JPH0911369A - 多層樹脂容器 - Google Patents

多層樹脂容器

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JPH0911369A
JPH0911369A JP7161890A JP16189095A JPH0911369A JP H0911369 A JPH0911369 A JP H0911369A JP 7161890 A JP7161890 A JP 7161890A JP 16189095 A JP16189095 A JP 16189095A JP H0911369 A JPH0911369 A JP H0911369A
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resin
layer
interference color
container
color pigment
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JP7161890A
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Ryoji Odate
良次 尾立
Hiroto Kashima
浩人 鹿島
Hideo Fukushima
英夫 福島
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】2層以上の多層樹脂容器の少なくとも1層に干
渉色顔料を配合することによって、生産性に優れ、安価
で、見る角度によって微妙に色が変化する干渉色の発現
が立体的で外観の美麗な容器を提供すること。 【構成】熱可塑性樹脂からなる多層樹脂容器であって、
この多層樹脂容器の少なくともその1層を、干渉色顔料
を熱可塑性樹脂に配合した樹脂層としたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多層構造を有する熱可
塑性樹脂容器に関するものであり、さらに詳しくは、化
粧品、トイレタリー製品、食品、医薬品等の包装に最適
な、見る角度によって微妙に色が変化する干渉色(虹彩
色と言うこともある)を有する外観の美麗な多層樹脂容
器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、干渉色を呈する押出チューブ
や干渉色を呈するシートをラミネートした化粧板、虹彩
色半透明合成樹脂接着シート等が知られている。
【0003】例えば、特開平4ー294748号公報に
開示されている押出しチューブは、一方の末端が閉塞さ
れている筒体からなり、内填物が透視し得るチューブ容
器胴部と、該チューブ容器胴部の開放口部に接合されて
いる合成樹脂製の頭部とを具備する押出しチューブ容器
において、筒体からなるチューブ容器胴部が、熱可塑性
樹脂層による外側表面樹脂層と、内填物と接触する面と
なるヒートシール性能を有する熱可塑性樹脂層による内
側表面樹脂層と、外側表面層と内側表面層との間に位置
する虹色呈色樹脂層と透明性を有するバリヤー樹脂層と
を具備し、前記虹色呈色樹脂層が、2軸延伸ポリエステ
ルフイルムまたは2軸延伸ナイロンフィルムによるA層
/透明な金属化合物の薄膜層によるB層/凹凸面を有す
る透明樹脂層によるC層、あるいは、2軸延伸ポリエス
テルフイルムまたは2軸延伸ナイロンフイルムによるA
層/透明な金属化合物の薄膜層によるB層/凹凸面を有
する透明樹脂層によるC層/透明な金属化合物の薄膜層
によるB層からなる多層構成とされ、しかも、A層とB
層との屈折率の差及びB層とC層との屈折率の差が共に
0.05以上とされていることを特徴とする押出しチュ
ーブ容器である。
【0004】また、特開昭56−21858号公報に開
示されているラミネート化粧板は、1ないし10%の干
渉色雲母粉末を透明樹脂に混入したパールインクにより
下地柄に重ね刷したシートを、基材にラミネートしたラ
ミネート化粧板、また、前記透明樹脂は加熱硬化して透
明となる樹脂であるラミネート化粧板である。
【0005】また、特開昭62−101676号公報に
開示されている半透明合成樹脂接着シートは、二酸化チ
タン被覆雲母を1〜15g/m2 含有する虹彩色半透明
合成樹脂層と接着剤層とからなる、複合層の全光線透過
率が30〜80%である半透明合成樹脂接着シートであ
る。更に詳しくは本発明の接着シートを車両など各種所
望の被着体特に化粧された被着体に貼り付け、下地被着
体の色と相まって一種独特の虹彩色を発揮し、かつ人が
見る角度によって色が微妙に変化するという特徴を有す
る虹彩色半透明合成樹脂接着シートである。
