JPH0899392A - 多層樹脂容器 - Google Patents

多層樹脂容器

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JPH0899392A
JPH0899392A JP23683794A JP23683794A JPH0899392A JP H0899392 A JPH0899392 A JP H0899392A JP 23683794 A JP23683794 A JP 23683794A JP 23683794 A JP23683794 A JP 23683794A JP H0899392 A JPH0899392 A JP H0899392A
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JP23683794A
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Hideo Fukushima
英夫 福島
Hiroto Kashima
浩人 鹿島
Shunichi Kato
俊一 加藤
Ryoji Odate
良次 尾立
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/80Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging

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Abstract

(57)【要約】 【目的】中味の色に制限されず、外観を損なうことなく
着色でき、外層の真珠光沢樹脂の臭いの影響も遮断で
き、優れた耐衝撃性及び真珠光沢又は陶磁器上外観を有
する化粧品、シャンプー、リンス、食品、医薬品等を収
納する容器を安価に提供することを目的とする。 【構成】第一層(最外層)としてポリエステル系樹脂60
〜99重量%にEVOHを1 〜40重量%添加した樹脂層、第二
層として接着性樹脂から成る樹脂層、第三層のリサイク
ル層として多層樹脂容器のリサイクル材及びポリオレフ
ィン系樹脂の混合物90〜99重量%に対し、ポリオレフィ
ン系樹脂に相溶化剤が添加された組成物を1 〜10重量%
添加した樹脂組成物から成る樹脂層、第四層としてポリ
オレフィン系樹脂としたことを特徴とする少なくとも4
層構成の多層樹脂容器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐衝撃性及び、真珠光
沢または陶磁器状の美麗な外観を有する多層樹脂容器に
関するものであり、さらに詳しくは、多層ブロー成形
法、多層シートより真空又は圧空法で成形される、化粧
品、シャンプー、リンス、食品、医薬品等を収納する容
器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、外観を重視する容器に真珠光
沢状や陶磁器状の美麗な外観を付与するために、次の方
法が行われていた。真珠光沢を表す場合は、真珠光沢発
現剤、例えば魚鱗のグアニン、滑石末、種々の鉛塩、雲
母、チタン系パール剤等の板状結晶を塗料として、目的
物の表面に塗布するか、練り込むことによるのが一般的
であった。また、他の方法として、特公昭61−242
53号公報に示される如く、熱可塑性ポリエステル樹脂
99.5〜90重量%、メタクリル系樹脂0.5〜10
重量%からなる混合物を、延伸温度80〜160℃、全
延伸倍率1.33〜20で延伸ブロー成形することによ
り得られるプラスッチク製化粧品用瓶が知られている。
【0003】また、特公昭62−20889号公報に示
されるごとく、ポリエステル系樹脂60〜99.5%と
着色されたメタクリル系樹脂40〜0.5重量%からな
る樹脂組成物を用い、ブロー成形して得られたパール状
表面光沢並びに表面流れ模様を有するポリエステル樹脂
化粧品瓶がある。即ち、ポリエステル系樹脂60〜9
9.5重量%とメタクリル系樹脂に有機顔料および/ま
たは有機染料を加えて押出成形され着色されたメタクリ
ル系樹脂ペレット40〜0.5重量%を混合し、押出成
形して混合樹脂組成ペレットにした後、該ペレットを射
