JP2744310B2 - 像支持体及び像支持体からの像転写方法 - Google Patents

像支持体及び像支持体からの像転写方法

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JP2744310B2
JP2744310B2 JP1321180A JP32118089A JP2744310B2 JP 2744310 B2 JP2744310 B2 JP 2744310B2 JP 1321180 A JP1321180 A JP 1321180A JP 32118089 A JP32118089 A JP 32118089A JP 2744310 B2 JP2744310 B2 JP 2744310B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電子写真複写装置等の画像形成装置により、
特に厚紙、樹脂または金属等をコートした紙およびその
ほかの重合体シートのごとき像支持体に形成されたトナ
ー像を、さらに他の像受容体に転写する像転写方法、お
よびこれに用いる像支持体に関する。
(従来技術) 電子写真方式で紙等に形成されたトナー像を他の厚紙
や布等の上に転写して永久像を形成することは物品を個
性化することや印刷等に比べ手軽に像を形成できること
から非常に価値が高いものである。このことはまた電子
写真複写機においてもトナー像が最終的に保持される
布、板等の像受容体のように直接転写材として複写機に
入れ、画像形成を行なえないもののほうが多いことから
も価値のある画像形成方法であるといえる。
トナー像を像支持体としての転写材上に形成し、その
後に最終的に布等のトナー像受容体へ転写する方法の1
つとして特開昭52−82509号の方法がある。
これらの方法に代表される転写方法は、離型性を有す
る基体上にトナー像を受容する剥離層を形成した転写材
を用い、電子写真複写機等によりこの転写材上にトナー
像を形成しその後に、最終トナー像受容体表面とトナー
像とが相対するように接触配置して加熱加圧することに
より最終的にトナー像受容体にトナー像を形成するもの
である。
(発明が解決しようとしている問題点) しかしながら、これらの方法においては転写材の剥離
層上にトナー像を形成するトナーが存在する部分、存在
しない部分に関わらず剥離層がトナーと一緒にすべて最
終トナー像受容体に転写してしまい、像受容体の表面に
剥離層による薄層を形成してしまい、像受容体の素材が
直視できないという問題があった。このことは最終トナ
ー像受容体のトナー像以外の部分に剥離層が保持されト
ナー像受容体として例えば、木材から成る板材を用いト
ナー像が存在しない部分は木の地肌を表面に出してそれ
自体の素材を生かしたいというような場合において不都
合であった。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上記問題点に鑑み成されたものであり、種
々の転写対象物に幅広く適用可能な像支持体及び像支持
体からの像転写方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、少なくとも基体
と表面に剥離層を有する像支持体を用い、この剥離層上
にトナー像を支持させて、像支持体のトナー像が像受容
体に接触するように対向配置する際に少なくともトナー
像面及びトナー像受容体面のうちの一方に、トナー像と
トナー像受容体面とが接着し易くなるようにするための
接着助剤を付与して後加熱加圧し、像受容体にトナー像
とこのトナー像の部位に対応する剥離層のみを転写する
ことを特徴とする像転写方法である。
さらに、本発明は、少なくとも基体、トナー像を支持
することが可能な剥離層とを有し、上記トナー像を支持
した像支持体から像受容体にトナー像を形成する像支持
体において、トナー像とこのトナー像の部位に対応する
剥離層のみを上記像受容体に形成するまでの工程におい
て上記剥離層の軟化点SP1は、像支持体に加えられる温
度をTPとするとSP1≧TP+30℃の関係を有しTPは90℃≦T
P≦170℃の範囲であることを特徴とする像支持体であ
る。
(作用) 上記本発明の技術手段によれば、トナー像受容体上に
はトナー像の表面のみにトナーを保護する保護膜を有す
るトナー像が転写される。
(実施例) 第5図は、本発明の像転写方法を行うために像支持体
としての転写材にトナー像をカラー画像として形成する
ためのカラー複写機の構成を示す断面図である。転写材
1にトナー画像を形成する方法について以下に説明す
る。カセット101に収納された転写材1は、給紙搬送経
路109を経て転写ドラム105に供給される。一方、原稿11
0は色分解光照射が行なわれ色分解光像は不図示の固体
撮像素子(例えばCCD)により画像情報に基づいた電気
信号に変換されデジタル信号化された後、色処理等の画
像処理を施される。この後上記画像信号に応じてレーザ
ースキャナー106のレーザーを発光させて感光ドラム上
