JP3155437B2 - 画像再転写シート - Google Patents

画像再転写シート

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一旦形成した画像を加
熱加圧によって2次転写体に再転写する画像再転写シー
トに関し、特に、電子写真装置、静電記録装置等により
形成したフルカラートナー像を再転写する画像再転写シ
ートに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置等により形成した画像を2
次転写体に再転写する、いわゆるうつし絵に関する従来
の技術は、例えば特開昭52−82509号公報等に記
載されている。このうつし絵に使用する画像再転写シー
トは、例えば、シリコーン系樹脂またはフッ素系樹脂等
から成る高離型性を有する剥離層を形成した紙またはプ
ラスチックフィルム上に、メタアクリル酸メチル−n−
ブチル共重合体、ポリ酢酸ビニル均質重合体エマルジョ
ン、塩化ビニル均質重合体ラテックス、塩化ビニルアク
リレートラテックスの単体またはその組合せ等から成る
下塗り層を形成して得られる。
【0003】この画像再転写シート上に電子写真装置等
にてトナー像を形成し、少なくともこのトナーの脱落が
ない程度に定着作業を加え、定着後の再転写シートを2
次転写材(布等)にトナー像が正対する様に合わせた状
態でトナーおよび再転写シートの下塗り層が軟化する温
度まで加熱加圧し、この後冷却し、トナー像と下塗り層
を2次転写材側に残したまま剥離層を持つ紙等を剥し、
再転写を終了する。
【0004】この方式に使用する下塗り層は熱可塑性樹
脂から成り、トナー樹脂と同一またはこれに近い軟化点
特性を持つ樹脂が選択される。布等への接着はこの樹脂
の軟化により行われるので、実質上は接着力が弱く、柔
軟性にも乏しい。特開昭52−82509号公報では、
この点を改善すべく熱可塑性樹脂中に可塑剤を混入し、
皮膜の柔軟性アップとトナー樹脂の布等への再定着性を
確保している。
【0005】しかし、可塑剤に頼る方法では、再転写が
終了した後もトナー樹脂が軟化し易く、再転写した画像
が他のものと接触した際に付着したり、あるいは2次転
写材を折り曲げると被再転写面同士が貼り付いてしまう
場合がある。また、布や木等の2次転写材に対してトナ
ー像を十分定着させるには、加熱加圧時にかなりの高圧
力で浸透させる必要があり、大型の専用プレスマシンが
必要になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の従来
技術の課題を解決する為になされたものである。
【0007】すなわち本発明の目的は、2次転写材への
再転写を容易かつ良好に実施でき、かつ再転写後におけ
る他のものへの付着や再転写面同士の貼り付きが生じ難
い良好な定着性を有する再転写画像を形成できる画像再
転写シートを提供することにある。
【0008】更に本発明の他の目的は、2次転写材が布
や木等の場合でも比較的低い加圧力で再転写でき、例え
ば家庭用のハンディーアイロンでも容易に再転写できる
画像再転写シートを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、高離型性の表
面を有する基体上に熱可塑性樹脂層が形成されており、
該熱可塑性樹脂層は、その表面にトナー像が形成され、
再転写時に、トナー像と共に2次転写材に転写移行し、
トナー像の2次転写材への固着を維持するカバー層とし
て機能する画像再転写シートにおいて、前記熱可塑性
樹脂層中に、水酸基を含む基を有する芳香族炭化水素を
含有させたことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明においては、再転写時に水酸基を含む基
を有する芳香族炭化水素が2次転写材(布等)の表面に
浸透し、2次転写材の表面の親水基とこの芳香族炭化水
素の水酸基が接触結合し、2次転写材の表面に芳香族炭
化水素の芳香族環部分が存在することにより2次転写材
の表面の疎水性を高め、これにより熱可塑性樹脂の2次
転写材中への浸透性を高める作用を奏し、この結果、可
塑剤を使用しなくとも転写画像の2次転写材への接着力
