JPH09111547A - ドローイングユニットを備えた精紡機 - Google Patents

ドローイングユニットを備えた精紡機

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JPH09111547A
JPH09111547A JP26751096A JP26751096A JPH09111547A JP H09111547 A JPH09111547 A JP H09111547A JP 26751096 A JP26751096 A JP 26751096A JP 26751096 A JP26751096 A JP 26751096A JP H09111547 A JPH09111547 A JP H09111547A
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    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H1/00Spinning or twisting machines in which the product is wound-up continuously
    • D01H1/14Details
    • D01H1/20Driving or stopping arrangements
    • D01H1/22Driving or stopping arrangements for rollers of drafting machines; Roller speed control

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々様々な多数の糸形式を、安価に製造する
ことができる精紡機を提供する。 【解決手段】 1つのドローイングユニットシリンダ1
6の端部に設けられた少なくとも1つの駆動モータ22
が、所属の伝動装置28及び該ドローイングユニットシ
リンダ16と共にユニット30として、少なくとも1つ
の駆動される別のドローイングユニットシリンダ12に
対して相対的に、シリンダ軸線に対して垂直にシフト可
能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精紡機、特にリン
グ精紡機であって、複数の有利には3つの駆動されるド
ローイングユニットシリンダと、該ドローイングユニッ
トシリンダに圧着された自由回転するカウンタローラと
を有する少なくとも1つのドローイングユニットが、所
属のカウンタローラを備えた2つの各ドローイングユニ
ットシリンダの間に位置している少なくとも1つのドロ
ーイング領域を形成するために、設けられており、この
場合少なくとも2つのドローイングユニットシリンダ
に、別体の駆動モータ、有利には回転数制御される駆動
モータが配属されており、駆動ストランドにおいて各駆
動モータと所属の駆動シリンダとの間に、少なくとも1
つの伝動装置が配置されている形式のものに関する。こ
のような精紡機は、例えばドイツ連邦共和国特許出願公
開第4000226号明細書に基づいて公知である。
【0002】
【従来の技術】精紡機では、規定された糸の製造のため
にドローイングユニットによって行われたドローイング
もしくは牽伸を維持することが、必要である。このため
には、ドローイングのために必要な、個々のドローイン
グユニットシリンダの回転数を、互いに規定された比に
しておくことが、必要である。このために以前の精紡機
では、1つの駆動モータだけが設けられていて、この駆
動モータが、変換伝動装置を介してドローイングユニッ
トのすべてのシリンダを同軸駆動するようになってい
た。
【0003】しかしながら最近の精紡機では、少なくと
も2つのドローイングユニットシリンダが別個に駆動さ
れ、しかしながら有利には各ドローイングユニットシリ
ンダは両方の端部において固有のモータによって駆動さ
れるようになっている。必要なドローイング比は、駆動
モータに供給される交流出力の周波数によって、簡単に
電気的に調節することができる。このための特に有利な
方法は、ドイツ連邦共和国特許出願第1953791
5.2号明細書に記載されている。
【0004】個々のシリンダの回転速度を互いに独立し
て電気的に制御することによって、このような精紡機に
おいては、以前の精紡機において必要であった変換伝動
装置におけるギヤチェンジが不要である。種々様々な糸
形式を製造するためには、しかしながら、個々のドロー
イングユニットシリンダの回転数を変えることのみなら
ず、ドローイングユニットシリンダ相互の間隔を調節す
ることも必要である。このことに基づいて、別個に駆動