を露光Eする。感光体102は露光される前に帯電器103に
より帯電されており、露光Eにより潜像が形成される。
潜像は現像位置において例えばイエロー現像器104Yによ
り現像されドラム102上にはイエローのトナー像が形成
される。トナー像は転写位置において例えばコロナ帯電
器105aにより転写ドラム105に保持された転写材1に転
写される。感光ドラム102はこのあとクリーニング手段1
11により清掃されて次のトナー像を形成する行程が繰り
返される。次の行程では原稿110の色分解が別の色で行
なわれ、現像器も例えばマゼンタトナーを現像する現像
器104Mに切り換えられる。このようにして必要な複数の
色トナー像が多重転写された転写材1は、転写ドラムか
ら分離されて加熱及び加圧作用を持つ定着器107におい
て定着を施され排紙トレイ上に排紙される。
第1図は本発明による像支持体である転写材1の構成
を示す横断面図である。本実施例では転写材は基体1aと
剥離層1bとで構成される。
基体1aの材料としては紙、プラスチックフィルム等の
なかから適当な材料を選び出すことができるが、剥離層
との離型のし易さ等からみるとプラスチックフィルムを
用いるのが有利である。本発明に有効な基体材料として
は4フッ化エチレン、4フッ化・6フッ化プロピレン、
4フッ化エチレン・パーフロロアルコキシエチレン共重
合体、4フッ化エチレン・エチレン共重合体、3フッ化
塩化エチレン等の弗素樹脂フィルム、ポリ塩化ビニール
等のビニール系樹脂フィルム、ポリエーテルエーテルケ
トン、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリエー
テルイミド、ポリイミド等の樹脂フィルムを用いること
ができる。これらの基材のうちフッ素系のフィルムを基
材として用いるときは、剥離層の塗工性を確保するため
公知のアルカリ処理を前処理として行なうことは何等本
発明の趣旨を損なうものではない。
また、電子写真複写機の転写材1として使用されるポ
リエチレンテレフタレート(PET)フィルムは、複写機
に対し機内搬送性及び定着時の耐熱性等に優れるほか比
較的容易に入手できるという点において基体1aとして有
効な材料といえる。
基体1a上に形成される剥離層1bとしては、この上に形
成されるトナー像Tとの接着性に優れていることまたこ
の接着力よりも基体1aとの接着力が低い材料によって形
成する必要がある。さらに第5図の様に電子写真複写機
で転写材上に画像形成する際は搬送、転写、定着により
剥離層が変形または、粘性が発生しないことが必要であ
るのはもちろんである。
本発明に用いる剥離層1bに有効な材料としては、セル
ロースアセテート、セルロースアセテートプロピオネー
ト、セルロースアセテートブチレート等の性質をもつセ
ルロースがよく、特に、平均重合度90〜150の酢酸綿
(アセチルセルロース)が良い。また、平均重合度30〜
500の硝化綿(硝酸セルロース)を用いてもよい。
第2図は本発明の像転写方法によりトナー像が形成さ
れた像受容体Pを示す断面図である。画像の形成方法と
しては第1図において説明した転写材1を用いて例えば
第5図において説明したような方法により転写材1上に
まずトナー像を形成する。
以上のようにして得られた定着トナー像が形成された
転写材1をトナー像面が形成された転写材1面を像を形
成したい像受容体P面に対向するように接触させ、それ
らを接触させた状態でプレスマシン、ハンディーアイロ
ン、ヒートロールなどの加熱と加圧を同時に加えること
が可能な機器に供する。このとき加熱は用いているトナ
ーが軟化するに十分な熱量が与えられるよう上記のプレ
スマシン、ハンディーアイロン、ヒートロールなどの温
度と加圧条件、さらにこれらの条件下での印加時間を設
定しておく必要がある。
次に転写材1とトナー像受容体Pとは室温まで冷めた
後引き剥す。
第2図のトナー像受容体Pは以上の行程を経て製造さ
れるが、ここに示すようにトナー像受容体P上に形成さ
れるトナー像の存在する部分のみに剥離層1bを有する転
写像が形成される。即ち、トナー像受容体P上のトナー
の上にのみトナーの保護膜としての剥離層が形成され
る。このような像が形成される条件については本発明者
等は、前述した材料と、加熱加圧条件の組み合わせを変
えてトナー像の形成を試みたところ以下のような知見が
得られた。即ち、前述した基体1aの材料に対しこれも前
述した剥離層1bを形成する材料においては剥離層1bの膜
厚を薄くするほど基体からの剥離層の離型性が悪くな
り、反対に剥離層1bの厚さを厚くするほど基体からの剥
離層の離型性が良くなることが分かった。この結果に基
づいて基体上に形成した剥離層表面にさらに剥離層と同
一の材料を用いて膜厚の異なる部分を形成しトナー像受
容体への転写を試みたところ、剥離層1bの厚みを増した
部分のみをトナー像受容体へ転写することができた。こ
のことはトナー像形成部において剥離層の膜厚がトナー
層厚み分だけ実質的に増えていると考えられることから