【0006】また、干渉色顔料を配合した樹脂を用い成
形した単層の容器もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
4ー294748号公報に開示されている干渉色を有す
る押出チューブは、2軸延伸ポリエステルフイルムまた
は2軸延伸ナイロンフイルムのA層に、減圧下で、例え
ば硫化亜鉛などの金属化合物の蒸着層のB層を形成後、
凹凸面を有するニトルセロースなどの樹脂層のC層を形
成する。A層とB層、B層とC層の各層の屈折率の差が
0.05以上と使用する材料が限定される。また、B層
を得るため、金属化合物を蒸着するため減圧機を必要と
する。更に、C層の凹凸状の樹脂層の形成など、金属蒸
着するための減圧機や凹凸面の樹脂層を形成するための
設備等莫大な設備費を必要とし、また、生産工程が多
く、このため生産性が悪く、コストが高くなるという欠
点がある。
【0008】また、特開昭56−21858号公報と特
開昭62−101676号公報に開示されている化粧板
や装飾用半透明樹脂接着シートは、干渉色雲母を化粧板
や装飾用半透明樹脂接着シートに応用したものであり、
化粧品、トイレタリー製品、食品、医薬品の容器とは全
く異なる発明である。
【0009】また、干渉色顔料を配合した樹脂を用い成
形した単層の容器やシートは、着色する場合、着色剤、
特に不透明着色剤の影響で、干渉色顔料に光が当たりに
くくなるため、光の干渉作用による見る角度で色が微妙
に変化する干渉色の発現効果が少なく、実際に製品の容
器に使われる事は殆どなかった。
【0010】そこで、本発明は、上述の如き課題を解決
しようとするものであって、2層以上の多層樹脂容器の
少なくとも1層に、干渉色顔料を配合することによっ
て、生産性が優れ、安価で、見る角度によって微妙に色
が変化する干渉色の発現が立体的で外観の美麗な化粧
品、トイレタリー製品、食品、医薬品等を充填する容器
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するためになされたもので、まず第1の発明では、熱
可塑性樹脂からなる多層樹脂容器であって、この多層樹
脂容器の少なくともその1層を、干渉色顔料を熱可塑性
樹脂に配合した樹脂層としたことを特徴とする2層以上
の多層樹脂容器を提供するものである。
【0012】また第2の発明では、第1の発明におい
て、前記多層樹脂容器が多層ブロー成形容器であること
を特徴とする多層樹脂容器を提供するものである。
【0013】さらに第3の発明では、第1の発明におい
て、外層が透明樹脂で、その内側に干渉色顔料を熱可塑
性樹脂に配合した樹脂層を設けたことを特徴とする多層
樹脂容器を提供するものである。
【0014】さらにまた第4の発明では、第3の発明に
おいて、外層の透明樹脂とその内側の干渉色顔料を配合
した熱可塑性樹脂層の間に、接着性樹脂層を設けたこと
を特徴とする少なくとも3層以上の多層樹脂容器を提供
するものである。
【0015】さらになお第5の発明では、第4の発明に
において、接着性樹脂層に干渉色顔料を配合したことを
特徴とする少なくとも3層以上の多層樹脂容器を提供す
るものである。
【0016】さらになおまた第6の発明では、第1から
第5の発明において、干渉色顔料を配合した樹脂層が透
明樹脂であることを特徴とする多層樹脂容器を提供する
ものである。
【0017】本発明の多層樹脂容器は、干渉色顔料を熱
可塑性樹脂に配合した樹脂層を少なくとも1層に用いた
2層以上の多層樹脂容器であって、従来の単層の容器で
は得られない干渉色を有する美麗な外観の容器を多層化
により得るための容器である。また、本発明の多層ブロ
ー容器とは、多層ダイレクトブロー成形、又は多層延伸
ブロー成形、又は多層インジェクションブロー成形など
の一般に知られる成形法でブロー成形した多層樹脂容器
であれば何れでも良い。
【0018】本発明に用いる熱可塑性樹脂は、ポリエチ
レンテレフタレート(以下、PETと略記する)を主た
る対象とするが、テレフタール酸成分の一部として有機
酸やグリコール並びにこれらの機能的誘導体の如き多官
能化合物の一種以上を共重合したもの、ポリプロピレン
(以下、PPと略記する)、低密度ポリエチレン(以
下、LDPEと略記する)、中密度ポリエチレン、高密
度ポリエチレン(以下、HDPEと略記する)、直鎖状
低密度ポリエチレン(以下、L−LDPEと略記す
る)、ポリメチルペンテン、これらのポリオレフインの
共重合物、環状重合物、メタロセンなどの触媒により物
性を向上した重合物または共重合物などのポリオレフイ
ン系樹脂、ポリスチレン、AS樹脂やABS樹脂等のス
