JPH0542692A - 熱記録装置 - Google Patents

熱記録装置

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JPH0542692A
JPH0542692A JP3200617A JP20061791A JPH0542692A JP H0542692 A JPH0542692 A JP H0542692A JP 3200617 A JP3200617 A JP 3200617A JP 20061791 A JP20061791 A JP 20061791A JP H0542692 A JPH0542692 A JP H0542692A
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JP
Japan
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ink
intermediate transfer
transfer medium
sheet
recording
Prior art date
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Pending
Application number
JP3200617A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Sogami
淳 曽我美
Koji Ikeda
浩二 池田
Yoshihisa Fujimori
佳久 藤森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は安定した記録を行なわせるとともに
エネルギー効率がよく構成が簡単で安価な熱記録装置を
提供することを目的とする。 【構成】 70℃に保温された中間転写媒体2上にサー
マルヘッド7によりインク像15を記録した後このイン
ク像15を記録紙14に転写させるよう構成するととも
に、記録を行なうインクシート3にインク層5とトップ
コート層6を形成し、インク層5の材料の融点を中間転
写媒体2の保温温度よりも低い68℃としトップコート
層6の材料の融点を中間転写媒体2の保温温度よりも高
い75℃となるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリンタや複写機、ファ
クシミリなどに用いられ、電気信号に応じて所望の画像
や文字を記録用紙上に記録するための記録装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、熱溶融性のインクを中間媒体上に
記録した後、これを記録用紙上に転写させる記録装置が
提案されている。
【0003】以下図面を参照しながら、上記した従来の
記録装置の一例について説明する。図7は従来の記録装
置の概略構成図を示すものである。図7において、17
は中間転写ローラであり、18はこの中間転写ローラ1
7を加熱するためのヒータである。19はインクシート
で熱溶融性のインクが塗布形成されている。20は記録
ヘッドで、記録ヘッド20はインクシート19を中間転
写ローラ17に押圧するとともにインクシート19を選
択的に加熱し中間転写ローラ17上にインクを記録する
よう構成されている。21は中間転写ローラ17の表面
を冷却するためにペルチェ素子などにより構成された冷
却器である。22は加圧ローラであり、記録紙23を中
間転写ローラ17に押圧し中間転写ローラ17上に記録
されたインクを記録紙23上に転写させるよう構成され
ている。
【0004】以上のように構成された記録装置につい
て、以下その動作について説明する。中間転写ローラ1
7は、ヒータ18によりインクシート19上のインクの
融点よりも高い所定の温度に保温されている。記録時に
は、中間転写ローラ17は図示の矢印の方向に回転し、
記録ヘッド20による記録の前に冷却器21により中間
転写ローラ17の表面がインクの融点よりも低い温度に
冷却される。その後、記録ヘッド20によりインクシー
ト19を選択的に加熱し中間転写ローラ17上にインク
の記録を行なう。このとき、中間転写ローラ17の表面
温度はまだインクの融点よりも低い温度に保たれている
ため、記録しない部分のインクが中間転写ローラ17に
付着することなく必要な部分だけの選択的な記録が安定
して行なわれる。その後、中間転写ローラ17の表面温
度は再びインクの融点よりも高い温度に復帰し、このた
め、中間転写ローラ17上のインクは溶融状態となる。
次に、中間転写ローラ17上のインクは加圧ローラ22
により押圧され、記録紙23上に転写される。以上の動
作が中間転写ローラの回転とともに連続的に行なわれる
ものである(例えば、特開昭62−248669号公
報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の記
録装置においては、記録を安定化させるためにインク記
録の前に中間転写ローラを冷却するための冷却器が必要
であり、このため、構成が複雑になるとともに高価なも
のとなっていた。また、冷却部から記録部への移動後に
中間転写ローラはまだ冷却された状態でなければなら
ず、冷却部においてはかなり低温にしておく必要があ
り、このため、多大のエネルギーを必要とするものであ
