JP2728960B2 - 像支持体及び像支持体からの像転写方法 - Google Patents

像支持体及び像支持体からの像転写方法

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JP2728960B2 JP1321179A JP32117989A JP2728960B2 JP 2728960 B2 JP2728960 B2 JP 2728960B2 JP 1321179 A JP1321179 A JP 1321179A JP 32117989 A JP32117989 A JP 32117989A JP 2728960 B2 JP2728960 B2 JP 2728960B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電子写真複写機等の画像形成装置により特に
厚紙、樹脂または金属等をコートした紙およびそのほか
の重合体シートのごとき像支持体にトナー像を形成した
後、この像を他の像受容体に転写して像を形成する方
法、およびこれに用いる像支持体に関する。
(従来技術) 電子写真方式で紙等に形成されたトナー像を他の厚紙
や布等の上に転写して永久像を形成することは物品を個
性化することや印刷等に比べ手軽に像を形成できること
から非常に価値が高いものである。このことはまた電子
写真複写機においてもトナー像が最終的に保持される
布、板等の像受容体のように直接転写材として転写機に
入れ、画像形成を行なえないもののほうが多いことから
も、価値のある画像形成方法といえる。
トナー像を転写材上に形成し、その後に最終的に布等
のトナー像受容体へ転写する方法の1つとして特開昭52
−82509号公報の方法がある。
これらの方法に代表される転写方法は、離型性を有す
る基体上にトナー像を受容する剥離層を形成した転写材
を用い、電子写真複写機等によりこの転写材上にトナー
像を形成し、その後に最終トナー像受容体表面とトナー
像とが相対するように接触配置して加熱加圧することに
より、最終的にトナー像受容体にトナー像を形成するも
のである。
(発明が解決しようとしている問題点) しかしながら、これらの方法においては転写材の剥離
層上にトナー像を形成するトナーが存在する部分、存在
しない部分に関わらず剥離層がトナーと一緒にすべて最
終トナー像受容体に転写してしまい、像受容体の表面に
剥離層による薄層を形成してしまい、像受容体の素材が
直視できないという問題があった。このことは最終トナ
ー像受容体のトナー像以外の部分に剥離層が保持されト
ナー像受容体として例えば、木材から成る板材を用いト
ナー像以外の部分は木の地肌を表面に出しておきたい、
即ちトナー像が形成されない部分でトナー像受容体の素
材をそのまま生かしたいというような場合において不都
合であった。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上記問題点に鑑み成されたものであり、種
々の転写対象物に幅広く適用可能な像支持体および像支
持体からの像転写方法を提供することを目的とする。
すなわち、上記目的を達成するために本発明は、少な
くとも基体と表面に剥離層を有する像支持体を用い、こ
の剥離層上にトナー像を支持させて、像支持体のトナー
像が像受容体に接触するように対向配置した状態で加熱
加圧し、像受容体にトナー像とこのトナー像の部位に対
応する剥離層のみを転写することを特徴とする像転写方
法であり、さらに、本発明は、少なくとも基体、トナー
像を支持することが可能な剥離層とを有し、上記トナー
像を支持した像支持体から像受容体にトナー像を形成す
る像支持体において、少なくともトナー像を上記像受容
体に形成するまでの工程において上記剥離層の軟化点SP
1は,上記像支持体に加えられる温度をTPとするとSP1≧
TP+30℃の関係を有しTPは90℃≦TP≦170℃の範囲であ
ることを特徴とする像支持体にある。
(作用) 上記本発明の技術手段によれば、像受容体上にはトナ
ー像の表面のみにトナーを保護する保護膜を有するトナ
ー像が転写される。
(実施例) 第5図は、本発明の像転写方法を行うために像支持体
としての転写材にトナー像をカラー画像として形成する
ための画像形成装置としてのカラー複写機の構成を示す
断面図である。転写材1にトナー画像を形成する方法に
ついて以下に説明する。カセット101に収納された転写
材1は、給紙搬送経路109を経て転写ドラム105に供給さ
れる。一方、原稿110は色分解光照射が行なわれ色分解
光像は不図示の固体撮像素子(例えばCCD)により電気
信号に変換されデジタル信号化された後色処理等の画像
処理を施される。この後上記画像信号に応じてレーザー
スキャナー106のレーザーを発光させて感光ドラム102上
を露光Eする。感光体102は帯電器103により帯電されて
おり、露光Eにより潜像が形成される。潜像は現像位置
において例えばイエロー現像器104Yにより現像されドラ
ム102上にはイエローのトナー像が形成される。トナー
像は転写位置において例えばコロナ帯電器15aにより転
写ドラム105に保持された転写材1に転写される。感光
ドラム102はこのあとクリーニング手段により清掃され
