JPH06255052A - 多層プラスチック容器 - Google Patents
多層プラスチック容器Info
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- JPH06255052A JPH06255052A JP4517493A JP4517493A JPH06255052A JP H06255052 A JPH06255052 A JP H06255052A JP 4517493 A JP4517493 A JP 4517493A JP 4517493 A JP4517493 A JP 4517493A JP H06255052 A JPH06255052 A JP H06255052A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D1/00—Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
- B65D1/02—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
- B65D1/0207—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features
- B65D1/0215—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features multilayered
Abstract
(57)【要約】
【目的】表面光沢性及び遮光性プラスチック容器として
優れた性能、外観を有する多層プラスチック容器を提供
すること。 【構成】最外層が無着色のポリプロピレン樹脂であり、
その内側に隠蔽性顔料を含有するポリプロピレン樹脂
層、及び遮光性顔料を含有するポリプロピレン樹脂層を
積層させた、少なくとも３層以上の多層プラスチック容
器である。また、遮光性顔料がカーボンブラック単体、
或いは他の顔料との混合物であり、かつ容器の最低肉厚
部における遮光層が、Ｃ×Ｔ ≧ ０．１ 〔ここで、
Ｃはカーボンブラック含有比率（ｗｔ％）、Ｔは遮光層
の肉厚（ｍｍ）〕を満足している上記の多層プラスチッ
ク容器であり、さらに、前記遮光性顔料を含有するポリ
プロピレン樹脂層に該容器のリサイクル材料を混合した
多層プラスチック容器である。
優れた性能、外観を有する多層プラスチック容器を提供
すること。 【構成】最外層が無着色のポリプロピレン樹脂であり、
その内側に隠蔽性顔料を含有するポリプロピレン樹脂
層、及び遮光性顔料を含有するポリプロピレン樹脂層を
積層させた、少なくとも３層以上の多層プラスチック容
器である。また、遮光性顔料がカーボンブラック単体、
或いは他の顔料との混合物であり、かつ容器の最低肉厚
部における遮光層が、Ｃ×Ｔ ≧ ０．１ 〔ここで、
Ｃはカーボンブラック含有比率（ｗｔ％）、Ｔは遮光層
の肉厚（ｍｍ）〕を満足している上記の多層プラスチッ
ク容器であり、さらに、前記遮光性顔料を含有するポリ
プロピレン樹脂層に該容器のリサイクル材料を混合した
多層プラスチック容器である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、多層プラスチック容器
に関し、より詳細には、優れた表面光沢及び遮光性を有
する多層プラスチック容器に関する。
に関し、より詳細には、優れた表面光沢及び遮光性を有
する多層プラスチック容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】光により変質、劣化を起こす内容物を保
存するプラスチック容器には遮光性が必要とされる。紫
外線のみを遮断する手段としては、紫外線吸収剤（例え
ば商品名チヌビンＰ、チバガイギ社製）を樹脂に添加す
る方法がある。また可視光線を遮断する手段としては、
樹脂に黒色、茶色、灰色等の高い光吸収性を有する暗色
系の顔料を添加する方法が一般的である。
存するプラスチック容器には遮光性が必要とされる。紫
外線のみを遮断する手段としては、紫外線吸収剤（例え
ば商品名チヌビンＰ、チバガイギ社製）を樹脂に添加す
る方法がある。また可視光線を遮断する手段としては、