った。
【0006】本発明は上記問題点に鑑み、構成が簡単で
安価であり、エネルギー効率がよく安定した記録を行な
うことのできる熱記録装置を提供するものである。また
本発明は、中間転写媒体上でインク色重ねをした後記録
紙上へ転写させるカラー記録時に、安定した重ね記録を
行なうことのできる熱記録装置を提供するものである。
また本発明は、カラー記録時に中間転写媒体に残存した
インクのクリーニングを簡単な構成で行なうことのでき
る熱記録装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の熱記録装置は、インク層の表面にトップコ
ート層が設けられたインクシートが用いられ、インク層
は融点が中間転写媒体の保温温度よりも低い材料で構成
されるとともに、トップコート層は融点が中間転写媒体
の保温温度よりも高い材料で構成されたものである。
【0008】また、本発明の熱記録装置は、複数色のイ
ンクを中間転写媒体上で重ね記録した後記録紙上に一括
して転写させるものであり、2色目以降に中間転写媒体
上に重ね記録されるインクシート部分においてはインク
層の表面にトップコート層が設けられ、中間転写媒体の
保温温度での記録ヘッド押圧下における中間転写媒体上
のインクとトップコート層との付着力が中間転写媒体上
のインクとインク層材料との付着力よりも小さくなるよ
う構成されたものである。
【0009】また、本発明の熱記録装置は、複数色のイ
ンクを中間転写媒体上で重ね記録した後記録紙上に一括
して転写させるものであり、2色目以降に中間転写媒体
上に重ね記録されるインクシート部分においてはインク
層の表面にトップコート層が設けられ、トップコート層
は融点がインク層の融点よりも高い材料で構成されたも
のである。
【0010】また、本発明の熱記録装置は、複数色のイ
ンクを中間転写媒体上で重ね記録した後記録紙上に一括
して転写させるものであり、2色目以降に中間転写媒体
上に重ね記録されるインクシート部分においてはインク
層の表面にトップコート層が設けられ、トップコート層
は融点が中間転写媒体の保温温度よりも高い材料で構成
されたものである。
【0011】また、本発明の熱記録装置は、複数色のイ
ンクを中間転写媒体上で重ね記録した後記録紙上に一括
して転写させるものであり、1色目の記録インクのイン
ク層材料は中間転写媒体の保温温度において粘着性を有
するとともに表面にはトップコート層を設けないように
したものである。
【0012】
【作用】本発明は上記した構成によって、記録時には中
間転写媒体の保温温度よりも融点が高いトップコート層
が中間転写媒体に接触するため、記録しない部分につい
ては中間転写媒体に付着してしまうことなく選択的な記
録が安定して行なうことができるとともに、インク層の
融点は中間転写媒体の保温温度よりも低いため、記録後
の中間転写媒体上のインクは溶融状態にあり、記録紙へ
の転写時にはインク層側が記録紙に接触するため記録紙
への転写は安定して行なうことができるものである。し
たがって、安定した記録が行えるとともに中間転写媒体
を冷却する冷却器が不要な構成が簡単で安価な装置を構
成可能なものである。また、中間転写媒体を冷却する必
要がなく、このため、エネルギー効率のよい装置を構成
できるものである。
【0013】また、本発明は上記した構成によって、カ
ラー記録において中間転写媒体上で重ね記録を行なうと
きに、2色目以降に記録するインクの表面に中間転写媒
体の保温温度における付着力がインク材料よりも低い材
料でトップコート層を形成しているため、既に中間転写
媒体上に記録したインクがインクシート側に戻るのを防
止することができ、カラー重ね記録を安定して行なうこ
とができるものである。
【0014】また、本発明は上記した構成によって、カ
ラー記録において中間転写媒体上で重ね記録を行なうと
きに、2色目以降に記録するインクの表面に融点の高い
材料でトップコート層を形成しているため、既に中間転
写媒体上に記録したインクがインクシート側に戻るのを
防止することができ、カラー重ね記録を安定して行なう
ことができるものである。
【0015】また、本発明は上記した構成によって、カ
ラー記録において中間転写媒体上で重ね記録を行なうと
きに、2色目以降に記録するインクの表面に融点が中間
転写媒体の保温温度よりも高い材料でトップコート層を
形成しているため、既に中間転写媒体上に記録したイン
クがインクシート側に戻るのを防止することができ、カ
ラー重ね記録を安定して行なうことができるものであ
る。
【0016】また、本発明は上記した構成によって、カ
ラー記録において中間転写媒体上で重ね記録を行なうと
きに、1色目のインクシートには中間転写媒体上のイン
クとの付着防止用のトップコート層が設けられておらず
インクシート表面は中間転写媒体の保温温度において粘
着性を有するインク層であるため、記録紙への転写後に
中間転写媒体上に残存する残存インクを付着させて除去
クリーニングすることが可能なものである。
【0017】
【実施例】以下本発明の一実施例の熱記録装置につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0018】図1は本発明の実施例における熱記録装置
の概略構成を示すものであり、図2は同熱記録装置に用
