JPH09109347A - 化粧紙及びその製造方法 - Google Patents

化粧紙及びその製造方法

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JPH09109347A
JPH09109347A JP27108995A JP27108995A JPH09109347A JP H09109347 A JPH09109347 A JP H09109347A JP 27108995 A JP27108995 A JP 27108995A JP 27108995 A JP27108995 A JP 27108995A JP H09109347 A JPH09109347 A JP H09109347A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水平面に使用可能な硬度や耐摩耗性を備え意匠
性に優れた高級化粧板を極めて能率的にかつ安価に製造
できるような、化粧紙及びその製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】化粧紙原紙の表面に、任意に印刷層とアン
カー層を設け、この上に1層が5〜14g/m2 である
電離放射線硬化型樹脂を主成分とする硬化樹脂塗膜層を
合計12g/m2 以上となるように1層か複数層積層し
て設け、さらにこの上に、電離放射線硬化型樹脂を主成
分としシリコンもしくはフッ素からなる添加剤を含有す
る硬化樹脂塗膜層を3g/m2 以上となるよう設け、硬
化樹脂塗膜層の総合計の膜厚が15g/m2 以上となる
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は家具、住宅機器等に
使用する化粧板に使用する化粧紙およびその製造方法に
関し、特に表面硬度が高く、耐久性に優れた高級化粧板
に使用する化粧紙およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の前記用途の化粧紙としては、通常
の化粧紙用原紙に印刷を施したものに、熱硬化型や二液
硬化型や紫外線硬化型や電子線硬化型の樹脂からなるト
ップコート層を設けたものがある。しかしこれらのトッ
プコート層の塗布量は10g/m2 以下が通常であり、
そのため高い表面強度と耐久性が要求される水平面用と
して必要な物性を得るのは極めて困難であった。
【0003】水平面用として必要な物性を得るために
は、塗布量15g/m2 以上のトップコート層が必要と
考えられるが、前記の熱硬化型や二液硬化型や紫外線硬
化型や電子線硬化型の樹脂のトップコート層を塗布量1
5g/m2 以上塗工した場合、化粧紙が強くカールして
しまい、生産加工時に巻き取ることが困難となる。カー
ルを抑えるために硬化後の柔軟性に優れた樹脂を用いる
方法もあるが、そうすると水平面用として必要な高い表
面強度が得られなくなってしまう。
【0004】その他の従来の家具や住宅機器類の水平面
に使用する化粧紙としては、チタン紙等の浸透性の良い
原紙に印刷を施した後、メラミン樹脂、ジアリルフタレ
ート樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させて作った樹脂含浸
紙を、フェノールコア紙やパーティクルボード等の基材
に乗せ、鏡面板を介して加熱圧縮して製造するものが知
られている。この方法によれば水平面用として必要な表
面硬度、耐摩耗性、および耐溶剤性を備えた化粧板がで
きるが、加熱圧縮加工のため、生産効率に極めて劣るも
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な問題点を解決するためになされたもので、その課題と
するところは、水平面に使用可能な硬度や耐摩耗性を備
え意匠性に優れた高級化粧板を極めて能率的にかつ安価
に製造できるような、化粧紙及びその製造方法を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこの課題を解決
するため、まず請求項1においては、化粧紙原紙の表面