出成形してプリフォームとし、次いで該プリフォームを
ブロー成形することを特徴とする着色されたパール状表
面光沢並びに表面流れ模様を有するポリエステル製化粧
品用瓶の製造方法がある。
【0004】さらに、特開昭57−98327号公報に
示されるごとく、熱可塑性ポリエステル系樹脂にメタク
リル系樹脂、飽和脂肪族ポリオレフィン系樹脂、スチレ
ン系樹脂とからなる群から選ばれた少なくとも1種類を
ブレンドした樹脂組成物からなり、二軸延伸吹込成形さ
れ、且つマット加工処理された艶消し状パール光沢を有
するポリエステル製中空容器も知られている。
【0005】しかし、真珠光沢発現剤を塗布または練り
込みする方法は、この真珠光沢発現剤が表面に位置し
て、パール光沢を発現するため、深みのあるパール光沢
が得られず、また高価な真珠光沢発現剤のため、コスト
がアップする欠点を有していた。また、従来の技術は、
透明なポリエステル系樹脂に透明なメタクリル系樹脂な
どを添加した透明な樹脂組成物の単層を延伸ブロー成形
により成形し、透明樹脂を容器の表面に一定方向に配向
し、光屈折率の異なる透明樹脂の光の乱反射により、真
珠光沢を発現させるため、容器に充填する中味の色調、
特に透明な中味を充填した時、中味の影響を受け、容器
の真珠光沢がかなり損なわれることがある。このため、
容器の真珠光沢を生かすためには充填する中味の色調が
かなり制限されていた。
【0006】また、着色した容器は、延伸されて真珠光
沢を発色するため、延伸された胴部や肩部と延伸されな
い容器の首部に、濃く着色した輪状の境目が目立ち、外
観が著しく損なわれたため、瓶の着色が制限されてい
た。また、延伸ブロー成形は一次成形型と延伸ブロー成
形型の二種類の型とそれぞれの成形設備が必要であり、
設備費と金型費が高価となるため、容器を安価にするた
めには、大量生産が必要である。また、金型費用を安く
するため、一次成形金型を共通化して統一する必要もあ
り、このため瓶口の寸法が制約されていた。さらに、メ
タクリル系樹脂などポリエステル系樹脂に他の樹脂を添
加し、延伸ブロー成形して得られる従来の真珠光沢樹脂
は、添加した樹脂が臭いを発生することが有り、瓶に充
填した中味が臭いの影響を受けることがあるなどの欠点
があった。
【0007】そこで、上記の様な従来技術の問題点に着
目して、中味の色に制限されず、又外観を損なうことな
く着色でき、外層の真珠光沢樹脂の臭いの影響も遮断可
能な、真珠光沢や陶磁器状の優れた外観を有する容器と
して、最外層がポリエステル系樹脂60〜99重量%に
EVOHを1〜40重量%添加した組成物よりなること
を特徴とする多層樹脂容器が開発されたが、安価にて該
多層容器を提供するために、該多層樹脂容器のリサイク
ル材を混入させた層(リサイクル層)を設ける必要性が
あった。
【0008】しかし、前記多層樹脂容器にリサイクル層
を設けると、リサイクル層に発生する未溶融物(EVO
Hのゲル化物、ポリオレフィン樹脂劣化物等)の影響
で、最外層の比率が変化することによる、外観不良の発
生、耐衝撃強度の低下などの問題点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の様な
問題点に着目してなされたものであり、中味の色に制限
されず、又、外観を損なうことなく着色でき、外層の真
珠光沢樹脂の臭いの影響も遮断可能な、耐衝撃性及び、
真珠光沢または陶磁器状に優れた外観を有する化粧品、
シャンプー、リンス、食品、医薬品等を収納する容器を
安価で提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、最外層(第一
層)が、ポリエステル系樹脂60〜99重量%にEVO
Hを1〜40重量%添加した組成物からなる樹脂層、第
二層として、接着性樹脂からなる樹脂層、第三層のリサ
イクル層として、該多層樹脂容器のリサイクル材及び、
ポリオレフィン系樹脂の混合物90〜99重量%に対
し、ポリオレフィン系樹脂に相溶化剤が添加された組成
物を1〜10重量%添加した樹脂組成物構成からなる樹
脂層、最内層(第四層)として、ポリオレフィン系樹脂
