JPH115848A - プラスチック製品 - Google Patents

プラスチック製品

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JPH115848A
JPH115848A JP10111582A JP11158298A JPH115848A JP H115848 A JPH115848 A JP H115848A JP 10111582 A JP10111582 A JP 10111582A JP 11158298 A JP11158298 A JP 11158298A JP H115848 A JPH115848 A JP H115848A
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JP
Japan
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thermoplastic elastomer
based thermoplastic
styrene
olefin
polyolefin
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Pending
Application number
JP10111582A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Hatakeyama
和幸 畠山
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HEIWA KAGAKU KOGYOSHO KK
Original Assignee
HEIWA KAGAKU KOGYOSHO KK
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Publication date
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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のプラスチック製品に特有の平滑な触感
とは異なるしっとりした触感を有するプラスチック製品
を提供すること。 【解決手段】 表面の少なくとも一部を、スチレン系熱
可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマ
ー、スチレン系熱可塑性エラストマーとポリオレフィン
のブレンド、又はオレフィン系熱可塑性エラストマーと
ポリオレフィンのブレンドで構成してなるプラスチック
製品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック製品
に関し、特に、表面の触感に特徴を有し、従来のプラス
チック製品に特有の平滑な触感とは異なる触感を有する
プラスチック製品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の成形方法によって成形され
た各種プラスチック製品の表面は、通常は平滑で、つる
つるしており、滑りやすく、しっとりした肌触りの良い
触感を有する製品は殆ど知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、従
来のプラスチック製品に特有の平滑な触感とは異なる触
感を有するプラスチック製品を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、表面の少なく
とも一部を、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフ
ィン系熱可塑性エラストマー、スチレン系熱可塑性エラ
ストマーとポリオレフィンのブレンド、又はオレフィン
系熱可塑性エラストマーとポリオレフィンのブレンドで
構成してなるプラスチック製品を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、スチレン系熱可塑性エ
ラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、スチ
レン系熱可塑性エラストマーとポリオレフィンのブレン
ド、又はオレフィン系熱可塑性エラストマーとポリオレ
フィンのブレンドで構成してなるプラスチック製品の表
面が、従来のプラスチック製品には見られない特有の触
感を有することを見出し、この知見に基づいて完成され
たものである。
【0006】本発明に使用するスチレン系熱可塑性エラ
ストマーとしては、スチレン−ブタジエン−スチレンブ
ロックコポリマー、スチレン−イソプレン−スチレンブ
ロックコポリマー、スチレン−エチレン−ブチレン−ス
チレンブロックコポリマー等が挙げられ、その具体的な
市販品の例としては、三菱化学(株)から入手可能な
「ラバロン(登録商標)」が挙げられる。本発明に使用
するオレフィン系熱可塑性エラストマーとしては、エチ
レンプロピレンゴムが挙げられ、その具体的な市販品の
例としては、三菱化学(株)から入手可能な「サーモラ
ン(登録商標)」(ベースポリマーとしてEPM/EP
DMを使用したもの)が挙げられる。また本発明に使用
するポリオレフィンとしては、ポリエチレン又はポリプ
ロピレン又はポリエチレン−プロピレンが挙げられ、そ
の具体的な市販品の例としては、チッソ(株)から入手
可能な「チッソポリプロ、グレード:XK6004」が
挙げられる。
【0007】本発明において、製品の少なくとも表面部
分の少なくとも一部に使用するプラスチックは、スチレ
ン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラ
ストマー、スチレン系熱可塑性エラストマーとポリオレ
フィンのブレンド、又はオレフィン系熱可塑性エラスト
マーとポリオレフィンのブレンドである。スチレン系熱
可塑性エラストマー又はオレフィン系熱可塑性エラスト
マーとポリオレフィンの割合は任意に変えることができ
る。例えば、重量比で100:0〜1:100、好まし
くは50:1〜1:10、さらに好ましくは10:1〜
1:5の範囲で種々変えることにより、サラッとした触
感から比較的しっとりした触感或いはベトベトした触感
に至るまで、従来のプラスチック製品では得られない様
々な触感の表面を有するプラスチック製品を得ることが
できる。
【0008】スチレン系熱可塑性エラストマー又はオレ
フィン系熱可塑性エラストマーの割合が高くなるに従っ
て、つるつるした触感からしっとりした触感に次第に変
化する。また、滑りにくくなる。スチレン系熱可塑性エ
ラストマー又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのみ
を使用した場合、或いはスチレン系熱可塑性エラストマ
ー又はオレフィン系熱可塑性エラストマーの割合が高過
ぎる場合には、比較的しっとりした触感或いはベトベト
した触感になりやすい。
【0009】本発明のプラスチック製品として好ましい