が増し、軽圧による布への転写も可能となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しつつ詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明の画像再転写シート(トナ
ー像転写体)の一実施例を示す模式的横断面図である。
この画像再転写シート1は、基体2上に、剥離層3、カ
バー層4が順次積層されて成る。
【0013】基体2は、紙またはフィルム素材等からな
る耐熱性の基体であり、具体的には、一般上質紙、中質
紙、片コート紙等の紙を好適に使用できる。この基体2
自体の体積固有抵抗は、通常の電子写真装置に用いるこ
とが可能な範囲である108〜1011Ωcm程度に調整
されていることが望ましい。また、紙以外のポリエチレ
ンテレフタレートフィルム等の耐熱フィルムも使用でき
る。
【0014】基体2上に形成される剥離層3は、再転写
時にカバー層4を2次転写材7側に残すことが可能な高
離型性の表面を形成するための層である。すなわち、本
発明でいう高離型性の表面とは、後述する再転写工程に
おいて熱可塑性樹脂層(本実施例ではカバー層4)が2
次転写材側に移行可能な程度の低接着力を呈する表面を
いう。例えば、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、その
他の低表面エネルギーを呈する樹脂を好適に使用でき
る。本図に示す実施例においては、基体2と剥離層3と
が本発明でいう「高離型性の表面を有する基体」を構成
しており、具体的には市販のシリコーンコート紙等が好
適に使用できる。ただし、本発明はこれに限定されず、
上述の機能を奏し得る構成であれば種々の公知の構成の
態様が可能である。
【0015】剥離層3に重畳して形成されるカバー層4
は、水酸基を含む基を有する芳香族炭化水素を含有する
熱可塑性樹脂層である。このカバー層4の詳細について
は後述する。
【0016】図1に示す画像再転写シート1は、電子写
真装置等で形成したトナー像5を再転写するためのもの
であり、電子写真装置等に通紙可能なシート形状を有す
る。以下、本発明の画像再転写シートを用いてトナー像
を再転写する方法について例示説明する。
【0017】まず図1に示す様に、画像再転写シート1
のカバー層4上(A面)に、常用の電子写真方法によっ
てトナー像5を形成する。次いで図2に示す様に、布等
の2次転写材(最終転写材)7にトナー像5を正対させ
て接触させる。この接触した状態で、再転写シート1の
基体2側(B面)からハンディーアイロン等の家庭用の
アイロンにて加熱加圧し、その後冷却する。次いで、基
体2を引剥せば、図3に示す様に、トナー像5およびカ
バー層4を2次転写材7側に残しつつ、剥離層3を有す
る基体2を除去でき、この結果、2次転写材7へのトナ
ー像5の転写および固着が達成される。
【0018】次に、カバー層4について詳述する。この
カバー層4は、上述した様に、再転写工程においてトナ
ー像5と共に2次転写材7側に転写移行する転写層であ
り、かつトナー像5の2次転写材7への固着を維持する
層である。したがって、このカバー層4を構成する熱可
塑性樹脂としては、アイロン等の比較的低温の加熱装置
によって容易に軟化しかつ十分な流動状態になる樹脂を
選ぶことが望ましい。例えば、ポリアミド、ポリウレタ
ン、ポリエステル等を好適に使用できる。具体的な基準
としては、通常の家庭用アイロンでの加熱(例えば18
0℃設定)によって転写紙自体が昇温する温度50℃〜
120℃の範囲における樹脂の見掛け溶融粘度が、荷重
10kg/cm3 、オリフィス1ml×1mmφの高荷
式フローテスター測定にて5×105 ポイズである点を
持つ樹脂が望ましい。更に50℃〜100℃の領域で見
掛け溶融粘度が5×105 ポイズの値になる点を持つ樹
脂がより好ましい。市販品としては、商品名クリスボン
4407、クリスボンAH−420(大日本インキ化学
製)等のイソシアネート変性ポリウレタンポリオールポ
リマーを好適に使用できる。
【0019】また、2次転写材が綿等の植物系天然繊維
である場合、その風合いや密着性を考慮すると、カバー