いられるインクシートの構成を示す断面図である。図
1、図2において、1は転写ドラムであり、2は転写ド
ラム1上に形成された中間転写媒体である。中間転写媒
体2は離型性の高いシリコーンゴムにより構成されてい
る。3はインクシートであり、インクシート3はポリエ
チレンテレフタレートなどの樹脂からなるベースフィル
ム4と、ワックスを主材とし融点が68℃のインク層5
と、インク層5の上に塗布され融点が75℃のワックス
からなるトップコート層6とから構成されている。この
場合、インク層は5μm、トップコート層は0.3μm
の厚さで形成されている。7はサーマルヘッドであり、
その先端部には抵抗体からなり通電により発熱する発熱
体が複数個列状に形成されている。8はハロゲンランプ
などからなるヒータ、9は中間転写媒体2の表面に接触
してその表面温度を検出するためのサーミスタ、10は
サーミスタに接続された温度制御回路でありサーミスタ
9の検出温度に応じてヒータ8を制御して中間転写媒体
2の表面温度を常に一定にするように構成されている。
例えば、本実施例の場合には中間転写媒体2の表面温度
が常に70℃になるように制御されている。11は圧着
ローラであり、圧着ローラ11はレバー12の端部に回
転自在に軸支されている。また、レバー12にはばね1
3がかけられており、ばね13は圧着ローラ11によっ
て記録紙14を中間転写媒体2に押圧するような方向に
力が働いている。また、圧着ローラ11は図示しない駆
動手段により不必要なときには中間転写媒体2から離間
できるように構成されている。
【0019】以上のように構成された熱記録装置につい
て、その動作を説明する。動作時には、前述のように中
間転写媒体2はヒータ8により加熱され、サーミスタ9
と温度制御回路10の働きによって70℃の一定温度に
保温されている。ここで記録時には、図1に示すように
サーマルヘッド7によりインクシート3を中間転写媒体
2に圧着させる。このとき中間転写媒体2とインクシー
ト3はそれぞれ図示の矢印の方向へ相対速度がゼロにな
るように駆動される。この状態で図示しない駆動回路に
よりサーマルヘッド7の発熱素子に通電されると、発熱
素子はその通電に応じたパターンで発熱し、発熱した発
熱素子に対応する部分のインクシート3のインク層5お
よびトップコート層6がそれぞれの融点以上の温度に加
熱され溶融される。このとき、本実施例においてはサー
マルヘッド7は曲率半径が1mmの基板の端面上に発熱
素子が形成された端面型のものであるため、インクシー
ト3はインク層5およびトップコート層6の溶融後短時
間で剥離可能なように構成されている。このため記録時
には、インク層5およびトップコート層6の溶融状態で
インクシート3が中間転写媒体2から剥離される。この
ときインク層5の凝集強度はトップコート層6の中間転
写媒体2に対する付着強度より小さくなっており、この
ためインク層5は層間で凝集破壊して中間転写媒体2に
付着記録されるものである。一方、記録しない部分のイ
ンクシート3については、中間転写媒体2の保温温度が
70℃であるのに対しトップコート層6の材料の融点が
75℃であるため、サーマルヘッド7と中間転写媒体2
の間に挟まれて移動する間にインクシート3が中間転写
媒体2の保温温度である70℃まで上昇してもトップコ
ート層6は溶融しないため中間転写媒体2に付着力が生
じることがなく、インク層5およびトップコート層6が
中間転写媒体2に付着することはない。このように本実
施例においては記録しない部分のインクが中間転写媒体
2に付着することはなく、安定して選択的な記録が可能
となっている。
【0020】以上のようにして、図1に示すように中間
転写媒体2上にインク像15が形成される。中間転写媒
体2上に形成されたインク像15は、中間転写媒体2が
70℃に保温されているため、トップコート層6が固化
した状態、インク層5が溶融した状態で圧着ローラ11
のところまで移送される。このとき、トップコート層6
が中間転写媒体2側に付着しており、インク層5が表面
側に付着している。ここで、圧着ローラ11により記録
紙14を中間転写媒体2上のインク像15に押圧する
と、表面に出ているインク層5が記録紙14に接触し、
インク層5は溶融状態にあるため記録紙14に対して付
着力が生じる。ここで、記録紙14を中間転写媒体2か
ら剥離すると、中間転写媒体2に離型性の高いシリコー
ンゴム材料を用いているため、インク像15は中間転写
媒体2の界面から剥離して転写する。またこのとき、中
間転写媒体2に用いられているシリコーンゴムは柔軟性
も高いため、記録紙14が表面平滑度の低い紙であって
もインク像15を記録紙14の表面の凹凸によく密着さ
せて転写させることができるものである。以上のように
して転写動作が行なわれるが、インク層5が中間転写媒
体2の保温温度において溶融状態にあるため、転写時に
インク像15を再加熱する必要がなく圧着ローラ11に
より圧着するのみでインク像15を記録紙14に転写さ
せることができ、簡単な構成、簡単な動作で転写を行な
うことができるものである。
【0021】以上のようにして記録動作と転写動作が行
なわれるが、インクシート3にトップコート層6を形成
し、このトップコート層6の材料の融点が中間転写媒体
2の保温温度よりも高く設定されているため、中間転写
