JPH1035099A - 中間転写方式熱転写記録方法 - Google Patents
中間転写方式熱転写記録方法Info
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- JPH1035099A JPH1035099A JP8191021A JP19102196A JPH1035099A JP H1035099 A JPH1035099 A JP H1035099A JP 8191021 A JP8191021 A JP 8191021A JP 19102196 A JP19102196 A JP 19102196A JP H1035099 A JPH1035099 A JP H1035099A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 専用のクリーニング用インクリボンを別途用
いることなく、中間転写媒体をクリーニングすることが
でき、安価な記録装置で安価なランニングコストでゴー
ストのない良好な品質の画像をうることのできる中間転
写方式熱転写記録方法を提供する。 【解決手段】 中間転写方式熱転写記録方法において、
画像形成用の溶融型熱転写記録媒体を用い、該記録媒体
に与える熱エネルギーを、中間転写媒体上へ画像を形成
する際と、中間転写媒体のクリーニングを行なう際とで
変えることを特徴とする中間転写方式熱転写記録方法。
いることなく、中間転写媒体をクリーニングすることが
でき、安価な記録装置で安価なランニングコストでゴー
ストのない良好な品質の画像をうることのできる中間転
写方式熱転写記録方法を提供する。 【解決手段】 中間転写方式熱転写記録方法において、
画像形成用の溶融型熱転写記録媒体を用い、該記録媒体
に与える熱エネルギーを、中間転写媒体上へ画像を形成
する際と、中間転写媒体のクリーニングを行なう際とで
変えることを特徴とする中間転写方式熱転写記録方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は中間転写方式熱転写
記録方法に関する。さらに詳しくは、中間転写方式熱転
写記録方法において中間転写媒体のクリーニング方法に
関する。
記録方法に関する。さらに詳しくは、中間転写方式熱転
写記録方法において中間転写媒体のクリーニング方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】中間転写方式熱転写記録方法は、溶融型
熱転写記録媒体を用いて、加熱ヘッドによる加熱にて中
間転写媒体上に一旦画像を転写形成し、さらに前記中間
転写媒体上の画像を受像シート上に転写させて受像シー
トに画像を形成する方法である。
熱転写記録媒体を用いて、加熱ヘッドによる加熱にて中
間転写媒体上に一旦画像を転写形成し、さらに前記中間
転写媒体上の画像を受像シート上に転写させて受像シー
トに画像を形成する方法である。
【0003】前記中間転写方式熱転写記録方法は、たと
えば図1または図2に示されるごとき装置を用いて行わ
れる。図1、図2において、10は回転可能な中間転写
ドラム、20は回転可能な中間転写ベルトである。11
は記録部であり、記録部11では中間転写ドラム10ま
たは中間転写ベルト20に熱転写記録媒体12が加熱ヘ
ッド13で圧接できるように構成されており、記録時に
は中間転写ドラム10または中間転写ベルト20の回転
につれて矢印の方向に移送される。14は転写部であ
り、転写部14では受像シート15が押圧ローラー16
で中間転写ドラム10または中間転写ベルト20に圧接
できるように構成されており、転写時には矢印の方向に
移送される。
えば図1または図2に示されるごとき装置を用いて行わ
れる。図1、図2において、10は回転可能な中間転写
ドラム、20は回転可能な中間転写ベルトである。11
は記録部であり、記録部11では中間転写ドラム10ま
たは中間転写ベルト20に熱転写記録媒体12が加熱ヘ
ッド13で圧接できるように構成されており、記録時に
は中間転写ドラム10または中間転写ベルト20の回転
につれて矢印の方向に移送される。14は転写部であ
り、転写部14では受像シート15が押圧ローラー16
で中間転写ドラム10または中間転写ベルト20に圧接
できるように構成されており、転写時には矢印の方向に
移送される。
【0004】加熱ヘッド13で熱転写記録媒体12を加
熱し、インクを軟化溶融して中間転写ドラム10または
中間転写ベルト20の表面に転写する。このようにして
中間転写ドラム10または中間転写ベルト20と熱転写
記録媒体12をそれぞれ矢印の方向に移動させながらイ
ンクを中間転写ドラム10または中間転写ベルト20上
に転写して、中間転写ドラム10または中間転写ベルト
20上にインク画像17を形成する。インク画像17は
中間転写ドラム10または中間転写ベルト20の回転に
つれて転写部14に移動し、そこで受像シート15に押
し付けられて最終的なインク画像18が受像シート15
上に形成される。
熱し、インクを軟化溶融して中間転写ドラム10または
中間転写ベルト20の表面に転写する。このようにして
中間転写ドラム10または中間転写ベルト20と熱転写
記録媒体12をそれぞれ矢印の方向に移動させながらイ
ンクを中間転写ドラム10または中間転写ベルト20上
に転写して、中間転写ドラム10または中間転写ベルト
20上にインク画像17を形成する。インク画像17は
中間転写ドラム10または中間転写ベルト20の回転に
つれて転写部14に移動し、そこで受像シート15に押
し付けられて最終的なインク画像18が受像シート15
上に形成される。
【0005】この中間転写方式熱転写記録方法によると
きは、加熱ヘッド13による加熱転写の際には、表面の
平滑な中間転写ドラム10または中間転写ベルト20上
への転写なので、通常の熱転写法により表面平滑性に劣
る記録用紙に転写するばあいに得られる転写画像が不鮮
明であるという問題が解決されており、また、中間転写
ドラム10または中間転写ベルト20上のインク画像1
7を受像シート15上に転写する際には、押圧ローラ1
6による大きな圧力による転写なので、受像シート15
の表面状態に画像の品質がそれほど影響を受けないとい
う特徴がある。
きは、加熱ヘッド13による加熱転写の際には、表面の
平滑な中間転写ドラム10または中間転写ベルト20上
への転写なので、通常の熱転写法により表面平滑性に劣
