JPH09109351A

JPH09109351A - 表示情報レイアウト装置

Info

Publication number: JPH09109351A
Application number: JP7266983A
Authority: JP
Inventors: Hidetada Yamaura; 秀忠山浦
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1995-10-16
Filing date: 1995-10-16
Publication date: 1997-04-28

Abstract

(57)【要約】【課題】従属関係のない内部組版領域の大きさを自動
的に変更する。【解決手段】第１，第２の関係情報ＫＤ１，ＫＤ２に
基づいて組版処理を行った後、ＣＰＵ１がメモリ５から
第３の関係情報ＫＤ３を読み出すと、第３の内部組版領
域３ｂと第５の内部組版領域５ｂとには相互に依存する
関係があることが判る。そして、ＣＰＵ１がｘ３とｘ５
とを比較して、ｘ３の方が大きいことを認識すると、組
版領域情報ＮＤ中の第３，第５の内部組版領域３ｂ，５
ｂに関する組幅Ｘを共に「８００」に設定する。その
後、組版処理を再度施し、最終的な組版を得る。これに
より、相互に依存する内部組版領域の大きさを自動的に
決定して、組版に要する時間を短縮できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、チラシ、カタログ
等の組版を行うのに好適な表示情報レイアウト装置に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】チラシやカタログのような複雑な印刷物
の組版を行う場合には、印刷物全体を複数の小組に分割
して、小組単位で組版を行なう。一般に、組版の対象と
なる小組の領域は組版領域と呼ばれる。また、大きさや
書体の異なる文字を用いて小組を構成する場合には、小
組をさらに分割した複数の内部組版領域毎に組版を行っ
ている。例えば、図１４に示す組版領域Ａの組版は、図
１５に示すように組版領域Ａを複数の内部組版領域１ａ
〜５ａに分割し、各内部組版領域１ａ〜５ａについて、
その組幅と組高、およびそこに用いる文字テキスト等を
独立して設定することにより行われていた。

【０００３】ところで、チラシ等の印刷物には、印刷直
前になってその一部に修正が生じることがままある。こ
のような場合に修正部分に該当する内部組版領域だけを
変更すると、印刷物全体のバランスが崩れることがある
ため、変更部分と関連する他の内部組版領域も併せて変
更できれば便利である。例えば、図１５に示す内部組版
領域３ａの文字テキストを「うずらの卵」から「うずら
の卵パック」に変更する場合には、図１６に示すように
内部組版領域３ａと内部組版領域４ａとの組幅を揃え、
自然な印象を与える印刷物に仕上げることが望ましい。
また、図１７（Ａ）に示す組版領域Ａにおいて、これを
横方向に拡大すると、同図（Ｂ）に示すような体裁とな
る。この場合には、内部組版領域３ａ，４ａの組幅を夫
々組版領域Ａの組幅の１／２とし、また、内部組版領域
５ａの組幅を組版領域Ａの組幅と一致させ、図１８に示
すような自然な体裁とすることが望ましい。

【０００４】このため、本出願人は、内部組版領域間の
縦横方向の大きさの関係を表す情報と、内部組版領域の
縦横方向の大きさと組版領域の縦横方向の大きさとの関
係を表す情報とを用いて、一の内部組版領域の大きさ
を、他の内部組版領域または組版領域の大きさに従属さ
せ、これにより組版を自動的に変更する表示情報レイア
ウト装置および表示情報レイアウト方法を先に提案した
（特願平７−１４０８２６号）。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、チラシやカ
タログ等の印刷物にあっては、商品名とその価格を一行
に表示することが多い。また、一枚のチラシには複数の
商品が掲載されるのが一般的である。このような場合に
は、最も長い商品名を掲載する内部組版領域の組幅に他
の商品名が掲載される内部組版領域の組幅を一致させ、
自然な組版体裁を得ることが望ましい。

【０００６】しかし、従来の技術にあっては、一方の縦
横方向の大きさを他方の縦横方向の大きさに従属させる
情報を用いて組版していため、上記した場合には対応で
きず、オペレータが試行錯誤を繰り返し組版を行ってい
た。