樹脂に黒色、茶色、灰色等の高い光吸収性を有する暗色
系の顔料を添加する方法が一般的である。
【０００３】したがって、主に白色、黄色、緑色等の明
色系の色が好まれるシャンプー、リンス等のトイレタリ
ー用品ボトルには不適であるという問題点があった。ま
た、近年トイレタリー関連ボトルはより光沢性のあるボ
トルが望まれている。しかし、従来の遮光性を有するボ
トルのように単層でしかも遮光性を持たせるために顔料
を添加した場合、光沢性が低下してしまうという問題も
ある。一方、容器に用いられる材質としては、衛生性、
耐湿性、及び材料価格などの見地からポリエチレン、ポ
リプロピレンなどのポリオレフィン樹脂が使用されてい
る。
色系の色が好まれるシャンプー、リンス等のトイレタリ
ー用品ボトルには不適であるという問題点があった。ま
た、近年トイレタリー関連ボトルはより光沢性のあるボ
トルが望まれている。しかし、従来の遮光性を有するボ
トルのように単層でしかも遮光性を持たせるために顔料
を添加した場合、光沢性が低下してしまうという問題も
ある。一方、容器に用いられる材質としては、衛生性、
耐湿性、及び材料価格などの見地からポリエチレン、ポ
リプロピレンなどのポリオレフィン樹脂が使用されてい
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の様な
問題点を解決するためになされたものであり、表面光沢
性及び遮光性プラスチック容器として優れた性能、外観
を有する多層プラスチック容器を提供するものである。
問題点を解決するためになされたものであり、表面光沢
性及び遮光性プラスチック容器として優れた性能、外観
を有する多層プラスチック容器を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであり、最外層が無着色のポリ
プロピレン樹脂であり、その内側に隠蔽性顔料を含有す
るポリプロピレン樹脂層、及び遮光性顔料を含有するポ
リプロピレン樹脂層を積層させた、少なくとも３層以上
の多層プラスチック容器である。実施態様としては、遮
光性顔料がカーボンブラック単体、或いは他の顔料との
混合物であり、かつ容器の最低肉厚部における遮光層
が、Ｃ×Ｔ ≧ ０．１〔ここで、Ｃはカーボンブラッ
ク含有比率（ｗｔ％）、Ｔは遮光層の肉厚（ｍｍ）〕を
満足している上記の多層プラスチック容器であり、さら
に、前記遮光性顔料を含有するポリプロピレン樹脂層に
該容器のリサイクル材料を混合した多層プラスチック容
器である。
するためになされたものであり、最外層が無着色のポリ
プロピレン樹脂であり、その内側に隠蔽性顔料を含有す
るポリプロピレン樹脂層、及び遮光性顔料を含有するポ
リプロピレン樹脂層を積層させた、少なくとも３層以上
の多層プラスチック容器である。実施態様としては、遮
光性顔料がカーボンブラック単体、或いは他の顔料との
混合物であり、かつ容器の最低肉厚部における遮光層
が、Ｃ×Ｔ ≧ ０．１〔ここで、Ｃはカーボンブラッ
ク含有比率（ｗｔ％）、Ｔは遮光層の肉厚（ｍｍ）〕を
満足している上記の多層プラスチック容器であり、さら
に、前記遮光性顔料を含有するポリプロピレン樹脂層に
該容器のリサイクル材料を混合した多層プラスチック容
器である。
【０００６】（発明の具体的説明）本発明の多層プラス
チック容器の一例を示す図１において、容器１は胴部
２、胴部２の下端に連なりしかもパリソンのピンチオフ
により形成された底部３、胴部２の上端に肩部４を介し
て連なる口頚部５から成っており、この口頚部５には蓋
体（図示せず）と密封係合される口部６及び口部６の下
方のネジ、ビート、フランジ或いは段肩などからなる蓋
取付部７が設けられている。この多層プラスチック容器
のＡ部の容器壁断面を拡大して示す図２において、この
容器壁は本発明の無着色ポリプロピレン樹脂からなる最
外層１０、隠蔽性顔料を含有するポリプロピレン樹脂よ
りなる中間層１１、および遮光性顔料を含有するポリプ
ロピレン樹脂から成る最内層１２から構成されいる。
チック容器の一例を示す図１において、容器１は胴部
２、胴部２の下端に連なりしかもパリソンのピンチオフ
により形成された底部３、胴部２の上端に肩部４を介し
