JPH0899395A

JPH0899395A - 多層樹脂容器

Info

Publication number: JPH0899395A
Application number: JP23683894A
Authority: JP
Inventors: Hideo Fukushima; 英夫福島; Hiroto Kashima; 浩人鹿島; Shunichi Kato; 俊一加藤; Ryoji Odate; 良次尾立; Yusuke Terauchi; 裕介寺内
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1994-09-30
Filing date: 1994-09-30
Publication date: 1996-04-16

Abstract

(57)【要約】【目的】中味の色に制限されず、又、外観を損なうこと
なく着色でき、外層の真珠光沢樹脂の臭いの影響も遮断
可能な真珠光沢や陶磁器状の外観の優れた化粧品、シヤ
ンプー、リンス、食品、医薬品等を収納する容器を安価
に提供することを目的とする。【構成】少なくとも二種の熱可塑性樹脂が積層された多
層容器であり、最外層が、環状オレフィン成分５〜６０
モル％を有するポリオレフィン６０〜９７．５重量％に
対し、スチレン成分が５〜６０重量％であるスチレン系
熱可塑性エラストマーを２．５〜４０重量％溶融混合、
又はアクリロニトリル−スチレン共重合体にゴム成分を
５〜６０重量％の範囲でグラフト重合させた三元共重合
体を２．５〜５０重量％を溶融混合して成る多層樹脂容
器である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、真珠光沢や陶磁器状の
美麗な外観を有する多層樹脂容器に関するものであり、
さらに詳しくは、多層ブロー成形法、多層シートより真
空又は圧空法で成形される、化粧品、シャンプー、リン
ス、食品、医薬品等を収納する容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、外観を重視する容器に真珠光
沢状や陶磁器状の美麗な外観を付与するために、次の方
法が行われていた。真珠光沢を表す場合は、真珠光沢発
現剤、例えば魚鱗のグアニン、滑石末、種々の鉛塩、雲
母、チタン系パール剤等の板状結晶を塗料として、目的
物の表面に塗布するか、練り込むことによるのが一般的
であった。また、他の方法として、特公昭６１−２４２
５３号公報に示される如く、熱可塑性ポリエステル樹脂
９９．５〜９０重量％、メタクリル系樹脂０．５〜１０
重量％からなる混合物を、延伸温度８０〜１６０℃、全
延伸倍率１．３３〜２０で延伸ブロー成形することによ
り得られるプラスッチク製化粧品用瓶が知られている。

【０００３】また、特公昭６２−２０８８９号公報に示
されるごとく、ポリエステル系樹脂６０〜９９．５％と
着色されたメタクリル系樹脂４０〜０．５重量％からな
る樹脂組成物を用い、ブロー成形して得られたパール状
表面光沢並びに表面流れ模様を有するポリエステル樹脂
化粧品瓶がある。即ち、ポリエステル系樹脂６０〜９
９．５重量％とメタクリル系樹脂に有機顔料および／ま
たは有機染料を加えて押出成形され着色されたメタクリ
ル系樹脂ペレット４０〜０．５重量％を混合し、押出成
形して混合樹脂組成ペレットにした後、該ペレットを射
出成形してプリフォームとし、次いで該プリフォームを
ブロー成形することを特徴とする着色されたパール状表
面光沢並びに表面流れ模様を有するポリエステル製化粧
品用瓶の製造方法がある。

【０００４】さらに、特公昭５７−９８３２７号公報に
示されるごとく、熱可塑性ポリエステル系樹脂にメタク
リル系樹脂、飽和脂肪族ポリオレフィン系樹脂、スチレ
ン系樹脂とからなる群から選ばれた少なくとも１種類を
ブレンドした樹脂組成物からなり、二軸延伸吹込成形さ
れ、且つマット加工処理された艶消し状パール光沢を有
するポリエステル製中空容器も知られている。

【０００５】しかし、真珠光沢発現剤を塗布または練り
込みする方法は、この真珠光沢発現剤が表面に位置し
て、パール光沢を発現するため、深みのあるパール光沢
が得られず、また高価な真珠光沢発現剤のため、コスト
がアップする欠点を有していた。また、従来の技術は、
透明なポリエステル系樹脂に透明なメタクリル系樹脂な
どを添加した透明な樹脂組成物の単層を延伸ブロー成形
により成形し、透明樹脂を容器の表面に一定方向に配向
し、光屈折率の異なる透明樹脂の光の乱反射により、真
珠光沢を発現させるため、容器に充填する中味の色調、
特に透明な中味を充填した時、中味の影響を受け、容器
の真珠光沢がかなり損なわれることがある。このため、
容器の真珠光沢を生かすためには充填する中味の色調が
かなり制限されていた。