て次のトナー像を形成する行程が繰り返される。次の行
程では原稿110の色分解が別の色で行なわれ、現像器も
例えばマゼンタトナーを現像する現像器104Mに切り換え
られる。このようにして必要な複数の色トナー像が多重
転写された転写材1は、転写ドラムから分離されて加熱
及び加圧作用を持つ定着器107において定着を施され排
紙トレイ上に排紙される。
第1図は本発明による像支持体である転写材1の構成
を示す横断面図である。
基体1aの材料としては紙、プラスチックフィルム等の
なかから適当な材料を選び出すことができるが、剥離層
との離型のしやすさ等からみるとプラスチックフィルム
を用いるのが有利である。本発明に有効な基体材料とし
ては4フッ化エチレン、4フッ化・6フッ化プロピレ
ン、4フッ化エチレン・パーフロロアルコキシエチレン
共重合体、4フッ化エチレン・エチレン共重合体、3フ
ッ化塩化エチレン等の弗素樹脂フィルム、ポリ塩化ビニ
ール等のビニール系樹脂フィルム、ポリエーテルエーテ
ルケトン、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリ
エーテルイミド、ポリイミド等の樹脂フィルムを用いる
ことができる。これらの基材のうちフッ素系のフィルム
を基材として用いるときは、剥離層の塗工性を確保する
ため公知のアルカリ処理を前処理として行なうことは何
等本発明の趣旨を損なうものではない。
また、電子写真複写機の転写材1として使用されるポ
リエチレンテレフタレート(PET)フィルムは、複写機
に対し機内搬送性及び定着時の耐熱性等に優れるほか比
較的容易に入手できるという点において基体として有効
な材料といえる。
基体1a上に形成される剥離層1bとしては、この上に形
成されるトナー像Tとの接着性に優れていることまたこ
の接着力よりも基体1aとの接着力が低い材料によって形
成する必要がある。さらに第5図の様に電子写真複写機
で画像形成する際は搬送、転写、定着等により剥離層が
変形または、粘性が発生しないことが必要であるのはも
ちろんである。
本発明に用いる剥離層1bに有効な材料としては、セル
ロースアセテート、セルロースアセテートプロピオネー
ト、セルロースアセテートブチレート等の性質をもつセ
ルロースがよく、特に、平均重合度90〜150の酢酸綿
(アセチルセルロース)が良い。また、平均重合度30〜
500の硝化綿(硝酸セルロース)を用いてもよい。
第2図は本発明の像転写方法によりトナー像が形成さ
れた像受容体を示す断面図である。画像の形成方法とし
ては、第1図において説明した転写材1を用いて例えば
第5図において説明したような方法により転写材1上に
まずトナー像を形成する。
以上のようにして得られた定着トナー像が形成された
転写材1をトナー像面が形成された転写材1面を像を形
成したい像受容体P面に対向するように接触させ、それ
らを接触させた状態でプレスマシン、ハンディーアイロ
ン、ヒートロールなどの加熱と加圧を同時に加えること
が可能な機器に供する。このとき加熱は用いているトナ
ーが軟化するに十分な熱量が与えられるよう上記のプレ
スマシン、ハンディーアイロン、ヒートロールなどの温
度と加圧条件、さらにこれらの条件下での印加時間を設
定しておく必要がある。
また転写材1とトナー像受容体Pとは室温程度まで冷
めた後引き剥す。
第2図のトナー像受容体Pは以上の行程を経て製造さ
れるが、ここに示すようにトナー像受容体P上に形成さ
れるトナー像の存在する部分のみに剥離層1bを有する転
写像が形成される。即ち、トナー像受容体P上のトナー
の上にのみトナーの保護膜としての剥離層が形成され
る。このような像が形成される条件については本発明者
等は前述した材料と、加熱加圧条件の組み合わせを変え
てトナー像の形成を試みたところ以下のような知見が得
られた。即ち、前述した基体の材料にたいしこれも前述
した剥離層1bを形成する材料においては剥離層1bの膜厚
を薄くするほど基体からの離型性が悪くなり、反対に針
層1bの厚さを厚くするほど基体からの剥離層の離型性が
良くなることが分かった。この結果に基づいて基体上に
形成した剥離層表面にさらに剥離層と同一の材料を用い
て膜厚の異なる部分の形成しトナー像受容体への転写を
試みたところ、剥離層1bの厚みを増した部分のみをトナ
ー像受容体へ転写することができた。このことはトナー
像形成部において剥離層の膜厚がトナー層厚み分だけ実
質的に増えていると考えられることからトナー像形成部
のみ剥離層1bが剥離するのを促進していると考えられ
る。これら一連の実験から本発明者等は、剥離層1bの厚
みとして0.1〜5μmが実用上の厚みとして良く、さら
に好ましくは0.5〜3μmが良いことを見出した。剥離
層1bの厚みが5μmをこえると転写の際に剥離層1bがト
ナー像T部のみではなくトナー像Tの無い部分も転写さ
れるようになる場合があり安定した転写材としては好ま
しくない。
さらに転写材1にトナー像Tを形成する方法として第
5図の例のように電子写真複写機を用いる場合や転写材
1からトナー像受容体Pへのトナー像転写の際に加熱加
圧が剥離層1bに対し行われることから剥離層1bに対して
熱による耐久性が強いことが要求される。即ち、電子写
