JP2005173231A - 電子写真用再転写材 - Google Patents
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Abstract
【課題】 2次転写材への再転写が容易かつ良好で、かつ電子写真装置内の通紙搬送性が良好な画像再転写シートを提供すること。
【解決手段】 離型剤を用いない定着装置を使用した電子写真装置に使用する転写材において、高離型性の表面を有する基体上に、熱可塑性樹脂を含有するカバー層を有する画像再転写シートにおいて、表面粗さRzが10〜20μmである画像再転写シート。
【選択図】 図1
【解決手段】 離型剤を用いない定着装置を使用した電子写真装置に使用する転写材において、高離型性の表面を有する基体上に、熱可塑性樹脂を含有するカバー層を有する画像再転写シートにおいて、表面粗さRzが10〜20μmである画像再転写シート。
【選択図】 図1
Description
本発明は、一旦形成した画像を加熱・加圧によって2次転写材に再転写する画像再転写シートに関し、特に、電子写真装置、静電記録装置等により形成したフルカラートナー像を再転写する画像再転写シートに関する。
従来、一般的なフルカラー画像形成方法では、感光ドラムの感光体を均一に帯電し、原稿のマゼンタ画像信号にて変調されたレーザー光により画像露光を行って感光ドラム上に静電潜像を形成し、マゼンタ現像器により静電潜像の現像を行い、感光ドラム上にマゼンタトナー画像を形成、この感光ドラムに現像されたマゼンタトナーを、転写帯電器によって搬送されてきた被記録材上に転写し、マゼンタ画像を形成する。
次に、上記の現像・転写を行った後の感光ドラムは、除電用帯電器で除電されクリーニングされた後、再び一次帯電器によって帯電され、上記と同様にして感光ドラム上のシアントナー画像の形成、及び前記のマゼンタトナー画像が転写されている被記録材上へのシアントナー画像の転写を行い、更にイエロー色、ブラック色と順次同様に行って、4色のトナー画像を被記録材上に転写する。更に、4色のトナー画像が形成された被記録材を定着ローラーの如き定着手段により、熱及び圧力の作用で定着させフルカラー画像を形成する。
近年、この様な画像形成装置は、単に一般に言うオリジナル原稿を複写するための事務処理用複写機だけにとどまらず、コンピュータの出力装置としてのプリンター、或いは個人向けのパーソナルコピーという分野で使われ始めている。また、この様なレーザービームプリンターに代表される分野以外にも、基本エンジンを応用した普通紙ファックスへの展開も急激に発展をとげつつある。
そのため、上記したような画像形成装置では、より小型及び軽量、更により高速、高画質及び高信頼性が追求されてきており、装置は種々の点でよりシンプルな要素で構成される様になってきている。その結果、トナーに要求される性能もより高度になり、トナーの性能向上が達成されなければ、より優れた画像形成装置が成り立たなくなってきている。
近年、多様な複写のニーズに伴い、カラー複写に対する需要も急増しており、オリジナルカラー画像をより忠実に複写するため、更に一層の高画質及び高解像度が望まれている。これらの観点から、カラー画像形成方法に使用されるトナーでは、熱を印加した際の溶融性及び混色性が良いことが必要であり、軟化点が低く、且つ溶融温度の低いシャープメルト性の高いトナーが要望される。この様なシャープメルト性が高いトナーを使用することによって、複写物の色再現範囲を広めることができ、原稿像に忠実なカラーコピーを得ることができる。
しかしながら、この様なシャープメルト性の高いカラートナーは、一般に定着ローラーとの親和性が高く、定着ローラーにオフセットし易い傾向にある。特に、カラー画像形成装置における定着手段の場合には、記録材上にマゼンタトナー、シアントナー、イエロートナー及びブラックトナーから成る複数層のトナー層が形成されるため、トナー層厚の増大から更にオフセットが発生し易い傾向にある。