に、任意に印刷層とアンカー層を設け、この上に1層が
5〜14g/m2 である電離放射線硬化型樹脂を主成分
とする硬化樹脂塗膜層を合計12g/m2 以上となるよ
うに1層か複数層積層して設け、さらにこの上に電離放
射線硬化型樹脂を主成分としシリコンもしくはフッ素か
らなる添加剤を含有する硬化樹脂塗膜層を3g/m2
上となるように設け、硬化樹脂塗膜層の総合計の膜厚が
15g/m2 以上となることを特徴とする化粧紙を提供
するものである。
【0007】また、請求項2においては、前記化粧紙原
紙の表面に、撥液性インキ印刷模様を設け、この上に前
記硬化樹脂塗膜層が撥液性インキ印刷模様にはじかれて
設けられてなることを特徴とする請求項1記載の化粧紙
を提供するものである。
【0008】また、請求項3においては、前記アンカー
層が、架橋型樹脂を主成分とし、塗工後熱乾燥で塗工表
面が乾燥状態となる塗工液からなることを特徴とする請
求項2記載の化粧紙を提供するものである。
【0009】また、請求項4においては、前記架橋型樹
脂が電離放射線硬化型樹脂からなることを特徴とする請
求項3記載の化粧紙を提供するものである。
【0010】また、請求項5においては、化粧紙原紙の
表面に、任意に印刷した後、電離放射線硬化型樹脂を主
成分とする塗工液を5〜14g/m2 となるよう塗工
し、半硬化状態となるように電離放射線を照射し半硬化
樹脂塗膜を形成し、この工程を1度以上行って合計12
g/m2 となるようにした後、電離放射線硬化型樹脂を
主成分としシリコンもしくはフッ素からなる添加剤を含
有する塗工液を3g/m 2 以上となるように塗工し、電
離放射線を照射し、総合計15g/m2 以上とした樹脂
塗膜を完全硬化させることを特徴とする化粧紙の製造方
法を提供するものである。
【0011】また、請求項6においては、化粧紙原紙の
表面に任意に印刷し、アンカー層を設けた後、撥液性イ
ンキ印刷模様を設け、電離放射線硬化型樹脂を主成分と
する塗工液を5〜14g/m2 となり前記撥液性インキ
印刷模様にはじかれて塗工し、半硬化状態となるように
電離放射線を照射し半硬化樹脂塗膜を形成し、この工程
を1度以上行って合計12g/m2 となるようにした
後、電離放射線硬化型樹脂を主成分としシリコンもしく
はフッ素からなる添加剤を含有する塗工液を3g/m2
以上となるよう前記撥液性インキ印刷模様にはじかれて
塗工し、電離放射線を照射し総合計15g/m2 以上と
した樹脂塗膜を完全硬化させることを特徴とする化粧紙
の製造方法を提供するものである。
【0012】また、請求項7においては、前記アンカー
層が電離放射線硬化型樹脂を主成分とし、塗工後熱乾燥
で塗工表面を乾燥状態とし、後の電離放射線硬化型樹脂
塗膜と一体で完全硬化してなることを特徴とする請求項
6記載の化粧紙の製造方法を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
図1、2に本発明による化粧紙の断面の構造の一例を示
す。図1は、原紙1の表面に印刷インキ層2、電離放射
線硬化型樹脂を主成分とする硬化樹脂塗膜層3および
3’、電離放射線硬化型樹脂を主成分としシリコンもし
くはフッ素からなる添加剤を含有する硬化樹脂塗膜層
4、よりなる化粧紙である。
【0014】図2は、原紙1の表面に印刷インキ層2、
アンカー層5、撥液性インキ印刷模様6、電離放射線硬
化型樹脂を主成分とする硬化樹脂塗膜層3および3’、
電離放射線硬化型樹脂を主成分としシリコンもしくはフ
ッ素からなる添加剤を含有する硬化樹脂塗膜層4、より
なる化粧紙である。
【0015】本発明に係る化粧紙用原紙としては、坪量
20〜200g/m2 の化粧紙用原紙が使用可能であ
り、通常の薄葉紙、チタン紙等が挙げられる。坪量20
g/m2 未満であると、紙力が弱いため、生産加工時に
紙切れ等のトラブルを引き起こしやすく、また、坪量2
00g/m2 をこえると化粧板にした場合に原紙の厚さ
が化粧板としての強度を低下させてしまう恐れがある。
【0016】印刷インキ層2のインキとしては、通常の
印刷インキが使用できる。印刷方法はグラビア印刷法等
の公知の印刷方法で良い。
