JP2001341240A - 光沢性外観を有する多層構造樹脂成形品 - Google Patents

光沢性外観を有する多層構造樹脂成形品

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JP2001341240A
JP2001341240A JP2000161572A JP2000161572A JP2001341240A JP 2001341240 A JP2001341240 A JP 2001341240A JP 2000161572 A JP2000161572 A JP 2000161572A JP 2000161572 A JP2000161572 A JP 2000161572A JP 2001341240 A JP2001341240 A JP 2001341240A
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multilayer
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JP2000161572A
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Teruo Matsuba
輝夫 松葉
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カップ類、包装用多層ブロー容器、包装用多
層ラミネート紙などに使用される多層構造成形品におい
て、光輝性を高めて高級で美粧性に優れた光沢性カラー
付き多層構造成形品を提供する。 【解決手段】 樹脂からなる第1層、および、光沢顔料
を含む樹脂からなる第2層を有する多層構造樹脂成形品
において、前記光沢顔料が、フレーク状ガラスの表面
を、金属の層、または該フレーク状ガラスの屈折率より
も高い屈折率を有する金属酸化物の層で被覆してなる鱗
片状粒子であることを特徴とする光沢性外観を有する多
層構造樹脂成形品である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カップ類、包装用
多層ブロー容器、建材用多層平板、包装用袋、包装用多
層ラミネート紙、などに有用な光沢顔料を用いてなる高
級光沢性カラー付き多層構造樹脂成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から光沢性カラー付き多層構造樹脂
成形品は、基材としての着色層、光沢顔料を含む装飾層
および仕上がり感を良好にするための被覆層の三層から
なる樹脂成形体が一般的に知られている。この樹脂成形
体は、装飾層と、装飾層の下層(内側)に密着して設け
た着色層と、装飾層の上層(外側)に密着して設けた被
覆層からなる三層構造を有し、装飾層には、メタリック
調、または真珠光沢調の装飾効果を発現する光沢顔料を
配合使用することによって優美な外観を形成する。この
三層構造体を基本として様々な層の組み合わせからなる
三層以上の多層構造成形体が考案されている。
【0003】例えば、特公昭59―44255号公報に
よれば、装飾層には、パール顔料を所定量混入した変性
ポリオレフィン樹脂を用い、着色層には、着色したポリ
オレフィン樹脂を、そして被覆層には、透明な熱可塑性
樹脂を使用した多層構造成形品が記載されている。特開
平6―171639号公報においては、樹脂製容器の容
器壁で、その容器壁が外層および内層、または前記外層
と前記内層を接着する中間層からなる多層構造の前記外
層あるいは前記中間層のいずれか一層に粒径の小さな真
珠光沢顔料を混入せしめたパール着色層を有する多層容
器が記載されている。特開昭60―123338号公報
によれば、金属真空蒸着層の両面にプラスチック層を装
備した多層シートを真空成形または圧空成形によって成
形した容器において、両側の該プラスチック層のうち、
蒸着層の内面側に形成されたプラスチック層の少なくと
も1つの層に金属光沢をもつ顔料、たとえばアルミニウ
ム、銀、銅、真鍮などからなる金属顔料や魚鱗、真珠
粉、雲母を主成分とするパール顔料を保有する樹脂容器
が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記記載の光沢性カラ
ー付き多層構造成形品は、いずれもある程度の光輝性は
認められるものの、十分な光輝感を有するものとは言え
ない。また、銀粉や真鍮粉のような密度の大きい金属顔
料は、添加重量当たりの粒子数が少なく、総合的な光輝
感が乏しいと言う問題がある。
【0005】本発明は、上記に示した従来の問題点を解
決し、奥行きのある強い光輝性を有する光沢性カラー付
き多層構造樹脂成形品を提供することを目的とする。
【0006】
【問題を解決するための手段】本発明は、樹脂からなる
第1層、および、光沢顔料を含む光沢性樹脂からなる第
2層を有する多層構造樹脂成形品において、前記光沢顔
料が、フレーク状ガラスの表面を、金属の層、または該
フレーク状ガラスの屈折率よりも高い屈折率を有する金