されるドローイングユニットシリンダを備えた精紡機に
おいても、高価な機械的な変更を実施することが必要で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ゆえに本発明の課題
は、冒頭に述べた形式の精紡機を改良して、種々様々な
多数の糸形式を、安価に製造することができる精紡機を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、1つのドローイングユニットシリ
ンダの端部に設けられた少なくとも1つの駆動モータ
が、所属の伝動装置及び該ドローイングユニットシリン
ダと共にユニットとして、少なくとも1つの駆動される
別のドローイングユニットシリンダに対して相対的に、
シリンダ軸線に対して垂直にシフト可能であるようにし
た。
【0007】
【発明の効果】少なくとも1つのドローイングユニット
シリンダの駆動モータが、所属の伝動装置及びドローイ
ングユニットシリンダと一緒にユニットとして、少なく
とも1つの別の駆動されるドローイングユニットシリン
ダに対して相対的に、ドローイング方向に沿ってシフト
可能であることによって、隣接したドローイングユニッ
トシリンダに対する間隔を変化させるために、単にドロ
ーイングユニットシリンダの両方の端部において機械的
な調節が唯一行われるだけでよい。したがって精紡機の
変更は、最小の費用しか必要としない。
【0008】本発明の有利な構成では、少なくとも3つ
の駆動されるドローイングユニットシリンダが精紡機に
設けられており、これらのシリンダのうちの少なくとも
2つのシリンダが、精紡機スタンドと堅く結合された第
3のドローイングユニットシリンダに対してシフト可能
であり、もしくは自動的にシフト可能に構成されてお
り、このように構成されていると、種々様々な糸形式を
製造するためのフレキシビリティが高まり、この場合こ
れらのシリンダが同一平面に配置されていて、かつ2つ
のシリンダがドローイング方向に沿ってシフト可能であ
る場合には、両方のシリンダが共通のガイド例えばキャ
リッジに沿って、所属の伝動装置及びモータと一緒に、
シフト可能であると、構造を簡単化することができる。
【0009】糸がスピンドルに供給するフロントシリン
ダもしくは供給シリンダは、本発明によればシフトされ
ない。このように構成されていることによって、ドロー
イングユニットからスピンドルへの糸の経路は変化しな
い。
【0010】本発明の別の有利な構成では、2つの歯付
きベルト車と、両歯付きベルト車の間をトルク伝達のた
めに延びている歯付きベルトとによって形成された前置
伝動装置が、各モータとドローイングユニットシリンダ
との間に設けられている。この構成が有利なのは、次の
理由に基づく。すなわちこのように構成されていると、
歯付きベルトが、特に駆動モータのゆっくりとした回転
時に、この際に生じる衝撃を吸収することができ、この
結果、通常歯車によって構成されている後続の伝動装置
段の損傷が回避され、同時にモータ回転速度の減速をも
行うことができるからである。また駆動ストランドにお
いて、シリンダの両側に配置された少なくとも1つのモ
ータ対と、所属のシリンダとの間に、移動伝動装置が設
けられていると、個々のドローイングユニットシリンダ
を特に密に接近させて配置することが可能である。この
場合のドローイングユニットシリンダ間の間隔は、30
mm未満にすることができる。この場合有利には、両方
の外側のシリンダつまりフロントシリンダとバックシリ
ンダとに移動伝動装置が設けられており、これに対して
両シリンダの間に配置された中間シリンダは、移動伝動
装置なしに形成されている。
【0011】本発明の別の有利な構成では、さらにシリ
ンダの両側に、モータ回転数を減速する中間伝動装置
が、駆動ストランドにおいてドローイングユニットシリ
ンダと所属のモータとの間に設けられており、このよう
に構成されていると、モータは、衝撃的な駆動運動を回
避する有利に高い回転数で駆動されることができる。こ
のようにして、歯付きベルト伝動装置との関連におい
て、伝動装置歯車の損傷は特に確実に回避される。
【0012】さらにまた、各駆動モータが所属のシリン
ダと、精紡機の各運転段階において持続的に回動不能に
結合されていると、伝動装置を特に簡単に形成すること
ができる。それというのは、このように構成されている
と、例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第40002
26号明細書に記載されている制御の面倒な高価なクラ
ッチを省くことができるからである。回転数を制御され
る駆動モータとしてリラクタンスモータを特に有利に使
用することによって、クラッチが存在していない場合で