チレン系樹脂、ポリカーボネイト、アイオノマー樹脂、
EVOHなどの熱可塑性の透明系樹脂の使用が好ましい
が、多層樹脂容器に成形した場合、配合した干渉色顔料
の発現を妨げない本発明の範囲を満たすもので、干渉色
を呈する容器として実用化出来る物性を維持するもので
あれば何れの樹脂であっても良い。
【0019】本発明に用いる透明樹脂は、PP、LDP
E、中密度ポリエチレン、HDPE、L−LDPE、ポ
リメチルペンテン、これらポリオレフインの共重合物、
環状重合物、メタロセンなど触媒により物性を向上した
重合物または共重合物などの透明なポリオレフイン系樹
脂、アイオノマー樹脂、EVOH、PET及びPETを
主たる対象とするが、テレフタール酸の成分の一部とし
て有機酸やグリコール並びにこれらの機能的誘導体の如
き多官能化合物の一種以上を共重合したもの、ポリカー
ボネイトなどの透明で光沢のある樹脂等であっても良
い。しかし、多層樹脂容器は、各層の厚さを薄くするこ
とも出来るため、樹脂層が厚い場合、不透明又は半透明
であっても、樹脂層が薄い場合は、透明となるものもあ
り、干渉色顔料の干渉色の発現を妨げない本発明の範囲
を満たす樹脂であれば何れの樹脂でも良い。また、透明
樹脂は、透明系着色剤で着色して使用することも出来
る。
【0020】外層の透明樹脂とその内側の干渉色顔料を
配合した熱可塑性樹脂層との密着性が悪い場合、接着性
樹脂を用いる。接着性樹脂は、接着する樹脂により種々
の種類があるが、必要な強さの接着性があり、接着性樹
脂の内側の干渉色顔料を配合した樹脂の干渉色の発現を
妨げず、着色した色が見える、容器が実用化に必要な物
性を維持するものであれば、何れの接着性樹脂でも良
い。また、必要ならば接着性樹脂に干渉色顔料を配合し
ても良い。
【0021】干渉色顔料とは、薄片状の平滑な雲母粒子
を核とし、その表面に高い屈折率をもった二酸化チタン
の均一な層を形成させ、酸化チタン層の厚さを変える
と、その厚さに応じて黄、赤、青、緑などの干渉色を呈
するものである。また、粉体及び粉末冶金 第34巻
第9号 497(1987)に開示された如く、天然の
薄片状雲母粒子の表面を白色二酸化チタン、黒色低次酸
化チタン、白色二酸化チタンの三層の酸化チタン膜によ
る光の干渉作用によって鮮やかに発色する干渉色顔料が
ある。また、三層の酸化チタン膜厚を調整することによ
って金、赤、青、緑及びこれらの中間色を含む任意の色
に発色させることが出来る見る角度によって微妙に色が
変化する干渉色顔料がある。また、最新顔料応用技術
(シーエムシー社 1986年11月発行、61ペー
ジ)に述べられた如く、雲母チタンの表面に有色顔料を
被覆した干渉色と同系統の色相をもった有色顔料で被覆
したタイプや、干渉色と異なった色の顔料で被覆して二
色効果を発現する製品がある。また、酸化鉄被覆雲母
は、白雲母の表面を酸化鉄で被覆したものと、雲母チタ
ンの表面を酸化鉄で被覆したものがあり、酸化鉄の薄層
の厚さを変えたり、製造条件を変えて黄金色からブロン
ズ色、ワインカラーなどの製品が作られている。このよ
うに、干渉色顔料には、薄片状の平滑な雲母粒子を核と
し、その表面に酸化チタン層を形成させ、層の厚さを変
え干渉色を発現する顔料や、雲母を酸化チタンと酸化
鉄、紺青、酸化クロム、カーボンブラック、カーミンな
どの有色顔料で被覆した物質との光の干渉効果より黄、
赤、青、緑色、金、銅、ワイン色など、干渉色を発現す
る顔料がある。本発明に用いる干渉色顔料は、このよう
な薄片状の雲母片を核とし、光の干渉作用により干渉色
を発現する顔料であれば何れでも良い。
【0022】干渉色顔料の配合量は、通常0.5wt%
〜5wt%で良好な干渉色が得られる。しかし、干渉色
顔料の粒子径、種類、着色する容器の色調によって異な
ってくるので、必要とする干渉色が得られれば、特に配
合量を限定するものではない。
【0023】干渉色顔料は、光の干渉作用により発現す
るため、十分な光が干渉顔料に当たるように透明樹脂に
干渉色顔料を配合することが好ましい。干渉色顔料を透
明樹脂に配合すると、光が十分に届き、光の干渉色作用
により微妙に変色する干渉色顔料の機能が十分に発揮さ
れ、干渉色の発現が顕著になる。また、多層樹脂容器で
は、例えば、0.05〜0.1mmの厚さの樹脂層でも
干渉色顔料を配合して使用出来る。このような薄い層の
樹脂の場合、厚さが厚い時、半透明や不透明な樹脂でも
透明となるものがある。従って、樹脂の透明性が悪くて
も、多層容器に使用した場合に干渉色顔料を配合した樹
脂層が外観上、必要な干渉色を発現するものであれば、
本発明を逸脱しない範囲で何れの樹脂を使用してもよ
い。
【0024】干渉色顔料は、一般に知られるドライブレ
