JPS62211145A

JPS62211145A - 化粧板成形用押型

Info

Publication number: JPS62211145A
Application number: JP61053441A
Authority: JP
Inventors: 中沢　正雄; 信太　正訓
Original assignee: Kyodo Printing Co Ltd
Current assignee: Kyodo Printing Co Ltd
Priority date: 1986-03-11
Filing date: 1986-03-11
Publication date: 1987-09-17
Also published as: JPH0572854B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）発明の目的［産業上の利用分野］この発明は建材用エンボスポリエステル化粧板等を製造
する際に使用するエンボス化粧板用押型即ち化粧板表面
の凹凸模様を熱硬化性樹脂を用いて成型する為の賦型用
押型に関するものである。

［従来の技術］上記賦型用押型の従来技術としては原稿（天然木または
突板を台板に貼着してもの）表面に、シリコン樹脂等（
常温硬化性樹脂）を、塗布、硬化後、原稿から剥離し、
原稿表面の凹凸模様を、うつしとり、該シリコン樹脂シ
ートをそのままエンボス化粧板製造用押型として使用す
る場合或いは前記シリコン樹脂製型を原型とし、ポリエ
ステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ジアリルフ
タレート樹脂等の熱硬化性樹脂表面にその凹凸をうつし
、更にこれら樹脂表面から熱圧力を加えて熱可塑性樹脂
フィルム等の表面に凹凸模様をうつし、該熱可塑性フィ
ルムを、エンボス化粧板用押型として使用する等があっ
た。

［発明が解決しようとする問題点］しかるに上記従来技術による場合、シリコン樹脂製押型
も、熱可塑性フィルム製押型も、型に使用される素材は
シリコン、ポリエチレン、塩化ビニール、ポリアミド、
線素、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂笠岡れも非親水性
の樹脂であり、帯電性が強く、従って型面に埃、ゴミが
付着しやすくこの型を使用して製造したエンボス化粧板
表面に型面に付着した埃、ゴミが転移し多但の不良品発
生の原因となることや、シリコン樹脂型をそのまま使用
する場合、型作成の工程は少ないが、エンボス化粧板製
造の押型として耐久性が４０枚程度であり、かつシリコ
ン樹脂そのものが非常に高価な為結果として化粧板が高
価になること、また、熱可塑性フィルム型の場合、シリ
コン型から熱硬化性樹脂型を作成し、更に加熱、加圧（
建材用途特有の大きなサイズ［４尺×８尺等コの為大き
なプレス機が必要）により熱可塑性フィルム型へと、極
めて多くの工程を要し、成形用押型を高価にし、ひいて
は化粧板の価格を高価にしている。

また、上記した樹脂からなる型は実作業中には避けられ
ない突起物との接触により部分的に張力が作用した場合
に、表面の異常な凹凸として残る永久歪を生じ易く、こ
れも化粧板製造上支障となる等の多くの問題点があった
。

この発明は上記の如き事情に鑑みてなされたものであっ
て、型面に埃、ごみ等が付着することが少なく、耐久性
が高く、原稿の忠実な再現が容易であり、かつ加熱、加
圧とすることなしに原稿から直接に押型を得ることがで
きるエンボスポリエステル化粧板成形用押型を提供する
ことを目的とするものである。

（ハ）発明の構成［問題を解決するための手段］この目的に対応して、この発明の化粧板成形用押型は、
表面に原稿の凹凸を賦型したポリビニールアルコール樹
脂層と、前記ポリビニールアルコール樹脂層の裏面に網
目状若しくは多孔質状の芯材とシリコン樹脂層とを付着
させてなることを特徴としている。