ものは、化粧品、医薬品、食品等の容器である。また、
ハンガー、マネキン人形、玩具、スポーツ用品、各種グ
リップ等としても好ましい。本発明のプラスチック製品
は全体をスチレン系熱可塑性エラストマー又はオレフィ
ン系熱可塑性エラストマー、若しくは、スチレン系熱可
塑性エラストマー又はオレフィン系熱可塑性エラストマ
ーとポリオレフィンからなるブレンドで構成しても良い
が、コスト節減のためには、表面部分のみをスチレン系
熱可塑性エラストマー又はオレフィン系熱可塑性エラス
トマー、若しくは、スチレン系熱可塑性エラストマー又
はオレフィン系熱可塑性エラストマーとポリオレフィン
からなるブレンドで構成し、他の部分を汎用のプラスチ
ックで構成してもよい。
【0010】例えば、容器の内層部を汎用のプラスチッ
ク、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等で構成し、外層部をスチレン系熱
可塑性エラストマー又はオレフィン系熱可塑性エラスト
マー、若しくは、スチレン系熱可塑性エラストマー又は
オレフィン系熱可塑性エラストマーとポリオレフィンか
らなるブレンドで構成する。この場合、外層部の厚みは
通常、100〜600μm、好ましくは300〜400
μm、さらに好ましくは330〜370μmとするのが
適当である。
【0011】本発明のプラスチック製品は通常の成形方
法、例えば、中空、ブロー等により成形できる。成形温
度は通常、170〜200℃、好ましくは180〜19
0℃程度が適当である。また、内層部と外層部で異なる
プラスチックを使用する場合には、中間に接着層を設け
て3層構造としてもよい。接着層の材質は使用するプラ
スチックによって適宜選択すればよい。
【0012】
【実施例1】ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチ
レン系熱可塑性エラストマー(三菱化学(株)製「ラバ
ロン」(グレードMB6302C))と、ポリプロピレ
ン(チッソ(株)製「チッソポリプロ、グレード:XK
6004」)を3:1、2:1、及び1:1の重量比で
ブレンドした。このブレンドを外層部の材料とし、内層
部の材料として高密度ポリエチレンを使用し、有限会社
鈴木鉄工製、多層中空成形機(TB−SW−7P)を用
いて、180℃の成形温度で成形し、内層部の厚み10
00μm、外層部(上記ブレンド)の厚み200μm、
寸法(直径58.5mm、高さ137mm、厚み1200μ
m)の化粧品の容器を作成した。スチレン系熱可塑性エ
ラストマーと、ポリプロピレンの比が、3:1のものは
しっとり感が強く、2:1のものは適度なしっとり感を
持ち、また1:1のものは比較的さらっとした触感を有
していた。
【0013】
【実施例2】ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチ
レン系熱可塑性エラストマー(三菱化学(株)製「ラバ
ロン」(グレードMB6302C))を外層部の材料と
し、内層部の材料として高密度ポリエチレンを使用し、
有限会社鈴木鉄工製、多層中空成形機(TB−SW−7
P)を用いて、180℃の成形温度で成形し、内層部の
厚み1000μm、外層部(上記ブレンド)の厚み20
0μm、寸法(直径58.5mm、高さ137mm、厚み1
200μm)の化粧品の容器を作成した。容器の表面は
しっとり感が強い触感を有していた。
【0014】
【実施例3】オレフィン系熱可塑性エラストマー(三菱
化学(株)製「サーモラン(登録商標)」を外層部の材
料とし、内層部の材料として高密度ポリエチレンを使用
し、有限会社鈴木鉄工製、多層中空成形機(TB−SW
−7P)を用いて、180℃の成形温度で成形し、内層
部の厚み1000μm、外層部(上記ブレンド)の厚み
200μm、寸法(直径58.5mm、高さ137mm、厚
み1200μm)の化粧品の容器を作成した。容器の表
面はしっとり感が強い触感を有していた。
【0015】本発明の容器は、従来のプラスチック製品
に特有の平滑な触感とは異なるしっとりした触感を有し
ているため、化粧品、医薬品、食品等の容器として好適
である。また、ハンガー、マネキン人形、玩具、スポー
ツ用品、各種グリップ等としても好ましい。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面の少なくとも一部を、スチレン系熱
    可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマ
    ー、スチレン系熱可塑性エラストマーとポリオレフィン
    のブレンド、又はオレフィン系熱可塑性エラストマーと
    ポリオレフィンのブレンドで構成してなるプラスチック
    製品。
  2. 【請求項2】 スチレン系熱可塑性エラストマーが、ポ
    リスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレン系熱可塑性
    エラストマーである請求項1記載の製品。
  3. 【請求項3】 ポリオレフィンが、ポリエチレン又はポ
    リプロピレン又はポリエチレン−プロピレンである請求
    項1又は2記載の製品。
  4. 【請求項4】 表面の少なくとも一部を、スチレン系熱
    可塑性エラストマー、又はオレフィン系熱可塑性エラス
    トマーで構成してなるプラスチック製品。
  5. 【請求項5】 容器、ハンガー、マネキン人形、玩具、
    スポーツ用品、各種グリップである、請求項1〜4のい
    ずれか1項記載の製品。
  6. 【請求項6】 スチレン系熱可塑性エラストマー、オレ
    フィン系熱可塑性エラストマー、スチレン系熱可塑性エ
    ラストマーとポリオレフィンのブレンド、又はオレフィ
    ン系熱可塑性エラストマーとポリオレフィンのブレンド
    からなる表面層を被覆してなるプラスチック製品。
  7. 【請求項7】 スチレン系熱可塑性エラストマーが、ポ
    リスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレン系熱可塑性
    エラストマーである請求項6記載の製品。
  8. 【請求項8】 ポリオレフィンが、ポリエチレン又はポ
    リプロピレン又はポリエチレン−プロピレンである請求
    項6又は7記載の製品。
  9. 【請求項9】 スチレン系熱可塑性エラストマー、又は
    オレフィン系熱可塑性エラストマーからなる表面層を被
    覆してなるプラスチック製品。
  10. 【請求項10】 容器、ハンガー、マネキン人形、玩
    具、スポーツ用品、各種グリップである、請求項6〜9
    のいずれか1項記載の製品。
JP10111582A 1997-04-22 1998-04-22 プラスチック製品 Pending JPH115848A (ja)

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