からなる樹脂層である、少なくとも4層からなることを
基本構成とする、耐衝撃性及び、真珠光沢または陶磁器
状に優れた外観を有する多層樹脂容器である。
【0011】以下、さらに詳しく説明する。本発明にお
いて最外層に用いる、ポリエステル系樹脂は、多塩基酸
と多価アルコールの共重合体からなる。このような多塩
基酸としては、テレフタール酸を主成分として含むもの
が好ましく、また、多価アルコールとしてはエチレング
リコールを主成分として含むものが好ましい。上記多塩
基酸及び多価アルコールはそれぞれコモノマー成分とし
て他の多塩基酸及び他の多価アルコールを含むことがで
きる。多塩基酸にコモノマー成分として含むことのでき
る他の多塩基酸としては、イソフタール酸,ナフタリン
ジカルボン酸,ジフェニルジカルボン酸,ジフェノキシ
エタンジカルボン酸,ジフェニルエーテルジカルボン
酸,ジフェニルスルホンジカルボン酸等の如き芳香族ジ
カルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸,ヘキサヒドロ
イソフタル酸等の如き脂環族ジカルボン酸、アジピン
酸,セバチン酸,アゼライン酸等の如き脂肪族ジカルボ
ン酸、P −β−ヒドロキシエトキシ安息香酸,ε−オキ
シカプロン酸等の如きオキシ酸等の他の二官能性カルボ
ン酸等の多塩基酸が挙げられる。また、多価アルコール
にコモノマー成分として含むことのできる他の多価アル
コールとしては、トリメチレングリコール,テトラメチ
レングリコール,ヘキサメチレングリコール,デカメチ
レングリコール,ネオペンチレングリコール,ジエチレ
ングリコール,1・1−シクロヘキサンジメチロール,
1・4−シクロヘキサンジメチロール,2・2−ビス
(4−β−ヒドロキシエトキシフェニル)スルホン等の
如き他の多価アルコール並びに、これらの機能的誘導体
の如き多官能化合物の一種類以上を共重合せしめたもの
を用いることができる。
【0012】最外層(第一層)に用いるEVOHとは、
エチレン−ビニルアルコールの共重合樹脂である。EV
OHのエチレンの含有量によって成形性、リサイクル適
性(熱劣化、架橋反応等)、ガスバリア性、保香性、耐
油性等のEVOHの特性が一般的に、ほぼ決まってくる
ので、種々のグレードがある。本発明に使用するEVO
Hは、通常知られるEVOHであれば何れでもよい。
【0013】また、本発明における前記ポリエステル系
樹脂と前記EVOHとをブレンドする方法は、二軸混練
押出機などのプラスチック混合機によりペレット化する
か、あるいは直接これらの樹脂をプラスチック用成形機
に供給し成形するなど、通常知られる方法を任意に用い
れば良い。
【0014】更に、本発明において、ポリエステル系樹
脂とEVOHからなる樹脂組成物には、本発明を逸脱し
ない範囲で染顔料、紫外線吸収剤、帯電防止剤等の添加
物を加えることは任意である。
【0015】第二層に用いる接着性樹脂としては、酸変
性オレフィン樹脂、例えば無水マレイン酸、アクリル
酸、メタクリル酸、無水イタコン酸等のエチレン系不飽
和カルボン酸またはその無水物でグラフト変性されたポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン−αオレフィン
共重合体等の接着性樹脂、あるいはエチレン含有量99
〜70モル%のエチレンと、不飽和モノカルボン酸との
共重合体、不飽和モノカルボン酸との共重合体の金属
塩、不飽和モノカルボン酸エステルとの共重合体から選
ばれる少なくとも一種の共重合体を用いることができ
る。
【0016】第三層のリサイクル層は、該多層樹脂容器
のリサイクル材(粉砕物)及び、ポリオレフィン系樹脂
の混合物に対し、ポリオレフィン系樹脂に相溶化剤が添
加された組成物を1〜10重量%添加した樹脂組成物構
成からなるが、このポリオレフィン系樹脂に相溶化剤が
添加された組成物をリサイクル層に使用することが、本
発明における重要な特徴となる。上記該多層樹脂容器の
リサイクル材とポリオレフィン系樹脂との混合物に用い
るポリオレフィン系樹脂としては、一般的なポリオレフ
ィン樹脂、すなわちポリエチレン樹脂、ポリプロピレン
樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリブテン樹脂、エチ
レン酢酸ビニル共重合体等にエチレン−αオレフィン共
重合体または、プロピレン−αオレフィン共重合体を添
加した樹脂、あるいはエチレン−αオレフィン共重合体
または、プロピレン−αオレフィン共重合体の単体の樹
脂等のポリオレフィン樹脂、または、これらの二種類以
上の混合物を用いることができる。また、ポリオレフィ
ン系樹脂に相溶化剤が添加された組成物に用いるポリオ
レフィン系樹脂としては、上記同様、一般的なポリオレ
フィン樹脂が任意に用いらる。更に、耐衝撃性、成形
性、添加される相溶化剤の分散性等より、低密度ポリエ
チレン樹脂を用いることが望ましい。また、上記ポリオ
レフィン系樹脂に相溶化剤が添加された組成物に用いる
相溶化剤としては、一般的に用いられる相溶化剤(非反
応型相溶化剤あるいは、反応型相溶化剤等)であり、例
えば、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合
物、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合
物、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック
共重合物、水添スチレン−ブタジエンランダム共重合
物、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合物、ポリ
エチレン−ポリスチレングラフト共重合物、無水マレイ
ン酸グラフトポリエチレンあるいはポリプロピレン、無
水マレイン酸グラフトスチレン−エチレン/ブチレン−
スチレンブロック共重合物、無水マレイン酸グラフトエ
チレンプロピレンゴム、スチレン/無水マレイン酸共重
合物、エチレン/グリシジルメタクリレート共重合物、
エチレン/グリシジルメタクリレート共重合物へのスチ
レングラフト共重合物、カルボン酸変性ポリエチレンあ
るいはポリプロピレン、アクリル酸グラフトポリプロピ
レン、ポリスチレングラフトポリエチレン、ポリスチレ
ン/ポリエチレンブロック共重合物等が用いられる。こ
れらの相溶化剤が添加された組成物を、上記該多層容器
のリサイクル材とポリオレフィン系樹脂との混合物に1
〜10重量%添加することにより、リサイクル層に発生
する未溶融物、すなわち、真珠光沢または陶磁器状に優
れた外観を、著しく損ねる未溶融物(EVOHのゲル化
物、ポリレフィン樹脂の劣化物等)の発生を防止し、且
つ、耐衝撃性の向上を可能とする。更に、上記ポリオレ
フィン系樹脂に相溶化剤が添加された組成物中の相溶化
剤の添加量が、20〜50重量%とすることにより、よ
り一層の未溶融物発生防止性能及び、耐衝撃性の向上が
可能となる。
【0017】最内層(第4層)に用いるポリオレフィン
系樹脂としては、上記同様、一般的なポリオレフィン樹
脂、すなわちポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、
ポリメチルペンテン樹脂、ポリブテン樹脂、エチレン酢
酸ビニル共重合体等にエチレン−αオレフィン共重合体
または、プロピレン−αオレフィン共重合体を添加した
樹脂、あるいはエチレン−αオレフィン共重合体また
は、プロピレン−αオレフィン共重合体の単体の樹脂等
のポリオレフィン樹脂、または、これらの2種類以上の
混合物を用いることができる。最内層に上記の樹脂層を
設けることにより、中味の品質保証性が向上する。即
ち、従来のポリエステル系樹脂に透明な樹脂を添加した
組成物を延伸ブロー成形してして得られる真珠光沢樹脂
の容器等は、単一な層からなっているため、添加した樹
脂によっては、成形した容器が樹脂臭等を発生し、充填
された中味に対して、悪影響を及ぼすことがある。例え
ば、メタクリル樹脂を配合した場合、メタクリル樹脂独
特の樹脂臭を発生することがあり、化粧品、シャンプ
ー、リンス等、香りを大切にする製品には使用出来ない
ことがある。本発明の多層樹脂容器は、外層あるいは、
リサイクル層に樹脂臭が例えあっても、内層の樹脂で中
味を樹脂臭から遮断し、中味の品質を保証することが出
