JPH05221110A - 天然皮革への熱転写プリント方法 - Google Patents

天然皮革への熱転写プリント方法

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JPH05221110A
JPH05221110A JP5753892A JP5753892A JPH05221110A JP H05221110 A JPH05221110 A JP H05221110A JP 5753892 A JP5753892 A JP 5753892A JP 5753892 A JP5753892 A JP 5753892A JP H05221110 A JPH05221110 A JP H05221110A
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JP
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natural leather
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resin
thermal transfer
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JP5753892A
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Sumio Ishii
澄夫 石井
Kiyoshi Miyagawa
潔 宮川
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 天然皮革に対して十分な強度をもって転写層
を形成することができる熱転写方法を提供する。 【構成】 天然皮革の表面に熱可塑性樹脂層を形成し、
次に、基体シート上に剥離層と絵柄インキ層と接着剤層
とが順次積層されてなる熱転写シートにより、前記熱可
塑性樹脂層上に転写を行い、さらに転写部分に圧着部材
を重ねて加熱圧着することにより、転写層を前記天然皮
革に強固に接着する熱転写プリント方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は天然皮革への熱転写プリ
ント方法に関し、さらに詳しくは、天然皮革に対して大
きな強度で転写層を接着することができる熱転写プリン
ト方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】天然皮
革は、その美麗な表面や、耐久性に優れる点等さまざま
な利点を有しているために、衣料やベルト、鞄、靴等に
幅広く利用されている。
【0003】ところで、近年になって、繊維素材を用い
た布巾類、合成皮革、プラスチックシート等の種々の素
材に種々の模様を付与するために、転写層が広く利用さ
れるようになってきたが、最近では、天然皮革に対して
も転写を施して、その表面の色調、風合い、表面光沢等
に変化を持たせ、多様化するニーズに対応しようとする
試みが行われるようになってきた。
【0004】しかしながら、一般に、天然皮革の表面に
は微小な孔が存在しており、そのために従来の転写方法
では天然皮革表面に形成される転写層の接着強度を大き
くすることができず、良好な転写面を得ることができな
かった。
【0005】したがって本発明の目的は、天然皮革に対
して十分な強度をもって転写層を形成することができる
熱転写方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者らは、まず、表面の小孔を穴埋めする
ように天然皮革上に熱可塑性樹脂層を形成し、次に、基
体シート上に剥離層とインキ層と接着剤層とを有する熱
転写シートを用いて、天然皮革上に形成した熱可塑性樹
脂層上に転写を行い、さらに転写部分に圧着部材を重ね
て加熱圧着すれば、転写層を天然皮革上に強固に接着す
ることができることを見出し、本発明に想到した。
【0007】すなわち、本発明の熱転写プリント方法
は、天然皮革の表面に熱可塑性樹脂層を形成し、次に、
基体シート上に剥離層と絵柄インキ層と熱接着剤層とが
順次積層されてなる熱転写シートにより前記熱可塑性樹
脂層上に転写を行い、さらに転写部分に圧着部材を重ね
て加熱圧着することにより、転写層を前記天然皮革に強
固に接着することを特徴とする。
【0008】以下本発明を詳細に説明する。まず本発明
において使用する熱転写シートについて説明する。
【0009】本発明において使用する熱転写シートは、
