JP2020006510A - プリンタ、プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
例えば特許文献1には、用紙余白最小化処理、オブジェクト間隔値最小化処理、および、テキストオブジェクト内空白領域削除処理を行う印刷データ編集装置が記載されている。特許文献1によれば、かかる処理を行うことによって、文字列の存在しない無駄な空白領域の印刷データを被印刷媒体に印字してしまうことがない、とされている。
先ず、本実施形態に係るプリンタ1の全体的な構成および動作について、図1を参照して説明する。
図1は、実施形態に係るプリンタ1の動作を説明するためのプリンタ1の概略断面図である。図1は、プリンタ1におけるロール紙の通紙経路を示している。
筐体2側には補助ローラ13が設けられ、カバー3側には補助ローラ17が設けられている。図1に示すように、カバー3が閉鎖状態のときには、補助ローラ13,17が連続紙Pを挟んで対向し、連続紙Pのプラテンローラ5への搬送を補助する。
サーマルヘッド6は、例えば、文字、画像、バーコード等のオブジェクトを、ロール紙Rから繰り出される連続紙Pのラベル上に印字する印字手段である。図1に示すように、サーマルヘッド6は、カバー3が閉鎖状態のときにはサーマルヘッド6の印字面が連続紙Pの搬送路に向き、かつプラテンローラ5に対向する。サーマルヘッド6の印字面には、通電により発熱する複数の発熱抵抗体(発熱素子)が連続紙Pの幅方向に沿って並んで設置されている。各発熱抵抗体が選択的に通電されることで、印字が行われる。
次に、実施形態のプリンタ1の内部構成について、図2を参照して説明する。図2は、実施形態のプリンタ1のブロック図である。
図2に示すように、プリンタ1は、制御部20、操作入力部27、表示駆動部40、ストレージ204と、モータ駆動部205と、ヘッド駆動部207と、カッタ駆動部208と、を備える。制御部20は主として、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、およびRAM(Random Access Memory)203を備える。
後述するラベル発行プログラムを実行する制御部20は、取得手段、配置手段、および、作成手段の一例である。
また、ROM202記憶されている各種プログラムには、後述するラベル発行プログラムが含まれる。ラベル発行プログラムは、ユーザが店舗において商品に貼付するためのラベルを発行するためのプログラムである。
なお、本実施形態では、ラベル発行プログラムがアプリケーションプログラムとして用意されている場合について説明するが、その限りではない。上記ファームウェアに組み込まれていても良いし、プリンタドライバに組み込まれてもよい。
次に、プリンタ1にインストールされているラベル発行プログラムが実行されたときの画面表示例について、図3〜5を参照して説明する。
図3は、本実施形態のプリンタ1に表示される画面の例を示す図である。図4は、本実施形態のプリンタ1の画面遷移の例を示す図である。図5は、本実施形態のプリンタ1で印字されるラベルの例を示す図である。
・エリアw1…商品コードを入力するエリア
・エリアw2…商品の商品名が表示されるエリア
・エリアw3…商品の消費期限が表示されるエリア
・エリアw4…商品の産地が表示されるエリア
・エリアw5…商品の内容量が表示されるエリア
・エリアw6…商品の単位が表示されるエリア
・エリアw7…商品の単価が表示されるエリア
・エリアw8…商品の価格が表示されるエリア
・エリア群wg9…印字履歴データを呼び出して表示するためのエリア
・エリア群wg10…詳細内容が表示されるエリア
・エリアw11…ラベルのプレビューが表示されるエリア
画面G3のボタンb1を、発行枚数を指定して操作すると、図5に示すラベルが、指定された枚数だけ印字、発行される。
次に、ラベル発行プログラムによる描画データの作成処理および印字処理について、図5〜10を参照して説明する。図5に示すラベルは、ラベル発行プログラムによる描画データの作成処理および印字処理の説明のための例示的なラベルである。
図5に示すラベルにおいて搬送方向は紙面上方であり、ライン毎に印字を行うときの当該ラインと直交する方向である。ラベルの先端は、ライン毎に印字を行うときの先頭ライン側の端である。左端および右端は、図5に示すように便宜的に定める。
