JPH09109427A - 熱転写記録方法及び熱転写記録装置及びインク供給媒体 - Google Patents

熱転写記録方法及び熱転写記録装置及びインク供給媒体

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JPH09109427A
JPH09109427A JP7270183A JP27018395A JPH09109427A JP H09109427 A JPH09109427 A JP H09109427A JP 7270183 A JP7270183 A JP 7270183A JP 27018395 A JP27018395 A JP 27018395A JP H09109427 A JPH09109427 A JP H09109427A
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JP
Japan
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ink
heat
film
image
meltable
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Application number
JP7270183A
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English (en)
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Haruo Harada
陽雄 原田
Hiroshi Arisawa
宏 有沢
Tsutomu Ishii
努 石井
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱転写記録方法及び熱転写記録装置において、
平滑度の低い記録媒体に対しても高画質画像を形成し、
画像品質の経時劣化を防止し、さらに、装置の小型化を
図る。 【解決手段】フィルム状の基材14に形成された熱溶融
性インク層15上にインク除去フィルム16を密着させ
た状態のインク供給媒体13をサーマルヘッド1とプラ
テンロ−ラ2で挟持し、このサ−マルヘッド1の発熱素
子8を、データ入力手段からの最終画像を反転させた画
像信号に応じて選択的に通電発熱させ、熱溶融性インク
層15を溶融し、インク除去フィルム16側に転写しネ
ガ像17を形成する。そして、インク除去フィルム16
は、プラテンロ−ラ2の回転にともない矢印方向に搬送
され、巻き取りロ−ラ7に回収される。一方、基材14
上に残ったポジ像18は、プレッシャーローラ4の回転
により搬送される記録紙19と重ね合わされ、ヒートロ
ーラ3の加熱によって溶融され、記録紙19に転写され
最終画像20となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱溶融性インクを
加熱溶融して記録媒体上に転写し画像を形成する熱転写
記録方法及び熱転写記録装置に関し、特に平滑度の低い
記録媒体に対しても良好な印字を行うことができる方法
及びその装置に関する。また、この熱転写記録方法及び
装置に使用されるインク供給媒体の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来実用化されている熱転写記録装置
は、フィルム状の基材に熱溶融性インクを塗布したイン
クシ−トと記録媒体とを、サ−マルヘッドと押圧ロ−ラ
等の間に挟持しながら搬送し、入力データに基づいてサ
ーマルヘッドの発熱素子を選択的に通電発熱させること
により加熱溶融された熱溶融性インクを、サ−マルヘッ
ドと押圧ロ−ラ間の圧力により記録媒体上に転写し所望
の画像を形成している。したがって、普通紙のような平
滑度の低い記録媒体に対しては、インクの完全な転写が
行われず、濃度の低下や画像欠け等の印字不良が発生す
るという問題が存在していた。
【0003】このような平滑度の低い記録媒体に対する
印字不良を解決する方法として、例えば特開平2−18
7367号公報に記載されている方法が提案されてい
る。この方法について、図4に示した上記公報記載の記
録装置の一例を参照しながら説明する。図において中間
転写媒体21は熱溶融性インクの転写効率の高い材質で
形成されており、サーマルヘッド1が図示しないデータ
入力手段からの画像信号に応じて通電発熱し、中間転写
媒体21の回転に伴い搬送される基材14上の熱溶融性
インク15を選択的に加熱溶融させると、この溶融され
たインクがサ−マルヘッド1と中間転写媒体21との間
の押圧力により効率よく中間転写媒体21上に転写され
る。中間転写媒体21上に形成されたポジ像18はヒー
トローラー3により高温で加熱溶融されて、中間転写媒