以下、この発明の詳細を一実施例を示す図面について説
明する。

第１図において、１は成形用押型である。成形用押型１
はポリビニールアルコール樹脂層２と芯材３とシリコン
樹脂層４を一体的に積層して備えている。

ポリビニールアルコール樹脂層２０表面５には原稿６の
表面の凹凸模様７が賦型されている。

ポリビニールアルコール樹脂層２の裏面８には、芯材３
及びシリコン樹脂層４が積層されて一体的に付着してい
る。この場合、芯材３は第１図に示すように、ポリビニ
ールアルコール樹脂層２の裏面８に接していてもよいし
、また、第２図示すように、芯材３はシリコン樹脂層４
内に埋設されていてもよい。芯材３はポリビニールアル
コール樹脂層２とシリコン樹脂層４の複合化されたシー
トを枠を利用して平らに張るための芯材としての役割を
担うものであって、芯材３としては、シルクスクリーン
印刷用ステンシルに用いるスクリーン、衣料用布、比較
的薄く細かいメツシュの金網、またはポーラスな構造を
もった不織布等でもよい。

［製造方法］次に以上のような構成の成形用押型１の製造方法につい
て説明する。

先ず第３図に示すように、ポリビニールアルコール樹脂
を水に溶かして水溶液化したもの若しくはフィルム状の
ポリビニールアルコール樹脂を水に膨潤させたものを原
稿６の複製すべき凹凸模様７の上に塗布し、または原稿
６の凹凸模様７の上に広げて、厚さ１０〜２００μｍの
ポリビニールアルコール樹脂層２を形成する。

次いで、ポリビニールアルコール樹脂ＷＩ２を乾燥する
。ポリビニールアルコール樹脂層２は乾燥すると含まれ
ていた水分が蒸発して原稿表面の凹部に充満していた水
分も蒸発して減圧状態となり、第４図に示すように、原
稿６の四部１１にもポリビニール樹脂層が入り込んで、
原稿６の表面の凹凸模様７の形状が忠実に賦型される。

ポリビニールアルコール樹脂層２が乾燥したのち、ポリ
ビニールアルコール樹脂層２の上からシリコン樹脂との
接着を良くするブライマーを塗り芯材３を重ね、更にそ
の上からシリコン樹脂をスプレーやヘラ、ローラー等を
用いて塗布して常温で硬化させて厚さ１００〜３００μ
ｍのシリコン樹脂層４を形成し、成形用押型１が完成す
る。

［作用〕次に以上のように構成された成形用押型１を使用して化
粧板を製造する工程について説明する。

原稿６を原寸で色分解１Ｉｉｉ影を行い、得られた分解
ネガチブから常法により製版・印刷を行い、その色彩模
様２６を複製した化粧紙２７を製造する。

次に化粧紙２７の裏面に接着剤２８を介して化粧板基材
３１上に重ね、プレス装はにかけて貼合・乾燥し化粧板
素材とする。

この化粧紙２７の印刷面上に、硬化剤を配合した液状ポ
リエステル樹脂を流展・塗布してポリエステル樹脂層３
２を形成し、鉄枠によって平均に緊張した成形用押型１
の凹凸模様５を化粧板素材上のポリエステル樹脂層３２
の表面に接触させ、その裏面よりローラー３３で転圧し
つつポリエステル樹脂Ｍ３２の泡を脱泡し、（必要に応
じ赤外線ランプまたは熱風により２０℃乃至５０℃に加
熱し）そのまま硬化させる（第５図）。

しかる後、成形用押型１を剥離すると、凹凸模様５が賦
型されたポリエステル化粧板３４が得られる（第６図）
。

［実施例］ ■成形用押型１の構成ポリビニールアルコール樹脂層　厚さ２５　ｆｔ　ｍシ
リコン樹脂層　　　厚さ１００〜３００μｍ芯材　　　
材料メツシュスクリーン（Ｎ−Ｎｏ、１７５７．ＮＢＣ工業） ■原稿の種類　　ナラ突板（板目） ■化粧紙の種類　チタン紙（８０ｇ／ｆｆ１）以上の条
件で化粧板を型押成型したところ１個の成形用押型当り
、３００枚の化粧板を製造することができた。このとき
、化粧板上の原稿表面の形状再現は極めて鮮明であった
。