て連なる口頚部５から成っており、この口頚部５には蓋
体（図示せず）と密封係合される口部６及び口部６の下
方のネジ、ビート、フランジ或いは段肩などからなる蓋
取付部７が設けられている。この多層プラスチック容器
のＡ部の容器壁断面を拡大して示す図２において、この
容器壁は本発明の無着色ポリプロピレン樹脂からなる最
外層１０、隠蔽性顔料を含有するポリプロピレン樹脂よ
りなる中間層１１、および遮光性顔料を含有するポリプ
ロピレン樹脂から成る最内層１２から構成されいる。
【０００７】本発明による多層プラスチック容器におけ
る重要な特徴の１つは、最外層に無着色のポリプロピレ
ンを使用することである。ポリプロピレンは加工性、衛
生性に優れ、安価な材料であるとともに光沢性能的にも
優れた樹脂である。しかし顔料を添加し着色してしまう
と光沢性能が低下してしまうため無着色で用いることが
必要である。
る重要な特徴の１つは、最外層に無着色のポリプロピレ
ンを使用することである。ポリプロピレンは加工性、衛
生性に優れ、安価な材料であるとともに光沢性能的にも
優れた樹脂である。しかし顔料を添加し着色してしまう
と光沢性能が低下してしまうため無着色で用いることが
必要である。
【０００８】本発明における特徴の２つめは、無着色の
最外層と遮光層の間に隠蔽層を設けたことである。隠蔽
層に添加する顔料は黒色、茶色、灰色等の暗色系のもの
であり、トイレタリー用品ボトルとしては好ましくない
色である。したがって、容器の使用における自由度を上
げるため隠蔽層が必要である。隠蔽層を設けることによ
り、自由に着色することができるようになる。また、隠
蔽層に用いる着色剤としては遮光層の色を隠蔽する必要
があるため、有機系の染料より無機系の顔料を用いるこ
とが望ましい。
最外層と遮光層の間に隠蔽層を設けたことである。隠蔽
層に添加する顔料は黒色、茶色、灰色等の暗色系のもの
であり、トイレタリー用品ボトルとしては好ましくない
色である。したがって、容器の使用における自由度を上
げるため隠蔽層が必要である。隠蔽層を設けることによ
り、自由に着色することができるようになる。また、隠
蔽層に用いる着色剤としては遮光層の色を隠蔽する必要
があるため、有機系の染料より無機系の顔料を用いるこ
とが望ましい。
【０００９】本発明における特徴の３つめは、遮光層を
設けたことである。遮光層に添加する顔料は、暗色系の
ものであり、例えばカーボンブラック、酸化鉄黒、弁柄
等の単体、及び他の顔料との混合物等を用いることがで
きるが、カーボンブラックが遮光性能的に優れるためカ
ーボンブラックあるいはそのブレンド物を用いることが
望ましい。また、容器として充分な遮光性を持たせるた
めには、容器の最低肉厚部におけるカーボンブラックの
添加量（ｗｔ％）と遮光層の肉厚（ｍｍ）の積が０．１
以上とすることが望ましいことが発明者らの実験結果よ
り判明した。
設けたことである。遮光層に添加する顔料は、暗色系の
ものであり、例えばカーボンブラック、酸化鉄黒、弁柄
等の単体、及び他の顔料との混合物等を用いることがで
きるが、カーボンブラックが遮光性能的に優れるためカ
ーボンブラックあるいはそのブレンド物を用いることが
望ましい。また、容器として充分な遮光性を持たせるた
めには、容器の最低肉厚部におけるカーボンブラックの
添加量（ｗｔ％）と遮光層の肉厚（ｍｍ）の積が０．１
以上とすることが望ましいことが発明者らの実験結果よ
り判明した。
【００１０】本発明においては、最外層が無着色のポリ
プロピレン樹脂層、中間層に隠蔽性顔料を含有するポリ
プロピレン樹脂層、内層に遮光性顔料を含有するポリプ
ロピレン樹脂層３層構成を基本とするが、遮光層に本容
器のリサイクル材を添加しても良い。また、内面が暗色
であることが好ましくない場合は、最内層に明色の着色
層を１層設けた４層構成とすることもできる。
プロピレン樹脂層、中間層に隠蔽性顔料を含有するポリ
プロピレン樹脂層、内層に遮光性顔料を含有するポリプ
ロピレン樹脂層３層構成を基本とするが、遮光層に本容
器のリサイクル材を添加しても良い。また、内面が暗色
であることが好ましくない場合は、最内層に明色の着色
層を１層設けた４層構成とすることもできる。
【００１１】
