JPH07156428A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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Publication number
JPH07156428A
JPH07156428A JP31004893A JP31004893A JPH07156428A JP H07156428 A JPH07156428 A JP H07156428A JP 31004893 A JP31004893 A JP 31004893A JP 31004893 A JP31004893 A JP 31004893A JP H07156428 A JPH07156428 A JP H07156428A
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JP
Japan
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dyeing layer
layer
intermediate transfer
transfer medium
recording paper
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Pending
Application number
JP31004893A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Ikeda
浩二 池田
Yoshihisa Fujimori
佳久 藤森
Nobuyoshi Taguchi
信義 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP31004893A priority Critical patent/JPH07156428A/ja
Publication of JPH07156428A publication Critical patent/JPH07156428A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特殊紙にだけでなく、表面平滑度の低い記録
紙に対しても昇華性染料画像を出力出来、かつ記録紙全
面に染着層を転写させることにより、出力された記録紙
面で表面の光沢を均一にし、違和感のない画像を出力す
ることができる。 【構成】 まず、中間転写媒体2上にインクシート3の
染着層3bを記録手段4により形成し、次に、この染着
層3bに染料層3cを接触させた状態で、記録手段4の
発熱素子5を発熱させ、染着層3bに昇華性染料像6を
形成する。そして、染着層3bよりも小さいサイズの記
録紙11を介して圧接ロール7を中間転写媒体2に圧接
することにより、染着層3bの記録紙11に接触した部
分のみを熱転写することにより、記録紙11全面に染着
層3bのある出力画像を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機、ファクシミリ、
プリンタ等に用いられる記録装置に関するものであり、
より詳しくは、一旦、中間転写媒体に像を形成し、その
後、記録紙に像を転写するという再転写型の記録装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、プリンタ等に用いられる記録方式
としては、特開昭55−69483号公報とか特開昭5
7−120454号公報に示されているように、サーマ
ルヘッドとインクシートとを用いた熱記録方式が実用化
されている。
【0003】以下、このような熱記録方式を用いた従来
の記録装置の一例について説明する。
【0004】図6は従来の昇華性染料を用いた記録装置
の構成図である。図6において、31は合成紙などの厚
手のフィルム基材上に染着層を設けた記録紙であり、2
4は、記録紙31の幅方向に列状に配列した多数の発熱
素子25を有したサーマルヘッドである。23はインク
シートであって、フィルム状基材23aの上に昇華性染
料を含む染料層23bが塗布されて構成されている。サ
ーマルヘッド24はインクシート23の染料層23b面
を記録紙31と合わせた状態でプラテン21に押し当て
ている。この状態でプラテン21、記録紙31、および