る記録用紙に転写するばあいに得られる転写画像が不鮮
明であるという問題が解決されており、また、中間転写
ドラム10または中間転写ベルト20上のインク画像1
7を受像シート15上に転写する際には、押圧ローラ1
6による大きな圧力による転写なので、受像シート15
の表面状態に画像の品質がそれほど影響を受けないとい
う特徴がある。
【0006】前記中間転写方式熱転写記録方法におい
て、中間転写ドラム10または中間転写ベルト20から
のインク画像の離型性をよくするため、これらの表面は
シリコーン樹脂、フッ素樹脂などの離型性材料で構成さ
れている。また中間転写ドラム10または中間転写ベル
ト20上に形成されたインク画像17を受像シート15
上に転写させる時点では、インクが軟化ないし溶融した
状態であることが必要である。そのため、通常はヒータ
ーを中間転写ドラム10または中間転写ベルト20また
は押えローラー16に内蔵させて、転写インクを加熱し
軟化ないし溶融させる方法をとっている。
て、中間転写ドラム10または中間転写ベルト20から
のインク画像の離型性をよくするため、これらの表面は
シリコーン樹脂、フッ素樹脂などの離型性材料で構成さ
れている。また中間転写ドラム10または中間転写ベル
ト20上に形成されたインク画像17を受像シート15
上に転写させる時点では、インクが軟化ないし溶融した
状態であることが必要である。そのため、通常はヒータ
ーを中間転写ドラム10または中間転写ベルト20また
は押えローラー16に内蔵させて、転写インクを加熱し
軟化ないし溶融させる方法をとっている。
【0007】従来の中間転写方式熱転写記録方法におい
ては、中間転写ドラム、中間転写ベルトなどの中間転写
媒体上にインク画像を形成し、このインク画像を受像シ
ート上に転写したのち、再び同様な操作を繰り返すわけ
であるが、その際中間転写媒体上の画像のインクを完全
に受像シート上に転写することは不可能であるため、こ
の残ったインクが次回の操作のときに受像シートに転写
され汚れ(ゴースト)が発生するという問題があった。
すなわち従来法においては、連続印画すると2枚目以降
の受像シートには全て汚れが発生していた。
ては、中間転写ドラム、中間転写ベルトなどの中間転写
媒体上にインク画像を形成し、このインク画像を受像シ
ート上に転写したのち、再び同様な操作を繰り返すわけ
であるが、その際中間転写媒体上の画像のインクを完全
に受像シート上に転写することは不可能であるため、こ
の残ったインクが次回の操作のときに受像シートに転写
され汚れ(ゴースト)が発生するという問題があった。
すなわち従来法においては、連続印画すると2枚目以降
の受像シートには全て汚れが発生していた。
【0008】この問題を解決するため、専用のクリーニ
ング用インクリボンを別途用いて中間転写媒体の残留イ
ンクを取り除くことが行なわれていた。
ング用インクリボンを別途用いて中間転写媒体の残留イ
ンクを取り除くことが行なわれていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、専用の
クリーニング用インクリボンを用いると、記録装置が複
雑になり、かつ全体としての印画速度が遅くなり、ラン
ニングコストも高くなるという問題があった。
クリーニング用インクリボンを用いると、記録装置が複
雑になり、かつ全体としての印画速度が遅くなり、ラン
ニングコストも高くなるという問題があった。
【0010】本発明は、前記問題点に鑑みて、専用のク
リーニング用インクリボンを別途用いることなく、中間
転写媒体をクリーニングすることができ、そのため安価
な記録装置で安価なランニングコストでゴーストのない
良好な品質の画像を受像シート上にうることができる中
間転写方式熱転写記録方法を提供することを課題とす
る。
リーニング用インクリボンを別途用いることなく、中間
転写媒体をクリーニングすることができ、そのため安価
な記録装置で安価なランニングコストでゴーストのない
良好な品質の画像を受像シート上にうることができる中
間転写方式熱転写記録方法を提供することを課題とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)溶融型
熱転写記録媒体を用いて、加熱ヘッドによる加熱にて中
間転写媒体上に一旦画像を転写形成し、さらに前記中間
転写媒体上の画像を受像シートに転写させる中間転写方
式熱転写記録方法において、画像形成用の溶融型熱転写
記録媒体を用い、該記録媒体に与える熱エネルギーを、
中間転写媒体上へ画像を形成する際と、中間転写媒体の
クリーニングを行なう際とで変えて、中間転写媒体上へ
の画像形成と中間転写媒体のクリーニングを行なうこと
を特徴とする中間転写方式熱転写記録方法に関する。
熱転写記録媒体を用いて、加熱ヘッドによる加熱にて中
間転写媒体上に一旦画像を転写形成し、さらに前記中間
転写媒体上の画像を受像シートに転写させる中間転写方
式熱転写記録方法において、画像形成用の溶融型熱転写
記録媒体を用い、該記録媒体に与える熱エネルギーを、
中間転写媒体上へ画像を形成する際と、中間転写媒体の
クリーニングを行なう際とで変えて、中間転写媒体上へ
の画像形成と中間転写媒体のクリーニングを行なうこと
を特徴とする中間転写方式熱転写記録方法に関する。
【0012】また本発明は、(2)中間転写媒体上へ画
像を形成する際に前記記録媒体に与える熱エネルギーを
Et、中間転写媒体のクリーニングの際に前記記録媒体
に与える熱エネルギーをEc、前記記録媒体の熱溶融性
インクを転写するのに要する最少の熱エネルギーをE
m、前記記録媒体の熱溶融性インクを転写はされないが
接着力を帯びる状態にするのに要する最少の熱エネルギ
ーをEsとするとき、加熱ヘッドを制御して、(1)画
像を形成する際には、式(I): Et≧Em (I) で表わされる関係が成立するように、(2)クリーニン
グを行なう際には、式(II): Em>Ec≧Es (II) で表わされる関係が成立するようにすることを特徴とす
る前記(1)項記載の中間転写方式熱転写記録方法に関
する。
像を形成する際に前記記録媒体に与える熱エネルギーを
Et、中間転写媒体のクリーニングの際に前記記録媒体
に与える熱エネルギーをEc、前記記録媒体の熱溶融性
インクを転写するのに要する最少の熱エネルギーをE
m、前記記録媒体の熱溶融性インクを転写はされないが
接着力を帯びる状態にするのに要する最少の熱エネルギ
ーをEsとするとき、加熱ヘッドを制御して、(1)画