図6は、商品データベースのデータ構成例を示す図である。図7は、印字レイアウトファイルのデータ構成例を示す図である。図8は、本実施形態のプリンタ1で行われる処理のフローチャートである。図9および図10は、本実施形態のプリンタ1での描画データの作成手順を説明する図である。
「履歴」フィールドは、図3のエリア群wg9に対応している。「履歴」フィールドのデータは、所定数(図3の例では3個)の印字履歴データである。
「詳細内容」フィールドは、図3のエリア群wg10に対応しており、当該フィールドのデータが読み出されたときにはエリア群wg10に表示される。「詳細内容」フィールドのデータは、例えば、商品が販売される店舗名称(店名)や商品の原材料名等、商品に関する詳細なデータである。
印字レイアウトファイルは複数設けられてもよい。その場合、商品コードに対応して、あるいは、ユーザによる選択入力に基づいて、複数の印字レイアウトファイルの中からいずれかの印字レイアウトファイルが選択される。
各オブジェクト領域に対応して、搬送方向の配置、幅方向の配置、および、オブジェクトについてのデータが記述される。なお、本実施形態のプリンタ1は描画データに基づきライン毎に印字を行うが、「搬送方向」とは、当該ラインと直交する第1方向の一例である。「幅方向」は第2方向の一例である。オブジェクト領域の幅は、第2方向におけるオブジェクト領域の長さの一例である。
「参照オブジェクト領域」とは、配置すべきオブジェクト領域が連結されるように指定された、配置済みのオブジェクト領域を意味する。
「オフセット」は、配置すべきオブジェクト領域の参照オブジェクト領域からの搬送方向におけるオフセット量を意味する。例えば、オフセットが「0」であることは、参照オブジェクト領域を基準として、参照オブジェクト領域に接するようにして配置すべきオブジェクト領域が配置されることを意味している。
「基準位置」は、幅方向に配置すべきオブジェクト領域を配置するときの基準となる位置を示しており、配置済みのオブジェクト領域、またはラベルの印字可能範囲の左端若しくは右端である。
「左/右寄せ」は、配置すべきオブジェクト領域を基準位置に対して左寄せに配置するのか、あるいは右寄せに配置するのかを示す。
「オフセット」は、基準位置に対して左寄せあるいは右寄せを行う場合の、基準位置からオフセット量を意味する。例えば、オフセットが「0」であることは、幅方向において基準位置に接するようにして配置すべきオブジェクト領域が配置されることを意味している。
オブジェクトが文字列の場合において「文字形式」は、文字列のフォント、サイズ、半角/全角等のデータである。「長さ」は、文字列の文字数のデータである。「改行位置」は、文字列を改行する場合の改行位置のデータ(何文字で改行するかの情報)である。
なお、図7には図示していないが、印字レイアウトファイルには、オブジェクトをオブジェクト領域内に配置するときの位置および配置態様についての情報が含まれてもよい。例えば、左寄せ、右寄せ、中央配置、均等配置などの情報である。
オブジェクトが文字列であって改行位置のデータが含まれている場合には、対応するオブジェクト領域の幅は、当該改行位置によって決定される。その場合のオブジェクト領域の高さは、当該文字列の文字数で設定される可変長である。
以下、図8のフローチャートについて、図9および図10に示す具体的な描画データの作成手順を参照しながら説明する。図8は、プリンタ1の制御部20がラベル発行プログラムを実行したときの処理を示すフローチャートである。図9および図10は、それぞれ本実施形態のプリンタ1において、図5に例示したラベルに対応する描画データの作成手順を示している。
配置すべきオブジェクト領域がオブジェクト領域F1である場合、制御部20は、搬送方向においてラベルの先端であって、かつ幅方向においてラベルの印字可能範囲の左端となる点をオブジェクト領域F1の起点p1として決定する。次いで制御部20は、オブジェクト領域F1に対応するオブジェクトである所定サイズのバーコードをオブジェクト領域F1内に含むようにしてオブジェクト領域F1を配置する。その結果、図9の状態S1に示すようにオブジェクト領域F1が配置される。