も、精紡機の始動時及び停止時に、ドローイング誤差が
生じることを確実に回避することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に図面につき本発明の実施の形
態を説明する。
【0014】図1に示されているように、ドローイング
ユニット(Streckwerk)10は、交差斜線で示された自
由回転する上側のカウンタローラ16′と共働するバッ
クシリンダもしくはエントリシリンダ16と、交差斜線
で示された自由回転する上側のカウンタローラ14′と
共働する中間シリンダ14と、交差斜線で示された自由
回転する上側のカウンタローラ12′と共働するフロン
トシリンダもしくは供給シリンダ12とを有しており、
これらのシリンダは、同軸的にかつ同一平面に配置され
ている。バックシリンダ16とカウンタローラ16′と
の間における入口間隙には、牽伸される粗糸が図示され
ていない粗糸ボビンから供給され、中間シリンダ14と
カウンタローラ14′との間におけるクランプライン
と、フロントシリンダ12と所属のカウンタローラ1
2′との間におけるクランプラインとを通して、図示さ
れていないスピンドルに案内される。
【0015】カウンタローラ12′,14′,16′
は、軸線60を中心にして上方旋回可能なガイドアーム
58に取り付けられており、つまりこの場合フロントシ
リンダのカウンタローラ12′は位置固定に取り付けら
れ、かつ中間シリンダのカウンタローラ14′及びバッ
クシリンダのカウンタローラ16′は、二重矢印で示さ
れた方向において移動調節可能である。
【0016】各ドローイングユニットシリンダ12,1
4,16はそれぞれ、少なくとも一方の端部において、
多段式の伝動装置24,26,28を介して別体の駆動
モータ18,20,22と結合されている。別体の駆動
モータ18,20,22の有利な制御については、同一
出願人の別の出願に記載されている。ドローイングユニ
ットシリンダ12,14,16の他方の端部は、図3に
示されているように軸受30′′,30′′′,3
0′′′′に支承されており、これらの軸受のうちの1
つの軸受30′′′′は精紡機に対して不動に支承され
ており、かつ他の2つの軸受30′′,30′′′は下
に示された二重矢印の方向において、つまり牽伸方向
(II−II)に対して平行にシフト可能にしかもその
都度得られた位置において固定可能に支承されている。
カウンタローラ12′,14′,16′は、この精紡機
側においてもガイドアーム58に不動に、つまり上側の
二重矢印の方向においてシフト可能に支承されている。
【0017】バックシリンダ16の一方の端部と、この
端部に設けられていてドローイングユニットから上方に
向かって延びる所属の伝動装置28と、モータ22と
は、例えばレールに沿って案内されるキャリッジに配置
されることによって、互いに剛性的に結合されて1つの
構造ユニット30を形成し、この構造ユニット30は、
ドローイングユニットシリンダ軸線を貫いて延びる線I
I−IIに対して平行にシフト可能であり、この構造ユ
ニット30はさらに、各紡績部位に設けられたカウンタ
ローラ16′を有していて、かつ軸受30′′とも結合
されている。
【0018】同様に中間シリンダ14の一方の端部と、
この端部に設けられていてドローイングユニットから斜
め上方に向かってバックシリンダ16から離れる方向に
延びる伝動装置26と、モータ20とは、1つのキャリ
ッジに配置されることによって、互いに不動に結合され
て1つの構造ユニット30′を形成しており、この構造
ユニット30′は構造ユニット30と同じ方向でかつ有
利には構造ユニット30と同じレールに沿って案内され
てシフト可能であり、構造ユニット30′はさらに各紡
績部位にカウンタローラ14′を有していて、軸受3
0′′′と結合されている。
【0019】フロントシリンダ12の一方の端部と、こ
の端部に設けられていてドローイングユニットから下方
に向かって延びる伝動装置24と、ドローイングユニッ
トの下に設けられたモータ18とは、精紡機フレーム4
6に不動に支承されており、このことは、フロントシリ
ンダの他方の端部に設けられた軸受30′′′′と同様
である。
【0020】以下においては図2を参照しながら伝動装
置の配置形式を説明する。
【0021】図2に示されているように、フロントシリ
ンダ12は両方の駆動側において、移動伝動装置(Verl
agerungsgetriebe)38aの第1の出力軸40aと結合
されており、移動伝動装置38aの入力軸42aは、フ
ロントシリンダ12に隣接した中間シリンダ14から、
フロントシリンダ12自体よりも大きな間隔をおいて位
置している。移動伝動装置の入力軸42aは、中間伝動