媒体2への記録時に非記録部のインクの不要な転写を防
ぐことが可能であるとともに、転写時には中間転写媒体
の保温温度よりも低い融点のインク層5側が記録紙14
に接触して付着するため、何ら支障がないものである。
【0022】上記の実施例においては、インクシート3
は図2に示すような構成のものが使われていたが、イン
クシート3は図3に示すような構成のものでもよい。す
なわち、ベースフィルム4の上に離型層16とインク層
5とトップコート層6が図示の順番に塗布形成されたも
のである。このとき、離型層16はワックスを主体とし
た材料で融点が75℃であり溶融粘度が低く凝集強度の
低い材料が用いられている。インク層5は顔料などの色
材が混入され樹脂を主体とした材料で、溶融粘度が高く
凝集強度の高いもので構成されている。また、インク層
5は中間転写媒体2の保温温度である70℃において凝
集強度が離型層16より高ければ、融点は特に問題では
ない。また、トップコート層6は離型層16とは異なる
ワックスを主体とした材料で融点が75℃のもので形成
されている。この実施例の場合には、離型層16は1μ
m、インク層5は2μm、トップコート層6は0.3μ
mの厚さで構成されている。またこの場合には離型層1
6とインク層5で前述の実施例におけるインク層として
の機能を果たすものである。以上のような構成のインク
シート3が用いられ、図1に示す前述の実施例と同様に
して記録、転写動作が行なわれる。記録動作時には、離
型層16、インク層5、トップコート層6が溶融した状
態でインクシート3が中間転写媒体2から剥離される。
このときに、溶融時の凝集強度の低い離型層16の層間
で凝集破壊してトップコート層6、インク層5および離
型層16の一部が中間転写媒体2上に転写される。記録
時にトップコート層6の働きにより非記録部のインクが
中間転写媒体2に付着することなく安定した記録が行な
われるのは、前述の実施例と同様である。またこの場
合、中間転写媒体2上のインク像15は中間転写媒体2
上にトップコート層6、インク層5、離型層16の順番
で転写している。したがって、70℃の中間転写媒体2
上では、一番表層の離型層16が溶融した状態となり、
記録紙14への転写動作が行なわれたときに、離型層1
6が記録紙14に付着し、インク像15は中間転写媒体
2の界面から離型して記録紙14上に転写される。以上
のようにして、図3に示すようなインクシート3を用い
たときにも安定した記録動作、転写動作が行なわれるも
のである。この場合凝集破壊するのは離型層16であ
り、色材を混入されたインク層5は層全体が記録転写さ
れるため、高い濃度の記録が可能であるとともに記録濃
度の安定した記録を行なうことが可能である。
【0023】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図4は本発明の第2の実施例の熱記録装置の構成
を示す図であり、図5は同装置に用いられるインクシー
トの構成を示す図である。装置の構成は第1の実施例と
ほぼ同様であるが、本実施例においては中間転写媒体2
の保温温度は65℃に設定されており、また中間転写媒
体2上で複数色のインクを重ね記録した後この重ね記録
したインクを一括して記録紙14に転写させる構成とな
っている。また、インクシート3は図5に示すようにベ
ースフィルム4の上に離型層16、インク層5、トップ
コート層6が厚さ方向にこの順番で塗布形成されてい
る。また、インク層5は黒インク5k、シアンインク5
c、マゼンタインク5m、イエローインク5yの4種類
のインクが長手方向にこの順番で繰り返し塗布形成され
ている。また、シアンインク層5c、マゼンタインク層
5m、イエローインク層5yの上にはトップコート層6
が形成されているが、黒インク層5kの上にはトップコ
ート層6が形成されていない。ここで、離型層16はワ
ックスを主体とした材料で融点が68℃であり溶融粘度
が低く凝集強度の低い材料が用いられている。また、離
型層16は65℃においては若干軟化して高圧力下で付
着力が生じる状態となっている。インク層5はいずれも
顔料などの色材が混入され樹脂を主体とした材料で、溶
融粘度が高く凝集強度の高い材料で構成されている。ま
た、インク層5は融点が62℃のものが用いられ、65
℃においては粘着性が生じるものの凝集強度は高い材料
が用いられている。トップコート層6は離型層16とは
異なるワックスを主体とし融点が75℃の材料で構成さ
れ、65℃においては固化しておりほとんど粘着性が生
じない状態のものである。したがって、65℃における
中間転写媒体2上のインクとトップコート層6の材料と
の付着力が中間転写媒体2上のインクとインク層5の材
料との付着力よりも小さくなるよう構成されている。本
実施例の場合、離型層16は1μm、インク層5は2μ
m、トップコート層6は0.3μmの厚さで構成されて
いる。
【0024】次に本実施例の動作について説明する。ま
ず、黒インク層5kの部分のインクが中間転写媒体2に
記録される。記録のメカニズムは第1の実施例のものと
ほぼ同様であり、記録部においては離型層16が凝集破
壊して黒インク層5kと離型層16の一部が中間転写媒
体2上に転写される。このとき、黒インク層5kが中間
転写媒体2側に転写し、その上に離型層16が転写して
いる。また、このとき記録しない部分では黒インク層5