【０００６】また、着色した容器は、延伸されて真珠光
沢を発色するため、延伸された胴部や肩部と延伸されな
い容器の首部に、濃く着色した輪状の境目が目立ち、外
観が著しく損なわれたため、瓶の着色が制限されてい
た。また、延伸ブロー成形は一次成形型と延伸ブロー成
形型の二種類の型とそれぞれの成形設備が必要であり、
設備費と金型費が高価となるため、容器を安価にするた
めには、大量生産が必要である。また、金型費用を安く
するため、一次成形金型を共通化して統一する必要もあ
り、このため瓶口の寸法が制約されていた。さらに、メ
タクリル系樹脂などポリエステル系樹脂に他の樹脂を添
加し、延伸ブロー成形して得られる従来の真珠光沢樹脂
は、添加した樹脂が臭いを発生することが有り、瓶に充
填した中味が臭いの影響を受けることがあるなどの欠点
があった。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の様な
従来技術の問題点に着目してなされたものであり、中味
の色に制限されず、又外観を損なうことなく着色でき、
外層の真珠光沢樹脂の臭いの影響も遮断可能な、真珠光
沢や陶磁器状の優れた外観を有する化粧品、シャンプ
ー、リンス、食品、医薬品等を収納する容器を安価で提
供するものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
すべく考えられたものであり、第一は最外層が環状オレ
フィン成分５〜６０モル％を有するポリオレフィン６０
〜９７．５重量％に対し、スチレン成分が５〜６０重量
％であるスチレン系熱可塑性エラストマーを２．５〜４
０重量％を溶融混合してなる樹脂組成物であることを基
本構成とする、優れた真珠光沢や陶磁器状の外観を有す
る多層樹脂容器である。第二は最外層が環状オレフィン
成分５〜６０モル％を有するポリオレフィン５０〜９
７．５重量％に対し、アクリルニトリル−スチレン共重
合体にゴム成分を５〜６０重量％の範囲でグラフト重合
させた三元共重合体を２．５〜５０重量％を溶融混合し
てなる樹脂組成物であることを基本構成とする、優れた
真珠光沢や陶磁器状の外観を有する多層樹脂容器であ
る。

【０００９】以下、さらに詳しく説明する。本発明によ
るに優れた真珠光沢や陶磁器状の外観を有する多層樹脂
容器における重要な特徴は、第一に、最外層として環
状オレフィン成分５〜６０モル％を有するポリオレフィ
ンと、スチレン系熱可塑性エラストマーの溶融混合物を
使用する点にある。前者である環状オレフィンを有する
ポリオレフィンとしては、水素と炭素からだけからなる
ポリオレフィン系の樹脂で、なおかつ、主鎖骨格或いは
側鎖に、結晶構造を阻害する環状構造、カサ高い構造等
の因子が存在すれば良いが、主査骨格に環状ポリオレフ
ィン成分を有するポリオレフィン系の樹脂である環状ポ
リオレフィン共重合体」が好ましく用いられる。

【００１０】環状オレフィン成分としては、例えばビシ
クロ（２．２．１）ヘプト−２−エンまたはその誘
導体、テトラシクロ（４．４．０．１^2,5．１^7,10）−
３−ドデセンまたはその誘導体、ヘキサシクロ（６．
６．１．１^3,6．１^10,13．０ ^2,7．０^9,14）−４−ヘ
プタデセンまたはその誘導体、オクタシクロ（８．８．
０．１^2,9．１ ^4,7．１^11,10．１^13,16．０^3,8．０
^12,17）−５−ドコセンまたはその誘導体、ペンタシク
ロ（６．６．１．１^3,6．０^2,7．０^9,14）−４−ヘキ
サデセンまたはその誘導体、ペンタシクロ（６．５．
１．１^3,6．０^2,7．０^9,13）−４−ペンタデセンまた
はその誘導体、ヘプタシクロ（８．７．０．１^2,9．１
^4,7．１^11,16．０^3,8．０^12,16）−５−ヘンエイコ
センまたはその誘導体、トリシクロ（４．４．０．１
^2,5）−３−ウンデセンまたはその誘導体、トリシクロ
（４．３．０．１^2,5）−３−デセンまたはその誘導
体、ペンタシクロ（６．５．１．１^3,6．０^2,7．０
^9,13）−４，１０−ペンタデカジエンまたはその誘導
体、ペンタシクロ（４．７．０．１^2,5．０^8,13．１
^9,12）−３−ペンタデセンまたはその誘導体、ヘプタシ
クロ（７．８．０．１^3,6．０^2,7．１^10,17．０
^11,16．１^12,15）−４−エイコセンまたはその誘導
体、ノナシクロ（９．１０．１．１^4,7．０^3,8．０
^2,10．０^12,21．１^13,20．０^14,19．１^15,19）−５
−ペンタセコンまたはその誘導体をあげることができ
る。環状オレフィン成分を含有させるポリオレフィンの
成分としては、例えば、エチレン、及びプロピレン、１
−ブテン、１−ペンテン、４−メチル−ペンテン、３−
メチル−ペンテン、１−ヘキセン、１−ヘプテン、１−
オクテン、１−ノネン、１−デセン等をあげることがで
き、これら１成分からなるホモポリマーでも、二成分以
上からなる共重合ポリマーでも良い。環状オレフィン成
分を含有させた環状ポリオレフィン共重合体において、
エチレン成分に由来する構造単位は４０〜９５モル％、
好ましくは５０〜８０モル％の範囲、環状ポリオレフィ
ン成分に由来する構造単位は１モル％添加から効果があ
るが、通常５〜６０モル％、好ましくは２０〜５０モル
％の範囲が適当であり、エチレン成分等のオレフィン成
分に由来する構造単位はランダムに配列し環状ポリオレ
フィン共重合体を形成している。