装置44aの出力軸と回動不能に結合されており、この
中間伝動装置44aは有利には1:5〜1:10の範囲
における減速比を有しており、かつ特に有利な減速比は
1:7である。
【0022】単段の中間伝動装置44aの入力軸は、歯
付きベルト車34aと結合されており、この歯付きベル
ト車34aを介して歯付きベルト48(図1)は、モー
タ18の軸と堅く結合されている第2の歯付きベルト車
50(図1)に向かって案内されている。歯付きベルト
伝動装置は有利にはほぼ1:2の伝達比を有している。
【0023】フロントシリンダ12に隣接した中間シリ
ンダ14は、精紡機スタンドの両側において、隣接した
フロントシリンダ12の歯付きベルト車34を軸方向に
おいて越えるまで延びており、そして両端部において中
間伝動装置44bの出力軸と直接的に回動不能に結合さ
れている。この中間伝動装置44bは有利な形式では2
段式に構成されており、かつ1:20〜1:80の間の
減速比、有利にはほぼ1:40の減速比を有している。
平歯車伝動装置としての構成が有利である。
【0024】中間伝動装置44bの入力軸には歯付きベ
ルト車34bが設けられており、この歯付きベルト車3
4bは歯付きベルト52を介して、該歯付きベルト車3
4bに所属のモータ20の出力軸に回動不能に取り付け
られた歯付きベルト車54(図1)と結合されている。
【0025】バックシリンダ16は両端部において、移
動伝動装置38bの出力軸40bと回動不能に結合され
ており、移動伝動装置38bの入力軸42aは精紡機ス
タンドから、フロントシリンダの移動伝動装置38aに
おけるとほぼ等しい間隔をおいて、中間伝動装置44c
の出力軸と回動不能に結合されている。中間伝動装置4
4cは有利には2段式に構成されていて、1:20〜
1:80有利には1:40の減速比を有しており、しか
も有利には平歯車伝動装置として形成されている。
【0026】中間伝動装置44cの入力軸もまた同様
に、歯付きベルト車34cと回動不能に結合されてい
る。この歯付きベルト車34cは、歯付きベルト車34
aとほぼ同じ間隔を精紡機スタンドに対して有してお
り、さらに、歯付きベルト36を介して、バックシリン
ダ16に配属された駆動モータ22の出力軸と回動不能
に結合された歯付きベルト車56と、結合されている。
2つ歯付きベルト車と1つの歯付きベルトとから形成さ
れた他の前置伝動装置(Vorgetriebe)同様、この前置
伝動装置もまた有利にはほぼ1:2の減速比を有してい
る。
【0027】駆動モータ18,20,22は有利には回
転数を制御される駆動モータ、特に同期モータもしくは
リラクタンスモータであり、このようなモータは汎用の
同期モータに対して次のような利点、すなわち自動的に
同期化することができるという利点を有している。この
ようなモータは、同一出願による前記出願において記載
されているように制御されることができる。
【0028】本発明による精紡機は以下に記載のように
作動する:新たなドローユニットシリンダ-間隔を調節
するために、図1によればまず初めにバックシリンダ1
6と、該バックシリンダに配属された駆動ストランドと
が、フロントシリンダから最大間隔をおくようにシフト
される。次いでフロントシリンダ12、つまり伝動装置
24及び該伝動装置に配属されたモータ18並びに軸受
30′′′′(図3)と一緒に精紡機フレーム46に堅
く取り付けられているフロントシリンダ12と、中間シ
リンダ14、つまり一方の端部が該端部に配属された伝
動装置26及び駆動モータ20と一緒に(点線で示され
た)構造ユニット30′としてのキャリッジにおいて、
かつ他方の端部が軸受30′′′と一緒にシフト可能で
ある中間シリンダ14との間の間隔が、両ドローイング
ユニットシリンダの中心の間における、製造すべき糸の
ために必要な間隔、例えば29と42.5mmとの間の
間隔に、調節され、この場合キャリッジが設けられてい
ると、キャリッジはそのために設けられているレールに
沿って、その伝動装置26及び所属のモータ20と一緒
に滑動する。中間シリンダ14の両方の端部は、同じ寸
法だけ運動させられる。目標ポジションにシフトされた
中間シリンダ14は、次いでこのポジションにおいて固
定される。
【0029】その後でバックシリンダ16は、製造すべ
き糸のために必要なように、フロントシリンダ12から
最大限遠く離れたポジションから、構造ユニットとして
も所属の伝動装置28及び駆動モータ22並びに軸受3
0′′と一緒に、中間シリンダ14に向かって、両ドロ
ーイングユニットシリンダ14,16の中心の間におい
て例えば41.5mm〜55mmの必要な間隔が得られ
るまで、接近シフトさせられ、そして固定される。