属酸化物の層で被覆してなる鱗片状粒子であることを特
徴とする光沢性外観を有する多層構造樹脂成形品であ
る。
【0007】本発明の多層構造成形品は、樹脂からなる
第1層、および、光沢顔料を含む樹脂からなる第2層を
有する。そして、更に例えば遮光性顔料を含有する樹脂
からなる第3層またはそれ以上の樹脂の層を有していて
もよい。この多層構造成型品は、少なくとも2層以上の
層からなる多層構造を有するものあり、それぞれの樹脂
層に、機械的強度の向上、表面光沢性、高透明性、接着
性、ガスバリヤー性、隠蔽性、遮光性等の機能をもたせ
た構造体である。各樹脂層は、通常、0.05〜5.0
mmの厚みを有する。特に第2層は0.2〜2.0mm
の厚みを有することが好ましい。
【0008】この多層構造体で使用される樹脂の種類
は、特に限定されるものではないが、熱可塑性樹脂が好
ましい。例えば、代表的な合成樹脂としては、ポリエチ
レン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリメチレンペンテン
樹脂などのポリオレフィン樹脂およびそれらの共重合体
あるいは不飽和カルボン酸類などを添加した変性物、ポ
リスチレン樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、PET樹脂、
PBT樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、
アクリル樹脂、メタクリル樹脂、エチレンー酢酸ビニル
樹脂、エチレンービニルアルコール共重合体などを挙げ
ることができる。
【0009】各樹脂層に要求される機能を具体的に示す
ならば、例えば、機械的強度を向上させたり、および/
または表面光沢性を高めるための樹脂層においては、P
ET樹脂、PBT樹脂、ポリアミド樹脂などのエンジニ
アリング樹脂やエチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物
などを使用することが好ましい。
【0010】透明な樹脂層を形成する場合には、ポリエ
チレン樹脂、メタクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、AS
樹脂、ポリカーボネート樹脂等の可視光透過性の良い樹
脂を挙げることができる。
【0011】また、二つの樹脂層の接着性を高めるため
にこれらの樹脂層の間に設ける樹脂層においては、グリ
シジルメタクリレート樹脂、エチレンーグリシジルメタ
クリレート共重合体等のグリシジル基含有樹脂、エチレ
ンーα―オレフィン共重合体、エチレンーα―オレフィ
ン無水マレイン酸共重合体等を含有する樹脂およびこれ
らの樹脂の混合物、エチレンー無水マレイン酸共重合
体、プロピレンー無水マレイン酸共重合体等を使用する
ことができる。
【0012】容器類や包装用フィルムなどにガスバリヤ
ー性が要求される場合には、エチレンービニルアルコー
ル共重合体が好ましく用いられる。
【0013】隠蔽性樹脂層に使用される樹脂の種類とし
ては、ポリオレフィン樹脂が好ましい。例えば、高密度
ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリ
エチレンなどのポリエチレン樹脂ホモポリマー、ラダム
コポリマー、ブロックコポリマーなどのポリプロピレン
樹脂、ポリメチルペンテン樹脂等のポリオレフィン樹脂
を用いることができる。隠蔽性を付与するために、該樹
脂層へ顔料を添加することは有効な手段である。添加す
る顔料としては、無機顔料、または有機顔料の一種ある
いは2種以上からなる混合物で良く、例えば無機顔料と
しては、二酸化チタン、ニッケルチタンイエロー、べん
がら、コバルトブルー、黄色酸化鉄、珪酸塩、フェロシ
アン化物などを用いることができ、有機顔料としては、
アゾレーキ、ベンズイミダゾロン、ジアリライドイエロ
ー等のアゾ顔料、キナクリドン、イソインドリノン、フ
タロシアニン等の多環系顔料を使用することができる。
使用する顔料濃度は、樹脂層の厚みや求められる隠蔽
度、色相に応じて決定すれば良い。
【0014】遮光性樹脂層に使用される樹脂の種類とし
ては、ポリオレフィン樹脂が好ましい。例えば、ポリエ
チレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリメチルペンテン
樹脂などを挙げることができる。遮光性を付与させるた
めの添加物としてはカーボンブラック、鉄黒その他の黒
色顔料などを挙げることができ、カーボンブラックが特
に好ましい。
【0015】本発明に係る光沢顔料を含む樹脂層(以
下、第2層または光沢樹脂層と言う。)に使用される樹
脂としては、透明または半透明な性質を有する樹脂であ
ることが好ましい。さらに好ましくは、透明な樹脂であ
ることが好ましい。例えば、ポリエチレン樹脂、ポリス
チレン樹脂、AS樹脂、ポリメタクリル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂を挙げることができる。また、前記光沢顔