像を形成する際には、式(I): Et≧Em (I) で表わされる関係が成立するように、(2)クリーニン
グを行なう際には、式(II): Em>Ec≧Es (II) で表わされる関係が成立するようにすることを特徴とす
る前記(1)項記載の中間転写方式熱転写記録方法に関
する。
【0013】また本発明は、(3)中間転写媒体のクリ
ーニングの際に、中間転写媒体上の画像が形成される領
域よりも大きな領域をクリーニングすることを特徴とす
る前記(1)項または(2)項記載の中間転写方式熱転
写記録方法に関する。
ーニングの際に、中間転写媒体上の画像が形成される領
域よりも大きな領域をクリーニングすることを特徴とす
る前記(1)項または(2)項記載の中間転写方式熱転
写記録方法に関する。
【0014】また本発明は、(4)溶融型熱転写記録媒
体として単色の熱溶融性インクを有するものを用いて、
中間転写媒体上に単色の画像を形成し、ついでそれを受
像シートに転写することを特徴とする前記(1)項、
(2)項または(3)項記載の中間転写方式熱転写記録
方法に関する。
体として単色の熱溶融性インクを有するものを用いて、
中間転写媒体上に単色の画像を形成し、ついでそれを受
像シートに転写することを特徴とする前記(1)項、
(2)項または(3)項記載の中間転写方式熱転写記録
方法に関する。
【0015】また本発明は、(5)溶融型熱転写記録媒
体として、単一の基材上にまたは別々の基材上に、イエ
ローの熱溶融性インク、マゼンタの熱溶融性インクおよ
びシアンの熱溶融性インク、さらに要すればブラックの
熱溶融性インクを有するものを用いて、前記各色のイン
クのうちの少なくとも2つを順次中間転写媒体上に転写
し、イエロー、マゼンタ、シアンのインクのうちの少な
くとも2つが重ね合わされた部分を有するカラー画像を
形成し、ついで該カラー画像を受像シートに転写する
か、または前記各色のインクのうちの1つを中間転写媒
体上に転写したのち受像シートへ転写し、ついで他のイ
ンクについても順次この転写操作を行い、受像シート上
にイエロー、マゼンタ、シアンのインクのうちの少なく
とも2つが重ね合わされた部分を有するカラー画像を形
成することを特徴とする前記(1)項、(2)項または
(3)項記載の中間転写方式熱転写記録方法に関する。
体として、単一の基材上にまたは別々の基材上に、イエ
ローの熱溶融性インク、マゼンタの熱溶融性インクおよ
びシアンの熱溶融性インク、さらに要すればブラックの
熱溶融性インクを有するものを用いて、前記各色のイン
クのうちの少なくとも2つを順次中間転写媒体上に転写
し、イエロー、マゼンタ、シアンのインクのうちの少な
くとも2つが重ね合わされた部分を有するカラー画像を
形成し、ついで該カラー画像を受像シートに転写する
か、または前記各色のインクのうちの1つを中間転写媒
体上に転写したのち受像シートへ転写し、ついで他のイ
ンクについても順次この転写操作を行い、受像シート上
にイエロー、マゼンタ、シアンのインクのうちの少なく
とも2つが重ね合わされた部分を有するカラー画像を形
成することを特徴とする前記(1)項、(2)項または
(3)項記載の中間転写方式熱転写記録方法に関する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明は、中間転写方式熱転写記
録方法において、別途専用のクリーニング用インクリボ
ンを用いることなく、画像形成用の溶融型熱転写記録媒
体を用い、該記録媒体に付与する熱エネルギーを変える
ことによって、中間転写媒体上への画像形成と中間転写
媒体のクリーニングを行なうことができるようにしたも
のである。
録方法において、別途専用のクリーニング用インクリボ
ンを用いることなく、画像形成用の溶融型熱転写記録媒
体を用い、該記録媒体に付与する熱エネルギーを変える
ことによって、中間転写媒体上への画像形成と中間転写
媒体のクリーニングを行なうことができるようにしたも
のである。
【0017】すなわち、画像形成用の溶融型熱転写記録
媒体を用いて、加熱ヘッドへ印加する電気エネルギーを
制御することによって、中間転写媒体上へ画像形成する
際には、記録媒体に熱溶融性インクが軟化溶融して転写
しうる状態になるような熱エネルギーを付与せしめ、中
間転写媒体へ転写させて画像を形成するようにし、中間
転写媒体の表面に残留しているインクを除去する際に
は、記録媒体に熱溶融性インクが転写はしないが軟化し
て接着力を帯びる状態になるような熱エネルギーを付与
せしめ、中間転写媒体上の残留インクを記録媒体のイン
ク表面に接着させてクリーニングを行なうようにしたも
のである。
媒体を用いて、加熱ヘッドへ印加する電気エネルギーを
制御することによって、中間転写媒体上へ画像形成する
際には、記録媒体に熱溶融性インクが軟化溶融して転写
しうる状態になるような熱エネルギーを付与せしめ、中
間転写媒体へ転写させて画像を形成するようにし、中間
転写媒体の表面に残留しているインクを除去する際に
は、記録媒体に熱溶融性インクが転写はしないが軟化し
て接着力を帯びる状態になるような熱エネルギーを付与
せしめ、中間転写媒体上の残留インクを記録媒体のイン
ク表面に接着させてクリーニングを行なうようにしたも
のである。
【0018】このように本発明によるときは、画像形成
用の溶融型熱転写記録媒体を用い、加熱ヘッドへの印加
エネルギーを制御することによって中間転写媒体上への
画像形成と中間転写媒体のクリーニングを行なうことが
できるので、記録装置を複雑化することなく、安いラン
ニングコストでゴーストのない品質の良好な画像を受像
シート上に形成しうるようになった。
用の溶融型熱転写記録媒体を用い、加熱ヘッドへの印加
エネルギーを制御することによって中間転写媒体上への
画像形成と中間転写媒体のクリーニングを行なうことが
できるので、記録装置を複雑化することなく、安いラン
ニングコストでゴーストのない品質の良好な画像を受像
シート上に形成しうるようになった。
【0019】本発明においては、中間転写媒体上へ画像
を形成する際に前記記録媒体に与える熱エネルギーをE
t、中間転写媒体のクリーニングの際に前記記録媒体に
与える熱エネルギーをEc、前記記録媒体の熱溶融性イ
ンクを転写するのに要する最少の熱エネルギーをEm、
前記記録媒体の熱溶融性インクを転写されないが軟化し
て接着力を帯びる状態になるのに要する最少の熱エネル
ギーをEsとするとき加熱ヘッドを制御して、(1)画