従来、定着ローラーからのトナーの離型性を向上させるため、例えば定着ローラー表面をトナーに対して離型性の優れた材料(例えば、シリコーンゴムやフッ素系樹脂)で形成し、更にその表面をオフセット防止及びローラー表面の疲労を防止するために、シリコーンオイル、フッ素オイルの如き離型性の高い液体の薄膜で被覆することが行われている。この方法は、トナーのオフセットを防止する点では極めて有効であるが、オフセット防止用液体を供給するための装置が必要となり、定着装置が複雑になると共にこの塗布されたオイルが定着ローラーを構成している層間の剥離を引き起こし、結果的に定着ローラーの短寿命化を促進するという問題が生じる。
従って、上記の問題を解決した画像定着時にオイル塗布を必要としない定着システムの確立、及びそれを達成するための新規なトナーの開発にかかる期待は大きいものがある。
上記の課題に対し、ワックスの如き離型剤を含有したトナーが、特開昭61−273554号公報に開示されている。ワックスが含有されているトナーでは、低温で溶融するワックスによりトナー中の熱伝導性が向上し、その結果、低温定着が可能となる。更に好ましいことには、定着時に融解したワックスが離型剤としても働くため、定着ローラーにオイルの如き離型剤を塗布することなく、高温オフセットを防止することが可能である。
また、近年の多様な複写のニーズに伴い、被記録材として各種の紙類やコーティング紙、プラスチックフィルムが用いられる。中でも、電子写真装置等によってトナー像を形成し、少なくともこのトナーが脱落しない程度に定着させ、定着後の画像再転写シートを2次転写材(布等)にトナー像が正対するように重ね合わせた状態でトナー及び画像再転写シートの下塗り層が軟化する温度まで加熱・加圧し、この後冷却し、トナー像と下塗り層を2次転写材側に残したまま剥離層を有する紙等を剥がし、再転写を終了する画像最転写用紙の要望も同時に高まりつつある。
しかし、上記定着装置における転写材の要望は厳しく転写材の工夫が必要となる。
通常この転写材に構成されるものとしては、方式に使用する下塗り層は熱可塑性樹脂からなり、トナー樹脂と同一またはこれに近い軟化点特性を持つ樹脂が選択される。布等への接着はこの樹脂の軟化により行われるので、実質上は接着力が弱く、柔軟性にも乏しい。特開昭52−82509号公報では、この点を改善すべく熱可塑性樹脂中に可塑剤を混入し、樹脂皮膜の柔軟性を向上させ、トナー樹脂の布等への再定着性を確保している。
しかし、可塑剤を混入すると、再転写が終了した後もトナー樹脂が軟化し易く、再転写した画像が他のものと接触した際に付着したり、あるいは2次転写材を折曲げると被再転写面同士が張り付いてしまう場合がある。
更に、熱可塑性樹脂層中に水酸基を含む基を有する芳香族炭化水素を含有させる方法もあるが、加熱・加圧が低くても転写してしまうために、電子写真装置内での通紙搬送性不良が発生する。
また、特開平10-207101に示すように表面粗さを3〜10μmに規程する方法もあるが、この場合、定着装置に離型剤に混入していること前提としているため、このような転写材を離型剤無しの定着装置に通紙させると巻きつきが発生してしまう。
従って、画像定着時にオイル塗布を必要としない定着システムをせっかく確立しても、現状において通紙搬送性を確保できない。
本発明は、上述の従来技術の課題を解決するためになされたものである。
本発明の目的は、2次転写材への再転写が容易かつ良好で、かつ電子写真装置内の通紙搬送性が良好な画像再転写シートを提供することにある。
即ち、本発明は、高離型性の表面を有する基体上に、熱可塑性樹脂を含有するカバー層を有する画像再転写シートにおいて、表面粗さRzが10〜20μmであることを特徴とする画像再転写シートである。
本発明においては、表面粗さを規定することで機内搬送時の接触面積を少なくし、搬送不良を防ぎ、また熱可塑性樹脂の特性が損なわれないため優れた再転写性が得られる。
通常画像表面があれると画像上問題が発生するが、近年のオフィスカラーをターゲットにした画像形成方法ではピクトリアルカラーとの使い分けが一般的なものとなっている。