【００１１】後者であるスチレン系熱可塑性エラストマ
ーは、分子鎖中に、ポリスチレン相をもつ共重合体で、
ゴム相としては、ポリブタジエン、ポリイソプレン、水
素添加型のポリオレフィン、又はエチレンとプロピレン
の共重合体などがある。本発明でいうスチレン系熱可塑
性エラストマーは、ポリスチレン成分−ゴム成分から成
る共重合体であり、ポリスチレン相とゴム相は互いに非
相溶で２層構造を形成する。このうちポリスチレン相
は、物理的架橋点を形成し、加硫ゴムの架橋点の役割を
果たし、ゴム相はゴム弾性を与える。これらのスチレン
系熱可塑性エラストマーとして具体的には、以下のよう
なものが用いられる。スチレン成分が１５〜５０重量％
のスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、
スチレン成分が５〜５０重量のスチレン−エチレン／ブ
チレン−スチレンブロック共重合体、スチレン成分が２
０〜５０重量％のスチレン−エチレン／プロピレンブロ
ック共重合体、スチレン成分が５〜３５重量％の水添ス
チレン−ブタジエンランダム共重合体などがある。よっ
て上記の前者である環状オレフィン成分５〜６０モル％
を有するポリオレフィン６０〜９７．５重量％に対し、
後者であるスチレン成分が５〜６０重量％であるスチレ
ン系熱可塑性エラストマーを２．５〜４０重量％を溶融
混合した樹脂層を最外層に用いることにより、優れた真
珠光沢や陶磁器状の外観を有する多層樹脂容器となる。

【００１２】また、本発明における前記環状ポリオレフ
ィン共重合体とスチレン系熱可塑性エラストマーをブレ
ンドする方法は、二軸混練押出機などのプラスチック混
合機によりペレット化するか、あるいは直接これらの樹
脂をプラスチック用成形機に供給し成形するなど、通常
知られる方法を任意に用いれば良い。

【００１３】更に、本発明において、環状ポリオレフィ
ン共重合体とスチレン系熱可塑性エラストマーからなる
樹脂組成物には、本発明を逸脱しない範囲で染顔料、紫
外線吸収剤、帯電防止剤等の添加物を加えることは任意
である。

【００１４】次に、本発明によるに優れた真珠光沢や陶
磁器状の外観を有する多層樹脂容器における重要な特徴
の第二として、容器の中味に着色したものを入れる場
合、中味の色の影響を避けるために、内層に、不透明な
白色又は着色された熱可塑性樹脂を用いることである。
このようにすることにより、外層の透明真珠光沢層を通
して内層の色調を見るので、より真珠光沢の効果が大き
くなる。

【００１５】更に、中味の品質保証性が向上する。即
ち、従来のポリエステル系樹脂に透明な樹脂を添加した
組成物を延伸ブロー成形してして得られる真珠光沢樹脂
の容器等は、単一な層からなっているため、添加した樹
脂によっては、成形した容器が樹脂臭を発生し、充填さ
れた中味に対して、悪影響を及ぼすことがある。例え
ば、メタクリル樹脂を配合した場合、メタクリル樹脂独
特の樹脂臭を発生することがあり、化粧品、シャンプ
ー、リンス等、香りを大切にする製品には使用出来ない
ことがある。本発明の多層樹脂容器は、外層に樹脂臭が
例えあっても、内層の樹脂で中味を樹脂臭から遮断し、
中味の品質を保証することが出来る。

【００１６】本発明による優れた真珠光沢や陶磁器状の
外観を有する多層樹脂容器における重要な特徴の第三と
して、内層に耐衝撃性に優れ、且つ成形性の良い、ポリ
オレフィン系樹脂を用いることにある。外層に用いる樹
脂組成物自体、すなわち環状ポリオレフィン共重合体に
スチレン系熱可塑性エラストマーを２．５〜４０重量
％、好ましくは２．５〜２５重量％溶融混合させること
により耐衝撃性が付与されるが、更に内層にポリオレフ
ィン系樹脂層を用いることで、より優れた耐衝撃性を付
与することが出来る。また、外層に前記樹脂組成物層、
内層にポリオレフィン系樹脂層の二層構成となりうるの
で、安価に上記構成の容器を提供することが可能とな
る。

【００１７】後者であるアクリロニトリル−スチレン共
重合体にゴム成分を５〜６０重量％の範囲でグラフト重
合させた三元共重合体のゴム成分としては、ポリブタジ
エン、アクリルゴム、エチレンプロピレンゴム等があげ
られる。よって上記の前者である環状オレフィン成分５
〜６０モル％を有するポリオレフィン５０〜９７．５重
量％に対し、後者であるアクリロニトリル−スチレン共
重合体にゴム成分を５〜６０重量％の範囲でグラフト重
合させた三元共重合体を２．５〜５０重量％を溶融混合
した樹脂層を最外層に用いることにより、優れた真珠光
沢や陶磁器状の外観を有する多層樹脂容器となる。

【００１８】また、本発明における前記環状ポリオレフ
ィン共重合体とアクリロニトリル−スチレン共重合体に
ゴム成分を５〜６０重量％の範囲でグラフト重合させた
三元共重合体をブレンドする方法は、二軸混練押出機な
どのプラスチック混合機によりペレット化するか、ある
いは直接これらの樹脂をプラスチック用成形機に供給し
成形するなど、通常知られる方法を任意に用いれば良
い。

【００１９】更に、第二の発明において、環状ポリオレ
フィン共重合体とアクリロニトリル−スチレン共重合体
にゴム成分を５〜６０重量％の範囲でグラフト重合させ
た三元共重合体からなる樹脂組成物には、本発明を逸脱
しない範囲で染顔料、紫外線吸収剤、帯電防止剤等の添
加物を加えることは任意である。