【０００７】本発明は上記した事情に鑑みてなわれたも
のであり、従属関係のない大きさについても自動的に変
更する表示情報レイアウト装置を提供することを目的と
する。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項１に記載の発明にあっては、処理対象となる主領
域を分割した内部領域毎に表示情報のレイアウトを行う
表示情報レイアウト装置において、前記各内部領域の縦
横方向について未定を含む大きさを表す領域情報および
前記内部領域間で相互に依存する縦横方向の大きさの関
係を表す相互関係情報を入力する入力手段と、この入力
手段によって入力された前記領域情報と前記相互関係情
報とを記憶する記憶手段と、この記憶手段から読み出し
た前記相互関係情報に基づいて、前記領域情報中で未定
とされた縦横方向の大きさを設定する領域設定手段と、
この領域設定手段によって設定された縦横方向の大きさ
と前記領域情報によって特定される縦横方向の大きさと
に基づいて前記各内部領域に、前記表示情報を表示する
表示手段を有することを特徴とする。

【０００９】請求項２に記載の発明にあっては、処理対
象となる主領域を分割した内部領域毎に表示情報のレイ
アウトを行う表示情報レイアウト装置において、前記各
内部領域の縦横方向について未定を含む大きさを表す領
域情報、前記内部領域間で相互に依存する縦横方向の大
きさの関係を表す相互関係情報、および前記内部領域間
または前記内部領域と前記主領域間で従属する縦横方向
の大きさの関係を表す従属関係情報を入力する入力手段
と、この入力手段によって入力された前記領域情報、前
記相互関係情報および前記従属関係情報を記憶する記憶
手段と、この記憶手段から読み出した前記従属関係情報
と前記相互関係情報に基づいて、前記領域情報中で未定
とされた縦横方向の大きさを設定する領域設定手段と、
この領域設定手段によって設定された縦横方向の大きさ
と前記領域情報によって特定される縦横方向の大きさと
に基づいて前記各内部領域に、前記表示情報を表示する
表示手段を有することを特徴とする。

【００１０】請求項３に記載の発明にあっては、領域設
定手段は、最初に前記従属関係情報基づいて、前記領域
情報中で未定とされた縦横方向の大きさを設定し、次に
前記相互関係情報に基づいて、前記領域情報中で未定と
された縦横方向の大きさを設定することを特徴とする。
また、請求項４に記載の発明にあっては、前記表示情報
の一部または全部が文字情報であることを特徴とする。

【００１１】

【発明の実施の形態】１．実施形態の構成以下、図面を参照してこの発明の実施形態の構成につい
て説明する。図１はこの発明の一実施形態である文字レ
イアウト装置のハードウエア構成を示すブロック図であ
る。図において、１はＣＰＵであり、バス２を介して種
々の構成部分に接続されており、これによって装置全体
の制御が行なわれる。また、３はマウス、４はキーボー
ドであり、これらによって各種のデータが入力される。
また、５はメモリであり、ＣＰＵ１の制御の下、組版の
処理に関する情報が格納される。また、６はカラープリ
ンタであり、ＣＰＵ１の制御の下、各種のカラー画像デ
ータを印刷する。また、７は各種の画像データを表示す
るデイスプレイであり、８は大量の文字テキストや画像
データを格納する外部記憶装置である。

【００１２】２．実施形態の動作図２〜４は文字レイアウト装置の動作を示すフローチャ
ートである。以下、同図を参照して実施形態の動作を説
明する。キーボード４を用いて所定の操作を行うと、Ｃ
ＰＵ１は図２に示す処理を開始する。そして、キーボー
ド４の操作によって、組版領域情報ＮＤが入力される
と、ＣＰＵ１は組版領域情報ＮＤをメモリ５に格納する
（ステップＳ１）。

【００１３】この組版領域情報ＮＤは、組版領域Ａ全体
についての組幅Ｘ（横方向の大きさ）と組高Ｙ（縦方向
の大きさ）、および各内部組版領域１ｂ〜７ｂについて
の組幅Ｘと組高Ｙを表す情報を有する。例えば、５
（Ａ）に示す組版領域Ａの組版を行う場合において、組
版領域Ａについての組版領域情報ＮＤは、図６に示すも
のとなる。同図において、「BASESIZE X:1500」と「BAS
ESIZE Y:2700」は、組版領域Ａ全体の組幅Ｘと組高Ｙと
を表し、また、「内部組版領域１ｂ｛SIZE X:800 SIZE
Y:-1｝」は、内部組版領域１ｂの組幅Ｘと組高Ｙとを表
す。ただし、「SIZEY:-1」中の「-1」は、組版領域情報
ＮＤの入力時には未定であり、他の内部組版領域または
組版領域Ａの組幅Ｘ，組高Ｙ、あるいは、その内部組版
領域に適用される文字テキストによって定まるという意
味である。以下、このことを成りゆきで定まるという。