像を形成する際には、式(I): Et≧Em (I) で表わされる関係が成立するように、(2)クリーニン
グを行なう際には、式(II): Em>Ec≧Es (II) で表わされる関係が成立するようにする。
を形成する際に前記記録媒体に与える熱エネルギーをE
t、中間転写媒体のクリーニングの際に前記記録媒体に
与える熱エネルギーをEc、前記記録媒体の熱溶融性イ
ンクを転写するのに要する最少の熱エネルギーをEm、
前記記録媒体の熱溶融性インクを転写されないが軟化し
て接着力を帯びる状態になるのに要する最少の熱エネル
ギーをEsとするとき加熱ヘッドを制御して、(1)画
像を形成する際には、式(I): Et≧Em (I) で表わされる関係が成立するように、(2)クリーニン
グを行なう際には、式(II): Em>Ec≧Es (II) で表わされる関係が成立するようにする。
【0020】中間転写媒体の加熱温度が45〜70℃の
範囲であるばあい、Et、Em、Ec、Esはそれぞれ
表1に示す範囲であるのが好ましい。
範囲であるばあい、Et、Em、Ec、Esはそれぞれ
表1に示す範囲であるのが好ましい。
【0021】
【表1】
【0022】つぎに本発明を図1に示される記録装置を
用いるばあいについて説明するが、図2に示される記録
装置を用いるばあいも同様に実施することができる。
用いるばあいについて説明するが、図2に示される記録
装置を用いるばあいも同様に実施することができる。
【0023】まず、単色の熱転写記録媒体を用いて単色
の画像を形成するばあいについて説明する。
の画像を形成するばあいについて説明する。
【0024】中間転写ドラム10上に画像を形成するに
は、加熱ヘッド13で熱転写記録媒体12をEt≧Em
となるような条件で選択加熱し、インクを軟化溶融して
中間転写ドラム10の表面に転写する。このようにして
中間転写ドラム10と熱転写記録媒体12をそれぞれ矢
印の方向に移動させながらインクを中間転写ドラム10
上に転写して、中間転写ドラム10上にインク画像17
を形成する。インク画像17は中間転写ドラム10の回
転につれて転写部14に移動し、そこで受像シート15
に押し付けられて最終的なインク画像18が受像シート
15上に形成される。
は、加熱ヘッド13で熱転写記録媒体12をEt≧Em
となるような条件で選択加熱し、インクを軟化溶融して
中間転写ドラム10の表面に転写する。このようにして
中間転写ドラム10と熱転写記録媒体12をそれぞれ矢
印の方向に移動させながらインクを中間転写ドラム10
上に転写して、中間転写ドラム10上にインク画像17
を形成する。インク画像17は中間転写ドラム10の回
転につれて転写部14に移動し、そこで受像シート15
に押し付けられて最終的なインク画像18が受像シート
15上に形成される。
【0025】つぎに、中間転写ドラムのクリーニング操
作について説明すると、加熱ヘッド13で熱転写記録媒
体12をEm>Ec≧Esとなるような条件で加熱し、
インクを軟化させ接着力を発現させて中間転写ドラム1
0上の残留インクを熱転写記録媒体12のインク層表面
に付着させて除去する。このようにして中間転写ドラム
10と熱転写記録媒体12をそれぞれ矢印の方向に移動
させながら中間転写ドラム10上の残留インクを順次除
去していく。
作について説明すると、加熱ヘッド13で熱転写記録媒
体12をEm>Ec≧Esとなるような条件で加熱し、
インクを軟化させ接着力を発現させて中間転写ドラム1
0上の残留インクを熱転写記録媒体12のインク層表面
に付着させて除去する。このようにして中間転写ドラム
10と熱転写記録媒体12をそれぞれ矢印の方向に移動
させながら中間転写ドラム10上の残留インクを順次除
去していく。
【0026】クリーニング操作においては、通常加熱ヘ
ッド13で中間転写ドラム10のインク画像形成領域よ
りやや広い面積に対応する熱転写記録媒体の領域をベタ
加熱することによってクリーニングを行なう。
ッド13で中間転写ドラム10のインク画像形成領域よ
りやや広い面積に対応する熱転写記録媒体の領域をベタ
加熱することによってクリーニングを行なう。
【0027】つぎに、熱転写記録媒体として、単一の基
材上にまたは別々の基材上に、イエローの熱溶融性イン
ク、マゼンタの熱溶融性インクおよびシアンの熱溶融性
インク、さらに要すればブラックの熱溶融性インクを有
するものを用いて、カラー画像を形成するばあいについ
て説明する。
材上にまたは別々の基材上に、イエローの熱溶融性イン
ク、マゼンタの熱溶融性インクおよびシアンの熱溶融性
インク、さらに要すればブラックの熱溶融性インクを有
するものを用いて、カラー画像を形成するばあいについ
て説明する。
【0028】なお、別々の基材上に前記各色のインク層
を有する熱転写記録媒体を用いてカラー画像を形成する
ばあいは、図1または図2において、記録部11にイエ
ローインク転写用、マゼンタインク転写用およびシアン
インク転写用の加熱ヘッド13をそれぞれ備え、さらに
要すればブラックインク転写用の加熱ヘッド13を備え
た装置を用いる。
を有する熱転写記録媒体を用いてカラー画像を形成する
ばあいは、図1または図2において、記録部11にイエ
ローインク転写用、マゼンタインク転写用およびシアン
インク転写用の加熱ヘッド13をそれぞれ備え、さらに
要すればブラックインク転写用の加熱ヘッド13を備え
た装置を用いる。
【0029】イエローの熱溶融性インク、マゼンタの熱
溶融性インクおよびシアンの熱溶融性インク、さらに要
すればブラックの熱溶融性インクを別々の基材上に有す
るカラー用熱転写記録媒体を用いるカラー画像の形成お
よびクリーニングはつぎの2つの方法で行なうことがで
きる。
溶融性インクおよびシアンの熱溶融性インク、さらに要
すればブラックの熱溶融性インクを別々の基材上に有す
るカラー用熱転写記録媒体を用いるカラー画像の形成お
よびクリーニングはつぎの2つの方法で行なうことがで
きる。
【0030】<方法A>まず、前記3色または4色のイ
ンクのうちの1つ、たとえばイエローのインクを有する
熱転写記録媒体を用いて、前記単色画像の形成のばあい
と同様にして中間転写ドラム10上にイエロー画像を形
成し、引き続き中間転写ドラム10上のイエロー画像を
受像シート15上に転写する。
ンクのうちの1つ、たとえばイエローのインクを有する
熱転写記録媒体を用いて、前記単色画像の形成のばあい
と同様にして中間転写ドラム10上にイエロー画像を形