料を、上記に示す樹脂層間の接着性を求める樹脂層、あ
るいは、機械的強度を向上させたり、および/または、
表面光沢性を高めるための樹脂層に、光沢性を損なわな
い範囲で、加えることにより、その樹脂層における機能
として、機械的強度特性、表面光沢性または接着性と、
光沢性の両方を担わしても良い。また、プラスツック廃
棄物を再生し、再利用した再生樹脂からなるリサイクル
物を、光沢樹脂層として活用することができる。
【0016】光沢性カラーを付与するために第2層に使
用する本発明に係る光沢顔料は、その基材であるフレー
ク状ガラスの表面が金属、またはフレーク状ガラスの屈
折率よりも高い屈折率を有する金属酸化物で被覆されて
いる鱗片状粒子であるために、極めて強い反射光を発す
る。その光沢顔料を含む光沢樹脂層において、光沢顔料
が発する強い反射光によって、キラキラと輝き、優美な
外観を形成する。光沢顔料は、第2層の樹脂100重量
部に対し0.5〜10重量部含有されることが好まし
い。フレーク状ガラスの被覆に使用される金属として
は、金、銀、白金、パラジウム、チタン、コバルト、ニ
ッケル、またはそれらの合金などが挙げられる。これら
の中でも、コスト、品質面に優れた銀、ニッケルまたは
その合金が好ましい。フレーク状ガラス基材に金属を被
覆する場合、その被覆膜の厚さは、0.04〜2μmが
好ましい。この厚さが、0.04μm未満の場合は、金
属本来の光沢が著しく減少し、光沢顔料としての機能を
消失する。一方、2μmを越えると、金属の使用量のわ
りには、光輝感が向上しなくなり、コスト的に問題とな
る。
【0017】上記金属被覆フレーク状ガラスは、所定の
フレーク状ガラスの表面に通常の無電解めっき法、また
は粉末スパッター法等により金属を被覆することで製造
することができる。例えば、特開平2―58582号公
報に記載されているように、平均粒径40μm、厚さ3
μmのフレーク状ガラスを用い、無電解めっき法により
金属被覆フレーク状ガラスが得られる。また特開昭60
―86177号公報に記載されているように、厚さ約3
μm、粒度約300〜700μmのフレーク状ガラスを
用い、スパッター法により金属被覆フレーク状ガラスを
得られる。本発明に係る金属被覆フレーク状ガラスを製
造するには、上記の無電解めっき法、又は粉末スパッタ
ー法が適用できる。
【0018】前記金属酸化物被覆フレーク状ガラスの金
属酸化物としては、前記フレーク状ガラスの屈折率より
も高い屈折率のもの、例えば、酸化チタン、酸化鉄、酸
化ジルコニウム、酸化セリウム、酸化ビスマス、酸化ジ
ルコニウム、酸化ニオブ、および酸化タンタルなどが用
いられる。これらの中で酸化チタンおよび酸化鉄(Fe
23)が好ましく用いられる。さらにこれらの中で、二
酸化チタンが好ましく、二酸化チタンとして、アナター
ゼ型、ルチル型およびブルッカイト型の結晶形態を有す
るが、特に、化学的耐久性やコスト面などから工業的に
利用されているアナターゼ型二酸化チタンおよびルチル
型二酸化チタンが特に好ましい。とりわけ、光触媒作用
が小さくて塗料のマトリックス樹脂を劣化させることが
少なく、また後述のように屈折率が大きいのでルチル型
二酸化チタンが好ましい。金属酸化物の被覆膜は、金属
酸化物の種類や要求される光輝感の程度、所望の干渉色
などによって適宜調整されるが、被覆膜が過度に薄い場
合は、十分な光沢が得られず、一方過度に厚いと経済性
が損なわれるので、その厚みは、0.01〜1μm、特
に0.03〜0.8μmが好ましい。
【0019】光沢顔料の形状は鱗片状であり、より高い
光輝感を得るためには、表面積が大きい方が好ましい。
金属酸化物を被覆する前のフレーク状ガラスは平均厚み
0.1〜7μm、平均粒径5〜300μmを有すること
が好ましい。そしてアスペクト比(平均粒径/平均厚み
の値)は好ましくは少なくとも15、さらに好ましくは
少なくとも25である。平均粒径が、300μmを超え
る場合には、加工工程中に粒子の割れが生じ易くなり、
一方5μm未満になると、光輝感の低下が著しくなる。
又、平均厚みが、0.1μm未満のものは破砕されやす
く、一方7μmを超えると光沢層の単位面積当たりにお
ける光沢顔料粒子の数が少なく、光輝感が乏しくなり、
外観不良を生じ易い。前記フレーク状ガラスのさらに好
ましい寸法は平均厚み0.5〜3.0μm、平均粒径1
5〜90μmである。
【0020】この金属酸化物としては、基材のガラスの
屈折率に比べ高いものであることが必要であり、両者の
屈折率の差は0.6以上であることが好ましく0.8以
上であることが更に好ましい。金属酸化物の屈折率が高
いことによって、顔料粒子面からの全反射が生じ易く、
より高い光輝感が得られるからである。例えば、基材の
ガラスの屈折率は、通常1.5〜1.6程度であり、屈折
率が約2.5のアナターゼ型二酸化チタン、約2.7のル
チル型二酸化チタンなどを金属酸化物の被覆膜として用
いれば、前記の全反射による強い光輝感が得られる。ま
た、二酸化チタンの被覆膜は、干渉フィルターとして機