【００２０】この前記内層として用いるポリオレフィン
系樹脂としては、一般的なポリオレフィン樹脂、すなわ
ちポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリメチル
ペンテン樹脂、ポリブテン樹脂、エチレン酢酸ビニル共
重合体等にエチレン−αオレフィン共重合体または、プ
ロピレン−αオレフィン共重合体を添加した樹脂、ある
いはエチレン−αオレフィン共重合体または、プロピレ
ン−αオレフィン共重合体の単体の樹脂等のポリオレフ
ィン樹脂、または、これらの二種類以上の混合物を用い
ることができる。

【００２１】なお、上記構成において、外層と内層の層
間の接着性が乏しい場合は、層間に接着性樹脂を介在さ
せることが可能である。この場合の接着性樹脂として
は、酸変性オレフィン樹脂、例えば無水マレイン酸、ア
クリル酸、メタクリル酸、無水イタコン酸等のエチレン
系不飽和カルボン酸またはその無水物でグラフト変性さ
れたポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−αオレ
フィン共重合体等の接着性樹脂、あるいはエチレン含有
量９９〜７０モル％のエチレンと、不飽和モノカルボン
酸との共重合体、不飽和モノカルボン酸との共重合体の
金属塩、不飽和モノカルボン酸エステルとの共重合体か
ら選ばれる少なくとも一種の共重合体を介在させること
ができる。

【００２２】また、材料の無駄を無くすため、外層と内
層の間に、該容器のリサイクル材（粉砕物）を含む樹脂
層を設けることも可能である。

【００２３】

【作用】第一の発明では、最外層に、環状オレフィン成
分５〜６０モル％を有するポリオレフィン６０〜９７．
５重量％に対し、スチレン成分が５〜６０重量％である
スチレン系熱可塑性エラストマーを２．５〜４０重量％
を溶融混合してなる樹脂組成物を用いることにより、優
れた真珠光沢や陶磁器状の外観を有する多層樹脂容器を
提供可能とする。第二の発明では、最外層に、環状オレ
フィン成分５〜６０モル％を有するポリオレフィン５０
〜９７．５重量％に対し、アクリロニトリル−スチレン
共重合体にゴム成分を５〜６０重量％の範囲でグラフト
重合させた三元共重合体を２．５〜５０重量％を溶融混
合してなる樹脂組成物を用いることにより、優れた真珠
光沢や陶磁器状の外観を有する多層樹脂容器を提供可能
とする。

【００２４】

【実施例】以下に本発明の実施例とその比較例を示す。＜実施例１＞二本のスクリュー押出機を有する多層押出
ブロー成形機を用いて、外層として、環状ポリオレフィ
ン共重合体（環状オレフィン成分；５０モル％，エチレ
ン成分；５０モル％）樹脂に対し、スチレン成分が２５
重量％のスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重
合体を２．５〜４０重量％添加し溶融混合された樹脂、
内層としてポリエチレン樹脂（不透明に着色）の二層構
成、胴部平均肉厚７５０μｍ、内容積８００ｍｌのボト
ルを成形した。

【００２５】＜実施例２＞二本のスクリュー押出機を有
する多層押出ブロー成形機を用いて、外層として、環状
ポリオレフィン共重合体（環状オレフィン成分；２０モ
ル％，エチレン成分；８０モル％）樹脂８０重量％に対
し、スチレン成分が２５重量％のスチレン−ブタジエン
−スチレンブロック共重合体を２０重量％添加し溶融混
合された樹脂、内層としてポリエチレン樹脂（不透明に
着色）の二層構成、胴部平均肉厚７５０μｍ、内容積８
００ｍｌのボトルを成形した。

【００２６】＜実施例３＞二本のスクリュー押出機を有
する多層押出ブロー成形機を用いて、外層として、環状
ポリオレフィン共重合体（環状オレフィン成分；５０モ
ル％，エチレン成分；５０モル％）樹脂８０重量％に対
し、スチレン成分が５重量％のスチレン−ブタジエン−
スチレンブロック共重合体を２０重量％添加し溶融混合
された樹脂、内層としてポリエチレン樹脂（不透明に着
色）の二層構成、胴部平均肉厚７５０μｍ、内容積８０
０ｍｌのボトルを成形した。

【００２７】＜実施例４＞二本のスクリュー押出機を有
する多層押出ブロー成形機を用いて、外層として、環状
ポリオレフィン共重合体（環状オレフィン成分；５０モ
ル％，エチレン成分；５０モル％）樹脂８０重量％に対
し、スチレン成分が６０重量％のスチレン−ブタジエン
−スチレンブロック共重合体を２０重量％添加し溶融混
合された樹脂、内層としてポリエチレン樹脂（不透明に
着色）の二層構成、胴部平均肉厚７５０μｍ、内容積８
００ｍｌのボトルを成形した。

【００２８】＜実施例５＞二本のスクリュー押出機を有
する多層押出成形機を用いて、外層として、環状ポリオ
レフィン共重合体（環状オレフィン成分；５０モル％，
エチレン成分；５０モル％）樹脂８０重量％に対し、ス
チレン成分が５重量％のスチレン−ブタジエン−スチレ
ンブロック共重合体を２０重量％添加し溶融混合された
樹脂、内層としてポリエチレン樹脂（不透明に着色）の
二層構成、平均厚さ２ｍｍのシートを成形し、更に真空
成形により、胴部平均肉厚５００μｍ、内容積１００ｍ
ｌのカップを成形した。