真複写機の熱定着及びトナー像受容体Pへの転写の際に
剥離層1bが軟化しないことが要求される。これは加熱加
圧時に圧力が転写材1に対して直角に作用せずに斜めに
作用したときに剥離層1bごとトナー像がズレて実用に耐
えない画像となってしまうためである。本発明者等の種
々の検討による剥離層1bの軟化点温度SP1は200℃以上で
あれば良く好ましい値としては215℃以上であることが
分かった。
以上述べてきた像支持体から像受容体への像転写方法
および剥離層1bと基体1aとの組み合わせからなる転写材
1において基体1aとして有効なフィルムの剥離層1bを形
成する側の面をサンドブラスト法等により粗面化(マッ
ト化)することで新たな効果が得られる。第3図はこの
構成を示す断面図、また第4図はこの転写材を用いて形
成されたトナー像受容体の断面図である。上述した新た
な効果とはトナー像受容体Pへ転写した後のトナー層上
の剥離層1bにおいて、トナーと反対側の表面がマット化
されていることである。トナー像T部位にのみ剥離層1b
が保護層として転写される本発明において転写されたト
ナー像表面画がいわゆるツヤ消しされることで新たな画
像効果が得られ、触れたときの感触においても独特の効
果が得られる。
本発明の像支持体は、基体1aと剥離層1bとの間に基体
と強く接着し剥離層とは適度の離型性を有する離型層1c
を設けることも可能である。第6図はこの像支持体の構
成を示す説明図。第7図は、この像支持体を用いてトナ
ー像を転写トナー像受容体を示す断面図である。
離型層1cとして適当な材質はテフロン等のフツ素化炭
化水素およびシリコン樹脂等の適当な粘着性および温度
耐性を有するものである。メラミンホルムアルデヒドお
よびシリコンよりなる被膜が適当であることが見出され
た。離型層1cを基体上に形成する目的は基体材料の選択
の幅を広げることにある。この目的で形成する離型層1c
の厚さは基体表面を覆う程度で良く0.1〜10μm程度の
厚さで良い。
離型層1cを有する基体1aにマット処理を施す別の方法
は、シリカ粉末等のツヤ消し剤を混入する方法であり、
この方法によれば離型層形成時に一度でマット処理効果
が得られる利点がある。第8図はこのような像支持体の
構成を示す説明図。第9図は、この像支持体を用いてト
ナー像を転写した像受容体を示す断面図である。離型層
においては第5図の様に電子写真複写機で画像形成する
際は複写機の熱定着により変形または、粘性が発生しな
いことが必要である。
以上述べてきたトナー像受容体への転写方法および剥
離層1bと基体1aとの組み合わせまたは剥離層1bと離型層
1cと基体1aとからなる像支持体としての転写材1におい
て電子写真複写機の転写特性を向上させる目的で少なく
ともトナー像転写面に低抵抗処理を施す必要がある。本
発明によるトナー像転写方法および像支持体はトナー像
としてフルカラー画像を用いる時最大の効果が発生す
る。したがって、第5図に示したような多重転写方式を
用いるカラー複写機において画像形成が良好に行なえる
低抵抗処理を施す必要がある。その条件とは、転写面の
表面抵抗が1×109〜1×1011Ω、転写裏面の表面抵抗
が1×1010〜1×1012Ωを満足することである。低抵抗
処理剤として用いることのできるものとしてノニオン
系、カチオン系の公知の帯電防止剤や、半極性構造より
成るホウ素−酸素(B−O)結合体(商品名:ボロンポ
リマー、(株)ボロン インターナショナル) を用いることもできる。転写材1上に形成されるトナー
像Tのトナー材質としては、そのトナー樹脂の軟化点SP
2が130℃〜170℃でありその樹脂成分がポリエステル系
または、スチレン−アクリル共重合系であることが好ま
しい。特に有彩色トナーとしてイエロー、マゼンタ、シ
アンを用いてフルカラーのトナー像を形成しようとする
場合には、前述した加圧加熱時の温度TPに対しトナー軟
化点SP2はTPより低くまた、TP−SP2の値が大きいほどカ
ラーとしての色再現が良くなる。このためのTP−SP2の
値としては55℃〜60℃が好ましい。またトナーの色とし
ては一般的な黒及び近年実用化され始めた白さらに従来
から実用化されているブルー、グリーン、レッド等を使
い分けることでより多様な色合をもつカラートナー像が
作成可能となる。第5図に示したフルカラー複写機に用
いられるトナーに付いて説明する。
カラー画像またはフルカラー画像の形成において、シ
ャープメルトなトナーを使用することにより、複写物の
色再現範囲を広め、原稿の多色またはフルカラー像に忠
実なカラーコピーを良好に得ることができる。
トナーは、ポリエステル樹脂またはスチレン−アクリ
ルエステル樹脂のごとき結着樹脂、着色剤(染料、昇華
性染料)、荷電制御剤のごときトナー形成用材料を溶融
混練、粉砕、分級することにより製造される。必要とあ
らば、トナーに各種外添剤(例えば、疎水性コロイダル
シリカ)を添加する外添工程を付加してもよい。
カラートナーは、定着性及びシャープメルト性を考慮
すると、結着樹脂としてポリエステル樹脂を使用したも
のが好ましい。シャープメルト性ポリエステル樹脂と
は、ジオール化合物とジカルボン酸とから合成される分
子の主鎖にエステル結合を有する高分子化合物が例示さ
れる。