基本的には基体シートと、剥離層と、絵柄インキ層(以
下インキ層と呼ぶ)と、熱接着剤層とからなる。
【0010】基体シートとしては、原則としてこの種の
転写シートに使用されているものであればよく、その厚
みとしては通常10〜60μmが好ましく、更に好ましくは
12〜25μmである。具体的には、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステ
ル、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィ
ン、ナイロンなどのポリアミドなどの合成樹脂からなる
フィルムや紙、合成紙などである。これらは必要により
ラミネートして使用できる。
【0011】なお、本発明においては上記基体シート上
に直接剥離層を形成してもよいが、離型層を介して剥離
層を設けるのが好ましい。離型層を形成する離型剤とし
ては、シリコーン系樹脂、ふっ素系樹脂、セルロース誘
導体樹脂等を挙げることができる。これらの樹脂は単独
で、又は2種以上を混合して用いることができる。また
離型層の厚さは通常0.1 〜1.0 μmが好ましく、更に好
ましくは0.2 〜0.5 μmである。なお、上記離型剤に離
型効果の向上を目的として離型ワックス、シリコーン等
を添加してもよい。
【0012】剥離層を形成する樹脂成分は、転写プリン
ト物の最外層としてある程度の柔軟性、耐摩耗性を有
し、さらに後述する転写時の加熱圧着に耐え得るだけの
耐熱性を有する樹脂であり、特に熱硬化型の樹脂が好ま
しい。上記熱硬化型樹脂としては、アクリルポリオール
等のアクリル樹脂、エステル系樹脂、ウレタン樹脂及び
ナイロン等のポリアミド樹脂等が挙げられる。上記熱硬
化型樹脂は、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケト
ン類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル類、プロパ
ノール、ブタノール等のアルコール等の溶剤に溶解して
使用するのが好ましい。なお、上記溶剤は単独でも2種
以上を適宜組み合わせてもよい。
【0013】また剥離層の厚さは通常0.5 〜3.0 g/m
2 が好ましく、更に好ましくは1.0〜2.0 g/m2 であ
る。
【0014】インキ層を形成するインキの種類は用途、
転写層の構造を考慮して決められる。通常のインキは熱
可塑性樹脂からなるバインダー(ベヒクル)に着色剤、
可塑剤、安定剤、その他の添加剤、または溶剤もしくは
希釈剤などを添加して混練したものである。
【0015】バインダーとしては、熱転写を行うために
熱可塑性樹脂である必要があるが、表面硬度(耐摩耗
性)等を向上するために、若干の熱硬化型樹脂を含有す
るものが好ましく、例えば、熱硬化型モノマーを含有す
るアクリルポリオール等のアクリル樹脂、エステル系樹
脂、ウレタン樹脂及びナイロン等のポリアミド樹脂等、
前述の剥離層と同様の樹脂を用いることができる。また
上記バインダーには、熱硬化性の向上のために架橋剤を
含有するのが好ましく、特に好ましくは架橋剤としてイ
ソシアネートを使用する。
【0016】また着色剤としては、顔料を使用する。顔
料としては特に制限されず、所望の色合いに応じて適宜
選定すればよい。具体的には、酸化鉄、群青、二酸化チ
タン、カーボンブラック等の無機顔料、アゾ系、アント
ラキノン系、レーキ類、フタロシアニン系等の有機顔
料、さらにはアルミニウム粉、銅粉等の金属粉等を使用
することができる。このようなインキ層の厚さは一般に
1.0 〜3.0 g/m2 程度である。
【0017】熱接着剤層を形成する樹脂としては、ポリ
イソプレンゴム、ポリイソブチルゴム、スチレンブタジ
エンゴム、ブタジエンアクリロニトリルゴム等のゴム系
樹脂、 (メタ) アクリル酸エステル系樹脂、ポリビニル
エーテル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ塩化オレフィン系樹
脂、ポリビニルブチラール系樹脂などの、熱可塑性樹脂
からなる任意の接着剤を使用することができる。
【0018】上記接着剤層の厚さは一般に1.0 〜30g/
2 、好ましくは3〜15g/m2 程度である。なお、上
記接着剤層は、インキ層の全面に設ける必要はなく、イ
ンキ用樹脂と、被転写基材との接着性に応じて必要なだ
け設ける。
【0019】上述したような各層からなる熱転写シート
の製造方法は、基体シート上に必要に応じて形成される
離型層用樹脂と、剥離層用樹脂及びインキを必要に応じ