ンド方式、マスターバッチ方式などで熱可塑性樹脂に効
率的に配合出来る。量産時は、マスターバッチ式で多層
成形機に干渉色顔料を自動的に供給し着色しながら成形
出来るため、生産性が良い。
【0025】多層樹脂容器の着色は、基本的には、干渉
色顔料を配合した樹脂層と、着色樹脂層とは別の層に分
けて行う。干渉色顔料を配合した樹脂を不透明な顔料で
着色すると樹脂が濁り、光の透過が悪くなる。このた
め、干渉色顔料に光が当たりにくくなり、干渉色が発現
しにくく不鮮明になる。干渉色顔料を配合する樹脂に着
色する必要が有る場合は、干渉色顔料の干渉効果を妨げ
ないように透明系着色剤の使用が好ましい。また、光の
干渉作用によって生じる干渉色は、干渉色顔料を配合し
た樹脂層の内側に使われる色調が干渉色効果を決定する
重要な要素となる。例えば、干渉色顔料樹脂層の内側の
樹脂の色が白系の色では、干渉色顔料で光が反射した干
渉色と、透過光が反射散乱して混ざり合うため干渉色が
弱くなる。また、干渉色顔料を配合した樹脂層の内側の
色が黒系の色では顔料の透過光が吸収され、干渉色のみ
が見える。従って、容器の必要とする干渉色の強さや容
器の色調を考慮し容器のデザイン色を決める必要があ
る。また、干渉色顔料を配合した樹脂層の外層に透明樹
脂を使用すると、樹脂が光を透過し易く干渉色が発現し
やすく、また、一定の厚みの透明樹脂を通して着色層が
見え立体感が向上する。また、透明な外層の樹脂を着色
する必要がある場合、光の透過を妨げない透明系着色剤
で着色しても良い。
【0026】本発明の多層樹脂容器の構成は、基本的に
は、各層の樹脂が同系の樹脂容器、異種の樹脂を組み合
わせた樹脂容器、異種の樹脂を接着するための接着性樹
脂を用いた樹脂容器などで、外層が干渉色顔料を配合し
た樹脂層、内層が樹脂層の2層の容器、または、外層が
透明樹脂層、中間層が干渉色顔料を配合した樹脂層、内
層が樹脂層の3層の容器である。しかし、容器のバリヤ
ー性、耐摩擦性、印刷性、生産性、物性、外観、帯電防
止性、廃棄処理時の易燃焼性などの向上、リサイクル樹
脂の使用などのために、必要により本発明の範囲を逸脱
しない範囲で、2又は3層以上の多層樹脂容器を用いて
も良い。
【0027】本発明の樹脂には、本発明の範囲を逸脱し
ない範囲で、酸化防止剤、スリップ剤、帯電防止剤、無
機充填剤など容器の使用目的に必要な添加剤を配合して
も良い。
【0028】
【作用】上記のように本発明によれば、干渉色の発色性
が向上する。従来の単層容器の場合は、干渉色顔料と着
色剤を同一の樹脂に配合し成形する。このため着色剤、
特に、通常広く使用されている不透明系着色剤の影響
で、干渉色顔料を配合した樹脂が濁り、光が透過しにく
く、干渉色顔料に光が届きにくいため、光により微妙に
発色する干渉色の発色が悪く、樹脂の極く表面の干渉色
顔料しか発色しない。このため、着色する色が限定され
る。本発明の多層樹脂容器の場合、これが改善される。
即ち、多層樹脂容器のため、干渉色顔料を配合した樹脂
層と着色剤配合樹脂層を分け、それぞれの樹脂層に干渉
色顔料や着色剤を配合することが出来る。干渉色顔料を
配合した樹脂層には、干渉色を発現し易いように透明樹
脂の使用が出来る。透明樹脂の使用により干渉色顔料に
光がより多く届き、干渉色が発現し易くなる。更に、容
器の着色に必要な樹脂は、干渉色顔料を配合した樹脂層
とは別の樹脂層に用いることが出来るため、不透明な着
色剤を用いても干渉色の発現を妨げることなく着色出来
る。更に、干渉色顔料を配合した樹脂層の内側に着色出
来るため、着色樹脂層の色を必要に応じて、干渉色顔料
で反射する干渉色を目だちやすく、透過光を吸収し易い
色にすることにより、干渉色の発現効果や容器の外観を
向上することが出来る。
【0029】また、独特の立体的な発色効果がある。本
発明は、多層構成の容器のため、外層の透明樹脂に干渉
色顔料を配合することにより、透明樹脂層の中の干渉色
顔料の発色が見えるため、干渉色の発色が立体的にな
る。また、干渉色顔料を配合した透明樹脂層の内側に着
色樹脂層があるため、干渉色顔料を配合した透明樹脂層
を通して着色した樹脂層が見え、立体的な美麗な色調が
現出し、容器の外観が著しく向上する。
【0030】また、外層に透明樹脂を使用することによ
り外観が更に向上する。外層に透明樹脂を使用し、その
内側に干渉色顔料を配合した樹脂層を用いた構成の場
合、一定の厚みの外層の透明樹脂層を通して干渉色顔料
を配合した樹脂層内の干渉色が見えるため、更に深みの
ある立体的な独特の干渉色が発現し、容器の外観が向上
する。また、干渉色顔料を樹脂に配合した場合、顔料の
粒子の大きさや配合量によっては、樹脂の表面が荒れ、