インクシート23をそれぞれ矢印の方向に移動させなが
ら記録信号にしたがって発熱素子25を発熱させ、これ
に対向した部分の染料層23bの昇華性染料を加熱し、
記録紙31の染着層に移行させる。この動作により、記
録紙31に昇華性染料像26を得ることができる。さら
に、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の
3色の昇華性染料を含む染料層23bを用いれば、高精
細なフルカラー画像を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
昇華性染料を用いた記録装置では、記録紙として、特殊
紙を使用する必要があり、所望の記録紙に出力すること
が不可能である。また、この特殊紙は高価なものである
ため、ランニングコストが高いという欠点を有してい
た。
【0006】そこで、特開昭64−90772号公報に
示されているように、シート基材上に染着層を備えた転
写シートに昇華性染料像を形成し、その後、記録紙に昇
華性染料像が形成された染着層を熱転写するという方法
が提案されている。しかしながら、この場合、記録紙よ
り染着層が小さいため、記録紙表面の染着層の転写され
た部分と染着層のない部分とでは、光沢の状態が異なる
ため、出力画像としては今一つであった。
【0007】本発明は上記問題点に鑑み、特殊紙にだけ
でなく、表面平滑度の低い記録紙に対しても画像を出力
することができ、かつ記録紙全面に染着層を熱転写させ
ることにより、出力された記録紙面で表面の光沢が均一
である、構成の簡単な記録装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の記録装置は、柔軟性を有する中間転写媒体
と、染着層を有する染着層転写体と、インク層を有する
インク転写体と、染着層転写体の染着層を中間転写媒体
上に形成する染着層形成手段と、インク転写体のインク
層を選択的に加熱し中間転写媒体上に形成された染着層
にインク像を形成する記録手段と、中間転写媒体上に形
成された染着層のうち、少なくとも記録紙に接触しない
部分が存在するように記録紙を中間転写媒体に圧接し、
記録紙に接触した染着層のみを記録紙に熱転写させる転
写手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】また、転写手段が、所望の温度に加熱保温
する手段を備えた圧接ロールから成り、かつ圧接ロール
の中間転写媒体に接する面が、その面と染着層との付着
力が中間転写媒体と染着層との付着力よりも低い材質で
被覆され、かつ中間転写媒体上に形成された染着層のう
ち、記録紙に転写されずに中間転写媒体上に残留した染
着層を除去するクリーニング手段を備えたことを特徴と
する。
【0010】また、染着層転写体、またはインク転写体
の少なくともどちらか一方をクリーニング手段として用
い、中間転写媒体上に形成された染着層のうち、記録紙
に転写されずに中間転写媒体上に残留した染着層を染着
層転写体、またはインク転写体の少なくともどちらか一
方に除去することを特徴とする。
【0011】また、転写手段が、所望の温度に加熱保温
する手段を備えた圧接ロールから成り、かつ圧接ロール
の中間転写媒体に接する面が、その面と染着層との付着
力が中間転写媒体と染着層との付着力よりも高いゴム層
で被覆され、かつ中間転写媒体上に形成された染着層の
うち、記録紙に転写されずに圧接ロールに転写した染着
層を除去するクリーニング手段を備えたことを特徴とす
る。
【0012】
【作用】本発明の上記構成によれば、柔軟性を有する中
間転写媒体上に染着層を形成し、この染着層にインク転
写体のインク層を画信号に応じて熱転写記録することに
よりインク像を形成し、その後転写手段により、記録紙
を中間転写媒体に圧接し、記録紙にインク像が形成され
た染着層を熱転写させることにより、特殊紙にだけでな
く、表面平滑度の低い記録紙に対しても画像を出力する
ことが出来る。また、転写手段により、中間転写媒体上
に形成された染着層のうち、少なくとも記録紙に接触し
ない部分が存在するように記録紙を中間転写媒体に圧接
し、記録紙に接触した染着層のみを記録紙に熱転写させ
ること、つまり記録紙より大きな染着層を中間転写媒体
上に形成し、記録紙のエッジで染着層を切断し、記録紙
全面に染着層を転写させることにより、出力された記録