以上説明したように、本発明によれば、離型剤をもたない電子写真装置内の通紙搬送性が良好で、画像に悪影響を及ぼさず、しかも布、木等の2次転写材に再転写十分できる、特にフルカラー像の再転写に非常に有用な画像再転写シートが得られる。
本発明の実施例を図面を用いて以下に説明する。
図1は、本発明の画像再転写シート(トナー像転写体)の一実施例を示す模式的横断面図である。この画像再転写シート1は基体2上に、剥離層3、カバー層4を順次積層してなる。
基体2は、紙、フィルム素材等からなる耐熱性の基体であり、具体的には、一般上質紙、中質紙、片コート紙等の紙を好適に使用できる。この基体2自体の体積固有抵抗は、通常の電子写真装置に用いることが可能な範囲である108 〜1011Ωcm程度に調整されていることが好ましい。また、紙以外のポリエチレンテレフタレートフィルム等の耐熱フィルムも使用できる。
更に、カール防止のために裏面に目止め層を設けることもできる。
基体2上に形成される剥離層3は、再転写時にカバー層を2次転写材7側に残すことが可能な高離型性の表面を得るための層である。即ち、本発明でいう高離型性の表面とは、後述する再転写工程において、カバー層が2次転写材側に移行可能な程度に低接着力の表面をいう。例えば、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、その他の低表面エネルギーを呈する樹脂を好適に使用できる。図1に示す実施例においては、基体2と剥離層3とが本発明でいう「高離型性の表面を有する基体」を構成しており、具体的には市販のシリコーンコート紙等が好適に使用できる。ただし、本発明はこれに限定されず、上述の機能を奏し得る構成であれば種々の構成の態様が可能である。
剥離層3上に形成されるカバー層4は、熱可塑性樹脂を含有する。このカバー層4の詳細については後述する。
図1に示す画像再転写シート1は、電子写真装置等で形成したトナー像5を再転写するためのものであり、電子写真装置等に通紙可能なシート形状を有する。以下、本発明の画像再転写シートを用いてトナー像を再転写する方法について例示説明する。
まず図1に示すように、画像再転写シート1のカバー層4上(A面)に、常用の電子写真方法によってトナー像5を形成する。次いで図2に示すように、布等の2次転写材(最終転写材)7にトナー像5を正対させて接触させる。この接触した状態で、画像再転写シート1の基体2側(B面)から業務用に使用していて非常に圧力のかかりやすいプレスマシーンにて加熱・加圧し、その後冷却する。次いで、基体2を引き剥がせば、図3に示すように、トナー像5及びカバー層4を2次転写材7側に残しつつ、剥離層3を有する基体2を除去でき、この結果、2次転写材7へのトナー像5の転写及び固着が達成される。
次に、カバー層4について詳述する。このカバー層4は、上述したように、再転写工程においてトナー像5と共に2次転写材7側に転写移行する転写層であり、かつトナー像5の2次転写材7への固着を維持する層である。従って、このカバー層4に含有させる熱可塑性樹脂としては、アイロン等の比較的低温の加熱装置によって容易に軟化しかつ十分な流動状態になる樹脂を選ぶことが好ましい。例えば、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエステル等を好適に使用できる。具体的な基準としては、加熱温度としては(例えば180℃設定)によって転写紙自体が昇温する温度50〜120℃の範囲における樹脂の見掛け溶融粘度が、荷重10kg/cm2 、オリフィス1ml×1mmφの高荷式フローテスタ測定にて5×105 ポイズである点を持つ樹脂が好ましい。更に、50〜100℃の領域で見掛け溶融粘度が5×105 ポイズの値になる点を持つ樹脂がより好ましい。市販品としては、商品名クリスボン4407、クリスボンAH−420(大日本インキ化学社製)等のイソシアネート変性ポリウレタンポリオールポリマーを好適に使用できる。
また、2次転写材が綿等の植物系天然繊維である場合、その風合いや密着性を考慮すると、カバー層4に含有させる熱可塑性樹脂としては、ポリウレタンが好適である。