kは中間転写媒体に対して若干付着力が生じるが、この
温度においては離型層16、黒インク層5kの凝集強度
が高いため、中間転写媒体に転写することはない。この
ようにして転写ドラム1の中間転写媒体2上に1色分の
記録が行なわれるが、このとき圧着ローラ11は中間転
写媒体2から離間した状態であり、インクの記録紙への
転写は行なわれない。また、このとき65℃に保温され
た中間転写媒体2上で離型層16は若干軟化した状態に
なっている。この状態で転写ドラム1が1回転して次に
2色目のシアンインクの記録が行なわれる。2色目の記
録は1色目に記録したインク像15に重ね合わせて行な
われる。記録が行なわれた部分については記録パターン
に応じて既に記録が行なわれているインク像15上また
は中間転写媒体2上にインクが転写する。このとき、イ
ンクが重なった部分についてはトップコート層6が離型
層16と溶け合って接着され、重なっていない部分につ
いてはトップコート層6は中間転写媒体2の表面に付着
する。また、記録部では離型層16が層間で凝集破壊
し、トップコート層6、インク層5と離型層16の一部
が転写される。2色目の記録時には、サーマルヘッド7
によるインクシート3の中間転写媒体2への押圧力は2
20mmの幅に対して2kgとなっており圧力として比
較的小さい値に設定されている。また、2色目のインク
シート部にはトップコート層6が表面に設けられてお
り、このトップコート層6の融点は75℃であり中間転
写媒体2の保温温度65℃およびインク層5の融点62
℃よりも高い値となっている。また、トップコート層6
は材料的に離型性が高いもので形成されており、中間転
写媒体2上に記録されているインク像15の表面の離型
層16との付着力が、インク層5がインク像15表面の
離型層16に対する付着力よりも小さくなっている。上
記のようなことから、2色目の記録のときに記録しない
部分においては中間転写媒体2上のインク像15の離型
層16とトップコート層6の間に付着力はほとんど発生
せず、このためインク像15がインクシート3に付着転
写してしまうことはないものである。このようにトップ
コート層6の働きによって、非記録部におけるインク像
15のインクシート3への逆転写の防止を安定させるこ
とができ、このためインクの重ね記録を安定して行える
ものである。また、インク像のインクシートへの逆転写
を防止する機能はトップコート層6により達成できるた
め、インク層5は記録のための機能のみ考えればよく材
料としての選択範囲を広くできるものである。また、ト
ップコート層6は表面の離型性の機能を果たせばよいた
め薄い層でよく、記録の妨げにならない厚さで形成する
ことが可能である。
【0025】以上のようにして2色目のシアンインクの
記録が行なわれるが、3色目のマゼンタインク、4色目
のイエローインクの記録も同様にして行なわれる。した
がって、この場合にもインク像のインクシートへの逆転
写のない安定した重ね記録が行えるものである。4色目
のイエローインクの記録が行なわれた後、圧着ローラ1
1が圧着されて中間転写媒体2上に重ね記録されたイン
ク像15は一括して記録紙14上に転写される。転写の
ときには圧着ローラ11により220mmの幅に対して
50kgの押圧力がかけられ、この圧力によって若干軟
化した状態にあったインク像15の表面の離型層16は
記録紙14に対して付着力が生じて転写する。また、こ
のときインク像15は中間転写媒体2の表面から剥離し
て転写するものである。
【0026】以上のようにしてインク像15の転写動作
が行なわれるが、記録紙14の表面平滑度が非常に低い
場合には、インク像15が記録紙14の表面の凹凸に十
分に密着することができずに記録紙14への転写後に中
間転写媒体2上に残存インクが残る場合がある。次に、
この残存インクをクリーニングする動作について説明す
る。クリーニング動作は1色目の黒インクの記録動作と
同時に行なわれる。1色目の黒インクの記録のときには
インクシート3にトップコート層6が形成されていない
ため、インクシート3がサーマルヘッド7と中間転写媒
体2に挟まれて移送される間にインク層5と中間転写媒
体2上の残存インクは若干軟化した状態となり両者の間
に付着力が生じる。このため記録後のインクシート3の
剥離時に中間転写媒体2上に残存していたインクはイン
クシート3に転写されて除去されるものである。一方記
録する部分については、残存インクの上に重ね書きする
形で黒インクの記録が行なわれ、その後前述と同様にし
てシアンインク、マゼンタインク、イエローインクが記
録された後に記録紙に転写されるが、この記録紙への転
写のときに記録したインクとともに残存インクも一緒に
転写されるものである。このとき、残存インクの中で最
終的に記録紙へ転写されるのは黒インクが記録された部
分だけでその他の残存インクはインクシートに転写され
て除去されており、このため記録紙に転写される残存イ
ンクは黒インクに隠蔽され転写後にほとんど目立たない
ようにすることが可能である。以上のように1色目のイ
ンクには付着防止のためのトップコート層6を設けてお
らず、またインク層は中間転写媒体の保温温度において
粘着性を有する材料で構成されているため、記録紙への
インク転写後の中間転写媒体上の残存インクの除去クリ
ーニングが可能となっているものである。また、このと