【００２９】＜実施例６＞三本のスクリュー押出機を有
する多層押出ブロー成形機を用いて、外層として、環状
ポリオレフィン共重合体（環状オレフィン成分；５０モ
ル％，エチレン成分；５０モル％）樹脂８０重量％に対
し、スチレン成分が５重量％のスチレン−ブタジエン−
スチレンブロック共重合体を２０重量％添加し溶融混合
された樹脂、接着性樹脂層として、エチレンとα−オレ
フィン共重合体の無水マレイン酸変性物、内層として、
ポリエチレン樹脂（不透明に着色）の三層構成、胴部平
均肉厚７５０μｍ、内容積８００ｍｌのボトルを成形し
た。

【００３０】＜実施例７＞四本のスクリュー押出機を有
する多層押出ブロー成形機を用いて、第一層（最外層）
として、環状ポリオレフィン共重合体（環状オレフィン
成分；５０モル％，エチレン成分；５０モル％）樹脂８
０重量％に対し、スチレン成分が５重量％のスチレン−
ブタジエン−スチレンブロック共重合体を２０重量％添
加し溶融混合された樹脂、第二層の接着性樹脂層とし
て、エチレンとα−オレフィン共重合体の無水マレイン
酸変性物、第三層のスクラップ層として、ポリエチレン
樹脂と、本実施例からなる多層樹脂容器ののスクラップ
材を５０：５０重量比で混合した樹脂、第四層（最内
層）としてポリエチレン樹脂（不透明に着色）の四層構
成、胴部平均肉厚７５０μｍ、内容積８００ｍｌのボト
ルを成形した。

【００３１】＜実施例８＞二本のスクリュー押出機を有
する多層押出ブロー成形機を用いて、外層として、環状
ポリオレフィン共重合体（環状オレフィン成分；５０モ
ル％，エチレン成分；５０モル％）樹脂８０重量％に対
し、スチレン成分が５重量％のスチレン−イソプレン−
スチレンブロック共重合体を２０重量％添加し溶融混合
された樹脂、内層としてポリエチレン樹脂（不透明に着
色）の二層構成、胴部平均肉厚７５０μｍ、内容積８０
０ｍｌのボトルを成形した。

【００３２】＜実施例９＞二本のスクリュー押出機を有
する多層押出ブロー成形機を用いて、外層として、環状
ポリオレフィン共重合体（環状オレフィン成分；５０モ
ル％，エチレン成分；５０モル％）樹脂８０重量％に対
し、スチレン成分が５重量％のスチレン−エチレン／ブ
チレン−スチレンブロック共重合体を２０重量％添加し
溶融混合された樹脂、内層としてポリエチレン樹脂（不
透明に着色）の二層構成、胴部平均肉厚７５０μｍ、内
容積８００ｍｌのボトルを成形した。

【００３３】＜実施例１０＞二本のスクリュー押出機を
有する多層押出ブロー成形機を用いて、外層として、環
状ポリオレフィン共重合体（環状オレフィン成分；５０
モル％，エチレン成分；５０モル％）樹脂８０重量％に
対し、スチレン成分が５重量％のスチレン−エチレン／
プロピレンブロック共重合体を２０重量％添加し溶融混
合された樹脂、内層としてポリエチレン樹脂（不透明に
着色）の二層構成、胴部平均肉厚７５０μｍ、内容積８
００ｍｌのボトルを成形した。

【００３４】＜比較例１＞二本のスクリュー押出機を有
する多層押出ブロー成形機を用いて、外層として、環状
ポリオレフィン共重合体（環状オレフィン成分；５０モ
ル％，エチレン成分；５０モル％）樹脂、内層としてポ
リエチレン樹脂（不透明に着色）の二層構成、胴部平均
肉厚７５０μｍ、内容積８００ｍｌのボトルを成形し
た。

【００３５】＜比較例２＞一本のスクリュー押出機を有
する多層押出ブロー成形機を用いて、環状ポリオレフィ
ン共重合体（環状オレフィン成分；５０モル％，エチレ
ン成分；５０モル％）樹脂８０重量％に対し、スチレン
成分が５重量％のスチレン−ブタジエン−スチレンブロ
ック共重合体を２０重量％添加し溶融混合された樹脂の
単層構成、胴部平均肉厚７５０μｍ、内容積８００ｍｌ
のボトルを成形した。

【００３６】以上の結果を（表１）、（表２）、（表
３）に示す。

【００３７】

【表１】

【００３８】（表１）は、実施例１で得られた容器の物
性を示す。

【００３９】環状ポリオレフィン共重合体に対して、ス
チレン系熱変形エラストマーを５〜２５重量％添加した
樹脂組成物は、外観が良好で、真珠光沢性も良好であ
る。添加量が少なすぎると（この場合、２．５重量％未
満）、表面光沢性能は優れるが、真珠光沢性は劣る。一
方、添加量が４０重量％を越えると、表面光沢性は損な
われ、更に透明性も損なわれるため、外観が劣る。ま
た、透明に着色した中味をボトルに充填したが、何れの
成形ボトルも中味の色が、不透明に着色された内層で遮
断され、ボトルの色調すなわち、真珠光沢性を損なうこ
とがなかった。