【作用】本発明の多層プラスチック容器は、その多層構
造中の１層に遮光性顔料を含有するポリプロピレン樹脂
層を設けることにより、外部からの光の侵入を防ぐこと
ができ、光により変質、劣化する内容物に対しても優れ
た内容物保護性を持たせることができる。また、遮光層
の外側に隠蔽層を設けたために外観の色を自由に設定で
きるため様々な用途の容器として使用することが可能で
ある。さらに、最外層に無着色のポリプロピレン樹脂層
を設けたことで顔料添加による光沢性の低下が無く、優
れた表面光沢性を有する容器を提供することができる。
造中の１層に遮光性顔料を含有するポリプロピレン樹脂
層を設けることにより、外部からの光の侵入を防ぐこと
ができ、光により変質、劣化する内容物に対しても優れ
た内容物保護性を持たせることができる。また、遮光層
の外側に隠蔽層を設けたために外観の色を自由に設定で
きるため様々な用途の容器として使用することが可能で
ある。さらに、最外層に無着色のポリプロピレン樹脂層
を設けたことで顔料添加による光沢性の低下が無く、優
れた表面光沢性を有する容器を提供することができる。
【００１２】
【実施例】以下に本発明の実施例とその比較例を示す。 （実施例１）容器外層としてＭＦＲ（ＪＩＳ Ｋ ６７
５８）５．０ｇ／１０分のポリプロピレンランダムコポ
リマーを外層用押出機に供給し、中間層としてＭＦＲ
０．７ｇ／１０分のポリプロピレンブロックコポリマー
にチタンホワイトを３．０ｗｔ％添加したものを中間層
用押出機に供給し、内層としてＭＦＲ０．７ｇ／１０分
のポリプロピレンブロックコポリマーにカーボンブラッ
クを１．６ｗｔ％添加したものを内層用押出機に供給し
て、３層溶融パリソンを押出し、このパリソンをブロー
金型内でブロー成形して、内容積８００ｍｌのボトルを
成形した。このボトルの最低肉厚部の各層厚みは、外層
が０．０７ｍｍ、中間層が０．５６ｍｍ、内層が０．０
７ｍｍであった。成形されたボトルは外観良好であり、
遮光性能も問題のないものであった。
５８）５．０ｇ／１０分のポリプロピレンランダムコポ
リマーを外層用押出機に供給し、中間層としてＭＦＲ
０．７ｇ／１０分のポリプロピレンブロックコポリマー
にチタンホワイトを３．０ｗｔ％添加したものを中間層
用押出機に供給し、内層としてＭＦＲ０．７ｇ／１０分
のポリプロピレンブロックコポリマーにカーボンブラッ
クを１．６ｗｔ％添加したものを内層用押出機に供給し
て、３層溶融パリソンを押出し、このパリソンをブロー
金型内でブロー成形して、内容積８００ｍｌのボトルを
成形した。このボトルの最低肉厚部の各層厚みは、外層
が０．０７ｍｍ、中間層が０．５６ｍｍ、内層が０．０
７ｍｍであった。成形されたボトルは外観良好であり、
遮光性能も問題のないものであった。
【００１３】（実施例２）中間層にチタンホワイトを
３．４ｗｔ％添加し、内層にカーボンブラックを０．８
ｗｔ％添加した以外は実施例１と同様な方法でボトルを
成形した。このボトルの最低肉厚部の各層厚みは、外層
が０．０７ｍｍ、中間層が０．４９ｍｍ、内層が０．１
４ｍｍであった。成形されたボトルは外観良好であり、
遮光性能も問題のないものであった。
３．４ｗｔ％添加し、内層にカーボンブラックを０．８
ｗｔ％添加した以外は実施例１と同様な方法でボトルを
成形した。このボトルの最低肉厚部の各層厚みは、外層
が０．０７ｍｍ、中間層が０．４９ｍｍ、内層が０．１
４ｍｍであった。成形されたボトルは外観良好であり、
遮光性能も問題のないものであった。
【００１４】（実施例３）内層に酸化鉄黒を３．０ｗｔ
％添加した以外は実施例１と同様の方法でボトルを成形
した。このボトルの最低肉厚部の各層厚みは、外層が
０．０７ｍｍ、中間層が０．５６ｍｍ、内層が０．０７
ｍｍであった。成形されたボトルは外観良好であり、遮
光性能も問題のないものであった。
％添加した以外は実施例１と同様の方法でボトルを成形
した。このボトルの最低肉厚部の各層厚みは、外層が
０．０７ｍｍ、中間層が０．５６ｍｍ、内層が０．０７
ｍｍであった。成形されたボトルは外観良好であり、遮
光性能も問題のないものであった。
【００１５】（実施例４）４つの押出機を用い、実施例
１の外層に用いたポリプロピレンランダムコポリマーを