また、樹脂としての伸び特性が400%未満のものがより好ましい。
また、再転写時の加圧力を低減するには、上記溶融状態に達するまでの粘度低下が著しく速い樹脂が好ましい。具体的基準としては5×105 ポイズを示す前後の温度においてその粘度の変化率が1×105 ポイズ/5℃以上の樹脂が好ましい。
カバー層4の厚さは、ある程度の表面粗さを確保する点から10μm以上が好ましく、更に15μm以上が好ましい。また、再転写される布等の風合い等の素材感を損なわず、樹脂膜が厚くなることによる画像再転写シートの柔軟性の低下あるいはひび割れの発生等を防ぐ点から30μm以下が好ましい。最適な厚さは20〜25μmである。
本発明の加熱加圧定着方法に用いられるトナーの構成について説明する。本発明の加熱定着方法に用いられるトナーは、オイルレス定着プロセス又はオイルの塗布量が少ない定着プロセスに適用するため、ワックス成分を含有している必要がある。
本発明で用いられるトナーに含有される離型剤としてのワックス成分としては、例えばパラフィン系ワックス、ポリオレフィン系ワックス及びこれらの変性物(例えば酸化物やグラフト処理物)、高級脂肪族、及びその金属塩、アミドワックスが挙げられるが何らこれに限定するものではない。
本発明において、トナーが含有するワックス成分の含有量は、トナーの結着樹脂100重量部に対し好ましくは、1乃至50重量部、より好ましくは5乃至45重量部であることが良い。
トナーが含有するワックス成分の含有量が1重量未満の場合には、オイルレス定着プロセス又はオイルの塗布量が少ない定着プロセスに適用した際のトナーの離型性が充分に得られ難く、オフセット現象が生じることがあり、50重量部より多い場合には、トナーの耐ブロッキング性及び保存性が低下する。
上記のワックス成分を含有するトナーは、重合性単量体、ワックス成分及び着色剤を少なくとも含有する単量体組成物を重合することによりトナー粒子を製造する重合トナー製法又は、結着樹脂、ワックス及び着色剤を少なくとも含むトナー構成材料を溶融混練、粉砕及び分級によりトナー粒子を製造する粉砕トナー製法のいずれのトナーの製造方法を用いて製造することも可能で有る。
本発明の重合トナー製法は、ワックス成分を多く含有するトナーの製法に有利であり、特に特に水系媒体中で上記単量体組成物を懸濁重合することによってトナー粒子を製造する懸濁重合トナー製法がトナー中に含有させるワックス成分の量を多くすることができることから好ましい。
上記の重合トナーに使用できる重合性単量体としては、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−エチルスチレンの如きスチレン系単量体;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ゾチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニルの如きアクリル酸エステル類;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチルの如きメタクリル酸エステル類その他のアクリロニトリル、メタクリコニトリル、アクリルアミドの如き単量体が挙げられる。
これらの単量体は単独で、又は2種以上を混合して使用し得る。上述の単量体の中でも、スチレン又はスチレン誘導体を単独で、又は他の単量体と混合して使用することがトナーの現像特性、及び耐久性の点から好ましい。