紙面で表面の光沢を均一にすることができる。
【0013】また、転写手段が、所望の温度に加熱保温
する手段を備えた圧接ロールから成り、かつ圧接ロール
の中間転写媒体に接する面が、その面と染着層との付着
力が中間転写媒体と染着層との付着力よりも低い材質で
被覆する構成により、記録紙に転写されなかった染着層
が圧接ロールに付着することがなく、また、中間転写媒
体上に残留した染着層を除去するクリーニング手段を備
えた構成により、繰り返し画出力を行うことが出来る。
【0014】また、染着層転写体、またはインク転写体
の少なくともどちらか一方をクリーニング手段として用
い、中間転写媒体上に形成された染着層のうち、記録紙
に転写されずに中間転写媒体上に残留した染着層を染着
層転写体、またはインク転写体の少なくともどちらか一
方に除去する構成を備えたことにより、何等特別なクリ
ーニング手段を備えることなく、記録紙に転写されずに
中間転写媒体上に残留した染着層を除去することが出来
る。
【0015】また、転写手段が、所望の温度に加熱保温
する手段を備えた圧接ロールから成り、かつ圧接ロール
の中間転写媒体に接する面が、その面と染着層との付着
力が中間転写媒体と染着層との付着力よりも高いゴム層
で被覆する構成により、記録紙に転写されなかった染着
層を中間転写媒体から圧接ロールに転写することが出来
る。また、加熱保温された圧接ロールに一旦転写した
後、クリーニング手段により染着層を除去する構成を備
えたことにより、圧接ロールの熱を利用することが出来
るため、クリーニング手段に粘着材を塗布した除去シー
ト等を使用する必要がなく、簡易なクリーニング手段を
利用することが出来る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
詳細に説明する。
【0017】第1の実施例 図1は本発明の第1の実施例に係る記録装置の概略構成
を示すものである。図1において、1は中間転写ドラム
であり、その表面には適度な離型性を保持したシリコー
ンゴムからなる中間転写媒体2が設けられており、駆動
手段(図示せず)により所望の速度で回転される。本実
施例では、中間転写媒体2は適度な離型性を保持したシ
リコーンゴムで形成したが、これは、シリコーンゴムに
粘着性材料を保持させたものでも良く、また、適度な離
型性を保持したものであれば、例えば、フッ素系、シリ
コーン系高分子材料、さらには、ポリイミド樹脂でも良
い。3は染着層転写体とインク転写体とを組み合わせた
インクシートである。このインクシート3の詳細を図2
に示す。インクシート3は、フィルム状のPET基材3
a上に染着層3bと、昇華性染料および結着材からなる
染料層3cとを塗布形成して構成される。染着層3bは
PET基材3aとの付着力が小さく、かつ中間転写媒体
2との付着力が大きいもの、そして最終的には記録紙1
1に熱転写させるためガラス転位温度TGが問題の生じ
ない限り低いものという観点で、ポリビニルブチラール
樹脂を使用している。染料層3cはY、M、Cの3色の
昇華性染料からなり、図2のように、染着層3bとY、
M、Cの染料層3cとが面順次に形成されている。ま
た、染着層3bのサイズは使用する記録紙11よりも大
きいサイズにしている。4は先端部に通電により発熱す
る発熱素子5が列状に形成されたサーマルヘッドから成
る記録手段であり、本実施例では染着層形成手段を兼用
している。また、6は中間転写媒体2上に形成された染
着層3bに記録された昇華性染料像である。7は転写手
段としての圧接ロールであり、その表面はシリコーンゴ
ムからなるゴム層8で被覆されており、かつ回転自在に
支持され、かつ中間転写媒体2に所望の圧力で圧接可能
に構成されている。
【0018】本実施例では、圧接ロール6のゴム層8に
はゴム層8と染着層3bとの付着力が、中間転写媒体2
と染着層3bとの付着力よりも小さいシリコーンゴムを
用いたが、染着層3bに対する付着力が中間転写媒体2
と染着層3bとの付着力よりも小さい材質であれば、例
えば、フッ素系、シリコーン系高分子材料、さらには、
PET、ポリイミド樹脂でも良い。9はハロゲンランプ
であり、圧接ロール7を加熱保温する為のものである。
10は圧接ロール7の表面温度を検出するためのサーミ
スタである。12は記録紙11に転写されずに中間転写
媒体2上に残留した染着層3bを除去する除去シートで