能するので、その厚みが変わることによって、様々な色
の光輝感が得られる。すなわち、金属酸化物の被覆膜の
厚みを調整することにより、光沢層の外観に微妙な有彩
色の光輝感を付与し、その高級感をさらに高めることが
できる。二酸化チタンの被覆膜が、0.05μm付近で
はシルバー色、約0.14μmでは赤紫色、0.2μm程
度では黄緑色の反射色を示す。この被覆膜の干渉フィル
ター機能は、被覆膜における表面および母材との接触面
の平滑性が大きく影響する。すなわち、これらの面がよ
り平滑であるほど、反射光の散乱が抑えられ、干渉フィ
ルターが有効に機能し、一方向に極めて強い反射光が生
じる。母材であるフレーク状ガラスの表面は平滑性に優
れているので強い光輝感が得られる。
【0021】フレーク状ガラスを母材として、その表面
を高屈折率の金属酸化物で被覆した光沢顔料を用いるこ
とにより、光沢層からなる塗布面は光の散乱が防止さ
れ、鮮明で強い光輝性を得ることができる。この光輝感
は、従来の色材、例えばパールマイカ等を使用した塗布
面の光輝感に比べ著しく優れており、奥行き感のある光
沢性豊かな外観が形成される。
【0022】金属酸化物被覆フレーク状ガラスは、所定
のフレーク状ガラスの表面にゾルゲル法、または液相法
により金属水酸化物を被覆した後、加熱処理を施すこと
によって金属水酸化物を脱水させて金属酸化物とするこ
とにより製造される。例えば、ゾルゲル法による方法で
は、フレーク状ガラスをアルコール溶剤に分散させ、こ
こにチタン(IV)テトラブトキシテトラマーおよび水を
順次加え、これを加熱することによりフレーク基体表面
に所定厚みのチタニア水和物を被覆させる。これを45
0℃で加熱することによりアナターゼ型二酸化チタンを
主成分とする層が形成され、真珠光沢の反射干渉色を示
す。また液層法による方法では、例えば、Cガラスの組
成を有するフレーク上ガラスを酸性水溶液中に分散させ
た後、pHを調整しながらTiCl4水溶液を注加し、所
定の干渉色に達したら反応を終了し、濾過水洗してから
所定の温度、例えば600℃で加熱焼成し、ルチル型二
酸化チタン被覆フレーク状ガラスを得ることができる。
【0023】光沢顔料の芯部であるフレーク状ガラスの
化学組成は、通常は、二酸化珪素を主成分とし、酸化ア
ルミニウム、酸化カルシウム、酸化ナトリウムなどの金
属酸化物から構成される。本発明の光沢顔料に使用され
るフレーク状ガラスのガラスの種類としては、例えば現
在多用されているEガラス、Cガラスの他に、耐アルカ
リガラス、高強度ガラス、石英ガラス、Aガラスなどが
挙げられる。これらの中の代表的なガラスであるCガラ
ス、Eガラス、高強度ガラス、Aガラスの組成を表1に
示す。
【0024】
【表1】 ─────────────────────────────────── Cカ゛ラス Eカ゛ラス 高強度カ゛ラス Aカ゛ラス (重量%) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− SiO2 65 〜 72 52 〜 56 60 〜 67 70〜73 Al23 1 〜 7 12 〜 16 18 〜 26 1.0〜1.8 CaO 4 〜 11 16 〜 25 0 〜 10 7〜12 MgO 0 〜 5 0 〜 6 7 〜 18 1.0〜4.5 TiO2 0 0 0 〜 0.1 0 B23 0 〜 8 5 〜 13 0 0 Na2O+K2O 9 〜 17 0 〜 0.8 0 〜 1.2 13〜15 ZnO 0 〜 6 0 0 0 ───────────────────────────────────
【0025】本発明における光沢樹脂層中に含有される
光沢顔料はその基材であるフレーク状ガラスの表面に上
記金属または金属酸化物の層で被覆されているが、光沢
層中における該光沢顔料粒子の均一分散性および/また
は耐久性の向上を図るために、その表面に透明な保護膜
をコーティングしても良い。この保護膜の材質は、例え
ば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、メラミン・アル
キッド樹脂などのような透明な有機材料を用いたり、酸
化珪素、または、酸化珪素を主成分とし、酸化アルミニ
ウム、酸化セリウムなどの無機系材料を加えて使用して
も良い。この保護膜は、光沢顔料の光輝性を損なわない
範囲で、被覆使用されることが求められるが、その膜厚
は、具体的に示すと0.05μm以下が好ましく、5n
m以上であることが好ましい。
【0026】更に、光沢顔料と光沢樹脂層の樹脂成分と
の接着性を増加させるために、必要に応じて光沢顔料の
上記保護膜表面をカップリング剤などの表面処理剤で処
理しても良い。このような耐久性向上を図るためなどの
手段として、例えば、特開昭62―91567号公報、
特開平7―268241号公報および米国特許5436
077号公報に記載の保護膜やカップリング剤などの表
面処理剤を利用することができる。
【0027】本発明の多層構造成形品は、光沢性樹脂層
を含む少なくとも2層の樹脂層からなる多層構造を有