(式中Rはエチレンまたはプロピレン基であり、x,yは
それぞれ1以上の正の整数であり、かつx+yの平均値
は2〜10である。)で代表されるビスフェノール誘導体
もしくはその置換体をジオール成分とし、2価以上のカ
ルボン酸またはその無水物またはその低級アルキルエス
テルとからなるカルボン酸成分(例えばフマル酸、テレ
フタル酸、トリメリット酸、ピロメッリト酸など)とを
少なくとも共縮重合したポリエステル樹脂がシャープな
溶融特性を有するので好ましい。ポリエステル樹脂の軟
化点は75〜150℃、好ましくは80〜120℃が良い。ポリエ
ステル樹脂を結着樹脂として含有するトナーの軟化特性
を第10図に示す。軟化点の測定法に関して以下に説明す
る。
フローテスターCFT−500A型(島津製作所製)を使用
し、ダイ(ノズル)の直径0.2mm、厚み1.0mmとして20Kg
の押し出し加重を加え初期設定温度70℃出、予熱時間30
0秒の後、6℃/分の速度で等速昇温したとき、描かれ
るトナーのプランジャー降下量−温度曲線(以後軟化S
字曲線という)を求める。資料となるトナーは1〜3g精
秤した微粉末を用い、プランジャー断面積は10cm2とす
る。軟化S字曲線は第10図のようなカーブとなる。等速
昇温するに従い、トナーは徐々に加熱され、流出が開始
される(プランジャー降下A→B)。さらに昇温すると
溶融状態となったトナーは大きく流出し(B→C→D)
プランジャー降下が停止し終了する。
S字曲線の高さHは全流出量を示し、H/2のC点に対
応する温度T0はその試料(例えば、トナーまたは樹脂)
の軟化点を示す。
トナーおよび結着樹脂がシャープメルト性を有するか
否かは、トナーまたは結着樹脂の見掛けの溶融粘度を測
定することにより判定できる。
本発明に適用できるトナーの溶融粘度は、90〜150℃
において103〜5×102ポイズであることが望ましい。さ
らに、本発明においてシャープメルト性を揺するトナー
または結着樹脂とは、見掛けの溶融粘度が103ポイズを
示すときの温度をT1、5×102ポイズを示すときの温度
をT2とした時 T1=90〜150℃ |ΔT|=|T1−T2|=5〜20℃ の条件を満たすもの言い、本発明ではシャープメルト性
を有するトナーを用いることが望ましい。
トナー及び結着樹脂の見掛けの溶融粘度は、前述のフ
ローテスターCFT−500A型を使用して測定することがで
きる。
本発明において、像支持体の剥離層の軟化点SP1は少
なくともトナー像を像受容体に形成するまでの工程にお
いて像支持体に加えられる温度をTPとすると SP1≧TP+30℃ の関係を有しTPは 90℃≦TP≦170℃ の範囲とすることが好ましい。ここで、TP<90℃である
とトナーが軟化しないのでトナーは像支持体上に定着、
または像受容体上に転写しにくくなり、転写したとして
も像受容体を折り曲げたりすればトナーは欠落してしま
う。また、TP>170℃であるとトナーが溶け過ぎること
により、画像がにじみ、画像品位がはなはだしく低下す
ることになる。90℃≦TP≦170℃とすれば剥離層にトナ
ーが密着し、良好な定着、転写が行える。
一方、SP1=TPで像支持体を熱定着、または像支持体
から像受容体への転写を行うと像支持体上の剥離層が軟
化しているので像形成部以外の剥離層全面が定着器のロ
ーラ等、または像受容体へ転写してしまう。0℃<SP1
−TP<30℃においてはSP1−TPが大きくなるにつれて上
述した剥離層の転写率が徐々に減ってくる。この範囲で
は熱定着時または転写時の圧力その他の条件によって剥
離層の転写率は異なり、必ずしも本発明に使用すること
ができないことはない。また、本発明者らの実験によれ
ば、熱定着または転写において、圧力が4kg/cm2よりも1
kg/cm2の方が剥離層が移行しやすい。即ち圧力が低い方
が剥離層が移行しにくく、これを考慮すれば実用範囲は
広いことがわかった。さらに、SP1−TP≧30℃であれば4
kg/cm2以下の圧力下でも像形成部以外の剥離層は移行し
なかった。このようにSP1≧TP+30℃であればトナー像
形成部以外での剥離層の移行がなく、本発明に適してい
る。
本発明に利用できるトナー像受容体Pとしては、転写
条件の熱により劣力せず、またこの材料にトナーが転写
方法の助けにより接着する材料を使用できる。トナー像
受容体Pとして用いることができる材料として最もその
応用範囲が広いのは紙である。ここで言う紙とは一般
紙、アート紙、コート紙等を指すがこれらの紙において
は、電子写真複写機に通紙できないまたはできにくい厚
さの紙である厚さ120μm以上の紙をも含む。
紙ではない適当な材料の代表例にはガラス、スチール
およびアルミニウムのごとき金属、陶磁器材料、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリカーボネート、アクリロニ
トリル重合体のごときポリエステル、ABS、ブタジエン
およびポリウレタンのごときエラストマーから形成され
た重合体物質がある。木または皮革のごとき天然物質か
ら形成された材料もまた本発明によるトナー像受容体製
造に適する種類のものである。勿論、綿や合成繊維など
の布に対しても有効である。
(実施例1) 転写材1の基体として100μm厚みの二軸延伸ポリエ
