JPS609740A - 合成樹脂シートのエンボス加工方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） 本発明は、熱可塑性樹脂シー、トにエンボス加工を行な
ったり、或いは熱硬化性合成樹脂化粧板製造時にエンボ
ス加工を行なう際に使用してエンボスを与えるのに適し
たエンボス用シートに関する。

（従来技術） エンボス加工に用いるエンボス用シートとしては従来、
次のようなものが知られている；（イ）離型紙にペーパ
ーエンボスを施したもの、［ａｌ熱可塑性合成樹脂フィ
ルムに熱エンボスを施したもの、及び。

（ハ）ポリエチレンテレフタレートフィルム等のフィル
ムにポリウレタン樹脂をベヒクルとする艶消しインキで
印刷したもの。

上記（イ）に属するものは、熱可塑性合成樹脂フィルム
をキャスティング法によって製造する際や、合成皮革を
製造する際に使用される。しかし、このタイプのものは
、エンボス用命ロールと、この金ロールと対で用いられ
る紙製の雌型ロールを用いるため、多種類の凸状模様を
製作する場合にはこれらのロールを一対ずつ準備しなけ
ればならないし、又、離型紙自体に表裏に達する凹凸を
付しているので凸部の裏面には凸部を支えるものがなく
、従ってつぶれやすいため通常一度しか使用できず、更
にエンボス加工と同時に艶調整を行なうことはむずかし
い。或いは離型紙の離型層にクラックを生じることもあ
る。

上記＋１ｆｆ）に属するものは、ポリエステル化粧板を
製造する際に使用するが、経済的にエンボス形状が失な
われる傾向があり、又、その製造法から、加熱に対して
は概して耐久性がない。

上記ｋｓ＋に属するものはエンボス用シートの凸部に相
当する箇所については艶の調整ができるけれども、他の
部分については困難であるし。

又、フィルム上に単に凸状模様を設けただけであるから
模様の接着性も充分とは言えない。

（発明の目的） 従って１本発明は、上記した従来技術の欠点を解消し、
製造が容易で、耐久性があり、艶の調整も可能な、改良
されたエンボス用シートを提供することにある。

（発明の構成） 木発明のエンボス用シートは基材シート上に熱硬化性合
成樹脂層が積層されており、熱硬化性合成樹脂層上には
熱硬化性合成樹脂からなる凸状模様が固着されているこ
とを特徴とするものである。

以下、図面を用いつつ１本発明の詳細な説明する。

第１図は木発明のエンボス用シートの一実施例を示すた
めの模式的断面図であって、基体シート１上に熱硬化性
合成樹脂層２が積層されており、更に熱硬化性合成樹脂
層２上には凸状模様３が設けられている。

上記において基体シート１としては使用状態に合わせて
種々のものが使用でき１紙、プラスチックフィルム、金
属箔等の可撓性のシートを使用することができる。エン
ボス用シートに特に耐熱性を要求するときは、ポリプロ
ピレン。

ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアル
コール、ポリエチレンテレフタレート。

ポリカーボネート、ナイロン、セルロースジアセテート
、セルローストリアセテート、ポリスルホン、ポリイミ
ドなどの、耐熱性の高いプラスチックフィルムを使用す
るとよい。更に一層の耐熱性を要求されるときは１機械
的強度も考慮すると、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リアミド、ポリイミド、ポリスルホンなどを使用すると
よい。基体シート１としてはこの他１紙も使用できるが
、耐熱性を要求されるときはクレイコートした紙など、
サイズ度の高い紙を用いるとよく１紙の坪量としては３
０〜３０　［１ＰＡ”である。

基体シート１上に積層される熱硬化性合成樹脂層２はエ
ンボス用シートとしての使用時に離型性を有し、かつ、
艶調整が可能で、後述する凸状模様を強固に保持しうる
ものが望ましい。