て稀釈して塗布に適した粘度とした後、公知のコーティ
ング方法、例えば、リバースロールコーティング、ロー
ルコーティング、グラビアコーティング、キスコーティ
ング、ブレードコーティング、スムーズコーティングな
どにより、それぞれ所望の層厚となるように順次コーテ
ィングする。続いて接着剤層用の樹脂をその上からコー
ティングする。なお、接着剤の溶融温度は、50〜160 ℃
の範囲内で使用する樹脂に応じて、適宜設定すればよ
い。
【0020】本発明における被転写基材は天然皮革であ
るが、上述したように天然皮革の表面には多数の小孔が
存在する。また天然皮革の種類によっては、表面に多数
の微細な毛が形成されていることもある。したがって、
多数の小孔(または微細な毛)が形成されたままの表面
に直接転写を行うと、転写層の接着強度が低下すること
になり、好ましくない。従って本発明では、天然皮革の
表面に熱可塑性樹脂からなる層を形成し、転写層が大き
な強度で接着するようにする。すなわち熱可塑性樹脂に
より天然皮革表面の穴埋めを行うとともに天然皮革上に
平坦な樹脂層を形成し、これによって天然皮革と転写層
との接着性を大きく向上させる。使用する熱可塑性樹脂
としては、上述した熱転写シートに設ける接着剤層を形
成するものが好適である。すなわち、アクリル酸エステ
ル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ウレタン系樹脂、ゴム系樹脂等
の熱可塑性樹脂から適宜選択して用いる。なお、熱転写
シートに設ける接着剤層を構成する熱可塑性樹脂と、天
然皮革の表面に塗布する熱可塑性樹脂とが必ずしも同一
となる必要はなく、両者が良好な接着性を示すものであ
れば良い。
【0021】本発明は、牛、羊、鹿、豚、山羊、カンガ
ルー等の天然皮革全般に対して行うことができる。
【0022】次に、本発明の熱転写プリント方法につい
て説明する。まず、被転写基材となる天然皮革の表面に
上述した熱可塑性樹脂層を形成する。その形成は、熱可
塑性樹脂を公知の方法で天然皮革上に塗布することによ
り行うことができる。その塗布方法としては、例えばリ
バースロールコーティング、スプレーコーティング、ロ
ールコーティング、グラビアコーティング、キスコーテ
ィング、ブレードコーティング、スムーズコーティング
などがある。このとき、熱可塑性樹脂の塗布により天然
皮革表面の小孔が穴埋めされることになるが、上述した
ように、穴埋めだけではなく天然皮革の表面に薄い熱可
塑性樹脂層が形成される。この熱可塑性樹脂からなる層
の厚さは5〜20g/m2 程度とするのがよい。なお、用
いる熱可塑性樹脂の温度を50〜160 ℃の範囲内で適宜設
定して塗布する。
【0023】次に、上述の熱転写シートを用いて転写を
行う。転写は熱ロール等を用いて加熱により行う。この
とき、熱転写シートの接着剤層面を天然皮革の熱可塑性
樹脂層に接触させて熱圧着する。なお、熱ロール等によ
る熱圧着の温度及び圧力は、接着剤層を形成する樹脂に
応じて適宜設定すればよいが、通常は、温度が120 〜20
0 ℃、好ましくは130 〜180 ℃で、圧力( 線圧力) が3
〜30kg/cm、好ましくは5〜15kg/cm、熱ロールの送り
速さは20m/分以下、好ましくは5〜15m/分とするの
が良い。
【0024】上述した転写法では、天然皮革上に形成さ
れる転写層の接着強度はそれほど大きくならない。従っ
て本発明では、上述の転写の後に、転写層形成部分をプ
レスして転写層の接着強度を向上させる。プレスは加熱
しながら行う。この工程は、熱板、熱ロール等を用いて
行うことができる。特に熱板による平プレスが好まし
い。この時のプレス条件 (温度、圧力、時間等) は、使
用する熱可塑性樹脂(天然皮革上に設けた熱可塑性樹脂
層及び熱転写シートの接着剤層を形成する熱可塑性樹
脂)の種類、熱転写シートに用いた各層の材質等に応じ
て適宜設定する。一般的には、プレス温度が50〜140
℃、圧力5〜140 kg/m2 、プレス時間3〜30秒とする
のが良い。
【0025】上述した熱転写及びプレスにより得られる
表面は、基体シートの表面によりツヤのある状態となる
か、あるいは単調なツヤ消し状態となるだけである。そ
こで、得られる転写面に適度なツヤ消し(マット化)を
施したい場合には、熱転写後に行うプレスの工程で、表
面マットプラスチックフィルム、紙、織布、不織布等を
圧着部材として用い、これを転写層上に重ね合わせて熱
プレスをするのが良い。これによって表面マットプラス
チックフィルム、紙、織布、不織布等の圧着部材の表面