トナー像形成部のみ剥離層1bが剥離するのを促進してい
ると考えられる。これら一連の実験から本発明者等は、
剥離層1bの厚みとして0.1〜5μmが実用上の厚みとし
て良く、さらに好ましくは0.5〜3μmが良いことを見
出した。剥離層1bの厚みが5μmをこえると転写の際に
剥離層1bがトナー像T部のみではなくトナー像Tの無い
部分も転写されるようになる場合があり安定した転写材
としては好ましくない。
さらに転写材1にトナー像Tを形成する方法として第
5図の例のように電子写真複写機を用いる場合や転写材
1からトナー像受容体Pへのトナー像転写の際に加熱加
圧が剥離層1bに対し行なわれることから剥離層1bに対し
て熱による耐久性が強いことが要求される。即ち、電子
写真複写機の熱定着及びトナー像受容体Pへの転写の際
に剥離層1bが軟化しないことが要求される。これは加熱
加圧時に圧力が転写材表面に対して直角に作用せずに斜
めに作用したときに剥離層1bごとトナー像がズレて実用
に耐えない画像となってしまうためである。本発明者等
の種々の検討によると剥離層1bの軟化点温度SP1は200℃
以上であれば良く、さらに好ましい値としては215℃以
上であることがわかった。
以上述べてきたトナー像受容体への像転写方法および
剥離層1bと基体1aとの組み合わせからなる転写材1にお
いて基体1aとして有効なフィルムのうち、剥離層1bを形
成する側の面をサンドブラスト法等により粗面化(マッ
ト化)することで新たな効果が得られる。第3図はこの
構成を示す断面図、また第4図はこの転写材を用いて形
成されたトナー像受容体の断面図である。上述した新た
な効果とはトナー像受容体Pへ転写した後のトナー層上
の剥離層1bにおいて、トナーと反対側の表面がマット化
されていることである。トナー像T部位にのみ剥離層1b
が保護層として転写される本発明において転写されたト
ナー像表面画がいわゆるツヤ消しされることで新たな画
像効果が得られ、触れたときの感触においても独特な効
果が得られる。
本発明の像支持体は、基体1aと剥離層1bとの間に基体
と強く接着し剥離層とは適度の離型性を有する離型層1c
を設けることも可能である。第6図はこの像支持体の構
成を示す断面図。第7図は、この像支持体を用いてトナ
ー像を転写したトナー像受容体を示す断面図である。
離型層1cとして適当な材質はテフロン等のフツ素化炭
化水素およびシリコン樹脂等の適当な粘着性および温度
耐性を有するものである。メラミンホルムアルデヒドお
よびシリコンよりなる被膜が適当であることが見出され
た。離型層1cを基体上に形成する目的は基体材料の選択
の幅を広げることにある。この目的で形成する離型層1c
の厚さは基体表面を覆う程度で良く0.1〜10μm程度の
厚さで良い。
離型層1cを有する基体1aにマット処理を施す別の方法
は、シリカ粉末等のツヤ消し剤を混入する方法であり、
この方法によれば離型層形成時に一度でマット処理効果
が得られる利点がある。第8図はこのような像支持体の
構成を示す断面図。第9図は、この像支持体を用いてト
ナー像を転写したトナー像受容体を示す断面図である。
離型層においては第5図の様に電子写真複写機で画像形
成する際は複写機の熱定着により変形または、粘性が発
生しないことが必要である。
以上述べてきたトナー像受容体への転写方法および剥
離層1bと基体1aとの組み合わせ、または剥離層1bと離型
層1cと基体1aとの組み合わせからなる像支持体としての
転写材1において電子写真複写機の転写特性を向上させ
る目的で少なくともトナー像転写面に低抵抗処理を施す
必要がある。本発明のトナー像転写方法および像支持体
はトナー像としてフルカラー画像を用いる時最大の効果
が発生する。従って、第5図に示したような多重転写方
式を用いるカラー複写機において画像形成が良好に行な
える低抵抗処理を施す必要がある。その条件とは、転写
面の表面抵抗が1×109〜1×1011Ω、転写裏面の表面
抵抗が1×1010〜1×1012Ωを満足することである。低
抵抗処理剤として用いることのできるものとしてノニオ
ン系、カチオン系の公知の帯電防止剤や、半極性構造よ
り成るホウ素−酸素(B−O)結合体(商品名:ボロン
ポリマー、(株)ボロンインターナショナル) を用いることができる。転写材1上に形成されるトナー
像Tのトナー材質としては、そのトナー樹脂の軟化点SP
2が130〜170℃でありその樹脂成分がポリエステル系ま
たは、スチレン−アクリル共重合系であることが好まし
い。特に有彩色トナーとしてイエロー、マゼンタ、シア
ンを用いてフルカラーのトナー像を形成する場合には、
前述した加圧加熱時の温度TPに対しトナー軟化点SP2はT
Pより低くまたTP−SP2の値が大きいほどカラーとしての
色再現が良くなる。このためのTP−SP2の値としては55
〜60℃が好ましい。またトナーの色としては一般的な黒
及び近年実用化され始めた白さらに従来から実用化され
ているブルー、グリーン、レッド等を使い分けることで