き1色目の記録時のみサーマルヘッド7の圧着力を高く
しておけば、除去クリーニングの効果がより高くなるも
のである。
【0027】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図6は本発明の第3の実施例の熱記録装置の構成
を示す図である。本実施例では、インクシート3は黒イ
ンクシート3k、シアンインクシート3c、マゼンタイ
ンクシート3m、イエローインクシート3yと各色毎に
形成されている。黒インクシート3kはベースフィルム
4の上に離型層16と黒インク層5kが塗布形成されて
いる。シアンインクシート3c、マゼンタインクシート
3m、イエローインクシート3yはベースフィルム4の
上に離型層16が形成され、その上に各色に応じたイン
ク層5c、5m、5yがそれぞれ形成され、さらにその
上にトップコート層6が形成されている。インクシート
各層の材料および塗布厚は前述の第2の実施例と同じに
形成されている。また、サーマルヘッド7は4色のイン
クシートのそれぞれに対応して、7k、7c、7m、7
Yと4本設けられている。また、本実施例においても中
間転写媒体2の保温温度は65℃である。その他の構成
については第2の実施例と同様であるため説明を省略す
る。
【0028】次に本実施例の動作について説明する。ま
ず、黒インクシート5kの黒インクが中間転写媒体2に
記録される。その後転写ドラム1の回転とともに黒イン
クが記録された部分の中間転写媒体2がシアンインクの
記録部に対向する位置まで移送されシアンインクの重ね
記録が行なわれる。さらに同様にしてマゼンタインク、
イエローインクの重ね記録が行なわれ、4色分重ね記録
されたインク像15が形成される。これらの4色のイン
クの記録は転写ドラムの1回転中に並行して同時に行な
われるものである。シアンインク、マゼンタインク、イ
エローインクの記録のときに既に中間転写媒体2上に記
録したインクの逆転写を防止する効果は前述の第2の実
施例の説明と同様である。4色の記録が行なわれた部分
の中間転写媒体2は、次に圧着ローラ11と対向する位
置まで移送され、ここで記録紙14が中間転写媒体2に
押圧されることによって中間転写媒体2上のインク像1
5は一括して記録紙14上に転写されるものである。本
実施例においては転写ドラム1の1回転で4色の記録が
可能なため高速記録が可能なものである。
【0029】次にインク像15の記録紙14への転写後
に中間転写媒体2上に残存した残存インクのクリーニン
グ動作について説明する。本実施例においても第2の実
施例と同様にクリーニング動作は1色目の記録と同時に
行なわれる。1色目の黒インクシート3kにはトップコ
ート層6が形成されておらず、インク層5kが表面にで
ているため中間転写媒体2上の残存インクと付着しやす
くなっており、記録時にインクシート3kがサーマルヘ
ッド7kと中間転写媒体2に挟まれて移送される間にイ
ンク層5kと残存インクの間に付着力が生じる。一方中
間転写媒体2は離型性が高い材質で構成されているた
め、インクシート3kの剥離時に残存インクはインクシ
ート3kに転写除去されるものである。記録する部分に
ついては、第2の実施例と同様に残存インクの上に黒イ
ンクが重ね記録され、最終的に記録紙14上に他のイン
クとともに転写されるものである。以上のように本実施
例においても1色目に記録するインクシート上にトップ
コート層を設けておらず、またインク層は中間転写媒体
の保温温度において粘着性を有する材料で構成されてい
るため、中間転写媒体上の残存インクの除去クリーニン
グが可能なものである。また、1色目に記録を行なうサ
ーマルヘッド7kの圧着力を高くすることにより除去ク
リーニングの効果がより高くなるものである。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明はインクシートの表
面にトップコート層を設けるとともに、インク層の融点
を中間転写媒体の保温温度より低くしトップコート層の
融点を中間転写媒体の保温温度より高くすることによっ
て、安定した記録が行えるとともにエネルギー効率がよ
く構成が簡単で安価な装置を構成することができる。
【0031】また、本発明は複数色のインクを中間転写
媒体上で重ね記録した後記録紙上に一括して転写させる
ときの2色目以降に中間転写媒体上に重ね記録されるイ
ンクシート部分の表面にトップコート層を設けるととも
に、中間転写媒体の保温温度での記録ヘッド押圧下にお
けるトップコート層材料と中間転写媒体上のインクとの
付着力がインク層材料と中間転写媒体上のインクとの付
着力よりも小さくなるよう構成することによって、中間
転写媒体上のインクのインクシートへの逆転写を防止し
安定した色重ね記録を可能とするものである。
【0032】また、本発明は複数色のインクを中間転写
媒体上で重ね記録した後記録紙上に一括して転写させる
ときの2色目以降に中間転写媒体上に重ね記録されるイ
ンクシート部分の表面にトップコート層を設けるととも
に、トップコート層の融点がインク層の融点よりも高く
なるよう構成することによって、中間転写媒体上のイン
クのインクシートへの逆転写を防止し安定した色重ね記
録を可能とするものである。
【0033】また、本発明は複数色のインクを中間転写
媒体上で重ね記録した後記録紙上に一括して転写させる