チレンテレフタレート(PET)フィルム(ユニチカ
(株)社製 エンブレット)を用いた。
PETの一方の面に離型層を形成するために樹脂成分と
してブチル化尿素メラミン共縮合樹脂70部(三井東圧
(株)社製 ユーバン134)、エポキシ樹脂10部(シェ
ル化学社製 エピコート1001)、油変性アルキッド樹脂
20部(大日本インキ(株)社製 ベッコゾールER−3400
−60)の合計100重量部をnブチルアルコールとキシロ
ールを3対7に混合した混合溶剤で希釈し、乾燥塗膜厚
みが0.5〜2μmとなるようにPETフィルムに塗布し、17
0℃で40秒間加熱し、離型層を形成した。
上記離型層のさらに上に剥離層を形成するために平均
重合度140のアセチルセルロースをアセトンを溶媒とし
て塗工厚み1〜2μmとなるよう塗布した。この剥離層
の軟化点は215℃であった。
PETフィルムの離型層を形成した面とは反対側の面に
は電子写真複写機内の搬送性を良好にするためのマット
層を形成するため樹脂成分としてメチル化メラミン樹脂
50部(三和ケミカル(株)社製 ニカラックMX−48
5)、エポキシ樹脂20部(シェル化学社製 エピコート1
004)、オイルフリーアルキッド樹脂30部(大日本イン
ク(株)社製 ベッコライトM−6003−60),シリカ粉
末5部(富士デビリン(株)社製 サイロイド308)、
更に硬化助剤としてパラトルエンスルホン酸10部の合計
115重量部をnブチルアルコールとキシロールを3対7
に混合した混合溶剤で希釈し、乾燥塗膜厚みが3〜4μ
mとなるようにPETフィルムに塗布し、170℃で40秒間加
熱し、マット層を形成した。
上記マット層面および剥離層面には電子写真複写機に
対する適正を上げるための静電処理を行なうために、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン0.5%溶液を10g/m2
布した。
画像形成用のトナーとして軟化点110℃のポリエステ
ルをバインダーとしてこれにイエロー、シアン、マゼン
タ、ブラックの各色を呈する色材および荷電制御剤など
を溶融混練、粉砕、分級したものをトナーとした。この
トナーを用いて前述のカラー電子写真複写機を用いて上
記転写材にフルカラートナー像を形成した。次に厚さ1m
mの紙にこのフルカラートナー像画が対向接触するよう
に転写材1を当て(株)羽島製のプレスマシンMS−84A
型に掛け、プレス圧1t、温度120℃にして厚紙への転写
を行なった。約10秒の加熱加圧の後転写材及び厚紙がほ
ぼ室温になって後に転写材を厚紙から引き剥した。得ら
れた厚紙上の画像はトナー像形成部のみその表面に前述
した剥離層を有し表面に光沢を有する転写画像が形成さ
れた。
(実施例2) 転写材1の基体として100μm厚み二軸延伸ポリエチ
レンテレフタレート(PET)フィルム(ユニチカ(株)
社製 エンブレット)を用いた。PETの一方の面にマッ
ト化された離型層を形成するために樹脂成分としてブチ
ル化尿素メラミン共縮合樹脂70部(三井東圧(株)社製
ユーバン134)、エポキシ樹脂10部(シェル化学社製
エピコート1001)油変性アルキッド樹脂20部(大日本
インキ(株)社製 ベッコゾールER−3400−60)、シリ
カ粉末5部(富士デビリン(株)社製 サイロイド230
8)の合計105重量部をnブチルアルコールとキシロール
を3対7に混合した混合溶剤で希釈し、乾燥塗膜厚みが
3〜4μmとなるようにPETフィルムに塗布し、170℃で
40秒間加熱し、離型層を形成した。
上記離型層のさらに上に剥離層を形成するために平均
重合度140のアセチルセルロースをアセトンを溶媒とし
て塗工厚み0.5〜2μmとなるよう塗布した。この剥離
層の軟化点は215℃であった。
PETフィルムの離型層を形成した面とは反対側の面に
は電子写真複写機内の搬送性を良好にするためのマット
層を形成するため樹脂成分としてメチル化メラミン樹脂
50部(三和ケミカル(株)社製 ニカラックMX−48
5)、エポキシ樹脂20部(シェル化学社製 エピコート1
004)、オイルフリーアルキッド樹脂30部(大日本イン
キ(株)社製 ベッコライトM−6003−60),シリカ粉
末5部(富士デビリン(株)社製 サイロイド308)、
更に硬化助剤としてパラトルエンスルホン酸10部の合計
115重量部をnブチルアルコールとキシロールを3対7
に混合した混合溶剤で希釈し、乾燥塗膜厚みが3〜4μ
mとなるようにPETフィルムに塗布し、170℃で40秒間加
熱し、マット層を形成した。
上記マット層面および剥離層面には電子写真複写機に
対する適正を上げるための静電処理を行なうために、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン0.5%溶液を10g/m2
布した。画像形成用のトナーとして軟化点110℃のポリ
エステルをバインダーとしてこれにイエロー、シアン、
マゼンタ、ブラックの各色を呈する色材および荷電制御
剤などを溶融混練、粉砕、分級したものをトナーとし
た。このトナーを用いて前述のカラー電子写真複写機を
用いて上記転写材にフルカラートナー像を形成した。次
に厚さ1mmの紙にこのフルカラートナー像画が対向接触