【００４０】

【表２】

【００４１】（表２）は、実施例２〜１０で得られた容
器の物性を示す。

【００４２】

【表３】

【００４３】（表３）は、各比較例で得られた容器の物
性を示す。

【００４４】比較例２においては、真珠光沢性は良好で
あったが、透明に着色された中味を充填した場合は、中
味の影響で、真珠光沢性が著しく劣った。

【００４５】以下に第二の発明の実施例とその比較例を
示す。＜実施例１１＞二本のスクリュー押出機を有する多層押
出ブロー成形機を用いて、外層として、環状ポリオレフ
ィン共重合体（環状オレフィン成分；５０モル％，エチ
レン成分；５０モル％）樹脂に対し、アクリロニトリル
−スチレン共重合体にポリブタジエンを５０重量％グラ
フト重合させた樹脂（ＡＢＳ）を、２．５〜５０重量％
添加し溶融混合された樹脂、内層としてポリエチレン樹
脂（不透明に着色）の二層構成、胴部平均肉厚７５０μ
ｍ、内容積８００ｍｌのボトルを成形した。

【００４６】＜実施例１２＞二本のスクリュー押出機を
有する多層押出ブロー成形機を用いて、外層として、環
状ポリオレフィン共重合体（環状オレフィン成分；２０
モル％，エチレン成分；８０モル％）樹脂８０重量％に
対し、アクリロニトリル−スチレン共重合体にポリブタ
ジエンを５０重量％グラフト重合させた樹脂（ＡＢＳ）
を２０重量％添加し溶融混合された樹脂、内層としてポ
リエチレン樹脂（不透明に着色）の二層構成、胴部平均
肉厚７５０μｍ、内容積８００ｍｌのボトルを成形し
た。

【００４７】＜実施例１３＞二本のスクリュー押出機を
有する多層押出ブロー成形機を用いて、外層として、環
状ポリオレフィン共重合体（環状オレフィン成分；５０
モル％，エチレン成分；５０モル％）樹脂８０重量％に
対し、アクリロニトリル−スチレン共重合体にポリブタ
ジエンを５重量％グラフト重合させた樹脂（ＡＢＳ）を
２０重量％添加し溶融混合された樹脂、内層としてポリ
エチレン樹脂（不透明に着色）の二層構成、胴部平均肉
厚７５０μｍ、内容積８００ｍｌのボトルを成形した。

【００４８】＜実施例１４＞二本のスクリュー押出機を
有する多層押出ブロー成形機を用いて、外層として、環
状ポリオレフィン共重合体（環状オレフィン成分；５０
モル％，エチレン成分；５０モル％）樹脂８０重量％に
対し、アクリロニトリル−スチレン共重合体にポリブタ
ジエンを９０重量％グラフト重合させた樹脂（ＡＢＳ）
を２０重量％添加し溶融混合された樹脂、内層としてポ
リエチレン樹脂（不透明に着色）の二層構成、胴部平均
肉厚７５０μｍ、内容積８００ｍｌのボトルを成形し
た。

【００４９】＜実施例１５＞二本のスクリュー押出機を
有する多層押出成形機を用いて、外層として、環状ポリ
オレフィン共重合体（環状オレフィン成分；５０モル
％，エチレン成分；５０モル％）樹脂８０重量％に対
し、アクリロニトリル−スチレン共重合体にポリブタジ
エンを５重量％グラフト重合させた樹脂（ＡＢＳ）を２
０重量％添加し溶融混合された樹脂、内層としてポリエ
チレン樹脂（不透明に着色）の二層構成、平均厚さ２ｍ
ｍのシートを成形し、更に真空成形により、胴部平均肉
厚５００μｍ、内容積１００ｍｌのカップを成形した。

【００５０】＜実施例１６＞三本のスクリュー押出機を
有する多層押出ブロー成形機を用いて、外層として、環
状ポリオレフィン共重合体（環状オレフィン成分；５０
モル％，エチレン成分；５０モル％）樹脂８０重量％に
対し、アクリロニトリル−スチレン共重合体にポリブタ
ジエンを５重量％グラフト重合させた樹脂（ＡＢＳ）を
２０重量％添加し溶融混合された樹脂、接着性樹脂層と
して、エチレンとα−オレフィン共重合体の無水マレイ
ン酸変性物、内層として、ポリエチレン樹脂（不透明に
着色）の三層構成、胴部平均肉厚７５０μｍ、内容積８
００ｍｌのボトルを成形した。

【００５１】＜実施例１７＞四本のスクリュー押出機を
有する多層押出ブロー成形機を用いて、第一層（最外
層）として、環状ポリオレフィン共重合体（環状オレフ
ィン成分；５０モル％，エチレン成分；５０モル％）樹
脂８０重量％に対し、アクリロニトリル−スチレン共重
合体にポリブタジエンを５重量％グラフト重合させたＡ
ＢＳ樹脂を２０重量％添加し溶融混合された樹脂、第二
層の接着性樹脂層として、エチレンとα−オレフィン共
重合体の無水マレイン酸変性物、第三層のスクラップ層
として、ポリエチレン樹脂と、本実施例からなる多層樹
脂容器ののスクラップ材を５０：５０重量比で混合した
樹脂、第四層（最内層）としてポリエチレン樹脂（不透
明に着色）の四層構成、胴部平均肉厚７５０μｍ、内容
積８００ｍｌのボトルを成形した。