層4を構成する熱可塑性樹脂としては、ポリウレタンが
好適である。すなわちポリウレタンを使用すると、可塑
剤を用いることなく柔軟性も付与できる。また、樹脂と
しての伸び特性が600%を越えるものがより好適であ
る。
【0020】また、再転写時の加圧力を低減するには、
上記溶融状態に達する迄の粘度低下が著しく速い樹脂が
望ましい。具体的な基準としては、5×105 ポイズを
示す前後の温度においてその粘度の変化率が1×105
ポイズ/5℃以上ある樹脂が望ましい。
【0021】以上の各点を考慮すると、カバー層4の熱
可塑性樹脂として、可塑剤を用いることなく柔軟な再転
写皮膜が形成でき、また可熱侵透性も高く、シャープメ
ルト特性のポリウレタンを用いるのが最適である。
【0022】本発明においては、カバー層4を構成する
熱可塑性樹脂に、更に水酸基を含む基を有する芳香族炭
化水素を浸透接着材料として含有させる。この芳香族炭
化水素は、代表的には、下記一般式(1)
【0023】
【化2】 [式(1)中、Rは不飽和結合又はエーテル結合を有し
てもよい脂肪族炭化水素残基を示し,nは芳香環に結合
する−R−OH基の数であって1〜6の整数を示す。]
で表わされる化合物である。
【0024】例えば、カバー層4をポリウレタンで構成
し、フルカラートナー像を布に再転写する場合は、この
芳香族炭化水素が、この芳香族炭化水素をカバー層4に
あらかじめ含有させておくことで、布への再転写を行う
際に、まずこの溶剤が布中に浸透し布表面の親水基とこ
の溶剤中の水酸基が接触結合し、布繊維表面をベンゼン
環部分の存在により疎水性とし、ポリウレタン等の布中
への浸透性を高めることとなる。
【0025】前記式(1)の化合物のうち、ベンジルア
ルコール、2−フェノキシエタノール、2−ベンジルオ
キシエタノール等を使用することが望ましく、更にこれ
らのうち、特にベンジルアルコールが好ましい。
【0026】この芳香族炭化水素の使用量は、上述の浸
透接着材としての作用効果を十分奏するよう、2次転写
材の種類等に応じて適宜決定すればよい。通常はカバー
層4中に5重量%以上含まれることが望ましく、特に1
0〜60重量%の範囲が好ましい。
【0027】カバー層4の厚みは、布への接着性を確保
する点から、0.5μm以上の厚さが望ましく、更に1
μm以上が好ましい。また、再転写される布等の風合い
等の素材感を損ねず、樹脂膜による硬さの付与あるいは
ひびわれ等を防ぐ点から、10μm未満の厚さが望まし
い。最適な厚さは1μm以上7μm未満である。
【0028】このカバー層4は、例えば、所望により溶
剤を含む熱可塑性樹脂と前記芳香族炭化水素(自身が液
状であって熱可塑性樹脂の溶媒なり得るもの等)とを混
合し調整した塗工液を、基体上の高離型性の表面に塗
布、乾燥する等の方法により形成できる。
【0029】また、カバー層4は上記材料以外に、必要
に応じて低抵抗処理を施すことが好ましく、表面固有抵
抗が1×108 〜1×1011Ω/□を示すように調整さ
れていることが望ましい。この低抵抗処理方法として
は、例えばノニオン系、カチオン系の公知の帯電防止剤
を用い、カバー層4中に内添またはカバー層4の表面に
再度塗工を施すことで帯電防止皮膜を形成する等の方法
がある。
【0030】トナー像5を形成する材料としては、例え
ば、磁性体、あるいはカーボンブラックを含有するスチ
レン−アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン−ブ
タジエン共重合体、エポキシ樹脂等の樹脂からなる黒色
トナーの他、特に再転写による色付けという特徴を生か
す為に前述樹脂に着色、染顔料を混ぜイエロー、マゼン
タ、シアンに着色を施したプロセストナーを用いたフル
カラートナーが好適である。更にこれらカラートナーの
内でも、そのバインダー樹脂がカバー層4を構成する樹
脂と熱軟化特性が近いものが最適である。
【0031】次に、より具体的な実施例について詳細に
説明する。
【0032】<実施例1>クリスボン4470(商品
名、大日本インキ化学社製;酢酸エチル35重量%、ト
ルエン30重量%、ウレタン樹脂35重量%;5×10
5 ポイズになる温度70℃、粘度変化率2×105 ポイ