本発明で用いられるトナーに含有される着色剤としては、公知のものが使用でき、例えば、カーボンブラック;鉄黒;C.I.ダイレクトレッド1、C.I.ダイレクトレッド4、C.I.アシッドレッド1、C.I.ベーシックレッド1、C.I.モーダントレッド30、C.I.ソルベントレッド49、C.I.ソルベントレッド52、C.I.ダイレクトブルー1、C.I.ダイレクトブルー2、C.I.アシッドブルー9、C.I.アシッドブルー15、C.I.ベーシックブルー3、C.I.ベーシックブルー5、C.I.モーダントブルー7、C.I.ダイレクトグリーン6、C.I.ベーシックグリーン4、C.I.ベーシックグリーン6の如き染料;黄鉛、カドミウムイエロー、ミネラルファストイエロー、ネーブルイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ベンジジンオレンジG、カドミウムレッド、パーマネントレッド4R、ウォッチングレッドカルシウム塩、ブリリアントカーミン3B、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、キナクリドン、ジスアゾ系のイエロー顔料、フタロシアニンブルー、ファーストスカイブルー、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンGの如き顔料が挙げられる。本発明において重合法を用いてトナーを得る場合には、着色剤の持つ重合阻害性や水相移行性に注意を払う必要があり、好ましくは、表面改質、例えば、重合阻害のない物質による疎水化処理のごとく、表面改質を施しておいたほうが良い。
本発明の加熱定着方法について説明する。
本発明の加熱定着方法は、上記した様な構成を有する本発明の電子写真用光透過性被記録材上にトナー画像を加熱定着手段によって定着することを特徴とする。本発明に加熱定着方法を適用するのに好適な定着装置について説明する。
図6に加熱ローラー方式の定着装置の一例の概略図を示した。本例の装置は、図6に示す様に、内部にヒータ101a等の加熱手段を有する円筒状の加熱ローラー101がある。該加熱ローラー101は、定着時にあたって時計方向に回転する。
102は、円筒形状を有する加圧回転体としての圧着ローラーであり、定着にあたって加熱ローラー101に圧接しながら反時計方向に回転する。未定着トナーTがトナー像として付着している被加熱材としての被記録材Pは、搬送ベルト103によって図の右方より搬送されて、上記の加熱ローラー101と圧着ローラー102とによって押圧・加熱され、未定着トナーTが被記録材P上に定着して左方に排出される。
図6に示した104a及び104bは、加熱ローラー101または圧着ローラー102に被記録材Pが巻き付いて、被記録材Pの搬送不良を起こさない様にするための分離に用いられる分離爪である。又、106は適度の粘性を有したシリコンオイルの如き離型剤を含浸させたフェルト状のオイルパッドであり、105はブラシ状繊維を円筒状に植設したクリーニングローラーである。クリーニングローラー105は回転して加熱ローラー101の周面に付着したトナー残滓を除去すると共に、離型剤を加熱ローラー101の表面に適当に供給する。本発明において使用する加熱定着手段は、図2に示した様に別途オイルを供給する加熱定着手段であっても良いが、別途オイルを供給しないオイルレスタイプの加熱定着手段の方が好適である。このオイルレスタイプの加熱定着手段の場合にはオイルパッド106は必要ではない。
そこで、最初に述べた画像再転写シート1の表面粗さ8について説明する。画像再転写シート1のカバー層の表面粗さを調整するには、カバー層にシリカ等の表面を粗らすものを含有させる方法と、塗工工程上(シルクスクリーン印刷、バーコート法等)でカバー層の表面を粗らす方法がある。上記塗工方法に関しては後で詳細に説明する。つまり、表面粗さRz8が10〜20μmで良好な通紙搬送性及び再転写性が得られる。つまり、10μm未満では表面の粗さが不十分なため定着ローラーへの巻き付きを発生してしまう。
逆に、表面粗さRzが20μmを超えると画像のベタ画像を形成したときに転写不良が発生し、ピクトリアルカラーはもちろんのことオフィスカラーと呼ぶには不十分なものとなってしまう。
また、Rzを調整するためのシリカについて説明する。平均粒径が4〜10μmであることが好ましい。つまり、4μm未満のものが多くなると表面粗さが上記範囲内に収めるのが非常に難しくなる。また、平均粒径の10μmより大きいものが多くなると、表面が粗れ過ぎて上記範囲内にいれるのも難しくなる。