このような観点で選択される熱硬化性合成樹脂層２形成
用の合成樹脂としては、メラミン樹脂。

アルキッド樹脂、アミノアルキッド樹脂、エポキシ樹脂
、シリコーン樹脂であり、層２の厚みとしては３〜２０
μｍである。又、熱硬化性合成樹脂層２はその表面の艶
を調整するために、必要量の艶消剤を分散してあっても
よい。艶消剤としてはシリカ、アルミナ、クレー、炭酸
カルシウムなどを用いることができる。

次に熱硬化性合成樹脂層２上に設ける凸状模様３につい
て説明すると、凸状模様３は１層２と同様の熱硬化性合
成樹脂を用いて形成されており、これらの合成樹脂のう
ちから層２との接着性を考慮すると、層２と凸状模様３
を構成する合成樹脂は同一のものであることが望ましい
が密着強度が充分得られれば異なっていてもよいＯ 凸状模様３中にも層２中と同様、艶消剤を添加すること
により、凸状模様乙の表面の艶を調整するとよく１通常
は層２の表面の艶を所望の程度にコントロールしておき
、凸状模様３の表面の艶を層２の表面の艶よりも落とし
て艶消しとしておくと、このようなエンボス用シートを
用いてエンボスして得られる製品は、凸状模様３によっ
て形成され、艶の消えた凹状部と、凹状部よりは艶のあ
る平坦面とからなる表面を有するものとなる。或いは凸
状模様３はそれぞれ艷の異なる２種以上の模様として形
成してあってもよい。

次に本発明のエンボス用シートの製造法について述べる
と、まず、基体シートに熱硬化性合成樹脂液若しくは樹
脂の溶液ないし希釈液を適宜な方法で塗布する。塗布方
法としては例えばグラビアコート、ロールコート、リバ
ースコート、カーテン、コートなどである。塗布量とし
ては前記した層２の厚みを実現できる程度であればよく
、例えば６〜５０ηＷ（乾燥時基準）程度である。熱硬
化性樹脂液若しくは樹脂の溶液ないし希釈液は、通常、
加熱、紫外線照射等の硬化工程を要するので、塗布後、
外観上乾燥した状態では１層２は半硬化である。

このように未硬化の層２を形成しておき、次に凸状模様
３を設ける。凸状模様３は前記したように熱硬化性合成
樹脂をベヒクルとし、必要により艶消剤や着色剤を添加
し、更に、溶剤や希釈剤を添加し混練して製作したイン
キ組成物を用い、印刷して形成する。凸状模様３を形成
するための印刷方法としては種々の印刷方法が適用可能
であるが、比較的版深の深いグラビア版や開孔部の大き
いシルクスクリーン版を用いて行なう印刷方法をとるの
がよい。グラビア版の版深としては例えば５０〜５００
μである。

ここで凸状模様乙の模様としてはエンボス加工により凹
状部としたい部分の模様ならいずれでもよいが、例えば
、木目の導管溝が好適であり。

その他の模様や抽象的な模様も採用できる。

なお、上記したインキ組成物を酸化鉄、カーボンブラッ
ク、フタロシアニンブルー、キナクリドン、チタン白等
の着色剤で適宜に着色しておくと、エンボス加工時に凸
状模様が被エンボス体に付着するのが確認できる。

印刷後、全体を加熱することにより、凸状模様及び下層
の熱硬化性合成樹脂層を完全硬化させる。

なお、半硬化、完全硬化の条件は、使用する熱硬化性合
成樹脂にもよるが、−例として１層２塗布後の半硬化は
１００〜２００℃の温度で時間としては１０〜３０秒で
あり、印刷後の完全硬化は２００℃で３０秒以上である
。

本発明ではこのように層２が半硬化の状態で凸状模様３
を設け、その後、硬化させることにより、層２と凸状模
様３の密着性が一層向上する。

（発明の効果） 本発明のエンボス用シートは以上の構成を有しているか
ら、凸状模様が使用時につぶれにくく、従って同一のエ
ンボス用シートを複数回使用することができ、又、高温
下で使用しても凸状模様が失なわれず、又、熱硬化性合
成樹脂層及び凸状模様の表面の艶を別個にコントロール
できる利点がある。