【0030】カウンタローラ14′,16′は、所属の
ガイドアーム58においてシリンダ14,16に相応し
て移動調節させられる。
【0031】次いで、ドローイング率のために必要な、
伝動装置の減速比を考慮したモータ回転数を、ドローイ
ングユニット制御装置(図示せず)において調節するこ
とができる。
【0032】モータ18,20,22の駆動時に伝動装
置24,26,28は、駆動モーメントを直ちに、所属
のドローイングユニットシリンダ12,14,16に伝
達する。この際にあらかじめ駆動モータの始動回転が規
定の最小回転数に達するまで待つ必要もないし、又は所
定の回転数に達したときにクラッチを接続する必要もな
い。
【0033】始動中においてモータ回転速度が小さい場
合に生じる衝撃は、歯付きベルト48,52;36によ
って吸収され、この結果、歯車伝動装置44及び移動伝
動装置38が衝撃によって破壊されることはない。
【0034】駆動ストランドにおいてモータ回転速度の
減速が、歯車伝動装置及び中間伝動装置によって行われ
ることによって、各モータは始動時に迅速に、もはや衝
撃が発生しない回転速度に達する。さらに、比較的高い
回転時におけるモータ速度は、所望の目標速度において
より良好に保つことができるので、製造中においてわず
かなドローイング誤差しか生じない。
【0035】図示の駆動装置は、長いドローイングユニ
ットシリンダにおいては有利にはドローイングユニット
シリンダの両端部に設けられており、すなわち図3に示
されている軸受30′′,30′′′,30′′′′の
代わりに、ドローイングユニットシリンダのこの端部に
も、18,20,22のような駆動モータ及び伝動装置
24,26,28並びに場合によっては移動伝動装置3
8が設けられていてもよい。そしてこのように構成され
ていると、ドローイングユニットシリンダの両側におけ
る不均一なシフトを阻止することができる。構造ユニッ
ト30′はガイド70に沿って自動的にシフトすること
が可能であり、この場合、フレーム46に設けられてい
るモータ62がスピンドル64を駆動し、このスピンド
ル64は、構造ユニット30′に固定されたねじ山付ス
リーブ66において回転する。
【0036】構造ユニット30,30′のシフトは、必
ずしもドローイング方向に対して平行に行われる必要は
なく、回転中心を中心にした旋回運動の形で行われても
よい。しかしながらこの場合回転中心はドローイングユ
ニットシリンダ12,14,16から極めて大きく離れ
ていることが望ましく、このようになっていると、シフ
トは少なくとも、ドローイング方向に対してほぼ平行に
行われることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による精紡機のドローイングユニットを
概略的に示す側面図である。
【図2】ドローイングユニットを図1のII−II線に
沿って部分的に断面して示す拡大図である。
【図3】図1とは逆の側から見た精紡機ドローイングユ
ニットを示す側面図である。
【符号の説明】
10 ドローイングユニット、 12 フロントシリン
ダ、 14 中間ローラ、 16 バックシリンダ、
12′,14′,16′ カウンタローラ、18,2
0,22 駆動モータ、 24,26,28 伝動装
置、 30,30′ 構造ユニット、 30′′,3
0′′′,30′′′′ 軸受、 34a,34b,3
4c,50,54,56 歯付きベルト車、 36,4
8,52 歯付きベルト、 38a,38b 移動伝動
装置、 40a,40b 出力軸、42a 入力軸、
44a,44b,44c 中間伝動装置、 46 精紡
機フレーム、 58 ガイドアーム、 60 軸線、
62 モータ、 64 スピンドル、 70 ガイド

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 精紡機、特にリング精紡機であって、複
    数の有利には3つの駆動されるドローイングユニットシ
    リンダ(12,14,16)と、該ドローイングユニッ
    トシリンダに圧着された自由回転するカウンタローラと
    を有する少なくとも1つのドローイングユニット(1
    0)が、所属のカウンタローラを備えた2つの各ドロー
    イングユニットシリンダ(12,14,16)の間に位
    置している少なくとも1つのドローイング領域を形成す
    るために、設けられており、この場合少なくとも2つの
    ドローイングユニットシリンダ(12,14,16)
    に、別体の駆動モータ(18,20,22)、有利には
    回転数制御される駆動モータが配属されており、駆動ス
    トランドにおいて各駆動モータと所属の駆動シリンダと