し、それぞれの樹脂層に機能を持たせる。表面光沢付与
樹脂層については、最上表層に位置される。また例え
ば、機械的強度特性に係わる樹脂層、接着性樹脂層、隠
蔽性樹脂層、ガスバリヤー付与樹脂層、遮蔽性樹脂層、
リサイクル物使用樹脂層等は特に定められた特定な配置
はなく、それぞれの用途に従って樹脂層を選択し、そこ
で得られた特定な樹脂層を組み合わせ品質設計すること
によって用途別の要求品質に整えられた成形形状に決め
られる。あえて付け加えるとするならば、遮光性樹脂層
を設けない場合を除き、遮光性樹脂層に隣接して隠蔽性
樹脂層を配置するのは好ましいことであり、また接着力
の弱い樹脂層間に接着性樹脂層を設定することは好まし
いやり方である。例えば樹脂からなる第1層、光沢顔料
を含む樹脂からなる第2層、および遮光性顔料を含有す
る樹脂からなる第3層からなる中空の3層構造を有する
多層構造樹脂成形品の場合には、内側から前記第3層、
前記第2層および前記第1層の順に、または、内側から
前記第1層、前記第3層および前記第2層の順に配置さ
えることが好ましい。
【0028】本発明の多層構造成形体の製造方法として
は、既知の方法で良く、たとえばボトルやカップ等の光
沢性多層プラスチック容器、光沢性多層シートあるいは
包装用光沢性多層フィルムまたはその袋の製造手段とし
ての多層ブロー成形方法、自動車用部品や建材用部品を
製造する方法としての多色押出し成形法または多色射出
成形法、あるいは包装用多層ラミネート紙や多層構造ラ
ミネート紙製容器類などの用途において、板紙の片面ま
たは両面を、基材の板紙を除いた層数として1層以上に
積層された多層構造体にラミネート加工してなる光沢性
積層材料を製造する方法としての押し出しラミネーショ
ン法またはドライラミネーション法等を採り、使用する
ことができる。そして、上記のような製造方法を使用す
ることにより、光沢性豊かな奥行き感のある優美な外観
を呈する光沢性カラー付き多層構造成形品を得ることが
できる。
【0029】本発明の多層構造成形品は、その中の光沢
樹脂層に含まれる光沢顔料によって、従来得られなかっ
た極めて強い金属調の反射光あるいは/および光沢性豊
かな無彩色〜有彩色までのさまざまな鮮やかな光干渉に
よる反射光または/および透過光が得られるので、コッ
プ類やボトル類等の多層プラスチック容器、包装用多層
フィルム、多層シート、自動車用成形部品、建材用成形
部品、家電製品、包装用多層ラミネート紙、多層構造ラ
ミネート紙製容器類、各種雑貨類等として好適に利用で
きる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に、実施例および比較例を挙
げて本発明を詳細に説明するが、本発明はその要旨を越
えない限り、以下の実施例により何ら制限されるもので
はない。尚、以下において、「%」および「部」は、そ
れぞれ「重量%」および「重量部」を示す。
【0031】[実施例1]表2に示す配合割合(重量
%)で配合した内層用および外層用配合物をそれぞれ押
出し成形機に投入し、共押出し成形を行い、0.5mm
の内層厚みおよび0.4μmの外層厚みを有する容量1
80mlの中空容器を得た。
【0032】
【表2】 ──────────────────────────────────── [配合割合] 内層:エチレンープロピレンランダム共重合体(MI:3.5) 97.1% チタン白 2.0% 分散剤(低分子量ポリエチレン) 0.9% 外層:エチレンープロピレンランダム共重合体(MI:1.2) 97.9% チタン白 0.025% 光沢顔料;銀被覆フレーク状ガラス(日本板硝子(株)製、 「REFSX-2040PS(8021)」、フレーク状ガラス;組成Eガラス、 平均厚み1.5μm、平均粒径33.0μm、 銀被覆厚み0.08μm) 0.8% 分散剤(低分子量ポリエチレン) 1.3% ────────────────────────────────────
【0033】上記光沢顔料についての、被覆層および保
護膜の厚みは電子顕微鏡法により、フレーク状ガラスの
平均厚みは光学顕微鏡−画像解析法により、そして平均
粒径D50はレーザー散乱法により、それぞれ測定し、そ
の結果を表3に示した。
【0034】ここで得られた樹脂成形容器の外観(光輝
感および奥行き感)を以下に示す方法で評価した。 光輝感:○印:強い光輝性、△印:中程度の光輝性、×
印:弱い光輝性。 奥行き感: ○印:光輝性粒子が立体的に観察された。 △印:光輝性粒子が弱く立体的に観察された。 ×印:光輝性粒子が平面的に観察された。 上記方法により評価したところ、表3,4に示すよう
に、良好で、奥行き感があり、強い光輝感のある優美な
外層を有する中空樹脂成形容器を得た。
【0035】