体21とヒートローラー3間に高圧で挟持され中間転写
媒体21の回転に伴い搬送される記録媒体19上に付着
して、最終画像20が形成される。
【0004】上記の記録装置により高画質印字を実現す
るためには、中間転写媒体21において、基材14上の
熱溶融性インク15を転写する際に必要となる良好なイ
ンク転写性と、記録媒体19へポジ像18を転写する際
に必要となる良好なインク剥離性という2つの特性が求
められる。しかしながら、これらの相反する特性を中間
転写媒体21表面で両立させることは難しく、結果とし
てそれぞれの工程での転写不良が重なり、画像品質が低
下するという問題点があった。また、画像部のインクが
2回溶融転写されるためドットのエッジ性(尖鋭度)の
悪化などによる画像再現性の劣化が発生するという問題
点があった。
【0005】上記の問題点を解決するために、例えば特
開平6−79891号公報に記載されている方法が提案
されている。この方法について、図5に示した上記公報
記載の記録装置の一例を参照しながら説明する。図にお
いてサーマルヘッド1は、図示しないデータ入力手段か
らの画像信号を反転させた信号に応じて通電発熱し、中
間転写媒体21の回転に伴い搬送される基材14上の熱
溶融性インク15を選択的に加熱溶融させて、サ−マル
ヘッド1と中間転写媒体21との間の押圧力により中間
転写媒体21上にネガ像17を形成する。そして、中間
転写媒体21上に形成されたネガ像17は、クリーニン
グ手段22により順次除去される。一方、基材14上に
残存したポジ像18は、ヒートローラー3により高温で
加熱溶融されて、プレッシャーローラー4とヒートロー
ラー3間に高圧で挟持されプレッシャーローラー4の回
転に伴い搬送される記録媒体19上に付着して、最終画
像20を形成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の熱転写記録装置
によると、中間転写媒体21上に転写されたネガ像17
を除去するクリーニング手段22を具備する必要があ
り、装置が複雑になるという問題点があった。また、ク
リーニング手段22によるネガ像の除去が完全に行われ
ない場合があり、この時中間転写媒体21上に残存した
インクは次回以降の記録時のノイズとなり画像品質の低
下を引き起こすという問題点があった。また、中間転写
媒体21は加圧下での加熱冷却を繰り返されるため表面
が次第に劣化し、転写効率の悪化による画像品質の低下
が発生するという問題点があった。
【0007】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、平滑度の低い記録媒体に対してもノイズの発生を
防止した良好な品質の画像を形成することができ、ま
た、使用時間の経過によって画像品質が劣化することな
く、さらに、装置の小型化を図ることのできる熱転写記
録方法及びその装置、更にこの記録装置に用いるインク
供給媒体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1に係る熱転写記録方法は、次の各工程を具備す
ることを特徴としている。先ず、ネガ画像転写工程とし
て、フィルム状の基材に形成された熱溶融性インク層上
にインク除去フィルムを密着させた状態のインク供給媒
体を選択的に加熱し、前記熱溶融性インクを溶融させて
前記インク除去フィルム上に転写し、ネガ像を形成す
る。次に、巻取工程として、前記ネガ像が形成されたイ
ンク除去フィルムを巻き取る。そして、ポジ画像転写工
程として、前記基材上に残存した熱溶融性インクを再度
加熱溶融させて記録媒体上に転写し、ポジ像を形成す
る。
【0009】請求項2に係る熱転写記録装置は、インク
供給媒体と、サーマルヘッドと、加熱手段と、ネガ像転
写手段と、第1及び第2の巻き取り手段と、ポジ像転写
手段と、を具備することを特徴としている。インク供給
媒体は、フィルム状の基材に形成された熱溶融性インク
層上にインク除去フィルムを密着させた状態で搬送され
るようになっている。サーマルヘッドは、前記インク供
給媒体の基材裏面をネガ画像データに基づいて選択的に
加熱するものである。ネガ像転写手段は、前記加熱によ
りインク供給媒体の熱溶融性インクを溶融させ前記イン
ク除去フィルム上に転写してネガ像を形成するものであ
る。第1の巻き取り手段は、前記インク除去フィルムを
回収するものである。加熱手段は、前記基材上に残存し
た熱溶融性インクを基材裏面から加熱するものである。
ポジ像転写手段は、前記加熱により残存した熱溶融性イ
ンクを溶融させ前記基材のインク面と記録媒体を向かい
合わせに圧接することにより前記記録媒体上に残存した
熱溶融性インクによるポジ像を形成するものである。第
2の巻き取り手段は、前記基材を回収するものである。