シリカの量に関しても、あまり多くなると、膜が硬くなり過ぎて熱可塑性樹脂を用いる意味がなくなるし、プレス機を使用しても入り込みは不十分である。また少な過ぎると表面の平均粗さが上記の範囲に収まりにくい。つまり、5〜10重量部であることが好ましく、6〜8重量部であることがより好ましい。
次に、シルクスクリーン印刷について説明する。
図4はスクリーン機の概略斜視図であり、図5はスクリーン印刷の工程を示す横断面図である。スクリーン印刷はスクリーン[網目状の織物(素材としては主にナイロン、テトロン、ステンレス等)]42の4方の周を版枠41に緊張固定し、その上に手工的や光学的方法で版膜を作成する。浅い箱船状になった版枠41内にスクリーン印刷用インキ43を入れ、スキージ44と称する厚みのあるヘラ状のゴムで、版上面を加圧しながらこすれば、インキは版膜の部分よりスクリーン42面を通して、版下面に置かれた被印刷体11の表面上に押し出され、印刷が行われる。
この印刷の大きな特徴として版枠41を交換することでそのスクリーン42のメッシュを変更できるし、また、塗工膜の厚さ及び表面性に関してもスクリーン42の材質やスキージ44の硬度と角度、また版枠41と被印刷表面との距離52で管理できる。
まず図5(a)のように、版枠41の中に印刷インキ43を入れ、スキージ44の硬度と角度と加圧力を調整し、(b)のように、版枠41が下がるとスキージ44が動き、(c)のように、インク43がスクリーン42を通して被印刷表面に塗工される。(d)で再び版枠41が上に上がり印刷が完成する。そのとき残ったインク43はインキ返し(スクレーバ)51と呼ばれる所に溜められ、次の印刷の際、同じ行程を繰り返す。
多層塗りに関しても、一枚ずつ同じ行程の印刷を行い、乾燥してからまた同様な行程で次の層の塗工を行う。
このような方法で表面粗さ8を本発明の範囲内にすることができる。
また、バーコート法に関しても、バーコートの密度及び塗工液の粘度を調整することで表面粗さを本発明の範囲内にすることができる。特に、スクリーン版及びバーコート等で表面を粗らす場合、塗工液のレベリングが悪い方がより目的を達成し易い。
また、発砲剤を混入することで表面の膜を少し粗らすこともできる。発泡剤は、アゾジカ−ボンドアミド、ステアリン酸アモニウム及びジアルキルスルホコハク酸塩などのウレタン樹脂を発砲させるものであれば、何等限定するものではない。
イソシアネート変性ポリウレタンポリオールポリマー(商品名:タイフォース946HV-2、大日本インキ化学社製)100重量部と、ベンジルアルコール40重量部と、シリカ[平均粒径:6μm、商品名:CS−8、シオノギ製薬社製]6重量部を混合して塗工液を調製した。
この塗工液を、50μmφワイヤー品を用いたバーコーターにて、市販のシリコーンコート紙(坪量80g/m2 )上に乾燥膜厚が5μmになるようにウエット塗工し、100℃で乾燥して溶媒を除去した。
得られた塗膜表面に、乾燥後の表面固有抵抗が1010Ω/□(23℃、60%)になるようにカチオン系帯電防止剤として変性脂肪族ジメチルエチルアンモニウムエトサルフェート(商品名:エレガン264−WAX、日本油脂社製)を塗布し、再乾燥して、本発明の画像再転写シートを得た。
得られた再転写シートの表面粗さRzは13μmであった。
この再転写シート上に、電子写真装置(商品名:CP660、キヤノン社製)にてフルカラートナー像を形成した。定着巻き付きは発生しなかった。このトナー像形成後の再転写シートを、図2に示したように、綿100%よりなる布に接触させ、市販のプレスマシンを180℃に設定して加熱した。この加熱が終了した後にシリコーンコート紙を布からゆっくり引き剥がしたところ、トナー像は塗工膜と共に布地へ移行し、100%転写した。
このトナー像が再転写された布地を、通常の洗濯機にかけて洗濯したところ、トナー像の脱落は生じず、良好な密着性を確認できた。また、トナー像が機内の他の部材への付着も生じず、通紙搬送性も良好であった。
実施例1における溶液について
この塗工液をシルクスクリーン印刷にて、版をテトロンの120メッシュにして、市販のシリコーンコート紙(坪量80g/m2 )上に乾燥膜厚が20μmになるようにウエット塗工し、100℃で乾燥して溶媒を除去したこと以外、実施例1と同様にして画像再転写シートを得た。