成し、引き続き中間転写ドラム10上のイエロー画像を
受像シート15上に転写する。
【0031】つぎに前記単色画像の形成のばあいと同様
にして、中間転写ドラム10上の残留イエローインクを
イエローの熱転写記録媒体の未使用部分のインク層表面
に付着させて除去する。このばあい、イエロー以外の色
の熱転写記録媒体の未使用部分のインク層を用いてクリ
ーニングを行なってもよい。
にして、中間転写ドラム10上の残留イエローインクを
イエローの熱転写記録媒体の未使用部分のインク層表面
に付着させて除去する。このばあい、イエロー以外の色
の熱転写記録媒体の未使用部分のインク層を用いてクリ
ーニングを行なってもよい。
【0032】中間転写ドラム10のクリーニングを終了
後、マゼンタ、シアン、要すればブラックについて画像
形成および中間転写ドラム10のクリーニングを前記と
同様にして順次行なう。なお、イエロー、マゼンタおよ
びシアンのうちの1色のカラー信号がないばあいは、対
応する画像形成およびクリーニング操作は行なわない。
ブラックの画像をイエロー、マゼンタおよびシアンのイ
ンクの重ね合わせで形成するばあいはブラックの熱転写
記録媒体を使用する必要はない。また各色のインクの転
写順序は適宜決めることができる。
後、マゼンタ、シアン、要すればブラックについて画像
形成および中間転写ドラム10のクリーニングを前記と
同様にして順次行なう。なお、イエロー、マゼンタおよ
びシアンのうちの1色のカラー信号がないばあいは、対
応する画像形成およびクリーニング操作は行なわない。
ブラックの画像をイエロー、マゼンタおよびシアンのイ
ンクの重ね合わせで形成するばあいはブラックの熱転写
記録媒体を使用する必要はない。また各色のインクの転
写順序は適宜決めることができる。
【0033】このようにして、受像シート15上に、イ
エロー、マゼンタ、シアンのインクのうちの少なくとも
2つが重ね合わされた部分(この部分では減法混色によ
り色が発現される)を有するカラー画像がえられる。
エロー、マゼンタ、シアンのインクのうちの少なくとも
2つが重ね合わされた部分(この部分では減法混色によ
り色が発現される)を有するカラー画像がえられる。
【0034】<方法B>まず、前記3色または4色のイ
ンクのうちの1つ、たとえばイエローのインクを有する
熱転写記録媒体を用いて、前記単色画像の形成のばあい
と同様にして中間転写ドラム10上にイエロー画像を形
成する。
ンクのうちの1つ、たとえばイエローのインクを有する
熱転写記録媒体を用いて、前記単色画像の形成のばあい
と同様にして中間転写ドラム10上にイエロー画像を形
成する。
【0035】ついで、マゼンタ、シアン、要すればブラ
ックの熱転写記録媒体を用いて、中間転写ドラム10上
にマゼンタ画像、シアン画像、要すればブラック画像を
順次形成する。なお、イエロー、マゼンタおよびシアン
のうちの1色のカラー信号がないばあいは、対応する画
像形成は行なわない。ブラックの画像をイエロー、マゼ
ンタおよびシアンのインクの重ね合せで形成するばあい
はブラックの画像を形成する必要はない。また各色のイ
ンクの転写順序は適宜決めることができる。
ックの熱転写記録媒体を用いて、中間転写ドラム10上
にマゼンタ画像、シアン画像、要すればブラック画像を
順次形成する。なお、イエロー、マゼンタおよびシアン
のうちの1色のカラー信号がないばあいは、対応する画
像形成は行なわない。ブラックの画像をイエロー、マゼ
ンタおよびシアンのインクの重ね合せで形成するばあい
はブラックの画像を形成する必要はない。また各色のイ
ンクの転写順序は適宜決めることができる。
【0036】このようにして、中間転写ドラム10上
に、イエロー、マゼンタ、シアンのインクのうちの少な
くとも2つが重ね合わされた部分(この部分では減法混
色により色が発現される)を有するカラー画像が形成さ
れる。
に、イエロー、マゼンタ、シアンのインクのうちの少な
くとも2つが重ね合わされた部分(この部分では減法混
色により色が発現される)を有するカラー画像が形成さ
れる。
【0037】中間転写ドラム10上に形成された前記カ
ラー画像を前記単色画像の形成のばあいと同様にして受
像シート15上に転写する。
ラー画像を前記単色画像の形成のばあいと同様にして受
像シート15上に転写する。
【0038】つぎに前記単色画像の形成のばあいと同様
にして、中間転写ドラム10上の残留インクを、イエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックの熱転写記録媒体のい
ずれかの未使用インク層表面に付着させて除去する。そ
ののち、前記と同様にして新たなカラー画像の形成を行
なう。
にして、中間転写ドラム10上の残留インクを、イエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックの熱転写記録媒体のい
ずれかの未使用インク層表面に付着させて除去する。そ
ののち、前記と同様にして新たなカラー画像の形成を行
なう。
【0039】単一の基材上に、イエローの熱溶融性イン
ク、マゼンタの熱溶融性インクおよびシアンの熱溶融性
インク、さらに要すればブラックの熱溶融性インクを有
するカラー用熱転写記録媒体、たとえば一定の大きさを
有するイエローインク層、マゼンタインク層およびシア
ンインク層、さらに要すればブラックインク層をそれら
の一定順序の並びを1つの繰り返し単位として基材の長
手方向に繰り返し並べて配置したカラー用熱転写記録媒
体を用いるカラー画像の形成およびクリーニングは、同
一記録媒体上の各色インク層を用いるという点を除いて
は、前記方法AまたはBで行なうことができる。
ク、マゼンタの熱溶融性インクおよびシアンの熱溶融性
インク、さらに要すればブラックの熱溶融性インクを有
するカラー用熱転写記録媒体、たとえば一定の大きさを
有するイエローインク層、マゼンタインク層およびシア
ンインク層、さらに要すればブラックインク層をそれら
の一定順序の並びを1つの繰り返し単位として基材の長
手方向に繰り返し並べて配置したカラー用熱転写記録媒
体を用いるカラー画像の形成およびクリーニングは、同
一記録媒体上の各色インク層を用いるという点を除いて
は、前記方法AまたはBで行なうことができる。
【0040】本発明に用いる熱転写記録媒体としては、
従来の単色の画像を形成するための熱転写記録媒体およ
びマルチカラーまたはフルカラーの画像を形成するため