【0017】アンカー層5に使用する架橋型樹脂を主成
分とした塗工後熱乾燥で塗工表面が乾燥状態となる塗工
液の、架橋型樹脂としては、熱硬化型樹脂や電離放射線
硬化型樹脂が使用可能である。
【0018】熱硬化型樹脂とした場合には、アクリル
系、ウレタン系、エポキシ系等の一液硬化型もしくは2
液硬化型の熱硬化型樹脂等が使用可能であり、これらと
溶媒、無機および有機顔料、体質顔料等のフィラーを分
散させてもよい。
【0019】電離放射線硬化型樹脂とした場合には、電
離放射線反応性の2重結合を有する水性エマルジョンま
たは電離放射線反応性の2重結合を有する水溶性又は溶
剤可溶性樹脂等であり、該樹脂のTgが40℃以上さら
には60℃以上であるものが好適であり、これに無機お
よび有機顔料、体質顔料等のフィラーを分散させてもよ
い。また、紫外線硬化型樹脂とした場合には、さらに光
開始剤が適量添加される。
【0020】これら塗工液の塗工方法は任意であるが、
グラビアコーター、ロールコーター、リバースロールコ
ーター、ナイフコーター等の公知の塗工方法が使用可能
である。塗工後の乾燥は従来の熱乾燥が用いられ、溶媒
を揮発させた後、塗工表面が乾燥状態となれば良い。
【0021】撥液性印刷模様6に用いる撥液性インキと
しては通常の印刷インキにシリコン系もしくはフッ素系
の添加剤したインキ等が使用可能である。また、インキ
の樹脂分として、印刷後熱乾燥で塗工表面が乾燥状態と
なる電離放射線硬化型樹脂を用いるのが好適である。
【0022】電離放射線硬化型樹脂を主成分とする硬化
樹脂塗膜層3および3’の電離放射線硬化型樹脂として
は、分子末端にアクリル基又はメタクリル基を有してい
るものが好ましく、ポリエステルアクリレート、ウレタ
ンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエステル
メタクリレート、ウレタンメタクリレート、エポキシメ
タクリレート等である。紫外線硬化の場合は光開始剤が
添加される。さらに、無機および有機顔料、体質顔料等
のフィラーを分散させても良い。
【0023】塗工方法は任意であるが、グラビア塗工、
ロールコーター、リバースロールコーター、ナイフコー
ター、ブレードコーター、ロッドコーター、エアードク
ターコーター、ダイコーター、キャストコーター等の公
知の塗工方法で良い。
【0024】塗布後、電離放射線照射により、塗膜を半
硬化させる。半硬化状態とは、塗膜表面はタックフリー
の状態であるが、完全に架橋はしていない状態である。
(ゲル分率70〜95%程度が好ましい)この工程を一
度以上行ない、12g/m2以上の硬化樹脂塗膜層を形
成する。
【0025】次に、電離放射線硬化型樹脂を主成分とし
シリコンもしくはフッ素からなる添加剤を含有する硬化
樹脂塗膜層4を形成する。電離放射線硬化型樹脂として
は、分子末端にアクリル基又はメタクリル基を有してい
るものが好ましく、ポリエステルアクリレート、ウレタ
ンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエステル
メタクリレート、ウレタンメタクリレート、エポキシメ
タクリレート等である。また、紫外線硬化の場合は光開
始剤が添加される。さらに、無機および有機顔料、体質
顔料等のフィラーを分散させても良い。
【0026】シリコンもしくはフッ素からなる添加剤
は、反応性または非反応性のスリップ剤として添加され
る。これらにはシリコンアクリレート、フッ素アクリレ
ート、市販のシリコンオイル、フッ素パウダー等が使用
可能である。これらの添加量は全体100重量部に対し
て0.1〜10重量部が適当である。0.1重量部より
少ないと効果が発現できず、10重量部以上であると表
面がすべりすぎてしまい、またコスト的に不適なものと
なってしまう。
【0027】この工程で3g/m2 以上の硬化樹脂塗膜
層を形成し、硬化樹脂塗膜層全体として合計15g/m
2 以上となるよう硬化樹脂塗膜層を形成する。塗工方法
は任意であるが、グラビア塗工、ロールコーター、リバ
ースロールコーター、ナイフコーター、ブレードコータ
ー、ロッドコーター、エアードクターコーター、ダイコ