（ハ）発明の効果このように構成された成形用押型１としては、置型面側
にポリビニールアルコール層２を備えており、シリコン
樹脂やポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂、線素樹脂の
ような従来から賦型材料として使用されていた非親水性
の樹脂と比較して、ポリビニールアルコール樹脂は親水
性の樹脂であり、帯電性が非常に少なく、従って、埃、
ごみの付着が格段に少なくなるため、原稿表面の凹凸模
様を忠実に再現することができ、かつ不良品の発生を大
幅に減少させることができる。更にポリビニールアルコ
ール樹脂はポリエステル樹脂中のスチレンモノマーに対
し不浸透性であるため、ポリエステル樹脂の架橋反応の
進行が妨害されないため押型の凹凸の再現が好適に行な
われる。また賦型時にスチレンモノマーが押型を透して
散逸したり、押型中に滞留・析出したりすることがなく
スチレンモノマーによる押型の耐久性低下が発生せず型
の持ちが向上し、作業中にスチレンモノマーが分散、散
逸しないので作業環境の面からも好ましい。

また、置型面を構成するポリビニールアルコールは水溶
液として、また膨潤させた状態で、原稿の上に塗布、ま
たは広げた後気泡を追い出すだけで、乾燥して型どりす
ることになるので、熱や圧力をかけずに原稿の型どりを
することができ、原稿を損傷させることがない上、耐熱
性のない原稿からの型取りを可能にする。しかも、水溶
液若しくは膨潤したポリビニールアルコールは乾燥する
と、水分が蒸発することによって原稿との間隙が減圧し
、ポリビニールアルコールが原稿の表面凹凸内に深く入
り込むことになるので従来の多層フィルム型材に比べ、
原稿表面の再現は細部に至るまで忠実である。

また、本発明の成形用押型では、ポリビニールアルコー
ル層がフィルム状では柔軟性があり、その柔軟性とシリ
コン樹脂の弾性との複合的な性質が表われ、部分的に張
力が作用した場合に、切れずに部分的に伸び、かつ張力
が解かれた時に瞬間的に伸びが復元する。この性質によ
り、成形用押型の取扱い時、避けられない突起物との接
触があった場合にも、成形用押型の破壊を回避すること
ができる。

また、本発明の成形用押型は、原稿から型どりしたその
ままで押型として使用することができるので、従来の技
術における中間的な原型、雌型を製作する必要がなく、
また、中間型が厚い分だけ原稿に忠実な再現ができ押型
の製造工程を簡略化することができ、高品質なエンボス
ポリエステル化粧板を安価に提供することを可能にした
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例に係わる成形用押型の断面
部分図、第２図は他の実施例に係わる成形用押型の断面
部分図、第３図は原稿上にポリビニールアルコール層を
形成した状態を示す断面部分図、第４図は第３図におけ
るＡ部拡大図、第５図及び第６図はポリエステル化粧板
の製作工程を示す所面図である。１・・・成形用押型　　２・・・ポリビニールアルコー
ル層　　３・・・芯材　　４・・・シリコン樹脂層　　
５・・・表面　　６・・・原稿　　７・・・凹凸模様　
　８・・・裏面１１・・・凹部　　２６・・・色彩模様
　　２７・・・化粧紙２８・・・接着剤　　３１・・・
化粧板基材　　３２・・・ポリエステル樹脂層　　３３
・・・ローラー　　３４・・・ポリエステル化粧板第１図第２図第３図第６図

Claims

【特許請求の範囲】

表面に原稿の凹凸を賦型したポリビニールアルコール樹
脂層と、前記ポリビニールアルコール樹脂層の裏面に網
目状若しくは多孔質状の芯材とシリコン樹脂層とを付着
させてなることを特徴とする化粧板成形用押型