【００１４】また、「内部組版領域７ｂ｛SIZE X:＠ SI
ZE Y:-1｝」は、内部組版領域７ｂの組幅Ｘと組高Ｙと
を表す。ただし、「SIZE X:＠」中の「＠」は、組版領
域情報ＮＤの入力時には未定であり、組版領域Ａと当該
内部組版領域との関係によって定まるという意味であ
る。

【００１５】次に、マウス３やキーボード４の操作によ
って、各内部組版領域１ｂ〜７ｂについて、組版規則情
報ＳＤが入力されると、ＣＰＵ１は、この組版規則情報
ＳＤをメモリ５に格納する（ステップＳ２）。この組版
規則情報ＳＤは、例えば、図７に示すように、組版規則
名称、文字の種類に応じた書体名、文字の種類に応じた
基本文字サイズ、各文字の間隔を表す字間値および各行
の間隔を表す行間値等の情報を有する。

【００１６】ステップＳ３に進み、ＣＰＵ１は、外部記
憶装置８から文字テキストを読み出す。この読み出され
た文字テキストは、マウス３やキーボード４の操作によ
って、各内部組版領域１ｂ〜７ｂに適用される単位に分
割される。その後、キーボード４の操作によって、分割
された文字テキストに応じて文字テキスト名称を定義す
る。この文字テキストはキーボード４によって予め入力
されるが、オンラインまたはオフラインで他の装置から
供給されても良い。

【００１７】ＣＰＵ１は、このようにして分割した文字
テキストを図８に示すデータ形式でメモリ５に格納す
る。同図において、区切コードである〈TEXT NAME=TEXT
?〉と〈/TEXT NAME〉との間に介挿される情報は文字テ
キストである。また、「TEXT NAME=TEXT?」は、これに
続く文字テキストの文字テキスト名称を定義する。例え
ば、「〈TEXT NAME=TEXT3〉うずらの卵パック〈/TEXT N
AME〉」は、文字テキスト名称が「ＴＥＸＴ３」で、文
字テキストが「うずらの卵パック」であることを規定す
る。また、「〈leader〉」は、文字と文字との間に点線
を挿入することを規定する。例えば、「１０個〈leade
r〉１６８円」は、文字「１０個」と「１６８円」との
間を点線「…」で結ぶことを規定する。

【００１８】次に、マウス３やキーボード４の操作によ
り、関連情報ＬＤが入力されると、ＣＰＵ１は、この関
連情報ＬＤをメモリ５に格納する（ステップＳ４）。こ
こで、関連情報ＬＤは、各内部組版領域１ｂ〜７ｂ毎に
適用される文字テキストの文字テキスト名称と組版規則
の組版規則名称とを有し、内部組版領域、組版規則およ
び文字テキスト間相互の関係を表す。また、この関連情
報ＬＤのデータ形式は図９に示すものとなる。例えば、
「内部組版領域１ｂ｛TEXT：TEXT1 RULE：規則Ａ｝」
は、内部組版領域１ｂについて、文字テキスト名称がＴ
ＥＸＴ１である文字テキストを、組版規則Ａを用いて適
用することを規定する。

【００１９】この後、マウス３やキーボード４の操作に
よって、第１〜第３の関係情報ＫＤ１〜３が入力される
と、ＣＰＵ１は、第１〜第３の関係情報ＫＤ１〜３をメ
モリ５に格納する（ステップＳ５）。ここで、第１，第
２の関係情報ＫＤ１，ＫＤ２は、一の内部組版領域の縦
横方向の大きさを、他の内部組版領域または組版領域の
縦横方向の大きさに基づいて定めるために用いられる情
報であって、従属関係を表す情報である。一方、第３の
関係情報ＫＤ３は、内部組版領域間で相互に依存しあう
大きさを規定する情報である。