の熱転写記録媒体がとくに制限なく使用できるが、前記
式(I)、(II)で示される状態をうるのが容易な点か
ら、つぎのものが好ましく用いられる。
従来の単色の画像を形成するための熱転写記録媒体およ
びマルチカラーまたはフルカラーの画像を形成するため
の熱転写記録媒体がとくに制限なく使用できるが、前記
式(I)、(II)で示される状態をうるのが容易な点か
ら、つぎのものが好ましく用いられる。
【0041】すなわち、基材上に第1の熱溶融性インク
層および第2の熱溶融性インク層を順次形成した2層構
造の熱溶融性インク層を有するものであって、第1の熱
溶融性インク層は着色剤とワックスを主要成分とし、第
2の熱溶融性インク層は実質的に着色剤を含有せず、熱
可塑性樹脂を主要成分とする熱転写記録媒体が好ましく
用いられる。
層および第2の熱溶融性インク層を順次形成した2層構
造の熱溶融性インク層を有するものであって、第1の熱
溶融性インク層は着色剤とワックスを主要成分とし、第
2の熱溶融性インク層は実質的に着色剤を含有せず、熱
可塑性樹脂を主要成分とする熱転写記録媒体が好ましく
用いられる。
【0042】この構造の熱転写記録媒体を用いて、中間
転写媒体上の残留インクを除去する際には、第2の熱溶
融性インク層が残留インクに接することになるが、熱可
塑性樹脂を主要成分とする第2の熱溶融性インク層は残
留インクを接着させ剥ぎ取る能力が大きいため、クリー
ニングが良好に行なわれる。第1の熱溶融性インク層は
切れがよいため、高解像度の画像がえられる。
転写媒体上の残留インクを除去する際には、第2の熱溶
融性インク層が残留インクに接することになるが、熱可
塑性樹脂を主要成分とする第2の熱溶融性インク層は残
留インクを接着させ剥ぎ取る能力が大きいため、クリー
ニングが良好に行なわれる。第1の熱溶融性インク層は
切れがよいため、高解像度の画像がえられる。
【0043】前記の観点から、第1のインク層における
ワックスの含有量は30%(重量%、以下同様)以上が
好ましく、第2のインク層における熱可塑性樹脂の含有
量は30%以上が好ましい。
ワックスの含有量は30%(重量%、以下同様)以上が
好ましく、第2のインク層における熱可塑性樹脂の含有
量は30%以上が好ましい。
【0044】さらに式(I)、式(II)におけるような
制御を容易にし、かつクリーニング時に第2のインク層
が第1のインク層から剥離して中間転写媒体の方に転写
しないようにする点から、第1のインク層の軟化点が第
2のインク層の軟化点より高いのが好ましく、とくに第
1のインク層の軟化点が65〜75℃、第2のインク層
の軟化点が45〜60℃であるのが好ましい。
制御を容易にし、かつクリーニング時に第2のインク層
が第1のインク層から剥離して中間転写媒体の方に転写
しないようにする点から、第1のインク層の軟化点が第
2のインク層の軟化点より高いのが好ましく、とくに第
1のインク層の軟化点が65〜75℃、第2のインク層
の軟化点が45〜60℃であるのが好ましい。
【0045】さらに画像形成時には第1のインク層の基
材からの剥離を容易にし、かつクリーニング時には第2
のインク層の接着力による残留インクの除去を容易にす
る点から、第2のインク層の溶融粘度が第1のインク層
の溶融粘度より高いのが好ましく、とくに第1のインク
層の溶融粘度が50〜200cps/90℃、第2のイ
ンク層の溶融粘度が2000〜40000cps/10
0℃であるのが好ましい。
材からの剥離を容易にし、かつクリーニング時には第2
のインク層の接着力による残留インクの除去を容易にす
る点から、第2のインク層の溶融粘度が第1のインク層
の溶融粘度より高いのが好ましく、とくに第1のインク
層の溶融粘度が50〜200cps/90℃、第2のイ
ンク層の溶融粘度が2000〜40000cps/10
0℃であるのが好ましい。
【0046】前記ワックスとしては、たとえば木ロウ、
ミツロウ、ラノリン、カルナバワックス、キャンデリラ
ワックス、モンタンワックス、セレシンワックスなどの
天然ワックス;パラフィンワックス、マイクロクリスタ
リンワックスなどの石油系ワックス;酸化ワックス、エ
ステルワックス、低分子量ポリエチレン、フィシャート
ロプシュワックス、α−オレフィン−無水マレイン酸共
重合ワックスなどの合成ワックスなどがあげられ、これ
らは単独で用いてもよく、併用してもよい。
ミツロウ、ラノリン、カルナバワックス、キャンデリラ
ワックス、モンタンワックス、セレシンワックスなどの
天然ワックス;パラフィンワックス、マイクロクリスタ
リンワックスなどの石油系ワックス;酸化ワックス、エ
ステルワックス、低分子量ポリエチレン、フィシャート
ロプシュワックス、α−オレフィン−無水マレイン酸共
重合ワックスなどの合成ワックスなどがあげられ、これ
らは単独で用いてもよく、併用してもよい。
【0047】前記熱可塑性樹脂(エラストマーを含む)
としては、たとえばエチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−酪酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アク
リル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステル共重合体(アルキル基としてはメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチ
ル、2−エチルヘキシル、ノニル、ドデシル、ヘキサデ
シルなど炭素数1〜16個程度のものがあげられる)、
エチレン−アクリロニトリル共重合体、エチレン−アク
リルアミド共重合体、エチレン−N−メチロールアクリ
ルアミド共重合体、エチレン−スチレン共重合体などの
エチレン系共重合体;ポリラウリルメタクリレート、ポ
リヘキシルアクリレートなどのポリ(メタ)アクリル酸
エステル類;ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、塩化ビニル−ビニルアルコール共重合体など
の塩化ビニル系(共)重合体;その他ポリエステル樹
脂、ポリアミド樹脂、セルロース系樹脂、天然ゴム、ス
チレン−ブタジエン共重合体、イソプレン重合体、クロ
ロプレン重合体などや、石油樹脂、ロジン系樹脂、テル
ペン系樹脂などの粘着付与剤樹脂の1種または2種以上
が使用できる。