最外層用押出機に供給し、実施例１の中間層に用いたポ
リプロピレンブロックコポリマーにチタンホワイトを
９．０ｗｔ％添加したものを外層より２番目（第２層）
の押出機に供給し、実施例１の内層に用いたポリプロピ
レンブロックコポリマーにカーボンブラックを０．３ｗ
ｔ％とこのボトルのリサイクル材料を５０ｗｔ％添加し
たものを外層より３番目（第３層）の押出機に供給し、
さらに同じく実施例１の内層に用いたポリプロピレンブ
ロックコポリマーにチタンホワイトを３ｗｔ％添加した
ものを最内層用押出機に供給し、４層溶融パリソンを押
出し、このパリソンをブロー金型内でブロー成形して、
内容積８００ｍｌのボトルを成形した。このボトルの最
低肉厚部の各層厚みは、最外層が０．０７ｍｍ、第２層
が０．１７ｍｍ、第３層が０．３９ｍｍ、最内層が０．
０７ｍｍであった。成形されたボトルは外観良好であ
り、遮光性能も問題のないものであった。
１の外層に用いたポリプロピレンランダムコポリマーを
最外層用押出機に供給し、実施例１の中間層に用いたポ
リプロピレンブロックコポリマーにチタンホワイトを
９．０ｗｔ％添加したものを外層より２番目（第２層）
の押出機に供給し、実施例１の内層に用いたポリプロピ
レンブロックコポリマーにカーボンブラックを０．３ｗ
ｔ％とこのボトルのリサイクル材料を５０ｗｔ％添加し
たものを外層より３番目（第３層）の押出機に供給し、
さらに同じく実施例１の内層に用いたポリプロピレンブ
ロックコポリマーにチタンホワイトを３ｗｔ％添加した
ものを最内層用押出機に供給し、４層溶融パリソンを押
出し、このパリソンをブロー金型内でブロー成形して、
内容積８００ｍｌのボトルを成形した。このボトルの最
低肉厚部の各層厚みは、最外層が０．０７ｍｍ、第２層
が０．１７ｍｍ、第３層が０．３９ｍｍ、最内層が０．
０７ｍｍであった。成形されたボトルは外観良好であ
り、遮光性能も問題のないものであった。
【００１６】（比較例１）２つの押出機を用い、実施例
１の外層に用いたポリプロピレンランダムコポリマーに
チタンホワイトを３ｗｔ％添加したものを外層用押出機
に供給し、実施例１の内層に用いたポリプロピレンブロ
ックコポリマーにカーボンブラックを０．１７ｗｔ％添
加したものを内層用押出機に供給し、２層溶融パリソン
を押出し、このパリソンをブロー金型内でブロー成形し
て、内容積８００ｍｌのボトルを成形した。このボトル
の最低肉厚部の各層厚みは、外層が０．０７ｍｍ、内層
が０．６３ｍｍであった。成形されたボトルは、遮光性
能は問題のないものであったが表面光沢性は実施例１の
ボトルと比較して乏しいものであった。
１の外層に用いたポリプロピレンランダムコポリマーに
チタンホワイトを３ｗｔ％添加したものを外層用押出機
に供給し、実施例１の内層に用いたポリプロピレンブロ
ックコポリマーにカーボンブラックを０．１７ｗｔ％添
加したものを内層用押出機に供給し、２層溶融パリソン
を押出し、このパリソンをブロー金型内でブロー成形し
て、内容積８００ｍｌのボトルを成形した。このボトル
の最低肉厚部の各層厚みは、外層が０．０７ｍｍ、内層
が０．６３ｍｍであった。成形されたボトルは、遮光性
能は問題のないものであったが表面光沢性は実施例１の
ボトルと比較して乏しいものであった。
【００１７】（比較例２）２つの押出機を用い、実施例
１の外層に用いたポリプロピレンランダムコポリマーを
外層用押出機に供給し、実施例１の中間層に用いたポリ
プロピレンブロックコポリマーにチタンホワイトを１
０．０ｗｔ％添加したものを内層用押出機に供給し、２
層溶融パリソンを押出し、このパリソンをブロー金型内
でブロー成形して、内容積８００ｍｌのボトルを成形し
た。このボトルの最低肉厚部の各層厚みは、外層が０．
０７ｍｍ、内層が０．６３ｍｍであった。成形されたボ
トルは外観良好であったが、遮光性能は不十分なもので
あった。以上の実施例１〜４と比較例１〜２のボトルの
光沢度測定結果及び最低肉厚部の光線透過率測定結果を
（表１）に示す。
１の外層に用いたポリプロピレンランダムコポリマーを
外層用押出機に供給し、実施例１の中間層に用いたポリ
プロピレンブロックコポリマーにチタンホワイトを１
０．０ｗｔ％添加したものを内層用押出機に供給し、２
