JP2004091041A - 多層中空容器 - Google Patents

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JP2002294269A
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Narikazu Kikuchi
菊池 成和
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Key Trading Co Ltd
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Key Trading Co Ltd
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Abstract

【課題】ポリオレフィンにフレーク状のアルミニウム、酸化鉄や酸化チタン等の酸化金属でコーティングした雲母等のパール顔料かメタリック顔料のいずれか、または双方を着色顔料と同じ層に練り込むと、光沢感のないざらついた艶消状の外観になってしまい、意匠性に欠けていた。
【解決手段】最外層がガラスフレークの表面を金属または酸化金属で皮膜してなる鱗状片を添加したエチレン−ビニルアルコール共重合体層であり、最外層より一つ内側の層が変性ポリオレフィン0.01〜60重量%及び着色顔料を含んだ不透明なオレフィン層である中空容器とした。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、光沢感のある美麗な多層中空容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、美麗な外観を得るために、樹脂に酸化鉄や酸化チタン等の金属が酸化金属でコーティングした雲母やフレーク状のアルミニウム等の顔料を着色顔料とともに練り込んで真珠光沢状等の中空容器を得る等していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のように、樹脂に酸化鉄や酸化チタン等の酸化金属でコーティングした雲母やフレーク状のアルミニウム等の顔料を着色顔料と同じ層に練り込むと、光沢感のないざらついた艶消状の外観になってしまい、光輝感に欠け、意匠性が乏しかった。
【0004】
また、化粧料容器等の蓋には光輝感の強いメタリック塗装をした金属製の物や射出成形した樹脂製の蓋にメタリック塗装した物が有り、そのような蓋は鮮やかな色彩をもつ金属光沢調で美麗な物である。一方、プラスチックのブロー成形等による中空容器では同じような色調・光沢の物を再現できなかったため、蓋体とのバランスが欠けていた。ブロー成形等、中空容器に蓋体と同じメタリック塗装をするとコスト高になる上、スクイズ変形した際に塗装にクラックが発生しやすい傾向がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
最外層がガラスフレークの表面を金属または酸化金属で皮膜してなる鱗状片を添加したエチレン−ビニルアルコール共重合体層であり、最外層より一つ内側の層が変性ポリオレフィン0.01〜60重量%及び着色顔料を含んだ不透明なオレフィン層である中空容器とした。
【0007】
本発明に係わる鱗状片は、液相法によって酸化チタン等の酸化金属でガラスフレークの表面を皮膜するか、無電解めっき法により金,銀やニッケル等の金属でガラスフレークの表面を皮膜した物があげられる。また、鱗片状のガラスにニッケルを被覆したのち金を被覆して2層(複数層)被覆等としてもよいし、銀を被覆したのち金属でないシリカを被覆して2層(複数層)被覆等としてもよい。鱗状片の1の厚みおよび平均粒径は、特に限定されないが、好ましくは、それぞれ1〜5μm,5〜200μmの範囲であり、より好ましくは、顔料1の厚みが2μmもしくは5μm、平均粒径が80μm〜90μmの範囲である。酸化金属や金属の膜厚は、特に限定されないが、被覆厚さは0.01〜0.3μm、特に0.04μm〜0.2μmが好ましい。このような場合には、色調や光輝感が商品としてよりふさわしく、商品性が高い。
【0008】
本発明に係わるエチレン−ビニルアルコール共重合体は、特に限定されないが、エチレン含有率が20モル%〜60モル%であり、鹸化度95%以上とすることが好ましい。本発明に係わる変性ポリオレフィンとしては、公知のものを制限なく利用できるが、ポリオレフィンをカルボン酸もしくはその誘導体と0.01〜5重量%グラフト重合させた物を用いることができる。本発明の中空容器の各層の厚みは特に限定されないが、外層を薄くしすぎるとエチレン−ビニルアルコール共重合体による艶やかな光沢感が落ち、厚くしすぎるとエチレン−ビニルアルコール共重合体が白濁して光沢が落ちるため、外層を0.1mm〜1mmとするのが好ましく、特に0.2mm〜0.4mmとするとクリアコートをした時のような光沢感がでるので好ましい。