状態が転写層表面に写されることになり、所望のツヤ消
し(マット面)を得る。なお、ツヤ消しはその表面全面
に行う必要はなく、必要に応じて所望の箇所に施して良
いことはもちろんである。
【0026】このツヤ消しのために用いる圧着部材とし
ては、通常の純白ロール紙、クラフト紙等の各種紙や、
あるいは綿布、麻布、又はその他各種繊維の織布又は不
織布等をそのまま使用すればよく、使用する紙や繊維の
表面に応じてマット状となる。
【0027】上記のようなプレスを行えば、容易に転写
層表面に所望のツヤ消しを施すことができる。
【0028】また、表面をグロスに仕上げるには、圧着
部材として、鏡面板、表面平滑なプラスチックフィルム
等が使用できる。一方、表面にエンボス加工を行いたい
場合には、通常用いられているエンボス板を使用するこ
ともできる。
【0029】
【実施例】本発明の方法を添付図面を参照してさらに詳
細に説明する。図1は本発明の方法に使用することがで
きる熱転写シートの典型的な例を示し、基体シート1上
に離型層2、剥離層3、インキ層4、接着剤層5が形成
されている。
【0030】図2は、被転写基材である天然皮革6の転
写面に熱可塑性樹脂層7が形成されている状態を示す模
式断面図であり、天然皮革6の表面に存在する小孔16は
熱可塑性樹脂7により穴埋めされている。
【0031】天然皮革の表面を熱可塑性樹脂により図2
に示すように処理した後、これに図1の熱転写シートを
転写し、熱転写シートの基体シート1を剥離して転写物
を得る(図3)。
【0032】図3に示す転写物を得たならば、所望のツ
ヤ消しを与える圧着部材を転写物に重ね合わせてプレス
を行う。
【0033】図4は、図3の転写物に対して、圧着部材
9を重ね合わせ、その後、両側から熱板10で加熱圧着す
るプレス工程の一例を示す。
【0034】図4に示すプレスの後、圧着部材9を剥離
し(図5)、目的とする転写物を得る。この転写物に
は、圧着部材9の表面に対応する表面状態が転写されて
おり、転写物の表面はツヤ消し(マット化)されてい
る。
【0035】本発明を以下の具体的実施例によりさらに
詳細に説明する。実施例1 基体シートとして厚さ25μm のポリエチレンテレフタレ
ートフィルム (東洋紡績(株)製、未処理原反) を用い
て、その片面に離型層、剥離層、及び黄、赤、藍、墨、
の各色のインキ層用の樹脂を、グラビア印刷機(6色
機)により60m/分の速度で順次コーティングし、次い
でこのインキ層面上に、ホットメルト接着剤をグラビア
コーティングし、熱転写シートを作成した。なお、接着
剤の印刷速度は30m/分で、接着剤の塗布量は乾燥重量
で12g/m2 であった。
【0036】被転写基材として牛の天然皮革を用い、こ
れにアクリル系樹脂をスプレーコート法により塗布して
天然皮革の表面に樹脂層を形成した。
【0037】次に、上記で得られた熱転写シートを、天
然皮革の樹脂層形成面に重ね合わせ、熱ロール(150
℃) とコットンローラーとの間を圧力10kg/cm2 、速度
5m/分で通過させた後、基体シートを剥離したとこ
ろ、天然皮革の表面に黄、赤、藍、墨、の各色のインキ
による模様を有する転写層が形成された。この転写層は
全面において光沢を有するものであった。またこの転写
層のテープ剥離強度を測定したところ、その強度は十分
でなかった。
【0038】次にこの転写層と純白ロール紙 (紀州製紙
(株)製、商品名:はまゆう、坪量40g/m2 )の裏面
(平滑でない方の面) とを重ね合わせカネギー社製平プ
レス機にて、120 ℃、10kg/cm2 の圧力下で20秒加熱圧
着した後、純白ロール紙を剥離したところ、全面がツヤ
消し状態となった転写層表面が得られた。またこの転写
層のテープ剥離強度を同様に測定したところ、一次転写
物よりも向上しているのが確認された。
【0039】なお、離型剤、剥離層用の耐熱性樹脂、イ
ンキ及び熱接着剤の組成は以下に示す通りであった。
【0040】離型剤 酢酸セルローズ (大セル化学(株)製 LAC-30) 1重量部 ・溶剤 メチルエチルケトン (丸善石油(株)製 M.E.K ) 70重量部 エチレングリコールモノメチルエーテル (東邦化学(株)製ハイソルブMC) 15重量部 シクロヘキサノン (関東電化(株)製 アノン) 14重量部
【0041】 剥離層 アクリルポリオール (日立化成(株)製 ヒタロイド3046C) 50重量部 酢酪酸セルロース (EASTMAN chem. 製 CAB381-0.5) 2重量部 マイクロシリカ (富士デゥィソン(株)製 サイロイド162) 3重量部 酢酸エチル (昭和電工(株)製 酢酸エチル) 20重量部 トルエン (日本石油化学(株)製 トルオール) 25重量部 ・硬化剤 イソシアネート (日本ポリウレタン(株)製 コロネートHL) 10重量部