    の間に、少なくとも1つの伝動装置(24,26,2
    8)が配置されている形式のものにおいて、 1つのドローイングユニットシリンダ(16)の端部に
    設けられた少なくとも1つの駆動モータ(22)が、所
    属の伝動装置(28)及び該ドローイングユニットシリ
    ンダ(16)と共にユニット(30)として、少なくと
    も1つの駆動される別のドローイングユニットシリンダ
    (12)に対して相対的に、シリンダ軸線に対して垂直
    に(II−II)シフト可能であることを特徴とする、
    ドローイングユニットを備えた精紡機。
  2. 【請求項2】 ユニット(30)が、少なくとも1つの
    駆動される別のドローイングユニットシリンダ(12)
    に対して相対的に、ドローイング方向(II−II)に
    対して平行にシフト可能である、請求項1記載の精紡
    機。
  3. 【請求項3】 シフトが、例えばスピンドルを備えたキ
    ャリッジ駆動装置によって、自動的に実行され、該キャ
    リッジ駆動装置によって、シリンダの間における正確な
    ポジション(間隔)が自動的に調節可能である、請求項
    1又は2記載の精紡機。
  4. 【請求項4】 ユニット(30)がさらに、シフト可能
    なドローイングユニットシリンダに配属されたカウンタ
    ローラを有している、請求項1から3までのいずれか1
    項記載の精紡機。
  5. 【請求項5】 すべてのシリンダ(12,14,16)
    が別体のモータ(18,20,22)によって、各1つ
    の伝動装置(24,26,28)を介して駆動される、
    請求項1から4までのいずれか1項記載の精紡機。
  6. 【請求項6】 すべてのシリンダ(12,14,16)
    が両端部において別体のモータ(18,20,22)に
    よって、各1つの伝動装置(24,26,28)を介し
    て駆動される、請求項5項記載の精紡機。
  7. 【請求項7】 2つのシリンダ(14,16)が第3の
    ドローイングユニットシリンダ(12)に関連して、所
    属の伝動装置と一緒に共通にシフト可能に支承されてい
    る、請求項1から6までのいずれか1項記載の精紡機。
  8. 【請求項8】 シフトがドローイング方向に対して平行
    に行われる、請求項7記載の精紡機。
  9. 【請求項9】 シフト可能な2つのドローイングユニッ
    トシリンダ(14,16)が互いに独立して、所属の伝
    動装置と一緒に構造ユニット(30)として構成されて
    おり、かつ所属の伝動装置と共にシフト可能である、請
    求項7又は8記載の精紡機。
  10. 【請求項10】 3つのシリンダが軸平行にかつ同一平
    面に配置されており、この場合シフト可能な2つのシリ
    ンダ(14,16)がドローイング方向(II−II)
    において、3つのシリンダによって形成された平面内に
    おいて平行にシフト可能である、請求項5から9までの
    いずれか1項記載の精紡機。
  11. 【請求項11】 1つのシリンダ(12)が、精紡機ス
    タンド(46)にシフト不能に保持されている、請求項
    1から10までのいずれか1項記載の精紡機。
  12. 【請求項12】 シフト不能なシリンダ(12)がフロ
    ントシリンダである、請求項11記載の精紡機。
  13. 【請求項13】 少なくとも1つの伝動装置(18,2
    0,22)が多段式に構成されている、請求項1から1
    2までのいずれか1項記載の精紡機。
  14. 【請求項14】 多段式の伝動装置が、モータ軸に回動
    不能に取り付けられた第1の歯付きベルト車(32)
    と、中間軸に回動不能に取り付けられた第2の歯付きベ
    ルト車(34)と、両歯付きベルト車の間をトルク伝達
    のために延びている歯付きベルト(36)とから形成さ
    れた前置伝動装置を有している、請求項13記載の精紡
    機。
  15. 【請求項15】 前置伝動装置(32,34,36)が
    減速機能を有している、請求項14記載の精紡機。
  16. 【請求項16】 減速比が1:1.3〜1:10の間、
    有利には1:2である、請求項15記載の精紡機。
  17. 【請求項17】 多段式の伝動装置(18,20,2
    2)が複数設けられている、請求項1から16までのい
    ずれか1項記載の精紡機。
  18. 【請求項18】 多段式の伝動装置(18,20,2
    2)がそれぞれ、請求項9から12までのいずれか1項
    記載の前置伝動装置を有している、請求項17記載の精
    紡機。