光沢がなくなる。これを容器の表面層に用いた場合、荒
れた容器の表面が光を乱反射し、微妙な色調の干渉色が
発現しにくくなり、容器の外観が劣り実用性が無くな
る。特に、無機系の粒径の大きい干渉色顔料を配合した
場合、この傾向が強い。このため、多層容器の表面層に
透明樹脂を用い、その内側に干渉色顔料を配合した樹脂
層を用いると、容器の表面も平滑で透明になるため、容
器の表面での乱反射が無くなり、光が十分に干渉色顔料
に届く。更に、外層の一定の厚さの透明樹脂層を通し
て、その内側の干渉色顔料を配合した樹脂層の中の干渉
色顔料が干渉色を発色するため、立体的で深みのある独
特の高級感のある美麗な干渉色が発現する。更に内側の
着色した内層の樹脂の着色効果により干渉色が向上し、
外観が著しく向上する。
【0031】外観が向上する。多層樹脂樹脂のため、外
層又は中間層などに配合の干渉色顔料の干渉色が効果的
に向上する色を選定し、自由に内層を着色出来る。透明
な樹脂に干渉色顔料を配合した樹脂層を通して着色した
内層の色が見える。また、内層を干渉色の発現を配慮し
た色を着色する事により、干渉色顔料の発現効果が向上
し、見る角度により色彩が微妙に変化する干渉色顔料の
効果が増幅され、深みのある独特の微妙な色調の美麗な
色調が現出し、容器の外観が著しく向上する。
【0032】また、着色管理がしやすい。光の干渉作用
により微妙に発色する干渉色顔料は、配合する着色剤の
僅かな量の変化で干渉色が影響を受け、着色した色がバ
ラツキ易い。特に、カーボンブラックなど濃い色の着色
剤は、干渉色顔料と顔料と併用した場合、僅かな配合量
の差により色調が変わりやすく、着色管理には特に注意
が必要である。併し、本発明の場合、干渉色顔料を配合
した樹脂層と、着色樹脂層を別々に着色することも出来
るため、通常の樹脂と同様に着色でき、着色管理が容易
である。
【0033】また、生産性が向上する。従来、干渉色を
発現する場合、透明な樹脂に金属化合物を減圧状態で蒸
着し、更に、光屈折率の差のある樹脂層を凹凸面に形成
するなどの方法があった。この場合、生産工程が多く、
又、設備費がかかる欠点があった。本発明の場合、干渉
色顔料を一般に広く用いられているマスターバッチ式、
又は、ドライブレンド式で熱可塑性樹脂に配合し用いる
ため、多層樹脂容器を成形しながら干渉色顔料を自動的
に配合することもできる。このため、従来の設備をその
まま使用出来るため、設備費がかからず、また、生産工
程も少なく、生産性が向上する。
【0034】更に、コストが安くなる。干渉色顔料は、
通常の着色顔料に較べ、かなり高価である。本発明の場
合、多層樹脂容器の少なくとも1層に干渉色顔料を配合
した樹脂層を用いるため、薄い層で使用出来、高価な干
渉色顔料の使用量がかなり少なくて済む。この分、コス
トも安くなる。また、干渉色顔料を一般に広く使われて
いるマスターバッチ式、またはドライブレンド式で熱可
塑性樹脂に混合出来るため、特別な設備を必要とせず、
生産工程も少なく、生産性もかなり良いため、生産コス
トも安くなる。
【0035】
【実施例】以下、実施例により、本発明を更に具体的に
説明するが、本発明は、これによってなんら限定を受け
るものではない。 〈実施例1、2、3;2層容器の検討〉2本のスクリュ
ー押出機を有する2層ブロー成型機を用いて、表1に示
す構成の2層容器を作製した。すなわち、外層樹脂用の
スクリューA及び内層樹脂用のスクリューBに、表1の
樹脂をそれぞれ供給し、加熱し、可塑化押出しし、同時
合流タイプのヘッドを介して積層パリソンを形成し、該
パリソンをブロー成形金型中にはさみ、パリソン上部を
切断後、圧縮空気を用い、800mlの楕円形の2層容
器をブロー成形した。
【0036】さらに詳しくは、図1に示すように、干渉
色顔料(23)を配合した透明な熱可塑性樹脂(21)
を外層(11)とし、着色剤(24)を配合した熱可塑
性樹脂(22)を内層(12)とした2層構成の容器を
ブロー成形法により作製した。比較例1として、単一の
スクリュウー押出機を有する単層ブロー成形機により、
図3に示すように、ブルー色の干渉色顔料(52)と不
透明着色剤(53)を熱可塑性樹脂(51)に表1の如
く配合した単層容器を同様にブロー成形し、実施例の2
層容器と外観を比較した。尚、干渉色顔料を20wt%
配合したマスターバッチ(以下、MBと略記する)及び
着色剤のMBは、それぞれ表1のごとく混合するように
ブロー成形機の樹脂供給機に自動供給するようにセット
し、自動的に配合した。
【0037】
【表1】
【0038】実施例1、2、3の2層容器の成形条件は
