JPH09110629A - ピールオフ型パック化粧料 - Google Patents

ピールオフ型パック化粧料

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JPH09110629A
JPH09110629A JP29043895A JP29043895A JPH09110629A JP H09110629 A JPH09110629 A JP H09110629A JP 29043895 A JP29043895 A JP 29043895A JP 29043895 A JP29043895 A JP 29043895A JP H09110629 A JPH09110629 A JP H09110629A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】皮膚に対する作用が温和でパック剤剥離時に痛
みを与えず、毛穴につまった角栓の除去に優れたピール
オフ型パック化粧料を提供する。 【解決手段】皮膜形成剤とリン脂質とを配合することを
特徴とするピールオフ型パック化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高分子化合物を皮
膜形成剤とするピールオフ型パック化粧料に関し、さら
に詳しくはリン脂質を配合した、主に角栓の除去を目的
とし、皮膚表面の汚れ・皮脂等の除去効果に優れた角栓
除去用のピールオフ型パック化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高分子化合物を皮膜形成剤とする
ピールオフ型パック化粧料は、顔面の皮脂、老廃物等の
汚れ、老化した角質層、メーキャップ化粧料の残り等を
取り去り、皮膚の新陳代謝を促進させる事を目的とされ
ていた。近年、その使用目的として新たに毛穴の中の皮
脂汚れの除去が注目され、特に、毛穴の中につまった角
栓の除去を行うことを主な目的とするピールオフ型パッ
ク化粧料が種々検討され、実際に市場に現れている。こ
れらのピールオフ型パック化粧料は、顔部皮膚上の汚れ
を取り、新陳代謝を促進させることを主な目的とした、
温和な作用をもつ従来のピールオフ型パック化粧料とは
市場においては区別が成されている。しかしながら、毛
穴の中につまった角栓等の汚れの除去を行うには、パッ
ク剤型の角栓に対する強力な吸着力が必要とされるが、
充分な効果が実現されていないのが現状であった。吸着
力を向上させるために、例えばパック剤型の皮膜そのも
のを硬くする方法や、粘土鉱物を配合する方法、また、
まずパックを実施しようとする部分に吸着効果を高める
エッセンスを塗布し、しかる後にパック剤をその上に塗
布する二剤型のパック化粧料などが試みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た試みに共通して見られる難点としては、角栓への吸着
力を向上させると同時に、皮膚への吸着をも強力なもの
にし、皮膚刺激、特にパック剤を剥離する際の痛みを強
くさせてしまうということである。従って、角栓への吸
着力を向上させてその除去を効果的に行うと共に、皮膚
への作用が温和な角栓除去用のピールオフ型パック化粧
料の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の従来
技術の難点を改良するべく鋭意研究した結果、高分子化
合物を皮膜形成剤とするピールオフ型パック化粧料に、
リン脂質を配合することによって、剥離時に痛みを与え
ることなく、毛穴の中につまった角栓の除去を有効に行
うことを見出し、本発明を完成した。すなわち本発明
は、高分子化合物を皮膜形成剤とし、リン脂質を含有す
るピールオフ型パック化粧料を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のピールオフ型パック化粧
料に使用する皮膜形成剤としては、通常パック化粧料に
用いられる皮膜形成剤としての高分子化合物が使用で
き、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポ
リ酢酸ビニルエマルジョン、カルボキシメチルセルロー
ス、アルギン酸カルシウム等が挙げられるが、特にポリ
ビニルアルコールを使用したものについて効果が顕著に
現れる。上記皮膜形成剤は、一種又は二種以上を混合し
て用いることができる。
【0006】皮膜形成剤の配合量は、皮膜形成剤の種類
によって若干の差異はあるものの、一般的に5〜30重
量%(以下単に「%」で示す)が好ましい。皮膜形成剤
の配合量を10〜20%とすれば、形成される皮膜の硬
さがより適したものとなり、塗布しやすく、又、剥離時
の痛みがなくより好ましい。
【0007】本発明に使用するリン脂質としては、ホス
ファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、
ホスファチジルイノシトール、あるいは、それらの混合
物としての大豆リン脂質、卵黄リン脂質、またそれらの
水素添加品等が挙げられる。上記リン脂質は、一種又は
二種以上を用いることができる。
【0008】これらのリン脂質をパック剤型に添加する
ことにより、高分子皮膜が皮脂や角栓に対して親和性を
向上し、よって皮脂汚れや角栓のパック剤への吸着を促
進する。リン脂質が皮膚に対して親和性を有することは
知られていたが、その界面活性剤としての性質から、こ
れをパック剤型に応用した際に皮脂や角栓等の油脂性の
汚れに対してさらに強い親和性を有することが明らかと
なったのである。
【0009】リン脂質の配合量としては、0.01〜5
0%が好ましい。リン脂質の配合量を0.3〜10%と
すれば、皮脂汚れや角栓のパック剤への吸着においてよ
り好ましい。
【0010】そして更に、本発明の効果を充分に発揮す
るためには、該ピールオフ型パック化粧料には、特定の
液体の油剤について添加を制限することが好ましい。
【0011】本発明は添加したリン脂質が、パック剤型
と皮脂・角栓との親和性を高めることによって、除去効
果を向上させるものであるので、ある種の油剤を添加す
ることによって、リン脂質が油剤の界面に配向してしま
うことにより、その効果を弱めてしまう場合がある。流
動パラフィン、スクワラン等の炭化水素類、ミリスチン
酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル等のエス
テル油類、ジメチルポリシロキサン等のシリコーン油
類、酢酸トコフェロール、パラメトキシケイ皮酸オクチ
ルについてはリン脂質と等量以下の添加量であるのが好
ましく、まったく添加しないことがより好ましい。オリ
ーブ油、ひまし油、マカデミアナッツ油等のトリグリセ
ライド油脂類については、本発明の効果に特に好ましく
ない影響を与えるため、添加しないことが好ましい。
【0012】本発明のピールオフ型パック化粧料には、
前記の必須成分の他に必要に応じて、アルコール類、グ
リコール類、薬効成分、香料、防腐剤、着色剤、粉体、
界面活性剤等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配
合することができる。
【0013】本発明のピールオフ型パック化粧料の使用
部位は顔部全面あるいは一般にTゾーンと呼ばれてい
る、額部、鼻周辺、顎といった部分的な使用である。使
用方法は一般的なピールオフ型パック化粧料と同様に、
各部位に適量塗布し、10分から20分適度に乾燥させ
た後に剥離するものである。
【0014】
【実施例】次に、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
【0015】実施例1〜8及び比較例1〜4 下記表1及び表2に示す組成のピールオフ型パック化粧
料を常法により調製し、下記方法により(イ)角栓除去
効果、(ロ)塗布のしやすさ、(ハ)パック剤剥離時の
痛みについて評価を行った。評価結果を表3に示す。実
施例、比較例中の%は重量%を示す。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】(製造方法) A.成分(1)、(2)及び(9)を混合し、80℃に
加熱して均一に溶解した後、室温まで冷却する。 B.Aに成分(3)〜(8)を加えて混合し、ピールオ
フ型パック化粧料を得た。
【0019】(イ)角栓除去効果 (評価方法)テストパネルの鼻部周辺の単位面積当たり
の角栓数をあらかじめ数えておき、この部分に実施例1
〜8及び比較例1〜4の試料を適量塗布して、乾燥、剥
離した後の角栓の除去数を数えて、その除去率を求め
た。各試料についてテストパネル3名を用い、その除去
率の平均値を下記の評価基準(a)にて評価した。
【0020】評価基準(a) ◎ : 角栓除去率80%以上 ○ : 角栓除去率50%以上、80%未満 △ : 角栓除去率30%以上、50%未満 × : 角栓除去率30%未満
【0021】(ロ)塗布のしやすさ (評価方法)テストパネル15名を用い、実施例1〜8
及び比較例1〜4の試料を顔面に適量塗布して、各試料
の塗布のしやすさについて下記の評価基準(b)を用い
て評点をつけた。各試料毎の評点の平均値を下記の評価
基準(c)にて評価した。
【0022】評価基準(b) (評点):(評価) 4 : 塗布しやすい 3 : やや塗布しやすい 2 : 塗布しにくい 1 : 塗布できない 評価基準(c) (評点) :(評価) 3.5以上 : ◎ 2.5以上、3.5未満 : ○ 1.5以上、2.5未満 : △ 1.5未満 : ×
【0023】(ハ)剥離時の痛み テストパネル15名を用い、実施例1〜8及び比較例1
〜4の試料を顔面に適量塗布して、乾燥後の剥離時に感
じられる痛みについて、下記の評価基準(d)を用いて
評点をつけ、各試料毎のテストパネルの評点の平均値を
下記の評価基準(e)にて評価した。 評価基準(d) (評点):(評価) 4 : 痛みが気にならない 3 : やや痛い 2 : 痛い 1 : かなり痛い 評価基準(e) (評点) :(評価) 3.5以上 : ◎ 2.5以上、3.5未満 : ○ 1.5以上、2.5未満 : △ 1.5未満 : ×
【0024】
【表3】
【0025】表3の結果から明らかなように、リン脂質
を含まない比較例1〜4は評価項目を満足できないのに
対し、本発明の好ましい成分量範囲にある実施例1〜5
はすべての評価項目を満足するものであった。これらの
結果より、高分子化合物を皮膜形成剤としたピールオフ
型パック化粧料へのリン脂質の配合は有用である。
【0026】実施例9 (成分) (%) 1. ポリビニルアルコール 10 2. CMCソーダ 5 3. グリセリン 2 4. エタノール 16 5. 香料 適量 6. 防腐剤 適量 7. 緩衝剤 適量 8. 水添卵黄レシチン 1 9. 精製水 残部
【0027】(製造方法) A.成分(1)〜(3)及び(9)を混合し、80℃に
加熱して均一に溶解した後、室温まで冷却する。 B.Aに成分(4)〜(8)を加えて混合し、ピールオ
フ型パック化粧料を得た。 実施例9は、角栓の除去効果に優れ、塗布しやすく、皮
膚に対する作用が温和でパック剥離時の痛みを与えない
ものであった。
【0028】
【発明の効果】本発明のピールオフ型パック化粧料は、
従来のピールオフ型パック化粧料では充分な除去ができ
なかった皮脂汚れ、特に毛穴につまった角栓の除去を効
果的に行い、なおかつ剥離時の痛みを与えることなくこ
れらの効果を発現させるものであり、よってコメドや皮
脂線炎の予防に有用である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皮膜形成剤とリン脂質とを配合すること
    を特徴とするピールオフ型パック化粧料。
  2. 【請求項2】 皮膜形成剤の配合量が5〜30%である
    請求項1記載のピールオフ型パック化粧料。
  3. 【請求項3】 リン脂質の配合量が0.01〜50%で
    ある請求項1又は2に記載のピールオフ型パック化粧
    料。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020065966A (ko) * 2001-02-08 2002-08-14 (주) 바이오스킨테크 팩 조성물

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20020065966A (ko) * 2001-02-08 2002-08-14 (주) 바이오스킨테크 팩 조성물

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