  19. 【請求項19】 少なくとも1つのシリンダ軸(12,
    16)に、該シリンダ軸と回動不能に結合された出力軸
    (40)を備えた移動伝動装置(38)が設けられてお
    り、該移動伝動装置の入力軸(42)が、隣接したドロ
    ーイングユニットシリンダ(14)に対して、出力軸
    (40)よりも大きな間隔を有している、請求項1から
    18までのいずれか1項記載の精紡機。
  20. 【請求項20】 移動伝動装置(38)がほぼ1の減速
    比、有利には1よりも大きな減速比、特に1.08:1
    の減速比を有している、請求項19記載の精紡機。
  21. 【請求項21】 少なくとも2つのシリンダ(12,1
    6)に、移動伝動装置(38a,38b)が配置されて
    いる、請求項5、19及び20のいずれか1項記載の精
    紡機。
  22. 【請求項22】 フロントシリンダ(12)及びバック
    シリンダ(16)に、移動伝動装置(38a,38b)
    が設けられている、請求項21記載の精紡機。
  23. 【請求項23】 少なくとも1つのシリンダ軸(12,
    14,16)の駆動ストランドに、モータ回転を減速す
    る中間伝動装置(44)が設けられている、請求項1か
    ら22までのいずれか1項記載の精紡機。
  24. 【請求項24】 移動伝動装置(38a,38b)が中
    間伝動装置(44a;44c)に一体に組み込まれてい
    る、請求項19から23までのいずれか1項記載の精紡
    機。
  25. 【請求項25】 中間シリンダ(14)のための中間伝
    動装置(44b)が、フロントシリンダ(12)もしく
    はバックシリンダ(16)の中間伝動装置(44a,4
    4c)に対して軸方向でずらされている、請求項23又
    は24記載の精紡機。
  26. 【請求項26】 中間伝動装置(44b,44c)の減
    速比が、1:7〜1:80、特にほぼ1:40である、
    請求項23から25までのいずれか1項記載の精紡機。
  27. 【請求項27】 このシリンダが、バックシリンダ(1
    6)及び/又は中間シリンダ(14)である、請求項2
    6記載の精紡機。
  28. 【請求項28】 中間伝動装置(44b,44c)が2
    段階式に構成されている、請求項27記載の精紡機。
  29. 【請求項29】 減速比が、1:3〜1:15の範囲、
    特にほぼ1:7である、請求項28記載の精紡機。
  30. 【請求項30】 中間伝動装置(44a)がフロントシ
    リンダ(12)に配置されている、請求項29記載の精
    紡機。
  31. 【請求項31】 少なくとも1つの駆動モータが、所属
    のシリンダと、精紡機の各運転段階において持続的に回
    動不能に結合されている、請求項1から30までのいず
    れか1項記載の精紡機。
  32. 【請求項32】 各駆動モータが、所属のシリンダと、
    精紡機の各運転段階において持続的に回動不能に結合さ
    れている、請求項31記載の精紡機。
  33. 【請求項33】 駆動モータのうちの少なくとも1つ
    が、同期モータ、特にリラクタンスモータである、請求
    項1から32までのいずれか1項記載の精紡機。
  34. 【請求項34】 ドローイングユニットシリンダ(1
    2,14,16)が一方の端部においてだけ駆動モータ
    (18,20,22)を介して駆動され、かつドローイ
    ングユニットシリンダ(12,14,16)のうちの2
    つ、有利には中間シリンダ(14)とバックシリンダと
    がそれぞれ、シフト可能な軸受(30′′,3
    0′′′)に配置されており、該軸受が、シリンダ軸線
    に対して垂直に、有利にはドローイング方向(II−I
    I)に対して平行にシフト可能に支承されている、請求
    項1から33までのいずれか1項記載の精紡機。
  35. 【請求項35】 不動に配置されたシリンダ(12)に
    配属されたカウンタローラ(12′)が不動に、かつシ
    フト可能なシリンダ(14,16)に配属されたカウン
    タローラ(14′,16′)が相応に移動可能に、ガイ
    ドアーム(58)に支承されており、該ガイドアーム
    (58)が、精紡機長手方向に延びる軸線(60)を中
    心にして上方旋回可能に精紡機フレームに配置されてい
    る、請求項1から34までのいずれか1項記載の精紡
    機。
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