ときの2色目以降に中間転写媒体上に重ね記録されるイ
ンクシート部分の表面にトップコート層を設けるととも
に、トップコート層の融点が中間転写媒体の保温温度よ
りも高くなるよう構成することによって、中間転写媒体
上のインクのインクシートへの逆転写を防止し安定した
色重ね記録を可能とするものである。
【0034】また、本発明は複数色のインクを中間転写
媒体上で重ね記録した後記録紙上に一括して転写させる
ときの、1色目の記録インクの表面にはトップコート層
を設けないようにするとともにインク層が中間転写媒体
の保温温度において粘着性を有するよう構成することに
よって、記録紙へのインク像転写後の中間転写媒体上の
残存インクのクリーニングを可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における熱記録装置の概
略構成図
【図2】同実施例における熱記録装置に用いられるイン
クシートの構成図
【図3】同実施例における熱記録装置に用いられる他の
インクシートの構成図
【図4】本発明の第2の実施例における熱記録装置の概
略構成図
【図5】同実施例における熱記録装置に用いられるイン
クシートの構成図
【図6】本発明の第3の実施例における熱記録装置の概
略構成図
【図7】従来の熱記録装置の概略構成図
【符号の説明】
1 転写ドラム 2 中間転写媒体 3 インクシート 5 インク層 6 トップコート層 7 サーマルヘッド 8 ヒータ 11 圧着ローラ 14 記録紙 15 インク像 16 離型層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 5/26 8305−2H B41M 5/26 E 8305−2H A

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中間転写媒体と、前記中間転写媒体を所定
    の温度に保温する加熱保温手段と、熱溶融性インクが塗
    布されたインクシートと、前記インクシートを前記中間
    転写媒体に押圧するとともに前記インクシートを選択的
    に加熱し前記中間転写媒体上にインクを記録する記録ヘ
    ッドと、前記中間転写媒体上に記録されたインクを記録
    用紙に圧接し転写させる圧接転写手段とを備え、前記イ
    ンクシートはインク層の表面にトップコート層が設けら
    れたものであり、前記インク層は融点が前記加熱保温手
    段による中間転写媒体の保温温度よりも低い材料で構成
    されるとともに前記トップコート層は融点が前記中間転
    写媒体の保温温度よりも高い材料で構成されていること
    を特徴とする熱記録装置。
  2. 【請求項2】中間転写媒体と、前記中間転写媒体を所定
    の温度に保温する加熱保温手段と、互いに異なる複数色
    の熱溶融性インクが同一基材上に順次塗布されたインク
    シートと、前記インクシートを前記中間転写媒体に押圧
    するとともに前記インクシートを選択的に加熱し前記中
    間転写媒体上にインクを記録する記録ヘッドと、前記中
    間転写媒体上に記録されたインクを記録用紙に圧接し転
    写させる圧接転写手段とを備え、前記中間転写媒体上に
    複数色のインクを重ね記録した後に、前記重ね記録され
    たインクを前記圧接転写手段により記録用紙に転写させ
    る構成とし、前記インクシートの少なくとも2色目以降
    に前記中間転写媒体に記録される部分にはインク層の表
    面にトップコート層が設けられ、前記中間転写媒体の保
    温温度での前記記録ヘッド押圧下において前記中間転写
    媒体上に記録されたインクと前記トップコート層材料と
    の付着力が前記中間転写媒体上に記録されたインクと前
    記インク層材料との付着力よりも小さい材料で構成され
    ていることを特徴とする熱記録装置。
  3. 【請求項3】中間転写媒体と、前記中間転写媒体を所定
    の温度に保温する加熱保温手段と、互いに異なる複数色
    の熱溶融性インクが同一基材上に順次塗布されたインク
    シートと、前記インクシートを前記中間転写媒体に押圧
    するとともに前記インクシートを選択的に加熱し前記中
    間転写媒体上にインクを記録する記録ヘッドと、前記中
    間転写媒体上に記録されたインクを記録用紙に圧接し転
    写させる圧接転写手段とを備え、前記中間転写媒体上に
    複数色のインクを重ね記録した後に、前記重ね記録され
    たインクを前記圧接転写手段により記録用紙に転写させ
    る構成とし、前記インクシートの少なくとも2色目以降
    に前記中間転写媒体に記録される部分にはインク層の表
    面にトップコート層が設けられ、前記トップコート層は
    融点が前記インク層の融点よりも高い材料で構成されて
    いることを特徴とする熱記録装置。
  4. 【請求項4】中間転写媒体と、前記中間転写媒体を所定
    の温度に保温する加熱保温手段と、互いに異なる複数色
    の熱溶融性インクが同一基材上に順次塗布されたインク
    シートと、前記インクシートを前記中間転写媒体に押圧
    するとともに前記インクシートを選択的に加熱し前記中
    間転写媒体上にインクを記録する記録ヘッドと、前記中