【表3】 ─────────────────────────────────── 光沢顔料 基材 カ゛ラスの 被覆層 保護膜 平均厚さ 平均粒径 種類 (厚さμm) (厚さμm) (μm) (μm) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例 1 フレーク状 Eカ゛ラス 銀 − 1.5 34.0 カ゛ラス (0.08μm) 2 フレーク状 Cカ゛ラス ルチル型二酸化チタン − 1.7 37.4 カ゛ラス (0.2μm) 3 フレーク状 Eカ゛ラス 銀 シリカ 1.5 35.1 カ゛ラス (0.08μm) (0.07μm) 4 フレーク状 Aカ゛ラス ルチル型二酸化チタン − 1.5 35.0 カ゛ラス (0.2μm) 比較例 1 フレーク状アル − − − 1.0未満 30.4 ミニウム 2 雲母 − ルチル型二酸化チタン − 1.0未満 21.1 (0.05μm) ────────────────────────────────────
【0036】
【表4】 ───────────────────────────── 外層 外観評価 光沢顔料添加量(%) 光輝感 奥行き感 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例 1 0.8 ○ ○ 2 0.8 ○ ○ 3 0.8 ○ ○ 4 0.8 ○ ○ 比較例 1 0.8 × × 2 0.8 × × ─────────────────────────────
【0037】[実施例2〜4、比較例1および2]実施
例1において、光沢顔料として表3に示すように、 実施例2:ルチル型二酸化チタン被覆フレーク状ガラス
(日本板硝子(株)製、「メタシャインRCFSX−1
040RC(9549)」、フレーク状ガラス;組成C
ガラス、平均厚み1.7μm、平均粒径37.4μm、
ルチル型二酸化チタン被覆厚み0.2μm) 実施例3:シリカ保護膜付き銀被覆フレーク状ガラス
(日本板硝子(株)製、「メタシャインREFSX−2
040PS(8023)」、フレーク状ガラス;組成E
ガラス、平均厚み1.5μm、平均粒径35.1μm、
銀被覆厚み0.08μm、シリカ保護膜厚み0.07μ
m) 実施例4:ルチル型二酸化チタン被覆フレーク状ガラス
(フレーク状ガラス;組成Aガラス、平均厚み1.5μ
m、平均粒径35.0μm、ルチル型二酸化チタン被覆
厚み0.2μm) 比較例1:フレーク状アルミニウム(大和金属粉工業
(株)製、「アルミニウムパウダー No.300」、
平均厚み1.0μm未満、平均粒径30.4μm) 比較例2:ルチル型二酸化チタン被覆雲母(パールマイ
カ)(メルク社製、「イリオジン103」、平均厚み
1.0μm未満、平均粒径21.1μm)を用いたこと
以外は、実施例1と同様にして中空樹脂成形容器を得、
その中空樹脂成形容器を観察し、その外観評価結果およ
び外層中の光沢顔料添加量(%)を実施例1の結果と共
に表4に示した。
【0038】[実施例5]3本のスクリュー押出機を有
する多層ブロー成形機を用いて、スクリューAには非晶
性ポリエステル樹脂を、スクリューBには、接着樹脂層
として、実施例1で用いたのと同じ光沢顔料である銀被
覆フレーク状ガラス(日本板硝子(株)製、「メタシャ
インREFSX-2040PS(8021)」、フレーク状ガラス;組成C
ガラス、平均厚み5.5μm、平均粒径35.1μm、
銀被覆厚み0.08μm、シリカ保護膜厚み0.07μ
m))0.7重量%を含むグリシジルメタクリレート・
エチレン共重合体とエチレン・α―オレフィン共重合体
との同重量混合物を、そしてスクリューCにはカーボン
ブラックを2重量%含有する高密度ポリエチレン樹脂を
それぞれ供給し、表5に示す押出し成形条件(スクリュ
ー直径(mm)、バレル温度(℃))で可塑化押出し
し、ブローヘッドを介して、外層面より非結晶性ポリエ
ステル樹脂の層、接着性樹脂層、高密度ポリエチレン樹
脂層を順次積層し、積層パリソンを形成し、該パリソン
を円筒ボトル形状のキャビティを有するブロー金型中に
はさみ、パリソン上部を切断後、圧縮空気を用いてブロ
ー形成を行った。
【0039】
【表5】 ─────────────────────────────── 《押出し成形条件》 スクリュー直径(mm) バレル温度(℃) スクリューA 30 200 スクリューB 25 200 スクリューC 30 190 ───────────────────────────────
【0040】このようにして0.1mmの平均厚みを有
するポリエステル樹脂の外層、0.4mmの平均厚みを
有する接着性樹脂の中間層、0.3mmの平均厚みを有
する遮光性樹脂の内層からなる、中空三層構造成形物で
あるボトル容器が得られた。このボトル容器を観察し、
その外観評価結果および接着性樹脂中間層中の光沢顔料
添加量(%)を表6に示した。表6に示す通り、奥行き
感のある強い光輝感を有する美麗な外観を呈した。
【0041】
【表6】 ────────────────────────────────── 接着性樹脂層 外観評価 光沢顔料 −−−−−−−−−−−− −−−−−−−− 厚さ(mm) 光沢顔料添加量(%) 光輝感 奥行き感 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例 5 実施例1に同じ 0.4 0.7 ○ ○ 6 実施例2に同じ 0.4 0.7 ○ ○ 7 実施例3に同じ 0.4 0.7 ○ ○ 比較例 3 比較例1に同じ 0.4 0.7 × × 4 比較例2に同じ 0.4 0.7 × × ──────────────────────────────────