より多様な色合をもつカラートナー像が作成可能とな
る。第5図に示したフルカラー複写機に用いられるトナ
ーについて説明する。
カラー画像またはフルカラー画像の形成において、シ
ャープメルトなトナーを使用することにより、複写物の
色再現範囲を広め、原稿の多色またはフルカラー像に忠
実なカラーコピーを良好に得ることができる。
トナーは、ポリエステル樹脂またはスチレン−アクリ
ルエステル樹脂のごとき結着樹脂、着色剤(染料、昇華
性染料)、荷電制御剤のごときトナー形成用覆材料を溶
融混練、粉砕、分級することにより製造される。必要と
あらば、トナーに各種外添剤(例えば、疎水性コロイダ
ルシリカ)を添加する外添行程を付加してもよい。
カラートナーは、定着性及びシャープメルト性を考慮
すると、結着樹脂としてポリエステル樹脂を使用したも
のが好ましい。シャープメルト性ポリエステル樹脂と
は、ジオール化合物とジカルボン酸とから合成される分
子の主鎖にエステル結合を有する高分子化合物が例示さ
れる。
(式中Rはエチレンまたはプロピレン基であり、x,yは
それぞれ1以上の正の整数であり、かつx+yの平均値
は2〜10である。)で代表されるビスフェノール誘導体
もしくはその置換体をジオール成分とし、2価以上のカ
ルボン酸またはその無水物またはその低級アルキルエス
テルとからなるカルボン酸成分(例えばフマル酸、テレ
フタル酸、トリメリット酸、ピロメッリト酸など)とを
少なくとも共縮重合したポリエステル樹脂がシャープな
溶融特性を有するのでより好ましい。ポリエステル樹脂
の軟化点は75〜150℃、好ましくは80〜120℃が良い。ポ
リエステル樹脂を結着樹脂として含有するトナーの軟化
特性を第10図に示す。軟化点の測定法に関して以下に説
明する。
フローテスターCFT−500A型(島津製作所製)を使用
し、ダイ(ノズル)の直径0.2mm、厚み1.0mmとして20Kg
の押し出し加重を加え 初期設定温度70℃で、予熱時間
300秒の後、6℃/分の速度で等速昇温したとき、描か
れるトナーのプランジャー降下量−温度曲線(以後軟化
S字曲線という)を求める。試料となるトナーは1〜3g
精秤した微粉末を用い、プランジャー断面積は10cm2
する。軟化S字曲線は第10図のようなカーブとなる。等
速昇温するに従い、トナーは徐々に加熱され流出が開始
される(プランジャー降下A→B)。さらに昇温すると
溶融状態となったトナーは大きく流出し(B→C→D)
プランジャー降下が停止し終了する。
S字曲線の高さHは全流出量を示し、H/2のC点に対
応する温度T0はその試料(例えばトナーまたは樹脂)の
軟化点を示す。
トナーおよび結着樹脂がシャープメルト性を有するか
否かは、トナーまたは結着樹脂の見掛けの溶融粘度を測
定することにより判定英できる。
本発明に適用できるトナーの溶融粘度は、90〜150℃
において103〜5×102ポイズであることが望ましい。さ
らに、シャープメルト性を有するトナーまたは結着樹脂
とは、見掛けの溶融粘度が103ポイズを示すときの温度
をT1、5×102ポイズを示すときの温度をT2とした時 T1=90〜150℃ |ΔT|=|T1−T2|=5〜20℃ の条件を満たすものを言い、本発明ではシャープメルト
性を有するトナーを用いることが望ましい。
トナー及び結着樹脂の見掛けの溶融粘度は、前述のフ
ローテスターCFT−500A型を使用して測定することがで
きる。
本発明において、像支持体の剥離層の軟化点SP1は少
なくともトナー像を像受容体に形成するまでの行程にお
いて像支持体に加えられる温度をTPとすると SP1≧TP+30℃ の関係を有しTPは 90℃≦TP≦170℃ の範囲とすることが望ましい。ここで、TP<90℃である
とトナーが軟化しないのでトナーは像支持体上に定着、
または像受容体上に転写しにくくなり、転写したとして
も像受容体を折り曲げたりすればトナーは欠落してしま
う。また、TP>170℃であるとトナーが溶け過ぎること
により、画像がにじみ、画像品位がはなはだしく低下す
ることになる。90℃≦TP≦170℃とすれば剥離層にトナ
ーが密着し、良好な定着、転写が行える。
一方、SP1=TPで像支持体を熱定着、または像支持体
から像受容体への転写を行うと像支持体上の剥離層が軟
化しているので像形成部以外の剥離層全面が定着器のロ
ーラ等、または像受容体へ転写してしまう。0℃<SP1
−TP<30℃においてはSP1−TPが大きくなるにつれて上
述した剥離層の転写率が徐々に減ってくる。この範囲で
は熱定着時は転写時の圧力その他の条件によって剥離層
の転写率は異なり、必ずしも本発明に使用することがで
きないことはない。また、本発明者らの実験によれば、
熱定着または転写において、圧力が4kg/cm2よりも1kg/c
m2の方が剥離層が移行しやすい、即ち圧力が低い方が剥
離層が移行しにくく、これを考慮すれば実用範囲は広い
ことが分かった。更に、SP1−TP≧30℃であれば4kg/cm2
以下の圧力下でも像形成部以外の剥離層は移行しなかっ