【００２０】まず、第１の関係情報ＫＤ１は、一の内部
組版領域と他内部組版領域との間の組幅Ｘおよび組高Ｙ
の関係について規定する。例えば、図５（Ａ）におい
て、内部組版領域２ｂの組高ｙ２を内部組版領域１ｂの
組高ｙ１に連動させ、また、内部組版領域４ｂの組高ｙ
４を内部組版領域３ｂの組高ｙ３に連動させ、内部組版
領域６ｂの組高ｙ６を内部組版領域５ｂの組高ｙ５に連
動させるように設定する場合、その第１の関係情報ＫＤ
１は、図１０（Ａ）に図示するデータ形式となる。すな
わち、「内部組版領域２ｂ｛関係するサイズ：Ｙ領域
対象名：内部組版領域１ｂ｝」は、内部組版領域２ｂの
組高Ｙを、内部組版領域１ｂの組高Ｙと一致するように
設定することを規定する。この第１の関係情報ＫＤ１を
用いることにより、その内部組版領域の組幅Ｘや組高Ｙ
が拡大縮小する場合に、これに連動して他の内部組版領
域の組幅Ｘや組高Ｙを自動的に変更することが可能とな
る。

【００２１】次に、第２の関係情報ＫＤ２は、組版領域
Ａとその中にある一の内部組版領域との間の組幅Ｘおよ
び組高Ｙの関係について規定する。例えば、図５（Ａ）
において、内部組版領域７ｂの組幅ｘ７を組版領域Ａの
組幅ｘｘと一致させるように設定する場合、その第２の
関係情報ＫＤ２は、図１０（Ｂ）に図示するデータ形式
となる。すなわち、「内部組版領域７ｂ｛組版領域に影
響を与えるサイズの方向：Ｘ上記サイズの計算式：ｘ
７＝ｘｘ｝」は、内部組版領域７ｂの組幅ｘ７を、組版
領域Ａの組幅ｘｘに一致するように設定することを規定
する。この第２の関係情報ＫＤ２を用いることにより、
組版領域Ａの組幅Ｘや組高Ｙが拡大縮小する場合に、こ
れに連動して内部組版領域の組幅Ｘや組高Ｙを自動的に
変更することが可能となる。

【００２２】その次に、第３の関係情報ＫＤ３は、内部
組版領域間で相互に依存しあう組幅または組高さを規定
する。例えば、図５（Ａ）において、内部組版領域３ｂ
の組幅ｘ３と内部組版領域５ｂの組幅ｘ５において、大
きい方の組幅に小さい方の組幅を揃えるように設定する
場合、その第３の関係情報ＫＤ３は、図１０（Ｃ）に図
示するデータ形式となる。すなわち、「｛内部組版領域
３ｂ，内部組版領域５ｂ：Ｘ｝」は、内部組版領域３ｂ
と内部組版領域５ｂとの組幅を比較して、大きい方の組
幅に小さい方の組幅を揃えることを規定する。この第３
の関係情報ＫＤ３を用いることにより、文字テキストを
各内部組版領域に適用した際に、最も長い文字テキスト
が適用された内部組版領域の組幅に他の内部組版領域の
組幅を揃えることができる。

【００２３】次に、ステップＳ６（図２参照）におい
て、ＣＰＵ１がディスプレイ７に組版領域Ａの変更を行
うか否かを問う表示を行う。ここで、オペレータがマウ
ス３を操作して、組版領域Ａのサイズ変更を指示する
と、ステップＳ７に進み、ＣＰＵ１は組版領域情報ＮＤ
中の組版領域Ａのサイズ、すなわち、図４に示す「BASE
SIZE X:1500」または「BASESIZE Y:2700」を、変更後の
サイズに書き換える。上記したステップＳ１からステッ
プＳ７において、組版に必要な全てのデータの入力が終
了し、これに続くステップＳ８以降は内部組版領域毎に
自動的に処理を行う。

【００２４】ステップＳ６において組版領域Ａの変更を
行わなかった場合またはステップＳ７が終了すると、ス
テップＳ８に進み、全ての内部組版領域１ｂ〜７ｂにつ
いて処理が終了したか否かを判定し、その判定結果が
「ＮＯ」ならば、ステップＳ９に進む。ステップＳ９に
おいて、ＣＰＵ１は、メモリ５から組版領域情報ＮＤを
読み出し、未処理の内部組版領域の中から処理順番が最
先のものを処理対象とする。その後、ＣＰＵ１は、処理
すべき内部組版領域に対応する関連情報ＬＤをメモリ５
から読み出して、その文字テキスト名称と組版規則名称
を特定する（ステップＳ１０）。そして、ＣＰＵ１は、
文字テキスト名称と対応する文字テキストをメモリ５か
ら読み出すと（ステップＳ１１）、これに続いて組版規
則名称に対応する組版規則をメモリ５から読み出す（ス
テップＳ１２）。