来る。更に、耐衝撃性の向上を兼ね備えることを可能と
する。
【0018】また、請求項2の発明のように、容器の中
味に着色したものを入れる場合、中味の色の影響を避け
るために、最外層以外の層に、不透明な白色又は着色さ
れた層を用いることである。このようにすることによ
り、外層の透明真珠光沢層を通して内層の色調を見るの
で、より真珠光沢の効果が大きくなる。
【0019】
【作用】本発明では、最外層(第一層)が、ポリエステ
ル系樹脂60〜99重量%にEVOHを1〜40重量%
添加した組成物からなる樹脂層、第二層として、接着性
樹脂からなる樹脂層、第三層のリサイクル層として、該
多層樹脂容器のリサイクル材及び、ポリオレフィン系樹
脂の混合物90〜99重量%に対し、ポリオレフィン系
樹脂に相溶化剤が添加された組成物を1〜10重量%添
加した樹脂組成物構成からなる樹脂層、最内層(第四
層)として、ポリオレフィン系樹脂からなる樹脂層であ
る、樹脂構成を基本構成とすることにより、耐衝撃性及
び、真珠光沢または陶磁器状に優れた外観を有する多層
樹脂容器を提供可能とする。
【0020】
【実施例】以下に本発明の実施例とその比較例を示す。 <実施例1>4本のスクリュー押出機を有する多層押出
ブロー成形機を用いて、最外層(第一層)として、非晶
性ポリエステル樹脂85重量%にEVOHを15重量%
添加した組成物、第二層の接着性樹脂として、エチレン
とα−オレフィン共重合体の無水マレイン酸変性物、第
三層のリサイクル層として、高密度ポリエチレン樹脂
(不透明に着色)と本実施例からなる多層樹脂容器のリ
サイクル材を50:50重量比で混合した樹脂90〜9
9重量%に対し、低密度ポリエチレン樹脂65重量%に
相溶化剤が35重量%添加された組成物を、1〜10重
量%添加した樹脂組成物、最内層(第四層)として、高
密度ポリエチレン樹脂(不透明に着色)の4層構成、胴
部平均肉厚750μm、内容積800mlのボトルを成
形した。
【0021】<実施例2>4本のスクリュー押出機を有
する多層押出ブロー成形機を用いて、最外層(第一層)
として、非晶性ポリエステル樹脂85重量%にEVOH
を15重量%添加した組成物、第二層の接着性樹脂とし
て、エチレンとα−オレフィン共重合体の無水マレイン
酸変性物、第三層のリサイクル層として、高密度ポリエ
チレン樹脂(不透明に着色)と本実施例からなる多層樹
脂容器のリサイクル材を50:50重量比で混合した樹
脂95重量%に対し、低密度ポリエチレン樹脂50〜8
0重量%に相溶化剤が20〜50重量%添加された組成
物を、5重量%添加した樹脂組成物、最内層(第四層)
として、高密度ポリエチレン樹脂(不透明に着色)の4
層構成、胴部平均肉厚750μm、内容積800mlの
ボトルを成形した。
【0022】<実施例3>4本のスクリュー押出機を有
する多層押出成形機を用いて、最外層(第一層)とし
て、非晶性ポリエステル樹脂85重量%にEVOHを1
5重量%添加した組成物、第二層の接着性樹脂として、
エチレンとα−オレフィン共重合体の無水マレイン酸変
性物、第三層のリサイクル層として、高密度ポリエチレ
ン樹脂(不透明に着色)と本実施例からなる多層樹脂容
器のリサイクル材を50:50重量比で混合した樹脂9
5重量%に対し、低密度ポリエチレン樹脂65重量%に
相溶化剤が35重量%添加された組成物を、5重量%添
加した樹脂組成物、最内層(第四層)として、高密度ポ
リエチレン樹脂(不透明に着色)の4層構成、平均厚さ
2mmのシートを成形し、更に真空成形により、胴部平
均肉厚500μm、内容積100mlのカップを成形し
た。
【0023】<比較例1>4本のスクリュー押出機を有
する多層押出ブロー成形機を用いて、最外層(第一層)
として、非晶性ポリエステル樹脂85重量%にEVOH
を15重量%添加した組成物、第二層の接着性樹脂とし
て、エチレンとα−オレフィン共重合体の無水マレイン
酸変性物、第三層のリサイクル層として、高密度ポリエ
チレン樹脂(不透明に着色)と本実施例からなる多層樹
脂容器のリサイクル材を50:50重量比で混合した樹
脂、最内層(第四層)として、高密度ポリエチレン樹脂
(不透明に着色)の4層構成、胴部平均肉厚750μ