【0010】上記構成によれば、ネガ像を基材上から除
去する際に使用するインク除去フィルムを繰り返し使用
する必要がないので、ネガ像部分の基材上への残存によ
る次回以降の印字へのノイズが発生せず、また、インク
除去フィルムは常に初期状態で使用しており経時劣化す
ることがないため、画像品質の低下を防止することがで
きる。また、クリ−ニング手段を必要としないので、装
置の簡素化、小型化が可能になる。
【0011】請求項3に係るインク供給媒体は、フィル
ム状の基材に熱溶融性インク層を形成し、この熱溶融性
インク面にインク除去フィルムを重ね合わせ、予めロ−
ル状に巻き付けて構成したことを特徴としている。この
構成によれば、インク除去フィルムを基材及び熱溶融性
インク層と重ね合わせた状態で搬送するためしわ等が発
生しにくく、また、一体的に配置するため熱転写記録装
置に使用するに際して装置の小型化を図ることができ
る。
【0012】請求項4に係るインク供給媒体は、インク
除去フィルムの熱溶融性インク層に向かい合う側の表面
に複数の微小孔を有することを特徴としている。この構
成によれば、基材上の熱溶融性インクをインク除去フィ
ルム上へネガ像として転写する際に、加熱溶融されたイ
ンクが毛細管現象により微小孔内に浸透し効率よく転写
されるので、周囲の非転写部との凝集力による転写不良
を防止することができ、微小ドットにおいても溶融され
たインクを確実にインク除去フィルム側に転写すること
ができるので、基材上に残存したポジ像がより鮮明に再
現され高画質化が可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明
に係る熱転写記録装置の概略構成図である。図2は本発
明に係るインク供給媒体の概略構成図である。
【0014】熱転写記録装置は、サーマルヘッド1と、
このサーマルヘッド1に対向して配置されたプラテンロ
ーラ2と、ヒートローラ3と、このヒートローラ3に対
向して配置されたプレッシャーローラ4と、巻き取りロ
ーラ6,7を具備し、インク供給媒体13を搬送するよ
うに構成されている。各ロ−ラは、それぞれ図示しない
駆動手段により回転駆動されている。サーマルヘッド1
は、通電により選択的に発熱する発熱素子8が図1の表
裏方向に複数個列状に形成され、レバー9により支えら
れている。レーバー9の一端側には弾性部材10が装着
され、レバ−9を所定の圧力でプラテンロ−ラ2に対し
て押圧するようになっている。
【0015】インク供給媒体13は、フィルム状の基材
14上に熱溶融性インク層15を形成し、このインク面
を覆うようにインク除去フィルム16を貼着して重ね合
わせ、ロ−ル状に巻き付けて構成されている。プラテン
ローラ2は、前記サーマルヘッド1とともにインク供給
媒体13を挟持して搬送するとともに、前記した発熱素
子8の発熱によりネガ画像17が形成されたインク除去
フィルム16を巻き取りロール7で搬送し回収するよう
になっている。
【0016】ヒ−トロ−ラ3(加熱手段)は、その表面
を所定の温度に加熱する加熱装置11を内部に有し、前
記プレッシャ−ロ−ラ4とともにポジ画像18が形成さ
れた基材14及び記録紙19を挟持して搬送するととも
に、基材14の裏面側から基材14上に残存した熱溶融
性インク15(ポジ画像18)を前記ヒ−トロ−ラ3表
面で加熱し、前記ポジ画像18を記録紙19に転写する
ようになっている。また、基材14は、巻き取りロール
6で搬送し回収するようになっている。プレッシャ−ロ
−ラ4には、これを所定の圧力でヒ−トロ−ラ3に対し
て押圧する弾性部材12が装着されている。
【0017】インク供給媒体13は、具体的にはポリエ
チレンテレフタレートからなる厚さ4.5μmの基材1
4と、その上に2.0g/m2の分量で塗布された熱溶
融性インク層15と、このインク面を覆うようにポリエ
チレンテレフタレートからなる厚さ10μmのインク除
去フィルム16を貼着して構成されている。また、図2
に示すように、インク除去フィルム16には、その熱溶
融性インク層15に向かい合う側の表面に、複数の微小
孔16aを有している。
【0018】次に、上述した熱転写記録装置の動作につ
いて説明する。インク供給媒体13の基材14はプラテ
ンロ−ラ2及びプレッシャーローラ4の回転にともない
矢印方向に搬送され、巻き取りローラ6に回収される。
一方、インク供給媒体13のインク除去フィルム16
は、プラテンロ−ラ2の回転に伴い熱溶融性インク層1
5との接着力により熱溶融性インク層15と密着した状
態でサーマルヘッド1との挟持部まで搬送され、その
後、インク除去フィルム16のみが矢印方向に搬送され
て巻き取りロ−ラ7に回収される。サーマルヘッド1と
プラテンローラ2との挟持部においては、搬送されるイ
ンク供給媒体13の基材14の裏面側に対し、サ−マル