【0042】[実施例6〜7、比較例3および4]実施
例5にける光沢顔料の代わりに表6に示すものを用いた
こと以外は、実施例5と同様にして中空三層構造成形物
を得、その中空三層構造成形物を観察し、結果を表6に
示した。
【0043】[実施例8]アクリロニトリルースチレン
樹脂(「スタイラックーAS、767」、旭化成工業社
製)100部に対し銀被覆フレーク状ガラス((日本板
硝子(株)製、「メタシャインRCFSX-5150PS(9025)」、
フレーク状ガラス;組成Cガラス、平均厚み5.5μ
m、平均粒径153.6μm、銀被覆厚み0.06μ
m)0.7部を配合し、ブレンダーで混合してから1軸
押出し成形機(VS―30型、田辺プラスッチクス機械
(株)製)により220℃にて押し出し、ペレット化し
た。このペレットを80℃において10時間乾燥させた
後、得られた乾燥ペレットをスキン層用に使用し、一
方、コア層用として予め80℃で3時間乾燥したABS
樹脂(「スタイラックーABS、191F」、旭化成工
業社製)を用いて、多層射出成形機(「DC120―9
ASE型」、日精樹脂工業社製)により表7に示す射出
成形条件(スキン層用およびコア層用シリンダー各部の
温度ならびに金型温度)で図1に示す平板状の多層成形
品(75mm×85mm、厚み4.0mm)を作製し
た。
【0044】
【表7】 ────────────────────────── [射出成形条件] シリンダー温度(℃) NH H1 H2 H3 スキン層用 220 220 210 200 コア層用 220 220 210 200 金型温度:50℃ ──────────────────────────
【0045】得られた多層成形品のスキン層およびコア
層の厚みを測定した結果、スキン層は1.5mm、コア
層は2.5mmであった。そしてスキン層の外観を目視
観察して、以下に示す方法で評価した。 ○印:スキン層が均一分散されていた。 △印:スキン層に若干の不均一部を認めた。 ×印:スキン層に明らかに筋模様などの不均一部を認め
た。 表9に示すように、光沢顔料の分散性は良好で、強い反
射光によるシルバー色を呈し、奥行き感に優れ、キラキ
ラと輝いた光沢豊かで優美な外観を得た。
【0046】
【表8】 ────────────────────────────────── 光 沢 顔 料 基材 基材カ゛ラス 被覆層 保護膜 平均厚さ 平均粒径 の種類 (厚さμm) (厚さμm) (D50μm) (μm) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例 8 フレーク状 Cカ゛ラス 銀 ― 5.5 153.6 カ゛ラス (0.06μm) 9 フレーク状 Cカ゛ラス ルチル型二酸化チタン − 5.8 88.0 カ゛ラス (0.2μm) 10 フレーク状カ゛ Cカ゛ラス 銀 シリカ 5.6 92.5 ラス (0.08μm) (0.07μm) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比較例 5 フレーク状 − − − 3.4 43.5 アルミニウム 6 雲母 − ルチル型二酸化チタン − 0.1未満 54.6 (0.08μm) ───────────────────────────────────
【0047】
【表9】 ──────────────────────────────── 外観評価 スキン層 −−−−−−−−−−−−−−−−−− 光沢顔料 光輝性 奥行感 分散性 反射色 添加量(部) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例 8 0.7 ○ ○ ○ シルハ゛ー色 9 0.7 ○ ○ ○ 緑色 10 0.7 ○ ○ ○ シルハ゛ー色 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比較例 5 0.7 △ ×〜△ ○ シルハ゛ー色 6 0.7 × × △〜× シルハ゛ー色 ─────────────────────────────────
【0048】[実施例9〜10、比較例5および6]実
施例8における光沢顔料を、表8に示すように、 実施例9:ルチル型二酸化チタン被覆フレーク状ガラス
(日本板硝子(株)製、「メタシャインRCFSX−5
090RC(8053)」、フレーク状ガラス;組成C
ガラス、平均厚み5.7μm、平均粒径88.0μm、
ルチル型二酸化チタン被覆厚み0.2μm) 実施例10:シリカ保護膜付き銀被覆フレーク状ガラス
(日本板硝子(株)製[メタシャインRCFS5090
PS06]、フレーク状ガラス;組成Cガラス、平均厚
み5.6μm、平均粒径92.5μm、銀被覆厚み0.