するように転写材1を当て(株)羽島製のプレスマシン
MS−84A型に掛け、プレス圧1t、温度120℃にして厚紙へ
の転写を行なった。約10秒の加熱加圧の後転写材及び厚
紙がほぼ室温になって後に転写材を厚紙から引き剥し
た。得られた厚紙上の画像はトナー像形成部のみその表
面に前述した剥離層を有しその表面がツヤ消し状の表面
を有する転写画像が形成された。
(実施例3) 転写材1の基体として100μm厚みのポリサルホン(P
SF)フィルムを用いた。
PSFの一方の面に剥離層を形成するために平均重合度1
40のアセチルセルロースをアセトンを溶媒として塗工厚
み0.5〜2μmとなるように塗布した。この剥離層の軟
化点は215℃であった。
PSFフィルムの離型層を形成した面とは反対側の面に
は電子写真複写機内の搬送性を良好にするためのマット
層を形成するため樹脂成分としてメチル化メラミン樹脂
50部(三和ケミカル(株)社製 ニカラックMX−48
5)、エポキシ樹脂20部(シェル化学社製 エピコート1
004)、オイルフリーアルキッド樹脂30部(大日本イン
キ(株)社製 ベッコライトM−6003−60),シリカ粉
末5部(富士デビリン(株)社製 サイロイド308)、
更に硬化助剤としてパラトルエンスルホン酸10部の合計
115重量をnブチルアルコールとキシロールを3対7に
混合した混合溶剤で希釈し、乾燥塗膜厚みが3〜4μm
となるようにPSFフィルムに塗布し、170℃で40秒間加熱
し、マット層を形成した。
上記マット層面および剥離層面には電子写真複写機に
対する適正を上げるための静電処理を行なうために、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン0.5%溶液を10g/m2
布した。
画像形成用のトナーとして軟化点110℃のポリエステ
ルをバインダーとしてこれにイエロー、シアン、マゼン
タ、ブラックの各色を呈する色材および荷電制御材など
を溶融混練、粉砕、分級したものをトナーとした。この
トナーを用いて前述のカラー電子写真複写機を用いて上
記転写材にフルカラートナー像を形成した。次に厚さ1m
mの紙にこのフルカラートナー像画が対向接触するよう
に転写材1を当て(株)羽島製のプレスマシンMS−84A
型に掛け、プレス圧1t、温度120℃にして厚紙への転写
を行なった。約10秒の加熱加圧の後転写材及び厚紙がほ
ぼ室温になって後に転写材を厚紙から引き剥した。得ら
れた厚紙上の画像はトナー像形成部のみその表面に前述
した剥離層を有しその表面に光沢を有する転写画像が形
成された。
(実施例4) 転写材1の基体として100μm厚みのポリサルホン(P
SF)フィルムを用い少なくとも一方の面には#400番相
当のプラスト用砂を用いて凹凸の高低差の平均が約1〜
1.5μmとなるようにサンドブラスト処理を行った。
サンドブラスト処理を行なった面に剥離層を形成する
ために平均重合度140のアセチルセルロースをアセトン
を溶媒として塗工厚み0.5〜2μmとなるように塗布し
た。この剥離層の軟化点は215℃であった。
PSFフィルムの離型層を形成した面とは反対側の面に
は電子写真複写機内の搬送性を良好にするためのマット
層を形成するため樹脂成分としてメチル化メラミン樹脂
50部(三和ケミカル(株)社製 ニカラックMX−48
5)、エポキシ樹脂20部(シェル化学社製 エピコート1
004)、オイルフリーアルキッド樹脂30部(大日本イン
キ(株)社製 ベッコライトM−6003−60),シリカ粉
末5部(富士デビリン(株)社製 サイロイド308)、
更に硬化助剤としてパラトルエンスルホン酸10部の合計
115重量部をnブチルアルコールとキシロールを3対7
に混合した混合溶剤で希釈し、乾燥塗膜厚みが3〜4μ
mとなるようにPSFフィルムに塗布し、170℃で40秒間加
熱し、マット層を形成した。
上記マット層面および剥離層面には電子写真複写機に
対する適正を上げるための静電処理を行なうために、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン0.5%溶液を10g/m2
布した。画像形成用のトナーとして軟化点110℃のポリ
エステルをバインダーとしてこれにイエロー、シアン、
マゼンタ、ブラックの各色を呈する色材および荷電制御
材などを溶融混練、粉砕、分級したものをトナーとし
た。このトナーを用いて前述のカラー電子写真複写機を
用いて上記転写材にフルカラートナー像を形成した。次
に厚さ1mmの紙にこのフルカラートナー像画が対向接触
するように転写材1を当て(株)羽島製のプレスマシン
MS−84A型に掛け、プレス圧1t、温度120℃にして厚紙へ
の転写を行なった。約10秒の加熱加圧の後転写材及び厚
紙がほぼ室温になって後に転写材を厚紙から引き剥し
た。得られた厚紙上の画像はトナー像形成部のみその表
面に前述した剥離層を有し表面にツヤ消し効果を有する
転写画像が形成された。
(実施例5) 転写材1の基体として100μm厚み二軸延伸ポリエチ
レンテレフタレート(PET)フィルム(ユニチカ(株)
社製 エンブレット)を用いた。
PETの一方の面にマット化された離型層を形成するた
めに樹脂成分としてブチル化尿素メラミン共縮合樹脂70