ヘッド1により図示しないデータ入力手段からの最終画
像を反転させた画像信号に応じて発熱素子8を選択的に
通電発熱させ、発熱部分の熱溶融性インク15を溶融状
態とし、プラテンローラ2との間の圧接力によりインク
除去フィルム16側に転写し、ネガ像17を形成する。
【0019】一方、基材14上に残ったポジ像18は、
プレッシャーローラ4の回転により所定のタイミングで
搬送される記録紙19と重ね合わされ、加熱装置11に
より所定の温度に加熱されたヒートローラ3の熱によっ
て溶融状態となり、プレッシャーローラ4とヒートロー
ラ3との間の圧接力により記録紙19に転写され、最終
画像20が形成される。
【0020】ここで、ヒートローラ3は金属材料により
構成することが可能で磨耗を考慮する必要がなく、プレ
ッシャーローラ4との圧接力を高くすることができ、平
滑度の低い記録紙に対してもポジ像18を確実に密着さ
せることができ、印字欠けの少ない最終画像20を得る
ことができる。また、基材14上にポジ像18のみが残
存し、記録媒体19への転写時に非画像部とのせん断力
がないため、微小ドットにおいても良好な転写を実現す
ることができる。
【0021】上記の熱転写記録装置によれば、ネガ像1
7を基材14上から除去する際に使用するインク除去フ
ィルム16を繰り返し使用する必要がない(巻き取りロ
ーラ7に回収される)ので、ネガ像17部分の基材14
上への残存による次回以降の印字へのノイズが発生せ
ず、また、インク除去フィルム16は常に初期状態で使
用しており経時劣化することがないため、画像品質の低
下を防止することができる。また、従来例の図5の装置
が必要としたクリ−ニング手段22を必要としないの
で、装置の簡素化及び小型化が可能になる。
【0022】また、上記のインク供給媒体13によれ
ば、インク除去フィルム16を基材14及び熱溶融性イ
ンク層15と重ね合わせた状態で搬送するためしわ等が
発生しにくく、また、一体的に配置するため熱転写記録
装置に用いるに際して装置の小型化を図ることができ
る。
【0023】続いて、図2に示したインク供給媒体13
のインク除去フィルム16について、熱溶融性インク層
15に向かい合う側の表面に複数の微小孔16aを有す
るように作製する工程について説明する。先ず、ポリ塩
化ビニルとポリアクリロニトリルの2種類のプラスチッ
クを溶剤のジメチルホルムアルデヒド中で混合し、厚さ
10μmのポリエステルフィルム基材14上に塗布す
る。次に、これを水に浸漬して溶剤を溶解させ、上記2
種類のプラスチックを乾燥凝固させることで、表面に複
数の微小孔16aが形成されたインク除去フィルム16
を作製する。
【0024】このようにインク除去フィルム16に複数
の微小孔16aを設けると、サ−マルヘッド1の発熱に
よりネガ像17をインク除去フィルム16上に転写する
際に、溶融されたインクが毛細管現象により微小孔16
aに浸透し効率よく転写されるので、周囲の非転写部と
の凝集力による転写不良を防止することができ、微小な
ドットにおいても確実に転写が行われ、基材14上に非
画像部(ポジ像以外)のインクが残存することがなく高
画質化が可能になる。上記構成においてインク除去フィ
ルム16は、ネガ像の除去にのみ使用されるため、良好
なインク転写特性のみを必要とされる。
【0025】なお、本発明は上記構成に限定されるもの
ではなく、イエロー、マゼンタ、シアンの3色あるいは
ブラックを付加した4色のインクを塗布したインク供給
媒体を使用し、上記印字工程を複数回繰り返すことによ
りカラー熱転写記録に適用することも可能である。ま
た、記録紙19に代えて記録媒体としてOHPフィルム
を用いることも可能である。
【0026】また、インク供給媒体13は、図1及び図
2に示すように基材14上に熱溶融性インク層15を形
成し、このインク面を覆うようにインク除去フィルム1
6を重ね合わせて予めロ−ル状に巻き付けたものに限定
されず、図3に示すように、インク除去フィルム用のロ
ーラ30を別個に設け、このローラ30からプラテンロ
ーラ2を介して巻き取りローラ7にインク除去フィルム
16が搬送されるように構成してもよい。すなわち、サ
−マルヘッド1及びプラテンロ−ル2に挟持される手前
側で基材14とインク除去フィルム16とが重ね合わさ
れ、サーマルヘッド1とプラテンローラ2との挟持部に
おいて、基材14に形成された熱溶融性インク層15と
インク除去フィルム16とが密着する状態で搬送される
ような構成であればよい。図3において、他の構成は図
1と同様であるので同一符号を付して説明を省略する。
【0027】
【発明の効果】本発明の熱転写記録方法及び熱転写記録
装置によれば、ネガ像の基材上からの除去に使用するイ
ンク除去フィルムを繰り返し使用する必要がなく、ネガ
像の残存による次回以降の印字へのノイズの発生、ある