ーター、キャストコーター等の公知の塗工方法で良い。
【0028】以上の工程の後、電離放射線照射により、
塗膜を完全硬化させる。電子線硬化の場合、電子線照射
装置より照射する電子線の加速電圧は150〜200k
V、照射量は3〜5Mrad程度が良い。紫外線硬化の
場合の照射量は400〜600mj/cm2 程度が良
い。通常この処理は50〜150m/minのライン速
度で可能であるから極めて生産効率が高い。
【0029】以上に述べたように、本発明の化粧紙は原
紙表面に印刷した後、電離放射線硬化型樹脂を主成分と
する塗工液を塗工し電離放射線を照射し半硬化状態の塗
膜を形成する工程を一度以上行った後、電離放射線硬化
型樹脂を主成分としシリコンもしくはフッ素からなる添
加剤を含有する塗工液を塗工し電離放射線を照射し塗膜
を完全硬化させることにより、水平面に使用可能な硬度
や耐摩耗性を備え意匠性に優れた高級化粧板を極めて能
率的にかつ安価に製造できるような化粧紙が得られる。
【0030】
【実施例】
<実施例1>化粧紙用原紙として坪量60g/m2 の含
浸紙を用い、これに木目柄を水性インキ(東洋インキ製
造(株)製)で印刷し、電離放射線硬化型塗工液として ダイセル・ユーシービー(株)製「EB−230」 60重量部 1,6ヘキサンジオールジアクリレート(モノマー) 40重量部 を用い、これをグラビア方式により14g/m2 塗工
し、電子線照射装置(日新ハイボルテージ(株)製:
「キュアトロン」)の照射下を通過させ、照射線量約
1.0Mradのエネルギーで塗膜を半硬化させ、巻き
取った。
【0031】さらに、電子線硬化型塗工液として 東亞合成化学工業(株)製「アロニックスM−8030」 60重量部 1,6ヘキサンジオールジアクリレート(モノマー) 40重量部 富士シリシア化学(株)製:「サイリシア350 」(マット剤) 8重量部 を用い、これにフッ素系添加剤としてShamrock社製:
「FluoroSlip231 」3重量部を添加し、これをグラビア
方式により5g/m2 塗工し、電子線照射装置(日新ハ
イボルテージ(株)製:「キュアトロン」)の照射下を
通過させ、照射線量約3.0Mradのエネルギーで塗
膜を完全硬化させ、巻き取った。
【0032】前記化粧紙を尿素・酢酸ビニル系の接着剤
にてパーチクルボードと貼り合わせ、化粧板にしたとこ
ろ、非常に優れた表面強度および耐久性を有しており、
水平面への使用は問題ないものであった。
【0033】<実施例2>化粧紙用原紙として坪量30
g/m2 の混抄紙を用い、これに木目柄を水性インキ
(東洋インキ製造(株)製)で印刷し、これに電子線硬
化型塗工液として ダイセル・ユーシービー(株)製「EB−230」 60重量部 1,6ヘキサンジオールジアクリレート(モノマー) 40重量部 を用い、これをグラビア方式により7g/m2 塗工し、
電子線照射装置(日新ハイボルテージ(株)製:「キュ
アトロン」)の照射下を通過させ、照射線量約1.0M
radのエネルギーで塗膜を半硬化させた。
【0034】さらに、紫外線硬化型塗工液として ダイセル・ユーシービー(株)製「EB−230」 60重量部 1,6ヘキサンジオールジアクリレート(モノマー) 40重量部 チバガイギー(株)製:「ダロキュア1173」(光開始剤) 3重量部 を用い、これをグラビア方式により7g/m2 塗工し、
120W/cmの高圧水銀灯照射下を通過させ、照射線
量約300mJ/cm2 のエネルギーで塗膜を半硬化さ
せ、巻き取った。
【0035】これに、電子線硬化型塗工液として 東亞合成化学工業(株)製「アロニックスM−8030」 70重量部 1,6ヘキサンジオールジアクリレート(モノマー) 30重量部 を用い、これにシリコン系添加剤シリコンアクリレート
(ダイセル・ユーシービー(株)製「エベクリル35
0」)を5重量部添加し、これをグラビア方式により5
g/m2 塗工し、電子線照射装置(日新ハイボルテージ
(株)製:「キュアトロン」)の照射下を通過させ、照
射線量約3.0Mradのエネルギーで塗膜を完全硬化
させ、巻き取った。
【0036】上記化粧紙を尿素・酢酸ビニル系の接着剤