08μm、シリカ保護膜厚み0.07μm) 比較例5 : フレーク状アルミニウム(大和金属粉工
業(株)製、[アルミニウムパウダー No.350−
D]、平均厚み3.4μm、平均粒径43.5μm) 比較例6 : ルチル型二酸化チタン被覆雲母(テイカ
(株)製、[TAYCAPEARL TP−900]、
平均厚み0.1μm未満、平均粒径54.6μm)の光
沢顔料を表9に示す配合量で用いたこと以外は、実施例
8と同様にして成形品を得、その外観の観察結果を表9
に示した。
【0049】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の多層構造樹
脂成形品によれば、奥行き感、高級感があり、強い光輝
性を呈し、著しく美粧性に優れた光沢性カラー付き多層
構造成形品を容易に得ることができる。本発明によれ
ば、カップ類、包装用多層ブロー容器、包装用多層ラミ
ネート紙等として、高級感のある装飾性に優れた製品を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の多層構造樹脂成形品の部分断面図で
ある。
【符号の説明】
1 コア層 2 スキン層
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 7/00 C08K 9/02 9/02 9/04 9/04 C08L 23/02 C08L 23/02 101/00 101/00 C09C 3/06 C09C 3/06 B65D 1/00 B Fターム(参考) 3E033 AA08 BA13 BA15 BA18 BA21 BA22 BA26 BB01 BB04 BB05 BB08 CA03 CA16 CA18 CA20 FA02 FA03 4F100 AA17B AB01B AG00B AK01A AK01B AK01C AK64 AL03 AT00A AT00B AT00C BA03 BA07 BA10A BA10B CA13B CA13C CA13H DA01 DE02B EJ64B GB15 GB16 JN02C JN18B JN22 JN22B 4J002 BB031 BB121 BB171 BC031 BC061 BG051 CG001 DA036 DE116 DL006 FA016 FB076 FB096 FB266 4J037 AA30 CA03 CA09 CA12 CA24 CC16 CC22 CC24 DD10 EE03 FF09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂からなる第1層、および、光沢顔料
    を含む樹脂からなる第2層を有する多層構造樹脂成形品
    において、前記光沢顔料が、フレーク状ガラスの表面
    を、金属の層、または該フレーク状ガラスの屈折率より
    も高い屈折率を有する金属酸化物の層で被覆してなる鱗
    片状粒子であることを特徴とする光沢性外観を有する多
    層構造樹脂成形品。
  2. 【請求項2】 前記光沢顔料が、前記被覆の上に保護膜
    で被覆された鱗片状粒子である請求項1に記載の多層構
    造樹脂成形品。
  3. 【請求項3】 前記保護膜は、アクリル樹脂、ポリエス
    テル樹脂、メラミン・アルキッド樹脂、二酸化珪素、な
    らびに、二酸化珪素を主成分とし酸化アルミニウムおよ
    び酸化セリウムより選ばれた少なくとも1種を含有する
    混合物、の群から選ばれた少なくとも1種からなり、5
    nm〜0.05μmの厚みを有する請求項2に記載の多
    層構造樹脂成形品。
  4. 【請求項4】 前記光沢顔料が、前記保護膜の上に表面
    処理層が被覆された請求項2または3に記載の多層構造
    樹脂成形品。
  5. 【請求項5】 更に遮光性顔料を含有する樹脂からなる
    第3層を有し、前記第3層が前記第2層と隣接する請求
    項1〜4のいずれか1項記載の多層構造樹脂成形品。
  6. 【請求項6】 内側から前記第3層、前記第2層および
    前記第1層の順に、または、内側から前記第1層、前記
    第3層および前記第2層の順に配置されている中空の3
    層構造を有する請求項5記載の多層構造樹脂成形品。
  7. 【請求項7】 前記光沢顔料が、前記第2層の樹脂10
    0重量部に対し0.5〜10重量部含有されている請求
    項1〜6のいずれか1項記載の多層構造樹脂成形品。
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