ズ/5℃)100重量部と、ベンジルアルコール30重
量部とを混合して塗工液を調製した。
【0033】この塗工液をバーコートコーターにて、市
販のシリコーンコート紙(坪量80g/m2 )上に乾燥
膜厚が2μmになる様にウェット塗工し、100℃で乾
燥し、溶媒を除去した。得られた塗膜表面に、乾燥後の
表面固有抵抗が1010Ω/□(23℃、60%)になる
様にカチオン系帯電防止剤として変性脂肪族ジメチルエ
チルアンモニウムエトサルフェート(商品名エレガン2
64−WAX、日本油脂社製)を塗布し、再乾燥して、
本発明の画像再転写シートを得た。
【0034】この画像再転写シート上に、電子写真装置
(キヤノン社製、商品名CLC700)にてフルカラー
トナー像を形成した。このトナー像形成後の画像再転写
シートを、図2に示した様に、綿100%よりなる布に
接触させ、家庭用アイロンを180℃に設定して加熱し
た。この加熱が終了した後にシリコーンコート紙を布か
らゆっくり引き剥したところ、トナー像は塗工膜と共に
布地へ移行し、100%転写した。
【0035】また、目視にてウキや光沢のムラが確認さ
れる場合は必要に応じて、更に前述したシリコーンコー
ト紙をそのシリコーンコート面がトナー転写像に合うよ
うにトナー像をもつ布に重ねて、再度180℃の設定温
度で加熱を加えた。この場合も十分冷却してからこのシ
リコーンコート紙を剥ぎとり、トナー像の転写が終了し
た。
【0036】このトナー像が再転写された布地を、通常
の洗濯機にかけて洗濯したところ、トナー像の脱落は生
じず、良好な密着性を確認できた。また、他の部材への
付着も生じなかった。
【0037】<実施例2>クリスボンAH420(商品
名、大日本インキ化学社製;5×105 ポイズになる温
度95℃、粘度変化率3×105 ポイズ/5℃)100
重量部とベンジルアルコール40重量部とを混合した塗
工液を使用したことと、塗工膜の乾燥膜厚を5μmにし
たこと以外は、実施例1と同様にして本発明の画像再転
写シートを作製した。
【0038】アイロン温度を170℃に設定したこと以
外は実施例1と同様に布に再転写を行ったところ、同様
の良好な転写特性を示した。
【0039】<実施例3>クリスボン7209(商品
名、大日本インキ化学社製;5×105 ポイズになる温
度56℃、粘度変化率2.5×105 ポイズ/5℃)1
00重量部とベンジルアルコール20重量部とを混合し
た塗工液を使用したことと、塗工膜の乾燥膜厚を1μm
にしたこと以外は、実施例1と同様にして本発明の画像
再転写シートを作製した。
【0040】アイロン温度を160℃に設定したこと以
外は実施例1と同様に布に再転写を行ったところ、同様
の良好な転写特性を得た。
【0041】<比較例1>実施例1において塗工液にベ
ンジルアルコールを使用しなかったこと以外は実施例1
同様にして画像再転写シートを作製した。これを用いて
実施例1と同様に画像を形成し、再転写したところ、洗
濯後に塗膜の布からの剥れを生じてしまった。
【0042】<参考例1>塗工液の乾燥膜厚を12μm
にしたこと以外は実施例1と同様にして画像再転写シー
トを作製し、再転写を実施した。布の再転写部は布の風
合いが無く、単なる樹脂ラミネート布の如くなり、折り
曲げた所、元の形状にもどらず膜の浮きを生じ白化して
しまった。
【0043】<参考例2>クリスボン4216H(5×
105 ポイズになる温度125℃、5×105 ポイズ付
近の粘度変化率0.7×105 ポイズ/5℃)を用いる
こと以外は実施例1と同様にして画像再転写シートを作
製し、再転写を実施したところ、家庭用アイロンで通常
の圧力を加えてもカバー層の転写が行なわれず、トナー
像がなきわかれてしまった。
【0044】<参考例3>実施例1においてクリスボン
4470の代わりに電子写真装置(キヤノン社製、商品
名CLC700)用のポリエステルトナーバインダー
(伸び150%)を用いた以外は実施例1と同様にして
画像再転写シートを作製し、再転写を実施したところ、
再転写は可能であったが、出来上った布に伸びを加える
と転写層にひびわれを生じてしまい、白化を発生して、
くすんだ画像となった。