あり、押圧ロール13により中間転写媒体2に押圧され
るように構成され、この除去シート12と押圧ロール1
3によりクリーニング手段が構成されている。除去シー
ト12はPET基材に中間転写媒体2に接する面には粘
着材を塗布したものである。
【0019】以上のように構成された第1の実施例の記
録装置について、以下図1、図3を用いて動作を説明す
る。
【0020】まず、昇華性画像を形成する動作について
説明する。
【0021】図1において、記録手段4をインクシート
3を介して中間転写ドラム1に圧接させ、かつインクシ
ート3の染着層3bが中間転写媒体2に接触する位置に
保持する。この状態で中間転写ドラム1を図示の矢印の
方向に回転させるとともに、インクシート3を中間転写
媒体2との相対速度がゼロとなるように図示の矢印の方
向に走行させる。この時、中間転写媒体2上にインクシ
ート3の染着層3bが転写形成される。次に、インクシ
ート3の染料層3cのY色の部分が中間転写媒体2上に
形成した染着層3bと接触する位置に配置し、染着層3
bの転写時と同様に中間転写ドラム1を回転させインク
シート3を走行させる。この時、制御手段(図示せず)
により記録手段4に駆動信号が与えられ、画像パターン
に応じて記録手段4の先端部にある発熱素子5を発熱さ
せる。これにより、染料層3cが加熱され、中間転写媒
体2上に形成された染着層3bに染料層3cの昇華性染
料が熱拡散転写し、染着層3bにY色の昇華性染料像6
が得られる。次に、同様の動作をM、C色の染料層3c
について行なうことにより、染着層3bにY、M、Cの
3色の昇華性染料像6を得ることができる。
【0022】次に、中間転写媒体2上に形成された染着
層3bの記録紙11への転写動作を図1、図3を用いて
説明する。図1において、サーミスタ10は圧接ロール
7の温度を検出し、検出した温度にしたがって、制御手
段(図示せず)によりハロゲンランプ9のオン・オフ制
御を行い、圧接ロール7を所望の温度に加熱保温してい
る。この状態で、記録紙11を介して圧接ロール7を中
間転写媒体2に圧接することにより、昇華性染料像6が
形成された染着層3bが記録紙11に転写される。この
時、中間転写媒体2は柔軟なシリコーンゴムで形成され
ているため、表面平滑度の低い記録紙11に対しても、
記録紙11表面の凹凸に染着層3bを十分に倣わして転
写することができ、また、離型性の良好なシリコーンゴ
ムで形成されているため、染着層3bを安定して転写す
ることができる。
【0023】したがって、一旦中間転写媒体2に染着層
3bを形成し、この染着層3bに昇華性染料像6を記録
し、その後、記録紙11に圧接転写させることにより、
特殊紙だけでなく、普通紙にフルカラー画像を出力する
ことができる。さらに、中間転写媒体2は柔軟で離型性
の良好なシリコーンゴムで形成されているため、表面平
滑度の低い記録紙11に対しても、染着層3bを良好に
転写することができることになる結果、高品位な画像を
得ることができる。
【0024】さらに、転写動作を図3を用いて詳しく説
明する。図3は、染着層3bの記録紙11への転写動作
を示す部分概略図である。図3において、14は記録紙
11に転写されずに中間転写媒体2上に残った残留染着
層である。染着層3bは記録紙11よりも大きいサイズ
のものを使用しており、記録紙11が、中間転写媒体2
上に形成された染着層3bからはみ出さないように圧接
ロール7を中間転写媒体2に圧接する。これにより、記
録紙11の全面に染着層3bを熱転写することができ
る。
【0025】したがって、記録紙11全面に染着層3b
のある画像を得ることができるため、記録紙11表面の
光沢が均一であり、違和感のない良好な画像を出力する
ことができる。
【0026】本実施例では、記録紙11の全エッジで染
着層3bを切断し、記録紙11の全面に染着層3bを転
写したが、記録紙11先端部のみは染着層3bを転写し
たくない場合等には、記録紙11の送りのタイミングを
変えること、または、染着層3bのサイズを変えること
により記録紙11の所望の部分のみに染着層3bを転写
することも可能である。
【0027】次に、記録紙11に転写されずに中間転写
媒体2上に残った残留染着層14を除去する動作につい
て図1を用いて説明する。圧接ロール7のゴム層8に
は、染着層3bとの付着力が、中間転写媒体2と染着層