実施例１ 上質紙（出隅国策パルプ、坪量５　Ｄ　ｆ／ｍ”　）の
表面にアミノアルキッド樹脂を主体とする塗料（諸星イ
ンキ■製、Ｒ−５Ｘ）をロールコート法にて塗布量が２
０　！ｉｔ−／ｆ７ｚ”　（乾燥時）になるよう塗布し
た。塗布後、１２０℃の温度で１０秒間加熱して半硬化
させた。

その後、線数８０線／インチ、版深１００μの木目模様
を有するグラビア版と、やはりアミノアルキッド樹脂を
主体とするベヒクルヲ用いて調整したグラビアインキを
用いてグラビア印刷を行ない、印刷後１５０℃の温度で
１５秒間乾燥し、全体を硬化させてエンボス用シートを
得た。

得られたエンボス用シートの模様面にポリ塩化ビニル樹
脂のＴＨＦ溶液（樹脂分３０％）を厚みが５０μになる
ようナイフコートし、その後、温度５０°Ｃのオーブン
で３０秒間、更に温度８０℃のオーブンで２分間加熱し
、加熱後、エンボス用シートを剥離したところ、木目模
様のエンボス凹部を有する５０μのポリ塩化ビニル樹脂
シートを得た。

実施例２ 上質紙（神崎製紙製、坪量１５　Ｄ　ｆＩ−Ａｎ”　）
にメラミンアルキッド樹脂をロールコート法により塗布
量が２０１Ｍｎ”になるよう塗布し、１５０℃の温度で
２０秒間加熱した。加熱後、線数５４線／インチ、版深
１２０μの抽象柄を有するグラビア版を用い、メラミン
アルキッド樹脂をベヒクルとするグラビアインキ（大日
精化製、ＰＴＣ−１１２）を用いてグラビア印刷し、印
刷（Ｌ　２ｏｏ℃の温度で３０秒間加熱し、エンボス用
シートを得た。

得られたエンボス用シートをジアリルフタレート化粧板
の製造時にジアリルフタレート樹脂液を含浸した化粧紙
とプレス鏡面板との間に、模様印刷面が化粧紙側になる
ようにして挿入し。

基材としては合板を用い、プレス温度１００℃、圧力１
５−、プレス時間６分の条件で熱プレスを行ない、エン
ボス加工の施されたジアリルフタレート化粧板を得た。

実施例３ 上質紙Ｃ坪量１ｏ　ｏ　ＰＡｎ”　）に＊Ｓ・−−アル
キッド樹脂系塗料（諸星インキ■製、Ｒ−５Ｘ）を塗布
量が３０　ＰＡｎ”になるようロールコート法にて塗布
した。

次に木目の導管溝模様を有するグラビア版（１５０線／
インチ、版深５０μ）を用い、塗布に用いた上記と同様
の樹脂をベヒクルとするインキを用いてグラビア印刷し
、その後、２００℃で３０秒間加熱した。

このようにして得られたエンボス用シートを用い、模様
面に合成皮革用ウレタン樹脂塗料を塗布した。一方、９
０モス（１インチあたり縦・横共４５木の布）に着色ウ
レタン樹脂を塗布して形成した基布を準備し、そのウレ
タン樹脂塗布面をエンボス用シート上のウレタン樹脂層
と対するようにして向かい合わせ、ウレタン系１液接着
剤（大日精化工業製、レザ口）を用いてラミネートし、
ラミネート後、エンボス用シートをはがし、エンボス付
きの合皮を得た。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明のエンボス用シートの一実施例を示す模
式的な断面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）基体シート上に熱硬化性合成樹脂層が積層されて
   おり、熱硬化性合成樹脂層上には熱硬化性合成樹脂から
   なる凸状模様が固着されていることを特徴とするエンボ
   ス用シート。