m、内容積800mlのボトルを成形した。
【0024】<比較例2>4本のスクリュー押出機を有
する多層押出ブロー成形機を用いて、最外層(第一層)
として、非晶性ポリエステル樹脂85重量%にEVOH
を15重量%添加した組成物、第二層の接着性樹脂とし
て、エチレンとα−オレフィン共重合体の無水マレイン
酸変性物、第三層のリサイクル層として、高密度ポリエ
チレン樹脂と本実施例からなる多層樹脂容器のリサイク
ル材を50:50重量比で混合した樹脂、最内層(第四
層)として、高密度ポリエチレン樹脂の4層構成、胴部
平均肉厚750μm、内容積800mlのボトルを成形
した。
【0025】<比較例3>4本のスクリュー押出機を有
する多層押出成形機を用いて、最外層(第一層)とし
て、非晶性ポリエステル樹脂85重量%にEVOHを1
5重量%添加した組成物、第二層の接着性樹脂として、
エチレンとα−オレフィン共重合体の無水マレイン酸変
性物、第三層のリサイクル層として、高密度ポリエチレ
ン樹脂(不透明に着色)と本実施例からなる多層樹脂容
器のリサイクル材を50:50重量比で混合した樹脂、
最内層(第四層)として、高密度ポリエチレン樹脂(不
透明に着色)の4層構成、平均厚さ2mmのシートを成
形し、更に真空成形により、胴部平均肉厚500μm、
内容積100mlのカップを成形した。
【0026】以上の結果を(表1)、(表2)、(表
3)、(表4)に示す。
【0027】
【表1】
【0028】(表1)は、実施例1で得られた容器の物
性を示す。
【0029】リサイクル層に、低密度ポリエチレン樹脂
に相溶化剤が添加された組成物を、1〜10重量%添加
することにより、外観が良好で、耐衝撃性も良好となる
成形品が得られた。一方、添加量が少なすぎる、あるい
は多すぎると(この場合、1重量%未満あるいは、10
重量%を越えると)、真珠光沢性は優れるが、リサイク
ル層に未溶融物が発生し、著しく外観が劣り、更に耐衝
撃性が低下した。また、着色した中味をボトルに充填し
たが、何れの成形ボトルも中味の色が、不透明に着色さ
れた内層で遮断され、ボトルの色調すなわち、真珠光沢
性を損なうことがなかった。
【0030】
【表2】
【0031】(表2)は、実施例2で得られた容器の物
性を示す。
【0032】リサイクル層に、低密度ポリエチレン樹脂
に相溶化剤が添加された組成物中の相溶化剤の添加量
を、20〜50重量%添加することにより、外観が良好
で、耐衝撃性も良好となる成形品が得られた。一方、添
加量が少なすぎる、あるいは多すぎると(この場合、2
0重量%未満あるいは、50重量%を越えると)、真珠
光沢性は優れるが、リサイクル層に未溶融物が発生し、
著しく外観が劣り、更に耐衝撃性が低下した。また、着
色した中味をボトルに充填したが、何れの成形ボトルも
中味の色が、不透明に着色された内層で遮断され、ボト
ルの色調すなわち、真珠光沢性を損なうことがなかっ
た。
【0033】
【表3】
【0034】(表3)は、実施例3で得られた容器の物
性を示す。
【0035】
【表4】
【0036】(表4)は、各比較例で得られた容器の物
性を示す。
【0037】比較例2においては、真珠光沢性は良好で
あったが、着色された中味を容器に充填した場合は、中
味の影響で、真珠光沢性が著しく劣った。
【0038】
【発明の効果】本発明の方法によると、最外層(第1
層)が、ポリエステル系樹脂60〜99重量%にEVO
Hを1〜40重量%添加した組成物からなる樹脂層、第
2層として、接着性樹脂からなる樹脂層、第3層のリサ
イクル層として、該多層樹脂容器のリサイクル材及び、
ポリオレフィン系樹脂の混合物90〜99重量%に対
し、ポリオレフィン系樹脂に相溶化剤が添加された組成
物を1〜10重量%添加した樹脂組成物構成からなる樹
脂層、最内層(第4層)として、ポリオレフィン系樹脂
からなる樹脂層である、樹脂構成を基本構成とすること
により、耐衝撃性及び、真珠光沢または陶磁器状に優れ
た外観を有する多層樹脂容器を安価に提供することが可
能となる。また、容器の中味に着色したものを入れる場
合、中味の色の影響を避けるために、最外層以外の層
に、不透明な白色又は着色された樹脂層を用いること