【００２５】この後、図３に示すステップＳ１３に進
み、組版領域情報ＮＤの当該内部組版領域のサイズに正
数値が指定されているか否かを組幅、組高について夫々
判定し、指定があるならば「ＹＥＳ」と判定して、指定
された正数値を当該内部組版領域のサイズとし（ステッ
プＳ１４）、ステップＳ１５に進む。一方、指定がなか
った場合には「ＮＯ」と判定して、直接ステップＳ１５
に進む。例えば、内部組版領域２ｂについて処理を進め
る場合に、図６に示す組版領域情報ＮＤが設定されてい
たとすると、組幅Ｘについては正数値「１２００」が指
定されるため、これにより内部組版領域２ｂの組幅Ｘが
確定される。ただし、組高Ｙについては「−１」である
ため、そのサイズはこの時点で未定である。

【００２６】そして、ステップＳ１５では（図３参
照）、組版領域情報ＮＤの当該内部組版領域のサイズに
＠の指定があるか否かを組幅Ｘ、組高Ｙについて夫々判
定する。そして、＠の指定がある場合は「ＹＥＳ」と判
定して、ステップＳ１６に進み、ＣＰＵ１は当該内部組
版領域に関する第２の関係情報ＫＤ２をメモリ５から読
み出して、その組幅Ｘまたは組高Ｙを夫々算出し、この
後、ステップＳ１７に進む。一方、＠の指定がないなら
ば「ＮＯ」と判定して、直接ステップＳ１７に進む。

【００２７】例えば、図５（Ａ）に示す内部組版領域７
ｂについて上記ステップＳ１５，１６の処理を進める場
合には、その組版領域情報ＮＤは図６に示すように「内
部組版領域７ｂ｛SIZE X:＠ SIZE Y:-1｝」となる。こ
こで、組幅Ｘについては「＠」が指定されるため、第２
の関係情報ＫＤ２を参照して、この組幅Ｘを定める。こ
の場合の第２の関係情報ＫＤ２は、図１０（Ｂ）に示す
ように「内部組版領域７ｂ｛組版領域に影響を与えるサ
イズの方向：Ｘ上記サイズの計算式：ｘ７＝ｘｘ｝」
となるので、組幅は、「ｘｘ」すなわち組版領域Ａの組
幅ｘｘと一致する。一方、内部組版領域７ｂの組高Ｙに
ついては、組版領域情報ＮＤ中に「−１」と指定されて
いるため、そのサイズはこの時点で未定である。

【００２８】次に、ステップＳ１７（図３参照）では、
組版領域情報ＮＤの当該内部組版領域のサイズに「−
１」の指定がなされており、かつ、当該内部組版領域に
関する第１の関係情報ＫＤ１があるか否かを組幅、組高
について夫々判定する。これに該当するならば「ＹＥ
Ｓ」と判定して、ステップＳ１８に進み、ＣＰＵ１は当
該内部組版領域に関する第１の関係情報ＫＤ１をメモリ
５から読み出し（ステップＳ１８）、この後、読み出さ
れた第１の関係情報ＫＤ１に基づいて当該内部組版領域
の組幅Ｘまたは組高Ｙを決定する（ステップＳ１９）。

【００２９】例えば、上記ステップＳ１３の時点で未定
とされた内部組版領域２ｂの組高Ｙについて、ステップ
Ｓ１７〜１９の処理を進める場合、その組版領域情報Ｎ
Ｄは図６に示すように「内部組版領域２ｂ｛SIZE X:700
SIZE Y:-1｝」となる。ここで、組高Ｙについては「−
１」の指定があり、また、第１の関係情報ＫＤ１は図１
０（Ａ）に示すように「内部組版領域２ｂ｛関係するサ
イズ：Ｙ領域対象名：内部組版領域１ｂ｝」となるの
で、その組高Ｙは内部組版領域１ｂの組高と一致するよ
うに設定される。

【００３０】このように第１の関係情報ＫＤ１を用いて
一の内部組版領域の組幅Ｘまたは組高Ｙとを定める場合
があるが、これには、当該一の内部組版領域と対応する
他の内部組版領域の組幅Ｘまたは組高Ｙが既知であるこ
とが前提となる。このため、ステップＳ１での組版領域
情報ＮＤの入力は、まず非従属の内部組版領域について
行い、次に非従属の内部組版領域に直接従属する内部組
版領域について行い、この領域にさらに従属する内部組
版領域について行う。すなわち、ステップＳ１では、従
属関係の元になる内部組版領域を、従属する内部組版領
域より先に入力する。これにより、上記ステップＳ９で
行う処理対象の特定は組版領域情報ＮＤの入力順に行
う。