層溶融パリソンを押出し、このパリソンをブロー金型内
でブロー成形して、内容積８００ｍｌのボトルを成形し
た。このボトルの最低肉厚部の各層厚みは、外層が０．
０７ｍｍ、内層が０．６３ｍｍであった。成形されたボ
トルは外観良好であったが、遮光性能は不十分なもので
あった。以上の実施例１〜４と比較例１〜２のボトルの
光沢度測定結果及び最低肉厚部の光線透過率測定結果を
（表１）に示す。
【００１８】
【表１】
【００１９】
【発明の効果】本発明の多層プラスチック容器は、最外
層が無着色のポリプロピレン樹脂層であり、その内側に
隠蔽性顔料を含有するポリプロピレン樹脂層、及び遮光
性顔料を含有するポリプロピレン樹脂層を積層させた容
器であり、表面光沢性に優れ商品に高級感を与えると共
に、容器の着色も自由にできるため使用範囲が広く、ま
た光により劣化、変質してしまう内容物を保存した場合
でも優れた内容物保護性を持っている。さらに、遮光性
顔料を含有するポリプロピレン樹脂層（隠蔽層）に、本
発明の容器のリサイクル材料を混合することで、省資源
化及び省コスト化が図れる。
層が無着色のポリプロピレン樹脂層であり、その内側に
隠蔽性顔料を含有するポリプロピレン樹脂層、及び遮光
性顔料を含有するポリプロピレン樹脂層を積層させた容
器であり、表面光沢性に優れ商品に高級感を与えると共
に、容器の着色も自由にできるため使用範囲が広く、ま
た光により劣化、変質してしまう内容物を保存した場合
でも優れた内容物保護性を持っている。さらに、遮光性
顔料を含有するポリプロピレン樹脂層（隠蔽層）に、本
発明の容器のリサイクル材料を混合することで、省資源
化及び省コスト化が図れる。
【００２０】
【図１】本発明の多層プラスチック容器の一実施例の断
面図である。
面図である。
【図２】本発明の多層プラスチック容器の一実施例であ
る図１のＡの部分の拡大説明図である。
る図１のＡの部分の拡大説明図である。
１…容器 ２…胴部 ３…底部 ４…肩部 ５…口頚部
６…口部 ７…蓋取付部 １０…最外層 １１…隠蔽
層 １２…遮光層
６…口部 ７…蓋取付部 １０…最外層 １１…隠蔽
層 １２…遮光層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小宮山 明彦 東京都台東区台東一丁目５番１号 凸版印 刷株式会社内
Claims (3)
- 【請求項１】最外層が無着色のポリプロピレン樹脂層で
あり、その内側に隠蔽性顔料を含有するポリプロピレン
樹脂層（以下隠蔽層と称す）、及び遮光性顔料を含有す
るポリプロピレン樹脂層（以下遮光層と称す）を積層さ
せたことを特徴とする、少なくとも３層以上の多層プラ
スチック容器。 - 【請求項２】遮光性顔料がカーボンブラック単体、或い
は他の顔料との混合物であり、かつ容器の最低肉厚部に
おける遮光層が、下記式を満足していることを特徴とす
る請求項１記載の多層プラスチック容器。 Ｃ×Ｔ ≧ ０．１ ここで、Ｃはカーボンブラック含有比率（ｗｔ％）、Ｔ
は遮光層の肉厚（ｍｍ） - 【請求項３】前記層構成において、遮光性顔料を含有す
るポリプロピレン樹脂層に該容器のリサイクル材料を混
合したことを特徴とする請求項１及至２記載の多層プラ
スチック容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4517493A JP2970292B2 (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 多層プラスチック容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4517493A JP2970292B2 (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 多層プラスチック容器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06255052A true JPH06255052A (ja) | 1994-09-13 |
| JP2970292B2 JP2970292B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=12711909