で、最外層の透明真珠光沢層を通して内層の色調を見る
ので、より真珠光沢の効果が大きくなり得る。
【0039】更に、中味の品質保証性が向上する。本発
明の多層樹脂容器は、外層あるいはリサイクル層に樹脂
臭等が例えあっても、最内層の樹脂で中味を樹脂臭から
遮断し、中味の品質を保証することが可能となる。ま
た、リサイクル層に添加する、ポリオレフィン系樹脂に
相溶化剤が添加された組成物に用いるポリオレフィン系
樹脂として、低密度ポリエチレン樹脂を用いることによ
り、耐衝撃性、成形性、添加される相溶化剤の分散性等
の向上が可能となる。
【0040】更に、上記ポリオレフィン系樹脂に相溶化
剤が添加された組成物中の相溶化剤の添加量が、20〜
50重量%とすることにより、より一層の未溶融物発生
防止性能及び、耐衝撃性の向上が可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/18 Z 9349−4F 27/36 9349−4F B65D 1/09 (72)発明者 尾立 良次 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】最外層(第一層)として、ポリエステル系
    樹脂60〜99重量%にエチレン−ビニルアルコール共
    重合物(以下EVOHと略記)1〜40重量%添加した
    組成物からなる樹脂層、第二層として、接着性樹脂から
    なる樹脂層、第三層のリサイクル層として、該多層樹脂
    容器のリサイクル材及び、ポリオレフィン系樹脂の混合
    物90〜99重量%に対し、ポリオレフィン系樹脂に相
    溶化剤が添加された組成物を1〜10重量%添加した樹
    脂組成物構成からなる樹脂層、最内層(第四層)とし
    て、ポリオレフィン系樹脂からなる樹脂層であることを
    特徴とする、少なくとも4層からなる、耐衝撃性及び、
    真珠光沢または陶磁器状に優れた外観を有する多層樹脂
    容器。
  2. 【請求項2】前記容器構成において、最外層以外の層で
    あって、少なくとも1層が、不透明な白色又は着色され
    た樹脂層で有ることを特徴とする請求項1記載の耐衝撃
    性及び、真珠光沢または陶磁器状に優れた外観を有する
    多層樹脂容器。
  3. 【請求項3】前記容器構成において、リサイクル層中の
    ポリオレフィン系樹脂に相溶化剤が添加された組成物の
    ポリオレフィン系樹脂が、低密度ポリエチレン樹脂であ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項2記載の耐衝撃
    性及び、真珠光沢または陶磁器状に優れた外観を有する
    多層樹脂容器。
  4. 【請求項4】前記容器構成において、リサイクル層中の
    ポリオレフィン系樹脂に相溶化剤が添加された組成物の
    相溶化剤の添加量が、20〜50重量%であることを特
    徴とする請求項1乃至請求項3記載の耐衝撃性及び、真
    珠光沢または陶磁器状に優れた外観を有する多層樹脂容
    器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2116475A1 (en) * 2007-01-26 2009-11-11 Toyo Seikan Kaisya, Ltd. High-gloss multilayer plastic container

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2116475A1 (en) * 2007-01-26 2009-11-11 Toyo Seikan Kaisya, Ltd. High-gloss multilayer plastic container
EP2116475A4 (en) * 2007-01-26 2012-04-25 Toyo Seikan Kaisha Ltd ULTRA-GLOSS MULTILAYER PLASTIC CONTAINER

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