【００３１】一方、ステップＳ１７において、組版領域
情報ＮＤの当該内部組版領域のサイズに「−１」の指定
がないか、または、当該内部組版領域に関する第１の関
係情報ＫＤ１がないと判定されると、直接ステップＳ２
０に進む。例えば、上記ステップＳ１５の時点で未定と
された内部組版領域３ｂの組幅Ｘについて、ステップＳ
１７の処理を進める場合、その組版領域情報ＮＤは図６
に示すように「内部組版領域３ｂ｛SIZE X:-1 SIZE Y:1
00｝」となる。ここで、組幅Ｘについては「−１」の指
定があるが、図１０（Ａ）に示す第１の関係情報ＫＤ１
には、内部組版領域３ｂの組幅Ｘについて規定はないか
ら、この組幅Ｘについてはサイズを定めることができ
ず、ステップＳ１７から直接ステップＳ２０に進む。な
お、内部組版領域４ｂの組幅Ｘについても同様である。

【００３２】このように、ステップＳ１９までの処理が
進行した時点で、未定となった内部組版領域の組幅Ｘま
たは組高Ｙが、組版結果によって決定される。具体的に
は、「−１」で指定される組幅Ｘまたは組高Ｙについ
て、ＣＰＵ１で処理可能な最大限の大きさをステップＳ
１７で一旦設定し、ステップＳ２０で文字テキストをそ
の内部組版領域に流し込み、その結果によって、組幅Ｘ
または組高Ｙの大きさを決定する。

【００３３】この点について、図１１に示す内部組版領
域を一例として説明する。仮に、組幅Ｘを「うずらの
卵」が表示され得るぎりぎりで設定し、また、文字間や
書体を固定とする組版規則の下に組版すると、文字テキ
ストを「うずらの卵」から「うずらの卵パック」に変更
した場合には、一行に納まらないので、変更後の「うず
らの卵パック」の表示は「うずらの卵」と「パック」が
分割され２段の表示となってしまう。しかし、同図に示
すように組幅Ｘについて「Ｘ＝−１」、すなわち、成り
ゆきで定めるようにすると、文字テキストを「うずらの
卵」から「うずらの卵パック」に変更しても自動的に組
幅Ｘを拡大することができる。

【００３４】図３に示すステップＳ２０では、ステップ
Ｓ１２で得た組版規則に基づいて、内部組版領域に対し
て、上記ステップＳ１１で得た文字テキストを用いて文
字組版演算処理を行う。このようにして、一の内部組版
領域の組版が終了すると、ステップＳ８に戻り、ステッ
プＳ８からステップＳ２０の処理を繰り返す。そして、
全ての内部組版領域について組版が終了すると、ステッ
プＳ８において「ＹＥＳ」と判定し、図４に示すステッ
プＳ２１に進む。

【００３５】ステップＳ２１では、ＣＰＵ１はメモリ５
をアクセスして、第３の関係情報ＫＤ３が格納されてい
るか否かを判定する。第３の関係情報ＫＤ３が格納され
ているならば、「ＹＥＳ」と判定し、ステップＳ２２に
進んで、第３の関係情報ＫＤ３によって特定される内部
組版領域の内、最大のサイズを特定する。このため、Ｃ
ＰＵ１はメモリ５をアクセスし、第３の関係情報ＫＤ３
に関する内部組版領域の組幅Ｘまたは組高Ｙを読み出
し、これらを比較して最大のサイズを特定する。例え
ば、図１０（Ｃ）に示す第３の関係情報ＫＤ３がメモリ
５に格納されているならば、内部組版領域３ｂ，５ｂに
ついて組幅Ｘをそれぞれ読み出し、これらを比較して最
大のサイズを特定する。この例では、図９に示す関連情
報ＬＤと図８に示す文字テキストを適用するので、内部
組版領域３ｂの文字テキストは「うずらの卵」、内部組
版領域５ｂの文字テキストは「卵（小）」となる。この
ため、内部組版領域３ｂの組幅Ｘは内部組版領域５ｂの
組幅Ｘより大きくなり、内部組版領域３ｂの組幅Ｘが最
大のサイズとなる。