配置すべきオブジェクト領域がオブジェクト領域F2である場合、制御部20は、搬送方向においてラベルの先端であって、かつ幅方向においてオブジェクト領域F1に左寄せした点をオブジェクト領域F2の配置の起点p2として決定する。次いで制御部20は、オブジェクト領域F2に対応するオブジェクトである文字列をオブジェクト領域F2内に含むようにしてオブジェクト領域F2を配置する。その結果、図9の状態S2に示すようにオブジェクト領域F2が配置される。オブジェクト領域F2には、「価格」の項目に対応する文字列として「198」が含まれる。
配置すべきオブジェクト領域がオブジェクト領域F4である場合、制御部20は、搬送方向においてオブジェクト領域F1に連結し、かつ幅方向においてラベルの印字可能範囲の左端となる点をオブジェクト領域F4の起点p4として決定する。次いで制御部20は、オブジェクト領域F4に対応するオブジェクトである文字列をオブジェクト領域F4内に含むようにしてオブジェクト領域F4を配置する。その結果、図9の状態S4に示すようにオブジェクト領域F4が配置される。オブジェクト領域F4には、「(税込価格」という文字列が含まれる。
配置すべきオブジェクト領域がオブジェクト領域F5である場合、制御部20は、搬送方向においてオブジェクト領域F3に連結し、かつ幅方向においてオブジェクト領域F4に左寄せした点をオブジェクト領域F5の起点p5として決定する。次いで制御部20は、オブジェクト領域F5に対応するオブジェクトである文字列をオブジェクト領域F5内に含むようにしてオブジェクト領域F5を配置する。その結果、図9の状態S5に示すようにオブジェクト領域F5が配置される。オブジェクト領域F5には、「213円)」という文字列が含まれる。
配置すべきオブジェクト領域がオブジェクト領域F14である場合、制御部20は、搬送方向においてオブジェクト領域F12に連結し、かつ幅方向においてオブジェクト領域F13に左寄せした点をオブジェクト領域F14の配置の起点p14として決定する。次いで制御部20は、オブジェクト領域F14に対応するオブジェクトである画像をオブジェクト領域F14内に含むようにしてオブジェクト領域F14を配置する。その結果、図10の状態S11に示すようにオブジェクト領域F14が配置される。
表示パネルにおいて入力エリアb1s(図3参照)に印字枚数が入力された状態でボタンb1(「印刷」)の操作入力が行われたことにより印字指示を受け付けると(ステップS34:YES)、制御部20はラベルの印字を実行する(ステップS36)。それによって、入力された印字枚数のラベルが発行される。
(5−1)変形例1
図7に例示した印字レイアウトファイルは、搬送方向および幅方向の配置のオフセットがすべてゼロである。そのため、配置された一つのオブジェクト領域を基準として当該オブジェクト領域に接するように次に配置すべきオブジェクト領域が配置される。そのため、特に搬送方向において隣接するオブジェクト領域に隙間がないように複数のオブジェクト領域が積み上げられるため、隙間が僅かでもある場合と比較してさらに効率良くラベルに印字可能となる利点がある。
なお、配置された一つのオブジェクト領域を基準として当該オブジェクト領域に接するように次に配置すべきオブジェクト領域が配置されなくてもよい。そのような例を図11に示す。図11A〜11Dはそれぞれ、図5に例示したラベルにおけるオブジェクト領域F2(図9参照)の配置の変形例を示す図であり、オフセットがゼロでない場合である。
この例では、オブジェクト領域F2cに含まれる文字列のオブジェクト領域F2c内での位置が中央に設定されている場合を示している。各オブジェクト領域に含まれるオブジェクトのオブジェクト領域内での位置は、印字レイアウトファイルに設定されていてもよい。
制御部20は、配置順序においてN番目に配置すべきオブジェクト領域にオブジェクトが含まれていない場合には、N番目に配置すべきオブジェクト領域に代えて、N+1番目以降に配置すべきオブジェクト領域を配置することが好ましい。かかる処理の例を図12に示す。図12は、本実施形態のプリンタ1での描画データの作成手順の変形例を説明する図である。
図12は、図7に例示した印字レイアウトファイルにおいてオブジェクト領域F6に対応するオブジェクトが存在しない場合の例である。この例では、オブジェクト領域F7が配置すべきオブジェクト領域であるときに、オブジェクト領域F6にオブジェクトが含まれていないため(状態S6a)、オブジェクト領域F6に代えてオブジェクト領域F7を配置する。このように配置することで、ラベルのオブジェクト領域の配置をさらに最適化して、より効率良く印字することが可能となる。