た。このようにSP1≧TP+30℃であればトナー像形成部
以外での剥離層の移行がなく、本発明に適している。
本発明に利用できるトナー像受容体Pとしては、転写
条件の熱により劣化せず、またこの材料にトナーが転写
方法の助けにより接着する材料を使用できる。トナー像
受容体Pとして用いることができる材料として最もその
応用範囲が広いのは紙である。ここで言う紙とは一般
紙、アート紙、コート紙等を指すがこれらの紙において
は、電子写真複写機に通紙できないまたはできにくい厚
さの紙である厚さ120μm以上の紙をも含む。
紙ではない適当な材料の代表例にはガラス、スチール
およびアルミニウムのごとき金属、陶磁器材料、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリカーボネート、アクリロニ
トリル重合体のごときポリエステル、ABS、ブタジエン
およびポリウレタンのごときエラストマーから形成され
た重合体物質がある。木または皮革のごとき天然物質か
ら形成された材料もまた本発明によるトナー像受容体に
適する種類のものである。もちろん、綿や合成繊維など
の布に対しても有効である。
トナー像受容体Pに適するものとして挙げた材料のな
かには加熱加圧の転写に際してトナーとトナー像受容体
表面との接着が弱いために十分なトナー像転写が得られ
ない場合が生ずる。このような場合において、トナー像
を保持する転写材と像受容体とをトナー像が像受容体に
接触するように対向配置する際に少なくともトナー像面
及びトナー像受容体面のうちの一方に、トナー像と像支
持体よりもトナー像とトナー像受容体面とが接着し易く
なるようにするための接着助剤Aを付与して後加熱加圧
することにより、トナー像の部位に対応する剥離層のみ
を像受容体に良好に転写することができる。
このような目的に利用できる接着助剤Aとしては、ト
ナー像を形成するのに前述したトナーを用いる場合にお
いて、アクリル酸エステル等が適している。これらの樹
脂はジメチルエーテル等の溶剤に混合してスプレーの様
にして用いることも出来る。第11図にトナー像受容体表
面に接着助剤Aを用いたときの転写の様子を表わす断面
図を示す。
トナー像受容体Pに適するものとして挙げた材料のう
ち例えば厚紙等を例にとると、トナー像部位に対応する
剥離層のみがトナー像と共にトナー像受容体に転写する
ことは、紙の地肌が生かせる等のメリットがある。次
に、本発明を具体的に実施した実施例について説明す
る。
(実施例1) 転写材1の基体として100μm厚みの二軸延伸ポリエ
チレンテレフタレート(PET)フィルム(ユニチカ
(株)社製 エンブレット)を用いた。
PETの一方の面に離型層を形成するために樹脂成分と
してブチル化尿素−メラミン共縮合樹脂70部(三井東圧
(株)社製 ユーバン134)、エポキシ樹脂10部(シェ
ル化学社製エピコート1001)、油変性アルキッド樹脂20
部(大日本インキ(株)社製 ベッコゾールER−3400−
60)、の合計100重量部をnブチルアルコールとキシロ
ールを3対7に混合した混合溶剤で適量希釈し、乾燥塗
膜厚みが0.5〜2μmとなるようにPETフィルムに塗布
し、170℃で40秒間加熱し、離型層を形成した。
上記離型層のさらに上に剥離層を形成するために平均
重合度140のアセチルセルロースをアセトンを溶媒とし
て塗工厚み1〜2μmとなるよう塗布した。この剥離層
の軟化点は215℃であった。
PETフィルムの離型層を形成した面とは反対側の面に
は電子写真複写機内の搬送性を良好にするためのマット
層を形成するため樹脂成分としてメチル化メラミン樹脂
50部(三和ケミカル(株)社製 ニカラックMX−48
5)、エポキシ樹脂20部(シェル化学社製 エピコート1
004)、オイルフリーアルキッド樹脂30部(大日本イン
キ(株)社製 ベッコライトM−6003−60)、シリカ粉
末5部(富士デビリン(株)社製 サイロイド308)、
さらに硬化助剤としてパラトルエンスルホン酸10部の合
計115重量部をnブチルアルコールとキシロールを3対
7に混合した混合溶剤で適量希釈し、乾燥塗膜厚みが3
〜4μmとなるようにPETフィルムに塗布し、170℃で40
秒間加熱し、マット層を形成した。
上記マット層面および剥離層面には電子写真複写機に
対する適正を上げるための静電処理を行なうために、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン0.5%溶液を10g/m2
布した。
画像形成用のトナーとして軟化点110℃のポリエステ
ルをバインダーとしてこれにイエロー、シアン、マゼン
タ、ブラックの各色を呈する色材および帯電制御剤など
を溶融混練、粉砕、分級したものをトナーとした。この
トナーを用いて前述のカラー電子写真複写機を用いて上
記転写材にフルカラートナー像を形成した。
次にアクリル系樹脂、アルコール系溶剤、塩素系溶
剤、芳香族系溶剤、脂肪族系溶剤を混合したもの、具体
的にはアクリル酸エステル2%,エタノール45%、1.1.