3bとの付着力よりも小さいシリコーンゴムを用いてい
るため、残留染着層14はゴム層8には付着することな
く、中間転写媒体2上に残留する。残留染着層14は、
図1における除去シート12と押圧ロール13とで構成
されるクリーニング手段により除去することができる。
除去シート12の中間転写媒体2に接する面には、粘着
材が塗布されており、押圧ロール13を除去シート12
を介して残留染着層14に圧接することにより、除去シ
ート12の粘着力により残留染着層14を中間転写媒体
2から除去することができる。この場合、押圧ロール1
3に加熱保温手段を備えることにより、除去シート12
に粘着材等を塗布していないPET基材等で残留染着層
14を除去することも考えられるが、装置コスト、装置
サイズ等の観点より、粘着材を塗布した除去シート12
を用いる方が好ましい。
【0028】また、クリーニング手段として、除去シー
ト12の代わりにインクシート3を、そして押圧ロール
13の代わりに記録手段4を使用することも、非常に有
効である。
【0029】残留染着層14を除去する面としては、使
い終わったC色の染料層3cを再使用することも可能で
ある。この場合、インクシート3の巻き戻し手段が必要
であることは言うまでもない。また、インクシート3に
クリーニング面を追加する事も有効である。さらには、
インクシート3でのクリーニング時、記録手段に印加
し、その熱を利用することによりクリーニング力を向上
させることも、非常に有効である。
【0030】したがって、インクシート3と記録手段4
をクリーニング手段として兼用することにより、何等特
別なクリーニング手段を備えることなく、記録紙11に
転写されずに中間転写媒体2上に残留した残留染着層1
4を除去することができる。
【0031】なお、本実施例では、ドラム状の中間転写
ドラム1を使用したが、これはベルト状の基材に、中間
転写媒体2を形成したものでも、好ましく用いられる。
【0032】また、本実施例では、インクシート3は、
Y、M、Cの染料層3cと染着層3bとが面順次に形成
されたものを用いたが、これは、Y、M、Cの染料層3
cと染着層3bとが、別のシートに形成されたものでも
よく、さらには、Y、M、Cの染料層3cが各々別のシ
ートに形成されたものでもよい。
【0033】また、本実施例では残留染着層14のクリ
ーニング手段を備えたが、このクリーニング手段は必要
でない場合も有り得る。例えば、残留染着層14が生じ
た後、新たな記録紙11を通紙し、この記録紙11に残
留染着層14を転写する事により、除去するという方法
も考えられる。さらに、PET基材に中間転写媒体が形
成されたシート状のものを使用し、中間転写媒体を繰り
返し使用しない場合にも、残留染着層のクリーニング
は、必ずしも必要でない。しかしながら、本実施例のよ
うに、中間転写媒体2を繰り返し使用し、連続的に画出
力を行う場合には、クリーニング手段を備えることは非
常に有効である。
【0034】また、本実施例では、インクシート3に染
料層3cを設けたが、これは、熱軟化、または熱溶融性
の熱溶融性インクを用いても好ましく用いられる。通
常、熱溶融性インクを用いた場合、表面平滑度の低い記
録紙に対してはボイドが生じ、高品位な画像が得られな
い。しかしながら、本実施例のように、染着層3bを用
い、中間転写媒体2に一旦インク像を形成した後に記録
紙11に再転写することにより、ボイドのない高品位な
画像を得ることができる。
【0035】第2の実施例 以下本発明の第2の実施例について図面を参照しながら
説明する。
【0036】図4は本発明の第2の実施例を示す記録装
置の概略構成図である。
【0037】図1と異なるのは、押圧ロール13を除去
シート12を介して、圧接ロール7に押圧するように構
成した点と、除去シート12として、表面に粘着材を塗
布していないPETを用いる点と、ゴム層8と染着層3
bとの付着力が、中間転写媒体2と染着層3bとの付着
力よりも大きいシリコーンゴムを用いた点である。染着
層3bに対する付着力が中間転写媒体2と染着層3bと
の付着力よりも大きい材質であれば、例えば、フッ素
系、シリコーン系高分子材料、さらには、PET、ポリ
イミド樹脂でも良い。
【0038】以上のように構成された記録装置につい
て、以下その動作を説明する。
【0039】昇華性画像を形成する動作までは、第1の