としては、たとえばエチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−酪酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アク
リル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステル共重合体(アルキル基としてはメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチ
ル、2−エチルヘキシル、ノニル、ドデシル、ヘキサデ
シルなど炭素数1〜16個程度のものがあげられる)、
エチレン−アクリロニトリル共重合体、エチレン−アク
リルアミド共重合体、エチレン−N−メチロールアクリ
ルアミド共重合体、エチレン−スチレン共重合体などの
エチレン系共重合体;ポリラウリルメタクリレート、ポ
リヘキシルアクリレートなどのポリ(メタ)アクリル酸
エステル類;ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、塩化ビニル−ビニルアルコール共重合体など
の塩化ビニル系(共)重合体;その他ポリエステル樹
脂、ポリアミド樹脂、セルロース系樹脂、天然ゴム、ス
チレン−ブタジエン共重合体、イソプレン重合体、クロ
ロプレン重合体などや、石油樹脂、ロジン系樹脂、テル
ペン系樹脂などの粘着付与剤樹脂の1種または2種以上
が使用できる。
【0048】基材1と第1のインク層との間にはワック
スなどからなる離型層を設けてもよい。
スなどからなる離型層を設けてもよい。
【0049】
【実施例】つぎに実施例をあげて本発明を説明する。
【0050】実施例 裏面に耐熱スティック防止層を設けた厚さ3.5μmの
ポリエチレンテレフタレートフィルムの表面に、表2に
示す処方の第1のインク層用の各色インクをホットメル
トコーティング法で塗布して、イエローインク層、マゼ
ンタインク層、シアンインク層およびブラックインク層
(各色のインク層ともA4版の大きさ)を順次繰返して
形成した。
ポリエチレンテレフタレートフィルムの表面に、表2に
示す処方の第1のインク層用の各色インクをホットメル
トコーティング法で塗布して、イエローインク層、マゼ
ンタインク層、シアンインク層およびブラックインク層
(各色のインク層ともA4版の大きさ)を順次繰返して
形成した。
【0051】
【表2】
【0052】つぎに表3に示す処方の第2のインク層用
塗工液をメイヤーバー方式で前記各色のインク層上に塗
布、乾燥して第2のインク層を形成して、熱転写記録媒
体をえた。
塗工液をメイヤーバー方式で前記各色のインク層上に塗
布、乾燥して第2のインク層を形成して、熱転写記録媒
体をえた。
【0053】
【表3】
【0054】前記でえられた熱転写記録媒体を用い、中
間転写プリンター(試作機)で被転写紙(ゼロックス4
024紙)上にカラー画像を形成した。前記プリンター
はほぼ図1に示される構成のものであり、中間転写ドラ
ムは表面がシリコーンゴムで被覆されている。この中間
転写ドラムを55℃に加熱して使用した。
間転写プリンター(試作機)で被転写紙(ゼロックス4
024紙)上にカラー画像を形成した。前記プリンター
はほぼ図1に示される構成のものであり、中間転写ドラ
ムは表面がシリコーンゴムで被覆されている。この中間
転写ドラムを55℃に加熱して使用した。
【0055】予備実験により、前記熱転写記録媒体のば
あい、前記プリンターでは、Emは0.028W/ドッ
ト、Esは0.01W/ドットであることが確かめられ
た。
あい、前記プリンターでは、Emは0.028W/ドッ
ト、Esは0.01W/ドットであることが確かめられ
た。
【0056】前記熱転写記録媒体のイエローのインク層
を印加エネルギーEt=0.33W/ドットで選択転写
して中間転写ドラム上にイエロー画像を形成し、引き続
きこのイエロー画像を被転写紙上に転写した。
を印加エネルギーEt=0.33W/ドットで選択転写
して中間転写ドラム上にイエロー画像を形成し、引き続
きこのイエロー画像を被転写紙上に転写した。
【0057】ついで前記熱転写記録媒体の未使用のイエ
ローインク層を用い、印加エネルギーEc=0.02W
/ドットでクリーニング操作を行なったところ、中間転
写ドラム上に残留していたインクを除去することができ
た。
ローインク層を用い、印加エネルギーEc=0.02W
/ドットでクリーニング操作を行なったところ、中間転
写ドラム上に残留していたインクを除去することができ
た。
【0058】マゼンタ、シアン、ブラックについても、
前記と同様にして各色の画像形成および中間転写ドラム
のクリーニングを順次行なった。
前記と同様にして各色の画像形成および中間転写ドラム
のクリーニングを順次行なった。
【0059】かくして、被転写紙上にフルカラー画像が
えられたが、ゴーストのない鮮明なカラー画像であっ
た。
えられたが、ゴーストのない鮮明なカラー画像であっ
た。
【0060】比較例 表4に示す処方の各色インクを用い、かつ第2のインク
層を設けなかったほかは実施例と同様にして熱転写記録
媒体を作製した。
層を設けなかったほかは実施例と同様にして熱転写記録
媒体を作製した。
【0061】
【表4】
【0062】前記熱転写記録媒体を用い、実施例のばあ
いと同様にして、前記中間転写プリンターで前記被転写
紙上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像を
形成した。ただし中間転写ドラムのクリーニングは行な
わなかった。
いと同様にして、前記中間転写プリンターで前記被転写
紙上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像を
形成した。ただし中間転写ドラムのクリーニングは行な
わなかった。
【0063】そのため、中間転写ドラム上に形成された
インク画像を被転写紙上に転写する際に前のインク画像
の残留インクが同時に転写され、ゴーストが発生し、鮮
明なカラー画像がえられなかった。
インク画像を被転写紙上に転写する際に前のインク画像
の残留インクが同時に転写され、ゴーストが発生し、鮮
明なカラー画像がえられなかった。
【0064】
【発明の効果】本発明の中間転写方式熱転写記録方法に
おいては、同一の熱転写記録媒体を用い、加熱ヘッドの
印加エネルギーを制御することによって、中間転写媒体
への画像形成と中間転写媒体のクリーニングを行なうこ