    間転写媒体上に記録されたインクを記録用紙に圧接し転
    写させる圧接転写手段とを備え、前記中間転写媒体上に
    複数色のインクを重ね記録した後に、前記重ね記録され
    たインクを前記圧接転写手段により記録用紙に転写させ
    る構成とし、前記インクシートの少なくとも2色目以降
    に前記中間転写媒体に記録される部分にはインク層の表
    面にトップコート層が設けられ、前記トップコート層は
    融点が前記中間転写媒体の保温温度以上である材料で構
    成されていることを特徴とする熱記録装置。
  5. 【請求項5】インクシートの1色目に中間転写媒体に記
    録される部分はインク層材料が中間転写媒体の保温温度
    において粘着性を有するとともに表面にトップコート層
    が設けられていないことを特徴とする請求項2、3また
    は4記載の熱記録装置。
  6. 【請求項6】中間転写媒体と、前記中間転写媒体を所定
    の温度に保温する加熱保温手段と、互いに異なる色の熱
    溶融性インクが塗布された複数のインクシートと、前記
    インクシートを前記中間転写媒体に押圧するとともに前
    記インクシートを選択的に加熱し前記中間転写媒体上に
    インクを記録する記録ヘッドと、前記中間転写媒体上に
    記録されたインクを記録用紙に圧接し転写させる圧接転
    写手段とを備え、前記中間転写媒体上に複数色のインク
    を重ね記録した後に、前記重ね記録されたインクを前記
    圧接転写手段により記録用紙に転写させる構成とし、少
    なくとも2色目以降に前記中間転写媒体に記録されるイ
    ンクシートにはインク層の表面にトップコート層が設け
    られ、前記中間転写媒体の保温温度での前記記録ヘッド
    押圧下において前記中間転写媒体上に記録されたインク
    と前記トップコート層材料との付着力が前記中間転写媒
    体上に記録されたインクと前記インク層材料との付着力
    よりも小さくなるよう構成されていることを特徴とする
    熱記録装置。
  7. 【請求項7】中間転写媒体と、前記中間転写媒体を所定
    の温度に保温する加熱保温手段と、互いに異なる色の熱
    溶融性インクが塗布された複数のインクシートと、前記
    インクシートを前記中間転写媒体に押圧するとともに前
    記インクシートを選択的に加熱し前記中間転写媒体上に
    インクを記録する記録ヘッドと、前記中間転写媒体上に
    記録されたインクを記録用紙に圧接し転写させる圧接転
    写手段とを備え、前記中間転写媒体上に複数色のインク
    を重ね記録した後に、前記重ね記録されたインクを前記
    圧接転写手段により記録用紙に転写させる構成とし、少
    なくとも2色目以降に前記中間転写媒体に記録されるイ
    ンクシートにはインク層の表面にトップコート層が設け
    られ、前記トップコート層は融点が前記インク層の融点
    よりも高い材料で構成されていることを特徴とする熱記
    録装置。
  8. 【請求項8】中間転写媒体と、前記中間転写媒体を所定
    の温度に保温する加熱保温手段と、互いに異なる色の熱
    溶融性インクが塗布された複数のインクシートと、前記
    インクシートを前記中間転写媒体に押圧するとともに前
    記インクシートを選択的に加熱し前記中間転写媒体上に
    インクを記録する記録ヘッドと、前記中間転写媒体上に
    記録されたインクを記録用紙に圧接し転写させる圧接転
    写手段とを備え、前記中間転写媒体上に複数色のインク
    を重ね記録した後に、前記重ね記録されたインクを前記
    圧接転写手段により記録用紙に転写させる構成とし、少
    なくとも2色目以降に前記中間転写媒体に記録されるイ
    ンクシートにはインク層の表面にトップコート層が設け
    られ、前記トップコート層は融点が前記中間転写媒体の
    保温温度以上である材料で構成されていることを特徴と
    する熱記録装置。
  9. 【請求項9】1色目に中間転写媒体に記録されるインク
    シートはインク層材料が中間転写媒体の保温温度におい
    て粘着性を有するとともに表面にトップコート層が設け
    られていないことを特徴とする請求項6、7または8記
    載の熱記録装置。
JP3200617A 1991-08-09 1991-08-09 熱記録装置 Pending JPH0542692A (ja)

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JP3200617A JPH0542692A (ja) 1991-08-09 1991-08-09 熱記録装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020091339A1 (ko) * 2018-10-29 2020-05-07 한국기계연구원 필름 전사 방법
KR20200049950A (ko) * 2018-10-29 2020-05-11 한국기계연구원 필름 전사 방법
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