実施例と全く同様であり、異なるのは記録紙11への転
写動作以降である。図5は記録紙11への染着層3bの
転写動作を示す部分概略図である。14は記録紙11に
転写されずに圧接ロール7に転写した残留染着層であ
る。本実施例では、ゴム層8と染着層3bとの付着力
が、中間転写媒体2と染着層3bとの付着力よりも大き
いシリコーンゴムを用いた為、図5のように、記録紙1
1に転写されなかった染着層3bは残留染着層14とし
て圧接ロール7に転写する。すなわち、第1の実施例と
異なるのは、記録紙11に転写されなかった残留染着層
14が中間転写媒体2上でなく、圧接ロール7のゴム層
8上に存在することであり、出力画像としては、第1の
実施例と同一のものが得られる。
【0040】次に、ゴム層8上に残留染着層14のクリ
ーニング動作について図4を用いて説明する。第1の実
施例では、粘着材を塗布した除去シート12を用い、そ
の粘着力で残留染着層14の除去を行ったが、本実施例
では、加熱保温されたゴム層8上の残留染着層14を除
去するため、染着層14には十分な付着力が生じている
ため、粘着材を塗布していない除去シート12でも良好
に残留染着層14を除去することができる。
【0041】したがって、圧接ロール7の熱を利用する
ことができるため、クリーニング手段に粘着材等を塗布
した除去シート12を使用する必要がなく、簡易なクリ
ーニング手段を利用することができる。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明は、柔軟性を有する
中間転写媒体と、染着層を有する染着層転写体と、イン
ク層を有するインク転写体と、染着層転写体の染着層を
中間転写媒体上に形成する染着層形成手段と、インク転
写体のインク層を選択的に加熱し中間転写媒体上に形成
された染着層にインク像を形成する記録手段と、中間転
写媒体上に形成された染着層のうち、少なくとも記録紙
に接触しない部分が存在するように記録紙を中間転写媒
体に圧接し、記録紙に接触した染着層のみを記録紙に熱
転写させる転写手段とを備えたことにより、特殊紙にだ
けでなく、表面平滑度の低い記録紙に対しても画像を出
力することができる。また、記録紙全面に染着層を転写
させることにより、出力された記録紙面で表面の光沢を
均一にすることができ、違和感のない出力画像を得るこ
とができる。
【0043】また、転写手段が、所望の温度に加熱保温
する手段を備えた圧接ロールから成り、かつ圧接ロール
の中間転写媒体に接する面が、その面と染着層との付着
力が中間転写媒体と染着層との付着力よりも低い材質で
被覆する構成により、記録紙に転写されなかった染着層
が圧接ロールに付着することがなく、また、中間転写媒
体上に残留した染着層を除去するクリーニング手段を備
えた構成により、繰り返し画像出力を行うことができ
る。
【0044】また、染着層転写体、またはインク転写体
の少なくともどちらか一方をクリーニング手段として用
い、中間転写媒体上に形成された染着層のうち、記録紙
に転写されずに中間転写媒体上に残留した染着層を染着
層転写体、またはインク転写体の少なくともどちらか一
方に除去する構成を備えたことにより、何等特別なクリ
ーニング手段を備えることなく、記録紙に転写されずに
中間転写媒体上に残留した染着層を除去することができ
る。
【0045】また、転写手段が、所望の温度に加熱保温
する手段を備えた圧接ロールから成り、かつ圧接ロール
の中間転写媒体に接する面が、その面と染着層との付着
力が中間転写媒体と染着層との付着力よりも高いゴム層
で被覆する構成により、記録紙に転写されなかった染着
層を中間転写媒体から圧接ロールに転写することができ
る。また、加熱保温された圧接ロールに一旦転写した
後、クリーニング手段により染着層を除去する構成を備
えたことにより、圧接ロールの熱を利用することができ
るため、クリーニング手段に粘着材を塗布した除去シー
ト等を使用する必要がなく、簡易なクリーニング手段を
利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における記録装置の概略
構成図である。
【図2】同実施例におけるインクシートの斜視図であ
る。
【図3】同実施例における染着層の記録紙への転写動作
を示す部分概略図である。
【図4】本発明の第2の実施例における記録装置の概略