1.トリクロルエタン30%、トルエン8%、ノルマルヘキ
サン15%各重量%で調合したものをジメチルエーテルと
交ぜ合わせてスプレーとした。これを厚さ1mmのアルミ
板にスプレー塗布した。次に前述した転写材のフルカラ
ートナー画像面が像受容体としてのアルミ板に対向接触
するように転写材1を当て(株)羽鳥製のプレスマシン
MS−84A型に掛け、プレス圧1t、温度120℃にしてアルミ
板への転写を行なった。約10秒の加熱加圧の後転写材及
びアルミ板がほぼ室温になって後に転写材をアルミ板か
ら引き剥した。得られたアルミ板上の画像はトナー像形
成部のみその表面に前述した剥離層を有し表面に光沢を
有する転写画像が形成された。
(実施例2) 転写材1の基体として100μm厚みの二軸延伸ポリエ
チレンテレフタレート(PET)フィルム(ユニチカ
(株)社製 エンブレット)を用いた。PETの一方の面
にマット化された離型層を形成するために樹脂成分とし
てブチル化尿素−メラミン共縮合樹脂70部(三井東圧
(株)社製 ユーバン134)、エポキシ樹脂10部(シェ
ル化学社製 エピコート1001)、油変性アルキッド樹脂
20部(大日本インキ(株)社製 ベッコゾールER−3400
−60)、シリカ粉末5部(富士デビリン(株)社製 サ
イロイド308)の合計105重量部をnブチルアルコールと
キシロールを3対7に混合した混合溶剤で適量希釈し、
乾燥塗膜厚みが3〜4μmとなるようにPETフィルムに
塗布し、170℃で40秒間加熱し、離型層を形成した。
上記離型層のさらに上に剥離層を形成するために平均
重合度140のアセチルセルロースをアセトンを溶媒とし
て塗工厚み0.5〜2μmとなるよう塗布した。この剥離
層の軟化点は215℃であった。
PETフィルムの離型層を形成した面とは反対側の面に
は電子写真複写機内の搬送性を良好にするためのマット
層を形成するため樹脂成分としてメチル化メラミン樹脂
50部(三和ケミカル(株)社製 ニカラックMX−48
5)、エポキシ樹脂20部(シェル化学社製 エピコート1
004)、オイルフリーアルキッド樹脂30部(大日本イン
キ(株)社製 ベッコライトM−6003−60)、シリカ粉
末5部(富士デビリン(株)社製 サイロイド308)、
さらに硬化助剤としてパラトルエンスルホン酸10部の合
計115重量部をnブチルアルコールとキシロールを3対
7に混合した混合溶剤で適量希釈し、乾燥塗膜厚みが3
〜4μmとなるようにPETフィルムに塗布し、170℃で40
秒間加熱し、マット層を形成した。
上記マット層面および剥離層面には電子写真複写機に
対する適正を上げるための静電処理を行なうために、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン0.5%溶液を10g/m2
布した。画像形成用のトナーとして軟化点110℃のポリ
エステルをバインダーとしてこれにイエロー、シアン、
マゼンタ、ブラックの各色を呈する色材および荷電制御
材などを溶融混練、粉砕、分級したものをトナーとし
た。このトナーを用いて前述のカラー電子写真複写機を
用いて上記転写材にフルカラートナー像を形成した。
次にアクリル系樹脂、アルコール系溶剤、塩素系溶
剤、芳香族系溶剤、脂肪族系溶剤を混合したもの、具体
的にはアクリル酸エステル2%,エタノール45%、1.1.
1.トリクロルエタン30%、トルエン8%、ノルマルヘキ
サン15%各重量%で調合したものをジメチルエーテルと
交ぜ合わせてスプレーとした。これを厚さ1mmのアルミ
板にスプレー塗布した。次に前述した転写材のフルカラ
ートナー画像面がアルミ板と対向接触するように転写材
1を当て(株)羽島製のプレスマシンMS−84A型に掛
け、プレス圧1t、温度120℃にしてアルミ板への転写を
行なった。約10秒の加熱加圧の後転写材及びアルミ板が
ほぼ室温になって後に転写材をアルミ板から引き剥し
た。得られたアルミ板上の画像はトナー像形成部のみそ
の表面に前述した剥離層を有し、剥離層の表面にマット
面を有する転写画像が形成された。
(実施例3) 転写材1の基体として100μm厚みのポリサルホン(P
SF)フィルムを用いた。
PSFの一方の面に剥離層を形成するために平均重合度1
40のアセチルセルロースをアセトンを溶媒として塗工厚
み0.5〜2μmとなるよう塗布した。この剥離層の軟化
点は215℃であった。
PSFフィルムの離型層を形成した面とは反対側の面に
は電子写真複写機内の搬送性を良好にするためのマット
層を形成するため樹脂成分としてメチル化メラミン樹脂
50部(三和ケミカル(株)社製 ニカラックMX−48
5)、エポキシ樹脂20部(シェル化学社製 エピコート1
004)、オイルフリーアルキッド樹脂30部(大日本イン
キ(株)社製 ベッコライトM−6003−60)、シリカ粉
末5部(富士デビリン(株)社製 サイロイド308)、
さらに硬化助剤としてパラトルエンスルホン酸10部の合
計115重量部をnブチルアルコールとキシロールを3対
7に混合した混合溶剤で適量希釈し、乾燥塗膜厚みが3
〜4μmとなるようにPSFフィルムに塗布し、170℃で40
秒間加熱し、マット層を形成した。
上記マット層面および剥離層面には電子写真複写機に
対する適正を上げるための静電処理を行なうために、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン0.5%溶液を10g/m2
布した。画像形成用のトナーとして軟化点110℃のポリ
エステルをバインダーとしてこれにイエロー、シアン、
マゼンタ、ブラックの各色を呈する色材および荷電制御
材などを溶融混練、粉砕、分級したものをトナーとし
た。このトナーを用いて前述のカラー電子写真複写機を
用いて上記転写材にフルカラートナー像を形成した。
次にアクリル系樹脂、アルコール系溶剤、塩素系溶
剤、芳香族系溶剤、脂肪族系溶剤を混合したもの、具体
的にはアクリル酸エステル2%,エタノール45%、1.1.