【0009】
上記最外層より一つ内側の層として変性ポリオレフィンを20重量%〜60重量%とし、着色顔料やその他の添加剤を含んだ非変性ポリオレフィンを40重量%〜80重量%とした場合は、層同士の接着性及び成形性や発色が良いので、特に好ましい。
【0010】
【作用】
透明または半透明なエチレン−ビニルアルコール共重合体層を通った光が、不透明なオレフィン層により反射や吸収されることより、半透明なエチレン−ビニルアルコール共重合体層に含まれるガラスフレークの表面を金属または酸化金属で皮膜してなる鱗状片の効果がひきたち、鮮やかな色彩と光輝感をもつ中空容器を得ることができる。
【0011】
【実施例1】
チタンホワイト及び非変性ポリプロピレン60重量%とマイレン酸変性ポリオレフィン(商品名モディック・三菱化学製)40重量%をブレンドしたオレフィン層である内層とエチレン−ビニルアルコール共重合体(以下EVOHとする)98重量%及びガラスフレークを0.04μm〜0.06μmの二酸化チタン層によって皮膜した粒径20μm〜100μm厚さ1μm〜5μmの鱗状片2重量%を原料とした外層を持つようにダイレクトブロー成形した。蓋体は、アルミニウム製のものとし、酸化金属でコーティングしたガラスであるメタリック顔料及び白色の着色材料によるメタリック塗装を行った。各層の厚みは、内層を0.6mmとし、外層を0.3mmとした。
【0011】
変性ポリオレフィンとしては、カルボン酸もしくはその誘導体とポリオレフィンとを0.01〜5重量%グラフト重合させた物を用いることができる。内層の非変性ポリオレフィンと変性ポリオレフィンの混合割合は、成形性や発色との兼ね合いにより、変性ポリオレフィンを60重量%以下とするのが好ましく、特に外層のEVOHとの接着性を向上させるために変性ポリオレフィンを20重量%〜60重量%とし、着色顔料やその他の添加剤を含んだ非変性ポリオレフィン及び着色顔料を40重量%〜80重量%とするのが好ましい。変性ポリオレフィンを20重量%未満とした場合、外層と内層で層間剥離が起こりやすくなり、変性ポリオレフィンが60重量%を超えると、発色性や成形性が悪くなる傾向がある。
【0012】
上記の実施例1の製法で作製したボトルは容器の外側から入ってきた光とポリオレフィン層から反射してきた光の双方を受けた鱗片状ガラスの効果でキラキラ感があり、全体に光輝感の強い白色となっており、美麗な物であった。また、アルミニウム製の蓋体表面に行った塗装皮膜とよく似た外観となっており、違和感がなかった。
【0013】
【実施例2】
実施例1の内層の着色顔料をチタンホワイトではなくカーボンブラックとし、鱗状片を皮膜する二酸化チタンの厚みを0.1μm〜0.12μmとした他は実施例1と同様としてダイレクトブロー成形した。
【0014】
上記実施例2で得られ多層中空容器は、カーボンブラックによる黒色の内層をもつため、酸化チタンの膜厚の関係で青色に見える鱗片状ガラスフレークの効果が引き立ち、非常に光輝感の強い青色の容器を得ることができた。また、内層に隠蔽性が高いカーボンブラックを添加したため、遮光性が強い中空容器となった。
【0015】
【発明の効果】
透明または半透明なエチレン−ビニルアルコール共重合体層を通った光が、不透明なオレフィン層により反射や吸収されることより、半透明なエチレン−ビニルアルコール共重合体層に含まれるガラスフレークの表面を金属または酸化金属で皮膜してなる鱗状片の効果がひきたち、鮮やかな色彩と光輝感をもつ中空容器を得ることができる。

Claims (4)

  1. 最外層がガラスフレークの表面を金属または酸化金属で被覆してなる鱗状片を添加したエチレン−ビニルアルコール共重合体層であり、最外層より一つ内側の層が変性ポリオレフィン0.01〜60重量%及び着色顔料を含んだ不透明なオレフィン層である多層中空容器。
  2. 最外層を0.1mm〜1mmとした請求項1または2記載の中空容器。
  3. 最外層より一つ内側の層が変性ポリオレフィンを20重量%〜60重量%とし、着色顔料を含んだ非変性ポリオレフィンを40重量%〜80重量%とした請求項1または2記載の中空容器。
  4. ガラスフレークの表面を金属または酸化金属で皮膜してなる鱗状片を含んだ塗装皮膜を有する金属製または樹脂製の蓋体を備えた請求項1または2記載の中空容器。
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