この塗工液をシルクスクリーン印刷にて、版をテトロンの120メッシュにして、市販のシリコーンコート紙(坪量80g/m2 )上に乾燥膜厚が20μmになるようにウエット塗工し、100℃で乾燥して溶媒を除去したこと以外、実施例1と同様にして画像再転写シートを得た。
得られた再転写シートの表面粗さRzは11.5μmであった。
この再転写シート上に、電子写真装置(商品名:CP660、キヤノン社製)にてフルカラートナー像を形成した。このトナー像形成後の再転写シートを、実施例1と同様に加熱した。この加熱が終了した後にシリコーンコート紙を布からゆっくり引き剥がしたところ、トナー像は塗工膜と共に布地へ移行し、100%転写した。
このトナー像が再転写された布地を、通常の洗濯機にかけて洗濯したところ、トナー像の脱落は生じず、良好な密着性を確認できた。また、トナー像が機内の他の部材への付着も生じず、通紙搬送性も良好であった。
実施例1の塗工液に発泡剤(アゾジカ-ボンドアミド)を混入し、通常の50μmφワイヤー品より2倍程度太い100μmφワイヤー品を用いたバーコーターにて、市販のシリコーンコート紙(坪量80g/m2 )上に乾燥膜厚が25μmになるようにウエット塗工し、100℃で乾燥して溶媒を除去したこと以外、実施例1と同様にして本発明の画像再転写シートを得た。
得られた再転写シートの表面粗さRzは18.3μmであった。
この再転写シート上に、電子写真装置(商品名:CLC660、キヤノン社製)にてフルカラートナー像を形成した。定着巻きつきは発生しなかった。このトナー像形成後の再転写シートを、実施例1と同様にプレスマシンにおいて加熱した。この加熱が終了した後にシリコーンコート紙を布からゆっくり引き剥がしたところ、トナー像は塗工膜と共に布地へ移行し、100%転写した。
このトナー像が再転写された布地を、通常の洗濯機にかけて洗濯したところ、トナー像の脱落は生じず、良好な密着性を確認できた。また、トナー像が機内の他の部材への付着も生じず、通紙搬送性も良好であった。
<比較例1>
シリカを混合しなかった以外、実施例1と同様にして画像再転写シートを得た。得られた画像シートの表面粗さRzは1.0μmであった。
シリカを混合しなかった以外、実施例1と同様にして画像再転写シートを得た。得られた画像シートの表面粗さRzは1.0μmであった。
この画像シートを電子写真装置(商品名:CLC660、キヤノン社製)に通紙したところ、定着ローラーに巻きついた。
<比較例2>
実施例1のシリカの量を3重量部に変えた以外、実施例1と同様にして画像再転写シートを得た。得られた再転写シートの表面粗さRzは3.5μmであった。
<比較例2>
実施例1のシリカの量を3重量部に変えた以外、実施例1と同様にして画像再転写シートを得た。得られた再転写シートの表面粗さRzは3.5μmであった。
この画像シートを電子写真装置(商品名:CLC660、キヤノン社製)に通紙したところ、定着ローラーへの巻き付きが発生した。
<比較例3>
実施例1のシリカの量を20重量部に変えた以外、実施例1と同様にして画像再転写シートを得た。得られた転写シートの表面粗さは、シリカの2次凝集体の発生によりRzで25μmとなった。
実施例1のシリカの量を20重量部に変えた以外、実施例1と同様にして画像再転写シートを得た。得られた転写シートの表面粗さは、シリカの2次凝集体の発生によりRzで25μmとなった。
この画像シートを電子写真装置(商品名:CLC700、キヤノン社製)に通紙したところ、機内の通紙搬送性は良好であった。
しかし、実施例1と同様にして再転写を行ったところ、洗濯時に剥がれが生じた。
<比較例4>
実施例2のスクリーンの版を20メッシュに変えた以外、実施例2と同様にして画像再転写シートを得た。得られた再転写シートの表面粗さRzは26μmであり、塗工されていない部分も発生した。