次の通り。 容器構成 外層 ;MFRが3.7のランダム共重合体の透明PP 内層 ;MFRが0.5のブロック共重合体のPP 注;MFR(メルトフローレート);JIS K 6758の試 験方法により測定(試験条件;230℃、2.16kgf、 単位;g/10min) 干渉色顔料;ブルー色 イリオヂン 225 メルク社製 容器形状 ;楕円形 容器容量 ;800ml 容器重量 ;58g 容器底より高さ60mmの胴部の厚さ;1.2mm 各層の厚さの比;外層:内層=2:8
【0039】こうして作製した容器の外観を観察した結
果は、表2に示す通りである。
【0040】
【表2】
【0041】表2から考察すると、実施例1、2、3
は、干渉色の優れた美麗な外観の容器が得られ、従来の
方式の干渉色顔料と不透明着色剤を混合した樹脂で単層
ブロー成形した比較例1の容器は、干渉色の発現が少な
く、外観が劣るものであった。詳細に説明するならば、
実施例1は、ブルーの干渉色を持った半透明なパール色
の深みのある独特の美麗な容器が得られた。また、実施
例2は、ブルーの干渉色を持ったブルー色の深みのある
独特の美麗な容器が得られた。実施例3の容器は、ブル
ーの干渉色を持ったブルー色の透明な独特の美麗な外観
の半透明の容器が得られた。実施例3の半透明な容器の
場合、ブルー色に着色した中味を充填すると、中味の色
の影響により容器の色が、更に濃い色の干渉色のある美
麗なブルー色となり、中味充填部分と中味のない容器の
上部の透明なブルーの色の差が明確にわかる。従来の干
渉色顔料と不透明着色剤を混合した樹脂で単層ブロー成
形した比較例1の容器は、干渉色の発現が少なく、外観
が劣るものであった。尚、実施例1、2、3の容器は、
落下試験、ストレスクラック試験などの実用化試験にも
合格した。
【0042】〈実施例4、5、6;外層に透明樹脂を用
いた3層容器の検討〉3本のスクリュー押出機を有する
多層ブロー成型機を用いて、表3の構成の3層容器を作
製した。外層樹脂用のスクリューA、中間層樹脂用のス
クリュウーB、内層樹脂用のスクリューCに表3の樹脂
をそれぞれ供給し、加熱し、可塑化押出しし、同時合流
タイプのヘッドを介して積層パリソンを形成し、該パリ
ソンをブロー成形金型中にはさみ、パリソン上部を切断
後、圧縮空気を用い、220mlの楕円形の3層容器を
ブロー成形した。
【0043】さらに詳しくは、図2に示すように、外層
(11)に透明な熱可塑性樹脂(21)、中間層(1
3)に干渉色顔料(23)を配合した熱可塑性樹脂、ま
たは接着性樹脂(25)、内層に着色剤(24)を配合
した熱可塑性樹脂(22)からなる3層構成の容器をブ
ロー成形法により作製した。尚、比較例2として、実施
例2と同じ樹脂構成と干渉色顔料の2層の800mlの
容器を同じ成形条件で成形した。但し、外層の樹脂には
ブルー色干渉色顔料を6wt%配合した。
【0044】
【表3】
【0045】実施例4、5、6の外層に透明樹脂を用い
た3層容器の成形条件は次の通り。 容器構成 外 層;透明な樹脂 LDPE、透明PP、PET−G 注;LDPEは、比較的透明なグレードを用いた。外層の厚さが 約0.1mmのため透明性はかなり良くなる。 PET−Gは透明樹脂。 中間層;使用樹脂 ・LDPE、透明PP、接着性樹脂(エチレンαーオレフ ィン共重合体酸変性物) 干渉色顔料・ブルー色 イリオヂン 225 メルク社製 ・ピンク色 イリオヂン 215 メルク社製 ・ゴールド色 イリオヂン 205 メルク社製 内 層;使用樹脂 ;HDPE、PP 着色した色;不透明ブルー色、半透明パール色、黒色 注;MFR;JIS K 6760の試験方法により測定(試験条件 ;190℃ 2.16kgf、単位;g/10min) 容器形状;楕円形 容器容量;220ml 容器重量;24g 容器底より高さ60mmの胴部の厚さ;1.0mm 各層の厚さの比;外層:中間層:内層=1:1:8
【0046】こうして作製した容器の外観を観察した結
果は、表4の通りである。
【0047】
【表4】
【0048】表4から考察すると、実施例4の容器は、
光沢が優れ、ブルーの干渉色を持った、立体的で独特の
深みのある外観のブルー色の美麗な容器が得られた。ま
た、実施例5の容器は、光沢が優れ、ピンクの干渉色を
持った、立体的で独特の深みのある外観の半透明パール
色の美麗な外観の容器が得られた。また、実施例6の容
器は、特に透明感と光沢が優れ、立体的で独特の深みと
立体感のあるゴールド色の優れた美麗な外観を有しい
る。実施例4、5、6の容器は、2層の実施例1、2、
3の容器に比べ、表面光沢と立体感と深みが有り、外観
が更に優れていた。比較例2として、実施例2の2層の
容器の樹脂の構成で、外層の樹脂にブルーの干渉色顔料