1.トリクロルエタン30%、トルエン8%、ノルマルヘキ
サン15%各重量%で調合したものをジメチルエーテルと
交ぜ合わせてスプレーとした。これを厚さ1mmのロジン
コート紙にスプレー塗布した。次に前述した転写材のフ
ルカラートナー画像面が厚紙と対向接触するように転写
材1を当て(株)羽島製のプレスマシンMS−84A型に掛
け、プレス圧1t、温度120℃にして厚紙への転写を行な
った。約10秒の加熱加圧の後転写材及び厚紙がほぼ室温
になって後に転写材を厚紙から引き剥した。得られた厚
紙上の画像はトナー像形成部のみその表面に前述した剥
離層を有し表面に光沢を有する転写画像が形成された。
(実施例4) 転写材1の基体として100μm厚みのポリサルホン(P
SF)フィルムを用い少なくとも一方の面には#400番相
当のブラスト用砂を用いて凹凸の高低差の平均が約1〜
1.5μmとなるようにサンドブラスト処理を行った。
サンドブラスト処理を行なった面に剥離層を形成する
ために平均重合度140のアセチルセルロースをアセトン
を溶媒として塗工厚み0.5〜2μmとなるよう塗布し
た。この剥離層の軟化点は215℃であった。
PSFフィルムの離型層を形成した面とは反対側の面に
は電子写真複写機内の搬送性を良好にするためのマット
層を形成するため樹脂成分としてメチル化メラミン樹脂
50部(三和ケミカル(株)社製 ニカラックMX−48
5)、エポキシ樹脂20部(シェル化学社製 エピコート1
004)、オイルフリーアルキッド樹脂30部(大日本イン
キ(株)社製 ベッコライトM−6003−60)、シリカ粉
末5部(富士デビリン(株)社製 サイロイド308)、
さらに硬化助剤としてパラトルエンスルホン酸10部の合
計115重量部をnブチルアルコールとキシロールを3対
7に混合した混合溶剤で適量希釈し、乾燥塗膜厚みが3
〜4μmとなるようにPSFフィルムに塗布し、170℃で40
秒間加熱し、マット層を形成した。
上記マット層面および剥離層面には電子写真複写機に
対する適正を上げるための静電処理を行なうために、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン0.5%溶液を10g/m2
布した。
画像形成用のトナーとして軟化点110℃のポリエステ
ルをバインダーとしてこれにイエロー、シアン、マゼン
タ、ブラックの各色を呈する色材および荷電制御剤など
を溶融混練、粉砕、分級したものをトナーとした。この
トナーを用いて前述のカラー電子写真複写機を用いて上
記転写材にフルカラートナー像を形成した。
次にアクリル系樹脂、アルコール系溶剤、塩素系溶
剤、芳香族系溶剤、脂肪族系溶剤を混合したもの、具体
的にはアクリル酸エステル2%,エタノール45%、1.1.
1.トリクロルエタン30%、トルエン8%、ノルマルヘキ
サン15%各重量%で調合したものをジメチルエーテルと
交ぜ合わせてスプレーとした。これを厚さ1mmのロジン
コート紙にスプレー塗布した。このあとこの転写材のフ
ルカラートナー画像面が厚紙に対向接触するように転写
材1を当て(株)羽島製のプレスマシンMS−84A型に掛
け、プレス圧1t、温度120℃にして厚紙への転写を行な
った。約10秒の加熱加圧の後転写材及び厚紙がほぼ室温
になって後に転写材を厚紙から引き剥した。得られた厚
紙上の画像はトナー像部のみその表面に前述した剥離層
を有し表面にツヤ消し効果を有する転写画像が形成され
た。
(発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、像支持体上の剥
離層はトナー像受容体上のトナー像形成部のみトナーと
共にトナー像受容体へ転写される。このためトナー像以
外の領域の剥離層は像受容体に転写されないのでトナー
像受容体表面のもつ風合いを生かしたトナー像転写が可
能となった。
また、剥離層を加工すればトナー像受容体表面の風合
いや好みにあわせてトナー像表面の光沢度を変えること
もできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による基体と、剥離層とからなる像支
持体の構成を示す断面図、第2図は、本発明による像支
持体を用いてトナー像受容体へトナー像を転写する際の
原理を説明する断面図、第3図は、本発明によるマット
面をもつ基体と、剥離層とからなる像支持体の構成を示
す断面図、第4図は、本発明による像支持体を用いてト
ナー像受容体へトナー像を転写する際の原理を説明する
断面図、第5図は、本発明による像支持体にトナー像を
形成するのに用いる電子写真複写機の断面図、第6図
は、本発明による基体と、離型層および剥離層からなる
像支持体の構成を示す説明図、第7図は、本発明による
像支持体を用いてトナー像受容体へトナー像を転写する
際の原理を説明する断面図、第8図は、本発明による基
体と、剥離層側がマット面である離型層および剥離層か
らなる像支持体の構成を示す断面図、第9図は、本発明
による像支持体を用いてトナー像受容体へトナー像を転
写する際の原理を説明する断面図、第10図は、本発明の
トナーに適用可能な電子写真複写機用のトナーの特性を
示す説明図、第11図は、本発明による接着助剤Aを用い
た場合のトナー像転写の様子を示す説明図。 図において、1は転写材、1aは基体、1bは剥離層、1cは
離型層、Tはトナー像、Pは像受容体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−92897(JP,A) 特開 昭52−82509(JP,A) 特開 昭63−296982(JP,A) 特開 昭64−19360(JP,A) 特開 昭63−110480(JP,A) 特開 平1−224776(JP,A) 特公 昭49−15499(JP,B2)

Claims (28)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも基体と表面にセルロース系の材
    料より成る剥離層を有する像支持体を用い、この剥離層