いはインク除去フィルムの経時劣化による転写不良を伴
わず、平滑性の低い記録媒体に対しても高品質の画像を
得ることができると共に、クリーニング手段を必要とせ
ず、装置の簡素化及び小型化を図ることができる。
【0028】また、本発明のインク供給媒体によれば、
フィルム状の基材に熱溶融性インク層及びインク除去フ
ィルムを順次重ね合わせ、予めロ−ル状に巻き付けて構
成しているので、各層を重ね合わせた状態で搬送するた
めしわ等が発生しにくく、また、一体的に配置するため
熱転写記録装置に使用するに際して装置の小型化を図る
ことができる。
【0029】さらに、インク供給媒体のインク除去フィ
ルムについて、熱溶融性インク層に向かい合う側の表面
に複数の微小孔を有するよう構成することにより、ネガ
像の除去が確実に行え、基材上に残存するポジ画像をよ
り鮮明に再現できるので、高画質化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る熱転写記録装置の概略構成図で
ある。
【図2】 本発明に係るインク供給媒体の概略構成図で
ある。
【図3】 熱転写記録装置の他の構成例を示す概略構成
図である
【図4】 従来の熱転写記録装置の概略構成図である。
【図5】 従来の熱転写記録装置の概略構成図である。
【符号の簡単な説明】
1…サ−マルヘッド、 2…プラテンロ−ラ、 3…ヒ
−トロ−ラ(加熱手段)、 4…プレッシャ−ロ−ラ、
6…巻き取りロ−ラ、 7…巻き取りロ−ラ、 8…
発熱素子、 9…レバ−、 10…弾性部材、 11…
加熱装置、 12…弾性部材、 13…インク供給媒
体、 14…基材、 15…熱溶融性インク層、 16
…インク除去フィルム、 17…ネガ像、 18…ポジ
像、 19…記録紙、 20…最終画像、 21…中間
転写媒体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルム状の基材に形成された熱溶融性イ
    ンク層上にインク除去フィルムを密着させた状態のイン
    ク供給媒体を選択的に加熱し、前記熱溶融性インクを溶
    融させて前記インク除去フィルム上に転写し、ネガ像を
    形成するネガ画像転写工程と、 前記ネガ像が形成されたインク除去フィルムを巻き取る
    巻取工程と、 前記基材上に残存した熱溶融性インクを再度加熱溶融さ
    せて記録媒体上に転写し、ポジ像を形成するポジ画像転
    写工程と、を具備することを特徴とする熱転写記録方
    法。
  2. 【請求項2】フィルム状の基材に形成された熱溶融性イ
    ンク層上にインク除去フィルムを密着させた状態で搬送
    されるインク供給媒体と、 前記インク供給媒体の基材裏面をネガ画像データに基づ
    いて選択的に加熱するサーマルヘッドと、 前記加熱によりインク供給媒体の熱溶融性インクを溶融
    させ前記インク除去フィルム上に転写してネガ像を形成
    するネガ像転写手段と、 前記インク除去フィルムを回収する第1の巻き取り手段
    と、 前記基材上に残存した熱溶融性インクを基材裏面から加
    熱する加熱手段と、 前記加熱により残存した熱溶融性インクを溶融させ前記
    基材のインク面と記録媒体を向かい合わせに圧接するこ
    とにより前記記録媒体上に残存した熱溶融性インクによ
    るポジ像を形成するポジ像転写手段と、 前記基材を回収する第2の巻き取り手段と、を具備する
    ことを特徴とする熱転写記録装置。
  3. 【請求項3】フィルム状の基材に熱溶融性インク層を形
    成し、この熱溶融性インク面にインク除去フィルムを重
    ね合わせ、予めロ−ル状に巻き付けて構成したことを特
    徴とするインク供給媒体。
  4. 【請求項4】インク除去フィルムの熱溶融性インク層に
    向かい合う側の表面に複数の微小孔を有することを特徴
    とする請求項3記載のインク供給媒体。
JP7270183A 1995-10-18 1995-10-18 熱転写記録方法及び熱転写記録装置及びインク供給媒体 Pending JPH09109427A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111299167A (zh) * 2020-02-21 2020-06-19 深圳市高旗自动化技术有限公司 一种剥离分拣设备

Cited By (2)

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CN111299167A (zh) * 2020-02-21 2020-06-19 深圳市高旗自动化技术有限公司 一种剥离分拣设备
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