の原因となる。
【0020】本発明で使用される架橋剤であるトリス
(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートは、カルボ
ニル基を複数有して極性が高く、しかも環構造がほぼ平
面なので、立体障害が少なく、ポリエチレングリコール
と相溶性が良好であり、反応性が高いので、反応時間を
短縮することができ、また、中温で反応させることがで
きるので、得られるブレード部材用ポリウレタンエラス
トマーの物性を低下させることもない。
【0021】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0022】実施例1 60℃で真空乾燥したPEG1000(和光純薬工業社
製、試薬1級)に〔NCO〕/〔OH〕=2となるよう
にTDI(日本ポリウレタン社製、コロネートT10
0)を加え、約80℃で、1時間反応させ、イソシアネ
ート基を両末端に有するプレポリマーを得た。次に15
0℃に加熱して溶解した架橋剤(TMP/THEI=8
0/20 OHmol%、TMP:東京化成工業社製、
THEI:東京化成工業社製)を、〔NCO〕/〔O
H〕=1となるように、75℃に保持した上記イソシア
ネート両末端プレポリマーに加え、600rpmで回転
するアジターで約1分攪拌した粘性液を、予め100℃
に加温しておいた2mm厚の板状体を成形する金型に注
型した。そして粘性液が硬化し、金型より脱型できるよ
うになった時間を型内架橋時間として記録した。その後
得られた2mm厚の板状体を100℃、24時間のアフ
ターキュアーをして、ポリウレタンエラストマーからな
る板を得た。この板を用いてJIS K 6301に準
じてブレート部材用ポリウレタンエラストマーのヤング
率を測定した。その結果を表1に示した。
【0023】実施例2〜4及び比較例1〜6 表1に示した組成を用いた以外は実施例1と同様にし
て、ポリウレタンエラストマーを得た。その結果を表1
に示した。表1中、PEG3000は、和光純薬工業社
製、ポリエチレングリコール3000(分子量300
0、試薬1級)を、PTMG1000は、保土谷化学工
業社製、ポリテトラメチレングリコール1000(分子
量1000)を、PTMG3000は、保土谷化学工業
社製、ポリテトラメチレングリコール3000(分子量
3000)を表す。
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】本発明のブレード部材用ポリウレタンエ
ラストマーは、ポリエチレングリコール、イソシアネー
ト化合物及び架橋剤からなり、上記架橋剤として全部又
は一部にTHEIを用いるので、物性に影響を与えず
に、飛躍的に短い型内架橋時間で得ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 数平均分子量が400〜8000である
    ポリエチレングリコール、イソシアネート化合物及び架
    橋剤を反応させてなり、前記架橋剤の全部又は一部が、
    下記式(1)で表されるトリス(2−ヒドロキシエチ
    ル)イソシアヌレートであることを特徴とするブレード
    部材用ポリウレタンエラストマー。 【化1】
  2. 【請求項2】 数平均分子量が400〜8000である
    ポリエチレングリコール、イソシアネート化合物及び架
    橋剤を反応させてなり、前記架橋剤の全部又は一部が、
    下記式(1)で表されるトリス(2−ヒドロキシエチ
    ル)イソシアヌレートであることを特徴とするローラ部
    材用ポリウレタンエラストマー。 【化2】
JP6301489A 1994-11-09 1994-11-09 ポリウレタンエラストマー Pending JPH08134170A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6301489A JPH08134170A (ja) 1994-11-09 1994-11-09 ポリウレタンエラストマー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6301489A JPH08134170A (ja) 1994-11-09 1994-11-09 ポリウレタンエラストマー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08134170A true JPH08134170A (ja) 1996-05-28

Family

ID=17897532

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6301489A Pending JPH08134170A (ja) 1994-11-09 1994-11-09 ポリウレタンエラストマー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08134170A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006290934A (ja) * 2005-04-06 2006-10-26 Canon Chemicals Inc 電子写真装置用ブレード
JP2008009400A (ja) * 2006-06-02 2008-01-17 Synztec Co Ltd クリーニングブレード部材
JP2008250311A (ja) * 2007-03-05 2008-10-16 Canon Chemicals Inc 電子写真装置用ブレード

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006290934A (ja) * 2005-04-06 2006-10-26 Canon Chemicals Inc 電子写真装置用ブレード
JP4585360B2 (ja) * 2005-04-06 2010-11-24 キヤノン化成株式会社 電子写真装置用ブレード
JP2008009400A (ja) * 2006-06-02 2008-01-17 Synztec Co Ltd クリーニングブレード部材
JP2008250311A (ja) * 2007-03-05 2008-10-16 Canon Chemicals Inc 電子写真装置用ブレード

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009063993A (ja) 電子写真用クリーニングブレード
JP2013041264A (ja) 現像剤担持体、電子写真プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置
JPH09127846A (ja) 電子写真装置用ブレード体
JP4227909B2 (ja) クリーニングブレードの製造方法、該製造方法で製造されたクリーニングブレードおよび該クリーニングブレードを組み込んでなる電子写真装置
JP3154292B2 (ja) 電子写真装置用ブレード体
JPH08134170A (ja) ポリウレタンエラストマー
JP3087230B2 (ja) 電子写真複写機用クリーニング・ブレード
JPH02284191A (ja) 電子写真複写機用クリーニング・ブレード
JP2004037630A (ja) トナー供給ローラ
JPH08179669A (ja) 電子写真装置用クリーニングブレード
JPH0316705A (ja) 電子写真複写機用クリーニング・ブレードの製造方法
JP2948132B2 (ja) 導電性ローラおよび現像ローラ
JP2017134386A (ja) クリーニングブレード、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置
JPH05278045A (ja) 電子写真複写機用クリーニング・ブレードの製造方法
JP3653122B2 (ja) 導電性ローラ
JP3855885B2 (ja) 電子写真機器用無端ベルトおよびその製法
JP3593203B2 (ja) 電子写真装置用クリーニングブレード
JPH08297451A (ja) 電子写真装置用クリーニングブレード
JP2948129B2 (ja) 導電性ローラおよび現像ローラ
JP2002236438A (ja) 電子写真装置用クリーニングブレード
JP3363364B2 (ja) 電子写真装置用ブレード
JP3602920B2 (ja) 電子写真装置用クリーニングブレード
JPH11249412A (ja) 電子写真装置用導電性ローラ
JPH0934215A (ja) 導電性ローラ
JPH0990739A (ja) 導電性ローラ