JPH09109348A - 化粧板の製造方法 - Google Patents
化粧板の製造方法Info
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- JPH09109348A JPH09109348A JP7271090A JP27109095A JPH09109348A JP H09109348 A JPH09109348 A JP H09109348A JP 7271090 A JP7271090 A JP 7271090A JP 27109095 A JP27109095 A JP 27109095A JP H09109348 A JPH09109348 A JP H09109348A
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Abstract
られるほどの硬化状態とし、かつ平滑な表面であり物理
的性質も十分な化粧板を容易にかつ効率的に得られるよ
うな製造方法を提供すること。 【解決手段】基材の表面に、酸素により硬化阻害を生じ
る紫外線硬化型塗料を塗布し、紫外線を照射して塗布面
を硬化阻害により硬化不完全の状態とし、任意の絵柄を
転写し、その上に硬化阻害を生じない紫外線硬化型塗料
を塗布し、紫外線を照射して全体を完全硬化させてなる
ことを特徴とする。
Description
外装に使用する化粧板の製造方法に関し、特に転写法を
用いた意匠性の高い化粧板の製造方法に関する。
種々提案されているが、転写を行う下地塗膜としては、
ポリイソシアネートを硬化剤としたウレタン系の塗料を
用いる方法が一般的であり、より生産性の高い紫外線硬
化型塗料を用いた例は少なかった。これは転写法の一般
的特性として下地塗膜が完全に硬化した状態では転写層
の密着性が十分得られないが、紫外線硬化型塗料の場
合、塗膜の硬化状態を一定の不完全な状態に制御するこ
とが通常困難であるためである。
階で転写箔を圧着するとか、反応しない成分を添加して
硬化後も接着性が残るようにする等の方法が用いられて
いた。しかし前者の方法によると平滑な表面が得にくい
し、後者の方法によれば耐煮沸性等の物理的性能が十分
でないという欠点があった。
を解決するためになされたものであり、その課題とする
ところは、化粧板の下地塗料を、絵柄の転写の密着性が
得られるほどの硬化状態とし、かつ平滑な表面であり物
理的性質も十分な化粧板を容易にかつ効率的に得られる
ような製造方法を提供することにある。
を達成するために、請求項1において、基材の表面に、
酸素により硬化阻害を生じる紫外線硬化型塗料を塗布
し、紫外線を照射して塗布面を硬化阻害により硬化不完
全の状態とし、任意の絵柄を転写し、その上に硬化阻害
を生じない紫外線硬化型塗料を塗布し、紫外線を照射し
て全体を完全硬化させてなることを特徴とする化粧板の
製造方法を提供する。
空気中の酸素により硬化阻害をおこし表面にべとつきを
生じるという現象に着目し、これを利用して転写化粧板
の製造ができないかと種々検討を重ねた結果完成したも
のであり、その特徴とするところは、酸素によって硬化
阻害により不完全硬化状態とした紫外線硬化型塗料の面
に絵柄層を転写し、しかる後に紫外線硬化型塗料を塗布
して紫外線を照射し、全体を硬化させることを特徴とす
る化粧板の製造方法である。
明する。本発明に於いて用いられる基材1としては、珪
酸カルシウム板、石綿セメント板、石膏スラグ板等無機
板状基材の表面をシーラー処理、表面研磨処理等を施し
たフラット基材や凹凸基材等を用いることができる。
塗料3としては、ウレタンアクリレート、ポリエステル
アクリレート、エポキシアクリレート等のアクリル酸エ
ステルオリゴマーまたはメタクリル酸エステルオリゴマ
ーに、単官能または多官能のアクリレートモノマーやメ
タクリレートモノマーを加えたものが使用可能である。
よる硬化阻害を起こさないように、ワックスが添加され
たものがあるが、本発明の場合は添加しないものを用い
る。また、塗装性、密着性を向上させるために、有機溶
剤を添加することも好適に行われる。この際、調整され
る粘度は数十から数千cpsが好適である。また、マッ
ト剤や顔料等の添加、入射光の指数関数的エネルギー減
衰(Lambert−Beerの法則)等を補う為の光
開始剤として2エトキシ−2フェニルアミンや3級アミ
ン(P−ジメチルアミノベンツアルデヒド、DMAB
A)を添加しても良い。塗布量は10〜300g/m2
が適当であり、通常は20〜150g/m2 が好まし
い。
タルハライド灯を使用できる。紫外線硬化型塗料は、酸
素雰囲気中で照射し、硬化阻害を生じさせて表面に粘着
性を持たせる。紫外線硬化における酸素による硬化阻害
は、通常、ラジカルと酸素の反応が(109l/mol・s )
であり、ラジカルとモノマーの成長反応(103l/mol・
s )の方が百万倍も速い(滝山栄一著:「ポリエステル
樹脂ハンドブック」日刊工業新聞社)ので、特に対応を
とらないと硬化阻害を起こす。
ては転写シートによる転写が可能である。転写シートの
基体フィルムとしては、化粧板の表面形状や転写温度に
より、適宜選択すれば良い。基材表面がフラットの場合
はPPラミ紙やPETフィルムを基体シートとする転写
シートが使用可能である。また、基材表面が凹凸形状を
有する場合には、耐熱性ゴムロール等による転写時の熱
圧着の熱により凹凸基材の表面形状に追従することが可
能な熱可塑性樹脂フィルムが使用可能である。具体的に
は、塩化ビニルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリ
プロピレンフィルムまたは、ポリエチレンフィルムやポ
リプロピレンフィルムと塩化ビニル樹脂フィルムのラミ
ネートフィルムがある。
しては、要求品質により塩酢ビ樹脂系、ウレタン樹脂
系、ポリビニルブチラール樹脂系等が使える。また、転
写シートの基体シートへの絵柄の印刷は、グラビア印
刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷等の公知の
方法が使用可能である。
は、酸素によって硬化阻害を生じないものを使用する。
ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エ
ポキシアクリレート、シリコーンアクリレート等のアク
リル酸エステルオリゴマー、またはメタクリル酸エステ
ルオリゴマーに、単官能または多官能のアクリル酸エス
テルモノマーまたはメタクリル酸エステルモノマーを加
えたものが使用できる。また、マット剤、表面に浮き出
るワックスなどの添加剤を添加し、前記の光開始剤を添
加しても良い。また、表面に用いる紫外線硬化型塗料5
は透明であれば、転写絵柄が表面からより立体的に見え
るようになり、意匠的にも好ましいものとなる。これら
に溶剤を配合して数十から数千cpsに調整する。塗布
量は5〜数百g/m2 が適当であり、通常は20〜15
0g/m2 が好ましい。
ント板を用い、ウレタン樹脂系シーラーを施した後、硬
化阻害を生じる紫外線硬化型塗料として次の処方よりな
る塗料を塗布した。
コーターにて50g/m2 塗布した後、ライン速度20
m/minで、120W/cmの高圧水銀灯6灯で紫外
線を照射し、表面は硬化阻害で粘着性を持たせ、内部の
み硬化させた。
ルフィルム(前記100重量部に対して可塑剤8重量
部、厚さ80μm)にポリプロピレン樹脂を20μm押
出しラミネートしたフィルムを用い、これにウレタン樹
脂系のインキで絵柄を印刷して転写シートとした。
塗料層を合わせてゴム硬度80度で160℃に加熱した
シリコンゴムロールで線圧20kgf/cm、ライン速
度10m/minで絵柄を転写した。
g/m2 塗布し、空気中で120W/cmの高圧水銀灯
6灯で紫外線を照射して硬化させて化粧板を得た。
一体化しており、表面硬度、耐汚染性、等の諸物性に優
れたものであった。
に示すごとき効果がある。つまり、転写絵柄層を設ける
紫外線硬化型塗料の表面に紫外線照射時に硬化阻害を起
こさせることにより、低温で転写してもインキ初期密着
が得られる。また、硬化阻害を起こした紫外線硬化型塗
料は表面の紫外線硬化型塗料を硬化させるときに一緒に
完全に硬化するため、表面の紫外線硬化型塗料の硬化収
縮があっても、紫外線硬化型塗料の表面が硬化阻害で粘
着性を持っているため収縮応力を緩和させてから全体が
硬化するため、各層が強固な密着性を発現する。
説明図である。
硬化型塗料
Claims (1)
- 【請求項1】基材の表面に、酸素により硬化阻害を生じ
る紫外線硬化型塗料を塗布し、紫外線を照射して塗布面
を硬化阻害により硬化不完全の状態とし、任意の絵柄を
転写し、その上に硬化阻害を生じない紫外線硬化型塗料
を塗布し、紫外線を照射して全体を完全硬化させてなる
ことを特徴とする化粧板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27109095A JP4212660B2 (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | 化粧板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27109095A JP4212660B2 (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | 化粧板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09109348A true JPH09109348A (ja) | 1997-04-28 |
JP4212660B2 JP4212660B2 (ja) | 2009-01-21 |
Family
ID=17495229
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27109095A Expired - Fee Related JP4212660B2 (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | 化粧板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4212660B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20100072058A1 (en) * | 2008-09-19 | 2010-03-25 | Shenzhen Futaihong Precision Industry Co., Ltd. | Process for surface treating plastic substrate |
JP2014058048A (ja) * | 2012-09-14 | 2014-04-03 | Nitto Denko Corp | シート状有機基材の製造方法 |
-
1995
- 1995-10-19 JP JP27109095A patent/JP4212660B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20100072058A1 (en) * | 2008-09-19 | 2010-03-25 | Shenzhen Futaihong Precision Industry Co., Ltd. | Process for surface treating plastic substrate |
JP2014058048A (ja) * | 2012-09-14 | 2014-04-03 | Nitto Denko Corp | シート状有機基材の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4212660B2 (ja) | 2009-01-21 |
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