部(三井東圧(株)社製 ユーバン134)、エポキシ樹
脂10部(シェル化学社製 エピコート1001)、油変性ア
ルキッド樹脂20部(大日本インキ(株)社製 ベッコゾ
ールER−3400−60)の合計100重量部をnブチルアルコ
ールとキシロールを3対7に混合した混合溶剤で希釈
し、乾燥塗膜厚みが0.5〜2μmとなるようにPETフィル
ムに塗布し、170℃で40秒間加熱し、離型層を形成し
た。
上記離型層のさらに上に剥離層を形成するために平均
重合度140のアセチルセルロースをアセトンを溶媒とし
て塗工厚み0.5〜2μmとなるよう塗布した。この剥離
層の軟化点は215℃であった。
PETフィルムの離型層を形成した面とは反対側の面に
は電子写真複写機内の搬送性を良好にするためのマット
層を形成するため樹脂成分としてメチル化メラミン樹脂
50部(三和ケミカル(株)社製 ニカラックMX−48
5)、エポキシ樹脂20部(シェル化学社製 エピコート1
004)、オイルフリーアルキッド樹脂30部(大日本イン
キ(株)社製 ベッコライトM−6003−60),シリカ粉
末5部(富士デビリン(株)社製 サイロイド308)、
更に硬化助剤としてパラトルエンスルホン酸10部の合計
115重量部をnブチルアルコールとキシロールを3対7
に混合した混合溶剤で希釈し、乾燥塗膜厚みが3〜4μ
mとなるようにPETフィルムに塗布し、170℃で40秒間加
熱し、マット層を形成した。
上記マット層面および剥離層面には電子写真複写機に
対する適正を上げるための静電処理を行なうために、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン0.5%溶液を10g/m2
布した。画像形成用のトナーとしてスチレン・アクリル
共重合体をバインダーとする赤および黒のトナーを用
い、キャノン製電子写真複写機NP1215で2色の画像をこ
の転写材上に形成した。このときのトナー像の厚みは18
μmであった。次に厚さ1mmのアクリル板にこの2色の
トナー像画が対向接触するように転写材1を当てハンデ
ィーアイロンにて温度120℃でこのアクリル板への転写
を行なった。約10秒の加熱加圧の後転写材及びアクリル
板がほぼ室温になって後に転写材をアクリル板から引き
剥した。得られたアクリル板上の画像はトナー像形成部
のみその表面に前述した剥離層を有し表面に光沢を有す
る転写画像が形成された。
以上のように、本発明によって、トナー像受容体上に
形成されるトナー像は、トナー像の表面のみ剥離層を有
し、しかもこの剥離層がトナー像の保護層としての機能
の有するトナー像受容体の製造方法が示された。
(発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、像支持体上の剥
離層はトナー像受容体上のトナー像形成部のみトナーと
共にトナー像受容体へ転写される。このためトナー像以
外の領域の剥離層は像受容体に転写されないのでトナー
像受容体表面の持つ風合いを生かしたトナー像転写が可
能となった。また、剥離層を加工すれば、トナー像受容
体表面の風合いや好みにあわせてトナー像表面の光沢度
を変えることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による基体と、剥離層とからなる像支
持体の構成を示す断面図、第2図は、本発明による像支
持体を用いてトナー像受容体へトナー像を転写する際の
原理を説明する断面図、第3図は、本発明によるマット
面をもつ基体と、剥離層とからなる像支持体の構成を示
す断面図、第4図は、本発明による像支持体を用いてト
ナー像受容体へトナー像を転写する際の原理を説明する
断面図、第5図は、本発明による像支持体にトナー像を
形成するのに用いる電子写真複写機の断面図、第6図
は、本発明による基体と、離型層および剥離層からなる
像支持体の構成を示す断面図、第7図は、本発明による
像支持体を用いてトナー像受容体へトナー像を転写する
際の原理を説明する断面図、第8図は、本発明による基
体と、剥離層側がマット面である離型層および剥離層か
らなる像支持体の構成を示す断面図、第9図は、本発明
による像支持体を用いてトナー像受容体へトナー像を転
写する際の原理を説明する断面図、第10図は、本発明に
トナーに適用可能な電子写真複写機用のトナーの特性を
示す説明図。 図において、1は転写材、1aは基体、1bは剥離層、1cは
離型層、Tはトナー像、Pは像受容体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−202472(JP,A)

Claims (28)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも基体と表面に剥離層を有する像
    支持体を用い、この剥離層上にトナー像を支持させて、
    像支持体のトナー像が像受容体に接触するように対向配
    置した状態で、少なくともトナー像を像受容体に形成す
    るまでの間、剥離層の軟化点をSP1とし、像支持体に加
    えられる温度をTPとしたとき、 SP1≧TP+30℃ の関係を有しTPは 90℃≦TP≦170℃ の範囲である条件の下で加熱加圧し、像受容体にトナー