【0042】 インキ 黄色:リオノールイエロー1805 東洋インキ(株)製 Pigment 赤 :クロモフタル レッドG CIBA-GEIGY (株)製 Pigment アイ:シアニンブルー 4933GN 大日精化(株)製 Pigment スミ:スペシャルブラック4A デグサ(株)製 Pigment 各々5〜30重量部 ウレタン樹脂 (日本ポリウレタン(株)製 ニッポラン5120) 30〜35重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 (U.C.C.製 ビニライトVAGH) 2重量部 ・溶剤 メチルエチルケトン (丸善石油(株)製 M.E.K.) 40重量部 トルエン (日本石油(株)製 トルエン) 15重量部 イソプロピルアルコール (日本石油(株)製 IPA) 15重量部 ・硬化剤 イソシアネート (日本ポリウレタン(株)製 コロネートHL) 4重量部
【0043】 接着剤 特殊変性ビニル系樹脂エマルジョン (中央理化工業(株)製 リカボンド BE-7) 100重量部
【0044】以上、本発明の転写方法を実施例を参照し
て説明してきたが、本発明はこれに限定されることはな
く、本発明の思想を逸脱しない限り種々の変更を施すこ
とができる。例えば熱転写後のプレスを、熱板によら
ず、紙、織布、不織布等の圧着部材を熱ロールの表面に
接着したもので行ってもよい。
【0045】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明によれ
ば、天然皮革に対して大きな接着強度をもって転写プリ
ント面を形成することができる。
【0046】また、転写層に表面マットプラスチックフ
ィルム、紙、織布、不織布等の圧着部材を重ね合わせて
プレスすることで、転写層表面に所望のツヤ消しを容易
に施すことができる。
【0047】本発明の方法は、種々の天然皮革製品に対
して行うことができ、任意の天然皮革に良好な転写面を
形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いることのできる熱転写シートの一
例を示す断面図である。
【図2】被転写基材となる天然皮革の表面に熱可塑性樹
脂層を形成した状態を示す断面図である。
【図3】図2に示す被転写基材に熱転写シートを転写し
た状態を示す断面図である。
【図4】図3に示す転写物に、圧着部材を重ねてプレス
する状態を示す断面図である。
【図5】図4のプレスの後、圧着部材を剥離した状態を
示す断面部である。
【符号の説明】
1 基体シート 2 離型層 3 剥離層 4 インキ層 5 接着剤層 6 被転写基材 7 熱可塑性樹脂層 9 圧着部材 10 熱板 16 小孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然皮革の表面に熱可塑性樹脂層を形成
    し、次いで、基体シート上に剥離層と絵柄インキ層と熱
    接着剤層とが順次積層されてなる熱転写シートにより前
    記熱可塑性樹脂層上に転写を行い、さらに転写部分に圧
    着部材を重ねて加熱圧着することを特徴とする天然皮革
    への熱転写プリント方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、圧着部
    材として表面マットプラスチックフィルム、紙、織布又
    は不織布を使用することにより、前記転写層の表面をツ
    ヤ消し状とすることを特徴とする天然皮革への熱転写プ
    リント方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の方法において、
    前記熱可塑性樹脂層がアクリル酸エステル系樹脂、ポリ
    塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系
    樹脂、ウレタン系樹脂、又はゴム系樹脂のいずれかから
    なることを特徴とする天然皮革への熱転写プリント方
    法。
JP5753892A 1992-02-10 1992-02-10 天然皮革への熱転写プリント方法 Pending JPH05221110A (ja)

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