【００３６】その後、ステップＳ２２で特定されたサイ
ズに合わせて、他の内部組版領域のサイズを変更する
（ステップＳ２３）。このため、ＣＰＵ１は内部組版領
域情報ＮＤを読み出し、該当サイズを変更した後、メモ
リ５に再度格納する。この例にあって、内部組版領域３
ｂの組幅Ｘが「８００」であるとすれば、図６に示す組
版領域情報ＮＤは、図１３に示す組版領域情報ＮＤに変
更される。すなわち、内部組版領域３ｂ，５ｂについて
の組版領域情報ＮＤは、「内部組版領域３ｂ｛SIZE X:8
00 SIZE Y:100｝、内部組版領域５ｂ｛SIZE X:800 SIZE
Y:100｝」となる。

【００３７】ステップＳ２４では、変更後の組版領域情
報ＮＤに基づいて、上記したステップＳ９からステップ
Ｓ２０までで行った処理と同様の処理を行う。このよう
に再度処理を行うのは、変更のあった内部組版領域のサ
イズによって、他の内部組版領域のサイズが影響を受け
ることがあるからである。

【００３８】その後、組版領域情報ＮＤ中の全ての内部
組版領域について処理を行ったか否かを判定する（ステ
ップＳ２５）。一方、未処理の内部組版領域がある場合
には、「ＮＯ」と判定してステップＳ２４に戻り、全て
の内部組版領域について処理が終了するまで繰り返す。
そして、全ての内部組版領域について処理が終了する
と、当該小組についての組版処理を終了して、組版結果
をディスプレイ７に表示する。なお、ステップＳ２１に
おいて第３の関係情報ＫＤ３が設定されておらず、「Ｎ
Ｏ」と判定した場合にあっても、当該小組についての組
版処理を終了する。

【００３９】このように第１〜第３の関係情報ＫＤ１〜
３を設定して、自動処理を施すと、図５（Ａ）に示す内
部組版領域１ｂ〜７ｂを、図５（Ｂ）に示すように自然
な体裁にすることができる。また、具体的に図８に示す
文字テキストを適用すると、図１２に示す組版を行うこ
とができる。特に、上記した実施形態にあっては、第３
の関係情報ＫＤ３を用いたので、チラシやカタログ等に
おいて、商品名とその価格を一行に表示する際に、最も
長い商品名を掲載する内部組版領域の組幅に他の商品名
が掲載される内部組版領域の組幅を一致させ、自然な組
版体裁とすることができる。

【００４０】３．変形例本発明は上述した実施形態に限定されるものでなく、例
えば以下のように種々の変形が可能である。上記実施形態において、ステップＳ１では、従属関係
の元になる内部組版領域を従属する内部組版領域より先
に入力し、入力順に処理対象とする内部組版領域を決定
していたが（ステップＳ９）、第１，第２の関係情報Ｋ
Ｄ１，ＫＤ２に基づいてＣＰＵ１が論理処理を施すこと
により、内部組版領域の処理順序を自動的に決定しても
良い。

【００４１】上記実施形態においては、文字情報を一
例として説明したが、本発明は内部組版領域の一部また
は組版領域そのものに修正が生じた場合に、これと関連
する内部組版領域の組幅Ｘと組高Ｙとを自動的に変更す
るものであるから、文字情報に限定されず、記号，線
図，写真等の文字を含む表示情報であっても良い。

【００４２】上記実施形態において、組版領域情報Ｎ
Ｄ，組版規則情報ＳＤ，関連情報ＬＤまたは第１〜第３
の関係情報ＫＤ１〜３の一部が予めメモリ５に記憶され
ていても良い。この場合には、定型的な書式で組版を行
う際に好適である。

【００４３】上記実施形態において、一の内部組版領
域の組幅Ｘまたは組高Ｙを複数の他の内部組版領域に連
動させることも可能である。例えば、内部組版領域５ｂ
の組幅Ｘを内部組版領域１ｂと内部組版領域２ｂの組幅
の合計とする場合には、対象領域名に続けて、加算の対
象となる内部組版領域を記載すれば良い。また、四則演
算を組み合わせた関数としても良い。

【００４４】上記実施形態において、組版領域情報Ｎ
Ｄ中の「−１」は未定を表す情報であったが、この情報
は、第１〜第３の関係情報ＫＤ１〜３と対の関係にあ
る。したがって、両者を統合した情報であっても、そこ
には未定を表す情報と第１〜第３の関係情報ＫＤ１〜３
とが存在しているといえる。