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4517493A Expired - Fee Related JP2970292B2 (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 多層プラスチック容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2970292B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019189290A (ja) * | 2018-04-25 | 2019-10-31 | 凸版印刷株式会社 | インジケーター機能付き包装材料 |
| US11667069B2 (en) | 2019-04-11 | 2023-06-06 | The Procter & Gamble Company | Blow molded article with visual effects |
| US11724847B2 (en) | 2018-10-19 | 2023-08-15 | The Procter & Gamble Company | Blow molded article with debossing |
| US11814208B2 (en) | 2018-07-17 | 2023-11-14 | The Procter & Gamble Company | Blow molded article with visual effects |
| US11975522B2 (en) | 2020-01-08 | 2024-05-07 | The Procter & Gamble Company | Blow molded multilayer article with color gradient |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3470195A1 (en) | 2017-10-12 | 2019-04-17 | The Procter & Gamble Company | Blow molded article with visual effects |
-
1993
- 1993-03-05 JP JP4517493A patent/JP2970292B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019189290A (ja) * | 2018-04-25 | 2019-10-31 | 凸版印刷株式会社 | インジケーター機能付き包装材料 |
| US11814208B2 (en) | 2018-07-17 | 2023-11-14 | The Procter & Gamble Company | Blow molded article with visual effects |
| US11724847B2 (en) | 2018-10-19 | 2023-08-15 | The Procter & Gamble Company | Blow molded article with debossing |
| US11667069B2 (en) | 2019-04-11 | 2023-06-06 | The Procter & Gamble Company | Blow molded article with visual effects |
| US11975522B2 (en) | 2020-01-08 | 2024-05-07 | The Procter & Gamble Company | Blow molded multilayer article with color gradient |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2970292B2 (ja) | 1999-11-02 |
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