6wt%を配合した以外は、実施例2と同じ成形条件で
成形したが、容器の表面が荒れ外観が劣るものであっ
た。
【0049】
【発明の効果】本発明により、干渉色の発現性が向上し
た。従来の単層の容器では、干渉色容器を得るには、樹
脂の着色時に、着色剤と干渉色顔料を同じ樹脂に混合す
る必要があった。このため、容器の着色に使用する着色
剤、特に、不透明な着色剤で樹脂が濁り、内部の干渉色
顔料に光が十分当たらず、容器の表面の干渉色顔料のみ
に光が当たり、干渉色を発色するため、干渉色の発現が
悪く、良好な外観の干渉色の容器は得られなかった。本
発明の容器は多層のため、干渉色顔料を配合した樹脂層
と着色樹脂層を分けることができ、光が顔料に良く当た
る。また、干渉色顔料を透明性の優れた樹脂に配合する
ことにより、干渉色顔料に光が十分に当たるように容器
の樹脂層を構成し、容器の干渉色の発色性を向上するこ
とが出来た。また、前述の如く、容器の着色に必要な樹
脂は、干渉色顔料を配合した樹脂層とは別の層に分けて
用いる事が出来る。このため、不透明な着色剤を使用し
ても樹脂を濁さず、干渉色顔料の発現を妨げることなく
着色出来た。更に、干渉色顔料を配合した樹脂層の内側
に着色樹脂層を用いることが出来るため、着色樹脂の色
を干渉色顔料の干渉色が目立ちやすく、透過光を吸収し
やすい色にすることにより、干渉色発現効果を向上する
ことが出来た。
【0050】また、独特の立体的な干渉色の発色効果が
ある。多層樹脂容器の外層に干渉色顔料を配合した透明
な樹脂を用いることが出来るため、一定の厚さの外層の
透明樹脂の中の干渉色顔料の干渉色が見える。更に、干
渉色顔料を配合した樹脂層の内側に着色樹脂層があるた
め、干渉色顔料を配合した樹脂層の干渉色を通して着色
樹脂が見えるため、立体的な深みのある美麗な色調が現
出し、容器の外観が著しく向上した。
【0051】また、外層に透明樹脂を使用により、外観
が向上した。即ち、干渉色顔料は無機質の粒子のため、
粒子の大きさや配合量によっては、樹脂の表面が荒れ、
光沢がなくなり、光が乱反射し、干渉色の発現が悪くな
り、これを容器の表面層に用いた場合、容器の外観が劣
り、実用化出来ないこともあった。干渉色顔料を配合し
て荒れた表面の樹脂の外側の外層に透明な樹脂を用いた
容器は、容器の表面が平らになり、光の乱反射が無くな
り、干渉色顔料に光が良く当たり、微妙な色調の干渉色
が鮮やかに発現する光沢の優れた容器が得られた。更
に、一定の厚みの外層の透明樹脂層の内部から干渉色と
着色した内層の着色が見える相乗効果により、表面光沢
の優れた、立体的な独特の深みのある干渉色の美麗な外
観の容器が得られた。
【0052】また、着色性が向上した。前述の如く、従
来の単層の容器に干渉色顔料を用いる場合、樹脂に干渉
色顔料と着色剤を同時に混合して使用する。このため、
着色剤、特に、不透明な着色剤の影響で樹脂が濁り、光
が透過しにくく、樹脂の表面の干渉色顔料のみに光が当
たり干渉色を発現するため、干渉色の発現が悪かった。
このため、干渉色顔料の配合による干渉色発現のために
は、着色剤、特に、不透明な着色剤は、色調や配合量が
限定されることがあった。本発明の容器は、多層のた
め、干渉色顔料を配合する樹脂を外層と着色樹脂層を内
層に分け、少なくとも2層の容器で用いることが出来
る。このため、外層に干渉色を発現しやすい透明樹脂を
使用できる。また、その内側の内層の樹脂には干渉色の
発現を妨げることを懸念することなく必要な色に着色出
来ため、着色性が向上した。また、内層の着色樹脂層の
色を、干渉色顔料の干渉色の発現が目立ち、透過光を吸
収する色調にすることにより、見る角度により微妙に発
現する干渉色顔料の発現効果が増幅され、深みのある独
特の美麗な色調が現出した。
【0053】また、コストが安くなった。従来の単層容
器の場合、容器を干渉色顔料で着色するには、容器全体
に使用する樹脂に干渉色顔料を配合する必要があった。
本発明の場合、多層の樹脂層の構成のため、かなり高価
な干渉色顔料の使用量を少なく出来た。例えば、実施例
4、5、6の220mlの3層の容器の場合、干渉色顔
料を配合した中間層の厚さは、容器の厚さの約1/10
の厚さで成形し、良好な外観の容器を得た。このため、
高価な干渉色顔料を従来の容器全体の樹脂に配合する方
法より、使用量が1/10で済み、安く成形することが
出来た。
【0054】また、生産性が向上した。干渉色を発現す
るには、干渉色顔料をマスターバッチ式、ドライブレン
ド式など一般に広く用いられる方法で樹脂に配合し、用
いることが出来るため、特別な設備を必要としない。ま
た、多層樹脂容器を成形しながら、自動的に干渉色顔料