【0045】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、熱
可塑性樹脂中に含有される水酸基を含む基を有する芳香
族炭化水素が浸透接着材料として良好に作用するので、
可塑剤を使用しなくとも転写画像の2次転写材への接着
力が増し、これにより再転写後の画像の付着等を防止で
きる。
【0046】また更に、転写画像の2次転写材への接着
力が増すことによって、2次転写材が布や木等の場合で
も比較的低い加圧力で再転写でき、例えば家庭用のハン
ディーアイロンでも容易に再転写できる。
【0047】本発明の画像再転写シートは、上述の優れ
た特性を有する点から、特にフルカラートナー像の再転
写の用途に非常に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像再転写シートの一実施例を示す模
式的横断面図である。
【図2】本発明の画像再転写シートを用いトナー像を再
転写する状態を示す模式的横断面図である。
【図3】トナー像が再転写された2次転写材を示す模式
的横断面図である。
【符号の説明】
1 画像再転写シート 2 基体 3 剥離層 4 カバー層 5 トナー像 7 2次転写材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−221486(JP,A) 特開 平4−361086(JP,A) 特開 平6−239008(JP,A) 特開 平5−485(JP,A) 特開 平6−308779(JP,A) 特開 平6−282118(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B44C 1/165 - 1/17 G03G 13/16

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高離型性の表面を有する基体上に熱可塑
    性樹脂層が形成されており、該熱可塑性樹脂層は、その
    表面にトナー像が形成され、再転写時に、トナー像と共
    に2次転写材に転写移行し、トナー像の2次転写材への
    固着を維持するカバー層として機能する画像再転写シー
    において、前記熱可塑性樹脂層中に、水酸基を含む
    基を有する芳香族炭化水素を含有させたことを特徴とす
    る画像再転写シート。
  2. 【請求項2】 水酸基を含む基を有する芳香族炭化水素
    が下記一般式(1) 【化1】 [式(1)中、Rは不飽和結合又はエーテル結合を有し
    てもよい脂肪族炭化水素残基を示し,nは芳香環に結合
    する−R−OH基の数であって1〜6の整数を示す。]
    で表わされる化合物である請求項1記載の画像再転写シ
    ート。
  3. 【請求項3】 水酸基を含む基を有する芳香族炭化水素
    がベンジルアルコールである請求項2記載の画像再転写
    シート。
  4. 【請求項4】 熱可塑性樹脂の見かけ溶融粘度が荷重1
    0kg/cm3 、オリフィス1ml×1mmφの高荷式
    フローテスター測定にて5×105 ポイズを示す時の温
    度が50℃以上120℃以下であり、かつ5×105
    イズ前後での前記見かけ溶融粘度の変化率が1×105
    ポイズ/5℃以上である請求項1〜3の何れか一項記載
    の画像再転写シート。
  5. 【請求項5】 熱可塑性樹脂がポリウレタンである請求
    項1〜4の何れか一項記載の画像再転写シート。
  6. 【請求項6】 熱可塑性樹脂の伸びが600%以上であ
    る請求項1〜5の何れか一項記載の画像再転写シート。
  7. 【請求項7】 熱可塑性樹脂層の表面固有抵抗が108
    〜1011Ω/□である請求項1〜6の何れか一項記載の
    画像再転写シート。
  8. 【請求項8】 熱可塑性樹脂層の厚みが1μm以上10
    μm以下である請求項1〜7の何れか一項記載の画像再
    転写シート。
  9. 【請求項9】 フルカラートナー像の再転写用である請
    求項1〜8の何れか一項記載の画像再転写シート。
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