構成図である。
【図5】同実施例における染着層の記録紙への転写動作
を示す部分概略図である。
【図6】従来例の記録装置の概略構成図である。
【符号の説明】
2 中間転写媒体 3 インクシート(染着層転写体及びインク転写体) 3b 染着層 3c 染料層 4 記録手段(染着層形成手段と兼用) 6 昇華性染料像(インク像) 7 圧接ロール(転写手段) 8 ゴム層 9 ハロゲンランプ 10 サーミスタ 11 記録紙 12 除去シート(押圧ロール13とでクリーニング
手段を構成する。) 13 押圧ロール 14 残留染着層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柔軟性を有する中間転写媒体と、染着層
    を有する染着層転写体と、インク層を有するインク転写
    体と、前記染着層転写体の染着層を前記中間転写媒体上
    に形成する染着層形成手段と、前記インク転写体のイン
    ク層を選択的に加熱し前記中間転写媒体上に形成された
    染着層にインク像を形成する記録手段と、前記中間転写
    媒体上に形成された染着層のうち、少なくとも記録紙に
    接触しない部分が存在するように記録紙を前記中間転写
    媒体に圧接し、記録紙に接触した染着層のみを記録紙に
    熱転写させる転写手段とを備えたことを特徴とする記録
    装置。
  2. 【請求項2】 転写手段が、所望の温度に加熱保温する
    手段を備えた圧接ロールから成り、かつ前記圧接ロール
    の中間転写媒体に接する面が、その面と染着層との付着
    力が前記中間転写媒体と前記染着層との付着力よりも低
    い材質で被覆され、かつ前記中間転写媒体上に形成され
    た染着層のうち、記録紙に転写されずに前記中間転写媒
    体上に残留した染着層を除去するクリーニング手段を備
    えたことを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 染着層転写体、またはインク転写体の少
    なくともどちらか一方をクリーニング手段として用い、
    中間転写媒体上に形成された染着層のうち、記録紙に転
    写されずに前記中間転写媒体上に残留した染着層を前記
    染着層転写体、または前記インク転写体の少なくともど
    ちらか一方に除去することを特徴とする請求項2記載の
    記録装置。
  4. 【請求項4】 転写手段が、所望の温度に加熱保温する
    手段を備えた圧接ロールから成り、かつ前記圧接ロール
    の中間転写媒体に接する面が、その面と染着層との付着
    力が前記中間転写媒体と前記染着層との付着力よりも高
    いゴム層で被覆され、かつ前記中間転写媒体上に形成さ
    れた染着層のうち、記録紙に転写されずに前記圧接ロー
    ルに転写した染着層を除去するクリーニング手段を備え
    たことを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 記録手段が染着層形成手段を兼ね、かつ
    染着層転写体とインク転写体とがフィルム状の基材に染
    着層とインク層とを面順次に塗布した形態であることを
    特徴とする請求項1〜4記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 インク転写体の有するインク層は、昇華
    性染料を含む染料層であることを特徴とする請求項1〜
    5記載の記録装置。
JP31004893A 1993-12-10 1993-12-10 記録装置 Pending JPH07156428A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000076774A1 (fr) * 1999-06-16 2000-12-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif d'impression par transfert thermique et procede d'impression par transfert thermique utilisant le dispositif
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