にてパーチクルボードと貼り合わせ、化粧板にしたとこ
ろ、非常に優れた表面強度および耐久性を有しており、
水平面への使用は問題ないものであった。
【0037】<実施例3>化粧紙用原紙として坪量60
g/m2 の含浸紙を用い、これに木目柄を水性インキ
(東洋インキ製造(株)製)で印刷し、2液硬化型ウレ
タン系塗工液(東洋インキ製造(株)製)を塗工し、1
40℃の乾燥ゾーンで乾燥させた後、溌液性水性インキ
(東洋インキ製造(株)製)で木目導管模様を印刷し、
これに電子線硬化型塗工液として ダイセル・ユーシービー(株)製「EB−230」 60重量部 1,6ヘキサンジオールジアクリレート(モノマー) 40重量部 を用い、これをグラビア方式により15g/m2 塗工
し、電子線照射装置(日新ハイボルテージ(株)製:
「キュアトロン」)の照射下を通過させ、照射線量約
1.0Mradのエネルギーで塗膜を半硬化させ、巻き
取った。
【0038】これに、電子線硬化型塗工液として、 東亞合成化学工業(株)製「アロニックスM−8030」 70重量部 1,6ヘキサンジオールジアクリレート 30重量部 を用い、これにシリコン系添加剤(ダイセル・ユーシー
ビー(株)製「エベクリル350」)5重量部を添加
し、これをグラビア方式により5g/m2 塗工し、電子
線照射装置(日新ハイボルテージ(株)製:「キュアト
ロン」)の照射下を通過させ、照射線量約3.0Mra
dのエネルギーで塗膜を完全硬化させ、巻き取った。
【0039】上記化粧紙を尿素・酢酸ビニル系の接着剤
にてパーチクルボードと貼り合わせ、化粧板にしたとこ
ろ、非常に優れた表面強度、耐溶剤性および耐久性を有
しており、水平面への使用は問題ないものであった。
【0040】<実施例4>坪量30g/m2 の混抄紙に
木目柄を水性インキ(東洋インキ製造(株)製)で印刷
し、分子末端にアクリル基を有するエマルジョン塗工液
を塗工し、140℃の乾燥ゾーンで乾燥させた後、溌液
性水性インキ(東洋インキ製造(株)製)で木目導管模
様を印刷し、電子線硬化型塗工液として ダイセル・ユーシービー(株)製「EB−230」 60重量部 1,6ヘキサンジオールジアクリレート(モノマー) 40重量部 を用い、これをグラビア方式により7g/m2 塗工し、
電子線照射装置(日新ハイボルテージ(株)製:「キュ
アトロン」)の照射下を通過させ、照射線量約1.0M
radのエネルギーで塗膜を半硬化させた。
【0041】さらに、紫外線硬化型塗工液として ダイセル・ユーシービー(株)製「EB−230」 60重量部 1,6ヘキサンジオールジアクリレート(モノマー) 40重量部 チバガイギー(株)製:「ダロキュア1173」(光開始剤) 8重量部 を用い、をグラビア方式により7g/m2 塗工し、12
0W/cmの高圧水銀灯照射下を通過させ、照射線量約
300mj/cm2 のエネルギーで塗膜を半硬化させ、
巻き取った。
【0042】これに、電子線硬化型塗工液として、 東亞合成化学工業(株)製「アロニックスM−8030」 65重量部 1,6ヘキサンジオールジアクリレート(モノマー) 45重量部 を用い、これにシリコン系添加剤(ダイセル・ユーシー
ビー(株)製「エベクリル350」)5重量部を添加
し、これをグラビア方式により5g/m2 塗工し、電子
線照射装置(日新ハイボルテージ(株)製:「キュアト
ロン」)の照射下を通過させ、照射線量約3.0Mra
dのエネルギーで塗膜を完全硬化させ、巻き取った。
【0043】上記化粧紙を尿素・酢酸ビニル系の接着剤
にてパーチクルボードと貼り合わせ、化粧板にしたとこ
ろ、非常に優れた表面強度および耐久性を有しており、
水平面への使用は問題ないものであった。
【0044】
【発明の効果】以上に示したように、本発明により、1
層以上の電離放射線硬化型樹脂を主成分とする合計12
g/m2 以上の硬化樹脂塗膜層、電離放射線硬化型樹脂
を主成分としシリコンもしくはフッ素からなる添加剤を
含有する3g/m2 以上の硬化樹脂塗膜層、からなる合
計15g/m2 以上の硬化樹脂塗膜層を有する構成を採
ることにより、極めて表面強度および耐久性に優れてお