とにより、専用のクリーニング用インクリボンを別途用
いるばあいにくらべて記録装置を複雑にすることなく、
安価なランニングコストでゴーストのない品質の良好な
画像がえられる。
おいては、同一の熱転写記録媒体を用い、加熱ヘッドの
印加エネルギーを制御することによって、中間転写媒体
への画像形成と中間転写媒体のクリーニングを行なうこ
とにより、専用のクリーニング用インクリボンを別途用
いるばあいにくらべて記録装置を複雑にすることなく、
安価なランニングコストでゴーストのない品質の良好な
画像がえられる。
【図1】本発明で使用する中間転写方式熱転写記録装置
の一実施例を示す概略説明図である。
の一実施例を示す概略説明図である。
【図2】本発明で使用する中間転写方式熱転写記録装置
の他の実施例を示す概略説明図である。
の他の実施例を示す概略説明図である。
10 中間転写ドラム 12 熱転写記録媒体 13 加熱ヘッド 15 受像シート 16 押圧ローラー 20 中間転写ベルト
Claims (5)
- 【請求項1】 溶融型熱転写記録媒体を用いて、加熱ヘ
ッドによる加熱にて中間転写媒体上に一旦画像を転写形
成し、さらに前記中間転写媒体上の画像を受像シートに
転写させる中間転写方式熱転写記録方法において、画像
形成用の溶融型熱転写記録媒体を用い、該記録媒体に与
える熱エネルギーを、中間転写媒体上へ画像を形成する
際と、中間転写媒体のクリーニングを行なう際とで変え
て、中間転写媒体上への画像形成と中間転写媒体のクリ
ーニングを行なうことを特徴とする中間転写方式熱転写
記録方法。 - 【請求項2】 中間転写媒体上へ画像を形成する際に前
記記録媒体に与える熱エネルギーをEt、中間転写媒体
のクリーニングの際に前記記録媒体に与える熱エネルギ
ーをEc、前記記録媒体の熱溶融性インクを転写するの
に要する最少の熱エネルギーをEm、前記記録媒体の熱
溶融性インクを転写はされないが接着力を帯びる状態に
するのに要する最少の熱エネルギーをEsとするとき、
加熱ヘッドを制御して、(1)画像を形成する際には、
式(I): Et≧Em (I) で表わされる関係が成立するように、(2)クリーニン
グを行なう際には、式(II): Em>Ec≧Es (II) で表わされる関係が成立するようにすることを特徴とす
る請求項1記載の中間転写方式熱転写記録方法。 - 【請求項3】 中間転写媒体のクリーニングの際に、中
間転写媒体上の画像が形成される領域よりも大きな領域
をクリーニングすることを特徴とする請求項1または2
記載の中間転写方式熱転写記録方法。 - 【請求項4】 溶融型熱転写記録媒体として単色の熱溶
融性インクを有するものを用いて、中間転写媒体上に単
色の画像を形成し、ついでそれを受像シートに転写する
ことを特徴とする請求項1、2または3記載の中間転写
方式熱転写記録方法。 - 【請求項5】 溶融型熱転写記録媒体として、単一の基
材上にまたは別々の基材上に、イエローの熱溶融性イン
ク、マゼンタの熱溶融性インクおよびシアンの熱溶融性
インク、さらに要すればブラックの熱溶融性インクを有
するものを用いて、前記各色のインクのうちの少なくと
も2つを順次中間転写媒体上に転写し、イエロー、マゼ
ンタ、シアンのインクのうちの少なくとも2つが重ね合
わされた部分を有するカラー画像を形成し、ついで該カ
ラー画像を受像シートに転写するか、または前記各色の
インクのうちの1つを中間転写媒体上に転写したのち受
像シートへ転写し、ついで他のインクについても順次こ
の転写操作を行い、受像シート上にイエロー、マゼン
タ、シアンのインクのうちの少なくとも2つが重ね合わ
された部分を有するカラー画像を形成することを特徴と
する請求項1、2または3記載の中間転写方式熱転写記
録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8191021A JPH1035099A (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | 中間転写方式熱転写記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8191021A JPH1035099A (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | 中間転写方式熱転写記録方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1035099A true JPH1035099A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16267579
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8191021A Pending JPH1035099A (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | 中間転写方式熱転写記録方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1035099A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108372726A (zh) * | 2018-03-09 | 2018-08-07 | 北京鼎致远科技发展有限公司 | 一种新型碳带结构 |
JP2021191613A (ja) * | 2020-06-05 | 2021-12-16 | フジコピアン株式会社 | 熱転写記録媒体 |
-
1996
- 1996-07-19 JP JP8191021A patent/JPH1035099A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108372726A (zh) * | 2018-03-09 | 2018-08-07 | 北京鼎致远科技发展有限公司 | 一种新型碳带结构 |
JP2021191613A (ja) * | 2020-06-05 | 2021-12-16 | フジコピアン株式会社 | 熱転写記録媒体 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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