【００５２】＜実施例１８＞二本のスクリュー押出機を
有する多層押出ブロー成形機を用いて、外層として、環
状ポリオレフィン共重合体（環状オレフィン成分；５０
モル％，エチレン成分；５０モル％）樹脂８０重量％に
対し、アクリロニトリル−スチレン共重合体にアクリル
ゴムを５重量％グラフト重合させた樹脂（ＡＡＳ）を２
０重量％添加し溶融混合された樹脂、内層としてポリエ
チレン樹脂（不透明に着色）の二層構成、胴部平均肉厚
７５０μｍ、内容積８００ｍｌのボトルを成形した。

【００５３】＜実施例１９＞二本のスクリュー押出機を
有する多層押出ブロー成形機を用いて、外層として、環
状ポリオレフィン共重合体（環状オレフィン成分；５０
モル％，エチレン成分；５０モル％）樹脂８０重量％に
対し、アクリロニトリル−スチレン共重合体にＥＰＤＭ
ゴムを５重量％グラフト重合させた樹脂（ＡＥＳ）を２
０重量％添加し溶融混合された樹脂、内層としてポリエ
チレン樹脂（不透明に着色）の二層構成、胴部平均肉厚
７５０μｍ、内容積８００ｍｌのボトルを成形した。

【００５４】＜比較例３＞二本のスクリュー押出機を有
する多層押出ブロー成形機を用いて、外層として、環状
ポリオレフィン共重合体（環状オレフィン成分；５０モ
ル％，エチレン成分；５０モル％）樹脂、内層としてポ
リエチレン樹脂（不透明に着色）の二層構成、胴部平均
肉厚７５０μｍ、内容積８００ｍｌのボトルを成形し
た。

【００５５】＜比較例４＞一本のスクリュー押出機を有
する多層押出ブロー成形機を用いて、環状ポリオレフィ
ン共重合体（環状オレフィン成分；５０モル％，エチレ
ン成分；５０モル％）樹脂８０重量％に対し、アクリロ
ニトリル−スチレン共重合体にポリブタジエンを５重量
％グラフト重合させた樹脂（ＡＢＳ）を２０重量％添加
し溶融混合された樹脂の単層構成、胴部平均肉厚７５０
μｍ、内容積８００ｍｌのボトルを成形した。

【００５６】以上の結果を（表４）、（表５）、（表
６）に示す。

【００５７】

【表４】

【００５８】（表４）は、実施例１１で得られた容器の
物性を示す。

【００５９】環状ポリオレフィン共重合体に対して、ア
クリロニトリル−スチレン共重合体にポリブタジエンを
５０重量％グラフト重合させた樹脂（ＡＢＳ）を５〜４
０重量％添加した樹脂組成物は、外観が良好で、真珠光
沢性も良好である。添加量が少なすぎると（この場合、
２．５重量％未満）、表面光沢性能は優れるが、真珠光
沢性は劣る。一方、添加量が５０重量％を越えると、表
面光沢性は損なわれ、更に透明性も損なわれるため、外
観が劣る。また、透明に着色した中味をボトルに充填し
たが、何れの成形ボトルも中味の色が、不透明に着色さ
れた内層で遮断され、ボトルの色調すなわち、真珠光沢
性を損なうことがなかった。

【００６０】

【表５】

【００６１】（表５）は、実施例１２〜１９で得られた
容器の物性を示す。

【００６２】

【表６】

【００６３】（表６）は、各比較例で得られた容器の物
性を示す。

【００６４】比較例３においては、真珠光沢性は良好で
あったが、透明に着色された中味を充填した場合は、中
味の影響で、真珠光沢性が著しく劣った。

【００６５】

【発明の効果】第一の発明の構造によると、最外層に、
環状オレフィン成分５〜６０モル％を有するポリオレフ
ィン６０〜９７．５重量％に対し、スチレン成分が５〜
６０重量％であるスチレン系熱可塑性エラストマーを
２．５〜４０重量％を溶融混合してなる樹脂組成物を用
いることにより、優れた真珠光沢や陶磁器状の外観を有
する多層樹脂容器を得ることが可能となる。また、容器
の中味に着色したものを入れる場合、中味の色の影響を
避けるために、内層に、不透明な白色又は着色された熱
可塑性樹脂を用いることで、外層の透明真珠光沢層を通
して内層の色調を見るので、より真珠光沢の効果が大き
くなり得る。

【００６６】更に、中味の品質保証性が向上する。本発
明の多層樹脂容器は、外層に樹脂臭が例えあっても、内
層の樹脂で中味を樹脂臭から遮断し、中味の品質を保証
することが可能となる。また、内層に耐衝撃性に優れ、
且つ成形性の良い、ポリオレフィン系樹脂を用いること
によって、より優れた耐衝撃性が付与できる。更に、外
層に前記樹脂組成物層、内層にポリオレフィン系樹脂層
の２層構成となりうるので、安価に上記構成の容器を提
供することが可能となる。