【００４５】

【発明の効果】以上説明したように請求項１乃至４に記
載の発明によれば、ある内部領域間に相互に依存する関
係がある場合に、自動的に各内部領域の横方向と縦方向
の大きさを自動的に変更できるので、作業効率を大幅に
改善することができる。また、請求項２に記載の発明に
よれば、内部領域間または内部領域と主領域間で従属す
る関係がある場合においても、自動的に各内部領域の横
方向と縦方向の大きさを自動的に変更できるので、作業
効率を大幅に改善することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を示すブロック図である。

【図２】同実施形態の動作を示すフローチャートであ
る。

【図３】同実施形態の動作を示すフローチャートであ
る。

【図４】同実施形態の動作を示すフローチャートであ
る。

【図５】

【図６】組版領域情報のデータ形式を示す説明図であ
る。

【図７】組版規則情報のデータ形式を示す説明図であ
る。

【図８】文字情報のデータ形式を示す説明図である。

【図９】関連情報のデータ形式を示す説明図である。

【図１０】第１〜第３の関係情報のデータ形式を示す説
明図である。

【図１１】成りゆきによる組版を説明するための概念図
である。

【図１２】組版を説明するための概念図である。

【図１３】組版領域情報のデータ形式を示す説明図であ
る。

【図１４】組版の一例を示す説明図である。

【図１５】内部組版領域の一例を示す説明図である。

【図１６】組版体裁の一例を示す説明図である。

【図１７】組版領域を拡大した場合の従来の組版を説明
するための概念図である。

【図１８】組版領域を拡大した場合の理想とする体裁を
説明するための概念図である。

【符号の説明】

１ＣＰＵ（領域設定手段、表示手段）３マウス（入力手段）４キーボード（入力手段）５記憶手段（メモリ）７デイスプレイ（表示手段）Ａ組版領域（主領域）１ｂ〜７ｂ内部組版領域（内部領域）ＮＤ組版領域情報（領域情報）ＫＤ１，ＫＤ２第１，第２の関係情報（従属関係情
報）ＫＤ３第３の関係情報（相互関係情報）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】処理対象となる主領域を分割した内部領
域毎に表示情報のレイアウトを行う表示情報レイアウト
装置において、前記各内部領域の縦横方向について未定を含む大きさを
表す領域情報および前記内部領域間で相互に依存する縦
横方向の大きさの関係を表す相互関係情報を入力する入
力手段と、この入力手段によって入力された前記領域情報と前記相
互関係情報とを記憶する記憶手段と、この記憶手段から読み出した前記相互関係情報に基づい
て、前記領域情報中で未定とされた縦横方向の大きさを
設定する領域設定手段と、この領域設定手段によって設定された縦横方向の大きさ
と前記領域情報によって特定される縦横方向の大きさと
に基づいて前記各内部領域に、前記表示情報を表示する
表示手段を有することを特徴とする表示情報レイアウト
装置。
【請求項２】処理対象となる主領域を分割した内部領
域毎に表示情報のレイアウトを行う表示情報レイアウト
装置において、前記各内部領域の縦横方向について未定を含む大きさを
表す領域情報、前記内部領域間で相互に依存する縦横方
向の大きさの関係を表す相互関係情報、および前記内部
領域間または前記内部領域と前記主領域間で従属する縦
横方向の大きさの関係を表す従属関係情報を入力する入
力手段と、この入力手段によって入力された前記領域情報、前記相
互関係情報および前記従属関係情報を記憶する記憶手段
と、この記憶手段から読み出した前記従属関係情報と前記相
互関係情報に基づいて、前記領域情報中で未定とされた
縦横方向の大きさを設定する領域設定手段と、この領域設定手段によって設定された縦横方向の大きさ
と前記領域情報によって特定される縦横方向の大きさと
に基づいて前記各内部領域に、前記表示情報を表示する
表示手段を有することを特徴とする表示情報レイアウト
装置。
【請求項３】前記領域設定手段は、最初に前記従属関
係情報基づいて、前記領域情報中で未定とされた縦横方
向の大きさを設定し、次に前記相互関係情報に基づい
て、前記領域情報中で未定とされた縦横方向の大きさを
設定することを特徴とする請求項２に記載の表示情報レ
イアウト装置。
【請求項４】前記表示情報の一部または全部が文字情
報であることを特徴とする請求項１、２または３のいず
れか１項に記載の表示情報レイアウト装置。