り、水平面に使用可能な硬度や耐摩耗性を備えた化粧紙
を提供することを可能とした。また、半硬化状態の塗膜
を形成する工程を一度以上行った後、電離放射線硬化型
樹脂を主成分としシリコンもしくはフッ素からなる添加
剤を含有する塗工液を塗工し、電離放射線を照射して塗
膜を完全硬化させる工程の製造方法を採ることにより、
化粧紙のカールを低くおさえることが可能となり、極め
て能率的にかつ安価に前記化粧紙を製造することを可能
にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧紙の一例の断面の構成を示す説明
図である。
【図2】本発明の化粧紙の一例の断面の構成を示す説明
図である。
【符号の説明】
1…原紙 2…印刷インキ層 3、3’…電離放射線硬化型樹脂を主成分とする硬化樹
脂塗膜層 4…電離放射線硬化型樹脂を主成分としシリコンもしく
はフッ素からなる添加剤を含有する硬化樹脂塗膜層 5…アンカー層 6…撥液性インキ印刷模様

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化粧紙原紙の表面に、任意に印刷層とアン
    カー層を設け、この上に1層が5〜14g/m2 である
    電離放射線硬化型樹脂を主成分とする硬化樹脂塗膜層を
    合計12g/m2 以上となるように1層か複数層積層し
    て設け、さらにこの上に電離放射線硬化型樹脂を主成分
    としシリコンもしくはフッ素からなる添加剤を含有する
    硬化樹脂塗膜層を3g/m2 以上となるように設け、硬
    化樹脂塗膜層の総合計の膜厚が15g/m2 以上となる
    ことを特徴とする化粧紙。
  2. 【請求項2】前記化粧紙原紙の表面に、撥液性インキ印
    刷模様を設け、この上に前記硬化樹脂塗膜層が撥液性イ
    ンキ印刷模様にはじかれて設けられてなることを特徴と
    する請求項1記載の化粧紙。
  3. 【請求項3】前記アンカー層が、架橋型樹脂を主成分と
    し、塗工後熱乾燥で塗工表面が乾燥状態となる塗工液か
    らなることを特徴とする請求項2記載の化粧紙。
  4. 【請求項4】前記架橋型樹脂が電離放射線硬化型樹脂か
    らなることを特徴とする請求項3記載の化粧紙。
  5. 【請求項5】化粧紙原紙の表面に、任意に印刷した後、
    電離放射線硬化型樹脂を主成分とする塗工液を5〜14
    g/m2 となるよう塗工し、半硬化状態となるように電
    離放射線を照射し半硬化樹脂塗膜を形成し、この工程を
    1度以上行って合計12g/m2 となるようにした後、
    電離放射線硬化型樹脂を主成分としシリコンもしくはフ
    ッ素からなる添加剤を含有する塗工液を3g/m2 以上
    となるように塗工し、電離放射線を照射し、総合計15
    g/m2 以上とした樹脂塗膜を完全硬化させることを特
    徴とする化粧紙の製造方法。
  6. 【請求項6】化粧紙原紙の表面に任意に印刷し、アンカ
    ー層を設けた後、撥液性インキ印刷模様を設け、電離放
    射線硬化型樹脂を主成分とする塗工液を5〜14g/m
    2 となり前記撥液性インキ印刷模様にはじかれて塗工
    し、半硬化状態となるように電離放射線を照射し半硬化
    樹脂塗膜を形成し、この工程を1度以上行って合計12
    g/m2 となるようにした後、電離放射線硬化型樹脂を
    主成分としシリコンもしくはフッ素からなる添加剤を含
    有する塗工液を3g/m2 以上となるよう前記撥液性イ
    ンキ印刷模様にはじかれて塗工し、電離放射線を照射し
    総合計15g/m 2 以上とした樹脂塗膜を完全硬化させ
    ることを特徴とする化粧紙の製造方法。
  7. 【請求項7】前記アンカー層が電離放射線硬化型樹脂を
    主成分とし、塗工後熱乾燥で塗工表面を乾燥状態とし、
    後の電離放射線硬化型樹脂塗膜と一体で完全硬化してな
    ることを特徴とする請求項6記載の化粧紙の製造方法。
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