【００６７】第二の発明の構造によると、最外層に、環
状オレフィン成分５〜６０モル％を有するポリオレフィ
ン５０〜９７．５重量％に対し、アクリロニトリル−ス
チレン共重合体にゴム成分を５〜６０重量％の範囲でグ
ラフト重合させた３元共重合体を、２．５〜５０重量％
を溶融混合してなる樹脂組成物を用いることにより、優
れた真珠光沢や陶磁器状の外観を有する多層樹脂容器を
得ることが可能となる。また、容器の中味に着色したも
のを入れる場合、中味の色の影響を避けるために、内層
に、不透明な白色又は着色された熱可塑性樹脂を用いる
ことで、外層の透明真珠光沢層を通して内層の色調を見
るので、第一の発明同様真珠光沢の効果が優れており、
表面光沢度はより一層優れたものとなる。

【００６８】更に、中味の品質保証性が向上する。本発
明の多層樹脂容器は、外層に樹脂臭が例えあっても、内
層の樹脂で中味を樹脂臭から遮断し、中味の品質を保証
することが可能となる。また、内層に耐衝撃性に優れ、
且つ成形性の良い、ポリオレフィン系樹脂を用いること
によって、より優れた耐衝撃性が付与できる。更に、外
層に前記樹脂組成物層、内層にポリオレフィン系樹脂層
の二層構成となりうるので、安価に上記構成の容器を提
供することが可能となる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｂ３２Ｂ 27/00 Ｈ 9349−4Ｆ１０４ 9349−4Ｆ 27/20 Ａ 9349−4ＦＢ６５Ｄ 1/09 // Ｃ０８Ｌ 23/00 ＬＣＨＬＣＮＢ２９Ｋ 23:00 25:00 86:00 Ｂ２９Ｌ 9:00 22:00 (72)発明者尾立良次東京都台東区台東１丁目５番１号凸版印刷株式会社内 (72)発明者寺内裕介東京都台東区台東１丁目５番１号凸版印刷株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】少なくとも２種以上の熱可塑性樹脂が積層
された多層の容器であって、該容器の最外層が、環状オ
レフィン成分５〜６０モル％を有するポリオレフィン６
０〜９７．５重量％に対し、スチレン成分が５〜６０重
量％であるスチレン系熱可塑性エラストマーを２．５〜
４０重量％を溶融混合してなる樹脂組成物よりなること
を特徴とする多層樹脂容器。
【請求項２】前記スチレン成分が５〜６０重量％である
スチレン系熱可塑性エラストマーが、スチレン−ブタジ
エン−スチレンブロック共重合体である請求項１記載の
多層樹脂容器。
【請求項３】前記スチレン成分が５〜６０重量％である
スチレン系熱可塑性エラストマーが、スチレン−イソプ
レン−スチレンブロック共重合体である請求項１記載の
多層樹脂容器。
【請求項４】前記スチレン成分が５〜６０重量％である
スチレン系熱可塑性エラストマーが、スチレン−エチレ
ン／ブチレン−スチレンブロック共重合体である請求項
１記載の多層樹脂容器。
【請求項５】前記スチレン成分が５〜６０重量％である
スチレン系熱可塑性エラストマーが、スチレン−エチレ
ン／プロピレンブロック共重合体である請求項１記載の
多層樹脂容器。
【請求項６】前記容器構成において、内層に不透明な白
色又は着色された熱可塑性樹脂層を有する請求項１乃至
５記載の多層樹脂容器。
【請求項７】前記容器構成において、内層が、ポリオレ
フィン系樹脂層であることを特徴とする請求項１乃至６
記載の多層樹脂容器。
【請求項８】前記容器構成において、外層及び内層の間
に接着性樹脂層を介在させたことを特徴とする少なくと
も３層からなる請求項１乃至請求項７記載の多層樹脂容
器。
【請求項９】前記容器構成において、内層に、前記多層
樹脂容器のリサイクル材料を含有する層を、少なくとも
１層有することを特徴とする請求項１乃至請求項８記載
の多層樹脂容器。
【請求項１０】少なくとも二種以上の樹脂層が積層され
た多層の容器であって、該容器の最外層が、環状オレフ
ィン成分５〜６０モル％を有するポリオレフィン５０〜
９７．５重量％に対し、アクリロニトリル−スチレン共
重合体にゴム成分を５〜６０重量％の範囲でグラフト重
合させた三元共重合体を２．５〜５０重量％を溶融混合
してなる樹脂組成物よりなることを特徴とする多層樹脂
容器。
【請求項１１】前記ゴム成分が、ポリブタジエンである
請求項１０記載の多層樹脂容器。
【請求項１２】前記ゴム成分が、アクリルゴムである請
求項１０記載の多層樹脂容器。
【請求項１３】前記ゴム成分が、エチレンプロピレンゴ
ムである請求項１０記載の多層樹脂容器。
【請求項１４】前記容器構成において、内層に不透明な
白色又は着色された熱可塑性樹脂層を有する請求項１０
乃至１３記載の多層樹脂容器。
【請求項１５】前記容器構成において、内層が、ポリオ
レフィン系樹脂層であることを特徴とする請求項１０乃
至１４記載の多層樹脂容器。
【請求項１６】前記容器構成において、外層及び内層の
間に接着性樹脂層を介在させたことを特徴とする少なく
とも三層からなる請求項１０乃至請求項１５記載の多層
樹脂容器。
【請求項１７】前記容器構成において、内層に、前記多
層樹脂容器のリサイクル材料を含有する層を、少なくと
も一層有することを特徴とする請求項１０乃至請求項１
６記載の多層樹脂容器。