図7に示した印字レイアウトファイルの例では、改行位置が設定されていない場合である。それに対して、図13は、改行位置が設定された印字レイアウトファイルに基づいて描画データが作成される例を示している。
図13に例示するラベルでは、オブジェクト領域FDに対応して「原材料名」の項目が設けられ、当該項目に対応するオブジェクトは、比較的長い文字数の文字列である。図13に示す例では、オブジェクト領域FDの幅が固定長(具体的には、ラベルの印字可能範囲の左右端の距離)に設定され、文字列の長さが当該固定長を超える場合には、オブジェクト領域FD内で文字列を改行して文字列が配置される。
固定長の設定や改行位置の設定は任意に行うことができる。適切にオブジェクト領域の固定長および改行位置を設定することで、表示内容の視認性を確保することができる。
例えば、上述した実施形態では、搬送方向に複数のオブジェクト領域を積み重ねて配置することで描画データを作成する場合について説明したが、その限りではない。搬送方向とは反対の方向に複数のオブジェクト領域を積み重ねて配置してもよいし、ラベル上の任意の方向に複数のオブジェクト領域を積み重ねてもよい。
2…筐体
3…カバー
31…シャフト
5…プラテンローラ
6…サーマルヘッド
8…収容部
13,17…補助ローラ
20…制御部
201…CPU
202…ROM
203…RAM
204…ストレージ
205…モータ制御部
207…ヘッド駆動部
208…カッタ制御部
25…ステッピングモータ
40…表示駆動部
R…ロール紙
P…連続紙
G1〜G3…画面
F1〜F14,FD…オブジェクト領域
w1〜w11…エリア
wg9,wg10…エリア群
b1,b2…ボタン
b1s,w20…入力エリア
Claims (9)
- 複数の項目の各々に対応するオブジェクトを取得する取得手段と、
前記複数の項目の各々に対応するオブジェクトを含む複数のオブジェクト領域を、一方向に積み重ねて配置する配置手段と、
前記配置手段によって配置された前記複数のオブジェクト領域に基づいて、描画データを作成する作成手段と、
を備えたプリンタ。 - 前記配置手段は、配置された一つのオブジェクト領域を基準として当該オブジェクト領域に接するように次に配置すべきオブジェクト領域を配置する、
請求項1に記載されたプリンタ。 - 前記描画データに基づきライン毎に印字を行う印字手段を備え、
前記一方向は、前記ラインと直交する第1方向である、
請求項1または2に記載されたプリンタ。 - 前記配置手段は、予め設定された前記複数のオブジェクト領域の配置順序に従って、前記複数のオブジェクト領域を配置する、
請求項1から3のいずれか1項に記載されたプリンタ。 - 前記配置手段は、前記配置順序においてN番目に配置すべきオブジェクト領域にオブジェクトが含まれていない場合には、前記N番目に配置すべきオブジェクト領域に代えて、N+1番目以降に配置すべきオブジェクト領域を配置する、
請求項4に記載されたプリンタ。 - 前記オブジェクトとして文字列を含むオブジェクト領域の幅が固定長に設定され、
前記配置手段は、前記文字列の長さが前記固定長を超える場合には、前記オブジェクト領域内で前記文字列を改行して前記文字列を配置する、
請求項1から5のいずれか1項に記載されたプリンタ。 - 前記配置手段は、前記第1方向と直交する第2方向におけるオブジェクト領域の位置決めを、配置済みのオブジェクト領域の前記第2方向におけるいずれか一方の端、または、前記印字媒体の印字可能範囲の前記第2方向におけるいずれか一方の端を基準にして決定する、
請求項3に記載されたプリンタ。 - 前記配置手段は、前記第2方向におけるオブジェクト領域の長さを当該オブジェクト領域に含まれるオブジェクトの大きさに応じて決定する、
請求項7に記載されたプリンタ。 - コンピュータに、
複数の項目の各々に対応するオブジェクトを取得する取得手段と、
前記複数の項目の各々に対応するオブジェクトを含む複数のオブジェクト領域を、一方向に積み重ねて配置する配置手段と、
前記配置手段によって配置された前記複数のオブジェクト領域に基づいて、描画データを作成する作成手段と、
を実行させるためのプログラム。
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