    像とこのトナー像の部位に対応する剥離層のみを転写す
    ることを特徴とする像転写方法。
  2. 【請求項2】上記像支持体から剥離した剥離層の剥離面
    が鏡面になっていることを特徴とする請求項1記載の像
    転写方法。
  3. 【請求項3】上記像支持体から剥離した剥離層の剥離面
    がマット面になっていることを特徴とする請求項1記載
    の像転写方法。
  4. 【請求項4】上記剥離層がセルロース系の材料より成る
    ことを特徴とする請求項1記載の像転写方法。
  5. 【請求項5】上記剥離層の厚さが0.1〜5μmであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の像転写方法。
  6. 【請求項6】上記基体が樹脂フィルムより成ることを特
    徴とする請求項1記載の像転写方法。
  7. 【請求項7】上記トナー像を形成するトナーが白、黒お
    よび有彩色の少なくとも1種のトナーから成ることを特
    徴とする請求項1記載の像転写方法。
  8. 【請求項8】上記トナー像形成に用いるトナーの90〜15
    0℃における溶融粘度が103〜5×102ポイズであること
    を特徴とする請求項7記載の像転写方法。
  9. 【請求項9】上記トナーの樹脂成分がポリエステル系ま
    たは、スチレン−アクリル共重合系であることを特徴と
    する請求項7記載の像転写方法。
  10. 【請求項10】上記像支持体は上記基体と上記剥離層と
    の間に剥離層が像支持体より剥離しやすくするための剥
    離層を有することを特徴とする請求項1記載の像転写方
    法。
  11. 【請求項11】上記離型層の厚さを0.1〜10μmとした
    ことを特徴とする請求項10記載の像転写方法。
  12. 【請求項12】上記離型層をシリコン樹脂およびフッ素
    化重合体よりなる群から選択することを特徴とする請求
    項10記載の像転写方法。
  13. 【請求項13】上記基体の、上記剥離層と反対に位置す
    る面にマット面を形成したことを特徴とする請求項1記
    載の像転写方法。
  14. 【請求項14】上記像支持体の少なくとも一方の面に静
    電防止処理を施したことを特徴とする請求項1記載の像
    転写方法。
  15. 【請求項15】少なくとも基体、トナー像を支持するこ
    とが可能な剥離層とを有し、上記トナー像を支持した像
    支持体から像受容体にトナー像を形成する像支持体にお
    いて、少なくともトナー像を上記像受容体に形成するま
    での工程において上記剥離層の軟化点をSP1は、上記像
    支持体に加えられる温度をTPとすると SP1≧TP+30℃ の関係を有しTPは 90℃≦TP≦170℃ の範囲であることを特徴とする像支持体。
  16. 【請求項16】上記基体から剥離した剥離層の剥離面が
    鏡面になっていることを特徴とする請求項15記載の像支
    持体。
  17. 【請求項17】上記基体から剥離した剥離層の剥離面が
    マット面であることを特徴とする請求項15記載の像支持
    体。
  18. 【請求項18】上記剥離層がセルロース系の材料より成
    ることを特徴とする請求項15記載の像支持体。
  19. 【請求項19】上記剥離層の厚さが0.1〜5μmである
    ことを特徴とする請求項15記載の像支持体。
  20. 【請求項20】上記基体が樹脂フィルムより成ることを
    特徴とする請求項15記載の像支持体。
  21. 【請求項21】上記トナー像を形成するトナーが白、黒
    および有彩色の少なくとも1種のトナーから成ることを
    特徴とする請求項15記載の像支持体。
  22. 【請求項22】上記トナー像形成に用いるトナーの90〜
    150℃における溶融粘度が103〜5×102ポイズであるこ
    とを特徴とする請求項21記載の像支持体。
  23. 【請求項23】上記トナーの樹脂成分がポリエステル系
    または、スチレン−アクリル共重合体系であることを特
    徴とする請求項21記載の像支持体。
  24. 【請求項24】上記像支持体は上記基体と剥離層との間
    に剥離層が基体より剥離しやすくするための離型層を有
    することを特徴とする請求項15記載の像支持体。
  25. 【請求項25】上記離型層の厚さを0.1〜10μmとした
    ことを特徴とする請求項24記載の像支持体。
  26. 【請求項26】上記離型層をシリコン樹脂およびフッ素
    化重合体よりなる群から選択することを特徴とする請求
    項24記載の像支持体。
  27. 【請求項27】上記基体の、上記剥離層と反対に位置す
    る面にマット面を形成したことを特徴とする請求項15記
    載の像支持体。
  28. 【請求項28】上記像支持体の少なくとも一方の面に静
    電防止処理を施したことを特徴とする請求項15記載の像
    支持体。
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