や着色剤のマスターバッチを多層樹脂成型機に自動的に
供給し、樹脂に配合することも出来る。従来の如く、減
圧して金属化合物を樹脂に蒸着する方法や、光屈折率の
異なる樹脂層を凹凸面に形成し、干渉色を発現する方法
と違って、生産性が向上し、設備費や生産コストも安く
なった。
【0055】容器の着色管理がしやすくなった。干渉色
顔料は、不透明な顔料との併用は干渉色発現効果を損な
うので、着色剤の使用が限定されることがあった。特
に、カーボンブラックなど着色性や隠蔽性の優れた着色
剤は、微量の配合のバラツキで干渉色の発現に大きな影
響を与えるため、着色剤の配合量に、特に精度の高い管
理が必要であった。本発明では、多層樹脂容器のため、
干渉色顔料を配合する樹脂層と容器の着色のための樹脂
層を分けることが出来る。このため、微量の着色剤の配
合量のバラツキによる干渉色の発現の変化を懸念するこ
となく、一般の着色剤と同様な管理で着色出来るため、
着色剤の配合量の管理が容易となった。
【0056】中味の色調が見える透明または半透明の色
調の容器に充填した中味の色調により、干渉色の発現を
向上することが出来た。即ち、干渉色顔料の透過光を吸
収しやすく、干渉色を向上する色調の中味を充填する
と、容器の干渉色の発現が更に向上し、容器の外観が向
上した。従って、容器に充填する中味の色調の選定によ
り、干渉色を更に向上する事が出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の2層容器の断面の状態を示
す模式説明図であり、外層樹脂として、透明な熱可塑性
樹脂であるMFR 3.7のランダム共重合体のポリプ
ロピレン樹脂100部に対し、干渉色顔料である雲母酸
化チタン系ブルー色顔料2部の割合で配合した樹脂を、
また内層樹脂として、熱可塑性樹脂であるMFR0.5
のブロック共重合体のポリプロピレン樹脂100部に対
し、着色剤である半透明のパール剤1部の割合で配合し
た樹脂をそれぞれ用いて成形したものである。
【図2】本発明の実施例5の3層容器の断面の状態を示
す模式説明図であり、外層樹脂として、透明な熱可塑性
樹脂であるMFR 3.7のランダム共重合体のポリプ
ロピレン樹脂を、中間層として、透明な熱可塑性樹脂で
あるMFR 3.7のランダム共重合体のポリプロピレ
ン樹脂100部に対し、干渉色顔料であるピンク色顔料
(イリオヂン215(メルク社製))2部の割合で配合
した樹脂を、また内層樹脂として、熱可塑性樹脂である
MFR 0.5のブロック共重合体のポリプロピレン樹
脂100部に対し、着色剤である半透明のパール剤1部
の割合で配合した樹脂をそれぞれ用いて成形したもので
ある。
【図3】従来例である比較例1の単層容器の断面の状態
を示す模式説明図であり、熱可塑性樹脂であるMFR
0.5のブロック共重合体のポリプロピレン樹脂100
部に対し、干渉色顔料である雲母酸化チタン系ブルー色
顔料を2部、着色剤であるブルー色不透明着色剤を若干
部の割合で配合した樹脂を用いて成形したものである。
【符号の説明】
11‥‥外層 12‥‥内層 13‥‥中間層 21‥‥透明熱可塑性樹脂 22‥‥熱可塑性樹脂 23‥‥干渉色顔料 24‥‥着色剤 25‥‥熱可塑性樹脂または接着性樹脂 51‥‥熱可塑性樹脂 52‥‥干渉色顔料 53‥‥着色剤

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂からなる多層樹脂容器であっ
    て、 この多層樹脂容器の少なくともその1層を、干渉色顔料
    を熱可塑性樹脂に配合した樹脂層としたことを特徴とす
    る2層以上の多層樹脂容器。
  2. 【請求項2】前記多層樹脂容器が多層ブロー成形容器で
    あることを特徴とする請求項1記載の多層樹脂容器。
  3. 【請求項3】外層が透明樹脂で、その内側に干渉色顔料
    を熱可塑性樹脂に配合した樹脂層を設けたことを特徴と
    する請求項1記載の多層樹脂容器。
  4. 【請求項4】前記請求項3において、外層の透明樹脂と
    その内側の干渉色顔料を配合した熱可塑性樹脂層の間
    に、接着性樹脂層を設けたことを特徴とする少なくとも
    3層以上の多層樹脂容器。
  5. 【請求項5】前記請求項4において、接着性樹脂層に干
    渉色顔料を配合したことを特徴とする少なくとも3層以
    上の多層樹脂容器。
  6. 【請求項6】干渉色顔料を配合した樹脂層が透明樹脂で
    あることを特徴とする請求項1、2、3、4または5記
    載の多層樹脂容器。
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