実施例2のスクリーンの版を20メッシュに変えた以外、実施例2と同様にして画像再転写シートを得た。得られた再転写シートの表面粗さRzは26μmであり、塗工されていない部分も発生した。
この画像シートを電子写真装置(商品名:CLC660、キヤノン社製)に通紙したところ、機内の通紙搬送性は良好であった。
しかし、再転写シートの表面状態が悪く、画像の転写性及び再転写性が不十分であり画像ムラが目立った。
<比較例5>
実施例3のバーコートの粗さを通常のものより4倍程度粗くした(200μmφワイヤー品を用いた)以外、実施例3と同様にして画像再転写シートを得た。得られたシートの表面粗さRzは11μmであった。
実施例3のバーコートの粗さを通常のものより4倍程度粗くした(200μmφワイヤー品を用いた)以外、実施例3と同様にして画像再転写シートを得た。得られたシートの表面粗さRzは11μmであった。
この画像シートを電子写真装置(商品名:CLC700、キヤノン社製)に通紙したところ、機内の通紙搬送性は良好であった。
しかし、再転写シートの表面状態が悪く、原紙が見えている部分もあり、画像の転写性及び再転写性が不十分であった。
1 画像再転写シート
2 基体
3 剥離層
4 カバー層
5 トナー像
7 2次転写材
2 基体
3 剥離層
4 カバー層
5 トナー像
7 2次転写材
Claims (18)
- 離型剤を用いない定着装置を使用した電子写真装置に使用する転写材において、高離型性の表面を有する基体上に、熱可塑性樹脂を含有するカバー層を有する画像再転写シートにおいて、表面粗さRzが10〜20μmであることを特徴とする画像再転写シート。
- カバー層がシリカを含有する請求項1記載の画像再転写シート。
- シリカの平均粒径が4〜10μmである請求項2記載の画像再転写シート。
- シリカの含有量が熱可塑性樹脂100重量部に対し5〜10重量部である請求項2記載の画像再転写シート。
- 表面粗さRzが塗工条件によって調整される請求項1記載の画像再転写シート。
- 塗工がシルクスクリーン印刷によって行われる請求項5記載の画像再転写シート。
- 塗工がバーコート法によって行われる請求項5記載の画像再転写シート。
- 熱可塑性樹脂がポリウレタン樹脂である請求項1記載の画像再転写シート。
- 熱可塑性樹脂の伸びが400%未満である請求項1記載の画像再転写シート。
- カバー層の厚さが10〜30μmである請求項1記載の画像再転写シート。
- 2次転写材が繊維を含有する材料である請求項1記載の画像再転写シート。
- 2次転写材が布である請求項1記載の画像再転写シート。
- トナーが離型剤を含有する請求項1記載のトナー画像形成方法。
- 加熱加圧定着手段に離型オイルを適用しない請求項1記載のトナー画像形成方法。
- 加熱加圧定着が加熱ロールと圧着ロールにより行われる請求項1記載のトナー画像形成方法。
- トナーが重合トナーである請求項1記載のトナー画像形成方法。
- トナーの中の離型剤の量が1〜50部であることを特徴とする請求項7記載のトナー画像形成方法。
- 最転写の際、高圧のプレスマシーンを使用することを特徴とする請求項1記載のトナー画像形成方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003413380A JP2005173231A (ja) | 2003-12-11 | 2003-12-11 | 電子写真用再転写材 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003413380A JP2005173231A (ja) | 2003-12-11 | 2003-12-11 | 電子写真用再転写材 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2003
- 2003-12-11 JP JP2003413380A patent/JP2005173231A/ja not_active Withdrawn
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