    上にトナー像を支持させて、像支持体のトナー像が像受
    容体に接触するように対向配置する際に少なくともトナ
    ー像面及びトナー像受容体面のうちの一方に、トナー像
    とトナー像受容体面とが接着し易くなるようにするため
    の接着助剤を付与して後加熱加圧し、像受容体にトナー
    像とこのトナー像の部位に対応する剥離層のみを転写す
    ることを特徴とする像転写方法。
  2. 【請求項2】上記剥離層の軟化点SP1は、少なくとも上
    記トナー像を上記像受容体に形成するまでの工程におい
    て上記像支持体に加えられる温度をTPとすると SP1≧TP+30℃ の関係を有しTPは 90℃≦TP≦170℃ の範囲であることを特徴とする請求項1記載の像転写方
    法。
  3. 【請求項3】上記像支持体から剥離した剥離層の剥離面
    が鏡面になっていることを特徴とする請求項1記載の像
    転写方法。
  4. 【請求項4】上記像支持体から剥離した剥離層の剥離面
    がマット面になっていることを特徴とする請求項1記載
    の像転写方法。
  5. 【請求項5】上記剥離層の厚さが0.1〜5μmであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の像転写方法。
  6. 【請求項6】上記基体が樹脂フィルムより成ることを特
    徴とする請求項1記載の像転写方法。
  7. 【請求項7】上記トナー像を形成するトナーが白、黒お
    よび有彩色の少なくとも1種のトナーから成ることを特
    徴とする請求項1記載の像転写方法。
  8. 【請求項8】上記トナー像形成に用いるトナーの90〜15
    0℃における溶融粘度が103〜5×102ポイズであること
    を特徴とする請求項7記載の像転写方法。
  9. 【請求項9】上記トナーの樹脂成分がポリエステル系ま
    たは、スチレン−アクリル共重合系であることを特徴と
    する請求項7記載の像転写方法。
  10. 【請求項10】上記像支持体は基体と剥離層との間に剥
    離層が像支持体より剥離しやすくするための離型層を有
    することを特徴とする請求項1記載の像転写方法。
  11. 【請求項11】上記離型層の厚さを0.1〜10μmとした
    ことを特徴とする請求項10記載の像転写方法。
  12. 【請求項12】上記離型層をシリコン樹脂及びフッ素化
    重合体よりなる群から選択することを特徴とする請求項
    10記載の像転写方法。
  13. 【請求項13】上記基体の、上記剥離層と反対に位置す
    る面にマット面を形成したことを特徴とする請求項1記
    載の像転写方法。
  14. 【請求項14】上記像支持体の少なくとも一方の面に静
    電防止処理を施したことを特徴とする請求項1記載の像
    転写方法。
  15. 【請求項15】上記像支持体上のトナー像と上記トナー
    像受容体面とが接着し易くなるようにするための上記接
    着助剤がアクリル系樹脂より成ることを特徴とする請求
    項1記載の像転写方法。
  16. 【請求項16】少なくとも基体、トナー像を支持するこ
    とが可能なセルロース系の材料より成る剥離層とを有
    し、上記トナー像を支持した像支持体から像受容体にト
    ナー像とこのトナー像の部位に対応する剥離層のみを形
    成する像支持体において、トナー像とこのトナー像の部
    位に対応する剥離層のみを上記像受容体に転写形成する
    までの工程において上記剥離層の軟化点SP1は、像支持
    体に加えられる温度をTPとすると SP1≧TP+30℃ の関係を有しTPは 90℃≦TP≦170℃ の範囲であることを特徴とする像支持体。
  17. 【請求項17】上記基体から剥離した剥離層の剥離面が
    鏡面になっていることを特徴とする請求項16記載の像支
    持体。
  18. 【請求項18】上記基体から剥離した剥離層の剥離面が
    マット面であることを特徴とする請求項16記載の像支持
    体。
  19. 【請求項19】上記剥離層の厚さが0.1〜5μmである
    ことを特徴とする請求項16記載の像支持体。
  20. 【請求項20】上記基体が樹脂フィルムより成ることを
    特徴とする請求項16記載の像支持体。
  21. 【請求項21】上記トナー像を形成するトナーが白、黒
    および有彩色の少なくとも1種のトナーから成ることを
    特徴とする請求項16記載の像支持体。
  22. 【請求項22】上記トナー像形成に用いるトナーの90〜
    150℃における溶融粘度が103〜5×102ポイズであるこ
    とを特徴とする請求項21記載の像支持体。
  23. 【請求項23】上記トナーの樹脂成分がポリエステル系
    または、スチレン−アクリル共重合体系であることを特
    徴とする請求項21記載の像支持体。
  24. 【請求項24】上記像支持体は上記基体と剥離層との間
    に剥離層が基体より剥離し易くするための離型層を有す
    ることを特徴とする請求項16記載の像支持体。
  25. 【請求項25】上記離型層の厚さを0.1〜10μmとした
    ことを特徴とする請求項24記載の像支持体。
  26. 【請求項26】上記離型層をシリコン樹脂およびフッ素
    化重合体よりなる群から選択することを特徴とする請求
    項24記載の像支持体。
  27. 【請求項27】上記基体の、剥離層と反対に位置する面
    にマット面を形成したことを特徴とする請求項16記載の
    像支持体。
  28. 【請求項28】上記像支持体の少なくとも一方の面に静
    電防止処理を施したことを特徴とする請求項16記載の像
    支持体。
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